Posted on 2026/03/05
2026年3月4日、久石譲コンサートがハワイで開催されました。共演オーケストラはハワイ交響楽団です。ホノルルでの一夜限りのコンサートで、久石譲作品もハワイ初演です。
Joe Hisaishi Conducts Hisaishi
[公演期間] 
2026/03/04
[公演回数]
1公演
ハワイ・ニール・S・ブレイズデル・コンサートホール
[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ハワイ交響楽団
ソプラノ:Sofia Troncoso **
[曲目]
久石譲:Encounter for String Orchestra *ハワイ初演
ドビュッシー: 交響詩『海』
—-intermission—-
久石譲:DA・MA・SHI・絵
久石譲:Symphonic Suite “Princess Mononoke” / 交響組曲「もののけ姫」 ** *ハワイ初演
—-encore—-
One Summer’s Day (Pf.solo)
My Neighbor Totoro
[参考作品]
久石譲 in ハワイ






ほか
*公演風景動画もあります
from 久石譲本人公式インスタグラム
https://www.instagram.com/joehisaishi_composer/

from SNS
今回はオフィシャルな公演風景写真がなかったため、プログラムノートのお話です。
2026シーズンのコンサートガイドには本公演のプログラムノートも掲載されています。そこから興味深いポイントを見つけることができました。三つあります。
交響組曲もののけ姫のプログラムノートには、「2016年版がなぜしっくりこなかったのか」が書かれています。日本公演のプログラムノートのはなかったものです。
SYMPHONIC SUITE “PRINCESS MONONOKE” (2021)
“Based on the music written for Hayao Miyazaki’s animated film Princess Mononoke in 1997, the score was reconstructed as a symphonic suite in 2016 and premiered in the summer with the World Dream Orchestra (W.D.O.) tour. However, although I composed it, it didn’t feel right, probably because I included songs that weren’t used in the movie, so I tried again in 2021. At that time, I tried to make the composition closer to the story of the movie, put the climax of the world collapse in the second half, and replaced the related music with the orchestration used in the Ghibli Film Concert World Tour. As a result, the drama became clearer, and I think we were able to get closer to the world that Mr. Hayao Miyazaki was aiming for. In the first half of this suite, “Tatari God,” Japanese drums and other percussion play a big role, and it is especially popular overseas. Also, the title song and “Ashitaka and San,” sung by the soprano, are slightly different in expression depending on the singer, so I personally look forward to it every time.”
これは1997年のPrincess Mononokeのために書いた音楽をもとにした作品です。2016年にそれを交響組曲として再構成し、夏のWorld Dream Orchestra(W.D.O.)ツアーで初演しました。しかし、自分で作曲したにもかかわらず、映画では使われなかった曲も含めてしまったためか、どうもしっくりこなかったので、2021年にもう一度作り直しました。
そのときは、構成を映画の物語により近づけ、世界崩壊のクライマックスを後半に置くようにしました。また、関連する音楽をジブリ・フィルム・コンサートのワールドツアーで用いているオーケストレーションに置き換えました。その結果、ドラマがより明確になり、宮崎さんが目指していた世界に、より近づけたのではないかと思います。
この組曲の前半では「タタリ神」で和太鼓などの打楽器が大きな役割を果たしており、特に海外で人気があります。また、ソプラノが歌うタイトル曲や「アシタカとサン」は、歌い手によって表現が少しずつ異なるので、個人的にも毎回楽しみにしています。
(Web翻訳)
3. Symphonic Suite “Princess Mononoke” 2021
1997年のアニメーション映画「もののけ姫」に書いた音楽をもとに交響組曲として再構成した。数年前にW.D.O.で取り上げたのだが、何かしっくり来なかったので、今回再チャレンジした。
大きく変えた箇所は新たに世界の崩壊のクライマックスを入れたこと、それとスタジオジブリフィルムコンサート世界ツアーで使用しているオーケストレーションを関連楽曲に導入したことなどである。再構成したことでより宮崎さんが目指した世界に近づけたように思え、僕は満足している。
久石譲
(「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2021」コンサート・パンフレット より)
二つめは、海外公演プログラムには編成表も載ることも多くとても貴重です。
The 26-minute score calls for piccolo, three flutes, three oboes, English horn, three clarinets, bass clarinet, three bassoons, contrabassoon, four horns, three trumpets, three trombones, tuba, timpani, various percussion, harp, piano, celeste, strings, and solo soprano.
久石譲公式サイトではこのように紹介されています。
3(pic),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,3,1/timp/5perc/hp/pf,cel/strings(14,12,10,8,7)/sop
もちろん内容は同じですが、記号や暗号のように見える公式サイトでの明記が、どういう楽器群なのか照らし合わせることでよくわかりますね。とてもいいなと感じたのは「various percussion」というところ、和楽器もたくさん含まれるもののけ姫の世界でそのニュアンスがよく伝わってきます。
三つめは、「Ashitaka and San」の対訳が掲載されています。正確にいうと、「もののけ姫」も「アシタカとサン」も日本語で歌われる交響組曲です。それをわかりやすいようにと英語で紹介されています。スタジオジブリ フィルムコンサートで歌われる英詞とは一部単語が異なるものもあるようですが、9割近くは同じようでした。現時点で英語バージョンはアルバム収録されていないため、ブックレットなどに英詞が掲載されたものはありません。
ぜひお早めにチェックしてみてください。
出典:JAN-MAR 2026 CONCERT GUIDE(PDF)
https://static1.squarespace.com/static/61fdcdd45a36663df0aa6c1b/t/6972dde7b8a3ed3753f50d2d/1769135591494/JAN+-+MAR+PROGRAM+BOOK+2026.pdf




