Disc. Kazumi Tateishi Trio 『GHIBLI meets JAZZ ~Memorable Songs~』

GHIBLI meets JAZZ ~Memorable Songs~

2011年7月13日 CD発売 VICL-63758

 

Kazumi Tateishi TrioによるJAZZトリオによるスタジオジブリ作品カバーアルバム第2弾。

 

 

GHIBLI meets JAZZ ~Memorable Songs~

1. 旅立ち(魔女の宅急便)
2. 晴れた日に(魔女の宅急便)
3. いのちの名前(千と千尋の神隠し)
4. 時には昔の話を(紅の豚)
5. さんぽ(となりのトトロ)
6. 風の谷のナウシカ(風の谷のナウシカ)
7. もののけ姫(もののけ姫)
8. 人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城)
9. 時の歌(ゲド戦記)
10. やさしさに包まれたなら(魔女の宅急便)
11. ふたたび(千と千尋の神隠し)
12. ねこバス(となりのトトロ)
13. 世界の約束(ハウルの動く城)
14. 丘の町~バロンのうた(耳をすませば)
15. ミミちゃんとパンダコパンダ(パンダコパンダ)
16. はにゅうの宿(火垂るの墓)

 

Disc. 久石譲 『肩の上の蝶 / Rest on Your Shoulder』 *Unreleased

2011年7月8日 中国公開

 

2011年 中国映画 「肩の上の蝶 (Rest on Your Shoulder)」
監督:張之亮(ジェイコブ・チャン) 音楽:久石譲 出演:陳坤(チェン・クン) 他

日本未公開作品

 

録音:2011年3月8日、9日 アバコスタジオ
演奏:東京ニューシティ管弦楽団

 

 

同映画は恋愛ファンタジーで3Dを駆使し、完成までに8年を費やした意欲作。中国国内のみならず東京や北海道富良野でも撮影を行った大人の童話となっている。

「海洋天堂」以来、2作目の中国映画の音楽担当。実は「肩の上の蝶」の音楽の制作しているときに東日本大震災が発生。だが久石譲はジェイコブ・チャン監督の期待に応えるため、7月8日の中国公開に間に合わせるため作業を中断することなく制作を続けたという。

監督の熱烈なラブコールによって実現した久石譲の音楽だけあり、随所に音楽が登場する曲数の多い作品。これは作品の「ファンタジー 恋愛 ロマンス」という設定からくるものでもあると思う。

ファンタジックで夢の世界へと誘う音楽。フルオーケストラ構成でありながら、とてもメルヘンチックな印象を受けるのはそのメロディーによるところが大きい。

メインテーマはワルツで書かれた音楽になっていて、優雅に流れるようでもあり、飛び跳ねるようでもあり、いろいろなモチーフで登場する。弦楽器や管楽器をつかったフルオーケストラ編成に加えて、コーラスもフィーチャーしたアレンジがエンドクレジットなどでも聴くことができる。混声合唱が伸びやかに歌うその音楽は、愛とロマンスの象徴。

その他シーン音楽も、心温まる、ファミリー映画のような旋律が特徴になっている。そして、管楽器とりわけピッコロなどの高音楽器を使用することで、コンセプトともなっているファンタジーや蝶のイメージを見事に表現している。ファゴットなどの低音楽器もシーンごとのコミカルさやファンタジックな世界の表現に一役かっている。

とても丁寧に作り上げられた映画音楽。映画本編の日本公開のみならず、映画音楽としてのサウンドトラックの発売も期待する作品。

 

JASRAC登録 M1~M45

 

 

肩の上の蝶1 

肩の上の蝶2

 

Disc. 久石譲 『MAZDA BGM 〜Heart of Mazda〜』 *Unreleased

2011年6月1日~2012年5月31日 CM放送

 

MAZDAグローバルブランドキャンペーン
オリジナルCM音楽ならびにオリジナルムービー用音楽

MAZDA「SKYACTIVE TECHNOLOGY」ショート・フィルム音楽
監督:李相日
音楽:久石譲

レコーディング:2011年4月、Bunkamuraスタジオ

 

 

CM音楽は30秒程度、ピアノの軽快かつ綺麗なメロディーにストリングやマリンバなどが小刻みにリズムを刻んでいる。また、開発者・関係者・技術者のインタビューからなるオリジナルムービー(エピソード1~3/各10分程度)も社内用・販促用として制作されている。

オリジナルムービー内のBGMでは同曲をモチーフに展開されている。メロディーがチェロ、フルート、オーボエ、ピッチカートなどいろんなバリエーションで登場し、そしてピアノもCM版とは異なるしっとりと美しい調べとなっている。

