Disc. V.A. 『青春デンデケデケデケ オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『青春デンデケデケデケ オリジナル・サウンドトラック』

1992年11月25日 CD発売 TOCP-7156

 

1992年公開 映画「青春デンデケデケデケ」
監督:大林宣彦 音楽:久石譲

 

本作品に収録されている楽曲でアーティスト名”ロッキング・ホースメン”とは、映画本編にて登場人物たちが結成したバンドであり、その劇中でも演奏された音源が収録されている。

 

映画ラスト10分間の音楽を依頼された久石譲は、4ビートで昔なつかしいハリウッド調の音楽を書き下ろす。これを非常に気に入った大林監督は、オープニングや中盤でも流し映画全体を有機的につなげるように使っている。これは久石譲が書き下ろした楽曲の、そのバリエーションを書いていたものを使ったもので、久石譲は当時を振り返り「新しい音楽の付け方を知った映画となった」と語っている。

 

 

久石譲 『青春デンデケデケデケ オリジナル・サウンドトラック』

1. 青春のモニュメント(オープニング)/久石譲
2. パイプライン/ベンチャーズ
3. ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ
4. 青春のモニュメント(ピアノ)/久石譲
5. 慕情/レターメン
6. パサディナのおばあちゃん/ジャン&ディーン
7. ウォーク・ドント・ラン/ベンチャーズ
8. ダイアモンド・ヘッド/ベンチャーズ
9. モナ・リザ/ナット・キング・コール
10. いとしのパオラ/アダモ
11. のっぽのサリー/ロッキング・ホースメン
12. 悲しき願い/アニマルズ
13. ジングル・ベル/ロッキング・ホースメン
14. プリティ・ウーマン/ロッキング・ホースメン
15. 渚のデート/コニー・フランシス
16. ボーイハント(日本語)/コニー・フランシス
17. 青春のモニュメント(トランペット)/久石譲
18. 太陽のかなたに/ロッキング・ホースメン
19. アイ・フィール・ファイン/ロッキング・ホースメン
20. 青春のモニュメント(フルサイズ)/久石譲
21. ジョニー・B・グッド/ロッキング・ホースメン
22. 青春のモニュメント/久石譲

 

Disc. 久石譲 『アニメージュ・コンプリート・コレクション』

アニメージュ・コンプリート・コレクション

1992年11月25日 CD発売 TKCA-30706
1992年11月25日 CT発売 TKTA-20266

 

スタジオジブリ作品 「風の谷のナウシカ」から「紅の豚」まで
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」各イメージアルバム、サウンドトラックより、メインテーマや主題歌など主要楽曲を収録したベスト盤。

オリジナル楽曲収録アルバムは曲名右に記載している。

 

 

アニメージュ・コンプリート・コレクション

1. 時代の風 ~人が人でいられた時~ (紅の豚 サントラより)
2. 空飛ぶ宅急便 (魔女の宅急便 サントラより)
3. 風のとおり道 歌:杉並児童合唱団 (となりのトトロイメージソング集より)
4. さんぽ (合唱つき) 歌:井上あずみ・杉並児童合唱団 (となりのトトロ サントラより)
5. Porco e Bella (紅の豚 サントラより)
6. 空から降ってきた少女 (天空の城ラピュタ サントラよりより)
7. 風の谷のナウシカ~オープニング (風の谷のナウシカ サントラより)
8. 遠き時代を求めて (紅の豚 サントラより)
9. となりのトトロ 歌:井上あずみ (となりのトトロ サントラより)
10. すすわたり 歌:杉並児童合唱団 (となりのトトロ イメージソング集より)
11. おかあさん 歌:井上あずみ (となりのトトロ イメージソング集より)
12. ねこバス 歌:北原拓 (となりのトトロ イメージソング集より)
13. 小さな写真 歌:久石譲 (となりのトトロ イメージソング集より)
14. マルコとジーナのテーマ (紅の豚 イメージアルバムより)
15. 世界って広いわ (魔女の宅急便 イメージアルバムより)
16. 君をのせて 歌:井上あずみ (天空の城ラピュタ サントラより)
17. アドリアの海へ (紅の豚 サントラより)
18. 旅立ち (魔女の宅急便 サントラより)
19. 天空の城ラピュタ (天空の城ラピュタ サントラより)
20. 鳥の人~ナウシカのテーマ (風の谷のナウシカ イメージアルバムより)

