Disc. 久石譲 『Runner of the Spirit』 *Unreleased

2009年、第85回箱根駅伝より、新しいオリジナルテーマ曲を担当。
『Runner of the Spirit』 初の吹奏楽作品。

本人は制作にあたりこう語っている。
「オープニングはこれから走る高揚感を、エンディングは感動を伝えるものにしたい。」

オープニング用とエンディング用、同じ曲をそれぞれ編曲している。

オープニング用では、冒頭から管楽器がファンファーレのように高らかに鳴り響く。メロディーはスポーツマンシップを象徴するような晴れやかな清々しさ。

エンディング用では、しっとりとトランペットを中心にメロディーを奏で、ドラマを振り返るような悠々とした雄美な曲調となっている。そしてラストはオープニング用で鳴り響いた管楽器たちが再び、その勇姿を讃えている。

CD化されていない未発売曲。

2009年コンサート「久石譲ジルベスターコンサート2009」と、2010年コンサート「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ ニューイヤーコンサート」にて、吹奏楽の原曲を、フルオーケストラでも演奏披露している。

ちょうどこの楽曲が新しいテーマ曲として使用されることになった、2009年正月を経て、同年大晦日、および翌年新年コンサートという、時期的なタイミングもあったのかもしれない。

2009年以降毎年箱根駅伝に華を添えている新テーマ曲なのでこれから定着していくだろう。

そしてそれと同時にCD化してほしい作品である。

 

追記

2014年10月22日 CD発売
東京佼成ウインドオーケストラ 『吹奏楽燦選/嗚呼! アフリカン・シンフォニー』

このCD作品に初収録された。

「吹奏楽のための《ランナー・オヴ・ザ・スピリット》」
Runner of the Spirit for Symphonic Band
I. オープニング Opening
II. エンディング Ending

もちろん久石譲名義のCD作品ではないが、オリジナル版も東京佼成ウインドオーケストラが演奏しており、スコアも忠実に再現していることから、ほぼオリジナルに近いかたちで収録されている。

オリジナル版と差異があるというのは、指揮者の違いによる楽曲のダイナミクス、テンポ、演奏表現方法という点である。パートごとに前面にフィーチャーされている楽器の違いによる印象と響きの違いと思われる。

それでも2009年発表から現時点(2014年)までに、久石譲名義として作品化されていないだけに、ほぼオリジナル版と言ってもいいくらいのバージョンがCD作品化されたことは、貴重でありうれしい限りである。

 

また前後するが、2012年4月11日からショット・ミュージックによる楽譜レンタルが開始されている。もちろん久石譲によるオリジナル・エディションである。

 

久石譲 箱根駅伝 Runner of spirit

 

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