Blog. 久石譲 「ナウシカ」から「かぐや姫」まで ジブリ全11作 インタビュー まとめ

Posted on 2014/12/26

1984年公開 映画 『風の谷のナウシカ』から
2013年公開 映画 『かぐや姫の物語』まで。

約30年にも及ぶスタジオジブリ作品と久石譲音楽。

宮崎駿監督とは長編映画全10作でコンビを組み、高畑勲監督とは最新作で遂に相思相愛の初タッグを果たしました。2013年は宮崎駿監督の長編映画引退発表もあり、同年『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』とジブリ2大巨匠との仕事という、メモリアルイヤーとなりました。

ちょうど1年経過した今、これまでのスタジオジブリ作品における久石譲音楽を、あらゆる角度で紐解いていきましたがその総決算まとめです。

ジブリ公式ガイトブックである各映画の「ロマンアルバム」に収められた久石譲インタビューからジブリ映画音楽を振り返ります。ロマンアルバムからのエッセンスを一部抜粋していますので、気になる作品や読み進めたいインタビューを紐解いてください。

それぞれ映画ごと下部にロマンアルバム以外での久石譲インタビュー関連を紹介していますので、もっと深く知りたい方には完全に網羅できる内容です。

 

宮崎駿監督 長編映画 全10作
高畑勲監督 長編映画 最新作

この計11本の映画インタビューです。

でも、実は久石譲のジブリ関連作品はこれだけではありません。三鷹の森ジブリ美術館でのみ上映されている短編映画(2本)もあります。さらには同美術館でのみ聴くことができる展示室用BGMも手がけています。これに関しては書籍ではなくCD作品などから情報をご紹介します。

好きなあの曲、好きなあの映画、気になっていた音楽、作曲家自身の制作秘話や言葉によって、今まで聴いていたメロディとはまた違った新しい響きがしてくると思います。

ジブリ映画、ジブリ音楽、そして久石譲音楽。30年以上にも及ぶジブリx久石譲の音楽を知るということは、同じく久石譲音楽活動の約半分を知るということにもなります。

 

目次は下記のとおりです。

■目次■

-長編映画-
『風の谷のナウシカ』(1984年) 監督:宮崎駿
『天空の城ラピュタ』(1986年) 監督:宮崎駿
『となりのトトロ』(1988年) 監督:宮崎駿
『魔女の宅急便』(1989年) 監督:宮崎駿
『紅の豚』(1992年) 監督:宮崎駿
『もののけ姫』(1997年) 監督:宮崎駿
『千と千尋の神隠し』(2001年) 監督:宮崎駿
『ハウルの動く城』(2004年) 監督:宮崎駿
『崖の上のポニョ』(2008年) 監督:宮崎駿
『風立ちぬ』(2013年) 監督:宮崎駿
『かぐや姫の物語』(2013年) 監督:高畑勲

-短編映画-
『めいとこねこバス』(2002年) 監督:宮崎駿
『パン種とタマゴ姫』(2010年) 監督:宮崎駿
『三鷹の森ジブリ美術館 展示室用音楽』(2001年-)

-bonus-
《あれから25年》
ジブリ映画に関するCD/DVD/楽譜 紹介
ジブリ映画に関する音楽賞受賞歴 紹介

音楽:久石譲

 

映画 『風の谷のナウシカ』(1984年) 監督:宮崎駿

風の谷のナウシカ ロマンアルバム
音楽をナウシカの目を通して入れているんです。ナウシカの感情につけるのではなく、ナウシカが見て感じるものに入れていったわけで、そうやってアニメの虚構の状況というものを浮き出させようとしたんです。わりと成功したんじゃないかと思いますよ。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「風の谷のナウシカ」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

 

映画 『天空の城ラピュタ』(1986年) 監督:宮崎駿

天空の城ラピュタ ロマンアルバム
基本コンセプトとしては、やはり映画のイメージというものを基礎にして、愛と夢と冒険の感じられる音楽にしようということでした。具体的にいうと、メロディをキチッと聞かせるものにしよう、それも、子どもたちが聞いて、心があたたかくなるようなものにしよう、というのが基本的な考え方ですね。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「天空の城ラピュタ」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

番外編 『風の谷のナウシカ』~『天空の城ラピュタ』まで

風と種子 久石譲の世界 ナウシカ・アリオン・ラピュタ sc1
CD作品『風と種子 久石譲の世界 ナウシカ・アリオン・ラピュタ』

久石譲/宮崎駿 当時の貴重なロングインタビュー収録

こちら ⇒ Disc. 久石譲 『風と種子 久石譲の世界 ナウシカ・アリオン・ラピュタ』

 

 

