Disc. 久石譲 『炎のアルペンローゼ 音楽編』

久石譲 炎のアルペンローゼ 音楽編

1985年5月25日 LP発売 25AGL-3007
1985年5月25日 CT発売 25AGC-2007
1987年6月25日 CD発売 30ATC-151
2000年4月26日 CD発売 TKCA-71917

 

1985年放送 TVアニメ「炎のアルペンローゼ」
原作:赤石路代 音楽:久石譲

 

「夢のつばさ ~アルペンローゼ~」

1985年4月25日 EP発売 7AGS-2

夢のつばさ アルペンローゼ LP

夢のつばさ アルペンローゼ LP 2

(EPジャケット / EP盤)

 

 

久石譲 炎のアルペンローゼ 音楽編

1. 夢のつばさ~アルペンローゼ~ (オープニング・テーマ) (コニー)
2. 少女 (ジディのテーマ)
3. どんなときにも… (ランディのテーマ)
4. 追跡者
5. 変らぬ愛に (アルペンローゼの歌)
6. 過去をさがして
7. ひそかな不・思・議たち (夢のつばさ~アルペンローゼ~インストゥルメンタル)
8. レオンハルト=アッシェンバッハ
9. ハーケンクロイツ
10. 今はおやすみ
11. 僕がみた天使は…
12. 夢見心地で (やんちゃなエンジェル・インストゥルメンタル)
13. やんちゃなエンジェル (エンディング・テーマ) (コニー)

「夢のつばさ~アルペンローゼ~」
作詞:及川恒平 作曲・編曲:久石譲 歌:CONY

「やんちゃなエンジェル」
作詞:及川恒平 作曲:長沢ヒロ 編曲:久石譲

音楽制作クレジット表記なし

 

Disc. 久石譲 『ふたり鷹 音楽編 2 MUSIC SELECTION 2』

1985年2月5日 LP発売 C25G0376
1985年2月5日 CT発売 25P-7366

 

フジテレビ系列アニメーション「ふたり鷹」
1984年9月27日~1985年7月12日 放送

原作:新谷かおる 音楽:久石譲

 

主題歌
オープニングテーマ – 『ハートブレイクCrossin’』
エンディングテーマ – 『サヨナラを言わないでくれ』

両曲
作詞 – 売野雅勇 / 作曲・編曲 – 芹澤廣明 / 歌 – 陣内孝則

 

 

(LPジャケット / LP盤)

 

 

A1. レッドゾーン ダンシング Red Zone Dancing (挿入歌)
A2. コンクリート トライアル Concrete Trial
A3. 母子ゲンカ Family Conflict
A4. カントリー ロード Country Road
A5. 特訓 Special Training
A6. ディスコ フィーバー Disco Fever
A7. アクシデント Accident
A8. ロンリネス Loneliness
A9. ハートブレイク Crossin’(ショートバージョン) Heartbreak Crossin’ (Short Version) (主題歌)

B1. ロッカバラードに針を Listen for a Rock-a-ballad (挿入歌)
B2. レセプション Reception
B3. 沢渡鷹イメージテーマ 2 TAKA SAWATARI Image Theme 2
B4. ワンウェイ ラブ One-way Love
B5. 緋沙子の涙 HISAKO in Tears
B6. 固い決意 Firm Resolution
B7. ファイト Fight
B8.ウイリー フィニッシュ Wheelie Finish
B9. サヨナラを言わないでくれ(ショートバージョン) Don’t say good-bye (Short Version) (主題歌)

A2-A8. 作曲・編曲:久石譲
A1. 作詞:四辻たかお 補作詞:荒井まゆみ 作曲:芹澤廣明 編曲・歌:Medical Soap
A9. 作詞:売野雅勇 作曲・編曲:芹澤廣明 歌:陣内孝則

B2-B8. 作曲・編曲:久石譲
B1. 作詞:四辻たかお 作曲:芹澤廣明 編曲・歌:Medical Soap
B9. 作詞:売野雅勇 作曲・編曲:芹澤廣明 歌:陣内孝則

 

