Blog. 「クラシック プレミアム 2 ~モーツァルト1~」(CDマガジン) レビュー

Posted on 2014/2/3

「クラシック プレミアム」第2巻は、モーツァルトでした。収録曲は下記のとおりです。

【収録曲】
カラヤン円熟期の、自在なる境地
《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音1981年

若きピリスとアバドの絶妙な出会い
ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
マリア・ジョアン・ピリス(P)/クラウディオ・アバド指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団
録音1993年

モーツァルト弾きグルダ、’75年に成し得た渾身の名演
ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
フリードリヒ・グルダ(P)/クラウディオ・アバド指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音1975年

 

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」はもちろん誰しも知る有名な曲です。たしかに今回のカラヤン指揮の演奏は、従来のイメージと違う印象でした。クラシック音楽って指揮者や演奏者で本当に変わってくるんですね。

聴き比べをしたわけではないですが、素人の耳にも、「なんか今まで自分が知っていたものと違う」という違和感や新鮮な響きを発見するような感じです。

そしてこの「クラシックプレミアム」のすごいところは、作曲家のことから、当時の時代背景、曲ごとの誕生秘話も細かく紹介されています。それぞれの曲も、さらに楽章ごとの解説がありまして、たとえば「展開部([5]6分41秒)において ~ 」というように、収録CDの何曲目のどのあたりのこと、というのがわかるようになっているんですね。

これにはびっくりしました。確かに私のような素人には、解説しているのが曲中のどの箇所のことなのか、わからない場合が多いですから。

マガジン片手にCDを聴きながら、読みながら、そんな至福の時間になっています。クローズアップしている指揮者や演奏家の紹介や解説も詳細で、こうやって作曲家/作品/指揮者/演奏家などいろいろな角度からクラシック音楽を紐解いていく道がつながっていくんだろうなあ、と奥深さをあらためて。

 

さて、楽しみのひとつである「久石譲の音楽的日乗」です。

今回のコラムタイトルは
クラシック音楽を指揮するようになるまで

有名な話ですが、現代音楽、とりわけミニマル・ミュージックにのめり込んだ20代。そしてそれをやめてポップス・フィールドに入っていく30代。その経緯や当時の思いが綴られています。

初のオリジナル・アルバム『INFORMATION』を発表したのが1982年。同時期に、宮崎駿監督と出会い、映画「風の谷のナウシカ」(1984年公開)の音楽を担当。33歳のときだったそうです。

まさに音楽ジャンルの転換、フィールドの変化、そして運命的な出会い。今に引き継がれる「久石譲音楽の誕生」となった分岐点ですよね。

さて、映画音楽界での仕事と、クラシック音楽の指揮をするようになった経緯。今回のコラム連載でこのように語っていますので一部抜粋紹介します。

 

「映画音楽を書きだすと、はじめはシンセサイザーを使っていたのだが、だんだん、弦楽器やオーケストラなど生の楽器を使う機会が増えてきた。特に『もののけ姫』(1997年公開)のころから、フルオーケストラで映画音楽を書くようになった。フルオーケストラの見本はクラシック音楽にたくさんあった。多くの作曲家が命をかけて作った交響曲など、長い年月のなか生き残ってきた名曲が山ほどある。そこにはオーケストラ曲を書くためのコツ、秘密が満載されていたのだ。大学時代にクラシックをもっと勉強しておけばよかったと、つくづく後悔したものだ。」

「スコア(総譜)をながめるだけでも、その秘密は探れる。だが、ほんとうに自分の血となり肉となるには、みずからその作品を指揮するのが一番だと思う。自分でオーケストラに指示し、音を出させるのだから。これが、僕がクラシック音楽を指揮してみようとしたきっかけだった。あくまで、自分の作曲活動の役に立つと思って始めたのだ。でも、そこから僕のクラシック音楽との新たな関係が生まれることになっていくのだった。」

 

ここでコラムは結ばれています。

3巻目以降も、いろいろな角度からクラシック音楽を綴ってくれるのだと思います。久石譲が思う、クラシック音楽や、好きな作曲家や作品・・・どんな話が飛び出すのか楽しみです。

モーツァルトは、ほんと優雅で美しく上品ですね。CDを聴きながら穏やかなひとときです。「クラシックプレミアム」シリーズ詳細や、過去関連記事もまとめていますので、ぜひご覧ください。

 

クラシックプレミアム2

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