Score. 久石譲 「Piano Stories Best ’88-’08 -オリジナル・エディション-」 [ピアノ譜]

2008年6月15日 出版

久石譲による完全オリジナル版。
久石譲のお馴染みのメロディーがここに集結!

「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「紅の豚」「ハウルの動く城」など多くのジブリ映画や「キッズ リターン」「HANA‐BI」など北野武監督の映画、他にもテレビでお馴染みのメロディー「金曜ロードショーのテーマ」や「伊右衛門CMソング」など数々の名曲の中から13曲をセレクト。久石譲本人の監修による《オリジナル・エディション》で、質の高いピアノソロバージョンをお楽しみ頂けます!是非とも持っておきたい久石メロディーのベスト版です。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

「Piano Stories」というこの言葉が好きだ。
ピアノは僕にとって永遠の憧れであって、とても神聖なものでもある。
第一作が1988年で「Wind of Life」「Nostalgia」「Freedom」と
続くストーリーは僕の生き方でもある。
今回の「Piano Stories Best ’88-’08」は
今までに歩んできた道のりを振り返る意味でも大事な作品である。
この楽譜を手にとったみなさんにも少しでも何かを感じてもらえればうれしい。

2008年 初夏 久石譲

(「Piano Stories Best ’88-’08 -オリジナル・エディション-」 寄稿より)

 

 

久石譲 ピアノ・ストーリーズ・ベスト ’88-’08
Piano Stories Best ’88-’08
ORIGINAL EDITION

[収録曲]
The Wind of Life
Ikaros (東ハト「キャラメルコーン」CMソング)
HANA‐BI (映画『HANA‐BI』より)
Fantagia(for Nausicaä) (映画『風の谷のナウシカ』より)
Oriental Wind (サントリー緑茶「伊右衛門」CMソング)
Innocent (映画『天空の城ラピュタ』より)
Angel Springs (サントリー「山崎」CMソング)
il porco rosso (映画『紅の豚』より)
The Wind Forest (映画『となりのトトロ』より)
Cinema Nostalgia (日本テレビ系「金曜ロードショー」オープニングテーマ)
Kids Return (映画『キッズ・リターン』より)
A Summer’s Day
人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.- (映画『ハウルの動く城』より)

 

監修:株式会社ワンダーシティ
菊倍/96頁
定価:1,600円(税別)
発行:株式会社全音楽譜出版社

 

 

◎音源は久石譲『Piano Stories Best ’88-’08』に収録されています。

久石譲 『Piano Stories Best ’88-’08』

 

Score. 久石譲 「FREEDOM PIANO STORIES 4 -オリジナル・エディション-」 [ピアノ譜]

2007年8月15日 発行

久石譲による完全オリジナル版です。

あの久石譲の名盤「FREEDOM」のピアノ楽譜がついに登場。サントリー緑茶“伊右衛門”CM曲「Oriental Wind」、Benesse・進研ゼミCM曲「Spring」、映画『ハウルの動く城』メインテーマ「人生のメリーゴーランド」など全9曲のオリジナル・エディション。「Oriental Wind」の伊右衛門CMヴァージョン入り。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

ソロアルバム『Freedom』を発表してからすでに二年以上が経過した。
この『Freedom』に収められている曲は強いメッセージ性を主張するというよりも、
シンプルなメロディで分かりやすく親しみやすい曲が多い。
このアルバムを発表した頃の僕は音楽で刺激的なメッセージを伝えるよりも、
ある種の軽さを伴った安堵感や満足感のようなものを与えられるような楽曲を作りたかった。
大げさにいえば、時代がそれを求めていたのかもしれない。

『Freedom』をより多くの方に楽しんでいただけたら幸いだ。

久石譲

(「FREEDOM PIANO STORIES 4 -オリジナル・エディション-」 寄稿より)

 

 

