Disc. 久石譲 『ダロス/テクノポリス21C サウンドトラック』

久石譲 テクノポリス21c

1999年6月23日 CD発売(2枚組)

1982年7月 LP発売

テクノポリス21c LP

(LPジャケット JBX-25006)

 

1982年公開 映画「テクノポリス21c」
総監督:松本正志 音楽:久石譲

ビクター・アニメ『殿堂ツイン』シリーズ16
伝説のSFサウンドが結集!珠玉の音楽集!
日本初のOVA「ダロス」と劇場映画「テクノポリス21c」(初CD化)のSFアニメ2作品を収録

DISC 1
オリジナル・ビデオ・アニメーション「ダロス」
音楽:新田一郎 難波弘之
演奏:HORN SPECTRUM

DISC 2
東宝映画「テクノポリス21c」オリジナル・サウンドトラック

 

久石譲 テクノポリス21c

DISC 2

1. 追跡
2. いつか黒船
3. センチネル・シティー
4. テクノポリス
5. カントリー・ブルース
6. テクロイドのテーマ
7. スクラッチ&クライム
8. 愛のテーマ
9. テムジン
10. ふりむけばラプソディー

作・編曲:久石譲 (except. 2)
演奏:Black Boat Band (1,3~9)

「いつか黒船」
作詞:ちあき哲也 作曲:津田義彦 編曲:久石譲 歌:藤原誠

「ふりむけばラプソディー」
作詞:ちあき哲也 作・編曲:久石譲 歌:藤原誠

*久石譲音楽担当DISC2作品のみ記載

 

Disc. V.A. 『とんでモン・ペ 音楽集』

1982年8月 LP発売  JBX-2020

テレビ朝日系アニメ「とんでモン・ペ」
放映期間:1982年6月5日~1983年4月2日 全42話

音楽:タケカワユキヒデ、上野哲生、クインシー

クインシー名義で久石譲が作曲や編曲を手がけている。

 

とんでモンペ LP 1

(LPジャケット)

 

1.あにまるロックンロール
作詞:康珍化 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:久石譲 歌:えりこ
2.モンペ体操太極拳
作詞:火野宏一 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:久石譲 歌:えりこ
3.ツンツン仙太郎
作詞:火野宏一 作曲:藤山節雄 編曲:久石譲 歌:八奈見乗児
4.FURUSATO (BGM)
作曲:久石譲 編曲:久石譲
5.エリコのタンゴ
作詞:康珍化 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:久石譲 歌:えりこ
6.あにまるロックンロール
7 オトメチックドリーム
作詞:康珍化 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:久石譲 歌:えりこ
8 あした天気になあれ
作詞:康珍化 作曲:菊池紘子 編曲:久石譲 歌:えりこ
9.ぺーちゃんとモンペのえかき歌
作詞:望田市郎 作曲:藤山節雄 編曲:久石譲 歌:天地総子
10.ナンダ・チリチリ (BGM)
作曲:久石譲 編曲:久石譲
11 不思議ぺーちゃん
作詞:康珍化 作曲:菊池紘子 編曲:久石譲 歌:藤本房子

 

 

「とんでモン・ペ あにまるロックンロール / オトメチック・ドリーム」

1982年 EP発売 KV-2053

とんでモンペ LP 2

とんでモンペ LP 3

(EPジャケット / EP盤)

 

主題歌
オープニングテーマ
1.『あ○(あにまる)ロックンロール』
作詞 – 康珍化 / 作曲 – タケカワユキヒデ / 編曲 – 久石譲 / 歌 – えりこ
エンディングテーマ
2.『オトメチック・ドリーム』(前期)
作詞 – 康珍化 / 作曲 – タケカワユキヒデ / 編曲 – 久石譲 / 歌 – えりこ

 

 

「モンペ体操太極拳 / ぺーちゃんとモンペのえかき歌」(1982)

1982年 EP発売 KV-2056

(EPジャケット EP盤)

1.エンディング・テーマ
『モンペ体操 太極拳』(後期)
作詞:火野宏一 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:久石譲 歌:えりこ

2.ぺーちゃんとモンペのえかき歌
作詞:望田市郎 作曲:藤山節雄 編曲:久石譲 歌:天地総子

 

 

 