Disc. 久石譲 『ふたり鷹 音楽編 1 MUSIC SELECTION 1』

1984年11月21日 LP発売 C25G0362
1984年11月21日 CT発売 25P-7351

 

フジテレビ系列アニメーション「ふたり鷹」
1984年9月27日~1985年7月12日 放送

原作:新谷かおる 音楽:久石譲

 

主題歌
オープニングテーマ – 『ハートブレイクCrossin’』
エンディングテーマ – 『サヨナラを言わないでくれ』

両曲
作詞 – 売野雅勇 / 作曲・編曲 – 芹澤廣明 / 歌 – 陣内孝則

 

 

(LPジャケット / LP盤)

 

 

A1. ハートブレイク Crossin’ Heartbreak Crossin’ (オープニング主題歌)
A2. サーキット・ライダー Circuit Rider
A3. 沢渡 鷹 イメージテーマ TAKA SAWATARI Image Theme
A4. 東条 鷹 イメージテーマ TAKA TOUJYOU Image Theme
A5. デッド・ヒート Dead Heat
A6. 流火 イメージテーマ RUI Image Theme
A7. トワイライト・フリーウェイ Twilight Freeway

B1. モーニング・タウン Morning Town
B2. 緋沙子 イメージテーマ HISAKO Image Theme
B3. 美亜 イメージテーマ MIA Image Theme
B4. コンクリート・ツーリング Concrete Touring
B5. テンション Tension
B6. ラスト・スパート Last Spurt
B7. サヨナラを言わないでくれ Don’t say good-bye (エンディング主題歌)

A2-A6. 作曲・編曲:久石譲
A1. 作詞:売野雅勇 作曲・編曲:芹澤廣明 歌:陣内孝則

B2-B6. 作曲・編曲:久石譲
B9. 作詞:売野雅勇 作曲・編曲:芹澤廣明 歌:陣内孝則

 

Disc. 久石譲 『バース BIRTH』

久石譲 バース birth

1984年作品

 

1984年 OVA作品 「バース BIRTH」
アニメーションディレクター:金田伊功 音楽:久石譲

 

 

「バース イメージアルバム」

1983年5月1日 LP発売 JBX-25014
1983年5月1日 CA発売 VCK-6069

バース LP 1

(LPジャケット)

 

1. バースのテーマ
2. 夢見草
3. イノガニック神殿
4. 聖剣
5. ラサの夢
6. 宇宙
7. フローター・バイク
8. 砂龍
9. アーリア
10. ザックスの戦士

 

 

「バース オリジナル・サウンドトラック ~音楽篇」

1984年7月21日 LP発売 JBX-25050
1984年7月21日 CA発売 VCK-6120

バース LP 2

(LPジャケット)

 

1. 風をあつめて
2. バースのテーマ (OVA Remix)
3. マイ・ロンゲスト・ロード
4. 未知なる光の
5. クライシス
6. フローター・バイク
7. ロマンチック・ベビー
8. ザッツ・ロマン
9. モノアイ・パニック
10. 熱き心に
11. イノガニック・タワー
12. ソウル・シャワー
13. いざない
14.ザックスの戦士

 

 

1994年3月24日 CD発売 VICL-23071

久石譲 バース birth

 

 

 

ビクター・アニメ『殿堂ツイン』シリーズ 17 「ウィンダリア/バース」
映像と音楽はここまでひとつになれる!

 

『殿堂TWIN 17 ウインダリア/バース (2 CD)』

1999年6月23日 CD発売 VICL-60433~34

 

※ここでは久石譲音楽担当による「バース」、本作品DISC2のみ記載

 

バース/金田伊功(イメージアルバム)
1. バースのテーマ
2. 夢見草
3. イノガニック神殿
4. 聖剣
5. ラサの夢
6. 宇宙
7. フローター・バイク
8. 砂龍
9. アーリア
10. ザックスの戦士
オリジナル・ビデオ・アニメーション「バース」 音楽篇
11. 風をあつめて
12. バースのテーマ (OVA Remix)
13. マイ・ロンゲスト・ロード
14. 未知なる光の
15. クライシス
16. フローター・バイク
17. ロマンチック・ベビー
18. ザッツ・ロマン
19. モノアイ・パニック
20. 熱き心に
21. イノガニック・タワー
22. ソウル・シャワー
23. いざない