JOE HISAISHI FREEDOM PIANO STORIES 4
久石譲 FREEDOM
PIANO WORKS
ORIGINAL EDITION

[収録曲]
人生のメリーゴーランド (映画「ハウルの動く城」メインテーマ リアレンジヴァージョン)
Ikaros (Tohato「キャラメルコーン」CM曲)
Spring (Benesse「進研ゼミ」CM曲)
Fragile Dream
Oriental Wind (サントリー緑茶「伊右衛門」CM曲)
Legend (MBS「美の京都遺産」テーマ曲)
Lost Sheep on the bed
Constriction
Birthday

特別収録
Oriental Wind (サントリー緑茶「伊右衛門」CMヴァージョン)

 

監修:株式会社ワンダーシティ
菊倍判/72頁
定価:1,500円+税
発行:株式会社全音楽譜出版社

 

 

◎音源は久石譲『FREEDOM PIANO STORIES 4』に収録されています。

久石譲 『PIANO STORIES 4 FREEDOM』

 

Score. 久石譲 「Asian X.T.C. -オリジナル・エディション-」 [ピアノ譜]

2006年10月4日 発行

久石譲による完全オリジナル版です。

美しく官能的でポップなASIAをテーマにしたソロ・アルバム「Asian X.T.C.」のオリジナルピアノ楽譜。カネボウシャンプー”いち髪”CM曲の「Venuses」、韓国映画『トンマッコルへようこそ』主題歌「Welcome to Dongmakgol」、中国映画『叔母さんのポストモダン生活』主題歌、NHK「世界遺産コンサート」テーマソングなど、全10曲を所収。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

昨年から「Welcome to Dongmakgol」(韓国映画)、「A Chinese Tall Story」(香港映画)、「The Post Modern Life of My Aunt」(中国映画)と、近隣諸国との仕事が立て続いたことから、『アジア』の中の日本を次第に意識するようになり、また自然な流れとして『アジア』が今回の新しいソロ・アルバム「Asian X.T.C.」のコンセプトになった。東洋と西洋の楽器が交じり合い、『アジア』のかっこよさ(官能的な部分)を表現したいという気持ちでこのアルバムを作った。

この楽譜は、楽曲のメロディーを引き立たせるようなアレンジを意識し、出来る限り多くの皆さんに弾いていただけるようにした。演奏することを通してアルバム「Asian X.T.C.」の世界観をより堪能していただけたら幸せだ。

2006年10月 久石譲

(「Asian X.T.C. -オリジナル・エディション-」 寄稿より)

 

 

Asian X.T.C.
亜細亜は矛盾する2つのものを受け入れる。それは僕たち一人一人の中にある2面性を肯定しているようだ。例えば善と悪、両方あるからこそ世界は成立する。そんな考え方が僕は好きだ。

●陽side (Pop side)

001. Asian X.T.C.
ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」を読んだ。西洋人のフィルターを通したとしてもそこに描かれている東洋思想の世界は官能的ですらある。悟りはエクスタシーかもしれない。それを探しに?僕は亜細亜に旅立った。

002. Welcome to Dongmakgol
ハングル文字の看板が立ち並ぶ路地裏の小さな店で50歳酒を飲んだ。焼酎の眞露と薬草酒の100歳酒を割ったものだが、これがいい。酩酊しながらふと考えた、ソウル(Seoul)というスペルはSoul(魂)ではないかと。

003. Venuses
バリ島の海岸を歩いていたとき乳房も露に波と戯れている若い女性たちを見た。夕日に照らされたそのシルエットは僕の脳裏に焼き付いた。

004. The Post Modern Life
紫禁城は大きすぎる。こんなところで暮らしたら寂しくて人恋しくなって死んでしまうと思いながら外の広場に出たら人、人、人で溢れていた。孤独なんて黄砂の中で霞んでしまった。

005. A Chinese Tall Story
香港の渡し船(フェリー)から見る夕日は美しい。九龍の島影が波間に揺れる。哀しい昨日と希望の明日が一瞬交差した。でもそんな想いは強い海風がビールの泡とともにデッキから吹き飛ばしてしまった。

006. Zai-Jian
上海は亜細亜そのものだ。運河を挟んでモダンな高層ビルと混沌の旧市街が対峙する。でもその両方があるからこそ街は活きている。運河を渡る風に乗せて僕はピアノを弾いた。

●陰side (Minimal side)

