Overtone.第104回 「久石譲&ロイヤル・フィル スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」(ソウル)コンサート・レポート by tendoさん

Posted on 2025/07/30

2025年7月21,22日開催「久石譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート in ソウル」です。久石譲がComposer-in-Associationを務めるロイヤルフィルとのソウル公演が実現です。WDO2017以来となる8年ぶりの韓国公演はどよめき歓声そしてスタンディングオベーションと熱狂的に迎え入れられました。

今回ご紹介するのは、両日参戦のtendoさんです。8年越しの思いがつまっています。自分が全力で楽しむことはもちろん、事前にコンサートに向けて久石譲音楽(主に自作品)の魅力を韓国国内で発信するなど、ロッテコンサートホールに集う観客への全力活動も素晴らしいです!ぜひお楽しみください。

 

 

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Orchestra Concert in Seoul

[公演期間]  
2025/07/21,22

[公演回数]
2公演
ソウル・ロッテコンサートホール

[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ハープ:エマニュエル・セイソン

[曲目]
久石譲:Metaphysica(交響曲第3番)
I. existence
II. where are we going?
III. substance

—-intermission—-

久石譲:Harp Concerto ※韓国初演
Movement 1
Movement 2
Movement 3

—-Soloist Encore—-
ドビュッシー:月の光 (7/21)

久石譲:Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra
    交響組曲「君たちはどう生きるか」 ※韓国初演

—-Orchestra Encore—-
One Summer’s Day (for Piano and Harp)  (7/22)
Merry-go-round(for Piano and Orchestra) (7/21,22)

[参考作品]

君たちはどう生きるか サウンドトラック 久石

 

 

はじめに

2017年以来8年ぶりの来韓公演、その感動的な瞬間をレビューで残したい。2025年7月21,22日両公演を鑑賞した。どちらの公演も同じプログラムなので一度にレビューを書こうと思う。

今回のコンサートは久石譲がキャリアを始めたミニマル・ミュージックを主体にしたコンサートだ。プログラムに紹介された曲は「交響曲3番」そして「ハープ協奏曲」また「君たちはどう生きるか」交響組曲だ。「君たちどう生きるか」はジブリ作品だがミニマル・ミュージックの手法で書かれた音楽なので、事実上全曲がミニマルで構成されたミニマルミュージックコンサートだ。

TENDOWORKで久石譲曲をレビューし始めたのは、久石譲が究極的に作曲家として追求したミニマル・ミュージックをさらに応援したい理由が強かった。そういう意味で今回のコンサートは本当に重要なコンサートであり重要な意味があった。

 

 

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の紹介

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)は英国のオーケストラで、世界の音楽界の最前線にいる。2024年から久石譲がコンポーザー・イン・アソシエーション(Composer-in-Association)を務めるパートナーだ。

私たちがよく知っていたワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O.)は2023年のWDOコンサートを最後に休憩に入ったので、自然に久石譲の様々な活動(アルバム録音やコンサート共演など)の大きな軸がロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団に継承されている。そのようなオーケストラが丸ごと韓国に来て公演するのは凄いことだった。

 

 

さて、21日の公演の公演から見てみよう。

 

Joe Hisaishi:Metaphysica (Symphony No.3)

久石譲の三番目の交響曲だ。(この辺りで交響曲番号についてはっきりまとめると、「The East Land Symphony」が交響曲第1番になる。今回のコンサートパンフレットにも確かに表記されている。)

Metaphysicaは新日本フィルハーモニー交響楽団第637回定期演奏会で初演されたのを聴いたことがある。もちろん直接日本に行ったのではなくアーカイブ配信で視聴した。その時の感想はこちらから。

 

初日はロッテコンサートホールの合唱席の一番後方真ん中の席に座って聴いた。そうだ。純粋に指揮者の久石譲の表情を詳しく観覧できる席だった。久石譲は指揮をしながら集中する表情をしながらも、時には演奏が満足なのか笑ったりもした。

この席では合唱席の特性上、打楽器があまりにも強調されてMetaphysicaを完全に楽しむことができないかもしれないと思ったが、幸い合唱席の最後列なのでそのような影響は少なかった。

 

第1楽章はホルンの咆哮で始まり祝典の雰囲気が漂う。Metaphysicaはもともと新日本フィル創立50周年を記念して委嘱された曲なので祝典の性格が強い。ハイライトはフレーズが複雑に絡み合って巧妙な調和が起こった時だった。私はフレーズが絶妙に交錯し広がる複雑な瞬間が好きだ。もちろん指揮や演奏にはかなりの難易度が続くでしょうが。

第1楽章を終え久石譲さんはハンカチで汗をぬぐった。少し緊張している様子だった。心の中で「久石譲さん、頑張ってください!」と叫んだ。

第2楽章は久石譲が指揮棒を手の後ろに折って手を使った繊細な指揮を始めた。第2楽章は弱から強へと徐々に移動していく。パンフレットの楽曲解説で「音の運動性」の意味を少し知ることになった。第2楽章の全体的な感じは夜明けのような雰囲気。あるいは夕焼けになってシニカルになるような雰囲気。曲のタイトルもちょうど「where are we going?」。

グロッケンシュピールの音も少し耳に入った。初演の時には感じられなかった音だ。単なる勘違いなのか、少し追加されたのか、元々あったものが強調されたのか、定かではない。今後アルバムで確認できるかもしれない。初演の時と比べて聴いて面白かった。

第3楽章は非常に爆発的な音を立てて始まる。ド,ソ,レ,ファ,シ♭,ミ♭!!! オーケストラの力強い音とともにストレスは一気に吹き飛ぶ!久石譲の他の自作曲「DEAD」を思い浮かべるぎゅっと抑えて演奏されるド,ソ,レ,ファ,シ♭,ミ♭!! もやはり良かった。トランペットの音も途中で追加されたのか、強調されたのか耳に入ってきた。

 

 

Joe Hisaishi:Harp Concerto

エマニュエル・セイソンさんと共に久石譲さんが舞台上に登場する。コンサートマスターとにこやかに握手を交わし、楽譜もなく金色の素敵なハープに近づき椅子に着席するEmmanuelさん。

ハープ協奏曲第1楽章は分散和音が主体だ。初めに演奏されるフレーズがハープを中心に何度も変奏され演奏された。ハープとオーケストラの組み合わせが完璧な曲だった。適度なスピード感があり、適度なメロディ感もあった。リズム的にも楽しめた曲だった。これがMinimal+Rythmの威力か!

第1楽章はかなりパワフルに終わった。第1楽章の終わりと同時に小さな拍手が沸き起こった。個人的にはその拍手はいいサインだと思った。ハープ協奏曲の始まりは良かった!

第1楽章が終わり拍手に向かって軽く礼をした久石譲さんは、再びハンカチを取り出して汗を拭き取る。「頑張ってください、久石譲さん!うまくいっています!」 はい。私の心の声です。

第2楽章。海外で反応が良かった緩徐楽章だ。やはりメロディアスな感じが強く特にハープ演奏にコンサートマスターのヴァイオリン演奏が素敵に乗せられるのも素晴らしかった。

第2楽章が終わりハープのカデンツァが続く。ハープを上下に扱ったりさまざまな奏法が続いた。またカデンツァには韓国の「타령」(taryeong/打令)の感じが少しある民俗的なメロディーもおもむろに演奏された。

カデンツァに続き自然に第3楽章が始まる。かなりスピーディーで激しい曲だった。ものすごいエネルギーだった。ハープのボディを叩く音もした。第3楽章には前で演奏されたカデンツァのフレーズがすべて入っていた。カデンツァで第3楽章の主題を予告するわけだ。

ああ、ハープ協奏曲はすべての楽章が完璧だった!久石譲の最近のミニマル曲の中でVariation 14 for MFBを聴いたとき、Viola Sagaの第2楽章を聴いたとき、あのヒット作の感じがした!ただ違いがあるとすれば、ハープ協奏曲はすべての楽章が完璧だったということだ!この曲は必ずヒットする!

コンサートのパンフレットで注目したのは【交響曲3番そして君たちどう生きるか交響組曲はすでにすべて録音済みで、ハープ協奏曲も東京でライブレコーディング予定】だということだ! 来年にも発売されるだろうが、早く発売されて全世界に知らせるべきだと思った。

 

ハープ協奏曲が終わりEmmanuelさんのソリスト・アンコールが続いた。ドビュッシーの「月の光」だった!本当にコンサートで思い出す素晴らしい瞬間の一つだ。その黄金の輝きとハープの美しい音色··· 涙が自然とにじんだ。

合唱席ではハープのペダルの動きもよく見えたがハーピストのその足技にも驚いた。ハープは本当に難しい楽器だな、それとともに本当に魅力的な楽器だな!

 

 

久石譲のコンサートの醍醐味の一つは、まさに舞台セッティングにある。短い時間にテキパキと舞台をセッティングする方々が現れメインハープをキャリアに乗せてすっと消えた。もっと驚くべきことは、久石譲の指揮台も遠くへさっと片づけられることだった。さらに驚くべきことに、久石譲のメインピアノは合唱席と向き合うようにセットされた。ちょっと待って、ピアノを弾く久石譲の表情が正面にあるじゃない?! この席に座って本当によかった!!!

 

 

Joe Hisaishi:Symphonic Suite The Boy an the Heron for piano and orchestra

久石譲の「Ask me why」演奏で始まる。弦楽器がピアノの演奏を包み込む。続いて「アオサギ」のモチーフが久石譲のピアノで演奏される。

今回の組曲は「君たちはどう生きるか」の異世界で使われた曲が主になったものと見られる。2曲を除いてはピアノがメインで、片手でピアノを弾きながら片手では指揮をする場面が続いたりもした。ピアノのない2曲は立ち上がって素手で指揮した。

一番記憶に残るのは「ワラワラ」という曲だった。不思議な打楽器も使われゴングも使われた。特に独特なサンプリング音はトランペットのマウスピースで表現した。木の打楽器の音は木ではなく鈴と鉄製の打楽器で演奏された。

「大伯父のテーマ」オーケストラの節度が感じられた。そして続く「Ask me why」。最近東京ドームで演奏されたバージョンと全体的な印象は似ていた。映画の場面が次々と思い浮かぶ素敵な交響組曲だった。映像と音楽の力はやはりすごい。

さらに、合唱席からオペラグラスで覗き込んだ楽譜には、「Symphonic Suite The Boy an the Heron」の隣に「Short Ver.」という文字があった。 ロングバージョンを先に作曲して少し切り取ったのかな?ロングバージョンは長さがどのくらいかな?今回録音したのはどっちかな?いろいろと気になることが増えていくばかりだ。

 

 

熱狂的な歓声と拍手が続き、アンコールが続いた。

久石譲さんが登場し、ピアノに向かって手招きし、「演奏しようか?」というイタズラなジェスチャーを見せてはピアノの椅子に着席する!

今回演奏される「Merry-Go-Round」 最初のイントロが聴こえるやいなや観客の嘆声が続いた。さらに今回演奏されたバージョンは、前半部だけが久石譲がピアノを演奏するのではなく、中盤部も演奏する2005年バージョン。貴重なアンコールだった。

今日は90%を超える観客のスタンディングオベーションが起きた。本当に熱狂的な雰囲気だった。そして団員の方々も合唱席の方にも後ろを向いて挨拶しててくれた。こちらにも丁寧に心配りを見てくれてありがとうございます!