一方でCM版よりもリズミカルなストリングの軽快なバリエーションもある。またテーマ曲に沿った別のBGMを聴くことができる。

CD化されていない未発売曲。

 

JASRAC登録 M1~M14

 

 

mazda heart of mazda マツダ

 

Disc. 久石譲 『明日の翼』 *Unreleased

久石譲 JALテーマ曲 『明日の翼』

2011年5月 TVCM放送

 

JALのテーマ曲として書かれた『明日(あした)の翼』。「明日の空へ、日本の翼」というキャッチコピーのもとTVCMでも流れる。JAL航空機の「ご搭乗時ウェルカムビデオ」という機内映像など、JAL機内でのBGMとしても聴くことができる。

 

フルオーケストラ編成の壮大なアレンジとなっているヴァージョン(3分16秒)と、「ご搭乗時ウエルカムビデオ」BGMなどに使われている小編成ヴァージョン(3分30秒)とがある。後者はピアノなどを基調としたヴァイオリンやフルートがメロディーを展開していくもので、ギターやエスニックパーカッションも加えられている。レコーディングもオーケストラ版とは期間をあけて追加制作されている(2011年12月17日)。

 

こちらはJAL公式ホームページでも映像作品として視聴できる。 (※2013年5月現在)

JAL – 明日の空へ、日本の翼 (※2016年10月 公開終了)

 

こちらはピアノを基調とした「ご搭乗時ウェルカムビデオ ver.」(※公開終了)

 

 

ワールド・ドリーム・オーケストラの『World Dreams』、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のメインテーマ『Stand Alone』、日清カップヌードルCM曲『Adventure of Dreams』などにも通じる、壮大な、格式高い、序曲のような、とても美しいメロディーの楽曲。

ぜひどのヴァージョンもふくめCD化してほしい作品。

 

 

2024.01.24 update

JAL国内線・国際線の全路線で降機時に上映する「降機用ビデオ」が12年ぶりにリニューアル!

新しいビデオには、日本各地で活躍する文化や技術の担い手を中心に起用。繊細な技術や所作といった“人”を核として捉えた構成で、日本らしさやJALらしさを表現したという。音楽は作曲家の久石譲さん作曲「明日の翼」をこれまでと同じく採用した。

 

images from JAL’s now 【公式】 X

 

 

久石譲 JALテーマ曲 『明日の翼』

 

Disc. 久石譲 『山形県酒田市立第一中学校 校歌』 *Unreleased

2011年4月3日 開校

 

山形県酒田市立第一中学校の開校にあわせて校歌を久石譲が作曲している。

 

酒田市立第一中学校 校歌
作詞:麻衣 作曲:久石譲

 

 

4月3日(日曜)新「第一中学校」(佐藤邦生校長 生徒数538人)の開校式が行われました。

開式に先立ち、新しい校章と校歌が披露されました。
校章は、旧第一中学校の卒業生で、高等学校の美術教諭として長年勤められた齋藤豊さん(千日町在住)がデザインしました。両校・地域の象徴である松をモチーフとして、らせん状に種子が重なる松かさを下から見た造形と松葉を組み合わせたデザインとし、無限に広がる夢と希望に溢れる第一中学校になることを願って制作されました。
校歌は、宮崎駿監督映画作品の音楽や映画「おくりびと」のテーマ曲等を手がけた音楽家 久石譲さんが作曲、長女で歌手の麻衣さんが作詞しました。共に学ぶことになる生徒への思いや夢を持って力強く育ってほしいという願いが込められ、4分の3拍子の久石メロディで明るく伸びやかな曲となっています。

出典:平成23年4月 第一中学校が開校しました:酒田市公式ウェブサイト
https://www.city.sakata.lg.jp/kosodate/kyouiku/gakkotogo/heiko-kaiko/kaikoshiki/230412ichicyukaiko.html

 

 

Disc. 久石譲 『二ノ国 漆黒の魔導士 オリジナル・サウンドトラック』

二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック

2011年2月9日 CD発売 PKCF-1036

 

レベルファイブ×スタジオジブリ による任天堂DS用ゲームソフト「二ノ国 漆黒の魔導士」音楽監督を担当、そのオリジナル・サウンドトラック。

 

 

コメント

『二ノ国』に参加するきっかけは、ジブリさんから「こういう仕事があるけれど、一緒にやらないか?」という話があったからです。実際に総監督の日野(晃博)さんにお会いしたら…「これはすごくいいものができそうな現場になるな」という予感がしました。