作・編曲:久石譲 (1~4, 6~9, 11~23)
作詞:冬杜花代子/作・編曲:久石譲 (5)
作詞:荒井まゆみ/作曲:謝花義哲/編曲:久石譲 (10)
歌:ちさ (5)/シャバナ (10)
演奏:ザ・バース (1~4, 6~9, 11~23)

※複数作品をオリジナル音源から復刻の為、DISC2-3,7とDISC2-21,16は同一音源を使用しています。また”バース 音楽篇”のオリジナルLPには「ザックスの戦士(DISC2-10と同一音源)」が収録されておりましたが、今回はCDの収録時間の限界を越えるため割愛しました。ご了承ください。

 

 

Disc. V.A. 『J9 スペシャル・ロックショー』

1984年6月21日 LP発売 K22G-7193

 

2年間にわたって俺たちを楽しませてくれたJ9の奴ら。そして忘れてはならないのが歌。今夜は夜どおし……

 

 

(LPジャケット / LP盤)

 

 

J9 Special Rock Show

構成:四辻たかお

サイド1
1.星影のララバイ/山形ユキオ
2.太陽の子ら/山形ユキオ
3.マイ・ソウル・ジャーニー/増田直美
4.アステドイド・ブルース/増田直美
5.さすらいキッド/たいわいさお
6.メイビィ・ベイビィ/樋浦一帆
7.ビリー・ザ・ショット/増田直美
8.ABAYO FLY BYE/山形ユキオ

サイド2
1.不死蝶のライラ/山形ユキオ
2.愛のライディング・マシーン/山形ユキオ
3.ハピィ・ソング/増田直美
4.トライ!トライ!トライ!/英莉花
5.恋人たちの星まつり/山形ユキオ
6.ロング・グッナイ/MOTCHIN
7.銀河旋風ブライガー/たいらいさお
8.銀河烈風バクシンガー/山形ユキオ、坂部悟
9.銀河疾風サスライガー/MOTCHIN

作詩=山本優(①-1~4,6~8/②-1~6,8,9)
   木久池勉(①-5)/ 山本正之(②-7)

作曲=山本正之(①-1~5,7,8/②-1~3,7~9)
   久石譲(①-6/②-5)/ 中島正雄(②-4)/ アイ高野(②-6)

編曲=山本正之(①-1~4,7,8/②-1,2,8)
   高田弘(①-5/②-7)/ 中島正雄(①-6)/ 久石譲(②-3~6,9)

ナレーション:徳丸完(②-8)

イラスト:細川留美子

◎初回特典=小松原一男描きおろしB2ポスター付

 

Disc. V.A. 『機甲創世記モスピーダ Vol.3 ライブ・アット・ピットイン』

1984年6月21日 LP発売 JBX-25047
1984年6月21日 CT発売 VCK-6113

 

1983年 フジテレビ系アニメ放送 「機甲創世記モスピーダ」
音楽:久石譲

放送期間:1983年10月2日~1984年3月25日
放送時間:毎週日曜日9時30分~10時(関東地区)
放送局:フジテレビ系
放送話数:全25話

 

 

久石譲 機甲創世記モスピーダ 1-3

 

 

 

機甲創世記モスピーダ ライブ・アット・ピットイン

(LPジャケット)

 

1.めざめ
2.Love Tonight
3.荒れ野へ
4.愛の小石
5.虹の彼方に
6.ロンリー・エラント
7.スターダスト
8.DREAM EATERS
9.プリテンド
10.ブルー・レイン

 

Disc. 久石譲 『シンデレラ迷宮 イメージアルバム』

1984年3月 LP発売 CX-7155
1984年3月 CT発売 CAY-670

 

原作:氷室冴子 音楽:久石譲
ジャケットイラスト:藤田和子

 

氷室ファン待望のイメージアルバム

ミント・エージのシンデレラたちに贈る氷室ファンタジーのオリジナルサウンドトラック!

