Disc. 久石譲 『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行 オリジナル・サウンドトラック』

2025年12月10日 CD発売 SICP-31831

※高品質CD Blu-spec CD2でのリリース
※配信はグローバルで先行配信(2025.9.19)

 

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』
(原題:A Big Bold Beautiful Journey)

監督:コゴナダ
脚本:セス・リース
音楽:久石譲
出演:コリン・ファレル、マーゴット・ロビー

US公開日:2025年9月19日
日本公開日:2025年12月19日

 

 

もしも人生をやり直せる不思議なドアがあったら?

日本が誇る作曲家・久石譲が初めてハリウッド映画音楽を手がけた『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』。主演は、「スーサイド・スクワッド」シリーズや『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など数々の話題作に出演し、『スキャンダル』でアカデミー賞にもノミネートされたハリウッドを代表するトップ俳優、マーゴット・ロビー。全世界で社会現象を巻き起こした『バービー』以来、約2年ぶりの映画出演作としても注目を集めています。また、『イニシェリン島の精霊』でベネチア国際映画祭・最優秀男優賞を受賞し、『アフター・ヤ』で全米映画批評家協会賞主演男優賞を獲得したコリン・ファレルがW主演。名実ともにハリウッドのトップスターの2人を演出するのは、韓国系アメリカ人のコゴナダ監督。スタジオジブリの熱烈なファンとしても知られ、ジブリ作品の音楽で世界的に名高い久石へ本作の音楽を直接オファー。久石のルーツであるミニマル・ミュージックの手法で全曲が作曲されたサウンドトラックにも注目が集まります。また、劇中を彩る挿入歌としてシンガーソングライターLaufey(レイヴェイ)やMitski(ミツキ)の楽曲も収録。

(CD帯より)

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

CDライナーノーツには前島秀国氏による楽曲解説5ページが収められている。映画ストーリーと楽曲の関係性、および楽曲ごとの結びつきを久石譲の作曲手法をまじえて具体的に紐解いている。本編未使用楽曲がサントラ盤に収録されていることにも言及している。物語の内容にも深く触れているため映画鑑賞後の深い振り返りとして大いに役立つにちがいない。

 

久石譲コメントのみ紹介する。

「コゴナダさんはインディーズの監督ですが、今回はハリウッド、しかもエンタテインメント作品ということで、ポップスの曲を多用していました。そのため、僕の音楽の曲数はそれほど多くはないですが、それを承知の上でお引き受けしました。映画音楽では、いろいろなタイプの劇伴を書かされることが多いのですが、今回は(曲数が少ないことが幸いして)それをしないで済みましたし、かえってミニマル・ミュージック的な曲で通せたので、嬉しかったです」

(CDライナーノーツより)

 

 

 

レビュー

本編109分、サウンドトラック61分、うち久石譲音楽40分、本編使用は約30~35分。

久石譲コメントにあるとおり音楽は全てミニマル・ミュージックのスタイルで書かれている。演奏はオーケストラの小さい編成そして久石譲によるピアノ。Future Film Orchestraは久石譲のもと結集したFuture Orchestra Classicsから派生している在京オケを中心としたトップ奏者からなる精鋭たちだ。

切り詰められた素材と音色とで豊かな余白を作り出している。控えめという言い方もできるかもしれないが、むしろスペースの広がりを活かしてうまく映画の展開やバラエティに富んだ挿入歌らを有機的に繋ぐ役割を果たしている。不思議なのは感情やエモーショナルの煽動を抑えるはずのミニマル音楽がこの映画の感情移入を助けている。

本作にはポップスをはじめ多くの挿入歌が使用されている。エンドクレジットや海外の情報サイトなども参照すると10曲以上に及ぶ。ただしそのほとんどは1,2分程度しか流れていない。一方で、サントラ収録の書き下ろし含む挿入歌6曲はたっぷりと聴くことができる。映画を彩るにふさわしいナンバーたちだ。

パッヘルベルのカノンを使用したポップス「Full of life / Christine and the Queens」も印象に残っている。

 

「実は2022年にアメリカのテレビドラマの音楽の話があって、これも実はトラウマを受けた青年の話だったんですよ。いわゆる配信系の大作で、まだ台本はなく、ただトラウマを受けた青年の話ということくらいしかわかっていなかった。」

これは映画『君たちはどう生きるか』についての久石譲インタビューからだ。当時日常的に書き溜めていた曲のいくつかは『君たちはどう生きるか』で活かされることになる。もしかするとその時採用されなかったデモ音源らから本作の音楽に活かされた楽曲もあるのかもしれない。ミニマルのスタイルといい音色パレットといい、『君たちはどう生きるか』と『ビューティフル・ジャーニー』は姉妹作品と呼べるほど密接している。二つを合わせて繊細な世界観を扱った壮大な音楽世界として並べ聴くのもまた味わい深い。

サウンドトラックに戻る。本編音楽中「4. Sara and David」前半部のみ、「7. The Lighthouse」後半部のみ、「9. Memory of Dad」冒頭のみ、などとなっていた。トラックから切り貼りしているのではなく、トラックのここしか使っていない、ここまでしか使っていないがあるようだ。きっと他にもあるだろう。

同じモチーフをテーマとした楽曲は、Track-1,5,7、Track-4, 22、Track-12, 19、Track-13, 20, 21でグルーピングすることができる。物語と呼応するように、楽曲を変容させることで結びつきを提示している。

さらに見ていくと「1. Rain」冒頭から流れる「タタタ・タタタ」のモチーフは、様々なトラックで素材の一部として使われていると聴こえる。「9. Memory of Dad」もまたそうだ。そしてこのTrack-9などでは久石譲が提唱する単旋律(Single Track Music)の手法も用いらている。

また本編未使用楽曲は「3. The Point」「6. The Door」「8. Silent」「22. Meet Again」であった。実はサントラ盤をPCに取り込んだとき曲名に”(Bonus Track)”と表記される楽曲がありこれと一致している。ライナーノーツで前島氏は未使用楽曲について「8. Silent」を挙げ言及している。つまりは、『ビューティフル・ジャーニー』サウンドトラックは、久石譲がこの作品のために書き下ろした曲が余すところなく収録されている贅沢な音楽集だ。

 

 

映画鑑賞後のまとめとして、サウンドトラック61分、うち久石譲音楽40分、本編使用は約30~35分ということになる。ハリウッドスタイルでもなく音楽過多・音楽過剰でもなく、久石譲のスタイルをしっかりと貫き、そのうえで映画と観客を繋げている貢献度は極めて大きいと感じた。

原題のA Big Bold Beautiful Journeyは本編セリフでも登場する。日本語字幕には「心に残る壮大な旅」とあった。

 

 

 

メディアレビュー

久石譲初のハリウッド作『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』を読み解く / その選曲が、映画をつくる | カルチャーメディアNiEW(ニュー)
https://niewmedia.com/series/shibasaki/2512abbbj_edski_wrsbs/

 

 

 

1. Rain
2. I’m Not
3. The Point
4. Sara and David
5. A Big, Bold, Beautiful Journey
6. The Door
7. The Lighthouse
8. Silent
9. Memory of Dad
10. High School
11. Mom Passed Away
12. To Her Mother’s Side
13. Memories of Mother
14.The Balloon and the Bear
15. Earth Kiss
16. Couple Fight
17. The Accident
18. Midnight Walk
19. Twin Paths
20. The Childhood Home
21. When I Was Young
22. Meet Again
23. The Risk  Laufey
24. Winter Wonderland  Laufey
25. But Beautiful  Laufey
26. Let’s Dream in the Moonlight (Take 1)  Laufey
27. Let My Love Open the Door  Mitski
28. The Risk (Instrumental)  Laufey

 

Score Composed and Produced by Joe Hisaishi

Conductor / Piano: Joe Hisaishi
Performed by Future Film Orchestra
Voices by Mai Fujisawa and The Philharmonic Orchestra of Tokyo (Track 8)

Manipulator: Yasuhiro Maeda
Recorded by Hiroyuki Akita, Suminobu Hamada
Mixed by Hiroyuki Akita
Mastered by Rob Kleiner
Music Sheet Preparation: Saori Minomo

Recorded at Victor Studio, Tokyo / LANDMARK Studio, Yokohama, Japan, December 17-19, 2024

and more…

 

Disc. 久石譲 『久石譲 presents MUSIC FUTURE VII』

2025年11月19日 CD発売 OVCL-00896

 

久石譲主宰 Wonder Land Records×クラシックのEXTONレーベル
夢のコラボレーション第7弾!未来へ発信するシリーズ!