 

 

 

続いて22日の公演の番組を見ていこう。

 

少し重複するので主な変化点を中心にレビューする。1日目は久石譲の指揮の正面の姿とピアノ演奏の正面を集中的に観察できる合唱席だったが、2日目は舞台を正面から見る。すべての楽器が一目で見えたりもするが音響的にもとても良い席で鑑賞した。

 

Joe Hisaishi:Metaphysica (Symphony No.3)

やはり素敵な祝典曲になるMetaphysica。前日よりさらにバランスが良くなった。久石譲さんも緊張感が解けたのか、2日目は汗を拭かなかった。(私の応援が効いたか?)

第1楽章はフレーズが重なって複雑な音が作られる時のカタルシスがすごかった。Metaphysicaの初演当時にはホルンを持ち上げる場面があった。第1楽章と第3楽章の最後にホルンを持ち上げる箇所が再現されるだろうか? 関心を持ったが持ち上げなかった。前日の合唱席だから見えないわけではなかった。初演と確かに違う点だ。

 

Joe Hisaishi:Harp Concerto

2日目は舞台を正面から見ていたので、第2楽章を終えたカデンツァの姿をオペラグラスで詳しく見ることができた。ちょっと待って、小さく長くて黒いプラスチックを利用してハープ弦を上下にこすったり、椅子の横に置いた銀箔紙のようなものを利用して弦にあてながらもう一方の手で弦の弾き独特の音を出したりもした。ハープボディを叩く時も最初は右にその次は左に。 向きを変えながらボディを叩いた。

Emmanuelさんは演奏中ずっと微笑んでいて、指揮者の久石譲さんとよくアイコンタクトをした。ハープ協奏曲の曲を心から愛し楽しんでいる感じでテクニックも完璧だった。

2日目は楽章間の拍手がなかった。ハープ協奏曲が終わった後に歓声が続いたが、前日と違ってハーピストのアンコールはなかった。

実は前日のドビュッシーの「月の光」が本当に良かったが、ちょっとすれ違う思いで全曲が久石譲作曲のコンサートでドビュッシーの曲が演奏されるのは玉に瑕だと思ったりもした。一瞬の久石譲ファンとしての小さな心配のようなものだ。とにかく昨日とは違うアンコールにつながるという予想が始まった。

 

Joe Hisaishi:Symphonic Suite The Boy an the Heron for piano and orchestra

最後の「Ask me why」では涙がポロポロと落ちて嗚咽するところだった。とてもうっとりしてその雰囲気に心酔した。

 

 

続く歓声、熱烈な反応!

あれ? 突然ハープが再びキャリアに乗せられて舞台に急いでセッティングされる。

そうして始まったアンコールはOne Summer’s Day。それも久石譲さんのピアノとEmmanuelさんのハープ。デュエットバージョンだった。最初の小節が聞こえるやいなや観客の嘆声が聞こえた。私は口を塞いだ。

One Summer’s Dayのスペシャルバージョンのアンコールは、急に準備されたものではないだろうか?前日の観客の熱い歓声に突然アイデアが浮かんだとか。もしそうなら、ソウルで一日で準備して初めて演奏したことになるだろう。いろいろ感動的だった。ハープの素晴らしいグリッサンドで曲は終わった。

最初のアンコールが終わり、観客のスタンディングオベーションが続いた。続く二番目のアンコールはやはりMerry-Go-Round!やはりイントロが演奏されるやいなや歓声が起こった。今日も中盤も久石譲さんが演奏する完璧なバージョンだった。

大々的なスタンディングオベーションが続いた。観衆の歓呼の声も圧巻だった。本当に爆発的な反応だった。2017年と比べると今回のコンサートは両日ともはるかに圧倒的な熱烈な反応だったようだ。

 

 

終わりに

実は今回のコンサートは久石譲のファンとして心配していた部分もあった。

韓国で久石譲の名前をつけた公演はヒット曲中心のメドレー形式のコンサートだ。人々はそのような形式に慣れていて、近年久石譲が追求するコンサートと大きく違う。韓国にとても久しぶりにいらっしゃるので最近の傾向と人々の認識の距離が相当あった。

実際に今回のコンサートの主なプログラムは30分の大きさでやや現代的で難解と感じられるMetaphysica、そして30分のミニマル作品のハープ協奏曲。

それで私は今回のコンサート計画が知らされるやいなや、いくつかの文章を投稿しながらコンサートの予定曲の性格について大々的に知らせようと努力した。

幸いにもそのブログの閲覧数は相当でしっかり投稿した文章が大きな効果があったのではとも感じた。そのような面でとても嬉しかった。久石譲さんも韓国公演が本当に盛り上がったと思う。その結果One Summers’ Dayのスペシャルなバージョンにも繋がったのではないかとも思う。

今回のコンサートはコンサートパンフレットも韓国語にすべて翻訳されていて、そのような部分で細心の配慮が感じられた。幸い全曲がミニマルで構成されたこの歴史的で重要なコンサートで熱く爆発的な反応が起きた。

コンサートが終わってからも余韻が相当だった。貴重な時間をつくって韓国で公演してくださってありがとうございます。 これからまた会いましょう!

 

公式X(旧ツイッター)に紹介された写真と映像に私の姿が写っていた。夢じゃなかったね。現実だったね。

久石譲のファンの方々と大切な会話もして、FlyingStoneさん(ふらいすとーん)の日本から海を渡ってきた大切なプレゼントも渡された。

私にこんな日も来るんだな、これからも一生懸命生きていかなければならない。そんな凄いエネルギーを与えてもらったコンサートだった。

 

2025年7月25日 tendo

出典:히사이시조 로얄 필하모닉 오케스트라 스페셜 투어 2025 오케스트라 콘서트 인 서울 리뷰 :: TENDOWORK
https://tendowork.tistory.com/93

 

 

 

photos by tendo

 

tendoさんのレポートは真剣さと愛嬌があっていつも楽しいですね。日常的にSNSで投稿や交流もありますが、とにかく視点や考察まで鋭い。なるほどそうかもしれない!と感嘆します。それはこの公演からも見つけることができますね。とりわけ久石譲のミニマルを中心とした自作品においては、日本はもとより世界中を見渡しても最前列にいるファンの一人だろうと思います。もっと会話できたらどれだけ楽しいだろう。でもなにより日本じゃない場所でそんなファンがいてくれて心からうれしい!

さて、tendoさんに教えてもらって、コンサート前に啓蒙活動したブログがこちらです。とても丁寧に久石譲の自作品について紹介されています。もともとtendoさんがミニマルから久石譲音楽に入っているのでそれはもうお墨付きの案内人です。「いい投稿をありがとう」とか「予習できて感謝しています」とか「おかげでもう少し公演が楽しめると思います!ありがとうございます!」といったコメントにも溢れています。

実際に閲覧者は何千人にも及びこのソウル公演を楽しみにしていた多くの人たちが見たと思います。ほんと素晴らしいです。

 

 

tendoさんのサイト「TENDOWORKS」には久石譲カテゴリーがあります。そこに、直近の久石譲CD作品・ライブ配信・公式チャンネル特別配信をレビューしたものがたくさんあります。ぜひご覧ください。

https://tendowork.tistory.com/category/JoeHisaishi/page=1

 

いつもtendoさんのレポートや活動を見ると、自分もがんばろうと思わせてくれます。ありがとうございます。

 

 

 

 

みんなのコンサート・レポート

 

 

 

 

 

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コンサートについて語りたいそう願うのは、ほかならぬ私もまた誰かにコンサートや音楽の魅力を教えてもらった一人だからです。

 

 

みんなのコンサート・レポート、ぜひお楽しみください。

 

 

reverb.
いつか会えることを夢みて。でもいつでも繋がってる。音楽は人も心もつなげてくれてる。感謝!

 

 

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

このコーナーでは、もっと気軽にコメントやメッセージをお待ちしています。響きはじめの部屋 コンタクトフォーム または 下の”コメントする” からどうぞ♪

 

Blog. 「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル」コンサート・レポート

Posted on 2025/07/27

7月16,17日開催「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル at 東京ドーム」です。武道館コンサートから17年ぶりとなったジブリフィルムコンサートは久石譲×ロイヤル・フィルという豪華な日本公演で実現しました。2017年から始まった世界ツアーの集大成であり世紀の凱旋公演です。

3月の開催発表から一気に盛り上がりをみせ、その後の追加公演発表やオフィシャルグッズ予約開始、ライブ配信発表など当日へと向かう4ヶ月はSNSを中心に賑わい続けました。一人でも多くの人にと公演日直前まで追加席販売や公式リセールも行われました。

 

 

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Studio Ghibli Film Concert Tour Final at Tokyo Dome

[公演期間]  
2025/07/16,17

[公演回数]
7/16 1公演
7/17 2公演
東京・東京ドーム

[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京混声合唱団/ブルックリン・ユース・コーラス/リトルキャロル
ソプラノ : エラ・テイラー
ヴォーカル:麻衣
マンドリン:マリー・ビュルー
マーチング:陸上自衛隊東部方面音楽隊
      陸上自衛隊第1音楽隊
      海上自衛隊東京音楽隊
      航空自衛隊航空中央音楽隊
      航空自衛隊中部航空音楽隊

[曲目]
風の谷のナウシカ
1. “NAUSICAÄ OF THE VALLEY OF THE WIND”

魔女の宅急便
2. “KIKI’S DELIVERY SERVICE”

もののけ姫
3. “PRINCESS MONONOKE”

風立ちぬ
4. “THE WIND RISES”

崖の上のポニョ
5. “PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA”

天空の城ラピュタ
6. “CASTLE IN THE SKY”

紅の豚
7. “PORCO ROSSO”

ハウルの動く城
8. “HOWL’S MOVING CASTLE”

千と千尋の神隠し
9. “SPIRITED AWAY”

となりのトトロ
10. “MY NEIGHBOR TOTORO”

—–encore—-
Ask me why (for Piano and Orchestra)(映画『君たちはどう生きるか』より)
Madness(映画『紅の豚』より)
Ashitaka and San(映画『もののけ姫』より)

[参考作品]

久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~ DVD A Symphonic Celebration

 

*プログラムの楽曲リストは、コンサートページや上のDVD/CD作品ページをご参照ください

 

 

 

オフィシャルグッズの会場販売はなんと17日昼公演でほぼ完売御礼という大盛況ぶりで、急遽オフィシャルSNSから追加販売のお知らせが発信されるほど歴史は一ページ一ページと着実に刻まれていきます。公演パンフレットには、久石譲メッセージや出演者プロフィール、世界ツアーの公演記録や動員数が収められています。追加インターネット通販ふくめ配送受取は【8月下旬より順次】となっています。会場で購入して手元にある人を除いてまだ届くのを楽しみにしている人もたくさんいると思います。

 

 

ここからはレビューになります。

 

2017年世界ツアー版ジブリフィルムコンサートは宮崎駿監督10作品の音楽をプログラムしたスペシャルコンサートです。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』です。2025年ツアーファイナルを迎えた本公演では『君たちはどう生きるか』もスペシャルアンコールで披露されて宮崎駿監督全11作品が大集合する歴史的瞬間となりました。