 

 

録音を終えて 久石譲・談

Q.原作を読んで、どんな印象をうけました?

Joe:
すごく変った物語だと思いましたね。ああいう設定ってあまりないでしょう。だから自分の持っている音楽性の中でどの方向からアプローチしようかと考えた時には、現実じゃない、という所から絞っていきましたね。非現実的なものをシンプルにやる、そしてそれをこの小説の読者である若い女の子たちの感性に最もフィットするようにやるにはどうしたらいいかと考えました。

Q.非現実的なものを表現する上で、具体的にはどういう方法をとったのですか?

Joe:
これは夢の中の物語で、見方によっては非常にビョーキしてる世界だよね。だから、ミニマル・ミュージックという、小さなパターンを繰り返して作っていく手法を使って、一種不訶思議な時間感覚を創り出そうと思ったわけです。もうひとつのポイントは、全体にオルガン・サウンドを中心にしたことかな。

Q.原作には、白鳥の湖とか白雪姫とかのパロディがいっぱいでてきますが、そのあたりはどのように考えたのですか?

Joe:
白雪姫、白鳥の湖、オーロラ姫、ジェイン・エア、そういったテーマが全部有名だったら、それをうまくパロディにして全く違った風に作っていく方法もあったかもしれません。実は《緋と黒の舞姫》では白鳥の湖のモチーフをちょっと出してるんだけど、全部のメロディをキチンと使えるんでなければ、パロディにする意味が無いですからね。それに個々のキャラクターを音楽的に表現する段になると、この小説はそれぞれの人物が実はこんなに暗かった、実はこんなに悲惨だったっていう話だから、単純なパロディでは描ききれなかったですね。

Q.登場人物の中で特に好きなキャラクターは?

Joe:
好きというか、やりやすかったのは、《待ち続ける女》のジェイン・エアでした。ヨーロピアン、それも戦前のドイツの暗い酒場、みたいなイメージが最初からあって、デカダンス、のような感じでやってみようということで一番最初にメロディが出来上りました。

Q.全曲を録音し終って、一番印象に残っているのはどの曲ですか?

Joe:
勿論みんな気に入っているけれど、《シーラカンスの夢》は中でも一番満足していますね。あの曲ではテープ・ループという方法を使いました。アーと歌った声をテープに録音し、それをぐるっと回して秒数の異なる何本かのエンドレス・テープを作り、それを重ねあわせると非常に微妙な色合いがでる、という手法なんですけどね。

Q.アルバムが完成しての感想をひとつ。

Joe:
かなり常識からはずれたような音作りをした気がする、あまり意図はしなかったんだけれど。例えば、1コーラスがあって2コーラスがある、すると普通はその間に間奏という部分があって間奏のメロディがあるんだけど、このアルバムではあまりそういうことはしていない。ごく自然にやったことが、世間で言う、ビョーキしてますね、という音に近かった、しかしそれも決して暗くならなかったのが救いなんじゃないか、と本人は自負しているわけです。

(LPライナーノーツより)

 

 

楽曲解説

SIDE 1

シンデレラ迷宮
《シンデレラ迷宮》のテーマ曲。印象的なイントロと共に、このイメージ・アルバムの幕が上る。コンピューターを使ったシンプルなデジタル・リズムの上に、美しいメロディが静かに奏でられてゆく。クラシカルな音楽を”いま”の感覚で捉えなおした佳曲といえよう。この物語全体に漂う一種不訶思議なファンタジーを強く感じさせてくれる。

リネの夢
この物語そのものであるところの《リネの夢》のテーマ。現代音楽の手法であり、クラフトワーク、YMO等、近年のテクノ・ポップ・グループに大きな影響を与えた〈ミニマル・ミュージック〉(パターン・ミュージック)-最小単位の音のパターンを繰り返す音楽手法-を使い、”夢”の不思議な時間感覚を捉えている。この手法はアルバム全体を通して、非現実を象徴する音型として、何ヶ所かで使われている。