久石譲が”明日のために届けたい”音楽をナビゲートするコンサート・シリーズ「ミュージック・フューチャー」より、アルバム第7弾が登場。

今回は「ミュージック・フューチャー・バンド」のメンバーが、様々な組み合わせで展開するプログラムで、ストリングカルテット、木管、金管、室内オーケストラと形を変え、カラフルな音色を奏でていきます。レコーディングは「EXTON」レーベルが担当し、音楽性高い臨場感のあふれるサウンドを作り出しています。「明日のための音楽」がここにあります。

ホームページ&WEBSHOP
www.octavia.co.jp

(CD帯より)

 

 

『久石譲 presents ミュージック・フューチャー VII』について

サウンド&ヴィジュアル・ライター
前島 秀国

久石譲が2014年に開始したコンサートシリーズ「MUSIC FUTURE」は、今年2025年10月で第12回目の開催を迎えようとしている。最初の「MUSIC FUTURE VOL.1」の開催が、つい先日のことのように思い出されるが、もちろん当時は10年後のことなど想像もつかなかった。だが、日本で初めてミニマル・ミュージックの魅力と意義を前面に押し出したコンサートを開催する喜びとプライドと高揚感は、10年前から現在に至るまでいささかも変わっていないように思う。

「MUSIC FUTURE」は、いわゆる”ゲンダイオンガク”を紹介するプロジェクトとは完全に一線を画している。聴衆のことなどほとんど考慮せず、己の作曲テクニックの誇示と、譜面上の美しさだけを追求するような”ゲンダイオンガク”は、1970年代に作曲を学んでいた若き日の久石に大きな疑問符を投げかけ、それが彼をミニマル・ミュージックの作曲に向かわせたのだが、彼がミニマルの魅力に開眼した半世紀前も、「MUSIC FUTURE」を開始した10年前も、そしていま筆者が拙稿を書いている2025年も、ミニマルは日本のクラシック音楽家で市民権を得ているとは言えない。一例を挙げれば、これまで外国人演奏団体の来日公演でしか演奏されなかったスティーヴ・ライヒの《18人の音楽家のための音楽》は、2025年10月開催予定の「MUSIC FUTURE VOL.12」で初めて日本人中心の演奏が実現するのだが、海外ではすでに多くの音楽大学のアンサンブルがこの楽曲を演奏している(つまり”教材”になっている!)のが現実である。そう考えると、「MUSIC FUTURE」が10年後の未来にも開催されるとして(もちろん筆者はそうなると固く信じているが)、ミニマル・ミュージックとその作曲家を紹介していくこのコンサートシリーズは──日本の常設演奏団体が何の偏見もなくミニマルに取り組むような未来が実現しない限り──今後もユニークかつ重要な役割を担い続けていくのではあるまいか。

話がFutureに飛びすぎた。2024年7月に開催された「MUSIC FUTURE VOL.11」の演奏曲を収めた本盤『久石譲 presents ミュージック・フューチャー Vll』の意義を明らかにするためにも、これまでの「MUSIC FUTURE」の軌跡を簡単に振り返っておこう。

筆者が記憶している限りでは、久石は「MUSIC FUTURE」の開始に際して次の3つの指針を打ち出していた。①”未来に伝えたい古典”というべき、評価の定まった重要な作品を紹介すること。②久石より下の世代に属する注目の作曲家を紹介すること。③作曲家・久石の作品を初演または演奏すること。まず①に関しては、久石自身が強く影響を受けたアメリカン・ミニマル・ミュージックの作曲家(テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスとやや年下のジョン・アダムズ)は言うに及ばず、ヨーローッパのホーリー・ミニマリズムの作曲家(アルヴォ・ペルト、ヘンリク・グレツキなど)の音楽がこれに該当するが、その代表的な例として、フィリップ・グラスの《String Quartet No.5》が本盤に収録されている。②に関しては、ニューヨークの現代音楽プロジェクト「Bang on a Can」を共同創設したデイヴィッド・ラング、イギリスでクラシックとエレクトロニカを融合したジャンル「ポスト・クラシカル」を提唱したマックス・リヒター、そして彼らよりも下の世代に属するニコ・ミューリーやブライス・デスナーといった作曲家の作品が紹介されてきた。本盤ではラングの《Breathless》とリヒター/久石の《On the Nature of Daylight》が演奏されている。

10年以上前に「MUSIC FUTURE」が始まった当時、①や②の作曲家たちは久石と直接の面識を持っているわけではなかった。ところが「MUSIC FUTURE」が回を重ねていくにつれ、久石はライリーやグラスと親交を温めるようになり、リヒター、ラング、ミューリーらがいずれも久石の音楽の熱烈なファンだということが明らかになった。これが「MUSIC FUTURE」最大の”嬉しい誤算”であり、このコンサートシリーズを継続していくうえでの大きな力を与えたという点は、もっと広く知られて然るべきだろう(彼らの協力も得て、2018年と2022年にはニューヨーク公演も実現している)。「MUSIC FUTURE」は、もはや単なる日本国内のコンサートシリーズというより、ミニマリスト、ポスト・ミニマリスト、ポスト・クラシカルの作曲家たちがコラボレートする世界的なプロジェクトに成長したのではないか、というのが筆者の考えである。

そして、③についても急いで触れておかなければならない。現時点で、久石の作曲活動における「MUSIC FUTURE」の最大の意義は、彼がこのコンサートシリーズにおいて初演したいくつもの作品によって、「シングル・トラック・ミュージック」と名付けられたミニマルの方法論を発展・確立した点にあると思う。2015年開催の「MUSIC FUTURE VOL.2」で初演された《Single Track Music 1 for 4 Saxophones & Percussion》で初めて試みられたこの方法論は、本盤収録の《The Chamber Symphony No.3(室内交響曲第3番)》や『君たちはどう生きるか』(2023)などの映画音楽でも重要な役割を果たしている。

