作曲家の久石譲が3日、東京・すみだトリフォニーホールで行われたコラボレーション公演『THE POET SPEAKS』(4日開催)、ピアノリサイタル『THE COMPLETE ETUDES』(5日開催)の記者会見に出席した。
4日の公演は、今年生誕90周年を迎えるビート詩人アレン・ギンズバーグに捧げられた演目。世界的音楽家のフィリップ・グラスのピアノ演奏にあわせてシンガーソングライターで詩人のパティ・スミスが詩を朗読。その日本特別版で小説家・村上春樹氏と、翻訳家・柴田元幸が詩の翻訳を担当。5日の公演は、グラスがライフワークとして作曲に取り組んだエチュード全20曲を久石譲、ピアニストの滑川真希と共に演奏する。
グラスとコラボする久石は「参加させていただいて、光栄に思います。僕はピアニストではないですが、グラスさんの緻密な世界を表現できるように一生懸命、頑張ります」と感無量の様子。
一方で「このところずっと指揮とかばかりで、ピアノは1年以上、人前で披露しておらずやってない状態」と不安をのぞかせる一幕もあったが「心から尊敬しているグラスさんなので、何かしらの形で参加したいと。今の状態は“ロッキー”です。引退してリハビリしたロッキーのように最後にサクセスできるように頑張ります」と意気込んだ。
同公演のために11年ぶりに来日したグラスは「皆さんと一緒に愛情を感じながら演奏できることを光栄に思っています」と笑顔で話していた。
会見にはそのほか、パティ、チベット人シンガーのテンジン・チョーギャル、パティの娘で同公演に朗読として参加するジェシー・スミス、ギタリストのレニー・ケイ、滑川が出席した。
出典元:ORICON STYLE より