『二ノ国』の仕事は、比較的、壁にぶつからずにスムーズにできました。毎朝起きたときにラフスケッチ(ピアノだけでメロディと伴奏)を書くのですけれど、それが毎日、同じフレーズが出てくるのです。結果、それがエンディングテーマ曲になるのですが。

そこで、まず最初に中心になる楽曲がきちんと出てきた。だから、非常に全体の曲が組み立てやすかったということもあります。

そこから…最初に21曲を7日間で全部書きました。

こういうことは稀にあり、すごく調子のいい時の傾向です。もちろん、オーケストレーションで、大変な労力、時間はかかっています。ただ、「どっちに進めばいいかわからない!」ということではなくて、行く道は見えながら、その上で「良い音楽に到達するにはどうすればいいのか?」という状態でした。

結果…音楽的にすごく密度の濃い、完成度の高い作品が作れたと思います。

ゲームとしても、音楽も、アニメーションの部分も含めて、すごくレベルが高い。世界観もハッキリしているので、多くの人の期待に応えられていると思います。ぜひ、ゲームの世界を楽しんでみてください。

久石譲

(コメント ~CDライナーノーツより)

 

 

今回はいつもの作曲の時とは違う方法で作曲が進められている。通常なら最初の作曲段階でオーケストレーションをしながら曲をスケッチしていくが、今回は全曲をまずピアノ一本で楽曲として仕上げ、それからオーケストレーションを施すという方法がとられている。音のぶつかりや和声の組み方、また主旋律とその他の役割の音の絡みなどが鮮明に聴こえ、より一音一音にシビアになれるからだとか。

 

 

ジブリ作品に通じるファンタジーでもあり、そこにRPG・冒険という世界が加わり、バリエーションに富んだ音楽世界が楽しめる作品。

(1)のメインテーマに世界観が凝縮されている。(18) (19)では、メインテーマのモチーフとしてより力強い冒険が響きわたる。(3) (6) (9) (10) (11)などは、まさにファンタジー感満載、軽快かつコミカルな曲、冒険を進めていくなかでの、ステージ世界が色鮮やかに描かれている。

この作品において、エスニックな楽器も随所に登場していて、それが作品の世界観を広げ、冒険のフィールドを大きく羽ばたかせている。

(21)主題歌は、麻衣が担当。(8)では主題歌のオーケストラによるインストゥルメンタルを聴くことができる。

メインテーマ、主題歌とならんで、主要な曲となるのが、メロディアスな美しい旋律の(5) (20)。(5)ではピアノをメインにしっとりと、(21)ではエンディングにむかう高揚感とあわせて壮大なオーケストレーション。

ひとつの新しいジブリ作品を楽しめるような、ファンタジー音楽。ジブリ作品を連想させる似た曲というものではなく、それだけ完成された新しいファンタジー世界。

(2)では、ちょっぴり「天空の城ラピュタ」でのトランペットを手に持ったパズーとシータの朝や、「魔女の宅急便」でのキキが生活をはじめた街なみを思い馳せることができるのも、それはまたファンならではの聴き方・楽しみ方かもしれない。

久石譲本人もCDライナーノーツにてこう語っている。

「ファンタジーとしてきちんとした作品になりたい。アイルランドとか格調のある音楽、懐かしくてでも未来につながるそういう音の世界観。」

 

 

 

二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック

1. ニノ国メインテーマ
2. 始まりの朝
3. ホットロイト
4. 事件発生
5. アリー~追憶~
6. シズク
7. 強大な魔法
8. フィールド
9. ネコ王国の城下町
10. 砂漠の王国の町
11. 帝国行進曲
12. 危機
13. 緊迫
14. バトル
15. 漆黒の魔導士ジャボー
16. イマージェン・バトル
17. 迷宮
18. 決戦へ
19. 最後の戦い
20. 奇跡~再会~
21. 心のかけら 歌:麻衣

指揮:久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

ピアノ:フェビアン レザ パネ
リュート:金子 浩
シタール:伊丹 雅博
ホイッスル:高桑 英世
タブラ・バヤ:梯 郁夫

レコーディング・ホール:横浜みなとみらいホール
ミキシング・スタジオ:Azabu-O Studio

オーケストレーション:
久石譲
宮野 幸子
足本 憲治
松波 千映子

 

Disc. 久石譲 『ラ・フォリア / パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

久石譲 『ラ・フォリア パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

2011年2月2日 CD発売 TKCA-73627
2021年11月27日 LP発売 TJJA-10044

 

2010年11月20日より、三鷹の森ジブリ美術館にて公開

三鷹の森ジブリ美術館 ジブリの森のえいが
『パン種とタマゴ姫』 上映時間 11分37秒
原作・脚本・監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