鉄道の単線(シングル・トラック)に由来する「シングル・トラック・ミュージック」は、ある単旋律(フレーズ)がユニゾンで何度も演奏されていくうち、単旋律の中のいくつかの音が高く/低く再配置されることで、別のフレーズが浮かび上がったり、それらが重なることで偶発的なハーモニーが生まれたりするという、シンプルだが多くの可能性を秘めた方法で作られている。《室内交響曲第3番》を例に挙げれば、第1楽章「Symphonia」の冒頭でピアノ、クラリネット、弦が提示する威勢のよい単旋律が何度も繰り返され、オーケストレーションを変えていきながら、多種多様な音風景を生み出していくが、最初に提示された単旋律はリスナーの耳にはっきり残っているので、音楽の変容のありさまを即座に理解できる。単旋律の音が再配置されることで生まれる別のフレーズは、ちょうど単線鉄道の車窓から外を眺めていると、ビルの窓ガラスや川のっ水面に自分の姿の反射が映ってハッとするような、意外な面白さを秘めている。第2楽章「Invention for two voices」の、どことなく乾いたユーモアを備えたピアノの主題についても同じことが言えるが、第1楽章が都会を走る”快速”ならば、第2楽章は郊外の田舎風景を走る”各駅停車”か。そして”暴走特急”に変わった第3楽章「Toccata」は、その名の通り”脱線”や”正面衝突”の危険も顧みずに各奏者が驚くべき名人芸を披露していく。

こうした面白さを実現するためには、基本となる単旋律が思わず口ずさみたくなるような親しみやすさを持ちながら、同時に高度な可塑性に耐えうる可能性を潜在的に備えていなければならない。つまり、久石のようにキャッチーなメロディを書ける作曲家でなければ「シングル・トラック・ミュージック」の方法論は成立しないのだ、ということをここでぜひとも強調しておきたい。

これまで「MUSIC FUTURE」が育んできた作曲家同士の友愛とリスペクト、そして久石ならではのミニマルな方法論を収めたアルバムが、すなわち本盤なのである。

(まえじま・ひでにく)

(CDライナーノーツより)

 

 

 

曲目解説

久石譲:The Chamber Symphony No.3  [世界初演]

 原曲のPiano Sonataは2020年にピアニストの滑川真希さん、Philharmonie de Paris、Art Electronica Festivalからの共同委嘱で作曲を開始したが、Covid-19によりコンサートが2022年に延期されたため楽曲の仕上げも2022年の春となった。

 当初、Sonatineと題して3楽章の楽曲として完成したが、作曲が遅かったせいで初演は第3楽章のToccataのみとなった。誠に反省しているのだが、その時の真希さんのパフォーマンスはパリの観客を完全に魅了した。

 そして今年MUSIC FUTURE用に書き直せないか?と思いつき、その年の1月より編曲を試みたが、実際原曲自体も修正して全く別の作品に仕上がった。そこでタイトルもThe Chamber Symphony No.3(室内交響曲第3番)とした。

 4月には完成したが、元々ピアノのソロという制約もあったので同時に多くの要素を入れることはできなかった。そのため2声部を基本に作曲したので(のちに3声部に変えたため作曲が大幅に遅れた)、それを活かせる方法として僕のSingle Track Musicという単旋律を基本としたオーケストレーションを導入した。その説明は省くが、その方法によりピアニスティックなパッセージとうまくマッチして立体的な楽曲に仕上がった。

 全3楽章、約22分の作品となった。

久石譲

(「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.11 コンサート・パンフレット」/ 「MUSIC FUTURE VII」CDライナーノーツより)

 

*曲目解説は、2024年7月25-26日 MUSIC FUTURE Vol.11 プログラムノートより転載

(CDライナーノーツより)

 

他作品の楽曲解説は前島秀国氏によるものが掲載されている。

 

 

 

ミュージック・フューチャー・バンド
Music Future Band

2014年、久石譲のかけ声によりスタートしたコンサート・シリーズ「MUSIC FUTURE」から誕生した室内オーケストラ。現代的なサウンドと高い技術を要するプログラミングにあわせ、日本を代表する精鋭メンバーで構成される。

”現代に書かれた優れた音楽を紹介する”という野心的なコンセプトのものと、久石譲 (1950-) の世界初演作のみならず、ミニマル・クラシックやポストクラシカルといった最先端の作品や、日本では演奏機会の少ない作曲家による作品を取り上げるなど、他に類を見ないプログラムを披露している。これまでに、シェーンベルク (1874-1951)、ヘンリク・グレツキ (1933-2010)、テリー・ライリー (1935-)、アルヴォ・ペルト (1935-)、スティーヴ・ライヒ (1936-)、フィリップ・グラス (1937-)、ジョン・アダムズ (1947-)、レポ・スメラ (1950-2000)、デヴィット・ラング (1957-)、マックス・リヒター (1966-)、ガブリエル・プロコフィエフ (1975-)、ブライス・デスナー (1976-)、ニコ・ミューリー (1981-)などの作品を取り上げ、日本初演作も多数含む。

”新しい音楽”を常に体験させてくれる先鋭的な室内オーケストラである。

(CDライナーノーツより)

 

 

 

 

 

 

The Chamber Symphony No.3
I. Symphonia
II. Invention for two voices
III. Toccata

Piano Sonata
I. Heavy Metal
II. Blues Invention
III. Toccata

Piano Sonataの姉妹作品にあたるThe Chamber Symphony No.3は、久石譲が提唱するSingle Track Music(単旋律)の手法が使われています。その説明は「ここ数年僕は単旋律の音楽を追求しています。一つのモチーフの変化だけで楽曲を構成する方法なので、様々な楽器が演奏していたとしても、どのパートであっても同時に鳴る音は全て同じ音です(オクターヴの違いはありますが)」(久石譲)とあるとおりです。

The Chamber Symphony No.3の第2楽章は「II. Invention for two voices」です。つまりタイトルそのまま2声のインヴェンションで作られている。そこに単旋律の手法が加わることで、ある音だけ同時に複数の楽器で鳴っていたり、ドとかレとか同じ音だけどオクターヴ高いまたは低い音でこれもまた必ず同時に鳴っていたり。

Piano SonataもThe Chamber Symphony No.3も第2楽章は2声で書かれていると思います。単旋律の手法を取り入れることで複数のモチーフ(声部)があるような錯覚効果もありながら、実は上のように同じ音が重なっていてモチーフ自体は2声になることをタイトル「II. Invention for two voices」が示しています。また楽器の出し入れで楽想がカラフルになることもあってPiano Sonataの「II. Blues Invention」からくるブルースの雰囲気はなくなっていると感じました。いろいろな意図やコンセプトでタイトルが変わっているのかもしれません。

Blog. 「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.12」コンサート・レポート より抜粋)

 

 

久石譲の室内交響曲第1番は「Chamber symphony for Electric Violin and Chamber Orchestra」(2015/『久石譲 presents MUSIC FUTURE 2015』収録)、室内交響曲第2番は「”The Black Fireworks” for Bandoneon and Chamber Orchestra」(2017/『久石譲 presents MUSIC FUTURE III』収録)である。

 

 

 

久石譲
Joe Hisaishi (1950-)
The Chamber Symphony No.3 [世界初演]
1. I Symphonia
2. II Invention for two voices
3. III Toccata

フィリップ・グラス
Philip Glass (1937-)
String Quartet No.5
4. I
5. II
6. III
7. IV
8. V

 Vn1 郷古 廉、 Vn2 小林 壱成、
 Va 中村 洋乃理、 Vc 中 実穂

マックス・リヒター/久石譲
Max Richter (1966-) / Joe Hisaishi (1950-)
9. On the Nature of Daylight

 Hr1 福川 伸陽、 Hr2 信末 碩才、
 Tp 辻本 憲一、 Tb 青木 昂、B.Tb 野々下 興一、
 Cl マルコス・ペレス・ミランダ、 Fg 向後 崇雄

デヴィッド・ラング
David Lang (1957-)
10. Breathless

 Fl 柳原 佑介、 Ob 坪池 泉美、
 Cl マルコス・ペレス・ミランダ、
 Fg 向後 崇雄、 Hr 信末 碩才

 

久石譲(指揮)1-3
Joe Hisaishi (Conductor)

ミュージック・フューチャー・バンド 1-3
Music Future Band

2024年7月25−26日 東京、紀尾井ホールにてライヴ収録
Live Recording at Kioi Hall, Tokyo, 25-26 July 2024

 

JOE HISAISHI presents MUSIC FUTURE VII

Conducted by Joe Hisaishi
Performed by Music Future Band
Live Recording at Kioi Hall, Tokyo, 25-26 July  2024

Produced by Joe Hisaishi
Recording & Balance Engineer: Tomoyoshi Ezaki
Assistant Engineers: Takeshi Muramatsu, Masashi Minakawa
Mixed and Mastered at EXTON Studio, Tokyo
Production Management: Wonder City Inc.
Music Sheet Preparation: Saori Minomo
A&R: Moe Sengoku
Cover Design: Miwa Hirose

Executive Producers: Ayame Fujisawa (Wonder City Inc.), Tomoyoshi Ezaki

Special thanks to MUSIC FUTURE Vol.11, Kenichi Yoda (ntv)

WELLFLOAT products were used in this mastering process.

