スタジオジブリ作品をはじめとして、数多くの映画音楽などで活躍している久石譲。彼の長女・麻衣が、父親の楽曲「さくらが咲いたよ」で歌手デビューする。
2歳からピアノの英才教育を受け、6歳からNHK東京放送児童合唱団に所属した彼女。これまで表立った活動はしていないように思われるが、実は、父・久石譲が参加した「風の谷のナウシカ」の中で、ナウシカの回想シーンで流れる「ラン ラン ララ~」のあのメロディーを歌っているのが、当時4歳の彼女である。
デビュー楽曲は、坂口安吾の「桜の森の満開の下」にインスパイアされ、久石譲が94年に書き下ろした「さくらが咲いたよ」。久石の遺伝子を直接引き継ぐ彼女の声によって、作品にこめられているさくらの美しさと儚さ、そして妖艶さや狂おしさが、豊かに表現されている。特に曲後半に訪れる、視界が広がったかのような音の広がりと、それに追随する声の広がりには思わず息をのみ、耳を奪われることだろう。
本楽曲は、8日からiTunes Music Storeで限定配信される。さらに4月26日に発売が予定されている所属レーベルのベスト盤「Wonderland Best」にも収録される。