音楽/久石譲

 

Disc. 久石譲 『B+1 Original Movie’s Sound Track Themes』

久石譲 『B+1 映画音楽集』

1992年10月21日 CD発売 NACL-1079

 

久石譲の未発表映画音楽を収録

 

 

映画『福沢諭吉』 プロダクション・ノート

長調で奏でる哀愁のサウンド

作曲家・久石譲氏の映画音楽は現代感あふれるシンフォニックなサウンドに定評がある。「魔女の宅急便」などの宮崎駿監督のアニメ映画では快く流れるメロディーラインが魅力的。「Wの悲劇」以来5本目の澤井監督とのコンビ作「福沢諭吉」で初めて時代劇に挑戦し、その独特のサウンドは諭吉を軸とした若者たちの”青春の光と影”を瑞々しく響かせた。

久石流の映画音楽作曲法は、シナリオを読んだ段階で70%が終わる。映像になる前にサウンドをイメージし、演奏される楽器もこの時点で同時に決定するという。今回も、東映京都撮影所でオールラッシュ(編集前のスタッフ用試写)を見た帰りの新幹線の中で『諭吉のテーマ』が頭の中で鳴り響き、これを中心に『篠原・ノブの愛のテーマ』など全28曲を約2週間で一気に書き上げた。

そのサウンドは、これまでの時代劇にあった古めかしい伴奏とは違い、フルオーケストラとシンセサイザーの音を融合させたダイナミックなスタイル。そこには井上陽水らのヒット曲のアレンジやCM音楽で培った”エンターテイメント志向”がアピールされ、久石氏自身が弾くピアノ旋律はメジャー(長調)で書かれながら、心に訴えかける哀愁を感じさせて、心地よい。

久石サウンドにはクラシック音楽のテクニックに裏打ちされた、ハリウッド映画音楽のような”上品で豪華な香り”が漂う。

(映画「福沢諭吉」劇場用パンフレット より)

 

 

【楽曲コメント】

熱海殺人事件
「エスニックというのが僕の一つの顔であるなら、もう一つの顔が”ミニマル”だ。これまでのアニメーション映画のなかでもいろいろ使ってみたんだけど、全編にわたってミニマルをメインにしてやったのが、この『熱海殺人事件』。だからいわゆるきれいなメロディというのではなく、よりサウンドっぽく映画的処理なのではないかと思う。映画としては久石流B級作品といえるものに、これが登場してくる。B級というのは悪い意味ではなく、やりたいことをやっているという意味でB級なのである。」

極道渡世の素敵な面々
「友人である甲斐よしひろさんから”ぜひやってくれ”と頼まれたものだ。僕とやくざ映画というと、どうも結び付かないと思うけれど、そういう事情だったのだ。音楽としては、リズムを前面に押し出して、そのなかから短いフレーズを繰り返してメロディを作っていくやり方をしていて、映画にマッチしていたと思う。」

福沢諭吉
「僕は、この作品を時代劇とは思わなかった。諭吉を軸とした若者達の青春群像を描いたドラマだと捉え、青春の光と影を音楽で描いてみたかったんです。古めかしい時代劇の劇伴は避けたかったので、フルオーケストラのシンフォニックなサウンドとシンセサイザーの音を融合させた音楽をイメージして作り上げたのです。映画音楽はクラシック音楽の技術の上に立ったポップス性、エンターテインメントの要素が必要です。ハリウッド映画のように、日本映画にも上品で豪華なサウンドを鳴らしたいですね」(プレシシートより抜粋)

ペエスケ・ガタピシ物語
「童謡ともフォークソングともいえるようなメロディを書いて、そのバックでミニマルをぶつけて融合させることを試みてみた。結果については、試写会における主演の所ジョージさんの一言で分かってもらえると思う。”イヤー、よかったですよ、最高ですよ、音楽が…”」