王妃の孤独
白雪姫の継母たる王妃のテーマ。バロック音楽の大聖堂のオルガンを思わせる重厚な響きに、単音のピアノが重なっていく。王妃の高貴さ、その運命のかなしさを淡淡と綴る。

緋と黒の舞姫
《リネの夢》の音型を使ったイントロの中から突然強烈なリズムが踊り出る。〈蒼ざめた湖〉のほとりに住む緋と黒の舞姫オディールのテーマ。途中、ストリングスの音色で、どこかエキゾチックな妖しいオブリガートがメロディに絡み合う。オディールは、舞姫というより、緋と黒のディスコ・クィーン、くらいの強烈なイメージで捉えられている。藤田和子氏描くところのオディールのイラストも、可愛く、かなしみに満ちたディスコ・クィーンというった方がイメージに合っているのではないだろうか。(中間部で二度出てくる白鳥の湖のパロディ、分かりますか?)

シーラカンスの夢
舞台一転、オディールの部屋。深い湖の底-テープ・ループを利用した人声の、不気味な、そして何処か荘厳な響き、そしてオルガンの静かな響きの上に、ダルシマがメロディを奏でる。婚礼の祝宴のシーンに出てくる箱琴のイメージを、このダルシマの音色にダブらせて聞くのも面白いだろう。オディール編のこの二曲、緋と黒の舞姫の妖しい情熱と、深い悲しみの眠りを見事に描き分けている。

SIDE 2

シンデレラ・シンドローム
カルメン、ジュリエット、輝子-皆、自分を絶望の淵から救ってくれる王子が現われるのを、ただ身をすくませて待っているだけのシンデレラ症候群(シンドローム)患者だ。ここでは個々の人物のイメージは追わず、不気味さ、ビョーキっぽさを前面に出し、〈ハーレム・ディスコ〉とでも言った印象の曲になっている。

オーロラ姫の嘆き
暁の国の姫君ゼランディーヌのテーマ。作曲者久石譲のイメージの中では、このオーロラ姫のセクションが最もビョーキっぽい感じがあったようだ。変拍子のミニマル・ミュージックによるベーシックな音作りの上に、高音の美しいメロディがゆるやかに絡み合い、その一種の不均衡さが、オーロラ姫の精神のアンバランスを暗示するかのようだ。

待ち続ける女
決して来ることのない自分自身を永遠に待ち続ける狂気の女、ジェイン。世紀末、頽廃、デカダンスをキーワードにして、けだるいスキャット・ボーカルと何処かヨーロッパ風のアコーディオンが、ジェインの憂愁を映し出す。

ソーンフィールド館の炎上
ジェインのつけた火によって、ソーンフィールド館は次第に炎に包まれてゆく。激しいデジタル・リズムの上に、オルガンのアドリブが繰り広げられる。途中、前曲のジェインのモチーフがはさまり、女性の叫び声とともに、吸いこまれるようにして曲は幕を閉じる。

シンデレラ迷宮 (クロージング)
物語は大団円をむかえ、真暗になった画面にゆっくりとクレジット・タイトルがせり上ってゆく。《シンデレラ迷宮》のメロディが静かに流れ出す。ピアノとストリングスの音色が、やわらかくクロージング・テーマを歌い出す……

(楽曲解説 ~LPライナーノーツより)

 

 

LPライナーノーツにはその他に下記も掲載されている。

・シンデレラ迷宮のことなど 氷室冴子
・氷室さんのこと 藤田和子
・小説と音楽と 石原秋彦 (集英社コバルトシリーズ編集長)

 

シンデレラ迷宮 久石譲 sc 6

シンデレラ迷宮 久石譲 sc 3

シンデレラ迷宮 久石譲 sc 7

シンデレラ迷宮 久石譲 sc 4

 

 

シンデレラ迷宮 久石譲 sc

Side 1
1.シンデレラ迷宮
2.リネの夢
3.王妃の孤独
4.緋と黒の舞姫
5.シーラカンスの夢

Side 2
1.シンデレラ・シンドローム
2.オーロラ姫の嘆き
3.待ち続ける女
4.ソーンフィールド館の炎上
5.シンデレラ迷宮 [クロージング]