007. Asian Crisis
長い間封印していたことがある。青春の蹉跌の中で措いて来たものに立ち向かうほど僕は強くなれたのだろうか?

008. Hurly-Burly
台北の雑踏はエナジーに満ち溢れている。富と貧、老若、病と健康、喜びや悲しみ、笑い泣き、怒鳴り合う人々の顔は生命そのものだ。目の前を50ccのバイクが通り過ぎた。そこにはX’masツリーのように6人の子供を乗せたお父さんの逞しい姿があった。

009. Monkey Forest
モンキーフォレスト通りを歩いていたとき天が裂けたとしか思えないほどの雨が降り注いだ。軒先の濡れたみやげ品を何事もなかったかのように片付けている少女を見て僕は意味のない傘を捨てた。

010. Dawn of Asia
亜細亜の夜明けは神秘的だ。まるで山水画のようなモノトーンから赤や黄色や緑の剥き出しの陽中に変貌していく。その力の前に人間なんて小さいものだと気づく。いい日もあれば落ち込む日もある。善と悪もミジンコも宇宙もすべては僕の中にあり、外にある。また新しい夜明け(Dawn)が始まる。

注)アルバムでは昔のLPのようにA(陽)面、B(陰)面に分けてその2面性を表現した。

文・久石譲

(「Asian X.T.C. -オリジナル・エディション-」楽譜 より)

 

 

Joe Hisaishi ”Asian X.T.C.”
ORIGINAL EDITION

[収録曲]
Asian X.T.C.
Welcome to Dongmakgol (韓国映画「トンマッコルへようこそ」主題曲)
Venuses (カネボウ「いち髪」CMソング)
The Post Modern Life (中国映画「おばさんのポストモダン生活」主題曲)
A Chinese Tall Story (香港映画「A Chinese Tall Story」主題曲)
Zai-Jian
Asian Crisis (NHK「名曲の旅・世界遺産コンサート」書き下ろし曲)
Hurly-Burly
Monkey Forest
Dawn of Asia

監修:株式会社ワンダーシティ
菊倍判/96頁
定価:1,800円+税
発行:株式会社全音楽譜出版社

 

 

◎音源は久石譲『Asian X.T.C.』に収録されています。

久石譲 『 Asian X.T.C.』

 

Score. 久石譲 「ETUDE ~a Wish to the Moon~ -オリジナル・エディション-」 [ピアノ譜]

2003年5月25日 発行

久石譲による完全オリジナル版です。

映画音楽などで世界的に活躍する人気作曲家、久石譲による渾身のピアノ作品集。ダンロップCMでオンエアされた「Silence」、キリン一番搾りCM曲「a Wish to the Moon」を含む全10曲。既刊楽譜「Piano Stories」 「ENCORE」と同様、久石譲本人の楽譜原稿をもとに作成し本人が校正をした完全なオリジナル楽譜です。

原曲に基づいて編集したため発売されているCD「ETUDE」とは異なるところもありますが、原曲の雰囲気を大事にし、多くの方がより弾きやすいように校訂しています。自筆譜入り!ファン必携!

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

久石譲流、ピアノエチュード。各曲には標題とともに〈アルペジョのエチュード〉〈6度のエチュード〉〈内声和音とオクターブのエチュード〉〈美しく響かせるためのエチュード〉といった副題が付けられ、演奏するための指針が明確になっている。ショパンやドビュッシーのように、単に練習曲としてではなく演奏楽曲として完成された作品。全10曲は『かすかな月光の中に孤独な男がひとり、歩いている』という映像から発想されるコンセプトに統一されている。ピアノという楽器の持つ特性を100%生かして作られた”もうひとつの久石サウンド”。

(商品紹介より)

 

 