(【楽曲コメント】 ~CDライナーノーツより ※書籍「I am~遙かなる音楽への道~」より)

 

 

久石譲 『B+1 映画音楽集』

1. Murder case A(Remix)
〜「熱海殺人事件」〜
2. As time passes(Original Soundtrack)
〜「NASA-未来から落ちてきた男-」〜
3. Next Win(Remix)
〜「カンバック」〜
4. Edge of Ice(Original Soundtrack)
〜「極楽渡世の素敵な面々」〜
5. Against Love(Original Soundtrack)
〜「極楽渡世の素敵な面々」〜
6. Dear Friends(Original Soundtrack)
〜「福沢諭吉」〜
7. The Fatal day(Original Soundtrack)
〜「福沢諭吉」〜
8. Spring Powder(Original Soundtrack)
〜「春の鐘」〜
9. Remorse Wind(Original Soundtrack)
〜「春の鐘」〜
10. Fairy Dance(Original Soundtrack)
〜「ペエスケ ガタピシ物語」〜
11. Dairy(Remix)
〜「釣りバカ日誌2」〜

モノラル -4. 5. 8. 9. 10.

 

Disc. 久石譲 『紅の豚 ドラマ編』

1992年9月25日 CD発売 TKCA-30683
1992年9月25日 CT発売 TKTA-20255

 

1992年公開 スタジオジブリ作品 映画「紅の豚」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

本作品は映画本編を映像なしの音声のみで聴く作品である。BGMはもちろんセリフや効果音などもそのまま収録されている。

 

 

紅の豚 ドラマ編

1. 空の賞金稼ぎ〜さくらんぼの実る頃〜
歌:加藤登紀子 (by the courtesy of Sony Records)
2. ピッコロの孫娘
3. 飛行艇乗りの誇り
4. 最後の夏〜時には昔の話を〜
歌:加藤登紀子 (by the courtesy of Sony Records)

 

Disc. 久石譲 『紅の豚 サウンドトラック』

久石譲 『紅の豚 サウンドトラック』

1992年7月25日 CD発売 TKCA-30596
1992年7月25日 CT発売 TKTA-20245
1997年5月21日 CD発売 TKCA-71156
2020年3月11日 LP発売 TJJA-10023

 

1992年公開 スタジオジブリ作品 映画「紅の豚」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

映画本編で使用された楽曲を収録したサントラ盤。アコースティックなサウンドにこだわり、ほぼ70名のフルオーケストラで録音。収録は1992年5~6月に行われた。加藤登紀子の歌2曲も収録。本作から、LPの発売は行われなくなった。

 

 

同時代に生きるアーティストとして
音楽監督・久石譲

「紅の豚」は、宮崎監督との仕事では「ナウシカ」から数えて、もう5作目になります。最初の打ち合わせでちょっと驚いたのは、映画の舞台が1920年代末期だという事。というのは、そのとき制作中だったソロアルバム(「My Lost City」 東芝EMI)でテーマにしていたのが、1920年代、アールデコの時代だったんです。同じ時代を生きるアーティストとして、どこか通じるところがあったのかも知れません。

ただ、通じ合ったということがイコール、音楽のレベルに結びつくとは限らない。たとえば「トトロ」ですが、自分の得意としる分野ではないのですが、それがかえって客観的かつ冷静に作れたせいか、思わぬ?レベルに達していてとても気に入っています。

そういう意味でいうと、今回もすべてスムーズに行ったというわけではありません。僕も宮崎監督も、お互いに妥協することが嫌いな方ですから(笑)。しかし、それによってこちらのテンションも上がったし、それがより高いレベルでの仕事につながったと思います。また今回はアコースティックなサウンドにこだわって70名のフルオーケストラでほぼ録音しました。

とにかく幸運にも、5作品も一緒に仕事をしてくると、毎回毎回が真剣勝負ですね。

1992年6月4日、アオイスタジオにて談

(CDライナーノーツより)

 

 

