Blog. 久石譲 初ジブリベスト 宮﨑駿 x 久石譲 30周年 CD発売決定!

Posted 2014/2/9

突然飛び込んできたビッグ・ニュースです。

  • 久石譲がジブリ・ベストアルバムをリリース!
  • 久石譲名義としては初ジブリ・ベスト盤!
  • 自ら選曲し、さらに初CD化曲収録の全13曲!
  • 『風の谷のナウシカ』(公開日1984年3月11日)から30周年という節目に!
  • 『風の谷のナウシカ』から『崖の上のポニョ』まで宮﨑駿監督9作品より!
  • タイトルは「ジブリ・ベスト ストーリーズ」、発売日は2014年3月12日!

さてこれにはビックリしました。
まさに上に書いたポイントとおりです。

 

そしてそのベスト盤CDの詳細は・・・

久石譲 「ジブリ・ベスト ストーリーズ」 収録曲

1. One Summer’s Day (「Melodyphony」収録 / 千と千尋の神隠し)
2. Kiki’s Delivery Service (「Melodyphony」収録 / 魔女の宅急便)
3. Confessions in the Moonlight (「Castle in the Sky」収録 / 天空の城ラピュタ)
4. The Wind Forest (「Piano Stories」収録 / となりのトトロ)
5. 谷への道 (「空想美術館」収録 / 風の谷のナウシカ)
6. Fantasia(for NAUSICAA) (「Piano Stories」収録 / 風の谷のナウシカ)
7. il porco rosso (「PIANO STORIES III」収録 / 紅の豚)
8. Ponyo on the Cliff by the Sea (「Another Piano Stories」収録 / 崖の上のポニョ)
9. 海のおかあさん / 歌:林正子 (崖の上のポニョ) ※初CD化/初CD収録
10. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.- (「Piano Stories Best ’88-’08」収録 / ハウルの動く城)
11. もののけ姫 (「WORKS II」収録 / もののけ姫)
12. アシタカとサン (「ENCORE」収録 / もののけ姫)
13. My Neighbour TOTORO(「Melodyphony」収録 / となりのトトロ)

※初回プレス分のみ「スリーブケース」仕様

ジブリ・ベスト ストーリーズ 久石譲 収録曲

(補足)
※サウンドトラックベースのオリジナル曲原題(タイトル)参考
※主にメインテーマ曲およびメインテーマのモチーフ曲
※どの作品も映画を象徴する主要な楽曲
※原題(タイトル)リンクURL先はサウンドトラック詳細ページJUMP

1. One Summer’s Day 「あの夏へ」
2. Kiki’s Delivery Service 「海の見える街」
3. Confession in the Moonlight 「月光の雲海」
4. The Wind Forest 「風のとおり道」
5. 谷への道 ※サウンドトラック未収録/劇中本編未使用曲
6. Fantasia (for NAUSICAA) 「風の谷のナウシカ〜オープニング〜」
7. il porco rosso 「帰らざる日々」
8. Ponyo on the Cliff by the Sea 「崖の上のポニョ 主題歌」
9. 海のおかあさん 歌 / 林 正子 *CD初収録
10. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.- 「人生のメリーゴーランド」
11. もののけ姫 「もののけ姫 主題歌」
12. アシタカとサン 「アシタカとサン」
13. My Neighbour TOTORO 「となりのトトロ 主題歌」

 

これまでも「久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~」という映画『崖の上のポニョ』公開に合わせた記念コンサートを2008年に開催しています。ジブリベスト、総括にふさわしい、オーケストラコンサートで、後にTV特集もされ、DVD・Blu-rayでも発売されています。

この企画も記念碑的であり、かつ画期的でした。当時から「現在進行形なので、ベスト選曲のような、振り返るようなコンサートはしない」と公言していたなか、新しい試みや挑戦もふんだんに盛り込んだ感動のコンサートでした。

 

そして今回の初ジブリ・ベストアルバム発売に至った経緯、映画『風の谷のナウシカ』から宮﨑駿との30周年という節目であることです。宮﨑駿監督の長編映画からの引退宣言(2013年)が影響しているかどうかは現時点ではわかりません。

 

さて、「ジブリ・ベスト ストーリーズ」のベスト・アルバムの内容に話を戻します。ご紹介したとおりのポイントと収録曲なのですが、これをもとに補足があります。

それは、

  • 収録曲すべてがサウンドトラックからではない
  • 劇中オリジナル音源ではない
  • 映画「風立ちぬ」からは収録されない

以上の3点です。

宮﨑駿監督との長編映画は『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで全10作品です。でも今回は前作の『崖の上のポニョ』までで区切られています。

なぜでしょう?

