Blog. 「久石譲 大阪ひびきの街 スペシャル・コンサート」 コンサート・プログラムより

Posted on 2015/1/28

「大阪ひびきの街」誕生を記念して委嘱された「大阪ひびきの街 オリジナルテーマ曲 『Overture -序曲-』」

祝典序曲にふさわしい6分に及ぶ圧巻のフルオーケストラなのですが、残念ながら記念コンサートや久石譲自身のコンサートで数回演奏されたのみでCD化はされていない未発売曲です。どういう企画とコンサートだったかというと、当時のWeb記事よりご紹介します。

 

 

「大阪ひびきの街」市民参加演奏イベント-音楽家・久石譲さんが指揮

オリックス不動産(東京都港区)など4社は7月29日、大阪・西区の新町北公園(大阪市西区新町1)とオリックス劇場(同)で音楽家の久石譲さんの指揮による市民参加演奏イベント「大阪ひびきの街 スペシャルコンサート」を開催した。

今年4月にリニューアルオープンしたオリックス劇場と、それに隣接する超高層タワーマンションで構成される街区「大阪ひびきの街」の誕生を記念したもので、同区を文化発信拠点として、地域と一体となって盛り上げることを目的に開いた。

指揮を務めたのは宮崎駿監督作品の音楽などを担当する久石さんで、日本センチュリー交響楽団や一般公募により選ばれた約500人が演奏を行った。

メーン会場の劇場とサブ会場の公園を中継映像でつなぎ、サブ会場にいる演奏者はその映像を見ながら、久石さんが作曲した「ひびきの街」のテーマ曲などを披露した。

(なんば経済新聞 2012年8月1日付 より 転載)

 

そんなスペシャル・コンサートにて配布されたコンサート・プログラムより、久石譲のメッセージをご紹介します。

 

- ご挨拶 -

旧大阪厚生年金会館は、1968年(昭和43年)の誕生以来、大阪を代表するホールとして、数々の国内外のアーティスト達が演奏活動を行ってきたホールです。当時より、アーティストにとって大切な活動の場の一つであったと受け止めていますが、閉館時には、一時16万人をも超える地域の方々のホール存続を求める署名活動が行われたとも聞いており、それだけ地元の方々の思い入れが強く、地域にとっても大変意義のある音楽施設であったと思います。今回、リノベーションを経て『オリックス劇場』としての復活を果たし、53階建てて超高層タワーマンションと一体となった新たな街区として、再び皆様に音楽に親しんでいただけるエリアが生まれること、そして、それを記念するイベントに指揮・作曲という形で参加できるということは意義深いものだと考えています。今回のイベントを通じ、地域の皆様と音楽を通じてふれあい、大阪の音楽文化の新たな活性化につながる機会となることを願っています。

- Overture -序曲- の由来 -

新街区の誕生を記念する祝の序曲として作曲しました。新しい街、暮らし、人々が交わり響き合う”交響都市”をイメージしています。

(久石譲 大阪ひびきの街 スペシャル・コンサート コンサート・プログラムより)

 

大阪ひびきの街スペシャルコンサート

[公演期間]
2012/7/29

[公演回数]
1公演(大阪 オリックス劇場)

[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:日本センチュリー交響楽団

[曲目]
第1部
指揮:福里大輔
吹奏楽:箕面自由学園高等学校吹奏楽部

和田信/行進曲「希望の空」
R.シュトラウス/「アルプス交響曲」より (編曲:森田一浩)
高島俊男 編/「シャンソン・メドレー ~モンマルトルの小径~」

第2部
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:日本センチュリー交響楽団

久石譲/Overture-序曲- (大阪ひびきの街 オリジナルテーマ曲)
R.ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲
O.レスピーギ/交響詩「ローマの松」

アンコール
久石譲/ One Summer’s Day (映画『千と千尋の神隠し』より)
久石譲/Symphonic Variation ”Merry-go-round” (映画『ハウルの動く城』より)
久石譲/Overture-序曲- (大阪ひびきの街 オリジナルテーマ曲)

 

このスペシャルコンサートの模様は後にCMとしても起用されました。オリックス不動産株式会社のプレスリリースでは、CMカット集(画像)やイベント当日の様子(画像)やエピソードをPDF計8ページにて閲覧可能です。

こちら ⇒ 大阪ひびきの街 ザ・サンクタスタワー CM プレスリリース

 

以下、要点のみ抜粋紹介。

オリックス不動産株式会社(本社:東京都港区、社長:山谷 佳之※以下、オリックス不動産)他 4 社は、2012 年 8 月 25 日(土)より、西日本最大級となる地上 53 階建て、高さ約 190m、総戸数 874 戸の超高層タワーマンション「大阪ひびきの街 ザ・サンクタスタワー」のテレビ CM(15 秒・30 秒)を近畿 2府 4 県にて放映します。

本 CM は、2012 年 7 月 29 日(日)に開催された、音楽家・久石譲氏指揮による約 500 人の市民参加演奏イベント「大阪ひびきの街 スペシャルコンサート」の模様を収め、当日のダイナミックで臨場感溢れる、久石氏と一般楽団員の 1 日限りの共演の様子をお届けします。

「大阪ひびきの街 スペシャルコンサート」は、大阪厚生年金会館跡地の文化発信拠点として、新街区「大阪ひびきの街」の誕生を祝うために開催されたイベントです。当日は、久石譲氏により作曲された「大阪ひびきの街テーマ曲 Overture-序曲-」を、オリックス劇場で日本センチュリー交響楽団が久石氏指揮のもと演奏、劇場に隣接する新町北公園では真夏の陽差しの中、一般公募で選ばれた約 500 人が中継映像の久石氏の指揮のもと同時に演奏しました。

