SMAPが7月21日に約2年ぶりとなる2枚組のアルバム『We are SMAP!』をリリースし、さらにこのアルバムに数多くのアーティストが楽曲提供していることが明らかになった。
“第1弾アーティスト”として『We are SMAP!』への参加が発表されたのは、ダニエル・パウター、久石譲、RIP SLYME、久保田利伸、槇原敬之、LOVE PSYCHEDELICO、サカナクションの山口一郎、相対性理論など。中でもLOVE PSYCHEDELICOは、今回が他のアーティストへの初めての楽曲提供となる。
2010年のSMAPのテーマといえるのが“We are SMAP!”というフレーズ。コンサートの最後にメンバーがファンと声を合わせるこのフレーズが本作のテーマにもなっており、参加ミュージシャンや楽曲提供アーティストも含めて“We”であり、“みんながSMAP”“SMAPが世の中をひとつにする”などの思いが込められている。
一方で、SMAPはこれまで、ファーストアルバム『SMAP 001』の「Theme of 001」から、18枚目のオリジナルアルバム『Super. Modern. Artistic. Performance』の「Theme of 019」まで、必ずテーマ曲を収録してきた(Theme of 010は映像作品「TEN」に収録)。ところが今回は、SMAPとして初めて「Theme of~」のテーマ曲を収録せず、代わりにアルバム全体としての統一感を演出するために、アルバムタイトルである『We are SMAP!』をテーマにした楽曲を複数制作し収録する。まさに“みんながSMAP”という想いを各アーティストとともに分かち合い制作した作品と言えそうだ。
それでは簡単に参加アーティストを見ていこう。まずは1stシングル「バッド・デイ~ついてない日の応援歌」が全世界で大ヒットし、日本でもアルバムが80万枚以上のセールスを記録しているダニエル・パウター。彼は、2009年1月の来日時に『SMAP×SMAP』にゲスト出演したことがきっかけで、今回楽曲を提供する。
フジテレビ『僕らの音楽』で香取慎吾との対談がきっかけとなったのは、LOVE PSYCHEDELICO。今年10周年を迎える彼らは、実は今まで他のアーティストへの楽曲提供経験はなし。今回のSMAPへの、アレンジを含めた楽曲提供が彼らにとっても初めての試みとなる。
ジブリ作品はもとより、数多くの映画音楽やテレビ音楽を手掛ける作曲家・久石譲。近年、他のアーティストへの楽曲提供をまったく行なっていなかった久石は、今回“We are SMAP!”のテーマに賛同し楽曲を提供。なお、この楽曲の作詞は、以前からSMAPファンを公言している爆笑問題の太田光が手がける。
2002年に日本で初めてHIP HOPアーティストとして日本武道館公演を成功。さらに2010年はインディーズデビューから数えて15周年を迎えた日本を代表するHIP HOPグループ、RIP SLYMEもまた、SMAPへ楽曲を提供する。
さらに、ニューヨークを代表するJAZZ / フュージョンのミュージシャン、オマー・ハキム(Ds)らが本アルバムのトラック制作に参加。これは1994年から1995年にかけてのSMAPのアルバム『SMAP006~SEXY SIX~』『Cool』『SMAP007~Gold Singer』以来の参加となる。なお、SMAPのレコーディングに参加する豪華なニューヨークのバンドメンバーを、当時、オマー・ハキム自ら“Smappies”と名づけたが、今回のアルバムでは、その伝説の“Smappies”メンバーが、15年振りにレコーディング参加することが決定した。
そのほか、サカナクションの山口一郎や相対性理論といった若手もアルバムに楽曲提供。シングル曲として久保田利伸が作曲した「そっと きゅっと」(2009年8月26日リリース)も、もちろん収録する。そして韓国人アーティストによる楽曲など、国内外、そして若手からベテラン・巨匠まで、幅広いミュージシャンによる楽曲提供が現在までに決定しており、非常に音楽性の高いアルバムに仕上がる予定となっている。
そして最後に思い出してもらいたいのは、本稿の冒頭で述べた、今回の発表が“第1弾アーティスト”であるということ。つまり今後、“第2弾アーティスト”についても何らかのアナウンスがあると思われるのだ。
【アルバム参加アーティストからのコメント】
「SMAPのメンバーを想定したら自然にメロディが浮かびました。大きな世界観を表現するためにオーケストラサウンドにしています。今回は“We are SMAP!”に参加できて嬉しいです。」── 久石譲
「幅広い年齢層に人気もあり、影響力もあるSMAPの皆さんにぜひ歌っていただきたいと思う一曲を作りました。自分が常日頃大事だと思っている事が、それぞれ個性のある彼らの歌声に乗って届く事を、本当に楽しみにしています。」── 槇原敬之
「SMAPへの曲、自分で歌う曲、不思議なくらい同じ気持ちで作業できます。まさに私も“We”ですね。」── 久保田利伸
「いつか一緒にクリエイトしよう! という『スマスマ』で共演したときの約束が今回実現できて本当に喜んでいます。LAより愛を込めて。」── ダニエル パウター
「新たなSMAPの一員として、いま歌とダンスの練習と、そして作詞に励んでいます。」── 太田光(爆笑問題)
「SMAPのメンバーやファンの皆さんへ愛を込めて制作しました。新しいSMAPサウンドを感じてもらえれば嬉しいです。」── LOVE PSYCHEDELICO
「才能溢れる方々に“We(アーティスト)”として参加して頂き、凄い嬉しいです。このアーティストの“We”が詰まったアルバムに、ぜひファンのみなさんも“We”として参加してください。そしてみんなで『We are SMAP!』を作り上げましょう!」── 香取慎吾(SMAP)