このピアノ曲集「ETUDE ~a Wish to the Moon~」は、
原曲に基いて出版することにしました。
そのため、発表されているCDとは多少異なるところもありますが、
この曲集では、原曲の雰囲気を大事にし、
より弾きやすいように校訂しています。
「ETUDE ~a Wish to the Moon~」の世界を味わいながら、
また楽しみながら弾いていただければ幸いです。
久石譲
2003年5月

(楽譜 寄稿より)

 

 

Silence

 

 

JOE HISAISHI ETUDE ~a Wish to the Moon~
久石譲・ETUDE
PIANO WORKS
ORIGINAL EDITION

[収録曲]
Silence (ダンロップVEURO CM曲)
Bolero
Choral
MoonLight
MONOCHROMATIC
月に憑かれた男
Impossible Dream
夢の星空
Dawn Flight
a Wish to the Moon (キリン一番搾り CM曲)

監修:ワンダーシティ
菊倍判/72ページ
定価:1,600円+税
発行:株式会社全音楽譜出版社

 

 

◎音源は久石譲『ETUDE ~a Wish to the Moon~』に収録されています。

久石譲 『ETUDE』

 

Score. 久石譲 「オーケストラストーリーズ となりのトトロ -オリジナル・スコア-」 [スコア]

2002年11月20日 発行

久石譲による完全オリジナルスコアです。

2002年東北と東京で開催された『久石譲シンフォニックスペシャル(金洪才:指揮/新日フィル)』で大反響を呼んだオーケストラ作品。そのオリジナルスコアです。久石譲・オーケストラ作品のオリジナル楽譜出版は今回が初めてです。映画「となりのトトロ」のストーリーの語りが含まれる8つの組曲。オーケストラの楽器紹介も盛り込まれていてとても楽しい構成です。

既に発売されているCD「オーケストラストーリーズ となりのトトロ」のレコーディング後に、大幅に加筆・改訂しています。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

この組曲は、『となりのトトロ』の初めてのオーケストラ演奏版です。今まで僕のコンサートは、どちらかというと大人向けのスタンスでやって来たので、『トトロ』の曲を演奏したことはなかったんです。『トトロ』は誰でも分かるくらいキャッチーなメロディで出来ているので、コンサートで演奏してしまうと、一気に小さい子向けになってしまうんです。

随分前から、親と子のためのコンサートも開催してほしいという希望がたくさんあって、『トトロ』を作ってからだいぶ時間も経っているし、今だったら新たな気持ちでオーケストラに書き直せると思ったんです。どういう形態のものを作ろうかなと考えた時、頭に浮かんできたのは、ブリテンの『青少年のための管弦楽入門』とかプロコフィエフの『ピーターと狼』などの、ナレーション入りのオーケストラ作品でした。あのような、ある種啓蒙的な、今までにあまりオーケストラを聴いたことがない人に、オーケストラっていいなぁと教えてあげられるような作品を、『トトロ』で作りたい。そこから『トトロ』を素材とした、オーケストラ・ストーリーズという発想が生まれたんです。

僕自身、今でも元気がなくなった時は『トトロ』のビデオを観て、元気をもらっています。何度観ても、本当にすごい作品だと思います。だから、僕の作品として作る時も、中途半端なものは作れない。『トトロ』のフィルムやビデオと同じように、ずっと語り継がれるくらいのスタンダードな作品を作らなければいけない、自分の手を離れて、ファンの皆さんのものになってしまった楽曲なので、自分の一存で好き勝手にはいじれないな、というプレッシャーを感じながら作りました。

そもそも『トトロ』の音楽は、14年前のイメージソング集から始まりました。『風の谷のナウシカ』も『天空の城ラピュタ』も、サントラに取りかかる前にまず、イメージアルバムをインストゥルメンタルで作ったのですが、『トトロ』は歌でいこうと思って。宮崎監督もちょうど、児童文学者の中川李枝子さんとのコラボレーションを考えていて、イメージアルバムの作詞はお二人に担当していただきました。それが功を奏したと思います。どの曲も完結した親しみやすいメロディになっているんです。しかしその分、最初に作った時にインストゥルメンタルのシンフォニックという捉え方を全くしていないので、今回のオーケストラ版は、アレンジが大変でした。どの曲もシンプルなメロディで個性を出すという、簡単に見えて実は難しいことをやっているので。

