株式会社フェイス・ワンダワークスは、本年15周年を迎え、スマートフォンが主流となった現在も、メガサイトとしてユーザーの支持を頂いている「GIGA エンタメロディ」。その15年間にダウンロードされた着信メロディの楽曲ランキングとアーティストランキングのTOP100を1月20日に発表した。
ランキング内容は、通常のヒットチャートではなく、自分好みのキャッチーなメロディという携帯電話の着信音ならではの特長を反映した、興味深い独自のランキング結果となっている。
15年間で最も多くダウンロードされた着信メロディとして、堂々の歴代1位に輝いた楽曲は、山下達郎の「クリスマス・イブ」。そしてアーティスト別で最もダウンロードが多かった歴代NO.1はEXILE。
楽曲ランキング
第1位:山下達郎「クリスマス・イブ」
第2位:SMAP「世界に一つだけの花」
第3位:井上あずみ「となりのトトロ」
第4位:井上あずみ「君をのせて」
第5位:DREAMS COME TRUE「未来予想図II」
第6位:高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」
第7位:DREAMS COME TRUE「WINTER SONG」
第8位:井上あずみ「さんぽ」
第9位:JOHN WILLIAMS「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」
第10位:松本晃彦「Rhythm And Police」(「踊る大捜査線」テーマ曲)
久石譲作曲楽曲としては、
第3位:井上あずみ「となりのトトロ」
第4位:井上あずみ「君をのせて」
第8位:井上あずみ「さんぽ」
第29位:久石譲「海の見える街」
第48位:久石譲「風のとおり道」
第66位:久石譲「Summer」
第70位:井上あずみ「となりのトトロ」(オルゴール)
第73位:久石譲「ねこバス」
第76位:久石譲「人生のメリーゴーランド -オープニング-」
第85位:井上あずみ「君をのせて」(オルゴール)
TOP100圏内に計13楽曲がランクインする結果となっている。
11位以降は、GIGAエンタメロディの「着信メロディ15年間ランキング特集ページ」より確認できます。
アーティストランキング
第1位:EXILE
第2位:久石譲
第3位:嵐
第4位:浜崎あゆみ
第5位:Mr.Children
第6位:DREAMS COME TRUE
第7位:サザンオールスターズ
第8位:福山雅治
第9位:SMAP
第10位:GReeeeN
以下、発表元「株式会社フェイス・ワンダワークス」のプレス情報より考察内容。
◆楽曲TOP100はアニメと映画&ドラマサントラが半数近くを占める
自分好みで耳になじむ、キャッチーなメロディという携帯電話の着信音ならではの特長を反映した楽曲のランクインが目立つ興味深い結果が出ました。
●最強アニメは「トトロ」!「となりのトトロ」と「さんぽ」など5曲がベスト100入り
国民的アニメのジブリアニメは、TOP 100圏内に13曲がランクインしていますが、「となりのトトロ」が断トツの人気です。「となりのトトロ」「さんぽ」「風のとおり道」「となりのトトロ(オルゴール)」「ねこバス」と合計5曲がランクインし、ファミリー層が「トトロ」の洗礼を受けたら着信メロディにするという流れが日本全国で繰り広げていたのではないかと推測できます。
●ダース・ベイダーとアントニオ猪木は永遠です!
9位の「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」は、かつて「GIGA エンタメロディ」にて「嫌いな人からの専用着信音」特集を行った際に1位を獲得した着信メロディです。映画やドラマのサントラは人気で、他にも「踊る大捜査線」シリーズのテーマ曲の「Rhythm And Police」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ロッキー」「スパイ大作戦」「暴れん坊将軍」など、街で耳にしたことがあるメロディばかりです。その中で86位に「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~/アントニオ猪木とTHE FIGHTERS」がランクインしております。「スポーツ」というジャンルで唯一、TOP100入りしたアントニオ猪木氏は平成の今でも存在感があります。
●定番のクリスマスソングは15年間最強です。
1位に輝いた山下達郎の「クリスマス・イブ」は、四半世紀にわたって日本のクリスマスシーンを彩った定番中の定番ソングです。クリスマスのたびに売上を伸ばし、堂々の1位となりました。その他にもTOP100圏内にはMARIAH CAREY「恋人たちのクリスマス(ALL I WANT FOR CHRISTMAS IS YOU)」、WHAM「ラスト・クリスマス(LAST CHRISTMAS)」などクリスマスになると街中で耳にする楽曲が目白押しです。クリスマス時期にダウンロードをした後、シーズンが過ぎると削除して再びクリスマス時期にダウンロードをするというユーザーの行動が考えられます。
◆アーティストTOP100は久石譲やショパンも!着メロ独特のランキングに!
アーティスト別ランキングは楽曲ランキングの結果から予想できるように、意外なアーティストの名前が見受けられます。久石譲がEXILEに次いで2位という順位も、ジブリアニメが楽曲別で多くランクインされていることから納得の結果と考えられます。
●ハリウッド映画の大御所作家が勢ぞろいの中、ルパンが善戦
TOP100には、「スター・ウォーズ」シリーズなどを手がけるJOHN WILLIAMS、「スパイ大作戦のテーマ」「燃えよドラゴン(ENTER THE DRAGON)」のLALO SCHIFRIN、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のKLAUS BADELTと、タイトルを見ただけでメロディが思い浮かぶハリウッド映画音楽の大家が揃う中、「ルパン三世」の大野雄二が82位にランクインを果たしています。
●JRの駅発車音の作曲家「塩塚博」が95位にランクイン
「塩塚博」という名前が95位にランクインしておりますが、知る人ぞ知る、JRの駅の発車音の作曲家であり、携帯の着信メロディランキングの真骨頂と言えます。ダウンロード内容を見ますと「東京駅山手線ホームの発車音」がダントツで1位となります。
●ベートーヴェンの天下は2010年からショパンに交代
クラシックでTOP100にランクインは89位のショパンと100位のベートーヴェンのみですが、この二大作曲家のダウンロード状況に興味深いものがあります。2009年まではベートーヴェンが圧倒的に強く「交響曲第九番『歓喜の歌』」「エリーゼのために」「交響曲第7番 第1楽章」の3本柱が人気の楽曲でした。しかし2010年から風向きが変わりショパンの天下となりました。「ノクターン 第一番 変ロ短調 Op.9-1」「英雄ポロネーズ」「幻想即興曲」「別れの曲」の4曲がダウンロードの上位でしたが、フィギュアスケートのプログラム曲やCMに使用されたりした影響がうかがえます。時代はベートーヴェンのような力強さからショパンの様な繊細さを求めているかもしれません。