ドラマ『坂の上の雲』のメインテーマ「Stand Alone」が、視聴者から熱い支持を集めているようだ。レコード会社には、サウンドトラック購入者の幅広い世代から「Stand Alone」への感動の声が続々と寄せられているという。
作曲:久石譲/作詞:小山薫堂による「Stand Alone」は、2009年の第1部ではサラ・ブライトマンが、2010年の第2部では森麻季が務め、2011年の第3部メインテーマでは麻衣が担当となった。
4歳のときに「ラン・ランララ・ランランラン…」というナウシカ・レクイエムを歌い、映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ではオープニングで流れる劇中歌「リリーのテーマ」を歌唱し、シリーズで日本人として初めて歌声を披露したことでも話題となった麻衣だが、このときは一般人としてロンドンにデモテープを送り、世界中から大勢の応募者が殺到する中から見事に抜擢を受けたというエピソードを持つ。
麻衣の美声が世界からも注目を集まる中、今回の『坂の上の雲』でもメインテーマに麻衣を懇願したのはドラマのプロデューサーだった。実はこの「Stand Alone」が3年前に制作された際、そのデモを歌っていたのが麻衣だった。その時の麻衣の声の鮮烈な印象が忘れられなかったという。
「はじめて「Stand Alone」を聴いたのは、3年前にデモが完成したときでした。私自身『坂の上の雲』は原作も大好きだったので、楽曲を聴いた瞬間の感動は、今でも忘れられません。何より、まさか自分が歌えることになるとは思っていなかったので、とても光栄です。父から制作現場の話を聞く機会などもあり、個人的にもこの楽曲には3年間向き合ってきましたので、強い想いがあります。自分らしい「Stand Alone」を歌うことができたと思っています。「Stand Alone」は、「凛として立つ」という意味だそうです。それぞれが強い意思をもって生きた明治時代の人そのものだと感じています。この時代に生きた人々が築いた「日本」という国を、私は心から誇りに思います。なにがあっても後ろを振り向かない「前をのみ見つめながら歩く」という姿勢は、今の私たちに最も必要なことだと思っています。最大の敬意と感謝を込めて歌っていきたいと思います。」──麻衣
今回、麻衣がメインテーマを歌うことについて、久石譲は驚いたそうだ。
「父は、私がこの曲を歌うことになるなんて、全く想定していなかったと思います。大好きなこの作品に、父と一緒に参加できたことは、自分の中でとても嬉しい出来事でした。」──麻衣
スペシャルドラマ『坂の上の雲』ドラマ第3部はNHK総合テレビにて12月4日(日)より毎週日曜日全4回放送中だ。
『NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』オリジナル・サウンドトラック 3』
TOCT-28020 2,800円(税込)
音楽:久石 譲
指揮:外山雄三/演奏:NHK交響楽団(11曲目:「日本海海戦」、13曲目:第3部メインテーマ「Stand Alone」久石 譲×麻衣、21曲目「Saka No Ue No Kumo」)
指揮:久石 譲/演奏:東京ニューシティ管弦楽団
出典:麻衣の歌う『坂の上の雲』メインテーマ「Stand Alone」に注目 | BARKS
https://www.barks.jp/news/?id=1000075678