2025年スタジオジブリは設立40周年を迎えました。おめでとうございます!その直前にあたる『風の谷のナウシカ』から数えて世界的に見渡しても一人の映画監督と一人の作曲家がタッグを組み続けた成功例はほとんど存在しません。スピルバーグとジョン・ウィリアムズくらいでしょうか。そのスピルバーグ監督も作品ごとに作曲家を替えていたりもします。映画、音楽、アニメーション、エンターテインメント、あらゆるジャンルを超えてスタジオジブリ作品は日本の誇るレガシーです。

映画を彩る名曲たちがコンサート本編28曲アンコール3曲と演奏されます。作品ごとに公開順ではなく趣向を凝らした多彩な音楽構成で届けられます。すべて世界ツアーのためのスペシャルバージョンです。久石譲は構成や演出についてインタビューでこのように語っています。

「一番最初は「ナウシカ」はやっぱり自分が一番最初に宮崎さんと記念すべき作品なので一番頭にする。これを決めて、その後できるだけ前半をシンフォニックに、オーケストラとコーラスの素晴らしさというものを徹底的に表現する。もちろんそのなかで交響曲のように第1楽章、第2楽章、第3楽章、第4楽章のように順番を決めていきます。後半はむしろ「Porco Rosso」だったり、ヴォーカルとピアノだけの「Spirited Away」だったりとか、あるいは「オーケストラストーリーズ となりのトトロ」のように各楽器の紹介をするような、とてもこう通常のオーケストラ・コンサートとは違うスタイルをとりながらまとめていく。」(from『A Symphonic Celebration』インタビュー動画)

 

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2017年からスタートした世界ツアーは2024年までの8年間で延べ18都市21会場51公演を達成しています。動員数は30万人以上を誇ります。会場は2,000人規模のコンサートホールから22,000人規模のアリーナやスタジアムそして野外公演もあります。音楽において世界三大聖地と呼ばれる「米・ロックの聖地 マディソン・スクエア・ガーデン」「音楽の殿堂 カーネギーホール」「英・ロックの聖地 ウェンブリー・スタジアム」も制覇!ほかにもニューヨーク・ラジオシティ・ミュージックホールやパリ・ラ・デファンス・アリーナなど世界中の会場で熱狂的に迎えられ瞬く間にSOLD OUT!!

ツアーファイナルは東京ドーム2days3公演12万人です。約118万通の応募という大反響です。世界ツアーの到達点にふさわしい超特大です。2008年武道館コンサートは2days3公演3万人だったことを思い起こすと17年後に辿り着いた景色は祝福に満ちています。久石譲にとっても国内でのドーム公演は単独コンサートとしてはキャリア初になると思います。オーケストラによる公演が東京ドームで行われるのもまた史上初とニュースにもありました。

ツアーファイナルも加えた総動員数は442,528人(※公演パンフレットより)です。開催データと動員記録は《速報》をご覧ください。

 

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7月17日昼、会場には開演前からただならぬ高揚感でいっぱいでした。ドームのあらゆるエリアに設けられた豪華なLEDビジョンには何種類かのツアービジュアルがそれぞれ映し出され、フラッグやポスターにテーピングと東京ドームをラッピングするように各所にデコレーションされた夢の祭典です。すでに多くのファンがグッズ購入や記念写真で活気に満ち溢れています。

昼公演は40,000人のジブリファン・久石譲ファンが集結し観客層は全世代型!もう男女比はとか年代層はとか海外層はとか言っていられない、日本中のそして世界各地からスタジオジブリを愛する人々が、思い思いのマイグッズを連れてこの日を迎えた様子はSNSにもたくさん投稿されていました。ジブリ愛がほとばしっているから見ていて楽しく幸せな気分になります。現地の高まりはすごく熱風が吹いていました。

チケットを手に指定ゲートから入場します。当日は快晴、熱さへの配慮もあって開場時間は繰り上がりました。もともと開場11:30/開演13:00と時間はたっぷりあったなか、ファンたちはまだまだ会場外の空気を楽しみたい雰囲気でグッズ販売コーナーには長い行列、記念写真スポットには順番待ちの人だかり、もうコンサートを全力で楽しむ一日は始まっています。

いよいよ入場します。ゲートを進んで会場を見た瞬間の驚きと一気に湧いてきた夢のような現実感は一生忘れることはないと思います。ドーム内の広さ、グラウンドに所狭しと並べられたアリーナ席、ぐるっと約240°を囲んだスタンド席、異様な存在感を放つステージ、そしてそびえ立つ3つの巨大スクリーン。今から本当にここでコンサートが始まるんだ、この喜び驚き楽しみ感激信じられないぐちゃぐちゃな感情は一生忘れません。

 

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出演者

久石譲

JOE HISAISHIです。作曲・指揮・ピアノ・プロデュース。どれをとっても特別です。久石譲から生まれるメロディそしてオーケストラサウンドは格別です。流麗なストリングス、煌びやかなヴァイオリンにここぞと聴かせどころのあるヴィオラ・チェロ・コントラバス、飛び跳ねるピッツィカート、軽やかに戯れる木管、咆哮する金管に豊潤なホルン、躍動するパーカッション、メロディだじゃないキャラの立ったフレーズたち。これら全てが絡み合う音色と旋律は、鳴ってほしい音が一番ふさわしい楽器と旋律で奏でられる。こぼれそうな気品と美しさ、圧倒される絢爛な色彩効果に耳をうばわれてしまいます。これぞ久石譲の魔法です。

久石譲指揮はオーケストラの対向配置(古典配置/両翼配置)をとっています。ベートーヴェンの時代(古典)もそうでした。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右対称に位置すること(両翼)などが特徴です。本公演では弦14型3管編成のオーケストラ約90人に合唱・ユースコーラス約150人、マーチング約200人も合わせて総勢438名にのぼります。

久石譲にしか出せないピアノの音があります。久石譲のピアノでしか伝えることのできないスタジオジブリの世界があります。ジブリファンにとっても神セトリですが、久石譲ファンにとっても神セトリです。

 

久石譲によるピアノ演奏

  • 風の伝説 / The Legend of the Wind
  • 旅路(夢中飛行)/ A Journey (A Dream of Flight)
  • 帰らざる日々 / Bygone Days
  • Symphonic Variation “Merry-go-round + Cave of Mind”
  • あの夏へ / One Summer’s Day
  • となりのトトロ / My Neighbor Totoro
  • Ask me why
  • Madness
  • アシタカとサン / Ashitaka and San

 

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

2024年4月久石譲はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のComposer-in-Associationに就任しました。コンサート共演を重ねながら『A Symphonic Celebration』も録音しています。2025年のスペシャルツアーでは、本公演を皮切りにソウル公演やサントリーホール公演と続いていきます。そしてなんと8月には久石譲×ロイヤルフィル、BBC Proms 2025に登場します。

『A Symphonic Celebration – Music from the Studio Ghibli Films of Hayao Miyazaki』はクラシック名門のドイツ・グラモフォンからの記念すべき第一弾アルバムです。ツアーファイナルと同じ久石譲×ロイヤルフィルのロンドン録音です。アルバムジャケットには宮崎駿監督作品からの原画が使われています。

同アルバムは快挙尽くしです。2024年第38回日本ゴールドディスク大賞「クラシック・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。クラシック・アルバム部門で1年間で最も売れた作品です。海外でも米ビルボードClassical AlbumsとClassical Crossover Albumsで堂々の1位を獲得したほか、フランス「Classique Chart」1位、イギリス「Specialist Classical Chart」でも2位など世界のクラシックチャートを席巻!またドイツの総合アルバムチャートでは6位にランクインも果たしています。

そして今夏、久石譲×ロイヤルフィルはまた一つ記録を打ち立てるようです。「おそらく海外からやって来たオーケストラの単年での日本動員記録更新となるだろう」(Mikikiコラム)すごいことが起こっています。

 

東京混声合唱団

素晴らしい合唱の力でした。合唱によって会場が膨れあがり、重厚な影を生み出し、合唱が大いなる光になる。久石譲コンサートではFOC Vol.7(2024)で共演のほか、今年8月には「祈りのうた 2025 スペシャルツアー」でも久石譲指揮、日本センチュリー交響楽団と愛知・大阪・兵庫・東京を巡ります。

 

ブルックリン・ユース・コーラス

初共演です。清らかに澄んだなかに厳しさも現出させた瑞々しい歌声でした。グラミー賞受賞の合唱団で、現代を代表する作曲家たちの世界初演も数多くしているようです。またいつの日か久石譲作品やコンサートで共演が実現することを強く願っています。

 

リトルキャロル

麻衣主宰の女声コーラスグループです。数多くの久石譲コンサートやアルバムに参加しています。スタジオジブリ作品では『崖の上のポニョ』『君たちはどう生きるか』でそのまっすぐに伸びるコーラスワークを聴くことができます。

 

エラ・テイラー

この声好きだ、素晴らしい歌唱だ、そう思った人きっといますね。パンチの効いた声量やインパクトを武器としないタイプの確かな表現力と秘めたる奥ゆかしさを感じる歌唱に惹かれます。世界ツアーなどで共演を重ね、FOC Vol.7(2024)を音源化した『Joe Hisaishi Conducts』(2025.8.8)もいよいよリリースされます。「久石譲:The End of The World」を収録しています。欲しがる相性の良さにどんなアルバムを出しているか探したほどです。これからどんどん久石譲作品と共演してほしいです。

 

麻衣

久石譲の愛娘です。『風の谷のナウシカ』の少女の歌声から共に歩んでいます。一度聴いたら忘れない透き通った歌声と、さりげなく和を感じさせるこぶしの歌唱法が心を揺さぶります。麻衣&リトルキャロルで久石譲ソングを歌い継いでほしい、しっかり音源も残していってほしい。久石譲の世界を表現する第一人者です。

 

マリー・ビュルー

初共演です。こちらもまたどんなアルバムを出しているか探したほどです。聴けるものは聴きましたよ。これからどんどん久石譲作品と共演してほしいです。

 

マーチング

陸・海・空の自衛隊音楽隊が結集するなんて国家行事以外にあるんでしょうか。世界ツアーでは現地のプロ・アマらが集い合同マーチングを構成していましたが、ツアーファイナルは国家的イベント!?に勲章を授ける最高音楽隊です。

 

💠 💠 💠 💠

 

開演10分前から会場BGMが流れはじめました。1曲目は三鷹の森美術館オリジナルBGM1「Musica del Museo」です。2001年開館に合わせて久石譲から贈られた楽曲で展示室「動きはじめの部屋」BGMにもなっています。ほか1,2曲ほど続けて流れましたが初めて聴く曲でした。いずれも慣例的に宮崎駿監督へ誕生日プレゼントした曲だと思います。勝手な想像にはなりますが、もし初めて渡した1曲目と一番新しく渡した曲という粋な演出だったら、すごいですよね。

巨大スクリーンにはスタジオジブリの背景画たちがゆっくりと流れて会場の雰囲気も醸成されていきます。合唱団から順番にステージに姿を見せ始めると温かい拍手が送られいよいよ開演です。

 

💠 💠 💠 💠

 

