Info. 2014/10/24 久石譲 「第66回正倉院展」 開会式 出席

奈良・正倉院に伝わる至宝の数々を紹介する「天皇皇后両陛下傘寿記念 第66回正倉院展」(主催・奈良国立博物館、特別協力・読売新聞社)の開会式が23日、奈良市の同博物館で開かれ、招待客約2400人が訪れた。

式後には、皇太子さまが会場を訪問された。一般公開は24日から11月12日までの20日間。

今回は初公開6件を含む宝物計59件を展示。正倉院を代表する宝物の一つで、ふくよかな天平美人を描いた「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」は、全6扇のうち4扇が出展される。ペルシャからシルクロードを経て運ばれたとみられるガラス製の水差し「白瑠璃瓶(はくるりのへい)」や、聖武天皇が東大寺の大仏開眼会え(752年)で履いたとされる赤色の靴「衲御礼履のうのごらいり」など華やかな宝物が並ぶ。

式では、湯山賢一・同博物館長が「聖武天皇をより理解してもらえる品などが並んでいます。個々の宝物が語る天平文化の息吹を感じてもらいたい」とあいさつ。杉本一樹・宮内庁正倉院事務所長は「天皇、皇后両陛下の傘寿のお祝いの気持ちを込め、ふさわしい宝物の選定を心がけた」と語った。

その後、筒井寛昭かんしょう・東大寺別当や弘中喜通・読売新聞大阪本社社長ら4人がテープカット。招待客は、「鳥毛立女屏風」などを熱心に鑑賞し、天平文化の粋を満喫していた。

式後、皇太子さまは湯山館長と内藤栄・学芸部長らの案内で宝物をご覧になり、世界で正倉院にしか残っていない弦楽器「桑木阮咸くわのきのげんかん」の前では、「革が貼られているのですか」などと尋ねられた。皇太子さまが同展に足を運ばれるのは2006年以来3回目。

開会式では、天平文化の薫りを伝える数多くの名宝が招待客らを迎えた。同日夜に視察した皇太子さまも、宝物の説明を興味深そうに聴かれていた。

会場で目を引くのは、天平美人を描いた4扇の「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」。奈良女子大で交換留学生として学ぶ中国の南京大3年生(20)は「中国風の絵画に、日本の鳥の毛を取り入れていて、両国合作のようで興味深いですね」と話した。

音楽家の久石譲さん(63)は、豪華な唐花文からはなもんが連続的に描かれた「密陀彩絵箱(みつださいえのはこ)」に注目。「細部まで丁寧に描かれている。天平の人々の営みにもアートが息づいているのがわかり、とても面白い。CDジャケットにこういうデザインを使ってみたいね」と話した。

(YOMIURI ONLINE より一部転載)

密陀彩絵箱

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