久石:
宮崎さんの個人的な思いが結構強く出てる映画ですよね。宮崎さんが前面に出てくるときの音楽のあり方っていうのは、僕はあんまりうまくなかった。どちらかというと、うんと引いてやるべきだったんだけれども、舞台がアドリア海で空飛ぶっていうので、ちょっと活劇調に振りそうになる部分と、そうじゃなくてほんとにパーソナルな思いっていうところで、たぶん僕があんまりこの作品を理解していなかったのかもしれない。今でもちょっとそれは反省してるんですよね。

鈴木:
いや、でも素晴らしかった。忘れもしない、久石さんにスタジオに来てもらって、宮崎の注文は「恥ずかしい曲を作ってください!盛り上げてください!」。いろいろな映画を観るとここで盛り上げるっていうときにほとんどの曲が盛り上がらない、そんな曲ばかり聴いてるとうんざりすると。でも久石さんなら、そこでほんとに高々に盛り上げてくれる曲、それをやってほしい、見事に期待に応じてくれたんですよ。だからあの曲ができたときに、宮崎が大喜びしたのを覚えています。

久石:
個人的にはある種映画「カサブランカ」のようなイメージで。ノスタルジックなんだけど男のかっこよさみたいな、そんなのが出たらいいなあっていう感じです。

鈴木:
ほんと一発で宮崎が気に入りましたから。(マルコとジーナのテーマを口ずさむ)久石さんのピアノで弾くところが宮崎が好きだったんですけどねえ、実にそれがうまくいって、絶賛でした。

Blog. NHK FM 「今日は一日”久石譲”三昧」 番組内容 -トーク編- より抜粋)

 

 

「嬉しかったのは、宮崎さんが舞台を1920年代の末に設定してこの映画を作り、そのことをまったく知らない状態で、僕も1920年代にこだわって『My Lost City』を作っていたことだ。およそ10歳、ワンジェネレーション離れている宮崎さんと僕が、同じ時期に、同じ時代のことを想定しながら、自分のいちばん大切なものを同時に作っていた。そのことにとても運命的なものを感じた。同じ時代を想定して作ったせいもあるだろう、宮崎さん自身も、僕の『My Lost City』をとても気に入ってくれた。「あの曲が全部欲しい、全部『紅の豚』に欲しい」と言っていたほどだ。事実、オープニングの曲は、『My Lost City』の「1920~Age of Illusion」を想定したものを書いて欲しいという依頼で作ったし、壊れた飛行機をもう一回作り直して、細い運河から飛び立つシーンは、『My Lost City』の「狂気」をそのまま使っている。」

(映画『紅の豚』 宮崎駿監督が久石譲に渡した詩の世界)

 

 

「時には昔の話を」(宮崎駿・加藤登紀子著)は、映画『紅の話』のエンディング用に宮崎駿監督が描き下ろした22枚の絵や、加藤登紀子さんとの対談、たくさんの詩がおさめられた大人の絵本的な作品。その本には5つの詩も収められている。「飛行艇乗りのタンゴ」「上昇」「黄昏のアドリア海」「夜間飛行」「秘密の庭」「メリーゴーランド」=詩/宮崎駿 これらの詩は映画『紅の豚』の音楽を久石譲にお願いするにあたり、音楽作りのヒントとして手渡されたものである。

なおこの本に収録されている22枚のイラストからの一部抜粋や、宮崎駿と加藤登紀子さんによる対談内容は、「ジブリの教科書 7 紅の話」にも収録されている。宮崎駿監督の6つの詩は本著のみ収録。

 

 

 

2020.03 Update

2020年発売LP盤には、新しく書き下ろされたライナーノーツが封入された。時間を経てとても具体的で貴重な解説になっている。

 

 

 

 

久石譲 『紅の豚 サウンドトラック』

1 .時代の風 -人が人でいられた時-
2. MAMMAIUTO(マンマユート)
3. Addio!(アディオ)
4. 帰らざる日々
5. セピア色の写真
6. セリビア行進曲(マーチ)
7. Flying boatmen
8. Doom -雲の罠-
9. Porco e Bella(ポルコ エ ベッラ)
10. Fio Seventeen
11. ピッコロの女たち
12. Friend
13. Partner ship
14. 狂気 -飛翔- (「My Lost City」より)
15. アドリアの海へ
16. 遠き時代を求めて
17. 荒野の一目惚れ
18. 夏の終わりに
19. 失われた魂 -LOST SPIRIT-
20. Dog fight
21. Porco e Bella -Ending-
22. さくらんぼの実る頃 歌:加藤登紀子
23. 時には昔の話を 歌:加藤登紀子

