Posted on 2024/11/19
2024年11月14,15,17日、久石譲コンサートがアメリカ・ロサンゼルスで開催されました。共演オーケストラはロサンジェルス・フィルハーモニックです。同楽団からの委嘱による久石譲新作「ハープ協奏曲」が世界初演されました。 “Info. 2024/11/19 《速報》 「Hisaishi Leads Pictures at an Exhibition」久石譲コンサート(ロサンゼルス)プログラム 【11/22 Update!!】” の続きを読む
Posted on 2024/11/19
2024年11月14,15,17日、久石譲コンサートがアメリカ・ロサンゼルスで開催されました。共演オーケストラはロサンジェルス・フィルハーモニックです。同楽団からの委嘱による久石譲新作「ハープ協奏曲」が世界初演されました。 “Info. 2024/11/19 《速報》 「Hisaishi Leads Pictures at an Exhibition」久石譲コンサート(ロサンゼルス)プログラム 【11/22 Update!!】” の続きを読む
2024年11月14日 世界初演
2024年11月14,15,17日開催「Hisaishi Leads Pictures at an Exhibition」にて世界初演。
ロサンゼルス・フィルハーモニック(LAフィル)とボルドー国立オペラ、フィルハーモニー・ド・パリ、シンガポール交響楽団の共同委嘱作品であり、以降世界各地で初演を迎えている。
2025年2月27,28日開催「HISAISHI SYMPHONIQUE」(ボルドー)にてフランス初演。
2025年3月2,3日開催「HISAISHI SYMPHONIQUE」(パリ)会場はパリ・フィルハーモニー・ド・パリ。
2025年3月28,29日開催「Joe Hisaishi in Concert」(ロッテルダム)にてオランダ初演。
2025年7月3,4日開催「Joe Hisaishi in Concert with Singapore Symphony Orchestra」(シンガポール)にてアジア初演。
2025年7月21,22日開催「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert in Seoul」(ソウル)にて韓国初演。
2025年7月24,25日開催「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert at Suntory Hall」にて日本初演。
2026年1月16,17日開催「日本センチュリー交響楽団 定期演奏会 箕面公演/ 第295回 定期演奏会」にて演奏。
作品の変遷
2024年11月14,15,17日開催「Hisaishi Leads Pictures at an Exhibition」にて世界初演。ロサンゼルス・フィルハーモニックとの共演で、会場はウォルト・ディズニー・コンサートホールである。

Harp Concerto
Harp Concertoは、ロサンゼルス・フィルハーモニック(LAフィル)とボルドー国立オペラ、フィルハーモニー・ド・パリ、シンガポール交響楽団の共同委嘱として作曲を依頼された。LAフィルに在籍しているハープ奏者のエマニュエル・セイソンが演奏する前提の依頼である。
2023年の夏にハリウッドボウルで初めてLAフィルと共演して(その時は17500人の会場はSold Outになった)、エマニュエルとも最初のセッションを持った。早く作曲を開始したかったが過密なスケジュールのため翌年の2月から作曲を開始した。2024年5月に来日した彼とほぼ完成した第1楽章を聞きながら修正の方向を確認し7月にハープパートを完成し、9月中旬にオーケストレーションがも終了した。約30分の全3楽章の楽曲になった。
第一楽章はロ短調の分散和音を主体としたAllegroで構成し、一番最後に完成した第2楽章はニ短調6/8+7/8のゆったりしたリズムによる緩徐楽章になり、カデンツァを経て第三楽章のヘ短調Allegroのトッカータでクライマックスに到達する。通常イメージするハープは優雅で優しく穏やな音楽なのだが、このコンチェルトは激しく、荒々しく、躍動的で今までの概念とはだいぶ異なっていると思う。それはエマニュエルの演奏スタイルに感化されたこともあり自分が望んでいたことでもある。
約9ヶ月に及ぶ作曲期間は(もちろん思考していた時間も入れたら1年半以上になる)自分にとってはかなり長い期間である。もちろんその間多くのコンサートがあったため時間を取られたこともあるが、その分、曲を吟味する時間もあったことも事実だ。多くの関係者に感謝するとともに、これから演奏を通して楽曲が育っていくことを心から期待する。
(久石譲)
(「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert」パンフレットより)
