Info. 2009/11/14 ナウシカ・レクイエムを歌った久石譲の愛娘、麻衣がデビュー

「ラン・ランララ・ランランラン…」というナウシカ・レクイエムを歌った4歳の女の子がデビューを飾る。そう、知る人ぞ知る、久石譲の愛娘、麻衣だ。

映画『ウルルの森の物語』主題歌「ウルルの唄」を歌う麻衣は、4歳の時にナウシカ・レクイエムを歌い、その後も数多くのCMや映画音楽に携わってきており、父親と一緒に作品作りにも多くの活躍を見せている。数多くの活動とライヴも行なってきているが、今回12月16日リリースのCD「ウルルの唄」にて、メジャーデビューを果たすこととなる。「ウルルの唄」は映画の音楽監督を務める久石譲による作曲で、作詞は麻衣という、親子共作の作品だ。

──東宝映画『ウルルの森の物語』主題歌を担当することになって、どういう思いで歌詞を書きましたか?また、どうような思いで歌いましたか?聞き所など教えてください。

麻衣:台本を読んだとき、『ウルルの森の物語』は、見終わった後に、自分が忘れてしまった何かを思い出せてくれる映画だと思いました。主題歌もその世界を引き継いで、聞いた後に温かい気持ちが残るような、少し元気が出るようなそんな曲にしたいなと思いました。また、メロディが印象的で、最初にピアノだけのデモをきいた時点で、最初の出だし、「ドーシーラー」のところは、「ウールール」だね!と父と話していました。何度もこのフレーズが出てくるので、違う歌詞にしようとトライはしたのですが、もう「ウールール」しか、しっくりこなくなってしまって(笑)、最後は、あきらめて、すべての箇所に、「ウールール」と歌うことにしました。この歌を、聞いた回りの方々が、聞き終わった後、すぐに「ウールール」と口ずさんでいるのを見て、凄く嬉しかったです。

──今作「ウルルの唄」は父である久石譲さんの作曲ですが、レコーディングに当たって何かアドバイスなどありましたか?

麻衣:最初の出だしは、「ウールール」にしよう!というアドバイスがありました。今までレコーディングの前は、父から「もっとこうした方がよい」とか、「力が抜けていないよ」とか、「音程がよくない」とか、かなりたくさんのことを指摘されていました。でも、今回のこの「ウルルの唄」の歌い方に関しては、父から何の言葉もなく、おかしいな?と疑問に思っていました。一番はじめに、試写を観た夜に、「歌よかったね~、安心して聞けた。こういう歌い手さんがいてもいい!って初めて思えたよ(笑)」と言われ、いまでで最高の褒め言葉でした。

──2010年には自身初のアルバムを出す予定ですが、どのようなミュージシャンを目指していますか?

麻衣:老若男女さまざまな世代の人たちが、一緒に聞けるようなそんな曲を作っていきたいと思っています。ジャンルにとらわれないで、あと、私が女性なので、女子の方々にたくさん聞いて頂きたいです。

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──娘さんである麻衣さんが主題歌を担当することになった経緯を教えてください。また、麻衣さんが歌う主題歌「ウルルの唄」は映画『ウルルの森の物語』でどのような役割を果たしていますか?

久石譲:こういうエンターテイメントの映画なので、やはり最後、歌があった方が良いだろうと思いました。それと、メイン曲の「ウルル、ウルル」というすごくシンプルなフレーズが映画のオープニングから少しずつ表れて繰り返され、最後までそのメロディーが耳に残るようになっているのですが、ライトモチーフというか、ストーリーとともに音楽も成長し、最後のエンドロールの時にはその同じメロディーが歌になる。こうすることによって、非常に全体がまとまるのではないかと思い、エンドロールの音楽、主題曲を歌に決めました。また、この映画は2時間近い長さがあるので、ちょっと切り口を変えるという意味でもエンドロールには歌があった方がいいだろうと思いました。歌い手さんの候補はいろいろあったのですが、非常にシンプルなメロディーなので、出来るだけ素直な歌い方が出来る人がいいなと思っていました。そんな時、僕の作品のデモテープはだいたい娘の麻衣が歌っているのですが、このデモテープを聞いた映画関係者が「この人でいいんじゃないか?」ということをおっしゃって。ちょうど麻衣も歌のデビューとソロアルバムのリリースが決まっているということもあり、歌に全精力を注ぐという時期なので、そういう意味でも、これを歌うといいのではないかな、と思ったんです。そういう経緯ですね。

──東宝からも新人のようなあまりイメージがついていない人がいいなと言われてましたね。

久石譲:そうですね、難しいのですが、何枚もアルバムとかシングルを出している人だと、その人の色になっちゃうんだよね。今回はそうじゃない方がいいでしょうと、それもありました。

──今後音楽活動を続けていく麻衣さんへのメッセージお願いします。

久石譲:歌い手を続けるということはやはり音楽が好きで、自分が本当にやりたい音楽をきちんとやっていくこと。それから日々努力して、少しでも歌がうまくなって、そしてその中で自分の音楽を見つけていってほしいと思いますね。日本で歌手をやるとどうしても色々なまわりの思惑が入って、売れ線とかね、そういうことをやらされることが多いと思うけど、一般の聴衆というのは非常に鋭いから、あきるのも早いし。そこに手を出すとその瞬間はいいけど結局長い間歌手を続けていく、という時には、これは短距離走ではないから、すごく長い、これからマラソンのように長く歌っていく訳ですからね。だから、そういう意味でいうと、絶えず自分に課題を出して、自分の世界を長い年月かかってでもその努力をする人が本当の歌手だと思うんです。麻衣にはそういう人になって欲しい。

麻衣のメジャーデビューシングル「ウルルの唄」は12月16日CDリリース、11月14日からは全国の映画館の劇場予告で流れはじめる。11月25日からは着うた(R)配信がスタートとなる。

麻衣 ウルル

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