なお、オープニングテーマ・エンディングテーマ(前期/後期)の3楽曲は、下記CD作品にも収録されている。

「東京ムービーアンソロジー(3) 1978~1982」

1999年2月21日 CD発売
2001年3月23日 CD発売

1. 「宝島」(OP)~宝島
2. 「宝島」(ED)~小さな船乗り
3. 「新・エースをねらえ!」(OP)~青春にかけろ!
4. 「新・エースをねらえ!」(ED)~明日に向かって
5. 「新巨人の星II」(OP)~心に汗を
6. 「新巨人の星II」(ED)~行け行け飛雄馬
7. 「ベルサイユのばら」(OP)~薔薇は美しく散る
8. 「ベルサイユのばら」(ED)~愛と光と影
9. 「ムーの白鯨」(OP)~ムーへ飛べ
10. 「ムーの白鯨」(ED)~信じるかい
11. 「鉄人28号」(OP)~太陽の使者・鉄人28号
12. 「鉄人28号」(ED)~希望に向かって(正太郎のテーマ)
13. 「鉄人28号」(ED)~無敵の鉄人28号
14. 「あしたのジョ-2」(OP)~傷だらけの栄光
15. 「あしたのジョ-2」(ED)~果てしなき闇の彼方に
16. 「あしたのジョ-2」(OP)~MIDNIGHT BLUES
17. 「あしたのジョ-2」(ED)~果てしなき闇の彼方に
18. 「おはよう!スパンク」(OP)~おはよう!スパンク
19. 「おはよう!スパンク」(ED)~ダ行のスパンク
20. 「おはよう!スパンク」(ED)~スパンクの百面相
21. 「新・ど根性ガエル」(OP)~ピョン吉・ロックンロール
22. 「新・ど根性ガエル」(ED)~夢行きチケット
23. 六神合体ゴッドマーズ(OP)~宇宙の王者!ゴッドマーズ
24. 六神合体ゴッドマーズ(ED)~愛の金字塔
25. 「じゃりン子チエ」(OP)~バケツのおひさんつかまえた
26. 「じゃりン子チエ」(ED)~ジュー・ジュー・ジュー
27. 「とんでモン・ペ」(OP)~(あ)ロックンロール
28. 「とんでモン・ペ」(ED)~オトメチック・ドリーム
29. 「とんでモン・ペ」(ED)~モンペ体操太極拳
30. 「忍者マン一平」(OP)~あつまれ!ゆかいな忍者たち
31. 「忍者マン一平」(ED)~はいやー!一平Go&Go
32. 「スペースコブラ」(OP)~コブラ
33. 「スペースコブラ」(ED)~シークレット・デザイアー

 

Disc. 久石譲 『リングにかけろ』

久石譲 リングにかけろ

1982年3月 LP発売
1988年7月21日 CD発売

「リングにかけろ」
原作:車田正美 音楽:久石譲

 

(LPジャケット)

 

青春の情熱ってヤツが蘇ったぜ!

「リングにかけろ」を描き始めたのが、22、3歳の頃、そして連載が終了したとき、オレは28歳だった。ということは、20代のほとんどをこの作品一本に打ち込んできたってワケだ。

この頃はデビューしたてでもあったし、作画のテクニックなんかよりも、ただ若さの勢いで突っ走っていたような気がする。青春のエネルギーの全てをこの作品にぶつけるために、がむしゃらだったんだ。

「聖闘士星矢」を、理性・技巧とするなら、「リングにかけろ」は、感情・パワーの漫画だとオレ自身は思う。

「リングにかけろ」はボクシングを題材にした作品だが、連載が進んでいくうちにどんどん世界が広がっていっちまった。ボクシングということに変わりなかったんだが、より超現実的に、よりSF敵になっていったのは、当時あふれでる構想を抑えきれなかったからだ。オレの持つ全てをこの作品に表現したかったからなんだ。

そして読者もオレの気持ちに敏感に反応してくれた。漫画の人気が高まっていくにつて、『そうだ、これがオレの、車田正美の漫画なんだ』って思うようになった。そういう意味では、「リングにかけろ」はオレの漫画の方向性を決定づけたものであり、オレにとっては忘れることの出来ない作品なんだ。

今回、この「リングにかけろ」のイメージ・アルバムがCDになるっていうんで、オレも喜んでいる。音楽と一緒に20代の情熱ってヤツが蘇ってきそうだぜ!

車田正美 (1988・記)

(CDライナーノーツより)

 

作曲にあたって

師走の気忙しい最中、北風と共にこの仕事が舞い込んできた。残念ながら内容は知らなかった。さっそく読む・・・・。外の寒さを吹きとばすような熱い内容だった。注文としてはハードロック調のものとの事。これはグッドタイミングだ。ちょうどその頃、新しい音楽仲間とニューウェーブ以後の音楽をやろうとしていた所だった。さっそく皆に話してそのメンバーでこのアルバムに臨むことになった。

構成としては、それぞれの必殺技をタイトルにしてそれを拡げるという形を取った。が、イメージアルバムなので、内容は限定されずに、むしろ自由な立場で音楽的な追求ができた。手法的には、パターンミュージックやアフロビートなどを中心に、カラフルに又、パワフルに仕上げている。

車田さんの描く必殺技はそれこそマンガチック?なほど誇張されているが、だからこそ青春の測り知れないパワーを表現するのにふさわしいと思う。

久石譲

(本文は、1982年LPレコード発売時のジャケットより転載したものです。)

(CDライナーノーツ より)

 

【楽曲解説】 久石譲

1.Seishun-Jungle
四角いジャングル、そこで激突する青春のパワー。さがらよしあき氏の詩が良い。「鏡のむこうがいつも敵の棲家・・・」とは己れ自身の事か? 土方隆行氏のギターがフィーチャーされている。とにかく、皆さんで唄ってほしい曲です。

2.Square Symphony
高嶺竜児の必殺技。もちろん主人公だ。バックのリズムがちょっと変わっているでしょう? これは、アウロリズム、つまり、アフリカのリズムなのです。具体的に言うと、6/8拍子型と3/4拍子型が同時進行しているリズム、つまりポリリズムなのです。この曲以外にもこのリズムが何曲か出てきます。スケールの大きな曲です。