レビュー
2025年
2026年
Posted on 2024/11/05
久石譲氏 クインシー・ジョーンズさん追悼 自身の名前の由来に「音楽を豊かにしてくれてありがとう」
宮崎駿監督作品をはじめ数多くの映画音楽で知られる作曲家・久石譲氏(73)が5日、91歳で死去した米音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズさんを追悼した。 “Info. 2024/11/05 久石譲氏 クインシー・ジョーンズさん追悼 自身の名前の由来に「音楽を豊かにしてくれてありがとう」(スポニチより)” の続きを読む
Posted on 2024/10/20
73歳久石譲氏 2030年まで「作曲の予定」がびっしり 日本センチュリー交響楽団音楽監督就任
大阪・豊中市を本拠地とする「日本センチュリー交響楽団」の、新音楽監督に就任する作曲家の久石譲氏(73)が20日、大阪市内で就任会見を行った。
任期は2025年4月からで、音楽監督として楽団の音楽性に関わる重要な内容のすべてに携わることになる久石氏。「一生に一回くらい、きちんとすべて、自分の考えていることを実現できる立場、音楽監督をやってみたい、という気持ちはもともと持っていた」と、就任の動機を語り、「このオケ(オーケストラ)が元々持っているクラシック伝統を引き継いで、僕のやる現代性を合わせて両輪となるように運営していく」と、強い決意を語った。 “Info. 2024/10/20 73歳久石譲氏 2030年まで「作曲の予定」がびっしり 日本センチュリー交響楽団音楽監督就任(Webニュース各種より) 【10/30 update!!】” の続きを読む
Posted on 2024/10/24
久石譲の74歳の誕生日(12月6日)を記念して、北野武映画への提供曲3曲をEPで発売。
《久石 譲~Mládi》 “Info. 2024/12/06 久石譲「Mládí」アナログ盤発売決定!!” の続きを読む
osted on 2024/10/22
つづけて、第3部(第十回~第十三回)使用楽曲をみていきましょう。

*間違いがあったら修正お願いします
*<89分版>オリジナル版をもとにしています
*<44分版>は編集に伴い音楽の追加・削除・差し替えなど一部異なる放送回があります(第十回/第十二回/第十三回)
*<44分版>第3部のエンディング曲は「Stand Alone (Vocalise) サラ・ブライトマン×久石譲」 [1] [総] へ変更になっています
第3部
第十回 旅順総攻撃
第十一回 二〇三高地
第十二回 敵艦見ゆ
第十三回 日本海海戦
一口コメント
第3部で一番使われたサントラ楽曲は「偵察」(5回)です。もっと広げて、アレンジ・ヴァージョンや未収録ver.も含めたテーマからみると「Stand Alone」(11回)「蹉跌」「戦争の悲劇」「若き精鋭たち」「二人の将」「獣たちの宴」(各5回)「旅立ち」「疵」(各4回)などになります。
「二人の将」はサントラver.とサントラ未収録ver.1,2の三つがあります。各半音ずつキー(調性)が異なります。どの場面では半音下がったものが、どの場面では半音上がったものが使われているのか、それぞれにしっかりと意図がありそうです。「終曲」もまた同様にサントラver.とサントラ未収録ver.1,2の三つがあります。各半音ずつキー(調性)が異なります。「Stand Alone for Orchestra」もまた同様です。
「大地と命と」「運命の死地」は本編では使われていません。(4)サウンドトラック 頁をご覧ください
『坂の上の雲』それは音楽:久石譲もスペシャルだった作品です。第1部から第3部まで3枚のサウンドトラックと総集編アルバムがリリースされました。ひとつの作品での楽曲の多さは手がけた映画・ドラマと見渡しても歴代指折りです。その世界観を彩る主要楽曲たちは全3部を連なって流れることで物語を大きく有機的に結びつけています。また、映画ワンシーンのために書かれたような特別なシーンにしか流れない楽曲ももったいないほどに充実しています。余すところなく曲尺も長く見ごたえ聴きごたえたっぷりです。久石譲が音楽担当した作品において、ぶれることのない作品世界観から音楽を書くアプローチと、そこへ映画的手法とドラマ的手法を合わせるという、音楽:久石譲の醍醐味を高い次元で昇華させた記念碑作品です。もっと注目されるべき聴かれるべきはもちろんのこと、もっと演奏されてしかり、いまの時代が現代社会が強く求めていると感じています。
久石譲はこう語っています。
「約80曲つくった。今回の作品は現代音楽からメロディアスな音楽まで、自分が作ってきたすべてを総動員して力を入れて作った」
一番使用されたサントラ曲
Track.
一番使用されたテーマ
(メロディ/モチーフ/アレンジver./未収録ver. 含む)
全3部を通して一回だけ使用された曲
Track.