『ラ・フォリア』ヴィヴァルディ / 久石譲 編
指揮:久石譲
演奏:三浦ストリングス
コンサートマスター:三浦章宏

 

三鷹の森ジブリ美術館映画「パン種とタマゴ姫」のサウドトラック。宮崎監督がこの映画を製作している時にずっと聴いてたという、ヴィヴァルディの「ラ・フォリア」という曲を素材に、宮崎監督の映像が与えてくれるインパクトに沿う形で、古典曲を現代的なアプローチで再構築した作品。録音は2010年10月。

 

三鷹の森ジブリ美術館オリジナル短編アニメーション第8作「パン種とタマゴ姫」(2010年上映開始)のサントラ盤。本作のみ、美術館ショップ専売CDとは別に一般市販向けCDが制作された。ヴィヴァルディの「ラ・フォリア」を久石が現代的アプローチで再構築。

同美術館のショップ「マンマユート」でのみの販売されている同サントラ盤は、ジャケットだけでなく内容も一部異なっており、本盤は最終的に映画で使用された構成で収録されている。

 

 

 

『ラ・フォリア』を素材として、現代的に再構築した音楽 久石譲(音楽)

今回の音楽は、宮崎監督が『パン種とタマゴ姫』を制作している時にずっと聴いていたというヴィヴァルディの『ラ・フォリア』という曲を素材としています。宮崎監督の映像が与えてくれるインパクトに沿う形で、古典曲を現代的なアプローチで再構築してはどうかと考えました。

この映画の世界観は、宮崎監督がこの作品を作るきっかけになったというブリューゲルの絵の質感みたいなことをすごく大事にしていましたし、ヨーロッパの民謡のような印象をうけました。ヴィヴァルディが活躍した時代の”バロック音楽”(16世紀末から18世紀中ごろまでのヨーロッパ音楽)のシステマチックな部分に、僕の得意とするミニマル・ミュージックの手法を取り入れ、音の形を少しずつ変化させ反復し続けていくことで、古典的なニュアンスを保ちながらも現代のバロック曲として、この映画に合うものになるのではないかと思ったのです。宮崎監督にこうした意図をお話すると「面白い」ということになり、音楽の方向性は決まりました。

そうは言っても、最初は『ラ・フォリア』という曲が持つ暗さが、この映画に合うのだろうかと心配でもありました。でも曲を作り、僕が自分のコンサートツアーなどでいつもお願いしている弦楽合奏団、サックスとマリンバ奏者に演奏をしてもらい、映像に合わせて聞いてみると、キャラクターの持つ雰囲気と音楽のギャップが映画に深みを与え、とてもいい仕上がりになりました。

通常、映画音楽はシーンに合わせる形で何曲も作るのですが、今回は映画が12分ほどの短いものですから、音楽は変奏していく1つの楽曲という作りになっています。その意味では、音楽単独でも聴きやすいものになっていますので、映画をご覧になった後、興味のある方はCDなどで音楽そのものを楽しんで頂ければと思います。

(CDライナーノーツより)

 

 

 

ヴィヴァルディの『ラ・フォリア』という曲を素材に編曲されたもの。古典的なバロック音楽と現代的なミニマル・ミュージックの融合。演奏は弦楽、サックス、マリンバとシンプルな小編成。

バロック音楽で有名な、パッフェルベルのカノンに代表されるバロック音楽を象徴する楽器、チェンバロの音も奏でられている。短編映画のため計7曲で約12分。

 

 

2021.11 update

liner notes フォリア(ラ・フォリア)とは?/ヴィヴァルディの原曲について/『パン種とタマゴ姫』のスコアについて/楽曲(主題と変奏)解説 (前島秀国)所収

 

 

 

久石譲 『ラ・フォリア パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

1. 主題
2. 第1変奏
3. 第2変奏
4. 第3変奏
5. 第4変奏
6. 第5変奏
7. 終曲

 

指揮:久石譲
演奏:三浦ストリングス
コンサートマスター:三浦章宏

レコディング・エンジニア:秋田裕之(ワンダーステーション)
レコーディングスタジオ:ビクタースタジオ・Bunkamuraスタジオ

 

Disc. 久石譲 『Prime of Youth』 *Unreleased

2010年11月5日 世界初演

 

2010年11月5日~2011年1月16日開催「久石譲アジアツアー2010」にて世界初演(東京/大阪/韓国 プログラム)。

 

■Prime of Youth
2010年、大阪青年会議所のピース・カンファレンス・オブ・ユース事業のテーマソングとして書き下ろされた。ファンファーレのように高らかに鳴り響く冒頭と、それに続く8分の11拍子の変拍子のリズムから紡ぎだされるミニマル・ミュージックとシンフォニックな響きが特徴的な作品。