「大阪ひびきの街」は、16 万人を超える存続署名活動があった大阪厚生年金会館跡地に『オリックス劇場』(今年4月8日リニューアルオープン)と、西日本最大級の超高層マンション『大阪ひびきの街 ザ・サンクタスタワー』(地上 53 階・高さ約 190m・総戸数 874 戸)で構成される新街区です。本街区の名称「大阪ひびきの街」は、今年 1 月 16 日から約 1 ヵ月半に渡り実施した一般公募により、応募総数 3,067 通の中から決定しました。

「大阪ひびきの街 スペシャルコンサート」の模様を『大阪ひびきの街 ザ・サンクタスタワー』のCM 素材として活用することで、「大阪ひびきの街」に暮らす楽しさと本物件のスケール感をお伝えします。

【久石 譲氏の感想(イベントを終えて)】
「(一般楽団員の)500 名のみなさん、本当にいい演奏でした。素晴らしかった。(一緒に演奏した)日本センチュリー交響楽団も素晴らしいオーケストラで、一生懸命やってくれました。オーケストラは文化です。参加してくれた人たちが、その文化をこれから応援していく人達ですが、みんなで盛り上げていければいいなと思います。」

【一般楽団員の感想(イベントを終えて)】
世界的な音楽家である久石譲氏ご本人による指揮のもと演奏に参加できた喜びと、大勢の方達と一緒になって演奏することの一体感や、普段なかなか機会の無い真夏の屋外で演奏することの解放感など、貴重な経験ができたとの声が多く聞かれました。

「久石さん指揮のもと、こんなに大勢で、しかもこんなに暑い日に演奏をする経験はなかなか無いので心に残る一日でした。」

「少しの人数でも、たくさんの人と一緒に一つのことができる、しかも真夏に演奏することは、なかなか無いので貴重な経験でした。」

「緊張したけれども、憧れの久石先生の指揮で演奏ができて楽しかったです。初対面の人達の中で、いろんな方面の方達と演奏できていい経験になりました。心が一つになれたんじゃないでしょうか。」

【「大阪ひびきの街テーマ曲 Overture -序曲-」について】
新街区の誕生を記念する祝いの序曲として作曲いただきました。新しい街、暮らし、人々が交わり響き合う”交響都心”をイメージしています。

【イベントエピソード(現場スタッフメモ)】
① プロジェクトスタート時から雨天の場合はどうするのかの議論が繰り広げられていました。荒天の場合は中止という危険性を伴いながらも、ただひたすら好天を願い、スタッフ全員が祈る気持ちで本番当日を迎えました。雨天に備え、大型テントのスタンバイも開催当日のギリギリまで準備していましたが、幸いにも好天に恵まれ、イベントを大成功で終えることができました。

② 実施日程が決定した当初から、真夏の屋外イベントの為、熱中症などの危険性を想定していましたが、想像を遥かに上回る猛暑日が続いていたため、本番の2日前から、水や、熱中症対策グッズの追加発注など、万全の暑さ対策を目指しました。一定時間で休憩を取っていただくローテーションも組んだことにより、重い熱中症症状の方も出ず無事に終了しました。思い思いの楽器を手に集まった一般楽団員の皆さんが、強い陽射しの下であるにも関わらず、良い演奏をしようと、休憩時も水分を補給しながら休まず練習に励んでいらっしゃる姿に、その場にいたスタッフ全員が心を打たれ、本番終了時には感動で涙ぐむスタッフもいました。

③ 一回限りの本番撮影となる為、チャンスを見逃さず、できる限り多くの素材を集めるために、撮影用カメラは記録用カメラを含め総計 20 台(スチール含む)にも及びました。

④ 公園の蝉の鳴き声で演奏の音が聞こえなくなるのでは?という懸念があり、蝉対策を迫られました。本番時にあまりにも鳴き声がうるさい場合は、虫取り網で追い払う等の対応も真剣に検討していました。本場 2 週間前のロケハンでは、公園内の木々に蝉が殆どいなかったため安心していたのですが、前日の設営時には蝉の鳴き声が非常に大きく、本番時の撮影を心配しました。しかしながら、本番の時間帯はなぜか蝉が鳴くことは殆ど無く、撮影に影響しなかったため安堵しました。蝉もイベントに協力してくれたようです。

⑤イベント開催が主体ですので、 1日限りのイベント風景を撮影してCMにするという、通常のCM撮影とは異なる全体進行に、想定外のことも多く発生しました。イベント当日も、一般楽団員の参加グループが予定より早く会場に到着するなど、参加者が多いため、撮影を調整することが大変難しく、困難を極めました。また、公園内のイベント進行係員の他に、楽器別の音楽演奏指導員を 20 名近く配置し、参加者が演奏しやすい環境を作り出すのに注力しました。その結果が素晴らしい演奏につながったと思います。

⑥当日のサブ会場(新町北公園)には、イベント開始直前に久石さんがサプライズとして登場。「お暑い中、集まっていただきありがとう。すごい練習したの?せっかくだから一回聞かせてもらおうかな。」と、突然の演奏リハーサル。演奏を聴き終えて、「すごい!!頑張って一緒にやりましょうね。すごい元気をもらった気がする。頑張ろう!」と、誰もが予想していなかった展開に、会場は一気に盛り上がり、皆のテンションも更に上がった様子でした。

(以上、オリックス不動産 プレスリリースPDF より転載)

 

また2012年9月12日付産経新聞にも久石譲インタビューが掲載されていました。すでに紹介していますので、興味のある方はこちらもあわせてご覧ください。

こちら ⇒ Blog. 「Overture -序曲-」 久石譲 新聞掲載インタビュー

大阪ひびきの街コンサート

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