 

Porco Rosso (Original Soundtrack)

1.The Wind of Ages – When a Human Can be a Human
2.Mammaiuto
3.Addio!
4.Bygone Days
5.A Picture in Sepia
6.Serbian March
7.Flying Boatmen
8.Doom – Trap of Clouds
9.Porco e Bella
10.Fio – Seventeen
11.Women of Piccolo
12.Friend
13.Partnership
15.To the Adriatic Sea
16.In Search of the Distant Era
17.Love at the First Sight in the Wildness
18. At the End of the Summer
19.Lost Spirit
20.Dog Fight
21.Porco e Bella – Ending

*Track.14はデジタル収録されていない

 

Porco Rosso
(France, 1995) LBS 10 950602

1.L’EPOQUE DU VENT – Le temps où l’Homme était un Homme
2.MAMMAIUTO
3.ADDIO
4.LES JOURS SANS RETOUR
5.LA PHOTO COULEUR SEPIA
6.SERIVIA MARCH
7.FLYING BOATMEN
8.DOOM-LE PIEGE DES NUAGES
9.PORCO E BELLA
10.FIO-SEVENTEEN
11.LES FEMMES DE PICCOLO
12.FRIEND
13.PARTNERSHIP
14.VERS L’ADRIATIQUE
15.A LA RECHERCHE DU TEMPS PASSE
16.COUP DE COEUR DANS LE DESERT
17.LA FIN DE L’ETE
18.LOST SPIRIT
19.DOG FIGHT

 

붉은 돼지 Original Soundtrack
(South Korea, 2004) PCKD-20158

1.시대의 바람 -사람이 사람다울 때-
2.MAMMA AIUTO
3.Addio!
4.지난날
5.세피아 색의 사진
6.세르비아 행진곡
7.Flying Boatmen
8.Doom -구름의 덫-
9.Porco e Bella
10.Fio – Seventeen
11피코로의 여인들
12.Friend
13.Partner ship
14.광기 비상 –
15.아드리아해를 향해
16.머나먼 시대를 찾아서
17.황야에서의 첫 만남, 그리고 사랑
18.여름의 끝자락
19.잃어버린 영혼 -LOST SPIRIT-
20.Dog fight
21.Porco e Bella -Ending-
22.체리가 익어갈 무렵
23.때로는 옛 이야기를

 

Disc. 久石譲 『NATURAL WONDER LAND KUTCHAN』

1992年6月28日 CD発売 AKCD-210 ※倶知安町役場限定販売(開催期間)

 

倶知安町開祖百周年記念映画
「NATURAL WONDER LAND KUTCHAN」

 

豪雪の地”倶知安”は、先人のたゆまぬ努力と熱意により厳しい試練を乗り越え、今日の豊かな緑の大地を築きあげました。この度、開基百年を記念し「交響詩 倶知安」を制作致しました。天与の極めて優れた自然環境の中で培われてきた歴史、文化を継承し、次代の更なる発展を願いつつ本町第2世紀を皆様とともに奏でたいと思います。制作にあたり作曲家久石譲先生はじめ関係各位に深く感謝を申しあげご挨拶と致します。

倶知安町長 宮下 雄一郎

 

 

■メッセージ
豊かな水、豪雪に耐える逞しい人々、そして秀峰羊蹄山、それぞれに思いを込めて、「Main Theme AQUA」 「YAKUDOU」 「YOUTEI-ZAN」を作曲しました。皆様に愛されますなら幸いです。

久石譲

(CDライナノーツより)

 

●この音楽は倶知安町開基百年記念映像に使用されたものです

 

 

ピアノを基調とした澄んだ清らかなメロディ。同年発表のオリジナル・ソロアルバム「I am」に近い空気感と雰囲気。ピアノ、ギター、シンセサイザー、ストリングスといった、シンプルな楽器構成。自然の壮大さ、みずみずしさ、そして軽快さもあり、「タスマニア物語」や「仔鹿物語」といった同年代の作品とも共通する音楽世界。