Joe Hisaishi by the courtesy of Deutsche Grammophon GmbH

 

Disc. ゴーティエ・カピュソン『Gaia (Gaïa) / ガイア』

2025年11月7日発売 ※輸入盤
CD カタログNo. 2173272737
LP カタログNo. 2173284248

 

久石譲、M.リヒターら現代に称賛される作曲家らと、世界的チェリスト、ゴーティエ・カピュソンが創造する祈りのメロディ

世界的チェリスト、ゴーティエ・カピュソンが贈るアルバム《ガイア》は、多様な音楽言語を通じて自然の「回復力」「儚さ」「力強さ」というテーマが表現されており、人類と地球とのつながりを探求する、大胆で感情豊か、かつ多面的なプロジェクトです。

このプロジェクトには、マックス・リヒター、ルドヴィコ・エイナウディ、久石譲といった巨匠から新進気鋭の才能まで、16人の現代作曲家が17のオリジナル曲をこのアルバムのために提供。ジャンルや文化を超えた多様な音楽が集結しています。カピュソンはこのアルバムを「地球が音楽を通して自己を表現している」と語っています。この作品は脅かされている自然への賛歌であり、未来への祈りが込められています。自身の故郷であるフランス・アルプスの雄大な自然もインスピレーションの源となっています。

作曲家自身を含む多彩なゲストミュージシャンが演奏に参加しており、《ガイア》の音楽は自然の力強さともろさ、その荘厳さと静けさを描き出しています。カピュソンは本作を「チェロが自然のリズムと共鳴する、音楽的で人間的な冒険」と位置づけています。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

ギリシャ神話の原初の大地の女神、ガイア。このアルバムは、地球の美しさ、力強さ、そしてその脆さにインスピレーションを受け、地球に捧げられた作品です。異なる文化的背景、美学、音楽ジャンルを持つ16人の作曲家を一つの息吹のもとに集めたいという願いから生まれました。それはまた、警鐘を鳴らす歌であり、脅かされているこの美しさへの讃歌であり、未来の世代への祈りでもあります。

(CDジャケットより)

 

 

ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き

日本語解説書には、各作曲家による作品のコメントの日本語訳、小室敬幸氏による書下ろし解説を掲載

 

 

久石譲
プレリュード Prélude

これはゴーティエ・カピュソンが弾くことを念頭に書いた作品です。

チェロは短いモチーフに続いて、アルペジオのような音型を演奏し、ピアノ伴奏は対照的なリズムパターンを弾きながら、チェロに交わることはなく並行して進みます。

音型の微妙な変化により、倍音構造が変化していくように聴こえるので、演奏者はいかようにも解釈することができ、感情を吐露することも、、冷静沈着に演奏することもできます。

(CDブックレットより)

 

 

久石譲 presents MUSIC FUTUREコンサートでも取り上げてきた作曲家、マックス・リヒター、ブライス・デスナー、ニコ・ミューリーらも顔を揃える本盤は現代作曲家の贅沢な集いだ。そして日本からは久石譲に白羽の矢が立つ。

久石譲「プレリュード」を聴いていると、既出の「Shaking Anxiety and Dreamy Globe for 2 Cellos」などを思い起こすことになる。雰囲気が近いと感じるのは久石譲がその楽器の特性を掌握したうえで、チェロの開放弦を意識した調性からくるものなのかもしれない。とても魅力的な楽曲だ。録音とリリースに1年以上のインターバルがある。久石譲が「プレリュード」を作曲したのは2024年前半頃の可能性も出てくる。もちろんそれよりも前に依頼され楽曲構想を練り温めていた楽曲かもしれない。久石譲の今が聴けるホットな楽曲であることは確かだ。

 

 

同時発売のLPはCD収録の17曲から12曲を厳選した、数量限定生産140gアナログLPレコード

 

 

マックス・リヒター
1. ガイアのシークエンス Sequence for Gaïa

ブライス・デスナー
2. 森ヘ Towards the Forest

JBダンケル(アリィ・アリューシュ・ネアマ編曲)
3. 目覚め Wake

アヤナ・ウィッター=ジョンソン
4. 永遠の住処 Forever Home

ルドヴィコ・エイナウディ
5. 空気 Air

久石譲
6. プレリュード Prélude

アルマン・アマール
7. ボレアス Boreas

ブライス・デスナー
8. 光に向かって Towards the Light

オリヴィア・ベッリ
9. ターマル・メトゥシェラ Tàmâr Mĕtūshelāh

ゼイヴィア・フォーリー
10. 野望 Ambition

ガブリエラ・モンテーロ
11. ブルジェ湖で Sur le lac du Bourget

ジャスミン・バーンズ
12. 陽だまりの人生 Life in Sunshine

ニコ・ミューリー
13. サイド・ピース Side Piece

クウェントン・ブレーシュ
14. 風と雨 Of Wind and Rain

アベル・セラウチュウェ
15. かなたの夢 Toro Tsa Kwa

ミッシー・マッゾーリ
16. いつもの幻影 The Usual Illusion

ミシェル・カニトロ/ヴラディミール・パリエンテ
(カリーム・アベス&ブリス・ダボリ編曲)
サラ・レベッカ(歌詞)
17. ネヴァー・セイ・ネヴァー Never Say Never

【演奏】
ゴーティエ・カピュソン(チェロ)
ジェローム・デュクロ(ピアノ:1, 7, 8)
フランク・ブラレイ(ピアノ:6, 10, 11, 13)
オリヴィア・ベッリ(ピアノ:9)
カプチェッリ(チェロ・アンサンブル:3, 12, 14)
アヤナ・ウィッター=ジョンソン(チェロ 、ヴォーカル:4)
アベル・セラウチュウェ(チェロ、ヴォーカル、プログラミング:15)
ミシェル・カニトロ(プロダクション:17)
サラ・レベッカ(ヴォーカル:17)

【録音】
2024年8月23-27日、10月27-31日、エルマウ城

レーベル : WARNER ERATO
発売国 : Europe

 

Disc. 『NHKスペシャル ディープオーシャン 幻のシーラカンス王国』

2025年9月26日 Blu-ray/DVD発売
Blu-ray NSBS-54594
DVD NSDS-54596

 

NHKスペシャル
DEEP OCEAN
ディープオーシャン

幻のシーラカンス王国

潜水艦を交互に潜らせる世界初の「72時間追跡作戦」を敢行
絶壁の隙間に潜む”隠れ家”や未知の行動を捉えることに成功
4億年前から変わらぬ姿でなぜ生き残ってこられたのか?
前代未聞の冒険で生きた化石の知られざる姿に迫る!