3.Thunder Drum
録音の時スタッフではこの曲の事を「日本の祭り」とか「ニュー盆踊り」とか呼んでいたけど、まさしくそんなイメージがピッタリの曲です。そういえば、この「ローリングサンダー」と言う必殺技を使う志那虎一城の家は、剣道一家らしいので、この日本的なリズムは意外にマッチしているかも知れない。中間部のオルガンソロは、後で差し替えるつもりだったけれど、最初のテイクをそのまま使っています。

4.Hurricane Boogie
香取石松の必殺技、石松と言う名からは、浪花節的なイメージが強いけれど、むしろその明るく元気のいい所をイメージして見た、ギターの平沢幸夫さんの作曲。ハードなロックに仕上がっていてソロもタップリ聞かせてくれています。

5.Jet Melancholy
男性であって女性のごとく。ご存知河井武士は日本チームの中でも特に人気があるらしい。そこでこの曲では、ハードさの中にもやさしさを出そうと、レゲエ調でやってみました。中間部で聞かれるフォークギターのソロはタイムシェーバーという機械を通していて、そのために不思議な雰囲気が出ています。

6.Galactica Cyclone
天才、剣崎順のテーマ。明るいラテンタッチの曲に仕上がっています。ティンバルズは横山の達っちゃん。おそらく今最もノリの良いラテンパーカッショニストだと思う。作曲は恐怖の左利き(僕もだけど)ドラマー、井上シーちゃん。速めの16ビートのリズムが心地良い。

7.Screw Dance
イントロの言葉は、ボコーダーという楽器を通しています。これはテクノポップなどでよく使う楽器なので皆さんもご存知だと思います。そういえば全体にテクノっぽい雰囲気があるけど、使っているリズムはアフロなのですよ。ファンキータッチの楽しい曲です。

8.Sicilian Funk
ハリケーンボルトと同じリズムですが、こちらの方がいわゆる重ノリの演奏になっています。ギターを中心とした前半のメロディーとシンセがメロディーをとる後半とが交互にくり返されるというシンプルな構成になっています。

9.Devil Fantasy
これはちょっと聞き慣れない感じだと思いますが、パターンミュージック又はミニマルミュージックと言われている音楽です。それは最小単位の音型を何回もくり返しながら徐々に変化していく・・・といったものなのだけれどテクノポップなどもこれの影響下にある音楽だと言う事ができます。又この曲は、僕一人だけで、演奏し多重したものです。もちろんシークエンサーなどは使用していません。だから大変でありました。夜一人で部屋を暗くして聴くと又別の楽しみがあるかも知れませんよ・・・。

10.Techno Crash
これはもうドイツ代表でしかも、頭の良い参謀がコンピューターなどを使うと言うならば、僕の大好きなクラフトワーク風にテクノル他ないではないですか!これも、ローランドのTR-808やプロフェット-5を使用して一人でやっています。いや、もう一人、ミキサーの岡田さんが、華麗なる録音テクニックをもって、一味も二味も違う奥行きのある音楽にしてくださいました。感謝・・・・。

11.Apollon Dream
これも不思議な雰囲気の音楽です。日本チームにとって最大の敵であって最強のチームギリシャ。そしてギリシャ神話の神々の名をなのる戦士達。僕の中で古代ギリシャと夜明け前の地中海のイメージが結びついて、こんな曲になってしまった。底に流れる太鼓のリズムは、ややアフロ調ですが、パターンミュージックの一つです。

12.Aoi-Tategami
今、戦いは終わり、リングを降りて控え室に向かって歩いていく一人の選手…。その胸に去来するものは…。そんなイメージで作った曲ですが、それは何もリングの上だけではなく、我々の生き様の中にもある青春の後ろ姿というような気持ちも唄っています。ジェイクのサックスが、メロウなムードを漂わして最高です。

(以上の文は、1982年LPレコード発売時のジャケットより転載したものです。)

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

久石譲 リングにかけろ

1.Seisyun-Jungle(青春ジャングル)
2.Square Symphony(スクエアー・シンフォニー)
3.Thunder Drum(サンダー・ドラム)
4.Hurricane Boogie(ハリケーン・ブギ)
5.Jet Melancholy(ジェット・メランコリー)
6.Galactica Cyclone(ギャラクティカ・サイクロン)
7.Screw Dance(スクリュー・ダンス)
8.Siciian Funk(シシリアン・ファンク)
9.Devil Fantasy(デビル・ファンタジー)
10.Techno Crash(テクノ・クラッシュ)
11.Apollon Dream(アポロン・ドリーム)
12.Aoi-Tategami(青いたて髪)

作曲・編曲:久石譲 (except 4. 6.)
作詩:さがらよしあき 1. 12
作曲:平沢幸夫 4. 井上茂 6.