原作:氷室冴子
作・編曲:久石譲
演奏:Wonder City Orchestra
ジャケットイラストレーション:藤田和子

All Composed & Arranged by Joe Hisaishi
Performed by Wonder City Orchestra

Guest:
Keiji Azami (dulcimer)
Kimie Kanai (scat)
Masumi Sasaki (voice)

Recorded at Columbia Studio & Arcadia Studio , Tokyo  Jan. – Feb. 1984

 

Disc. まんが日本昔ばなし 『にんげんっていいな / この子はだあれ』

1984年2月 EP発売 CK-706
1984年2月 CT発売 CFK-515

 

TVアニメ「まんが日本昔ばなし」の新エンディング・テーマ曲の編曲を、久石譲が手がけている。

 

まんが日本昔ばなし にんげんっていいな LP

(EPジャケット / EP盤)

 

1.にんげんっていいな
作詞:山口あかり 作曲:小林亜星  編曲:久石譲 歌:中島義実、ヤング・フレッシュ
2.この子はだあれ
作詞:山口あかり 作曲:小林亜星 編曲:久石譲  歌:森田牧子、 満仲志保、ヤング・フレッシュ

 

 

 

運動会ようレコード「にんげんっていいな / まっかなおひさま / コンピューターおばあちゃん / よさこい鳴子おどり」(1984)

1984年4月 EP発売 EE-3077

(EPジャケット / EP盤)

 

A面
1.にんげんっていいな 「まんが日本昔ばなし」から
2.まっかなおひさま

B面
1.コンピューターおばあちゃん NHK「みんなのうた」から
2.よさこい鳴子おどり

 

 

 

「にっぽん昔ばなし/にんげんっていいな」(1986)

1986年4月21日 EP発売 EK-766
1986年4月21日 CA発売 CFK-574

(EPジャケット)

 

1.オープニング・テーマ にっぽん昔ばなし 歌/花頭巾
2.エンディング・テーマ にんげんっていいな 歌/中島義実、ヤング・フレッシュ

 

 

 

「ぼくらは空とぶ仲間たち/にんげんっていいな」(1988)

1988年 EP発売 EE-3184

(EPジャケット / EP盤)

 

1.ぼくらは空とぶ仲間たち
2.にんげんっていいな

 

 

 

なお、上記オリジナルEP「にんげんっていいな」「この子はだあれ」2曲ともに収録されているCDは下記。

 

「まんが日本昔ばなし にんげんっていいな」

1991年10月1日 CD発売 COCC-9130

1.にっぽん昔ばなし
作詩:川内康範 作曲:北原じゅん 編曲:小谷充 うた:花頭巾
2.にんげんっていいな
作詩:山口あかり 作曲:小林亜星  編曲:久石譲 歌:中島義実、ヤング・フレッシュ
3.みんなでたんじょうび
作詩:伊藤アキラ 作曲:小林亜星 編曲:高田弘 うた:中村花子、ヤング・フレッシュ
4.かあさん(マザー)
作詩:川内康範 作曲:川内康範 編曲:竜崎孝路 うた:関森れい&ミンツ
5.もりのスープとあおぞらサラダ
作詩:吉沢久美子 作曲:小森昭宏 編曲:小森昭宏 うた:田中真弓
6.ともだちがいっぱい
作詩:伊藤アキラ 作曲:越部信義 編曲:越部信義 うた:林幸生、森の木児童合唱団
7.あめといっしょに
作詩:山本正之 作曲:山本正之 編曲:田中公平 うた:田中真弓
8.この子はだあれ
作詩:山口あかり 作曲:小林亜星 編曲:久石譲 うた:森田牧子、満仲志保、ヤング・フレッシュ
9.トッピンからげて逃げられて
作詩:玉木宏樹 作曲:玉木宏樹 編曲:玉木宏樹 うた:常田富士男
10.グルッパーの歌
作詩:川内康範 作曲:北原じゅん 編曲:小谷充 うた:キーパー・メイツ
11.ジャンケン ポン
作詩:川内康範 作曲:北原じゅん 編曲:角田圭伊悟 うた:ひまわり
12.早口ソング
作詩:川内康範 作曲:曽根幸明 編曲:角田圭伊悟 うた:スウィング・キャッツ
13.ランランニングかけっこ
作詩:冬杜花代子 作曲:小森昭宏 編曲:小森昭宏 うた:中嶋安名、ヤング・フレッシュ
14.ぼくはサンタだ
作詩:伊藤アキラ 作曲:乾裕樹 編曲:乾裕樹 うた:田中真弓
15.ゆきはおそらのケーキやさん
作詩:高田ひろお 作曲:有澤孝紀 編曲:有澤孝紀 うた:中村花子、ヤング・フレッシュ
16.ほしさがし
作詩:伊藤アキラ 作曲:有澤孝紀 編曲:有澤孝紀 うた。相田文三(東京少年少女合唱隊)