フルオーケストラで100人近い人間が楽器を演奏しているぬくもりみたいなものを、『トトロ』の親しみやすいメロディとともに、感じ取っていただきたいですね。

尚、CDのレコーディングの後に、このオーケストラスコアの出版にあたり、大幅に加筆・改訂をしています。

久石譲

(スコア 寄稿より)

 

 

オーケストラ ストーリーズ
となりのトトロ
original edition

[収録曲]
さんぽ
五月の村
ススワタリ 〜 お母さん
トトロがいた!
風のとおり道
まいご
ネコバス
となりのトトロ

(ナレーション原稿付き)

 

菊倍判/112ページ
定価:2,800円+税
発行:株式会社全音楽譜出版社

 

 

◎音源は久石譲『オーケストラストーリーズ となりのトトロ』に収録されています。

久石譲 『オーケストラストーリーズ となりのトトロ』

 

Score. 久石譲 「ENCORE -オリジナル・エディション-」 [ピアノ譜]

2002年3月20日 発行

久石譲による完全オリジナル版です。映画音楽で世界的な人気の作曲家久石譲がレコーディングに使用した楽譜をもとに編曲。“オリジナルエディション”ということで、その名の通り、完全なオリジナル楽譜です。全曲、久石譲自身の校訂による奏法やフレージングなども盛り込まれています。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

『ENCORE』は、
ここ数年の自分のベスト・メロディーをセルフカバーした
ピアノソロアルバムです。
完全なピアノソロは、14年ぶりです。
最近は、映画監督を含め、仕事の範囲を広げすぎてきてしまったので、
初心に返る意味でこのアルバムを制作しました。
素朴なメロディーの美しさを引き出させるため、
できるだけ必要の無い音を省き、
似たようなアレンジにならないように心がけました。
自分としてはピアノの良さを存分に引き出せた
スタティックなものに仕上げられたと、満足しています。
皆さんも、楽しんで演奏してください。

久石譲
2002年3月

(楽譜 寄稿より)

 

 

Summer

 

 

かねてより音楽出版業界では、作曲者以外のアレンジ版ばかりが出版されていた。譜面の出版にあたり編曲者によるもの。難易度による複数のアレンジや弾きやすい調性への変更など、ニーズもたしかにあったのだが。これらの背景で、原曲とは違うアレンジおよび違う調により出版されている状態が慢性化していた。そんな当時の編集者が「ホンモノを作りたい!」との熱い思いで久石譲に依頼した結果実現したのがこの「オリジナル・エディション」シリーズである。作曲者による原曲に忠実な譜面化。こういった大きな流れのなか、この方式は定着していく。

 

 

久石譲・ENCORE
PIANO WORKS
ORIGINAL EDITION

[収録曲]
Summer (映画「菊次郎の夏」より)
Hatsukoi (映画「はつ恋」より)
One Summer’s Day (映画「千と千尋の神隠し」より / あの夏へ)
The Sixth Station (映画「千と千尋の神隠し」 / 6番目の駅)
Labyrinth Of Eden (アルバム「地上の楽園」より)
Ballade (映画「Brother」より)
Silencio de Parc Güell (アルバム「I Am」より)
HANA-BI (映画「HANA-BI」より)
Ashitaka And San (映画 「もののけ姫」より)
La Pioggia (映画「時雨の記」より)
Friends (アルバム「Piano Stories  II」より)

協力:株式会社ワンダーシティ
菊倍判/64ページ
定価 1,400円+税
発行:株式会社全音楽譜出版社

 

 

◎音源は久石譲『ENCORE』に収録されています。

久石譲 『ENCORE』

 

Score. 『久石譲ライブラリー QUARTET カルテット ピアノ・ソロ』

2001年10月23日 発売

久石譲初の監督映画作品『カルテット』のサントラの中から、メインテーマをモチーフにしたソロ曲「…for Piano」と「Lover’s Rain」の2曲を所収。

 