 

謎多き古代魚・シーラカンスの真の姿とは…?

世界的スクープ、ダイオウイカの初撮影に成功したNHK深海取材班が、生態が謎に包まれた古代魚・シーラカンスに挑む。インドネシア・スラウェシ島で昼夜をわかたず潜水班を潜らせる「72時間追跡作戦」を敢行。絶壁の隙間に8匹の群れを発見。繁殖や捕食の解明につながる未知の行動を捉えることに成功した。シーラカンスは脊椎動物が海から陸へ上陸を遂げる過程にいた特別な魚として科学的に重要な意味をもつ。謎多き古代魚の知られざる姿に迫る冒険ドキュメント。

2025年3月2日 NHK総合テレビで放送

 

音楽:久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
国際共同制作:ZDF/ARTE and OceanX
協力:The Coordinating Ministry of Maritime Affairs and Investment of the Republic of Indonesia

 

特典映像
◆〈国際版〉Kingdom of the Coelacanth (約52分)
  アッテンボローのディープオーシャン 幻のシーラカンス
◆ダイジェスト (約3分)
◆体感!潜水カメラマンの1日 (約4分)
◆久石譲×「シーラカンス」音楽 (約7分半)

封入特典
◆特製リーフレット
 「”深海のラスボス”に挑む」ディレクター 松村紀生
 「シーラカンス調査の学術的意義」ふくしま海洋科学館「アクアマリン ふくしま」 岩田雅光

 

出典:商品パッケージ (特典詳細を一部追記)

 

 

 

〈国際版〉(52分)は番組構成が一部異なる。主に調査後の後日談や追加調査のシーンである。番組後半にあたる箇所で感覚値では全体から1/5が別映像になっている。詳細に〈国際版〉とNHK版(59分)2つのプログラムを同時視聴したものではない。

本番組は日本国内はもちろん海外でも放送されていることになるのだろう。もしかしたら音楽:久石譲に興味をもった人もいるかもしれない。ただ全体的に音楽のボリュームが小さいためなかなか気に留めるのは難しい。久石譲が書き下ろした音楽が作品として音源として残されることを切望している。

本作品の音楽は未音源化(2025.9現在)である。

 

使用音楽については下記infomationリンクにて詳しく記している。

 

円盤のメインメニューではメインテーマをフルバージョンで聴くことができる。また特典映像の「ダイジェスト(約3分)」「体感!潜水カメラマンの1日(約4分)」「久石譲×「シーラカンス」音楽(約7分半)」は番組放送時にNHK公式YouTubeにて公開されていたものである。久石譲登場動画のほうでもメインテーマのフルバージョンは聴くことができる。下記インフォメーションページご参照。

 

 

 

 

 

【Blu-ray仕様】
ドキュメンタリー/セル/本編59分+特典映像66分/1920×1080iFull HD/(1)リニアPCM 2.0chステレオ(特典の一部 リニアPCMのみ)(2)ドルビーデジタル 5.1chサラウンド/二層/カラー/バリアフリー日本語字幕(本編のみ)/特製リフレット

 

【DVD仕様】
ドキュメンタリー/セル/本編59分+特典映像66分/16:9LB/(1)リニアPCM 2.0chステレオ(特典の一部 リニアPCMのみ)(2)ドルビーデジタル 5.1chサラウンド/片面二層/カラー/特製リーフレット

 

Disc. 『NHKスペシャル ディープオーシャン 紅海 世界初! 深海の魔境に挑む』

2025年9月26日 Blu-ray/DVD発売
Blu-ray NSBS-54595
DVD NSDS-54597

 

NHKスペシャル
DEEP OCEAN
ディープオーシャン

紅海 世界初! 深海の魔境に挑む

深い海の底に広がる謎の湖──ブラインプール
そこは生命誕生の謎をも秘めた太古の海
砂漠に囲まれた未知なる海・紅海を世界で初めて大調査
最新超高速感度カメラで神秘の景観と生命起源の解明に迫る!

 

深海の魔境に生命起源の解明に迫る大発見が!

砂漠に囲まれた海・紅海。極彩色のサンゴ礁の下は未調査の海域。サウジアラビア政府が行った世界初の紅海深海大調査に参加。目指すのは海底1800mにある謎の湖「ブラインプール」。海底にもう一つの水面が現れ神秘的な光景が広がる。そこは原始の海に近い環境で生命起源の解明につながるという。神秘の海底景観と深海生物たちの命の攻防。研究者が挑む生命起源の謎に迫る。

2023年7月23日 NHK総合テレビで放送

 

音楽:久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
国際共同制作:ZDF/ARTE
協力:National Center for Wildlife of the Kingdom of Saudi Arabia, OceanX Media

 

特典映像
◆〈国際版〉Mysterious Worlds od the Red Sea (約52分)
  アッテンボローのディープオーシャン 紅海 神秘の魔境
◆ディープオーシャン 深海への挑戦 (約3分)
◆久石譲×「紅海」音楽 (約7分)

封入特典
◆特製リーフレット
 「異次元の海に潜る」ディレクター 溝渕貴裕
 「深海 8K撮影への挑戦」カメラマン 髙村幸平

 

出典:商品パッケージ (特典詳細を一部追記)

 

 

 

〈国際版〉(52分)は番組構成が一部異なる。NHK版(49分)はプロジェクトチームの日本人研究者にスポットを当ててドキュメントしているが、〈国際版〉は英語圏の博士・研究者にスポットを当てた構成になっているためである。そのため日本人研究者の登場回数は極めて少ない。英語圏から番組を視聴する場合は〈国際版〉のほうが馴染みやすい。感覚値では全体の1/3が別映像になっている。

それに伴い音楽も当然同じ使われ方をしていない箇所もある。とは言っても新旧シリーズ音楽から使われている曲数や曲尺に大きな違いはない印象だった。詳細にタイミングシート(Mナンバー)の比較はしていない。

本番組は日本国内はもちろん海外でも放送されていることになるのだろう。もしかしたら音楽:久石譲に興味をもった人もいるかもしれない。ただ全体的に音楽のボリュームが小さいためなかなか気に留めるのは難しい。久石譲が書き下ろした音楽が作品として音源として残されることを切望している。

本作品の音楽は未音源化(2025.9現在)である。

 

使用音楽については下記infomationリンクにて詳しく記している。

 

円盤のメインメニューではメインテーマをフルバージョンで聴くことができる。また特典映像の「ディープオーシャン 深海への挑戦 (約3分)」「久石譲×「紅海」音楽(約7分)」は番組放送時にNHK公式YouTubeにて公開されていたものである。久石譲登場動画のほうでもメインテーマのフルバージョンは聴くことができる。下記インフォメーションページご参照。

 

 

 

 

 

【Blu-ray仕様】
ドキュメンタリー/セル/本編49分+特典映像62分/1920×1080iFull HD/(1)リニアPCM 2.0chステレオ(特典の一部 リニアPCMのみ)(2)ドルビーデジタル 5.1chサラウンド/二層/カラー/バリアフリー日本語字幕(本編のみ)/特製リフレット

 

【DVD仕様】
ドキュメンタリー/セル/本編49分+特典映像62分/16:9LB/(1)リニアPCM 2.0chステレオ(特典の一部 リニアPCMのみ)(2)ドルビーデジタル 5.1chサラウンド/片面二層/カラー/特製リーフレット

 