演奏:久石譲&Square Orchestra
DS.:井上茂
BASS:高橋ゲタ夫
EG.:平沢幸夫
Perc.:横山達治
Key.:久石譲
Sax:ジェイク・H・コンセプション 他

 

Disc. ムクワジュ・アンサンブル 『MKWAJU』

MKWAJU ムクワジュ

1981年6月25日 LP発売
2018年1月31日 UHQ CD発売

1981-06-25 YF-7019-ND LP
1991-08-21 COCO-7764 CD
2005-04-20 COCB-53340 CD

MKWAJU LP 2

MKWAJU LP 3

MKWAJU LP 4

MKWAJU LP 1

MKWAJU LP 2

(LPジャケット 表/裏 LP盤)

 

パーカッション・トリオ、ムクワジュ・アンサンブル
久石譲プロデュースによる作品

マリンバや民族楽器とシンセサイザーを絡ませた野心作
意欲的なミニマル音楽集

 

「私は旅行と探検家がきらいだ」と書いたのは、レヴィ=ストロスではなかったろうか。未開民族の社会構造を研究し、人間の基本的な生存システムをさぐる。このフィールド・ワークはヨーロッパ人の植民地主義的発想と最初不可分であった。

短い旋律。短すぎて、それだけでは喜びも悲しみも表現できない。
その旋律を単位として何回も何回も繰り返す。はてしなく続く旋律。太陽の動きとおなじくらいゆっくり変化する。
またこの旋律を何人かでひいてみる。ズレが生じる。このズレが思いがけないメロディーを生む。音と音の隙間にできる新しい音。ついには、この新しい音が独立して最初のメロディーとは無関係に動き出す。

ミニマル・ミュージックとのちに名づけられるのは、こんな音楽。
アフリカでもアジアでも、ヨーロッパ文明の浸食をうけていないところでは、多くの場所にのこっている。

(CDライナーノーツ より)

 

ムクワジュ・アンサンブル
高田みどり(マリンバ、ヴィブラフォン、ゴング、トムトム、カウベル、他)
定成庸司(バス・マリンバ、ゴング、トムトム、他)
荒瀬順子(ミトラ・マリンバ)

久石譲(ピアノ:スタインウェイ / エレクトリック・ピアノ:フェンダー)
ペッカー(ラテン・パーカッション)
松武秀樹(コンピューター・プログラミング シンセサイザー:MC-8、プロフェット-5)

 

MKWAJU ムクワジュ

ムクワジュ組曲 MKWAJU SUITE
1. ムクワジュ Mkwaju
2. シャク・シャク Shak Shak
3. レモア Lemore
4. ティラ=リン Tira-Rin

5. パルス・イン・マイ・マインド PULSE IN MY MIND
6. フラッシュ=バック FLASH-BACK

久石譲プロデュース 全作曲:久石譲

録音:1981年2月6日、7日、3月12日 日本コロムビア第1スタジオ

 

 

 

今も色褪せぬ久石譲の1981年のミニマル音楽傑作集
待望の「ムクワジュ・ファースト」リイシュー決定

MKWAJUとはスワヒリ語でタマリンドの樹の意味

 

ミニマルに躍動するアフリカン・リズム。それは大地の鼓動、生命の息吹。世界的作曲家、久石譲の原点がここに。

(UHQ CD帯より)

 

「MKWAJU ムクワジュ・ファースト」
MKWAJU ENSEMBLE ムクワジュ・アンサンブル

久石譲:作曲&プロデュース

最新リマスタリング UHQ CD

発売日:2018年1月31日
品番:COCB-54240

ムクワジュ組曲 MKWAJU SUITE
1. ムクワジュ MKWAJU
2. シャク・シャク SHAK SHAK
3. レモア LEMORE
4. ティラ=リン TIRA-RIN

5. パルス・イン・マイ・マインド PULSE IN MY MIND
6. フラッシュ=バック FLASH-BACK

ムクワジュ・アンサンブル
高田みどり(マリンバ/ヴィヴラフォン/ゴング/トム・トム)
定成庸司(バス・マリンバ/ゴング/トム・トム)
荒瀬順子(ミトラ・マリンバ/ゴング)

久石譲(キーボード)
ペッカー(ラテン・パーカッション 他)
松武秀樹(コンピューター・プログラミング)

オリジナル・リリース:1981年6月25日 YF-7019

 

朱に燃ゆる空、はるか地平まで続く草原に生える1本の大きな木、アフリカの大地を想起させるミニマルなアートワークをまとった、ムクワジュ・アンサンブルのファースト・アルバム『ムクワジュ・ファースト』は、1981年、斬新なアイディアと冒険心を胸に、ジャンルの垣根を超えて数々の先進的な音楽を世に送り出したレーベル、BETTER DAYSから発表された。

作曲・プロデュースを手掛けたのは久石譲。メンバーは、クラシックや現代音楽のフィールドで活躍する3人の打楽器奏者、高田みどり、荒瀬順子、定成庸司。高田みどりは、1978年にベルリン放送交響楽団のソリストとしてデビュー後、アジアやアフリカの音楽家と多くの共演を重ねる。荒瀬順子は、深町純が音楽を手掛けた1980年公開の映画『海潮音』のサウンドトラックに参加し、深町のシンセサイザーとのデュオで幻想的な音楽を披露している。定成庸司は1973年に、尺八奏者の山本邦山が廣瀬量平作品を取り上げたリサイタルのスタジオ録音に参加するなど、いずれもクラシックや現代音楽の枠にとどまらず、幅広く演奏活動をしている打楽器奏者だ。メンバーのほかには、久石譲のキーボード、ペッカーのラテン・パーカッションと、松武秀樹のシンセサイザー・プログラミングが加わっている。