久石譲オフィシャルスコア「弦楽四重奏曲集 カルテット」 [弦楽四重奏]が同時期に同出版社より発行されているので紹介しているが、本ピアノ譜は、作曲:久石譲としか記載がなく、監修・編曲に携わっているか不明ではある。

 

 

久石譲ライブラリー QUARTET カルテット ピアノ・ソロ

・・・・for Piano
Lover’s Rain

判型/頁 : 菊倍判/8頁
定価:500円+税
発行:全音楽譜出版社

 

Score. 久石譲 「弦楽四重奏曲集 カルテット -オリジナル・スコア-」 [弦楽四重奏]

久石譲 カルテット オリジナルスコア

2001年10月5日 発行

待望の完全オリジナル・スコア。オリジナルならではのプラスαが随所に盛り込まれています。演奏する方も、そうでない方もファンなら絶対持っていたい1冊です。久石譲の楽曲メモ&メインテーマの久石譲直筆スコア、撮影メモを一挙掲載。

今日の日本映画を代表する音楽監督である久石譲がついに映画監督に挑戦した。タイトルは「Quartet カルテット」。弦楽四重奏団を組んだ4人の若者の挫折と再起、愛と友情を描くさわやかな青春ドラマである。本書は、映画の中で主人公たちが演奏する曲のオリジナル楽譜集。メインテーマ「Quartet g-moll」を含む弦楽四重奏作品5曲に加え、ヴァイオリン・ソロ作品1曲を収めた。映画撮影用絵コンテが書き込まれた久石譲の自筆譜も所載。ファン必携。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

究極のスタイル
久石譲

弦楽四重奏は無駄をすべて削ぎ落とした究極の形態であると思う。重音(じゅうおん)奏法があるとはいえ、基本的には4つの楽器で奏でる、というところから非常にシンプルで、かつ作曲家の技量をもっとも問われるスタイルである、というのがカルテットだと思う。

作曲家にとって、弦楽四重奏とは何か。まず、作曲家が勉強をはじめたときには、皆”和声学”という学問から入る。どうやって和音というものが出来るのかという和声学の形態は、基本的にはソプラノ・アルト・テノール・バスという4つの声部から成る4声体を基準に音楽を作る。

弦楽四重奏もまた、同じ形式である。作曲家にとっては、最初に学ぶ4声体から始まり、4声体で終わる、といえるほど究極の形態がカルテット、弦楽四重奏であると思う。

たとえば、ベートーヴェンもある時期、スタイルを少しずつ変えていくが、まず新しい試みをピアノ・ソナタで作曲する、そして次にそれを発展させて、オーケストラ曲いわゆるシンフォニーに拡大して、その時期の自分のスタイルを確立し、そして最後に必ず弦楽四重奏曲を書いている。ピアノでまずチャレンジし、オケで拡大、最後にカルテットでその時期をまとめる、という繰り返しによって、自分の音楽のアプローチというものに、必ず区切りをつけていっている。

そのくらいベートーヴェンにとっても弦楽四重奏というものは、非常に重い存在で、あくまでも無駄のない形態の中で、自分のスタイルを結晶させていった。

したがって、作曲家にとって弦楽四重奏に最後に行き着くことは、それが無駄を削ぎ落とした本当のエッセンスのような究極の形態であるから、という気がする。

 

カルテットというのはある時期から、いわゆる”現代音楽”としての世界観というものはあるのだけれども、広く一般の人に聴いてもらう音楽を、作曲家がup to dateで、今日的に書かなくなってしまった。そのような状況もあり、今回のオリジナル・スコア出版により、できるだけ多くの人に演奏してもらいたいと考えている。

演奏するにあたっての注意点としては、やはりリズムでしょうね。各楽曲によって、細かい注意点は異なるが、トータルで言うと、リズムと音色。自分たちの持っている音色と楽曲が要求する音色をきちんと弾きわけられると、より良くなるのではないかと思う。

 