現在は廃盤となった、施設/イベントへの音楽として貴重な作品。

 

 

NATURAL WONDER LAND KUTCHAN 倶知安 久石譲 sc

1.PROLOGUE
2.AQUA (Main Theme)
3.YAKUDOU
4.YOUTEI-ZAN
5.AQUA (Main Theme)

 

Disc. 久石譲 『紅の豚 イメージアルバム』

久石譲 『紅の豚 イメージアルバム』

1992年5月25日 CD発売 TKCA-30577
1992年5月25日 CT発売 TKTA-20239
1997年5月21日 CD発売 TKCA-71155
2020年3月11日 LP発売 TJJA-10022

 

1992年公開 スタジオジブリ作品 映画「紅の豚」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

原作漫画『飛行艇時代』と、宮崎監督の音楽イメージメモをもとに、1920年代末のヨーロッパ・イタリアをイメージしながら制作された作品。宮崎監督は制作の初期段階でいつも久石に音楽のイメージを記したメモを渡しており、それが作曲の源となっている。

 

 

久石譲 『紅の豚 イメージアルバム』

1. アドリア海の青い空
2. 冒険飛行家の時代
3. 真紅の翼
4. 雲海のサボイア
5. ピッコロ社
6. 戦争ゴッコ
7. ダボハゼ
8. アドリアーノの窓
9. 世界恐慌
10. マルコとジーナのテーマ

プロデュース、コンポーズ&アレンジ:久石譲

 

Porco Rosso Image Album

1.The Blue Sky of the Adriatic Sea
2.The Age of Adventurous Pilots
3. Crimson Wings
4.The Savoia in the Clouds
5.Piccolo S.P.A.
6.Playing War
7.Flying Boat “Dabohaze”
8.Hotel Adriano’s Window
9.Global Terror
10.The Theme of Marco and Gina

 

Disc. 久石譲 『天外魔境II 卍MARU / FAR EAST OF EDEN MANJI MARU』

久石譲 天外魔境2

1992年2月1日 CD発売 NACL-1047

 

1992年 PCエンジン SUPER CD-ROM用ゲームソフト
「天外魔境 II 卍MARU」
音楽:久石譲 福田裕彦

 

 

寄稿

僕は、映像と関わった仕事も多いですが、
これは今までに抱いていたコンピューターゲームのイメージより、
はるかにクオリティーが高いのに驚いたと同時に、
自分で作り上げる一編の壮大なドラマであると思いました。
音楽は従来のマップ上のゲーム音楽とは違いますし、
メインテーマはいわゆる久石メロディーと呼ばれているものなので、
それだけでも存分に楽しんでもらえるものと思います。
そして、ゲームを通して僕の音楽と楽しんで下さい。

音楽監督:久石譲

(CDライナーノーツより)

 

 

久石譲 天外魔境2

1. タイトル
2. オープニング (宇宙空間)
3. 卍丸のテーマ
4. 極楽のテーマ
5. カブキのテーマ
6. 絹のテーマ
7. Lマップ(通常)
8. 破滅への確実な歩み
9. 根の進撃
10. 鋼鉄城のテーマ
11. 殺意
12. ボスバトル
13. Lマップ (聖剣有り)
14. 機械獣デデベ
15. 魔獣
16. 神への挑戦
17. エンディング
18. のどかな村
19. 活気あふれる城下町
20. 根の一族に殺された者たちへのレクイエム
21. 盆と正月のテーマ
22. 世捨て人のテーマ
23. 桃源郷
24. 知的静寂
25. 霊験あらたか
26. 神聖な空間
27. 激闘
28. 死闘
29. 果てなき戦い
30. 静寂の中を進む
31. 闇に潜む魔物
32. 邪神崇拝
33. 生き物の腹の中へ
34. 死闘の予感
35. 悪の楽園
36. ワタシのんきな宣教師
37. 金,それが人生
38. ナルシストのテーマ
39. ナルシストの剣舞
40. 大いなる馬鹿
41. 高速飛行する乗り物
42. 地上軽量級の乗り物
43. 地上中量級の乗り物
44. 地上重量級の乗り物
45. 潜水鑑
46. 間抜けな乗り物
47. 聖剣はわが手に
48. 暗黒の歴史
49. したたかな女たち
50. 商店街
51. 巨大な味方登場
52. 仲間の死を越えて
53. 神との別れ
54. 武装
55. 魔物の潜む洞窟
56. EXTRA 1
57. EXTRA 2