 

Disc. 久石譲 『機甲創世記モスピーダ Vol.2』

久石譲 機甲創世記モスピーダ2

1984年2月21日 LP発売 JBX-25032
1984年2月21日 CT発売 VCK-6097
1994年2月23日 CD発売 VICL-23064

 

1983年 フジテレビ系アニメ放送 「機甲創世記モスピーダ」
音楽:久石譲

放送期間:1983年10月2日~1984年3月25日
放送時間:毎週日曜日9時30分~10時(関東地区)
放送局:フジテレビ系
放送話数:全25話

 

 

機甲創世記モスピーダ LP 3

機甲創世記モスピーダ LP 4

(LPジャケット)

 

 

ビクター・アニメ・ミュージック”殿堂”シリーズ 8
さすらい戦い行くヒーロー達に明日はあるのか!?
久石譲のモスピーダ・ミュージック第2弾!

 

『機甲創世記モスピーダ Vol.II』

1994年2月23日 CD発売 VICL-23064

 

星目がちなヒーローへ愛をこめて
作曲家 久石譲

最初から申し訳ないことだが、正直なところテレビ・アニメーション(以下”アニメ”という)を、ほとんど見ていない。というよりも、テレビそのものを見る時間がない。僕の担当した番組も第1回目の放送は必ず見るが、その後は見ることが少ない。それは僕だけでなく、レコード会社のディレクター、現場のアニメーターの皆さんにしても同じではないだろうか?(と、勝手に思ってなぐさめている) したがってアニメについて語れることはあまりないのである。おわり、ジャン!……

お、まあ、いつもながら強引に終末を迎えるのだが、今回は違う。なにせ注文(御用聞きみたいだが)が、二枚目的に、だからネ、二枚目的にネ。(どういう原稿依頼の仕方ジャ)(編集部注、久石氏の二枚目とアルバムの2枚目をかけたのだが、氏は200字詰2枚のつもり)。で、さっきの話に戻るけど、はやい話が、夜の比較的早い時間帯(編集部注、「モスピーダ」は日曜日朝9時30分からの放映だが)に家にいて、テレビを見ているということは、仕事をしていないということだからネ。もう、仕事人間、ひいては日本の社会のりっぱな成人としては終わりなわけヨ。特に僕のようなフリーの人間にとっては、言うのもおぞましいが、暇=仕事がない=食べられないということだからネ。

それでさぁ、僕は見てないけどね、くどいけどホントに見てないけどネ、他のディレクターの人達はさぁ、ヤッパシ自分の番組は見てるといわないと、まずいんじゃあないの、立場あるからさぁ。(その割には…○○たりして!)