1.Quartet g-moll
ぎりぎりの調性のところで、調性がはっきりする前にどんどんキーを変えていったり、あるいは全く無調の部分があったり、という楽曲であることから、まず音程、自分たちは何の調を弾いているのか、その辺りをしっかり頭に入れながら弾く、そして中間部の激しい部分も含めて、リズムをきっちりと、ジャストなビート感をまず体に入れてから練習すると、すごく良くなるのではないかと思う。

この楽曲は、覚えやすく、またテンションが高まるようなメロディを作りつつ、高度なカルテットの技法にのっとって、より複雑さを出していっている。たとえば白鳥のように、表面では優雅だが裏(水中)ではそうではないといったところだろうか。…それは表には決して見えない、というように。映画では、父が息子に贈ったというシーンで、親が子を想う感じを出している。

 

2.Black Wall
映画の中では、”マレーヴィッチ・ウォルハイム”という著名な作曲家の有名な楽曲、という設定。(因みに、この作曲家の名前は、美術の分野でのミニマル作家の名前を組み合わせた。)

不協和音を使用するのは映画音楽としてはタブーなのかもしれないが、何かぴりっとした感じが欲しかった。

 

3.Student Quartet
映画では、モーツァルトの有名なディヴェルティメントでいく予定だったが、自分の楽曲以外はどうかと思ったことと、映像には合わないと感じた。

ディヴェルティメントを意識して、誰もが”青春”っぽく感じる、イタリアン・メロディラインらしい楽曲に仕上げた。

 

4.Melody Road
『となりのトトロ』『HANA-BI』『Kids Return』を基本にしたサービス的楽曲。映画で、全曲新曲が流れていても楽しくないし、久石の楽曲が好きな人であればとても馴染み深いと思ったので。映画の中では思わず子供たちが振り向くところの音楽で、変化していく気持ちも表している。

 

5.浜辺のQuartet
メインテーマのアレンジである。主人公の明夫と智子の恋愛感情を、音で表現したロマンティックな楽曲。

 

6.パッサカリア
オーディションのシーンで、主人公・明夫が演奏する楽曲。パガニーニのカプリース24番をベースに作曲した。パガニーニに捧げるオマージュ、といったところだろうか。

(楽譜 寄稿より)

 

 

 

弦楽四重奏曲集 カルテット
JOE HISAISHI QUARTET

久石譲 カルテット オリジナルスコア

[収録曲]
Quartet g-moll
Black Wall
Student Quartet
Melody Road
浜辺のカルテット
パッサカリア

A4版
発行:全音楽譜出版社
スコア60ページ+パート譜(第一ヴァイオリン・第二ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)各16ページ

 

 

◎音源は久石譲『Quartet カルテット オリジナル・サウンドトラック』に収録されています。

QUARTET カルテット

 

久石譲 『カルテット DVD』

 

 

2024.04 追記

 

Score. 『久石譲 スペシャル・セレクション』

2001年8月30日 発行

久石譲監修によるピアノ曲集。編曲は他者によるもの。

4枚のアルバム『joe hisaishi meets kitano films』『PIANO STORIES』『I am』『MY LOST CITY』収録曲からセレクトされたピアノ譜。

 

【補足】

当時は公式スコア[オリジナル・エディション]という位置づけがまだなかった。久石譲監修ではあるが他者の編曲による(当時はそれが主流だった)。ただし、CD作品のマッチングとして同時期に楽譜出版されたもの、また楽譜表紙(装丁)がCDジャケットデザインに準ずるもの、制作協力クレジットされ公式コンサートパンフレットや媒体でも紹介されていたもの、これらを監修・公認(準公式)楽譜として紹介している。

 

 

久石譲/スペシャル・セレクション

From Album 【joe hisaishi meets kitano films】
Summer
The Rain (Piano&Violin&Cello)
Ballade
Clifside Waltz III
Silent Love (Main Theme)
NO WAY OUT
KIDS RETURN
Sonatine I – act of violence
HANA-BI

From Album 【PIANO STORIES】
W Nocturne
Fantasia (for Nausicaä)
Innocent
The Wind Forest
Dreamy Child
The Twilight Shore
Lady of Spring
A Summer’s Day (Epilouge)

From Album 【I am】
On The Sunny Shore
Dream
伝言
Silencio de Parc Güell
White Island
Venus

From Album 【MY LOST CITY】
Prologue
漂流者
Solitude
Cape Hotel
Two of Us
Jealousy
冬の夢
My Lost City
Tango X.T.C.