『ムクワジュ・ファースト』は、久石譲が大学在学中に出会い深く傾倒した、ミニマル・ミュージックの手法を用いて作曲・プロデュースした初めての作品だ。短い音型をわずかに変化させながら繰り返し演奏することで生じるずれを音楽の構成要素とするミニマル・ミュージック。その起源には諸説あるが、アフリカやアジアなどの民族楽器からの影響もそのひとつとされている。この『ムクワジュ・ファースト』も、アフリカの民族音楽がもつ様々なリズムの音型を素材に作られている。しかし、多様な表現を見せる70年代以降の現代音楽と同様、単にミニマル・ミュージックというひとことでは、このアルバムの魅力を語りきれない。「ムクワジュ組曲」のなかの「ムクワジュ」と「ティラ=リン」では、軽快にリズムを奏でながら少しずつ表情を変えていくマリンバのアンサンブルに、ペッカーの肉体的なパーカッションと、プログラミングされたリズムマシンの機械的なビートが加わることで、現代音楽としてのミニマル・ミュージックにはないグルーヴと、ポップな感覚が生まれている。歪んだ残響音をもった旋律を奏でている楽器は、小さな穴が開けられた共鳴パイプに貼られた薄い紙が震えることで独特の音を発する、《ミトラ》という変型マリンバで、シンセサイザーのノコギリ波のようにも聞こえる音色だ。「パルス・イン・マイ・マインド」では、クロマティック・ゴングという東南アジア原産の銅鑼による、倍音成分をたっぷり含んだ金属的な響きが、柔らかくトレモロするエレクトリック・ピアノとともに幻想的なアンサンブルを奏でている。まるでアンビエント・ミュージックのような佇まいだ。ミニマル・ミュージックのエッセンスを感覚的にとらえてロックやポップスに応用した、クラフトワークなどの電子音楽やブライアン・イーノに代表されるアンビエント・ミュージックとの共通点が見いだせるし、また、90年代に躍進したテクノやハウスなどのダンス・ミュージックに先駆ける手法も見てとれる。『ムクワジュ・ファースト』が昨今、若い世代の耳を惹きつけているひとつの要因だろう。また、「パルス・イン・マイ・マインド」の作曲方法として、ほぼ記憶不可能な音を構成するために、乱数表が用いられたそうだ。アメリカを代表する現代音楽の作曲家、ジョン・ケージの手法を彷彿とさせるが、ジョン・ケージが乱数表から偶然による即興性を得ることを目的としたのとは違い、ここでは緻密な構成を可能にするための手段として利用されている。「フラッシュ=バック」では、複合リズムの極みとでもいうべき、アフリカの民族音楽に肉迫した原始的な躍動感のあるパーカッション・アンサンブルを聴くことができる。ミニマル・ミュージックの面白さがもっとも顕著に現れた楽曲だろう。

久石は『ムクワジュ・ファースト』を発表した後、ポップスのフィールドへ活動の幅を広げたが、『風の谷のナウシカ』などの宮崎駿アニメのサウンドトラックでも、ミニマル・ミュージックの要素をもった楽曲を聴くことができるし、「ムクワジュ組曲」は、オーケストラや弦楽四重奏などにアレンジされてその後も演奏され、今も広く親しまれている。ポップスのフィールドで世界的に名を成した久石の深意には、常にミニマル・ミュージックへの思いがあり、その原点がこの『ムクワジュ・ファースト』にある。同時に、ミニマル・ミュージックに馴染みのないリスナーをも魅了する、フレッシュなエネルギーを秘めていることが、『ムクワジュ・ファースト』を名作たらしめている。

CHEE SHIMIZU(2017.11)

(UHQ CDライナーノーツより)

 

*UHQ CDには封入解説として、オリジナル盤LPのアートワーク(ライナーノーツ)付きです。主に楽曲解説などになりますが(上に一部写真あり)、CHEE SHIMIZU氏によるUHQ CD寄稿文にてきれいに同旨要約されています。ここでのあらためての記載はしていません。

 

 

2018.11 Update!!

 

Disc. 久石譲(藤沢守) 『NHKこども講談 孫悟空(下)』

1978年 LP発売 TC-50079

坂本九がNHK-TVおもしろ館で放映した「孫悟空」の再現です。西遊記は中国の三大奇書といわれる面白い物語りで、日本でも常に読まれ劇にもなっています。今回は特に音楽をシンセサイザーの音で作り、お話しを盛り上げてみました。石山先生の文、高田先生の絵でNHK出版協会から上中下三冊の絵物語が発売されています。

(LPジャケット裏 解説より)

 

(LPジャケット 表/裏)

 

NHKこども講談 孫悟空 (下)

A面
・悟空と沙悟浄の巻
・金角銀角の巻
B面
・火焰山の巻
・天竺の巻

ものがたり=坂本九 山本圭子

脚本:石山透
シンセサイザーによる音楽と効果音:藤沢守
監修:NHKサービスセンター
協力:NHK出版協会
絵:高田勲

 