Composed & Arranged by Joe Hisaishi 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 13. 17.
Another Composed & Arranged by Hirohiko Fukuda

 

Disc. V.A. 『ANIMAGE SINGLES』

1991年12月21日 CD発売 TKCA-30488
1991年12月21日 CT発売 TKTA-20208

 

スタジオジブリ作品 映画「風の谷のナウシカ」から「魔女の宅急便」まで。主題歌やイメージソングを集めたコンピレーション・アルバム。

 

映画『風の谷のナウシカ』より2曲は本編には使用されていないイメージソングである。また同2曲のみ作曲も久石譲作品ではない。

 

 

アニメージュ シングルズ

映画『風の谷のナウシカ』より
1.風の谷のナウシカ 安田成美
2.風の妖精 安田成美
映画『天空の城ラピュタ』より
3.君をのせて 井上あずみ
4.合唱 君をのせて 杉並児童合唱団
映画『となりのトトロ』より
5.となりのトトロ 井上あずみ
6.さんぽ 杉並児童合唱団
映画『魔女の宅急便』より
7.めぐる季節 井上杏美
8.魔法のぬくもり 井上杏美

 

Disc. 久石譲 『あの夏、いちばん静かな海 』

久石譲 『あの夏、いちばん静かな海。』

1991年10月9日 CD発売 TOCP-6907
2001年6月28日 CD発売 WRCT-1002

 

1991年公開 映画「あの夏、いちばん静かな海。」
監督:北野武 音楽:久石譲 出演:真木蔵人 他

 

 

映画「あの夏、いちばん静かな海」 プロデューサー 森昌行

「物事の決め事を、一度ははずして考える」-これは、映画に限らずタレント・ビートたけし、そして北野武の活動において、一環した姿勢の一つです。従って、「映画に音楽はつきもの」という常識は北野作品には通用せず、それが全く音楽のない前作「3-4X10月」を生み出しました。このことは逆に言えば、映像と音楽の関係について、その必然性においても、クオリティーにおいても、音楽のもつ力を大変重要視しているということです。

今回の作品については、その企画の段階から、音楽をつけることを前提としてスタートしました。というのは、セリフのない主人公にニュアンスをつけていくのは、数々の具体的なエピソードを映像でつみ重ねていくのではなく、音楽によって表現しようという意図を、明確に演出的な手法として導入したかったからです。ただ、実際、どんな音楽かということについては、漠然としたイメージはあったものの、正直言って久石さんに作っていただくまで、確信を持てずにいました。そういう意味では、今回の作品は久石さんの音楽に随分と助けていただいたと思います。あらためて、その才能に感謝したいと思います。

北野映画の中における音楽の位置づけというのは、今後作ってゆく作品にあっても、常に大きなテーマでありつづけると思います。それは、久石さんにとっても、同じだと思いますが、それにつけても今回の出逢いは素晴らしかったと思います。

(CDライナーノーツ より)

 

 

〈episode 1〉
この作品に関しては、監督自身も認めているように、もともと主人公の2人(生まれながらの聴覚障害者)に台詞がないところへもってきて、後半は台詞も何もなく、この作品そのものをふり返るように、主人公たちの思い出が日記帳のごとく滔々と連ねられているわけですが、あそこはどう考えても音楽がないと成立しない部分といいますか、音楽にあれこれ語ってもらったカットなんですね。