サントラ未収録ver.一覧(全3部)
(ふらいすとーん調べ)
*サントラ未使用曲/サントラver.未使用曲は(4)サウンドトラック 頁をご覧ください
New!
2024年テレビ一挙再放送に連動するように、これまで『サウンドトラック 総集編』のみサブスク解禁となっていたりの音楽ストリーミング・サービスも、2024年9月3日『サウンドトラック 1・2・3』を加えた全4アルバムが一挙ラインナップ!この作品に触れる視聴者からリスナーまで広くグローバルに聴き楽しめるようになりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
『NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲』楽曲解説
(1)イントロダクション
(2)語られたこと
(3)Stand Alone
(4)サウンドトラック
(5)組曲
(6)第1部(第一回~第五回)使用楽曲
(7)第2部(第六回~第九回)使用楽曲
(8)第3部(第十回~第十三回)使用楽曲

Posted on 2024/10/20
日本センチュリー交響楽団 2025/2026 シーズンラインナップが発表されました。創立35周年を迎え、久石譲が音楽監督に就任する1年目の定期演奏会です。もちろん久石譲も登場するその公演をそれぞれご紹介しています。 “Info. 2026/01/17 「久石譲指揮 日本センチュリー交響楽団 第295回 定期演奏会」開催決定!!” の続きを読む
Posted on 2024/10/20
【日本センチュリー交響楽団 2025-26シーズンラインナップ発表!!】
平素より日本センチュリー交響楽団のご愛顧、ご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。
日本センチュリー交響楽団 2025-26シーズンのラインナップが決定いたしました。 “Info. 2024/10/20 日本センチュリー交響楽団 2025-26シーズンラインナップ発表!!” の続きを読む
Posted on 2024/10/20
つづけて、第2部(第六回~第九回)使用楽曲をみていきましょう。

*間違いがあったら修正お願いします
*<89分版>オリジナル版をもとにしています
*<44分版>は編集に伴い音楽の追加・削除・差し替えなど一部異なる放送回があります(第九回)
第2部
第六回 日英同盟
第七回 子規、逝く
第八回 日露開戦
第九回 広瀬、死す
一口コメント
第2部で一番使われたサントラ楽曲は「律 ~愛と悲しみ~」(5回)です。第2,3部と正岡律の登場しない場面でも流れています。登場人物ごとにテーマをつけるのではなく、その時代の若者達を群像としてとらえてテーマを書いていることがわかります。ここでは「愛と悲しみ」のテーマ、作品のなかで哀歌(エレジー)として幾度響いています。
もっと広げて、アレンジ・ヴァージョンや未収録ver.も含めたテーマからみると「Stand Alone」(13回)「若き精鋭たち」(8回)「旅立ち」(6回)などになります。また第1部と同じく「疵」(5回)です。全編をとおして鎮魂(レクイエム)のように響く楽曲です。
『サウンドトラック 2』はロシアが色濃く反映された楽曲が並んでいます。第1部未収録楽曲も合わせて、時代の渦の重厚さに覆われています。『同 1』とはまた違った世界観を堪能できるアルバムです。「アリアズナ」で使われているバラライカはロシアの楽器です。映画『風立ちぬ』(2013)でも登場することになります。
「真之と季子」「強国ロシア」は本編ではサントラ未収録ver.のみが使われています。(4)サウンドトラック 頁をご覧ください
New!
