栃木市は、11月13日の市制5周年記念式典で発表する市歌について、数々の映画やテレビCMなどの楽曲を手掛ける作曲家久石譲さん(64)に作曲を依頼していたことを明らかにした。作詞と歌は、久石さんの長女で歌手の麻衣さん(37)が手掛ける。麻衣さんは式典で市歌の合唱を披露する市内の小学生への指導も行うなど本番に向けた準備を着々と進めている。
久石さんは宮崎駿監督の映画で音楽を手掛けるなど抜群の知名度と実績を誇ることから、曲の制作を依頼した。久石さんと麻衣さんとの合作は自治体の歌では初めてだという。
麻衣さんは、太平山を何度も訪れたことがあったという。市歌の制作が決まってからはさらに構想を練るため、渡良瀬遊水地や市中心部の巴波川など市を3度訪問。「父とたくさん話し合い、栃木の人たちの地元への思いを表現した」と語る。
鈴木市長は市歌について「地元を離れた人の郷愁を誘う曲になるとうれしい」と期待を寄せた。
市歌は記念式典で麻衣さんの独唱で初めて公表され、その後、市内の小学生約150人による合唱も披露される予定。
市歌は式典後、CDを市図書館などで貸し出すほか、市ホームページで試聴もできるようにするという。
(下野新聞より)
出典元:下野新聞「SOON」 | ニュース