風の谷のナウシカ

イントロのティンパニの轟きと巨大スクリーンに映し出されるタイトルバック。すべてはここから始まった。スタジオジブリ×久石譲の歴史のはじまりです。もうこの瞬間だけで鳥肌もの泣きそうになります。改めて感嘆したのは全く古さを感じさせないこと。ポップスコンサートでデビュー曲を演奏したらやはりそれなりの時代感を醸し出すような気がします。回顧もふくめて。ナウシカの音楽はもちろん懐かしさもあるけれど現代感もある、そして近未来の世界を聴いているような感覚にすらなる。そんな時代を超越した音楽はまさにクラシックです。

 

とても壮大に丁寧に音楽は奏でられていました。風の谷のナウシカに限らず本公演すべてのプログラムに言える大きな特徴です。例えばお祭りのように「宮崎作品を全部やるよ!一気にやるよ!」という勢いやハイテンションとは違う、ページを一つ一つゆっくりとめくっていくように、約40年で到達したこの瞬間をオーディエンスと一緒にかみしめていくように、プログラムは一つ進むごとに感慨を増幅させていきます。

 

魔女の宅急便

コリコの街やキキの魅力、思春期の繊細でこまやかな感情の揺れ動きまで伝わってきます。「Mother’s Broom」(かあさんのホウキ)はソロヴァイオリン奏者ごとにキャラクター輝くパートです。魔女の服はおしゃれできない。それでも髪を丁寧にとかすキキの姿、心を込めてホウキを作るキキの姿、そんな光景が浮かぶような気持ちを込めた美しい響きでした。

 

もののけ姫

幾度聴いても初めて聴いた時の衝動が迫ってくるもののけ姫です。まず最初に書いたという「The Demon God」(タタリ神)、一ヶ月半かけて書き下ろしたという「The Legend of Ashitaka」(アシタカせっ記)、宮崎監督の詩がふとメロディを書かせた「Princess Mononoke」(もののけ姫)、宮崎駿×久石譲凄まじい二人の鬼才を鮮やかに封じ込めています。見る者を圧倒する歴史的遺産のように聴く者を圧倒し続ける音楽です。

 

風立ちぬ

世界ツアーから新たに加わったプログラムです。感無量です。ピアノを弾く久石譲の後ろ姿に笑顔で視線を送りながら息を合わせた演奏をし、指揮をする久石譲に笑顔でアイコンタクトを絶やすことなく粒のきれいなマンドリンを聴かせてくれました。ジブリのヒロイン像を見ているようで、ラブでした。「A Journey (A Kingdom of Dreams)」(旅路(夢の王国))は久石譲コンサートのアンコールピースになってほしいくらい。起伏に富んだ楽想と聴き終わった後すっと心に沁み入る深い感動があります。

 

崖の上のポニョ

すぐ驚愕したのは巨大スクリーンに映し出された手書きの勢いです。崖の上のポニョは当時の可愛らしい映画のイメージから映像も音楽も時間とともに一番変化を遂げた作品かもしれません。主題歌もそうで可愛らしい歌がスケール感に満ちた交響曲になった。日本の第九として年末に聴きたい、そう思うほど格調高い。生きることを肯定する命の讃歌に輝いています。生命力に溢れたこの曲のエネルギーはもっともっと日本で世界で響かせてほしい。

 

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天空の城ラピュタ

「Doves and the Boy」(ハトと少年)「Carrying You」(君をのせて)「The Eternal Tree of Life」(大樹)まで世界ツアー完全版を聴くことができました。ツアーファイナルのための陸・海・空の自衛隊音楽隊は最高の勲章です。巨大空間の音速すらもコントロールする鍛え抜かれたチームは誇りと威厳にまぶしすぎます。ユースコーラスと合唱もふくめて、想いを込めてたっぷりと演奏されるラピュタ、心からありがとう。オーケストラのラピュタはまたコンサートで聴けるかもしれない。このスペシャルギフトは一生に一度きり。円盤化されたときにはこの曲を抱いて眠ろう。万感の思いです。

 

紅の豚

たっぷりと一曲を聴かせてくれます。ジャジーなアンサンブルです。リキュールに添えたフルーツのようにフィンガースナップも効いています。不思議とほかのプログラムと並べてもその満足感は変わらない、演出:久石譲です。全てのプログラムが僕にとってのハイライト。(なんかのキャッチコピーみたい)

 

ハウルの動く城

本編全プログラムのなかで唯一フルオーケストラ・オンリーです。「Merry-go-round of Life」(人生のメリーゴーランド)のメロディが10以上のバリエーションで奏でられ心ゆくまで陶酔します。あまりに気を許してしまうと心臓まで取られかねません。映画の名シーンとリアルタイムなライブ映像も交えながら臨場感いっぱいです。ため息が出るほど美麗なオーケストラサウンドにしっかり胸に手をあて鼓動をたしかめます。

 

千と千尋の神隠し

イントロから久石譲ピアノの千と千尋の神和音です。40,000人に取り囲まれた空間のなかでピアノとヴォーカルだけで「One Summer’s Day」(あの夏へ)を織りあげていく光景はただただ美しい。そして「Reprise」(ふたたび)伸びやかな歌声にオーケストラが翼となってどこまでも彼方に連れていってくれる。麻衣の歌声には少女とも大人とも定めない独特の神秘性があります。それがまたこの作品にぴったりです。

 

となりのトトロ

夢にまで見た光景。夢だけど、夢じゃなかった瞬間。自分史上最高のコンサートが塗り替えられたかもしれない。そう思った人は東京ドームにどれほどいたでしょう。エラ・テイラーと麻衣も華を添えた「My Neighbor Totoro」(となりのトトロ)まで終わってみればあっという間。祝福のフィナーレ!再会のフィナーレ!希望のフィナーレ!でした。

 

世界ツアーでは曲ごとに日本語ver.と英語ver.で歌われています。スクリーンに映る英語詞も世界ツアー版の演出です。気がづけば宮崎監督が作詞(補作詞)したもの「もののけ姫」「海のおかあさん」「君をのせて」「となりのトトロ」はすべて日本語で歌われています。宮崎監督の世界を伝えるうえで言葉もまた大切なひとつなんですね。

東京ドームというオーケストラ演奏会には超アウェイな場所でプロフェッショナルを尽くす出演者たち。ふたを開けてみたら凄かった!しっかり素晴らしかった!そしてカンペキを超えた、音楽が音楽になる瞬間がありました。こんな体験ができるのは人生に一度でもあればもう幸せです。

 

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アンコール

Ask me why

予想は裏切っても期待は裏切らない!まさかのスペシャル・アンコールです。最新作『君たちはどう生きるか』から特別バージョンです。会場中の人々が五感の全てで久石譲のピアノの音を感じようとしている。光の綾のようなストリングスに美しい反射光を照らす木管金管は至芸です。まだこんな新しい感動が待っていたなんて幸せ!そんなにファン心を射止めないで!と思った久石譲ファンも多かったことでしょう、はい!

時に背中を押してくれる、時に傷を癒やしてくれる、時にそっと寄り添ってくれる、時に一緒に泣いてくれる、時に風を運んできてくれる。これからの人生をこの曲と共に歩んでいきたい。そう思える一曲でした。心から感動です。

 

Madness

会場が赤に染まるライティングとボルテージ全開のオーケストラがたたみかけてきます。『紅の豚』で飛行艇が運河を疾走するシーンで使用された楽曲です。ツアーファイナルでは本編映像は使わずにライブ映像のみで一気にピークに昇りつめ、終わった瞬間に金銀テープがパーンッ!!と舞いあがった。興奮と驚きと歓声で会場は一時騒然となります。まるでジブリのあの名シーンのように光の飛沫の舞う金銀テープはそのボリュームもケタ違いでした。

 

Ashitaka and San(アシタカとサン)

たった一音でものすごく耳をつかまれる瞬間があります。『もののけ姫』からエバーグリーンな名曲です。もうこれが本当にエンドロールなんだな。会場中の人々が息を凝らして久石譲の音楽を聴きとろうとしています。中間部では久石譲からのメッセージが映し出されて、オーケストラと合唱が加わりたっぷりを余韻をのこすように終わりを迎えます。英語ver.で歌われて最後までしっかり世界ツアーのスタイルを貫くことがまた素晴らしい。

 

I am so grateful to be here with you.
We are back together again.
To my fellow music lovers,
I wish you all the health and happiness in the world.

– Joe Hisaishi

 

ひとつひとつの拍手が光になって会場が明るくなっていきます。最後には出演者がふたたびステージに登場し感動と祝福に包まれたスタンディングオベーションです。ありがとう宮崎駿監督、ありがとうスタジオジブリ、ありがとう音楽を奏でてくれたすべての人たち、ありがとう公演を実現させてくれた人たち、ありがとう久石譲さん。この日、生きる力や生きる喜びを深く刻まれた体験になりました。

 

💠 💠 💠 💠

 

スタジオジブリ×久石譲の一大プロジェクトはこれからどこへ向かうのでしょうか。ツアーファイナルは大成功で幕を下ろしました。早速ですが2026年1~3月フランスツアー16公演!!という情報も飛び込んできています。久石譲本人の出演予定はありません。映像が使われるのか不明な点もあり全貌はこれから。シンフォニー・コンサートとして次のステージへと継がれていくのかもしれませんね。世界ツアーを共にした主催者のひとつと共演オーケストラになっています。今のところはご参考まで。

Les musiques de Joe Hisaishi en concert symphonique | Tournée France 2026 | Lyon, Strasbourg, Amnéville, Paris, Orléans, Nantes, Pau, Toulouse, Bordeaux, Lille, Reims, Dijon, Montpellier, Nice, Toulon
https://www.u-play.fr/lesmusiquesdejoehisaishi

 

 

開催してくれて大感謝です。でも3公演でも足りないというのは応募118万人が証明しています。ジブリがいっぱいコレクションに永久保存盤を熱望します!本編からアンコールはもちろんバックステージやメイキングまで完全収録してくれたらうれしい。ジョン・ウィリアムズ×ウィーン・フィルの世紀のコンサートはCD(マイク音響)とBlu-ray/DVD(会場音響)でもれなく円盤化されました。音楽作品でも映像作品でも充実させてほしい。ぜひ期待しています!世界中が待っています!未来でもまた夢を叶えてください。

 

 

みんなのコンサート・レポート

 

 

公式写真と出演者SNSで綴るコンサート記録!写真計81枚!+α

 

 

メディアニュース(動画あり)

 

 

 

 

武道館コンサートから世界ツアーの軌跡

 

 

 

 

武道館コンサートのときはファンサイトはじめるってまさか思ってもなかったです。感謝!

響きはじめの部屋があってワールドワイドに交流できるようになってほんと感謝!! 英語中国語韓国語….挨拶くらい勉強するぞー

韓国の友人にも届けてくれてありがとうございます!