Disc. 久石譲(藤沢守) 『NHKこども講談 孫悟空(上)』

1978年 LP発売 TC-50078

坂本九がNHK-TVおもしろ館で放映した「孫悟空」の再現です。西遊記は中国の三大奇書といわれる面白い物語りで、日本でも常に読まれ劇にもなっています。今回は特に音楽をシンセサイザーの音で作り、お話しを盛り上げてみました。石山先生の文、高田先生の絵でNHK出版協会から上中下三冊の絵物語が発売されています。

(LPジャケット裏 解説より)

 

(LPジャケット 表/裏)

 

NHKこども講談 孫悟空 (上)

A面
・悟空誕生の巻
B面
・悟空と猪八戒の巻

ものがたり=坂本九 山本圭子

脚本:石山透
シンセサイザーによる音楽と効果音:藤沢守
監修:NHKサービスセンター
協力:NHK出版協会
絵:高田勲

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 10 きらめくリズム』

1978年6月 LP発売
1992年10月1日 CDS発売

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 10 きらめくリズム」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(LPライナーノーツより)

 

きらめくリズム

 

曲想は、ズバリ題名に示されている。もちろん、それぞれの民族的なリズムには、その現地で録音された音楽もあるし、アレンジした新曲も少なくない。しかし注意をしなければならないのは、他の曲とまぜて使う場合の取扱い方である。個性の強い曲程、互いに調和して、構成の中に一役演じるのは難しい。特に民俗の匂いがあらゆる所にしみ込んでくる曲の場合、一曲だけを切り離して、他の曲と組み合わせるには、余程の工夫が必要だ。このレコードに収められている曲は、それぞれの音楽の特色を生かしながら、他のレコードの曲との調和にも注意が払われているから、効果音楽として使用するためには有利だということができるだろう。

最近は、海外旅行などの8ミリをはじめ、記録作品もだいぶ増えてきた。演劇作品でも、現実の舞台は日本でありながら、風俗として、象徴として、海外の事物や人間をモチーフにするものがある。この種の音楽の使用は、ますます増えていくだろう。

更に考えられるのは、生活の中での効果としての音楽である。

今まで効果音楽というと、演劇や映像などの作品に限って考えることが多かった。しかし、例えばVTRのような機材の場合は、すでに今までの作品とは、かなり違った世界を予見している。演劇は、特定の舞台に上演して、はじめて作品となる。映像作品も、現像などの加工過程を経て、はじめて作品となるものが多かった。しかし、家庭用VTRが普及してくると、撮影したその場で、すぐに映像を見ることができる。つまり、生活即撮影、両者の間の距離がどんどん狭まってくる。今までの作品では、音楽は、ほとんど製作過程の最後でつけかえられるものだった。台本が出来、俳優が練習をつみ、舞台装置が出来、いよいよ仕上げの段階で、音楽が聞こえてくる。あるいは、フィルムが撮影され、編集されてから、最後に音楽が録音される。

ところが、VTRの場合で、子供の生活を記録しようとすれば、まず気に入ったレコードをかけてからVTRカメラを子供に向けると、映像と音楽はその場で、同時に収録される。これは、音楽が作者によって映像に後から付け加えられるのとは大違いだ。写されている子供自身も、レコードの音楽になにかの反応をするだろう。よく考えると、これは日常生活ではあたりまえのことだ。現代人の生活は音楽、いや音楽以外の音響効果も含めて、音と密接に結びついている。効果音楽も、作品の演出だけに役に立つと思う方がおかしいのかもしれない。別にVTRを写さなくても、生活そのものの中で、効果音楽の利用価値はますます広がっていくのではないだろうか。

(LPライナーノーツ より)

 

 

 

(LPジャケット / LP盤 / ライナーノーツ)

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 10 きらめくリズム 1

(CDSジャケット)

 

 

(LPジャケット)

 

1.ジャズ BGM
2.ロック BGM
3.フォーク BGM
4.ハワイアン BGM
5.ボサノヴァ BGM
6.サンバ BGM
7.タンゴ BGM
8.オリエンタルムード BGM

*BGM(バックグラウンドミュージック)

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 7 アクションと表現』

1978年6月 LP発売
1992年10月1日 CDS発売

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 7 アクションと表現」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(LPライナーノーツより)

 

アクションと表現

●A面●

1.アクションのテーマ
痛快なテンポ、迫るリズム、広々とした空間を感じさせるメロディー。壮麗なテーマ曲である。

2.アクションのブリッジ
テーマをドラマティックに解釈している。どこかに憂愁のこめられた変奏曲である。

3.アクションのコード
激しい予感。対決か闘争か!

