Blog. 久石譲とアート・オブ・ノイズの共通点は?

Posted on 2014/09/01

最近TVCMで懐かしい曲が耳に入ってきました。

キムタクこと木村拓哉さんが出演しているSoftbankアクオス クリスタル のCMです。

アーティスト:Art of Noise(アート・オブ・ノイズ)
曲目:Moments In Love

 

他にもアート・オブ・ノイズのCM曲といえば、少し前には小泉今日子 x 松田聖子 出演CMでも別の楽曲が使われていました。

Art of Noise – Robinson Crusoe

 

上の2曲どちらも聴いたことない!という人でも次のこの曲は知っているでしょう。かつて一世を風靡したマジシャン:Mr.マリック。Mr.マリックのテーマ曲としても使われていたあの耳馴染みの曲です。

art of noise – Legs

 

【アート・オブ・ノイズについて】

1983年にデビューしたアート・オブ・ノイズの楽曲「Moments In Love」。1984年リリースの1stアルバム『Who’s Afraid of the Art of Noise?』(邦題『誰がアート・オブ・ノイズを…』 )に収められています。アート・オブ・ノイズは、本来裏方の録音エンジニアやスタジオ・ミュージシャンらが集まり、当時最新鋭の技術であったサンプリングを駆使して、車のエンジン音や物を叩く音など身のまわりのノイズを再構築し“騒音の芸術”を生みだした、革新的グループとして知られています。

80年代初頭では珍しかったデジタルシンセサイザーやサンプリングという手法を全面的に使用し、今日のアンビエント、ヒップホップ、エレクトロニカ、ワールドミュージックなどの要素を含んだ実験的な音楽で衝撃を与えた。初期の作品はフェアライトCMIを使用し、まもなくシンクラヴィアを使用するようになり、スタジオはもちろんライブでも演奏した。

 

 

やっと出てきました!久石譲との共通点。

『フェアライトCMI』

フェアライトCMI

フェアライトCMI(Fairlight CMI)は、オーストラリアのフェアライト社が1979年に発表、1980年に発売した電子楽器(シンセサイザー)。CMIは 「Computer Musical Instrument」の略。

 

発表当初、万能電子楽器と言われ、多くのミュージシャンがとりこになりました。日本でフェアライトを所有していたのは冨田勲、坂本龍一、久石譲、など数十名で、発売価格はなんと1200万円。

久石譲の初期の作品はフェアライトがかなり全面に出たシンセサイザー音楽です。1980年代のオリジナル・ソロアルバム、サウンドトラックでも垣間見れます。

こちら ⇒ 久石譲 ディスコグラフィー 1980年代

 

スタジオジブリ作品 宮﨑駿監督映画も全作品久石譲が音楽を担当しています。きれいなピアノ曲、美しくて壮大なオーケストラ曲のイメージが強いかもしれませんが、そのジブリ作品においても、フェアライトは活躍しています。

初期の『風の谷のナウシカ』 『天空の城ラピュタ』 『となりのトトロ』 では間違いなく使用されています。久石譲はフェアライトシリーズをII ~ IIIまで所有していましたので、『天空の城ラピュタ』の頃にはフェアライトCMIではなくて、フェアライトIIIです。

ナウシカの美しい電子的で幻想的なコーラスも、ラピュタの竜の巣も、フラップターでシータを救出する臨場感あるサウンドも、トトロのススワタリたちのかわいらしくもコミカルな音楽も、このフェアライトというシンセサイザーの音が効果的に使われています。

あっ、北野武監督作品もそうですね。『あの夏、いちばん静かな海。』『Sonatine』などなど。

 

久石譲作品シンセサイザー使用作品一覧

こちら ⇒ 久石譲 ディスコグラフィー シンセサイザー

(CDジャケットをクリックすると作品詳細が閲覧できます)

 

当時は革新的な電子楽器だったんだと思います。同じように今聴いても色褪せないというか電子音なのにいい味わいがあります。

久石譲のCDでフェアライトを隅から隅まで堪能したいのであれば、未サントラ映画音楽のメインテーマばかりを収録したアルバム『B+1』がおすすめです。これを聴けば、シンセサイザーの音の世界が楽しめます。

硬質な音を響かせるシンセサイザー、フェアライト。そこに「久石メロディー」と言われる美しい旋律が奏でられる。シンセ音 x 美メロの化学反応です。

久石譲とアート・オブ・ノイズの共通点、それは『フェアライト』というシンセサイザーでした。

アート・オブ・ノイズ 久石譲 『B+1 映画音楽集』

カテゴリーBlog

コメントする/To Comment