そこには “収録曲がオリジナル音源ではない サウンドトラックからではない”というところにヒントがありそうです。今回のベスト・アルバムは、たしかにスタジオジブリ映画・宮﨑駿映画の人気曲がほとんど網羅されています。

同時に、収録音源にあるように、その曲たちは、「久石譲 オリジナル・ソロ作品」からほとんどが選ばれています。「スタジオジブリ サウンドトラック」からではなく。

「Piano Stories」シリーズや、「WORKS」シリーズです。

「Piano Stories」シリーズは、その時折の映画作品やCM音楽などを、ピアノを主体とした音楽作品に再構築したもの。楽器編成やアレンジも手を加えられています。

「WORKS」シリーズは、その時折の映画作品やCM音楽などを、オーケストラを主体とした音楽作品に再構築したもの。楽器編成やアレンジも手を加えられ、組曲のような大曲になることも。

そして「Piano Stories」シリーズと「WORKS」シリーズの共通点は、

  • 久石譲が、その時代の自身の作品からマイルストーンとして、選曲しリアレンジしたもの
  • 劇中音楽という映画シーンに合わせた楽曲を、音楽単体で音楽完成型として発表したもの
  • 映画やCMの短いフレーズを、ひとつの楽曲として構築、新しい楽器編成で作品化したもの
  • 時代ごとの集大成として、映画やCMから解放された音楽作品 久石譲オリジナル・ソロ作品
  • 大衆性 x 芸術性 どちらも両立させた久石譲音楽の真骨頂

 

つまりは、久石譲自身が、音楽活動の歴史において、大切にしている音楽作品たちが、「Piano Stories」シリーズと「WORKS」シリーズには詰まっています。久石譲の音楽活動の歴史における、ライフワーク、その時代ごとの集大成、それが「Piano Stories」であり「WORKS」です。

その延長線上に位置づけられて発表された「ENCORE」(ピアノ・ベスト盤)、「Melodyphony」(オーケストラ・ベスト盤)にも同じことが言えます。

これらの作品からの選曲というのが、今回のジブリ・ベスト・アルバムのポイントになっています。

 

宮﨑駿監督との30周年の振り返りを、あえてサウンドトラックや劇中オリジナル音楽からでななく、自身の音楽完成型としての「宮﨑駿作品」音楽によって、映画の一部としてではなく、芸術性のある「スタジオジブリ音楽」として、映画本編やスクリーンから解放された音楽作品(大衆性 x 芸術性)として、音楽家 久石譲として、監督 宮﨑駿と対峙する。

そういった趣旨になっているように思います。

 

  • 収録曲すべてがサウンドトラックからではない
  • 劇場版オリジナル音源ではない
  • 映画「風立ちぬ」からは収録されない

上の2点は解説できましたとして、『風立ちぬ』のことに触れてみます。上の2点の趣旨にかぶるというか背景は含まれるのですが、映画『風立ちぬ』は公開が2013年でした。

まだ公開されて1年も経っていません。そして同時に、『風立ちぬ』の音楽としては、「風立ちぬ サウンドトラック」という1作品でしか発表されていません。

「Piano Stories」シリーズや「WORKS」シリーズとして、久石譲が『風立ちぬ』の音楽を、音楽作品として再構築する経過に至っていない、そういうことからだと思います。

 

だったら、ボーナストラックとして、映画『風立ちぬ』のメインテーマ曲である「旅路」をピアノ・ソロで収録してほしい!そういう気持ちもたしかにありますが、そういうかたちでこの音楽を扱いたくなかったのではないかと。

思い入れも強い作品であることは間違いないですし、つけやきば的に、ピアノ・ソロで録音しとこう、とはならなかったのではないかと推測します。

それだけ大切にしているスタジオジブリ音楽、宮﨑駿作品ですので、久石譲が『風立ちぬ』の音楽を振り返り、音楽完成型として再構築し、新しい息吹きがその音楽に吹き込まれたその時に、新しい音楽作品として発表されるのではないか、と思っています。

(偉そうにすいません)

 

いろいろと自分なりに情報や収録曲から、考察してみました。いや、とにもかくにも!純粋にCD発売が楽しみですね。

初音源化の「海のおかあさん / 林正子」(崖の上のポニョ)も、同サウンドトラックではフルコーラスの収録ではありませんでしたから。「久石譲 in 武道館」コンサートでも披露されたフルコーラスを初収録なのか、はたまたアレンジや楽器編成なども変わっているのか?

楽しみですね。またこのCDに関する情報をキャッチしましたら、更新ご紹介していきます。

 

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