4.アクションのエンディング
ブリッジとは対照的である。テーマは明るく歌い上げられて、壮快に終わる。

5.追跡
マラカスの誘惑的なリズムに引き出されるかのように金管が応え、緊迫した中でテーマが奏される。文字通りアクションもの、刑事ものなどの追跡シーンの他、競馬やスポーツなどの場面にも合いそうだ。

6.対決
低音部で連打されるリズムが不気味な世界をかもし出す。静かさがかえって緊迫感を盛り上げていく。

●B面●

1.西部劇のテーマ
口琴のような素朴な導入部から、懐かしいウエスタンのメロディーが響きわたる。もちろん西部劇風な荒野のシーンにぴったりだが、案外現状の風景に使ってみても面白い。風刺やユーモアを生み出すこともできるだろう。

2. 3.西部劇のコード A・B
いずれも明るく響きわたるコードだ。

4.西部劇のエンディング
西部のロマンスと哀愁を歌いあげるような終結部である。

5.ファンファーレA
まさにオーソドックスなファンファーレ。儀式の開始に、行進の先頭に、選手の入場にぴったりである。

6.ファンファーレB
ラッパの吹奏が朗々と轟いて、ドラマティックな味をもつファンファーレ。

7.不安、おや!、あれ?
8.絶体絶命、警鐘、迫りくる恐怖
9.不気味に、おどろき、コミック
いずれも題名通り非常にはっきりした特色をもったコードである。コードは作品の句読点のようなものという事もできるだろう。しかし、文章の句読点と映像やドラマ、そして音楽の句読点とは違っている所に注意して欲しい。何か驚くような事が起こってから驚くコードを後に使う。警鐘を鳴らすような事が起こってから警鐘のコードを使う。コードがいつも事件の後を追っていたのではつまらない。文章の句読点はいつも終わりについているかもしれないが、ドラマの句読点としてコードを使う場合には、時には観客の感情を先取りして刺激を与えるように使うのも効果的である。特にこのレコードに集められているコードは、いずれも激しく強いものだから、使い方もきっぱりとテンポを持って使う方が効果的である。

(LPライナーノーツ より)

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 7 アクションと表現 3

 

 

(LPジャケット)

 

1.アクションのテーマ
2.アクションのブリッジ
3.アクションのコード
4.アクションのエンディング
5.追跡 BGM
6.対決 BGM
7.西部劇のテーマ
8.西部劇のコードA
9.西部劇のコードB
10.西部劇のエンディング
11.ファンファーレA
12.ファンファーレB
13.不安、おや!、あれ? C
14.絶対絶命、警鐘、迫りくる恐怖 C
15.不気味に、おどろき、コミック C

*BGM(バックグラウンドミュージック)、C(コード)

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 7 アクションと表現

1.アクションのテーマ
2.アクションのブリッジ
3.アクションのコード
4.アクションのエンディング
5.追跡
6.対決
7.西部劇のテーマ
8.西部劇のコードA
9.西部劇のコードB
10.西部劇のエンディング
11.ファンファーレA
12.ファンファーレB
13.不安
14.おや!
15.あれ?
16.絶体絶命
17.警鐘
18.迫りくる恐怖
19.不気味に
20.おどろき
21.コミック

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 9 未知の世界』

1978年6月 LP発売
1992年10月1日 CDS発売

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 9 未知の世界」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(LPライナーノーツより)

 

未知の世界

空には多くの宇宙衛星やロケットが飛び交い、アクアラングやシュノーケルが決して特殊な道具ではなくなった今日、宇宙や水中が演劇や映像の舞台としてしばしば登場してくるのは当然ともいえるだろう。しかしいわゆる未知の世界への憧れがこんなにも強いのは、単にこのような現実を反映しているとだけでは説明ができない。科学や技術の発展が未知の世界への夢を育てたとしても、そこから夢はさらに変質して、技術を超え、科学を否定しようとさえするのである。未知の世界は一面で現実の人間生活に対する反発だったり、逃避だったり、批判だったりする。となれば、いわゆる宇宙音や水中音も単にそれらしい場面の伴奏としてしか使い道がないわけではなかろう。空想科学的な効果音楽として使用するだけでなく、心理的な効果として演出する事も可能なはずだ。そんな耳で聞き直すと、一層おもしろさがでてくるだろう。

1.宇宙音 A
いわゆる宇宙的な環境音の性格を備えている。

2.宇宙音 B
宇宙音としてだけでなく、孤独な大空を行くジェット機の世界を連想させるような音である。

3.宇宙音 C
風の音を連想させるような所がある。常に冷たい風が吹きすさぶ北氷洋のイメージなどが浮かんでくる。

4.宇宙音 D
4曲の中では最もメロディアス。暗黒の宇宙の長い長い旅の果に突然美しい星の断片が所々に見えてくる。そんな場面が心に浮かんでくる。

5.地底音
深く深く地球の体内の奥底をもぐっていくような地底探検のイメージだ。広い洞窟。鍾乳洞だろうか。鉱物を守る小人たちが住むという魔法の世界だろうか。ポタリポタリと水滴の音を連想する。岩の柱からしたたり落ちる地球の汗だろうか。