Disc. 久石譲 『A Big Bold Beautiful Journey (Original Motion Picture Soundtrack)』

2025年9月19日 デジタルリリース

 

2025年公開映画『A Big Bold Beautiful Journey』
監督:コゴナダ
脚本:セス・リース
音楽:久石譲
出演:コリン・ファレル、マーゴット・ロビー ほか

2025年9月19日アメリカ公開
『A Big Bold Beautiful Journey』

2025年12月19日日本公開
『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』

 

 

久石譲がハリウッド映画の音楽を手がけるのはキャリア初となる。

 

 

 監督は、前述の通り韓国系アメリカ人のコゴナダが務めており、気鋭の映画スタジオ・A24製作で音楽を坂本龍一が担当した『アフター・ヤン』は賞レースにも名を連ねる名作として、映画ファンの間でも高く評価されています。さらにコゴナダはスタジオジブリの大ファンであり、本作でも宮崎駿監督作品から大きなインスパイアを受けているとコメント。その強い思いから、同監督作品の映画音楽を手掛けている久石譲に本作の音楽を熱烈オファー。久石がハリウッド映画のサウンドトラックを担当するのは彼の輝かしいキャリアの中でも初めてのことであり、日本とも縁深い作品となりました。

出典:久石譲がハリウッド映画音楽デビュー 『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』12月公開決定 – CDJournal ニュース より抜粋
https://www.cdjournal.com/main/news/margot-robbie/120901

 

 

 

 

 

 

サントラレビューはこちらの日本盤CDページに記した。

 

 

1. Rain (1:51)
2. I’m Not (0:47)
3. The Point (Bonus Track) (0:13)
4. Sarah and David (5:10)
5. A Big, Bold, Beautiful Journey (1:24)
6. The Door (Bonus Track) (1:27)
7. The Lighthouse (2:28)
8. Silent (Bonus Track) (2:35)
9. Memory of Dad0 (2:37)
10. High School (1:15)
11. Mom Passed Away (1:33)
12. To Her Mother’s Side (3:08)
13. Memories of Mother (2:09)
14. The Balloon and the Bear (1:56)
15. Earth Kiss (1:50)
16. Couple Fight (0:36)
17. The Accident (Bonus Track) (1:26)
18. Midnight Walk (0:38)
19. Two Paths (1:35)
20. The Childhood Home (1:45)
21. When I Was Young (1:54)
22. Meet Again (Bonus Track) (1:07)
23. The Risk – Laufey (3:58)
24. Winter Wonderland – Laufey (2:13)
25. But Beautiful – Laufey (4:32)
26. Let’s Dream in the Moonlight (Take 1) – Laufey (2:48)
27. Let My Love Open the Door – Mitski (2:42)
28. The Risk (Instrumental) – Laufey (3:58)

Total Time: 59 min.

 

 

Disc. 久石譲 『Joe Hisaishi Conducts』

2025年8月8日 配信リリース
2026年5月29日 CD発売 UMCK-1790(予定)
2026年5月29日 LP発売(予定)

 

久石譲が作曲家の視点でクラシック曲の新たな魅力を引き出すシリーズ「JOE HISAISHI Future Orchestra Classics vol.7」を収録したライブ盤。

ニューヨークの同時多発テロ(9.11)の発生現場を訪れた際の衝撃がきっかけとなって作曲を始めた「The End of the World」は2015年以来9年ぶりとなる再演を収録。

また、ミニマル・ミュージックの巨匠にして現代最高の作曲家のひとりであるスティーヴ・ライヒの「砂漠の音楽」【※オリジナル編成版(1984年)全曲】は世界初演から40年間、日本での演奏が実現していなかった難曲。今回久石譲の手により日本初演となり、各所から絶賛を浴びた演奏である。

・デジパック仕様
・日本語解説書封入

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

Joe Hisaishi – The End of the World (Version for Soprano): III. D.e.a.d (Visualizer)

from Deutsche Grammophon YouTube

 

 

 

Joe Hisaishi:The End of the World
久石譲:ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド

久石譲が2007年秋にニューヨークを訪れた時の印象がきっかけとなり、2008年から作曲に着手した組曲《The End of the World》は、2001年同時多発テロ(9.11)による世界秩序と価値観の崩壊が引き起こした「不安と混沌」をテーマにした作品である。もともとは《After 9.11》という仮タイトルが付けられていたが、久石はカントリー歌手スキータ・デイヴィスが1962年にヒットさせたヴォーカル・ナンバー《この世の果てまで The End of the World》にインスパイアされ、組曲全体を《The End of the World》と命名した。2008年に、〈I. Collapse〉〈II. Grace of the St.Paul〉〈III. Beyond the World〉の3楽章からなる組曲として初演された後、この作品は一種のワーク・イン・プログレスとしてさまざまな変遷をたどり、2015年のW.D.O.(ワールド・ドリーム・オーケストラ)公演において、上記3楽章に〈D.e.a.d〉を挟み込んだ4楽章+久石がリコンポーズした《この世の果てまで》の計5楽章(4+1)の組曲として演奏された。本日演奏されるのは、そのW.D.O.2015公演で初演されたヴァージョンである。

I. Collapse
ニューヨークのグラウンド・ゼロの印象を基に書かれた楽章。冒頭、チューブラー・ベルズが打ち鳴らす”警鐘”のリズム動機が、全曲を統一する循環動機もしくは固定楽想(イデー・フィクス)として、その後も繰り返し登場する。先の見えない不安を表現したような第1主題と、より軽快な楽想を持つ第2主題から構成される。

II. Grace of the St. Paul
楽章名は、グラウンド・ゼロに近いセント・ポール教会(9.11発生時、多くの負傷者が担ぎ込まれた)に由来する。冒頭で演奏されるチェロ独奏の痛切な哀歌(エレジー)がオリエンタル風の楽想に発展し、人々の苦しみや祈りを表現していく。このセクションが感情の高まりを見せた後、サキソフォン・ソロが一種のカデンツァのように鳴り響き、ニューヨークの都会を彷彿とさせるジャジーなセクションに移行する。そのセクションで繰り返し聴こえてくる不思議な信号音は、テロ現場やセント・ポール教会に駆けつける緊急車両のサイレンを表現したものである。

III. D.e.a.d
もともとは、2005年に発表された4楽章の管弦楽組曲《DEAD》の第2楽章〈The Abyss~深淵を臨く者は・・・・~〉として作曲された。《DEAD》(”死”と、レ・ミ・ラ・レの音名のダブル・ミーニング)の段階では器楽楽章だったが、本日演奏されるW.D.O.2015ヴァージョンに組み込まれた際、久石のアイディアを基に麻衣が歌詞を書き下ろした声楽パートが新たに加えられた。原曲の楽章名は、ニーチェの哲学書『ツァラトゥストラはかく語りき』の一節「怪物と闘う者は、その過程で自分が怪物にならぬよう注意せねばならない。深淵を臨(のぞ)くと、深淵がこちらを臨き返してくる」に由来する。ソリストが歌う歌詞が、特定の事件(すなわち9.11)や世俗そのものを超越し、ある種の箴言(しんげん)のように響いてくる。

IV. Beyond the World
3楽章版の《The End of the World》が2009年のアルバム『Minima_Rhythm』に収録された際、久石自身の作詞によるラテン語の合唱パートが新たに加えられた。「世界の終わり」の不安と混沌が極限に達し、同時にそれがビッグバンを起こすように「生への意志」に転じていくさまを、11/8拍子の複雑な変拍子と絶えず変化し続ける浮遊感に満ちたハーモニーで表現する。楽章の終わりには、第1楽章に登場したチューブラー・ベルズの”警鐘”のリズム動機が回帰する。