 

from 久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋X(Twitter)
https://x.com/hibikihajimecom

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

Info. 2025/07/26 久石譲指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー2025 オーケストラコンサート(CLASSICNAVIより)

Posted on 2025/07/26

久石譲指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー2025 オーケストラコンサート

精彩に富むロイヤル・フィルの〝色〟が作品を雄弁に輝かせる
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Overtone.第103回 「久石譲&ロイヤル・フィル スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」コンサート・レポート by thuruさん

Posted on 2025/07/26

2025年7月24,25日開催「久石譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」です。久石譲がComposer-in-Associationを務めるロイヤルフィルとの日本公演が実現です。ジブリフィルムコンサート・ツアーファイナルat東京ドーム、ソウル公演を経てツアー最終日まで熱く駆け抜けたこの夏へ。

今回ご紹介するのは、ジブリフィルムコンサートに続いてthuruさんです。ライブ配信で臨場感たっぷりです。そのままコンサートの時間で進んでいるような感想はイメージ映し出す疑似体験です。ぜひお楽しみください。

 

 

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Orchestra Concert at Suntory Hall

[公演期間]  
2025/07/24,25

[公演回数]
2公演
東京・サントリーホール

[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ハープ:エマニュエル・セイソン

[曲目]
久石譲:Metaphysica(交響曲第3番)
I. existence
II. where are we going?
III. substance

—-intermission—-

久石譲:Harp Concerto ※日本初演
Movement 1
Movement 2
Movement 3

—-Soloist Encore—-
ドビュッシー:月の光 (7/24)

久石譲:Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra
    交響組曲「君たちはどう生きるか」 ※日本初演

—-Orchestra Encore—-
One Summer’s Day (for Piano and Harp) (7/25)
Merry-go-round (for Piano and Orchestra) (7/24,25)

[参考作品]

君たちはどう生きるか サウンドトラック 久石

 

 

久石譲スペシャルツアーinサントリーホールコンサートレポート

 

ライブ配信された7月25日公演の様子をレポートさせていただきます。

東京ドームツアーと並ぶこのコンサート。久石譲ファンの中にはこのコンサートを待っていた人も多くいるはずです。それもそのはず、演奏予定の3曲はすべて音源化されておらずファンからしたら触れる機会が少ないからです。

一昨年、第2期が終了したWDO。その代わりともとれるこのコンサート。その様子を画面越しながらお伝えさせていただきます。

 

Metaphysica(交響曲第3番)

新日本フィルによって委嘱されたこの作品。ミニマル全開でした。

1.existance
テンポは速く、リズミカルで16分音符が管楽器と弦楽器の間を行ったり来たり。リズム中心のとても難しい楽曲でした。中間でチェロをはじめとした優しいパートの後、本人公式インスタグラムに上がっていた録音のパートを発見。なんのレコーディングをしていたのか気になっていましたが予想通りMetaphysicaでした。また、コントラバスの早いピチカートもみられ、全体的にミニマルチックな第1楽章でした。

2.Where we are going?
新日本フィルのYouTubeにもあがっていたため、この第2楽章だけは予習できました。弦楽器の怪しくも悲しいような雰囲気で始まり、タイトルのように本当に自分はどこに行っているんだろうと思わせるような曲でした。少し映画音楽にもありそうな雰囲気で、そこから金管が出始め、打楽器が刻み始めます。どこかSymphony No2やThe End of the Wouldのような雰囲気でまた、ミニマルとクラシックが融合しているようにも感じました。

3.Substance
これもまた16分音符中心です。弦の不協和音に始まります。3つある楽章の中で一番ミニマルっぽく感じました。ベルなど打楽器が印象に残る曲でした。駆け上がっていくような中間部、ラストの1部分は新日本フィルのYouTubeに上がっています。最後はラヴェルのラヴァルスのような終わり方でした。

全体通して、Symphony No2などスネアをはじめとする打楽器の感じでか、この打楽器の使い方久石さんっぽいなとわかるようになってきました。それほどに近年の久石さんのオリジナル作品における、重要なポイントは打楽器である。ということがこのMetaphysicaを通じてよくわかりました。

 

休憩

 

Harp Concerto

久石譲✕エマニュエル・セイソンのタッグがおくるハープ協奏曲。とても楽しみにしていました。が、電波が悪く、第1楽章の終わりからしか見られませんでした。見逃し配信で見ます、、、

Movement1.
聞き取れた範囲だけになります。これもミニマルっぽい感じで弦とうまく調合していました。また、特殊奏法なのかわかりませんがハープからボイスパーカッションのような音も多く聞こえました。

Movement2.
ここで大きな気づきが1点。エマニュエル・セイソンがポケットからドライバーのようなものを取り出し、ハープの弦にこすりつけたり、紙のようなもので弦を押さえつけて演奏したりと、現代音楽みのある第2楽章でした。

Movement3.
ここでもハープの弦ではなく反対をたたきながら演奏し、特徴的なパートが見られました。オーケストラとハープの合わさった絶妙な音楽。素晴らしいの一言に尽きます。

ハープの見たことのない特殊奏法に翻弄され、絶妙な演奏に圧倒されました。

 

Symphonic Suite The Boy and the Heron for Piano and Orchestra
(交響組曲 君たちはどう生きるか)

この作品が交響組曲化するにあたってずっとミニマル中心で1曲1曲が短いのにどうするんだろうと思っていました。シンガポール公演の写真を見て、アンサンブル形式だと確認してから今日まで、どうなるんだろうとずっと考えていました。サントラないの曲名に従って自分なりにまとめてみました。

1.Ask me why(疎開)
おなじみの久石さんによる和音から始まり、オーケストラも入ってきました。弦楽器の伴奏がきれいな和音ではなく少し不協和音のようになっていたのが気になりました。明らかだったので演奏ミスではないかと。

2.青サギ
サントラ曲名でいうと青サギ、青サギ3、青サギの呪いの3曲が合わさっていました。そのため、まとめて青サギとしました。久石さんの力強いピアノとオーケストラで不穏な雰囲気を演出します。

3.ワナ
青サギの不穏な雰囲気のままこの曲へ。こちらも力強いピアノが印象的でした。

4.ワラワラ
久石さんは指揮に徹し、ホルンが不思議な生物のテーマを彩ります。SEは金管楽器の奏者がマウスピースで行いました。

5.火の雨
サントラでコーラスが歌っている部分はピアノに置き替えられていました。オーケストラとともに盛り上がりを見せます。

6.祈りのうた(産屋)
宮崎駿監督のために作られたこの曲。しっかりと組曲にも入っています。久石さんがピアノでメロディーを奏でた後、コンマスとともに不思議な旋律を奏で暗い雰囲気をオーケストラが演出します。

7.大王の行進
自分がサントラで1番といってもいいほどに好きな曲です。サントラに比べてアップテンポで久石さんもニコニコ指揮をされていました。

8.大伯父の思い
楽団のピアニストがレの音を一定のリズムで奏でこの曲がスタート。明るい曲で組曲の終盤を彩ります。

9.Ask me why
東京ドームツアーのアンコールと全く同じです。やはりサントリーホールですので東京ドームとは段違いで音が良い。絶妙なオーケストレーションが素晴らしいです。Ask me whyにはじまり、Ask me whyに終わる。まるで千と千尋の神隠し組曲のようです。やはりどちらの曲も共通するのはピアノの重要さ。近年、久石さんのピアノに演奏回数は減少傾向にありますがやっぱり久石さんとピアノは切っても切り離せないですね!

ほぼすべての曲でピアノを弾いた久石さん。こんな姿はとてもレアです!でも、ほかの交響組曲がおよそ25分から30分なのに対して、この組曲は15分ほど。楽曲内容的に長くうまくつなげるというのは難しいと思いますがここからの改訂に期待します!

 

 

Soloist Encore
One Summer’s Day for Harp
東京ドームツアーでも演奏されたピアノとボーカルバージョンのボーカルがハープに置き換わったものです。2022年のWDOもバンドネオンとともに演奏されました。泣いちゃいました。

Encore
Merry Go Round
よくアンコールで演奏されるものと変わりありません。しかし変更点が一か所。Symphonic Variation Merry Go Roundとこのアンコールバージョンの違いは、ワルツが始まった後の久石さんのピアノのメロディーです。微妙に違います。転調前のチェロが奏でるSymphonic Variation Merry Go Roundのピアノパートも久石さんがもう一度ピアノを弾かれました。つまり、曲中にイントロ、ワルツ後、転調前の三回ピアノを弾いたという事になります。(語彙力皆無だけどどうにか伝わらないかな)

以上で全曲目終了です。会場全体スタンディングオーベーション。楽団員も久石さんもニコニコが止まりません。複数回のカーテンコールの後、コンサート終了です。

サントリーホールでの二日間。ソウル含めると四日間。本当に素晴らしい演奏だったと思います。久石譲✕ロイヤルフィルによる活動はまだ終わりません。おそらくこの一年以内にMetaphysicaを含むもしかするとこの公演の三つの曲目をいれたアルバムが出ることでしょう。久石譲ファンとしては待ちきれませんね。これからの活動が世界中の人々に感動を与えることを願っています。

2025年7月25日 thuru

 

とても同時進行な鮮やかなレポートありがとうございます。コンサートの余韻より前の、その瞬間感じたことがそのまま時間とともに流れるようでとても楽しかったです。しかも久石譲の音楽を現在進行形で追いかけていないと書けないような視点に溢れていてすごいです。

ちょっと裏側をお話させてもらうと、このレポートが届いたのは当日夜23時、ライブ配信終了からちょうど2時間後でした。それでこの吸収度・咀嚼度・充実度、すごくないですか!?だから、ここにあるのは、誰しも共感するところがあるコンサートを聴きながら思っていることの現れなんですね。本当にありがとうございます。

Merry-go-roundピアノ3回弾いた、よく伝わりました。

 

 

 

みんなのコンサート・レポート

 

 

 

 

「行った人の数だけ、感想があり感動がある」

久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋では、久石譲コンサートのレポートや感想をどしどしお待ちしています。どうぞお気軽に、ちょっとした日記をつけるような心持ちで、思い出を残してみませんか。

 

コンサートについて語りたいそう願うのは、ほかならぬ私もまた誰かにコンサートや音楽の魅力を教えてもらった一人だからです。

 

 

みんなのコンサート・レポート、ぜひお楽しみください。

 

 

reverb.
コンサートレポートをもらうたびに久石さんの熱いファンがここにもいるんだ!!ってうれしくなりますね。

 

 

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

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Info. 2025/07/25 《速報》 「久石譲&ロイヤル・フィル スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」(ソウル)プログラム

Posted on 2025/07/25

2025年7月21,22日開催「久石譲×ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート in ソウル」です。久石譲がComposer-in-Associationを務めるロイヤルフィルとのソウル公演が実現です。WDO2017以来となる8年ぶりの韓国公演はどよめき歓声そしてスタンディングオベーションと熱狂的に迎え入れられました。 “Info. 2025/07/25 《速報》 「久石譲&ロイヤル・フィル スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」(ソウル)プログラム” の続きを読む

Info 2025/08/22,29 [TV] 金曜ロードショー 『火垂るの墓』『崖の上のポニョ』『もののけ姫』 放送決定!!