とにかく実際のところ、アニメの持っているパワーには驚いている。専門的にいうと昨今のレコード業界全体的には伸び悩みであるといわれているが、アニメだけは上昇カーブをえがいてるんですネ。(他には演歌とカラオケ・テープが好調) 最近のヒット・チャートを見てもアニメ作品が上位にランクされていたりして、これは以前には見られなかった傾向といえるんですヨ。

そして感心するのはアニメ作品の多さと複雑さ。これだけ多くの”星目がち”なヒーロー、ヒロインがいれば、名前を覚えきれないではないか、合体ロボット等にいたっては、何と何が組み合わせってどんな物になるのかパズルなみの複雑さになっていると、僕の頭はこんがらがっているのが、そこはそれ、ファンの皆さんが、それぞれご自分の感性で作品を選んで応援してくれるのでうれしくなっちゃう。

そこで、我が「モスピーダ」だが、またまた驚きました。Vol.Iはこの原稿を書いている12月20日現在、「オリコン」チャート(注、コンフィデンス誌TOP LP100)で第33位なのである。はっきりいって売れているのである。笑いがとまらないのである。アハハハ……。

この「モスピーダ」Vol.IIの音楽制作にあたっては内容的なことでの問題はほとんどなかった。タケカワ氏のテーマも番組にふさわしく、ダイナミックな曲で、アレンジも気に入っている。制作者側からの注文も「あまり子供っぽくなく、若者を中心に考えてもらって良い」ということで、気が楽だった。それからひとことでいえば、スタッフの音楽理解力が大変高いのである。(御世辞ぬきで) 我々が作った音楽をもとにストーリーを作ってしまうほどなのである。スタッフは、あの「マクロス」を制作したメンバーとほとんど同じといえば、皆さんも納得してくれるでしょう。

余談になるけれども、制作会社の竜の子プロダクションのあるところが、むかし僕が学生時代に住んでいたところで、打ち合せに時も非常にローカルな話題で盛り上がってしまった。角の喫茶店、駅前のケーキ屋さん、色っぽいおかみさんのいる料理店。赤ちょうちん……、青春してました。

ついでにもう一つ余談。しばらく前に某レコード会社を通じて、一通のファン・レターをいただいた。内容がすごい。「テクノポリス」「さすがの猿飛」から、僕のソロ・アルバムまで、ほとんど学術的といっていいような研究レポートなのである。アニメ・ファンらしい大学生からなのだが、返事を出そうと思いつつ、今だにビビって持ち歩いている次第である。

ああ、二枚目の予定あ、十枚目(編集部注、200字詰原稿10枚分)になってしまった!!

レコードをよろしく。

(CDライナーノーツより) ※当時のオリジナルLPと同一掲載

 

 

久石譲 機甲創世記モスピーダ2

1. ザ・ベトレイヤー
2. 若き戦士
3. 大地の風
4. 荒れ野へ
5. ドリーミー・シティー
6. SASURAI
7. 愛の涙
8. フレンズ
9. ロンリー・エラント
10. エンジェル
11. モスパダの歌
12. 軍靴の響

作詩:阿佐茜 (4,11)
作曲:久石譲 (1~3,5~12) 小笠原寛 (4)
編曲:久石譲
歌:松本美音 (4,11)
演奏:WHILE ROCK BAND (1~3,5~10,12)

 

Disc. アイ高野&ビーハイブ 『愛してナイト ROCK TRIP ビーハイブ・パーティ』

1984年1月 LP発売 CX-7140
1984年1月 CT発売 CAY-655

 

TVアニメ「愛してナイト」から生まれたロックグループ・ビーハイブ(BEEHIVE)の2枚目アルバム。

久石譲が全編曲を担当している。なお、久石譲はこのテレビアニメの主題歌や挿入歌の作曲・編曲も複数手がけている。

 

愛してナイト ビーハイブ・パーティ LP

(LPジャケット)

 

SIDE 1
1.恋のモータータウン
2.今夜こそ情熱 ~Woman Needs Love~
3.ONLY SEVENTEEN
4.OH, DARLIN’
5.ON THE BEACH

SIDE 2
1.ただひとりの人 ~You’re the One~
2.BIRTHDAY BOOGIE
3.色褪せた街
4.さすらいの東京キッド ~Driftin’ Tokyo Kid~
5.今日GOOD ROCK & ROLL BAND [Studio Live]

全編曲:久石譲