組曲としては、以上の4つの楽章で一区切りとなり、最後に《この世の果てまで》のリコンポーズ版がエピローグ的に演奏される。

Recomposed by Joe Hisaishi:The End of the World
原曲《この世の果てまで》の歌詞の内容は、作詞者シルヴィア・ディー(Sylvia Dee)が14歳で父親と死別した時の悲しみを綴ったものとされている。久石がこのヴォーカル・ナンバーを組曲の終わりに付加した理由のひとつは、この曲のメロディーが持つ美しさを久石が高く評価していたからである。このように、パーソナルな思いを表現した世俗曲や民謡のメロディーを、シンフォニックな大規模作品の中に引用する手法は、久石が敬愛するマーラーの作曲の方法論に通じるものがあると言えるだろう。愛する者を失った悲しみをエモーショナルに歌うソリストと、その嘆きを温かく包み込むコーラスの背後で、チューブラー・ベルズのリズム動機がかすかに聴こえてくるが、その響きは今までの恐ろしい”警鐘”から、祈りの”弔鐘”へと変容を遂げている。最後に、チューブラー・ベルズが”希望の鐘”を静かに暗示しながら、全5楽章の組曲全体が安らかに閉じられる。

楽曲解説:前島秀国

 

Steve Reich:The Desert Music
スティーヴ・ライヒ:砂漠の音楽

スティーヴ・ライヒが1982年から83年にかけて作曲した《砂漠の音楽》は、アメリカの詩人/医師ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883-1963、以下WCWと表記)の詩をテキストに用いて作曲された、ライヒ最大の編成を持つ作品である。かねてからWCWを敬愛してきたライヒは、詩集『砂漠の音楽 その他の詩』(1954年出版)と『愛への旅』(1955年出版)に収められた詩を選択・抜粋・編集した上で、本作品の歌詞に用いている。

WCWの詩以外に、ライヒは次の3つの「砂漠」から作曲のインスピレーションを得た。まず、旧約聖書の出エジプト記に登場するシナイ半島の砂漠。2つめは、ライヒ自身が何度か往復したことがあるカリフォルニア州ハーヴェの砂漠。そして3つめが、人類初の原爆実験を含む多くの核実験が行われた、ニューメキシコ州アラモゴートの砂漠である。そこでライヒは、WCWがヒロシマとナガサキ以降の時期に書いた3篇の詩を意図的に選択し、詩人の関心とライヒ自身の関心を音楽の中で合致させようと試みた。ライヒは筆者との取材の中で、次のように《砂漠の音楽》を解説している。「私の曲に限りませんが、どんな音楽でも歌詞がある場合には、その言葉に含まれるサウンドと意味を大切に扱わなければいけません。もちろん、歌詞に用いるテキストは自分で選びましたが、歌詞の存在によって、普段の自分だったら絶対にしないような作曲をせざるを得なくなります。《砂漠の音楽》では、WCWの詩が原爆を扱っているので、今までの自分の曲になかった暗さを音楽で表現する必要があったんです」。

今回日本初演される1984年初演版のオーケストラ(4管編成)でとりわけ注目すべきは、ライヒのアンサンブル作品で中心的な役割を果たすマレット楽器が指揮台を囲むように配置され、視覚的にも聴覚的にもリズム(パルス)がこの曲の中心だとライヒが強調していること、そして弦5部が3声のカノンを頻繁に演奏するため、3つの小グループに分割されて配置されているという点である。

全5楽章はABCBAのアーチ構造で構成され、中間のCの第3楽章はそれ自体がABAのアーチ構造を内包している。それぞれの楽章は和音のサイクル(循環)に基づいて作曲され、第1楽章と第5楽章、第2楽章と第4楽章、第3楽章がそれぞれ固有のサイクルを持つ。さらに、第2楽章と第4楽章、第3楽章の両セクション(IIIAとIIIC)は、それぞれ同じ歌詞が用いられている。かくして、切れ目なく演奏される全曲は、第1楽章でパルスのリズムと和音のサイクルを提示し、第3楽章中間のIIIBで折り返し地点に達した後、それまでの往路を復路として帰っていくように逆行し、第5楽章の最後で冒頭のパルス音と和音のサイクルに回帰する。

このような構造に加え、先に紹介したライヒの発言にもあるように、音楽にはテキストの内容が色濃く反映されている。具体的を挙げると、第2楽章と第4楽章の歌詞は、ライヒ自身の音楽とその聴取態度を自己言及的に表現したテキストとして歌われる。合唱が「半分ほど目を閉じてみよう。目で聴くわけではないのだから」と歌うのは、1970年代にライヒの音楽に対して貼られた「睡眠音楽」「トランス音楽」というレッテルに対する反論である。これに対し、半音階を多用した暗い第3楽章では音楽外の問題、すなわち原爆が扱われている。それを端的に表しているのが、第3楽章のIIIAとIIICで歌われる「ようやく願望を実現した以上、人類は願望を変えるか滅びるしかない」という黙示録的な歌詞であり、IIICでヴィオラが演奏するサイレン音すなわち”警報”である。そして、合唱がIIIBで「音楽の基本はテーマの繰り返しだ」と歌い始めると、音楽は”カノン地獄”と呼びたくなるような凄まじい対位法(カウンターポイント)に突入し、やがてカノンは「現状の解決」すなわち「解決すべき現実の諸問題 the facts to be resolved」という言葉を扱い始める。つまり、「繰り返し」を続けるライヒのミニマル・ミュージックと同様、たとえ難しくても、人類は「諸問題」に厭くことなく向き合っていかなければならないという言外の意味がそこに込められている。

なお、最後の第5楽章の歌詞に関して、ライヒはWCWのテキストを編集することで「最も先に光を届ける」人が具体的に誰なのか、敢えて明示を避けている。WCWの原詩ではトルストイ、孔子、ブッダ、リンカーンなどの人物が挙げられているが、原詩の文脈とライヒの作曲意図を踏まえ、歌詞の拙訳では「偉人」と曖昧にしておいた。

楽曲解説:前島秀国

(「JOE HISAISHI FUTURE ORCHESTAR CLASSICS Vol.7」コンサート・パンフレットより)

 

 

 

 

CD

スティーヴ・ライヒ: 砂漠の音楽
01. I. fast
02. II. moderate
03. IIIA. slow
04. IIIB. moderate
05. IIIC. slow
06. IV. moderate
07 V. fast

久石譲:The End of The World
08. I. Collapse
09. II. Grace of the St. Paul
10. III. D.e.a.d
11. IV. Beyond the World
12. Recomposed by Joe Hisaishi: The End of the World

 

レコーディングデータ

録音年:2024年7月31日、8月1日
録音場所:東京・サントリーホール
指揮者:久石譲
コンサート・マスター:近藤薫
ソプラノ:エラー・テイラー
合唱:東京混声合唱団
楽団:FUTURE ORCHESTRA CLASSICS

 

Disc. 戸田信子、陣内一真 『リヴァイアサン (Soundtrack from the Netflix Series)』

2025年7月10日 デジタルリリース

Netflixオリジナルアニメーションシリーズ「リヴァイアサン / Leviathan」のオリジナル・サウンドトラック。アルバムには戸田信子と陣内一真によるオリジナル・スコアと、久石譲が書き下ろしたオリジナル・ソングも収録されている。

 

 