Posted on 2025/07/25

今年もやります!「3週連続夏はジブリ‼」 8月15日『火垂るの墓』、8月22日『崖の上のポニョ』、8月29日『もののけ姫』

今年も金曜ロードショーでは、夏休み後半の8月15日、22日、29日の3週連続で、スタジオジブリの名作アニメーション作品を放送します! “Info 2025/08/22,29 [TV] 金曜ロードショー 『火垂るの墓』『崖の上のポニョ』『もののけ姫』 放送決定!!” の続きを読む

Overtone.第102回 「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル」コンサート・レポート by ふじかさん

Posted on 2025/07/24

7月16,17日開催「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル at 東京ドーム」です。武道館コンサートから17年ぶりとなったジブリフィルムコンサートは久石譲×ロイヤル・フィルという豪華な日本公演で実現しました。2017年から始まった世界ツアーの集大成であり世紀の凱旋公演です。

今回ご紹介するのは、ふじかさんです。久石譲と共に歩んだ14回目のレポート!さすが過去コンサートの記憶と思い出もたっぷり詰まったレポートに脱帽です。しかも一筆書きしたような勢いは、ライブの余韻どころかライブ直後に鮮やかすぎてただただ楽しい。ぜひお楽しみください。

 

 

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Studio Ghibli Film Concert Tour Final at Tokyo Dome

[公演期間]  
2025/07/16,17

[公演回数]
7/16 1公演
7/17 2公演
東京・東京ドーム

[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京混声合唱団/ブルックリン・ユース・コーラス/リトルキャロル
ソプラノ : エラ・テイラー
ヴォーカル:麻衣
マンドリン:マリー・ビュルー
マーチング:陸上自衛隊東部方面音楽隊
      陸上自衛隊第1音楽隊
      海上自衛隊東京音楽隊
      航空自衛隊航空中央音楽隊
      航空自衛隊中部航空音楽隊

[曲目]
風の谷のナウシカ
1. “NAUSICAÄ OF THE VALLEY OF THE WIND”

魔女の宅急便
2. “KIKI’S DELIVERY SERVICE”

もののけ姫
3. “PRINCESS MONONOKE”

風立ちぬ
4. “THE WIND RISES”

崖の上のポニョ
5. “PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA”

天空の城ラピュタ
6. “CASTLE IN THE SKY”

紅の豚
7. “PORCO ROSSO”

ハウルの動く城
8. “HOWL’S MOVING CASTLE”

千と千尋の神隠し
9. “SPIRITED AWAY”

となりのトトロ
10. “MY NEIGHBOR TOTORO”

—–encore—-
Ask me why (for Piano and Orchestra)(映画『君たちはどう生きるか』より)
Madness(映画『紅の豚』より)
Ashitaka and San(映画『もののけ姫』より)

[参考作品]

久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~ DVD A Symphonic Celebration

 

*プログラムの楽曲リストは、コンサートページや上のDVD/CD作品ページをご参照ください

 

 

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Special Tour 2025 Studio Ghibli Film Concert Tour Final at Tokyo Domeコンサートレポート

 

初日7月16日公演の模様をレポートさせて頂きます。

2025年7月16日 東京ドーム 19:00開演

3月、コンサート情報発表を知り、衝撃が走りました。今年の夏は豪華コンサート3本立て。ジブリフィルムコンサート、ロイヤルフィルとのスペシャルコンサート、祈りのツアー、どれも甲乙付け難い特別なコンサートたち。その中でも特に人気の集中したジブリフィルムコンサートに、幸運にも行くことが出来ました。

前回2008年の武道館公演は行くことが出来ませんでしたが、行けたフィルムコンサートとしては、2011年の大阪城ホールでのチャリティーコンサート公演ぶりとなりました。

 

 

当日、東京の天候は雨が降ったり、強風が吹いたりの悪天候。ですが、入場時間周辺は少し穏やかになり、青空が垣間見えたりする中、会場へ入ることが出来ました。

会場外は、今までにないレベルの人、人、人!!!世の中にはこんなにも久石さんが好きな人がたくさんいるんだなぁ・・・と改めて驚きました。入り口周辺にはコンサートの大型掲示物がたくさん。いつものコンサートとはスケールが違いすぎて、動揺してしまいました笑

手荷物検査、チケットもぎりをすぎて、回転扉を通過すると、そこには大きな「Joe Hisaishi Studio Ghibli Film Concert Tour Final」と書かれた液晶パネルが掲示されていました。

ドーム内に入ると、ものすごい座席の数!大阪城ホールではキャパシティが16,000人くらいでしたが、今回は40,000人収容とのことで、2倍以上!改めて規模の大きさに驚きました。

開演の10分くらい前にスクリーン映像とBGMが流れ始め、特別な時間の始まり。聴いたことのないピアノ曲、『感-feel-』のようなアルペジオが印象的なゆったりとした曲とともに、スクリーンには樹々の絵が映し出されていました。(ふらいすとーんさんに確認したところ、曲名は『Musica del Museo』との事でした)

19時くらいからオーケストラ奏者、合唱隊が次々にステージに登壇。チューニングののちに、笑顔で久石さんがステージへ登場。いよいよコンサートが始まります。

 

 

『NAUSICAA OF THE VALLEY OF THE WIND』

ティンパニの轟音とともに、ナウシカからスタートです。2011年チャリティー公演もこの曲から始まっています。前奏に続き、久石さんがピアノへ移動。近年のコンサートでは中々聴けなかったピアノソロがもう冒頭から始まるという超贅沢な構成。

ここのピアノソロも年代ごとによって若干の違いがあるんですよね。2011年くらいはメロディーに装飾音がついていたり、2014年くらいからはシ♭ードーレーと続くところで左手の伴奏がなくなり両手でメロディのみに。今回は2015年のSymphonic Poem版を継承した感じがしますが、少しリズムが変わっていたりと発見がありました。

合唱が加わり、『ナウシカレクイエム』、『メーヴェとコルベットの戦い』『遠き日々』と次々と名曲が畳み掛けます。大型スクリーンに映し出される映画のシーンとステージ上の生演奏。視覚情報が多すぎて、どこを追って聴けばいいのか若干混乱気味であっという間にフィナーレの『鳥の人』へ。終盤、『風の伝説』へのメロディへと繋ぎ、転調する部分のアルペジオはこのツアーから追加された気がします。

 

『KIKI’S DELIVERY SERVICE』

武道館公演以来、この楽曲は細かく改訂されていて、今回のフィルムコンサートツアーではそれらの集大成なアレンジになっていると思っています。

『海の見える町』ではピチカートから始まり、メロディフォニー版から採用されたメロディの装飾音とターン、伴奏のピアノ、2014年版から採用された木管や弦楽でのメロディの追いかけっこ、2018年版から採用された副旋律や華やかな打楽器パート。各アレンジから良いところがそれぞれ合わさって聴いていてとても楽しい構成に進化しています。

『傷心のキキ』ではスクリーンの映像と曲の悲しさが相まって泣きそうになりました。『母さんのホウキ』は2019年の交響組曲版とほぼ同じと思われ、最後の最後までソロヴァイオリンの技巧的でも美しく響き渡る音色に酔いしれました。

 

『PRINCESS MONONOKE』

武道館から採用されたコーラス入りの豪華アレンジ版。久石さんの右から大きく腕を振るような仕草とともに太鼓の打撃音。『アシタカせっき』からスタートです。コーラスが入る部分から音量もグッと上がり、ステージからの迫力が凄く鳥肌が立ちました。

続く、『タタリ神』では和太鼓の力強い音ともにおどろおどろしい弦楽や木管のうねり、迫り来るような旋律。

『もののけ姫』ではソプラノのエラ・テイラーさんが登場し、日本詞で歌われていました。ワンコーラス後に続く、転調とソプラノが副旋律に回る構成は、久石さんのコンサートでしか聴けない特別なアレンジ。最終盤でのハイツェーでのロングトーンは収録音源よりも長く、圧倒されました。

 

『THE WIND RISES』

世界ツアーからソロ楽器がバラライカからマンドリンへ置き換わりました。今回は青いスーツを着たマリー・ビュルーさんが務め、久石さんのピアノのエスコートともに楽曲が始まりました。何気にこの曲を個人的にコンサートで聴けたのは2014年の長野公演以来だったと思います。

続く『菜穂子』のテーマでは主旋律が久石さんのピアノソロからマンドリンへ変わっています。組曲から採用された副旋律を木管が彩りを添えます。

再び『旅路』へ。スクリーン映像は二郎と菜穂子の2人のシーンを中心に描かれ、繊細で美しいメロディがより際立って聴こえてきました。映画のキャッチコピー“生きねば”というメッセージが改めて心に強く響きました。

 

『PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA』

『深海牧場』の導入から始まり『海のおかあさん』へ。再びソプラノのエラ・テイラーさんが歌い上げます。2023年に披露された交響組曲版では合唱バージョンになりましたが、改めてソプラノソロが映える曲だなぁと思いました。こちらも終盤のロングトーンの箇所は音源よりも長かったと思います。

『いもうと達の活躍』で合唱で現れる宗介のテーマも忘れないように。『母と海の賛歌』波の魚に乗って宗介に会いに来るポニョの映像が印象に残ります。

『崖の上のポニョ』は英語詞バージョンで。1番が終わり、2番への間奏で転調していく様子が個人的にはとても気に入っています。2番のピアノソロパートでは2011年時は久石さんがピアノを弾いていましたが、ワールドツアーからは指揮のみになっています。

最終盤、楽曲の終わりとともに、スクリーン映像も映画のラストシーンへと変わり、曲が鳴り止むとともに、映像もしっかり終わるとという演出に心を打たれました。会場も圧倒されたようで、拍手が一際大きかった気がします。

余談ですが、2011年のチャリティーコンサートでは『THE GENERAL』組曲の1楽章と1楽章が取り上げられ、5楽章では爆破のシーンと楽曲がぴたりと合う演出もしていたことも思い出しました。

 

『CASTLE IN THE SKY』

アリーナ内に登場した自衛隊のマーチングバンドの演奏によって『ハトと少年』から始まります。マーチング版の演奏は2017年の交響組曲版ではなく、トランペットとオーケストラのためのWDO版のリズムが元になっています。

続く、『君をのせて』はコーラスのみからスタートして、徐々にマーチングバンドも伴奏に混ざってくる構成に。スクリーン映像は映画本編のオープニングのシーンとなっていました。

最後の『大樹』ではアレンジは違えど、交響組曲版を元にし、さらに合唱が加わる豪華版。コーダ部も一度静かに消えそうになったところから突如駆け上がり、バン!と終わる展開に。

会場内で聞くと、広すぎる会場故に若干の音ズレがあった印象でしたが、改めて配信版は音ズレもなくぴたりハマった演奏になっていました。

 

『PORCO ROSSO』

ここでは1曲まるまる久石さんがピアノを演奏するとても貴重な時間。

ピアノソロも演奏される度に少しずつ変化がありますよね。さらに途中からは音源にも収録されていない、指パッチン付き。やがて金管木管が入ってきてメインメロディーは引き継がれていきます。クラリネットのアドリブ的なパートが終わると、楽曲は終盤へ。最後の部分はピアノの音だけで終わらずに、他のパートも和音を重ねてフィナーレへ。

こちらも余談ですが、2022年の交響組曲のアウトロでの弦楽パートも素敵だったんですが、いまだに収録されず・・・笑 早くこちらも再び聴きたいところです。

曲が終わるとオーケストラのスタンバイのため、久石さんは一旦ステージからはけますが、準備完了し、チューニングが終わるとすぐにステージへ。休憩なしのノンストップ公演です。