監修:久石譲
協力:株式会社ワンダーシティ
編曲:青山しおり
定価:1,600円+税
発行:株式会社ドレミ楽譜出版社

 

Score. 『久石譲 監修 ピアノ・レッスン・ブック』

1998年12月10日 発行
2001年4月30日 発行

「久石譲 監修 ピアノ・レッスン・ブック」
PIANO LESSON BOOK Joe Hisaishi

解説・編曲:青山しおり

 

「久石譲 監修 ピアノ・レッスン・ビデオ・シリーズ」 バイエル併用

映画作品から久石譲監修のもとアレンジされた2曲とクラシックピアノ曲の、作品データや解説を交えた、ピアノレッスンビデオのシリーズ。模範演奏を聴いてイメージをふくらませてから、レッスンに入ってください。楽譜はバイエル中~上級程度にアレンジしています。また、曲の中には普段のレッスンにないアレンジもあります。わかりやすく解説しているレッスンコーナーを見てぜひ自分のものにしてください。

全6巻/各40分/VHS/各巻3,300円+税
◆解説・縮小版ピアノ譜付き
◆楽譜提供:ドレミ楽譜出版社
◆ピアニスト:船越支代美・醍醐弘美

 

 

【補足】

当時は公式スコア[オリジナル・エディション]という位置づけがまだなかった。久石譲監修ではあるが他者の編曲による(当時はそれが主流だった)。ただし、CD作品のマッチングとして同時期に楽譜出版されたもの、また楽譜表紙(装丁)がCDジャケットデザインに準ずるもの、制作協力クレジットされ公式コンサートパンフレットや媒体でも紹介されていたもの、これらを監修・公認(準公式)楽譜として紹介している。

 

 

本ピアノ楽譜は、上記レッスンビデオとのマッチング楽譜。ビデオシリーズは1998年4月~6月にかけて順次発売された。

 

 

映画『もののけ姫』より
1.もののけ姫
2.アシタカとサン
クラシック曲
3.月の光 [ドビュッシー 作曲]
(ピアノレッスンビデオシリーズ第1巻)

映画『となりのトトロ』より
1.となりのトトロ
2.風のとおり道
クラシック曲
3.子犬のワルツ [ショパン 作曲]
(ピアノレッスンビデオシリーズ第2巻)

映画『風の谷のナウシカ』より
1.はるかなる地へ…
2.風の伝説
クラシック曲
3.亜麻色の髪の乙女 [ドビュッシー 作曲]
(ピアノレッスンビデオシリーズ第3巻)

映画『紅の豚』より
1.Porco e Bella [ポルコ・エ・ベッラ]~エンディング~
2.遠き時代を求めて
クラシック曲
3.ジムノペディ第1番 [サティ 作曲]
(ピアノレッスンビデオシリーズ第4巻)

映画『天空の城ラピュタ』より
1.空から降ってきた少女
2.シータの決意
クラシック曲
3.月光ソナタ [ベートーベン 作曲]
(ピアノレッスンビデオシリーズ第5巻)

映画『魔女の宅急便』より
1.風の丘
2.世界って広いわ
クラシック曲
3.別れの曲 [ショパン 作曲]
(ピアノレッスンビデオシリーズ第6巻)

音楽基礎知識1~10

※本書は、TDKコアより発売の「久石譲 監修 ピアノ・レッスン・ビデオ・シリーズ」全6巻の全曲を収載した曲集です。

監修:久石譲
協力:株式会社ワンダーシティ/TDKコア株式会社/有限会社ラヴァーズ
解説・編曲:青山しおり
発行:株式会社ドレミ楽譜出版社