映画 『となりのトトロ』(1988年) 監督:宮崎駿

となりのトトロ ロマンアルバム
エスニックなものと普通のオーケストラの曲を両方使うということでは『ナウシカ』以来一貫しているんですよ。ただ今回は、『さんぽ』 『となりのトトロ』という歌をメインテーマにして、ぼくらが”裏テーマ”と呼んでいた『風のとおり道』を木の出てくるシーンに使った。そのへんの構造がうまくいったのでよかったんじゃないかな。

こちら ⇒  Blog. 久石譲 「となりのトトロ」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

映画 『魔女の宅急便』(1989年) 監督:宮崎駿

魔女の宅急便 ロマンアルバム
架空の国ではあるけれどもヨーロッパ的な雰囲気ということで、いわゆるヨーロッパのエスニック、それも舞曲ふうのものを多用しようということは考えました。たとえばギリシャふうですとか、そういうニュアンスを出したというのはありましてダルシマ(ピアノの原型となった民族楽器)とかギター、アコーディオンというふうにヨーロッパの香りのする楽器をたくさん使ったりしました。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「魔女の宅急便」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

映画 『紅の豚』(1992年) 監督:宮崎駿

 

 

映画 『もののけ姫』(1997年) 監督:宮崎駿

もののけ姫 ロマンアルバム
今回の作品は、今まで自分がやってきた音楽の作り方や考え方ではやり切れないだろうという予感があったので、やり方を全部変えちゃったんです。そうしないと、もう一つ上にいけそうにない気がして・・・。なんてバカな真似をしたんだろうと思うんですけど(笑)。でも、そのチャレンジがあったから、今までとは違う表現になれたような気がするところがありますね。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「もののけ姫」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

映画 『千と千尋の神隠し』(2001年) 監督:宮崎駿

千と千尋の神隠し ロマンアルバム
宮崎さんがさまざまなものを取り入れることであの世界に広がりを与えているように、僕もさまざまな音を取り入れることで、映画を見た人のイマジネーションを広げていきたいと思ったんです。かつてこれほど大胆に、フルオーケストラとエスニックな音を融合させたことはないと思いますよ。今回、コンサートホールを使ってライブ収録をしたのですが、正解だったんじゃないかな。宮崎さんは空気感を大事にする人だし、あの世界の拡がりを表現するためには、やはりオケが必要なんですよ。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「千と千尋の神隠し」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

映画 『ハウルの動く城』(2004年) 監督:宮崎駿

ハウルの動く城 ロマンアルバム
実際にジブリで自分でピアノを弾いて、宮崎さんと鈴木さんに聞いてもらいました。1曲目は、わりと誰が聴いても「いいね」と思えるオーソドックスなテーマでした。2曲目は、自分としては隠し球として用意していったワルツで。これは採用されないだろうと思って演奏したんですけど、途端に宮崎さんと鈴木さんの表情が変わって、すごく気に入ってくれたんです。それが『人生のメリーゴーランド』で、結局3曲目は演奏せずに終わりました。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「ハウルの動く城」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

映画 『崖の上のポニョ』(2008年) 監督:宮崎駿

崖の上のポニョ ロマンアルバム
最初の打ち合わせの時にもうこのテーマのサビが浮かんできました。あまりにもシンプルで単純なものですから、これはちょっと笑われちゃうかなと思って、2~3ヶ月くらい寝かしたんですけど、やはりそのメロディーが良いなと思って、思い切って宮崎さんに聴いてもらったところ、「このシンプルさが一番いいんじゃないですか」ということで。

こちら ⇒  Blog. 久石譲 「崖の上のポニョ」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

映画 『風立ちぬ』(2013年) 監督:宮崎駿

風立ちぬ ロマンアルバム
まずは、オーケストラを小さな編成にしたことです。宮崎さんも「大きくない編成が良い」と一貫して言っていました。それから鈴木プロデューサーから出たアイデアで、ロシアのバラライカやバヤンなどの民族楽器や、アコーディオンやギターといった、いわゆるオーケストラ的ではない音をフィーチャーしたことです。それによっても、今までとは違う世界観を作り出せたんじゃないかと思います。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「風立ちぬ」 インタビュー ロマンアルバムより

 

 

 

映画 『かぐや姫の物語』(2013年) 監督:高畑勲

かぐや姫の物語 ロマンアルバム
自分にとって代表作になったということです。作る過程で個人としても課題を課すわけです。これまでフルオーケストラによるアプローチをずいぶんしてきたのが、今年に入って台詞と同居しながら音楽が邪魔にならないためにはどうしたらいいかを模索していて、それがやっと形になりました。

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「かぐや姫の物語」 インタビュー ロマンアルバムより

 

