偉大な芸術家たちを包む祝福の声-。東京・元赤坂の明治記念館で15日夜、第26回高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式典に続いてカクテルレセプションと祝宴が開かれ、駆けつけた文化人らが、受賞した5人と喜びを共にした。
音楽部門は、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトさん。ソ連による統治時代に西側諸国の音楽を学び、独自の音楽様式を確立した現代音楽を代表する作曲家。
音楽部門のアルヴォ・ペルトさん(79)のもとには、作曲家の久石譲さん(63)が駆けつけた。初対面だったが、ペルトさんは「ハロー、ジョー」と親しみを込めて呼びかけ、固い握手を交わした。
ペルトさんを「現代の最も重要な音楽家」と語る久石さんが「だれでも楽しめる曲でありつつ、論理的に作られてものすごくレベルが高い。究極の音楽として、日本でもっと演奏の機会を増やしたい」と伝えると、ペルトさんは「あなたの音楽もすばらしい」と応じていた。