6.水中音 A
青の世界へ深く深く潜っていく。太陽の光に背をむけて…。大海原の底からは泡が浮かびあがってくる。

7.水中音 B
泡の音と思われたものがだんだん激しいリズムに変化していく。

8.水中音 C
水中の世界はこの曲で最も象徴化されている。

9.特殊音 A
実験室の世界だろうか。科学の前衛というイメージだ。

10.特殊音 B
わきあがるような音が遥かな高みをめざして上昇していく。

11.衝撃音 A
何かが新しく生まれてくるような期待が感じられる。

12.衝撃音 B
破壊的。

13.衝撃音 C
飛行物体がおびやかすように通りすぎていく。そんな連想を呼び起す。

14.マンガ音 A
クスクスと笑うようなおかしさ。

15.マンガ音 B
高笑い、誇張が印象的。

16.マンガ音 C
道化た笑い。

17.原始リズム A
激しいリズムの中で淋しい笛が鳴る。荒野のイメージである。

18.原始リズム B
静かな緊張の中から徐々に盛り上っていく民俗的な踊り。

19.原始リズム C
踊り手と太鼓がかけあいながら相手を刺激し興奮させ、クライマックスに盛り上げていく。そんなドラマのおもしろ味が感じられる。

20.ドラム・ソロ
21-23.短い効果音(スチールギター、エレキベース、トランペット)
24-27.琴 A・B・C・D
それぞれの楽器の特性を生かした短いが個性的なコード。人間生活を描くドラマの中でも使い道が多いだろう。

(CDライナーノーツ より)

 

(LPジャケット)

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 9 未知の世界 sc 8cm

1.宇宙音 A BGM
2.宇宙音 B BGM
3.宇宙音 C BGM
4.宇宙音 D BGM
5.地底音 BGM
6.水中音 A BGM
7.水中音 B BGM
8.水中音 C BR
9.特殊音 A BGM
10.特殊音 B BR
11.衝撃音 A BR、C
12.衝撃音 B BR、C
13.衝撃音 C BR、C
14.マンガ音 A BR、C
15.マンガ音 B BR、C
16.マンガ音 C BR、C
17.原始リズム A BGM
18.原始リズム B BGM
19.原始リズム C BGM
20.ドラム・ソロ BGM
21.短い効果音 スチールギター C
22.短い効果音 エレキベース C
23.短い効果音 トランペット C
24.短い効果音 琴 A BR、C
25.短い効果音 琴 B BR、C
26.短い効果音 琴 C BR、C
27.短い効果音 琴 D BR、C

*BGM(バックグラウンドミュージック)、BR(ブリッジ)、C(コード)

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 8 メルヘンの世界』

1978年6月 LP発売
1992年10月1日 CDS発売

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 8 メルヘンの世界」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(LPライナーノーツより)

 

メルヘンの世界

●A面●

1.メルヘンのテーマ
銀の鈴を振るようなメロディー。静かに心に染み入ってくる曲。しかしどこかに不思議なムードのあるのが、日常の世界と違う感じだ。

2.メルヘンのブリッジ
テーマをややユーモラスに変奏している。楽しいメルヘンの世界という感じ。

3.メルヘンのコード
静かな転換であるのも、ゆっくりと転回される物語にふさわしい。

4.メルヘンのエンディング
美しい世界の静かな昼下り。妖精たちが飛びながら花に触れていくと、次々に花々が開いていく。咲き誇る花を後に妖精たちはいずこへともなく飛び去っていく。

5.愉快に進もう
低音部のリズムに支えられたピッコロが元気良く可愛らしい感じだ。童話の中の元気の良い男の子のテーマにもふさわしいだろう。

6.ひと安心
明るい感じの短いブリッジである。

7.おいかけっこ
低い弦の響きにせきたてられるようにシロフォンが騒ぐ。事件だ。但しあくまで童話の世界の事件だ。ピーター・パンと海賊の対決が始まろうとしているのか。桃太郎が鬼ヶ島で奮戦しているのか。どんなに緊迫しても、明るい結末が予感されているようだ。そんなアクション・シーンにふさわしい。

●B面●

1.民話のテーマ
淋しさと懐かしさの混り合ったような曲。聞いていると涙がうっすらとにじんでくる。東洋風の五音階が基底にあるから、あくまで外国の物語ではない。「昔々」というけれど、どこか心にひどく親しいものを感じさせるのだ。

2.民話のブリッジ
いかにもこれからドラマが佳境に入るといった感じのブリッジ。物語が一段と盛り上がってくるのを予感させる。

3.民話のテーマ
いくらかひょうきんな感じのするコード。

4.民話のエンディング
古い民謡や童話の中にしばしば「……だったとさ」という語り口がでてくる。そんなものを思わせる安定した曲である。いかにもたっぷりとお話を聞いたという感じがするだろう。

5.あら不思議!
児童劇用のブリッジ。好奇心や興味をかきたてるような曲である。

6.怪しいものが来る
重く迫るような低音部の中に木管が危険を警告するように響く。徐々に聞こえてくる太鼓が何か足音のようでもある。怪しいものとは一体何だろうか。胸がしめつけられるようだ。

7.大失敗
ユーモラスな曲。ずっこけた大失敗である。

8.大成功
大喜びのうた。大成功をうたったリズムも軽やかに。

(LPライナーノーツ より)

 

 

(LPジャケット)

 

(CDSジャケット)

 

1.メルヘンのテーマ
2.メルヘンのブリッジ
3.メルヘンのコード
4.メルヘンのエンディング
5.愉快に進もう BGM
6.ひと安心 BR
7.おいかけっこ BGM
8.民話のテーマ
9.民話のブリッジ
10.民話のコード
11.民話のエンディング
12.あら不思議! BR
13.怪しいものが来る BGM
14.大失敗 BR、E
15.大成功 BR、E

*BGM(バックグラウンドミュージック)、BR(ブリッジ)、T(テーマ)