三鷹の森ジブリ美術館 オリジナル短編映画

第3作 『めいとこねこバス』(2002年) 監督:宮崎駿

久石譲 『めいとこねこバス サウンドトラック』
三鷹の森ジブリ美術館オリジナル短編アニメーション第3作「めいとこねこバス」(2002年上映開始、原作・脚本・監督:宮崎駿)のサントラ盤。本作は映画「となりのトトロ」の後日談的な短編作品であり、久石が長編と同様に音楽を担当した。録音は2002年8月。

こちら ⇒ Disc. 久石譲 『めいとこねこバス サウンドトラック』

 

第8作 『パン種とタマゴ姫』(2010年) 監督:宮崎駿

久石譲 『ラ・フォリア パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』
今回の音楽は、宮崎監督が『パン種とタマゴ姫』を制作している時にずっと聴いていたというヴィヴァルディの『ラ・フォリア』という曲を素材としています。宮崎監督の映像が与えてくれるインパクトに沿う形で、古典曲を現代的なアプローチで再構築してはどうかと考えました。

⇒ Disc. 久石譲 『ラ・フォリア / パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

 

パン種とタマゴ姫 サウンドトラック sc 2
同美術館のショップ「マンマユート」でのみの販売されている本作サントラ盤は、ジャケットだけでなく内容も一部異なっており、本盤は最終的に映画で使用された構成で収録されている。録音は2010年10月。

こちら ⇒  Disc. 久石譲 『パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

 

 

三鷹の森ジブリ美術館 展示室用音楽

三鷹の森ジブリ美術館 サムネイル
同美術館でしか聴くことのできない、CD化もされていない楽曲たち。2001年開館への献呈、その後宮崎駿監督の誕生日プレゼントとして寄与されている。2014年現在、推定約5-7曲。

こちら ⇒ Disc. 久石譲 三鷹の森ジブリ美術館 展示室音楽 *Unreleased

 

 

 

-bonus-

《あれから25年》

久石譲 in 武道館
上に紹介した各映画「ロマンアルバム」は、映画制作当時のリアルな久石譲インタビューです。ここでは、それから時間が経過し、2008年時点で振り返って映画ごとに語られた貴重なインタビューです。今だからこそ語れる、そんな秘話が満載です。

・「ナウシカ」音楽で悔やまれること?!
・昨今「魔女の宅急便」の演奏機会が増えた理由?!
・「ハウル」のメインテーマは4拍子が3拍子に?!

こちら ⇒ Blog. 久石譲 「ナウシカ」から「ポニョ」までを語る

 

久石譲 in 武道館
ナウシカの音楽は僕は大すきだ。本当に映画をさらに高めてくれる音楽を彼は書いてくれた。(宮崎駿)

思えば、アニメーションファンタジィにとって、このような世界を音楽でしっかりと支えてくれる作曲家の出現こそ、待望久しかったのである。(高畑勲)

こうして、ふたりのコンビは進化を続ける。宮崎駿が作り続ける限り、音楽は久石譲さんなのだ。(鈴木敏夫)

こちら ⇒ Blog. 宮崎駿 x 高畑勲 x 鈴木敏夫、久石譲音楽を語る

 

 

《あれから30年》

オトナの!格言 久石譲
2014年2月放送 TBSトークバラエティ番組「オトナの!」を書籍化したもの。鈴木敏夫x久石譲x藤巻直哉による対談。ジブリの歴史を振り返るにふさわしい三者による秘話が満載。

『ナウシカ』と『天空の城ラピュタ』で、宮崎☓久石の名コンビが世間にも認知された。どちらも音楽担当をしていた高畑さんは、「だから自分が映画を制作するときには、久石さんに音楽を頼むことはできない」と話していたんです。ところが、突如『かぐや姫の物語』の音楽は、久石さんにお願いしたいと言い出した。(鈴木)

こちら ⇒ Blog. 「オトナの!格言」 鈴木敏夫x久石譲x藤巻直哉 対談内容紹介

 

《ジブリ映画音楽》 CD

他、多数

スタジオジブリ 宮崎駿&久石譲 サントラBOX

 

《ジブリ映画音楽》 受賞歴

 

久石譲 受賞

 

《久石譲》 楽譜

久石譲 楽譜紹介

 

 

この特集は久石譲インタビューをクローズアップしているため、サウンドトラックCDなどの紹介はしていません。

また映画作品ごとに絞って語られたインタビューのみ紹介しています。その他コンサート、雑誌、TV、Web媒体などで、語られている中に、含まれているものもありますが除外しています。コンサート・パンフレットやCDライナーノーツからの各映画に際する久石譲インタビューも除外しています。

気になる方は、映画タイトルや曲名でサイト内検索窓にてキーワードを入れてみてください。お宝情報満載で掘り出せると思います。

 

久石譲 ジブリ インタビュー

※宮﨑駿監督が描き下ろした絵

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