1980- 1990- 2000- 2010- 2020- Recent Schedule Works
プロフィール
作曲家 指揮者 ピアニスト
現代音楽の作曲家として活動を開始。音楽大学卒業後からミニマルミュージックに興味を持ち1981年に「MKWAJU」を発表、翌年のファースト・アルバム「Information」のリリースがソロアーティストとしてのキャリアの始まりとなった。デビュー以来、「Minima_Rhythm」(2009)、「Melodyphony」(2010)を含め約40枚のソロアルバムをリリースしている。2023年にドイツ・グラモフォンからリリースされた最初のアルバム「A Symphonic Celebration」は、米国ビルボード・クラシック・アルバム&クラシック・クロスオーバー・アルバム・チャートで2度の1位を獲得した。
映画『風の谷のナウシカ』(1984)以降、『君たちはどう生きるか』(2023)まで宮﨑駿監督作品の音楽を担当するほか、北野武監督『HANA-BI』(1998)、滝田洋二郎監督『おくりびと』(2008)、李相日監督『悪人』(2010)、高畑勲監督『かぐや姫の物語』(2013)、『家族はつらいよ』山田洋次監督シリーズ(2016/2017/2018)など、話題作の映画音楽を多数手掛ける。これまで、数度にわたる日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめ、紫綬褒章受章(2009)など数々の賞を受賞。海外においても、第30回アニー賞アニメーション長編音楽賞(『千と千尋の神隠し』)、最優秀オリジナル映画音楽賞・第4回韓国映画賞(『トンマッコルへようこそ』)、第27回香港映画賞最優秀オリジナル映画音楽賞(『The Postmodern Life of My Aunt』)、第12回アジア映画賞最優秀オリジナル音楽賞(『Our Time Will Come』)、アニー賞の生涯功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞(2024)ほか各国で賞を受賞している。
2001年『カルテット』でテーマ音楽と共同脚本を担当し映画監督デビュー。この映画はモントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に正式招待された。2004年5月のカンヌ国際映画祭では、日本人音楽家として初めてオーケストラを指揮し、フィルムコンサートで『ザ・ジェネラル』(バスター・キートンの代表作)を演奏した。
2004年7月、新日本フィルハーモニー交響楽団が新たに結成したオーケストラプロジェクト「ワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O.)」の初代音楽監督に就任し、多彩なプログラムによる全国ツアーを実施。2014年にはミニマル・ミュージックからポストクラシカルといった世界の最先端の”現代の音楽”を紹介する久石譲プロデュースのコンサート・シリーズ「MUSIC FUTURE」を開始し、国内公演だけでなくカーネギー・ザンケルホールでのニューヨーク公演を実現し話題となった。さらに2019年、作曲家としてクラシックの指揮に取り組む「FUTURE ORCHESTRA CLASSICS(FOC)」を立ち上げ、同年リリースの「久石譲 ベートーヴェン:交響曲全集」は第57回レコード・アカデミー賞特別部門特別賞を受賞。
2017年に世界ツアーを開始した「Joe Hisaishi Symphonic Concert: Music from the Studio Ghibli of Hayao Miyazaki」は、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの3夜にわたる公演をはじめ、パリのラ・デファンス、ロンドンのウェンブリー・アリーナ、ミュンヘンのオリンピック・ホールを満席にするなど多くの観客を魅了した。2025年7月にはツアーファイナル公演を東京ドームで開催。3公演あわせて13万人を動員し、音楽史に大きな歴史を刻んだ。
近年はクラシック音楽の指揮者として活動するほか、「The East Land Symphony(交響曲第1番)」(2016)、「3本のホルンとオーケストラのための協奏曲 The Border」(2020)、「交響曲第2番」(2021)、「Metaphysica(交響曲第3番)」(2021)、「Viola Saga for Orchestra」(2023)などの作品を発表。2024年11月には、ロサンゼルス・フィルハーモニックをはじめとする4団体の共同委嘱によるハープ・コンチェルトを世界初演した。これまで、フィリップ・グラス、デヴィッド・ラング、ミッシャ・マイスキーなどのアーティストや、ウィーン交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、メルボルン交響楽団、シカゴ交響楽団、トロント交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団などのオーケストラと共演。2025年8月、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮し、世界最大級のクラシック音楽祭・BBCプロムスにデビューした。
2016-2018シーズンには長野市芸術館芸術監督、2020年9月より2025年3月まで新日本フィルハーモニー交響楽団のMusic Partnerを務める。2024年4月よりロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 Composer-in-Association。2025年4月、日本センチュリー交響楽団音楽監督。2025年10月、フィラデルフィア管弦楽団のComposer-in-Residenceに就任。
(Based on 「JOE HISAISHI SPECIAL CONCERT 祈りのうた2025」)
(「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Studio Ghibli Film Concert Tour Final at Tokyo Dome」および「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert」パンフレットより 編)