2024年テレビ一挙再放送に連動するように、これまで『サウンドトラック 総集編』のみサブスク解禁となっていたりの音楽ストリーミング・サービスも、2024年9月3日『サウンドトラック 1・2・3』を加えた全4アルバムが一挙ラインナップ!この作品に触れる視聴者からリスナーまで広くグローバルに聴き楽しめるようになりました。
次回は、第3部使用楽曲です。
『NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲』楽曲解説
(1)イントロダクション
(2)語られたこと
(3)Stand Alone
(4)サウンドトラック
(5)組曲
(6)第1部(第一回~第五回)使用楽曲
(7)第2部(第六回~第九回)使用楽曲
(8)第3部(第十回~第十三回)使用楽曲

Posted on 2024/10/17
つづけて、第1部(第一回~第五回)使用楽曲をみていきましょう。

*間違いがあったら修正お願いします
*<89分版>オリジナル版をもとにしています
*<44分版>は編集に伴い音楽の追加・削除・差し替えなど一部異なる放送回があります(第二回/第三回/第四回/第五回)
第1部
第一回 少年の国
第二回 青雲
第三回 国家鳴動
第四回 日清開戦
第五回 留学生
一口コメント
記念すべき第一回放送は『サウンドトラック 1』収録楽曲のほか、『サウンドトラック 2』より「少年の国」「Stand Alone for Violin & Violoncello」、『サウンドトラック 3』より「夢」「少年の国 III」などがすでに流れています。テレビ放送と同じく3年間にわたってリリースされたサウンドトラックです。各話とも『同 1・2・3』を並べてみていきます。
第一回だけ長めのオープニングは「Stand Alone」も映像にあてて作られています。全3部を通して未収録ver.1,2とありますが、キー(調性)がそれぞれ半音ずつ異なる/オーケストレーションが異なると微細な変化になっています。「旅立ち 未収録ver.1(Piano & Strings)」は全十三話中で7回も登場している殊勲賞ものです。ぜひともサウンドトラック収録してほしかった。
第1部で一番使われたサントラ楽曲は「Human Love」(8回)です。もっと広げて、アレンジ・ヴァージョンや未収録ver.も含めたテーマからみると「Stand Alone」(20回)「旅立ち」(13回)「少年の国」(11回)などになります。第1部の視聴者としてもぴったりの印象になりますね。その中で「疵」(5回)は注目です。全編をとおして鎮魂(レクイエム)のように響く楽曲です。
「Stand Alone サラ・ブライトマン×久石譲」(日本語歌唱)は本編では使われていません。(4)サウンドトラック 頁をご覧ください
二口コメント
久石譲コメントより
ーーーー
「でも、司馬さんがこの作品で表現したかった精神世界や明治という時代の空気感を描くためには、個々の人間をクローズアップする手法ではニュアンスは伝わらない。それよりは時代に衝き動かされた若者達を群像としてとらえて、それをテーマに曲を書く方がいいと考えました。」
「『坂の上の雲』の音楽を制作するにあたり、その時代の高揚感を日本の五音階の世界観と西洋のモダンな和音の感覚を融合させながら描き出したいと考えました。そして敢えて協和音と不協和音がせめぎあう大人の音楽を目指しました。さらに音楽の手法として、僕の原点であるミニマル・ミュージックを随所で取り入れ、「激動」や「蹉跌」などでそれを前面に打ち出しています。」
ーーーー
第1部は青春期であり西洋への憧れです。実は、第1部は未収録楽曲も一番多く土着的な曲想をもっていたりもします。物語の年代や舞台とリンクしているところもありますが、サウンドトラックにはあえて収録しなかったという見方もできそうです。「ふるさと ~松山~」「最後のサムライ」といった楽曲も1回しか使われていません。日本的すぎるものよりも、西洋との融合にバランスを合わせることで未来につながっていく若者達の姿、サウンドトラックもその世界観に統一されています。
「広瀬 ~快活な人物~」は第一回放送から流れています。もちろんまだ広瀬武夫は登場していません。全3部を通して登場人物ごとにテーマをつけるのではなく、その時代の若者達を群像としてとらえてテーマを書いていることがわかるひと場面です。言うなればここでは「快活な人物」のテーマということになるのかもしれませんね。
『サウンドトラック 1』は時代の変化を感じながら生き生きと進む若者達、力強く活力に満ちた楽曲たちが並んでいます。一方では、全編で繰り返し使われることになる「蹉跌」「激動」「戦争の悲劇」といった楽曲も聴き逃せません。「戦争の悲劇」には、『ストラヴィンスキー:春の祭典』にも聴けるモチーフが登場しています。そこに共鳴するキーワードは、戦争・生贄・犠牲者です。ロシア民謡からいくつかの素材が使われているとも言われる『春の祭典』です。坂の上の雲の世界もまたロシアは大きな舞台のひとつです。
New!
2024年テレビ一挙再放送に連動するように、これまで『サウンドトラック 総集編』のみサブスク解禁となっていたりの音楽ストリーミング・サービスも、2024年9月3日『サウンドトラック 1・2・3』を加えた全4アルバムが一挙ラインナップ!この作品に触れる視聴者からリスナーまで広くグローバルに聴き楽しめるようになりました。
次回は、第2部使用楽曲です。
『NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲』楽曲解説
(1)イントロダクション
(2)語られたこと
(3)Stand Alone
(4)サウンドトラック
(5)組曲
(6)第1部(第一回~第五回)使用楽曲
(7)第2部(第六回~第九回)使用楽曲
(8)第3部(第十回~第十三回)使用楽曲