(「久石譲 Asia Tour 2010」コンサート・プログラム より)

 

 

2015.11. 追記

2015年12月11日開催「久石譲 第九スペシャル 2015」にて、「Orbis ~混声合唱、オルガンとオーケストラのための~」の第3楽章に組み込まれる。合唱編成をともなう加筆によって大きい改作となる。以降の変遷についても下記に移る。

 

 

Disc. 久石譲 『海洋天堂 / Ocean Heaven』 *Unreleased

2010年 中国公開

 

2010年公開 映画 「海洋天堂」
監督:シュエ・シャオルー 音楽:久石譲 出演:ジェット・リー ウェン・ジャン 他

日本公開日:2011年7月9日

2012年DVD化
サウンドトラック未発売 未CD化作品

 

 

父と子の絆を描く感動のヒューマンストーリー。また親子愛のみならず男女愛、隣人愛、友情までと様々な愛情を映し出す作品。

リアリティさと海や水中を描く映像のコントラストが美しい。そして映像に共鳴するかのような音楽の寄り添いもまた美しい。主張しすぎず、涙腺に訴えかけすぎない配慮のされた奥深い音楽。それはクラシック印象派のような表現。

ピアノやハープの細かい音の粒が母なる生命=海を感じさせる。そしてそれはあらゆる生き物の力強い生命力や息吹までも感じることができる。

劇中音楽はさほど多いほうではないが、それが作品のリアリティさを増し、海や水中を表現しているシーンに、効果的にこのメインテーマが響いている。ピアノやハープが旋律を織りなし、いつしかストリングスに旋律が移るなか、ピアノの細かい粒たちは、そのバックグランドとして奏でつづける。フルートやオーボエなどの木管楽器も絡み合いながら、フルオーケストラの広がりと深み、あらゆる生命体が共鳴し光り輝くようである。

メインテーマはまさに海を象徴しているものであり、同じく生命の尊さ、愛おしさを美しく表現した名曲。一度聴いただけではメロディーを覚えられそうにないところにこの楽曲の肝があり、主張しすぎない、印象派のような、1枚の絵画のように、楽曲全体として聴けば聴くほどに深く心に入ってくる。

作品全体をとおしても、悠々としたピアノやストリングスの旋律が美しく寄り添っている。緻密で繊細なオーケストレーションが、生命の愛おしさを感じさせてくれる。愛に溢れた音楽、ぜひともCD化してほしい作品である。

 

 

またメインテーマ曲に歌詞をつけたボーカルバージョンも存在する。

《海洋天堂 (「海洋天堂」电影插曲) 》
作词:许朔
作曲:久石让Joe Hisaishi
演唱:桂纶镁

原曲のイメージを崩していないオーケストラによる伴奏だが、久石譲が編曲も担当したかどうかは不明。

 

 

海洋天堂 DVD

 

海洋天堂 ポスター

 

Disc. 麻衣 『麻衣』 

麻衣 『麻衣』

2010年12月15日 CD発売 VICL-63695

 

久石譲の愛娘、麻衣。4際の時に、映画『風の谷のナウシカ』の中で、ナウシカ幼少時の回想シーンで流れる「ラン ラン ララ~」のメロディーを歌っていたのは彼女。その後も久石譲作品やハリーポッター作品などの活動を経て、オリジナルアルバム。久石譲が作曲・編曲を手がけているのは、(3) (9) (10)。

 

本作には収録されていないが、2012年1月からの中部電力CMにて自身が作詞作曲した「Dreamland」という曲が使用されている。中部電力公式サイトにて、同曲フルバージョンをweb限定公開している。

 

2015.4 追記
「Dreamland」は、セカンドミニアルバム『空みあげて』(2015年4月8日発売)に収録された。

 

 

麻衣 『麻衣』

1. 光の朝
2. 大きな木 ~The Giving Tree~ (キョーリン製薬グループCMソング)
3. I will be (日産スカイラインCMソング)
4. きみを守りつづける
5. 永遠の地へ
6. きみにわらい きみになく
7. 大地のはじまり
8. 月と宇宙ひっくり返っても
9. ウルルの唄 (映画「ウルルの森の物語」主題歌)
10. 心のかけら (RPGゲーム「二ノ国」(DS/PS3)主題歌)
11. 空の奇跡
12. Lullaby

「I will be」
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲

「ウルルの唄」
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲

「心のかけら」
作詞:鈴木麻実子 作曲・編曲:久石譲