 

『HOWL’S MOVING CASTLE』

再びオーケストラ編成での演奏に戻りました。『Symphonic variation ”Merry -Go-Round”』に『Cave of Mind』が加わったアレンジで武道館より演奏されてきていますが、改めて聴くと、このアレンジによってより”ハウルの動く城”の音楽世界観がより完成されたなぁと思います。

『Symphonic variation ”Merry -Go-Round”』の方は序盤に『空中散歩』のシーンで一度完全版のワルツのパートが出てきますが、『Symphonic variation ”Merry -Go-Round”』+『Cave of Mind』ですと、本当に最後まで完全版ワルツが姿を表しません。なおかつ映画本編の内容に沿って楽曲が展開されてきていて、映画そのものも追体験できる交響組曲的な要素も加わっています。

『Cave of Mind』が奏でられると、久石さんがピアノへ・・・そう最後に『人生のメリーゴーランド』の完全ワルツが締めくくりに演奏されます。

この日の公演は久石さんのピアノソロのアレンジが変わりました。メロディのスタートが通常の「レーソーシ♭ー」ではなく、「レーミ♭レド♯レソシ♭レー」という感じで出だしにターンの装飾音がついたお洒落なアレンジでした。『小さいおうち』のワルツを彷彿させるような、少しジャジーな印象を与えるような、そんな演奏でした。

個人的には結構気に入りましたが、配信の最終公演では通常の演奏に戻っていたようです。そこから大団円のワルツが優雅に奏でられて、楽曲はフィニッシュです。

 

『SPIRITED AWAY』

麻衣さんがステージに登場して、前半の『One Summer’s Day』からスタートです。

2017年の世界ツアーが始まった頃はピアノソロのみでしたが、公演を重ねいていくうちにこちらも変化してきて、最終的には麻衣さんのボーカルと久石さんのピアノが入れ替わりながら進む前半、『いのちの名前』の歌詞が歌われる後半の構成となりました。

ちなみにこの久石さんの伴奏で2022年のWDOは三浦さんのバンドネオンをフィーチャーして演奏されていたのも記憶に新しいですよね。

こちらも久石さんが最初から最後までピアノで麻衣さんをエスコート。アウトロには、麻衣さんの高音でのスキャットも新たに加わり、こんなに広大な東京ドームの空間、久石さんのピアノと麻衣さんの歌声のみが響き渡るという贅沢な時間が流れていました。

ここで久石さんがマイクを取って短めですが、MCがありました。

「海外で娘ですとここで紹介するとウケるんです」と言った後、麻衣さんの紹介へ。会場からは温かい拍手に包まれました。そして「皆さん楽しんでますか?」と問いかけた後の拍手を聞き取った後、再び演奏へ戻りました。

後半は『ふたたび』のボーカルバージョン。このアレンジはジブリフィルムコンサートでしか聴くことのできない貴重な楽曲。間奏で聴くことのできる壮大なオーケストレーションも個人的には好きなポイントです。

 

『MY NEIGHBOR TOTORO』

チェレスタやマリンバ、グロッケンが可愛らしく奏でる『風のとおり道』が短く流れた後、明るく快活な『さんぽ』へ。楽器紹介付きの『オーケストラストーリーズ』のアレンジと合唱が融合したバージョンです。冒頭の歌だし、コーラスが通常より早く入ってしまうトラブルのありました。後半は麻衣さんとエラ・テイラーさんが登場し、二人での美しいハモリも聴かせて下さいました。

その後はメインテーマの『MY NEIGHBOR TOTORO』が本編のトリを飾ります。シンプルなメロディを際立たせるための緻密なオーケストレーションが本当に印象的で、曲中3回転調を繰り返していきます。後半の久石さんのピアノソロを際立てるヴァイオリンの副旋律が個人的には本当に好きなポイントです。

In CからIn Bへ半音下がる転調を過ぎて、楽曲はクライマックスへ。トトロのメロディが次々と畳みかけるように壮大なフィナーレでバン!という音でフィニッシュです!個人的には2017年のWDO川崎公演で聴いた以来でしたので、かなり久しぶりな印象でした。

 

ここで本編は終了で、割れんばかりの大きな拍手。その中でいつものコンサートで恒例なオーケストラメンバー、合唱団への紹介&拍手タイム。何度か久石さんの出入りがあったのちに、僕にも拍手して!のような仕草ののちに、久石さんはピアノへ向かいます。

 

 

ENCORE

『Ask me why』

聴き慣れない弦の刻みが始まり、「なんだこの曲は!?」と思った瞬間、馴染みのあるコードGの和音が・・・そうです ”君たちはどう生きるか”よりメインテーマの『Ask me why』のピアノとオーケストラによる新アレンジです。

久石さんのピアノに寄り添うように、弦楽や木管、金管が静かに折り重なっていくとても美しいオーケストレーションで、聞いている瞬間は本当に衝撃で鳥肌が立ち続きました。中間部の間奏では、リズムの波紋の広がりが印象的で、『Sense of the Light』のような雰囲気も感じました。

昨今の”Single Track Music”の要素も取り入れられてようなアレンジに進化したこの楽曲。今後も生で聴ける機会がたくさんあると嬉しい限りです。

終盤のサビでは今までの演奏とは少しリズムが異なる箇所もあり、弦楽の波が広がっていくような副旋律もかっこよく、その後は静かに新たな和音が追加されてフィニッシュでした。

 

『MADNESS』

アンコールは2曲だと思うから、『MADNESS』はやらないだろうな・・・と思っていたら、この曲の演奏が始まりました。久石さんが2度ほど楽曲中にピアノと指揮台を行ったり来たり、国内での演奏は2022年のWDO以来だったと思います。

構成は武道館でのアンコール、交響組曲版と同じ少し短めの構成で、あっという間にフィナーレでした。最後のバン!という音に続け、会場内は爆音とともに、金銀のテープが炸裂。会場内も「あっ!!」という驚きの声で包まれました。

 

『Ashitaka and San』

アンコール最終曲はこちらの楽曲で。武道館の際も演奏されていましたが、世界ツアーからは前半の久石さんのピアノ演奏にオーケストラの伴奏がつき、サントラバージョンに近いアレンジとなりました。最後の一音まで久石さんのピアノを堪能し、後半は指揮台へ、オーボエ、弦楽の間奏に続き、コーラスが加わります。

間奏の間に久石さんからのメッセージがスクリーンに投影されました。

今回は英詞での合唱で、日本詞がそのまま英詞になった印象でした。最後は合唱の美しいハーモニーが希望の音色を奏でて、静かに消えゆくように演奏が終わりました。

 

 

再び会場は割れんばかりの大きな拍手に包まれました。久石さんは何度か舞台袖とステージは行き来したのち、弦楽パートの奏者の方々と握手を交わし、会場に大きく手を振ってステージから去っていきました。

あっという間でしたが、とても濃密だった2時間の公演。近年のコンサートではなかなか見ることができなかった、久石さんのピアノ演奏も堪能でき、大満足なコンサートとなりました。たくさんピアノを弾いていたコンサートで直近で印象に残っているのはWDOツアーの2015年、2017年、2022年でしたが、それらのコンサートよりもピアノを弾いていた印象です。

コンサート後半、ピアノと指揮を行ったり来たりする姿は2010年のアジアツアー、2011年のフィルムチャリティーコンサートあたりも彷彿とさせてくれました。

夏の大きなコンサートはあと2本ほど大きなツアーが控えています。次回は久石さんの最新作が堪能できるサントリー公演。こちらも本当に楽しみです。

2025年7月22日 ふじか

 

photos by ふじか

https://x.com/fujica_30k

 

これから先いつ読んでも瞬時にフラッシュ=バックしそうなレポートありがとうございます。その公演でしか書けない感想、ライブ配信でしか書けない感想がありますね。ふじかさんの鮮やかな16日公演の感想はおそらく大変貴重な記録になるでしょう。みんなが期待する円盤化もどの公演が選ばれるかはわかりません。そうは言っても17日夜の最終公演だろうという予想は誰しもありますよね。そうだからこそ16日公演のレポートは未来への財産です。

僕はふじかさんとコンサート会場でご一緒できたときには、終演後に喫茶しながらお話できる機会もあります。今回はこのコンサート・レポートを読みながらしっかりたっぷりコンサート談話できた気分です。皆さんもそんな気分を味わうことができたならうれしいです。

 

 

 

 

みんなのコンサート・レポート

 

 

公式写真と出演者SNSで綴るコンサート記録!写真計81枚!

 

 

 

「行った人の数だけ、感想があり感動がある」

久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋では、久石譲コンサートのレポートや感想をどしどしお待ちしています。どうぞお気軽に、ちょっとした日記をつけるような心持ちで、思い出を残してみませんか。

 

コンサートについて語りたいそう願うのは、ほかならぬ私もまた誰かにコンサートや音楽の魅力を教えてもらった一人だからです。

 

 

みんなのコンサート・レポート、ぜひお楽しみください。

 

 

reverb.
ジブリコンサートの感想を語れるなんて、今しかできないギフトですよ~!いつでもウェルカムしています。

 

 

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Info. 2025/08/05 文春ジブリ文庫 ジブリの教科書21「君たちはどう生きるか」発売決定 【7/24 update】

Posted on 2025/07/16

多彩な論者が多様に語る、映画のこと

宮﨑駿監督最新作にして到達点『君たちはどう生きるか』。重層的な物語の中に、各界のプロフェッショナル達は何を感じ、見出すのか。 “Info. 2025/08/05 文春ジブリ文庫 ジブリの教科書21「君たちはどう生きるか」発売決定 【7/24 update】” の続きを読む

Overtone.第101回 「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル」コンサート・レポート by thuruさん

Posted on 2025/07/20

7月16,17日開催「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル at 東京ドーム」です。武道館コンサートから17年ぶりとなったジブリフィルムコンサートは久石譲×ロイヤル・フィルという豪華な日本公演で実現しました。2017年から始まった世界ツアーの集大成であり世紀の凱旋公演です。

今回ご紹介するのは、はじめましてですthuruさんです。ライブ配信での鑑賞ですがその解像度とまるでそこにいるような臨場感と体感が伝わってきてすごいです。ぐっと一気に進んでしまいます。そしてこれまでも久石さんの音楽を聴き続けているとわかる着目点や気づきにわくわくします。ぜひお楽しみください。

 

 

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Studio Ghibli Film Concert Tour Final at Tokyo Dome

[公演期間]  
2025/07/16,17

[公演回数]
7/16 1公演
7/17 2公演
東京・東京ドーム

[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京混声合唱団/ブルックリン・ユース・コーラス/リトルキャロル
ソプラノ : エラ・テイラー
ヴォーカル:麻衣
マンドリン:マリー・ビュルー
マーチング:陸上自衛隊東部方面音楽隊
      陸上自衛隊第1音楽隊
      海上自衛隊東京音楽隊
      航空自衛隊航空中央音楽隊
      航空自衛隊中部航空音楽隊

[曲目]
風の谷のナウシカ
1. “NAUSICAÄ OF THE VALLEY OF THE WIND”

魔女の宅急便
2. “KIKI’S DELIVERY SERVICE”

もののけ姫
3. “PRINCESS MONONOKE”

風立ちぬ
4. “THE WIND RISES”

