2016年3月に公開され、熟年離婚をめぐり大騒動を繰り広げる家族の姿が笑いを誘い、観客動員120万人、興収13億円の大ヒットとなった『家族はつらいよ』。国民的映画『男はつらいよ』の山田洋次監督がシリーズ終了後20年ぶりに生み出したこの喜劇映画の続編、2017年5月27日に公開を迎える映画『家族はつらいよ2』から、予告編とポスタービジュアルが解禁。併せて、新キャストの出演情報が発表された。
続編では、あのお騒がせ家族・平田家のメンバーが再集結! 熟年離婚の危機を乗り越えた夫婦に橋爪功と吉行和子。長男夫婦を西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦を中嶋朋子と林家正蔵、次男夫婦を妻夫木聡と蒼井優がそれぞれ再演する。
さらに周造(橋爪功)の高校時代の友人・丸田役の小林稔侍、居酒屋の女将・かよ役の風吹ジュン、医師役で特別出演していた笑福亭鶴瓶も続投。劇団ひとりらも加わる。
山田監督は、この決定に「『家族はつらいよ』を見たたくさんの方から『面白かった、これはシリーズになりますね』と言って頂きました。それは『男はつらいよ』をつくった時と同じでした。今回もそんな声に後押しされるような気持ちで作ろうと思います」とコメントを寄せている。
今作では、ある成功者の死を描き「無縁社会」をテーマに据えることで、平田家が改めて自分たちの幸せに気付くことになるという。「喜劇映画では『死』を描くことはタブー」としながらも、「あえてそのタブーに挑み、その『死』がもたらす、滑稽でバカバカしい大騒ぎを丁寧に描いてみようと思います。観客は笑いながら、大笑いしながら、格差社会の重苦しさにもふと思いを馳せてくれればいいなと思います。笑える映画を作ることは昔からのぼくの夢です。笑って笑ってシャツのボタンがちぎれてしまうような、そんな映画こそ作りたいんです」と意気込みを語っている。
映画の舞台は、平田周造(橋爪)と妻の富子(吉行)の離婚騒動から数年後。長男・幸之助夫婦は高齢者の危険運転を心配し、周造に運転免許を返上させることを画策するものの、頑固な周造は運転を止めようとせず平田家はまたもや不穏な空気に包まれていく。そんなある日、周造は居酒屋女将のかよ(風吹)とドライブ中に故郷広島の同級生・丸田吟平(小林)と遭遇。酒を酌み交わし、自宅に泊めたことから騒動が勃発する。(2016年8月6日クランクイン、9月下旬クランクアップ)
解禁となった予告編は、数々の名作を世に生み出してきた山田監督が監督人生で初めて予告編のためだけに脚本を書き上げ、自ら演出をつとめた「爆笑必“死”!」の内容。平田家のメンバーに加え、豪華キャストが一挙に集結! 「映画館では大いに笑って、楽しんで映画を見て欲しい」、そんな監督の映画に対する思いが詰まった、今までにない予告編になっている。
さらに、横尾忠則が手がけたポスタービジュアルも併せて解禁。横尾が山田監督作品のポスターをデザインするのは、『東京家族』『家族はつらいよ』に続き三度目。日本を代表する芸術家・横尾が持つ唯一無二の感性と、山田洋次監督の映画の世界観が見事に融合した、今までに無いポスタービジュアルは必見だ。
映画の撮影中、横尾は週に2〜3回ほど、山田監督とスタッフが使用するスタッフルーム内で絵を描き、時にはセットを見に来て撮影現場を体感したり、山田監督やスタッフと創作についての様々な会話を重ねるうちに、新しい着想を得たという。ポスターに描かれた出演者の特殊なライティングは、映画の撮影の合間を縫って横尾と山田監督立ち会いのもとで撮影され、キャラクターの多彩な表情を切り取ったものになっている。
このポスターは限定1000枚しか存在せず、その全てにナンバリングが施されている超レアもの。予告編とポスターは12月10日から順次、全国の劇場にて展開される予定だ。また、未発表の出演者も解禁となった。中村鷹之資、丸山歩夢、徳永ゆうきが前作に引き続き出演しているほか、あの笑福亭鶴瓶がまさかの役どころで特別出演しているとのこと。
(Webニュース各種 より編集)
映画『家族はつらいよ2』
2017年5月27日(土) 全国ロードショー
原作・監督:山田洋次
脚本:山田洋次 平松恵美子
音楽:久石譲
撮影:近森眞史
美術:倉田智子 小林久之
照明:渡邊孝一
編集:石井巌
録音:岸田和美
プロデューサー:深澤宏 三好英明
出演:橋爪功 吉行和子 西村雅彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優
藤山扇治郎 オクダサトシ 有薗芳記 広岡由里子 近藤公園 北山雅康 徳永ゆうき 小林稔侍 風吹ジュン 中村鷹之資 丸山歩夢 劇団ひとり 笑福亭鶴瓶(特別出演)
制作・配給:松竹株式会社
『家族はつらいよ2』予告篇 約1分
松竹チャンネル(松竹公式Youtuneチャンネル)より
解禁ビジュアル・ポスター
公式サイト:山田洋次監督作品『家族はつらいよ 2』