Disc. オムニバス 『チェコ・フィルプレイズ スタジオジブリ交響曲集』

2005年11月16日 CD発売発売

スタジオジブリ作品のチェコフィル名演奏を集めたベスト盤
SACD ハイブリッドディスク

「チェコ・フィルプレイズ スタジオジブリ交響曲集」
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団

録音:ドヴォルザーク・ホール/プラハ

1998年「交響組曲もののけ姫」以来、プラハ(ドヴォルザークホール)にてチェコ・フィルとのセッションの数々の中からバランスエンジニアとして参加した江崎友淑がセレクト&リマスタリング。スタジオジブリレコーズ初のSACD(ハイブリッド)。

チェコ・フィルとは数々セッションを重ねてきた江崎氏によるライナーノーツ解説掲載。

 

プロデューサーノート

ここに集められた作品群は、スタジオジブリが制作した一連のサウンド・トラックからの抜粋である。日本の映画や映像を取り巻く環境、こと音楽に関しては決して明るいものとはいえない。というのも、本編と同等とも言えるほど大事な音楽に関して、かけられる予算がどんどん下降の傾向にあるということだ。そんな日本のサウンド・トラックの中にあって、ことスタジオジブリの制作するものは、一流の作曲家、そして世界的なオーケストラの起用といった豪華な内容になっていることは非常にユニークなことだ。ぼくも、そのいくつかの仕事を一緒に出来たことは、自分の録音生活の中でもとても有意義であったといえる。

僕たちが普段行っている録音活動は、あくまでクラシックの再生芸術の分野において、先の巨匠たちが残したが曲を演奏者と我々録音側でその時々の正誤を探って仕上げてゆく。しかも、そのほとんどは欧州においてで、欧州の演奏家達と欧州の作曲家の作品の携わることがその大部分である。すなわち、我々日本人がそこで現場をリードする事は容易なことではないのである。

ジブリ作品の録音を通じては、いつもの逆で日本人の作曲家のものを、作った本人とともに音楽制作していくというのは非常な醍醐味である。欧州においては日本人の感性は非常に高く評価されているのも面白い。

今回はSACDでこれまでのいくつかの作品をバージョン・アップしてリリースできることも非常に嬉しい限りだ。SACDは、これまでとは全く違った音声信号によって、CDでは再生できなかった20kHz以上の音、すなわち人間の耳には聞こえていない気配感などの超広帯域の音が収録されている。それによる音楽表現の幅が更に広がっているということだ。

これはマニアが揃える大型のオーディオでなくても、充分にミニ・コンポでもその違いは歴然とわかる。我々制作側にいると、マスターのクオリティーをどうやってリスナーの皆々により高い次元のサウンドを届けられるか、それがいつも大きな難問であるが、これらの次世代メディアの登場で、一つ大きくマスターに近いサウンドを届けられるようになったのは喜ばしい限りだ。

今回リリースされるこの作品群は、それぞれの作曲家が、特に日本で人気の名門オーケストラ、チェコ・フィルの名手たちとともに作り上げた珠玉のオムニバス盤で、これはサウンド・トラックとして、また独立した音楽作品として是非末永く聴き続けられるアルバムとなることを望むばかりである。

江崎友淑

(CDライナーノーツより)

 

久石譲 『スタジオジブリ交響曲集』

「交響組曲 もののけ姫」より
作曲:久石譲 演奏:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ピアノ:久石譲
1.第一章 アシタカせっ記
2.第四章 もののけ姫
3.第八章 アシタカとサン
「となりの山田くん クラシックアルバム」より
作曲:矢野顕子 演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
4. となりの山田くんのテーマ~オーケストラバージョン~
5.たかしとまつ子のタンゴ・シンフォニコ
「猫の恩返し サウンドトラック」より
作曲:野見祐二 演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
6.バロン
7.パストラーレ(牧歌)
8.ハルのおもいで
「イメージ交響組曲 ハウルの動く城」より
作曲:久石譲 演奏:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
9.ミステリアス・ワールド
10.動く城
11.ウォー・ウォー・ウォー(War War War)
12.ケイヴ・オブ・マインド
ボーナストラック〈初収録〉
作曲:木村弓 演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
13.いつも何度でも~オーケストラバージョン~

録音:
1998/6/6~8 「交響組曲もののけ姫」
1999/2/27~28 「となりの山田くんクラシックアルバム」
2001/12/11~12 「猫の恩返しサウンドトラック」
2003/10/18~20 「イメージ交響組曲ハウルの動く城」
2001/12/11~12 ボーナス・トラック「いつも何度でも」

指揮:マリオ・クレメンス
録音ホール:芸術家の家(ドヴォルザーク・ホール/プラハ)

コメントする/To Comment