■主題歌:
オープニング:久石譲「ひとすじの道へ」

エンディング:久石譲 feat. ダイアナ・ガーネット 「その先の空へ」
作詞:鈴木麻実子 作曲:久石譲 編曲:戸田信子、陣内一真

Opening Theme “Paths Combine” by Joe Hisaishi
Ending Theme “The Sky Ahead” by Joe Hisaishi feat. Diana Garnet

 

Conductor:David Hernando Rico
Orchestrators:Nobuko Toda, Robin Hoffman
Orchestra:Bratislava Symphony Orchestra, Tokyo Studio Symphony
Recording Studio:Slovak Radio Concert Hall, Sony Music Studios Tokyo
Recording Engineer:Igor Baar, Satoshi Bono
Score Mixing Engineer:Suminobu Hamada 

 

 

久石譲はオリジナル・ソングとそのインストゥルメンタル・ヴァージョンなど5曲でクレジットされている。

「41. Paths Combine (Piano Duet Version)」はオープニング・テーマとして使用されている。主人公二人を象徴する楽曲とも言えるのかもしれない。”Piano Duet”となっているのも意図がうかがえる。実際には物語にそういったシーンはないが作品の求める世界観が楽曲に託されていると感じる。そのアレンジバージョン「16. Building Friendship」「32. Paths Combine (Violin and Vocal Version)」も含めて二人を描いた印象的なシーンで使用されている。

「1. The Sky Ahead (feat. Diana Garnet)」はエンディング・テーマとして使用されている。また戸田信子と陣内一真によるオリジナル・スコアのなかで「4. Deryn Is Dylan Sharp」「5. Huxley Flies Away」などで、そのメロディの一部がモチーフにもなっている。

「24. A Night in Istanbul」は第6話と第7話の重要なシーンで登場する。

全12話のなかで久石譲の書き下ろした楽曲たちは、主題歌はもちろん物語の大切なシーンでの挿入歌として迎えられているほどキーとなる箇所で効果的に使われている。

 

 

リヴァイアサン (Soundtrack from the Netflix Series)

1. The Sky Ahead (feat. Diana Garnet) – Joe Hisaishi (3:40)
2. Leviathan Main Theme (4:29)
3. Stormwalker (1:04)
4. Deryn Is Dylan Sharp (1:18)
5. Huxley Flies Away (2:26)
6. Aberdeen (0:25)
7. Deryn and Her Father (0:36)
8. Prince Aleksandar of Hohenberg (1:14)
9. Sarajevo, 1914 (0:41)
10. Clanker Army (1:44)
11. Leviathan in Paris (1:08)
12. Outbreak of War (1:28)
13. Get That Flare Off! (2:13)
14. The World at War (1:18)
15. Royal Inheritance (2:11)
16. Building Friendship – Nobuko Toda, Kazuma Jinnouchi & Joe Hisaishi (2:08)
17. Preparing for Launch (1:20)
18. SMS Kaiser (2:40)
19. SMS Herkules (1:40)
20. Bovril (0:57)
21. Parting Ways (1:51)
22. Moonlight Flight (2:27)
23. Nene (1:20)
24. A Night in Istanbul – Joe Hisaishi (1:21)
25. When the War Is Over (0:49)
26. Ottoman Empire (1:01)
27. The Turkish War of Independence (4:41)
28. Otto Klopp (2:15)
29. To End This War (1:34)
30. Anomalies (2:00)
31. Dr. Nora Barlow’s Findings (1:16)
32. Paths Combine (Violin and Vocal Version) (feat. Sharp (CV: Natsumi Fujiwara)) – Joe Hisaishi (2:06)
33. Big Whale Blues (0:41
34. Nikola Tesla’s Premiere (0:44)
35. Meeting Tesla (1:20)
36. Kidnapped (1:10)
37. No Goliath for the German Army! (2:27)
38. For the Greater Good (5:50)
39. Deryn and the Leviathan (0:40)
40. Who We Are (1:04)
41. Paths Combine (Piano Duet Version) – Joe Hisaishi (1:18)

レーベル:Netflix Music
規格品番:81232217-01-JP
発売日:2025年7月10日
配信開始日:2025年7月10日
収録曲数:全41曲
収録時間:1:12:32

 

Disc. 久石譲 『Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra / 交響組曲「君たちはどう生きるか」』 *Unreleased

2025年7月3日 世界初演

 

2025年7月3,4日開催「Joe Hisaishi in Concert with Singapore Symphony Orchestra」にて世界初演。

2025年7月21,22日開催「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert in Seoul」にて韓国初演。

2025年7月24,25日開催「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert at Suntory Hall」にて日本初演。

以降も海外公演にてたびたびプログラムされる最新交響組曲。

 

 

Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra

Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestraは宮﨑駿氏の2023年に制作された同名映画に書いた音楽をコンサート楽曲として再構成した作品だ。

映画の構成は前半が当時のリアルな現実描写になっていて、後半は少しダークなファンタジーになっている。それを音楽で繋げるために僕のベースであるミニマルミュージック的な手法で全体を構成する方法を採った。ミニマルミュージックは短いフレーズを繰り返しながら変化していく音楽の手法である。そしてこの映画は、宮﨑さんの個人的な内面世界を表現していると思われたので、自分が弾くピアノを音楽の中心に据えてオーケストラも控えめに作曲した。

そのため、劇的効果をねらった音楽的表現を省き、画面で展開されているドラマからも距離をとることで監督の考えがよりクリアに表現できるよう心がけた。その結果、宮﨑監督に喜んでもらえたことは幸いである。

そして2025年4月、ドイツ・グラモフォンからリリースするため、ロンドンのエア・スタジオとアビー・ロード・スタジオでロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と自作のSymphony No.3、そしてこのThe Boy and the Heronを組曲としてレコーディングした。その演奏やレコーディングは素晴らしく我々のチームが機能した成果である!と思っている。

組曲としては映画の進行に即して構成し、より音楽的な表現になるようオーケストレーションにも手を加えた。今までの交響組曲とは違った世界が展開されることを願っている。

久石譲

(「Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025 Orchestra Concert」パンフレットより)

 

 

構成曲(公式)

Movements:
1.Ask me why —
2.Gray Heron —
3.A Trap —
4.Warawara —
5.Rain of Fire —
6.A Song of Prayer —
7.The King’s Parade – Diversion —
8.The Great Collapse —
9.Ask me why

1.Ask me why
2.アオサギ
3.ワナ
4.ワラワラ
5.火の雨
6.祈りのうた
7.大王の行進 – 陽動
8.大崩壊
9.Ask me why

 

 

レビュー

 

 

 

Disc. 久石譲 『幾千のつばさ』 *Unreleased 【4/21 update】

2025年4月6日 発表

 

N高グループ校歌
「幾千のつばさ」
作詞:「幾千のつばさ」校歌制作委員会
作曲:久石譲
合唱:リトルキャロル&フレンズ

 

2025年4月6日開催「N高グループ AI入学式」にて発表された。楽曲に合わせたMV上映で歌詞とイメージ映像とともに紹介された。また2025年4月開校ZEN大学でも同グループ校歌として披露された。

若い混声合唱によって歌われている。ユニゾンや声部が分かれたりと合唱曲に仕上がっている。歌詞は3番まであり3番に入るところで転調している。シンセサイザーサウンドを基調とした音づくりがされている。当校のイメージに合わせたものかもしれない。通奏で響く太鼓の鼓動が印象的な楽曲である。

 

レコーディング風景

from リトルキャロル公式SNS

 

 

2025.04.21 追記
入学式で披露されたMusic Videoが公開された。

N高グループ校歌『幾千のつばさ』(作曲 久石譲)

from N高等学校・S高等学校・R高等学校 公式YouTube