Disc. 久石譲 『舞台 おくりびと』 *Unreleased

2010年5月29日 公演スタート

2008年公開 映画「おくりびと」
監督:滝田洋二郎 音楽:久石譲
出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努 他

第81回アカデミー賞外国語映画賞や第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞など数々の賞を受賞した映画作。その7年後を描いた物語が舞台として2010年公演される。

舞台「おくりびと」
作・小山薫堂 演出:G2 音楽:久石譲
出演:中村勘太郎、田中麗奈、真野響子、榎本明 他

東京公演
2010年5月29日~6月6日 赤坂ACTシアター

大阪公演
2010年6月9日~6月13日 イオン化粧品シアター

名古屋公演
2010年6月16日~6月24日 御園座

音楽監督(編曲):山下康介

第1バイオリン:真部裕
第2バイオリン:柳原有弥
ビオラ:生野正樹
チェロ:多井智紀
チェロ:遠藤益民
クラリネット:中秀仁

 

2008年公開映画「おくりびと」(監督:滝田洋二郎 脚本:小山薫堂 音楽:久石譲)の7年後の物語。映画版の久石譲による音楽を余すことなく舞台でも使用。音楽監督は久石譲作品の編曲(演奏会用およびCD作品)を数多くてがけている山下康介。舞台公演では舞台上および舞台袖で物語の進行にあわせた生演奏による演出で、物語のテンポ感、呼吸とリアルに連動。オリジナル版の12人のチェロから上記6人編成用に再構成された楽曲たちが奏でられている。

「おくりびと」の舞台公式パンフレットより、久石譲および山下康介のインタビューなどをまじえてご紹介。

 

INTERVIEW

作曲家・久石譲

あの「おくりびと」が舞台化されるのは個人的にも大変喜ばしい出来事です。しかも内容が「その後のおくりびと」という、発想がすごい。さすが小山薫堂さんですね。映画の撮影現場で見た滝田洋二郎監督の集中力を僕は今でも覚えています。それが世界の檜舞台までこの映画を押し上げた。そして今度は、G2さんを始めとする素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんによって、舞台ならではの「おくりびと」が誕生することが楽しみです。音楽も生で演奏しますので、臨場感もさらに増すと思います。この舞台が、たくさんの人に愛される公演となることを心から期待しています。

 

音楽監督・山下康介

映画を優しく、温かく彩った久石譲氏の音楽が、今回の舞台では生演奏で披露される。アレンジを手掛けた音楽監督の山下康介氏に聞いた。

-”歌のない音楽劇”という演出プラン通り、全編に音楽があふれた舞台になりそうですね。

山下:
はじめは、オリジナルスコアをこの舞台用にアレンジして、録音したものを使用するのかと思っていたんですよ。それが、最初にG2さんにお会いした時に生演奏という話が出て、さらには「映画で流れる楽曲を余すところなく、すべて使いたい」ということになりまして。どの場面でどの曲を使いたいというG2さんからの意向を受けて、それぞれの場面に合わせて新たにアレンジしていきました。

-アレンジにあたって、一番大切にされたことは何ですか?

山下:
オリジナルの楽曲が持つサウンドのテイストや意図を、できるだけそのまま表現しながらも、新しく舞台のための音楽に仕上げることです。もともとはチェロ12人編成だったり、ピアノやハープなども使用していた楽曲を今回は6人で演奏するので、多少なりとも印象が変わる部分はあると思います。でもそういう物理的な違いを超えて、楽曲の持つ”本質”を引き出すことを何より心がけました。

-バンドの編成について教えてください。

山下:
バイオリン2人+ビオラ+チェロという通常の弦楽カルテットに、木管楽器1人と、チェロをもう1人加えました。この作品で欠かせないのはもちろんチェロです。同じメロディーを演奏しても、楽器が変わると印象が変わります。例えば高い音を弾いた時の緊張感や芯の強さといったものは、バイオリンで同じ音を弾いても出ないんですよ。メインテーマ「おくりびと」のメロディーはとても魅力的ですが、あの風合いはチェロだからこそ。チェロが歌うべきメロディーはできる限りチェロでと思い、ソリストを入れました。

-メインテーマは劇中、何度か登場しますね。

山下:
サントラには、タイトルに「おくりびと」とつく曲が4種類収録されていますが、今回はそのうちの2曲をベースにして使います。まずは、映画では最後に流れるリズミカルな「おくりびと~ending」を、今回は幕開けで。G2さんのアイデアですが、物語の第2章が始まることを音楽で示唆しています。そして、よりしっとりとした「おくりびと~memory」は2幕、大悟と息子との絆が深まる場面と終盤の2カ所。終盤は、物語と音楽が密接に絡む演出になっているので、大きな見どころの一つだと思います。

-生演奏ならではの”聞きどころ”は?

山下:
ミュージシャンが役者の皆さんと呼吸を合わせながら演奏しますので、その時々の掛け合いから、その場にしかない音楽が生まれると思います。G2さんの言う”歌のない音楽劇”には、そういう意味もあるのでしょう。それと、演奏する姿が見えるというのも大きいと思います。耳だけでなく、目でも音楽を感じられるのではと思っています。

(INTERVIEW ~舞台「おくりびと」公演パンフレット より)

 

なお、舞台「おくりびと」は舞台公演を完全収録したDVDが販売されている。舞台での生演奏という主旨もあり、サウンドトラック盤は発売されていない。

 

舞台 おくりびと P

 

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