Blog. 文春ジブリ文庫「ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ」 読書

Posted.on 2013/10/27

1984年公開 スタジオジブリ作品 宮崎駿監督 『風の谷のナウシカ』

この2013年4月から文春ジブリ文庫なるものが創刊されて「ジブリの教科書」シリーズが毎月刊行されます。創刊の第1弾はもちろん『風の谷のナウシカ』。当時の作成現場や秘蔵裏話などが編集されています。

宮崎駿監督はもちろん高畑勲さんや作画・音楽・プロデューサーなどこの作品に携わったいろいろな人の当時の、また数年経過しての回想インタビューや、この創刊に寄せて、立花隆、内田樹、椎名誠など著名執筆陣があらゆる角度からこの作品を読み解いています。

当事者たちの作成秘話は、それぞれの他のいろんな本でもすでに書かれているエピソードも多く『風の谷のナウシカ』という作品に関わる話を再編集したという感じもありますが。知ってたこと知らなかったこともそれぞれ多く、すらすら楽しめました。

ウクライナ南部のミリミア半島に、シュワージュという場所があって、腐海の世界の参考にしたこと。ちなみに、シュワージュとは「腐った海」という意味らしい。まさに。

ナウシカがギリシア神話から名前を拝借してるのは有名ですが、「風使い」という言葉が、『ゲド戦記』(原作)の「風の司」を参考にしていることなど。知れば知るほど深い世界です。

映画版とコミック版の違いなんかも解説されていて、改めてコミック版が見たくなる。。

毎月刊行ということで、5月は『天空の城ラピュタ』、6月は『となりのトトロ』が、それぞれ同様のジブリ教科書として刊行されています。もちろん久石譲に音楽を依頼することになった経緯やその音楽制作秘話まで。その当時の風が吹いてきます。

スタジオジブリ 宮崎監督監督との全作品音楽秘話。久石譲のインタビューをまとめたものもぜひご覧ください。

こちら ⇒ 久石譲 「ナウシカ」から「ポニョ」までを語る 『久石譲 in 武道館』より

 

ジブリの教科書 風の谷のナウシカ

 

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