崖の上のポニョ
5. “PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA”

天空の城ラピュタ
6. “CASTLE IN THE SKY”

紅の豚
7. “PORCO ROSSO”

ハウルの動く城
8. “HOWL’S MOVING CASTLE”

千と千尋の神隠し
9. “SPIRITED AWAY”

となりのトトロ
10. “MY NEIGHBOR TOTORO”

—–encore—-
Ask me why (for Piano and Orchestra)(映画『君たちはどう生きるか』より)
Madness(映画『紅の豚』より)
Ashitaka and San(映画『もののけ姫』より)

[参考作品]

久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~ DVD A Symphonic Celebration

 

*プログラムの楽曲リストは、コンサートページや上のDVD/CD作品ページをご参照ください

 

 

久石譲ジブリフィルムコンサートファイナル東京ドームコンサートレポート

3月、日課の響きはじめの部屋のチェックをしているとなんと待ち侘びた日本でのこのコンサートの決定を受け4か月。胸が高鳴る思いでこの2日間を過ごしました。自分は大切な予定が重なる可能性があったのでチケットは買えず、ライブ配信での視聴となりました。その様子をお届けします。僕の目と耳で得たライブのレポートですので少し誤ったものもあるかもです。

開幕を飾るのはやはり『風の谷のナウシカ』宮崎監督とのタッグ一作目です。全体的に、A Symphonic Celebration(以後ASC)と楽曲に変化は見られませんでしたが全体的にスピードが速かったように感じました。ナウシカに限らず、ライブ配信通して、スネアやタンバリンなど打楽器とマイクが近かったのか、強調して聞こえました。

続くは『魔女の宅急便』スクリーンに作中風景が映るのを確認してから数秒おいて海の見える街がスタートしました。WDO2018を継承したジャジーな演奏でした。久石さんは指揮棒を使わずニコニコで指揮をされていました。武道館さながらの上から指揮台、弦楽器群を見渡すアングルもあり、感動しました!海の見える街から傷心のキキへは拍手もなくスムーズに移り変わりました。かあさんのホウキでは、コンサートマスターがスタンドプレイ。ライトアップされていました。豊嶋さんとはまた違う少し遅めなためのある演奏で僕の目にはすでに涙が、、、

3作目は『もののけ姫』アシタカせっ記のスタートは太鼓ではなくバスドラムでした。太鼓自体は設置されていてタタリ神では使用されていました。タタリ神は久石さん公式インスタにも掲載されていたように、ASCに比べかなりスピードアップされていました。最後のもののけ姫に向かっていく、音の重なりでは上から抑えるような指揮が印象的でした。ここで舞台左からソプラノのエラ・テイラーさんが登場。日本語を上手に歌われていました。海外公演同様、スクリーンには他の作品も歌詞が英語で書かれていました。気づいた違いはASCに比べ、歌詞途中の『もりのせい〜』のところをすごく伸ばしていました(伝われー!)また演奏中、久石とソプラノのアイコンタクトが多かったのが印象的でした。曲が終われば大きな拍手。ソプラノのにっこりでした!

もののけ姫がおわり、スタッフが3人楽譜やマイクを設置すると、マンドリンのマリー・ビュルーさんが登場。『風立ちぬ』が始まりました。こちらも気づくほどの変更はなく、久石さんは伴奏スタートでした。ピアノから指揮へ戻る際のマンドリンはASCに比べ、強くゆっくり演奏されていました。また、足で拍をとりながら笑顔で久石さんとアイコンタクトを取り演奏されていました。

スタッフ3人が楽譜やマイクを片付けると、『崖の上のポニョ』がスタート。海のお母さんはもののけ姫と同じソプラノが歌われました。気づいた点が2箇所。いもうと達の活躍の合唱が『Ah-Ah-』と入るあたり。とても遅く感じました。久石さんはコーラスに向かって指揮をしていました。もう一つ、ポニョのメインテーマの中間部優しくなってASCではトランペットがメロディを奏でていましたが、今回はトランペットは聞こえず、ピッコロのみのように聞こえました。(上手く聞こえなかっただけかも)このパートも遅めでした。そこからラスサビとコーラスが入る際、独特なテンポでした。ジャン!と終わるとこれまでにない割れんばかりの拍手が起きました!

続くは自衛隊の白黒混じる軍服によるマーチング『天空の城ラピュタ』です。3隊合同演奏で、人数も多かったため、かなり編曲されているように感じました。とても安定感がありました。その後のCrying youではASCではハープからスタートでしたが、世界ツアー同様合唱からはじまり、ここでも泣いてしまいました、、、自衛隊も途中で加わり、最後はタメありのフィニッシュです。久石さんのほかに、観客席中央部、そして左右スクリーン前のあたりに自衛隊の指揮者がおり、4拍子で大きく拍をわかりやすく取られていました。そして大樹へ。スネアの刻みが最高でした。途中からコーラスも加わり、ラストは交響組曲と同じ掛け合いをコーラスで行い、ダーンジャジャジャン!と自衛隊が締めてフィニッシュです。そして、マーチングで退場となりました。コーラスが手拍子をはじめ、観客もそれに合わせる形で手拍子をしていました。

スクリーンに鈴木敏夫プロデューサーの書いたメインビジュアルが映し出された後、『紅の豚』演奏メンバーが入場します。海外ツアー同様フィンガースナップもあり、ジャジーな演奏でした。スクリーンに写るジーナをバックにピアノを弾く久石さん。めちゃくちゃかっこよかったです。クラリネットの掛け合いも最高。ラストはアンサンブル全員の和音で終了です。

オケが戻り、チューニングをしたところで『ハウルの動く城』です。ここでなんでもないことですが僕の気になってる事が一つ。Worksバージョンに比べASCやこのライブ配信も所々ファゴットの音がよく聞こえるのが気になる今日この頃です。星をのんだ少年では、ドームの天井が青いライトで照らされ、まるで映画に入り込んだかのような演奏でした。人生のメリーゴーランドでは、久石さんのピアノの後のオーボエソロの後にトランペット?か金管がプッと音を出してしまうハプニングが。これにはワルツを奏でるバイオリン奏者も笑っていました。演奏自体に問題はなく、カメラが揺れるほどの拍手が送られました。演奏後にはソロを吹いたトランペット、ファゴットが立って拍手を受けました。

拍手やめのサインを久石さんがした後、麻衣さんが登場。『千と千尋の神隠し』です。少し喉の調子が悪いように見えましたが素晴らしい演奏でした。ピアノの伴奏は少しアレンジされていましたが、ASCからほぼ変わりはなかったです。最後に麻衣さんが高音を出すパートが追加されていました。ふたたびでは、先ほどよりも大きく歌うので、問題なく素晴らしい演奏が行われました。他の公演ではこのコーナーでMCがあったそうです。

そしてラストの『となりのトトロ』風の通り道に始まり、さんぽへと繋ぎます。さんぽは、ASCと違い、武道館コンサートが継承されており、各楽器スタンドプレイのあとのサックスパートはクラリネットに置き換えられていました。また、打楽器フェーズ、コンマスのヴァイオリンソロもありました。そして海外ツアーと異なり、スムーズにトトロのメインテーマに行くのではなく、拍手挟んで静かにヴァイオリンがトトロのテーマを奏ではじめます。中間部のピアノで無事泣きました。最後の転調部は少し遅くタメがありました。

ここまでが予定されていたセットリストです。ソリスト、自衛隊各隊のお偉いさん?が出てきて久石さんと何度も何度もお辞儀をして、アンコールへ。

1曲目は『君たちはどう生きるか』よりAsk me whyです。何度かピアノソロでは演奏されていましたが、今回はピアノとオケのバージョンでした。最初はオケは和音の伴奏でしたが、途中から16部音符で刻む演奏へと移り変わりました。管楽器はそこまで目立ったパートはありませんでした。(トランペットやフルートくらい)映画通してミニマルでいく。その覚悟を感じた演奏でした。今度サントリーホールで日本初演の交響組曲君たちはどう生きるかの伏線かのようにも感じました。

アンコール2曲目はMadnessです。やはりこの曲といえば赤い照明。ダークな雰囲気で演奏が始まりました。途中ピアノ間に合うのかなとヒヤヒヤしながら聴いていました笑。大きな変更はありませんでしたが、終盤のオケとピアノの掛け合いで少し、ずれが起きてしまいましたが逆にいい味を出していたように感じました。やはり東京ドームという大きな会場での音響の弊害ですね、、、しかし、素晴らしい演奏でした。最後には金銀のテープが勢いよく投下されました!

ラストはアシタカとサン。Madness同様に、パリでのコンサート、ASCではアンコールの2曲は収録されていません。武道館ぶりの合唱付きのアシタカとサンは本当に素晴らしかった。この海外ツアー8年間の集大成であるこのコンサートを締めくくるにふさわしい曲。そして演奏でした。交響組曲に比べて、最初の弦楽器の導入が変わったようにも聞こえました。コーラスは英語。大地に緑が戻りました。ここでもやはり泣いてしまいました。

曲が終われば、割れんばかりの拍手。しかし、観客でスタオベの人は少なく、久石さんがおでこに手を当てて見渡す仕草をすると、笑いが起きながらも観客がたちはじめ、大きな拍手が起きました。また、スクリーンには鈴木敏夫プロデューサーが写り、おぉという歓声もおきました。

凱旋公演となった今回の2日間のコンサート。コンサートホールではないため、音響など、難しいこともあったかと思います。しかしそれをも忘れさせる素晴らしい演奏。久石譲xロイヤルフィル。このタッグは今後も韓国、日本、イギリスでコンサートを行います。自分はサントリーでのライブ配信見るつもりですのでまたレポート書かせていただきます。全世界のジブリそして久石譲ファンが喜べる2日間となったこと。心から嬉しいです!!!!

2025年7月19日 thuru

 

とてもディティールの伝わるレポートありがとうございます。コンサートに行った人なら、もっと言うとライブ配信を見た人なら共感できることもたくさんある視覚的にも音響的にも解像度の高いレポートですね。じゃあ、わからない人にはわからない、そんなことはありません。このライブ配信のレポートは一期一会とても貴重なものです。このときのカメラアングルや音響バランスはおそらくライブ配信(客席から見えるものやスクリーンに映し出されるものとも少し違う)のためだけ、だからです。

これから先めでたく円盤化されたときに(勝手に確定!?)視覚的にも音響的にもさらにブラッシュアップされて完成度もぐっと上がってくると予想しますよね。ひとつだけ、僕もトランペットに関しては会場でも配信でもマイクバランスが小さいと感じるときがありました。公演を経る中で修正がかからなかったということは、なんらかの理由があるのかもしれませんね。特に金管楽器はキンキンと音がハウリングするのを防ぐためとかいろいろあるのかもしれませんね。逆に、昼公演でこの楽器音大きいなと思ったのは夜公演の配信ではうまく調整されていたとも感じました。

とにかくドームですからね、ステージに300人乗ってますからね、コンサートホールの聴き方とは前提が違います。マーチングバンド200人もふくめて贅沢すぎる巨大コンサートです。それはもうテーマパークのように大迫力な空間を楽しみたい。ライブ配信もしてくれて少しでもあの臨場感を体感できただけで心からうれしいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

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