Disc. 平松混声合唱団 『演奏会用混声合唱曲集 海をだく』

1983 or 1984年 LP発売

株式会社フォンテック EFO-2065

演奏会用混声合唱曲集
海をだく

合唱:平松混声合唱団
指揮:平松剛一

(同名楽譜集は音楽之友社より発売されています。)

 

曲目について

A-1 えをかく
この曲は、”ことば”そのもののニュアンスを音とリズムにした曲で、大変ユニークな、すばらしい曲だと思います。まずこの詩を正確な発音で、はっきり何回も読んでから練習に入ることです。言葉の表出により、この絵の世界が広がります。

A-2 勉強に疲れてちょっとひと休みのうた
シンコペーションや、付点8分音符のリズムがあまくならないよう注意。常に新鮮な心の躍動感を失わずに、中間部は少し声を変えて、動きをもった方が良い。明るいはりのある声で歌うことを心がけたい。

A-3 時は流れても
フレーズ感を大切に、流れの中に、Ten.(音符表記省略)等の表現、言葉、特に子音を立てることに注意し、ブスターベ[H]からは、希望を持って、力強く歌い上げ、声は決して固くならず、特に男声は、のどに力が入らぬように心がけたい。

A-4 青い麦
寺島先生の曲には、人の心や、自然への思いやりが、流れるようにこみあげてきます。意図的な変化、急激な高まりはありません。やさしくそよぐ風のように、自然な美しさがピアノと合唱のデュエットによって奏でられれば幸せです。

B-1 まっさらなノート
男声のメロディーが多いが、高音がフラットにならぬよう発声に注意。声を出して詩を読み、まっさらな心で歌うことが、この曲をより一層美しい響きにさせると思います。ただ[D]からの音色の変化に注意したい。

B-2 ともしびを高くかかげて
とにかくこの曲は、明るい響きのある声で歌うことです。ただ明るく in Tempo で歌うというだけではなく、言葉のニュアンス、心の変化にも気をくばりたい。常に暖かい思いやりを忘れずに。

B-3 風に寄せて その1
立原道造の世界には、人間の魂の叫び、生きることの崇高さを感じさせてくれるものがあります。技術的には易しくありませんが、詩を心で受けとめ、歌い込むことにより、この曲の必然性が感じられると思います。限りない躍動感、自然で透明な美しさ、何とも表現しがたい深みがあります。

B-4 海をだく
12/8のリズム、特にタイの部分が流れないように、又それを意識しすぎて、言葉が切れぬように、全体に静かな、やさしい春の海を歌うことが大切です。中間部 Moderato のカノンの部分は、Marcato と legato をはっきり区別し、おおらかな支えのある声で表現するようにしたい。

B-5 新・こころの旅 竹田
ヴォカリーズでつつまれた、美しいメロディーを、ソフトな声でしみじみと歌いたい。あまり固くならずに、むしろ遊びのある歌い方の方が良いと思います。オブリガードとメロディーの人数のバランスを考慮することが必要です。

平松剛一

(LPライナーノーツ より)

 

海をだく 合唱 LP sc 1

海をだく 合唱 LP sc 2

(LPジャケット)

 

SIDE A
1.えをかく
作詞:谷川俊太郎 作曲:西村朗
2.勉強に疲れてちょっとひと休みのうた
作詞:新川和江 作曲:新実徳英
3.時は流れても
作詞:山上路夫 作曲:池辺晋一郎
4.青い麦
作詞:関根栄一 作曲:寺嶋尚彦

SIDE B
1.まっさらなノート
作詞:海野洋司 作曲:久石譲
2.ともしびを高くかかげて
作詞:岩谷時子 作曲:冨田勲
3.風に寄せて その1
作詞:立原道造 作曲:尾形敏幸
4.海をだく
作詞:鶴見正夫 作曲:荻久保和明
5.新・こころの旅 竹田
作詞:橋本淳 作曲:青島広志

演奏:平松混声合唱団
指揮:平松剛一
ピアノ:遊間郁子

録音:1983年9月21、22日 10月14日 大田区民センター

 

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