つまり最初から音楽を入れ込むことを想定して意識的に撮ったシーンなんです。武さんが自らの映像にあれほど音楽を求めたことは珍しいんじゃないですかね。久石さんとのコラボレーションはこの作品が最初だったわけですけど、登場人物の台詞が極端に少ないぶん、音楽がもたらす効用への期待感は、ほかのどの作品よりも高かったと思いますし、それだけに久石さんは苦労されたんじゃないでしょうか。結果的に、言葉(台詞)以上に主人公の感情や作品自体の情感を雄弁に物語るかのような音楽をつけていただいて、作品のクォリティや価値を随分高めていただいたような気がします。

〈サウンドトラック制作進行ノート〉
1991年7月 ワンダーステーション六本木にてレコーディング。

(「joe hisaishi meets kitano films」CDライナーノーツより)

 

 

「あのときは、ニューヨークでレコーディングをしていたときにプロデューサーから電話がかかってきて。「ビートたけしさんの映画をお願いしたいんですが」って言われて、「あ、なにかの間違いです」って思わず言っちゃったという(笑)。基本的には好きな監督だったんですよ。ただ、『その男、凶暴につき』とか『3-4×10月』をみると、僕のところに話が来ると思わなかったんですね。でも帰国してから、『あの夏、いちばん静かな海。』のラッシュをみたら、「これなら分かる」と。もっときちんとみていたら見落とさずに済んだんだけど、北野さんの作品というのはすごくピュアなんですよ。表面的には暴力があったりとかいろいろあるんだけれども、その奥の精神とか出てくる人間たちって、中途半端な屈折をしていないんですね。だからその一点で考えると、自分の音楽がなぜ必要とされるかというのがよく分かったんです。

ただ、やっぱり最初はね、台詞が極端に少ないし、劇的な要素もないし、どうしようかなと思ったんです。そしたら、北野さんが、「通常、音楽が入る場面から全部、音楽を抜きましょうか」というので、「そうですね。面白いですね」って僕も答えちゃって(笑)。それで通常音楽が入るところを極力音楽を抜いたんですよ。それがすごくうまくいったと思うんですよね。あとね、「朗々とした大きな感じじゃなくて、シンプルな、寄せてはかえすようなメロディ」と言われていて、僕としては「それはミニマルの精神と同じだから」と理解しましたね。」

Blog. 「キネマ旬報増刊 1998年2月3日号 No.1247」北野武映画 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

この映画の音楽制作にあたっては、当時コンサートツアーとスケジュールが重なっていた久石譲は一旦断ったという経緯がある。その時北野武監督はコンサートツアーが終わるまで一ヶ月間待つという決断をした。一般的にはあり得ない画期的なことで、音楽家のスケジュールのために映画スタッフをその間拘束することになり膨大な出費にもつながる。そこまでしての強いオファーだったことがうかがえるエピソードである。

当初想定していたメインテーマはサティ風のものだったが、「サイレントラブ」を聴いた北野武監督はこの曲をメインテーマにすえることを強く希望。結果こちらが採用され、サティ風の楽曲は映画のサブテーマにまわることになった。北野武監督は前作『その男、凶暴につき』でサティの楽曲を使用していて、そういう背景と監督の判断によるところも大きかったようだ。

 

 

久石譲 『あの夏、いちばん静かな海。』

1. Silent Love (Main Theme)
2. Clifside Waltz I
3. Island Song
4. Silent Love (In Search Of Something)
5. Bus Stop
6. While At Work
7. Clifside Waltz II
8. Solitude
9. Melody Of Love
10. Silent Love (Forever)
11. Alone
12. Next Is My Turn
13. Wave Cruising
14. Clifside Waltz III

All Composed by Joe Hisaishi
Produced by Joe Hisaishi
Arranged by Joe Hisaishi

Recorded at Wonder Station

Musicians:
Piano / Joe Hisaishi
Guitar / Hiroki Miyano
Bass / Makoto Saito
Violin / Masatsugu Shinozaki
Cello / Masami Horisawa
Vocal / Junko Hirotani
Fairlight Programming / Joe Hisaishi

 

 

なお発売後の経過により一度廃盤となった本作品は、2001年にワンダーランド・レコードより復刻・再販させることとなった。ジャケットが一新され、リマスター音源として復刻されている。収録内容はオリジナル盤と同一である。

 

2001年6月28日 CD発売 WRCT-1002

あの夏、いちばん静かな海 リマスター