1988年 CM放送
MAZDAファミリア関連CMでは、「THE WINTER REQUIEM」「794 BDH」(CURVED MUSIC収録)があるが、CD化されていない曲名不明の別CM曲もある。
上記2楽曲同様に、硬質なフェアライト音源を使った8ビートの疾走感ある曲。


(CM映像より)
1988年12月21日 CD発売 32L2-41
1988年12月21日 LP発売 28L1-41
1988年12月21日 CT発売 28L4-41
1988年公開 映画「ヴイナス戦記」
監督:安彦良和 音楽:久石譲
【楽曲解説】
1.ヴイナスの彼方へ
愛と美の女神の地-ヴイナス。しかしその素顔は冷たく、人々の争いにも救いを与えてはくれない。激しい戦闘のあいまに、ひとときの安らぎを得ようとするヒロインたちの、悲しさをおびた旋律が盛り上がり、そしてまた無情な戦斗の彼方にかき消されてゆく。それでもヒロは走り続けるのだ。ヴイナスの明日は、一体どんなものとなるのか、果たして彼らはそれを戦いとれるのだろうか。
2.灼熱のサーキット
明るいエイトビートにのせ、力強い女声ヴォーカルが、ローリング・ゲームに賭けるヒロたちを唄い上げる。そしてまた、戦場へと世界は移っても、生命を賭けて疾走する彼らの若さが、激しくそして鮮やかな事に少しの変わりはないと。-…熱いものが、ほしいんだ。なにか、熱いものが… それを見つけるためにとび出してゆくヒロ。その後ろ姿にきらめくものは、希望と呼んで良いのだろうか。それを見た者は誰でも、彼を追おうとするだろう。
3.青空市場
大地に根づいた人類のいとなみを感じさせる土着的なリズムは、そのたくましさをも表しているといえよう。特に前半の明るい広がりは、人々の希望を思わせ力強い。そして、後半の金属質な旋律により、のしかかっている現実-すなわち政治的背景の存在を暗示し、日常にひそんだ不安をかいまみせるのである。
4.イシュタルの襲来
響く重低音とそれにかぶる不気味な高音は、重爆撃機の襲来と警報を表しているようだ。雨のように注ぐ爆弾、そして降下する重戦車隊に、街は制圧させてゆく。破壊と死、残るものは絶望ばかりか。そんな凄まじさを不協和音がいっそうあおりたてる。その唐突な終結は、不安なヴイナスの惑星としての未来をすら感じさせる。
5.愛のテーマ(For Maggie)
スローテンポのイントロが、ぎこちないヒロとマギーを映し出す。せつない主旋律は酸っぱいような想いをいっぱいにあふれさせ、ヒロを包み込み支えようとするマギーのおさない母性を感じさせる。激情のままに抱き合っても、心の中心部にはもっと真剣な想いのあふれる二人を、まるでヴイナスが見守っているような、詩情豊かなメロディが広がる。
6.青空の疾走
イオシティを疾走するヒロとバイク。街は頽廃の色から荒廃へと変わろうとしている。人々の不安があたりに満ちるなか、ひたすら走るヒロの目には、絶望しか映らぬようにさえ見える。いや、そんなことはない。何か、何かが起こるはず。その何かこそが、自分をぶつけられるもののはず。いらだちを交えたヒロの疾走を、アップテンポで追う。
7.スウのテーマ
軽いタッチのポップなリズムに、ちょっと散りばめられたのは、大人の女の妖しい気分? 自由奔放で目立ちたがりで、キャリアウーマンのツッパイも一人前。そんなスウがヴイナスにやってきた。スウにとっては戦争だってワクワクのもとだ。けれど、スウだって本当は楽しいことが大好きの明るい純情っ子。軽快なメロディに、スキップしている彼女が見えるようだ。
8.ヴイナスの風(Wind On The Venus)
ロック調のメロディにのせ、迷いながらも前進を続けていくヒロを唄う。負けず嫌いな性格が、いつしか自分ばかりでなく、回りの皆をひっぱって行く程の大きな力となってゆくのがよくわかるだろう。ヴォーカルの繊細さが、ヒロのナイーブさを上手く見せてくれているようでもある。
9.イオ・City
炎と氷、極暑と極寒。この二つの顔をもつヴイナスは、美しさと、すさまじい嫉妬をあわせもつ、きまぐれな女神のようだ。そして、二つのはざまの黄昏地でしか生きることができないヒロたちは、いつも同じ表情の太陽しか知らない。きらめくようなピアノが夜を教えても、見上げる空は薄明…。それでも時間だけは動いてゆく。この眺めが変わらないように、ヒロたちの明日もただ過ぎてゆくのだろうか。空の広がりの壮大さに、悲しみを含ませるような弦が美しい。
10.燃える戦場
緊迫したリズムが、初陣のヒロをふるえさせる。敵重戦車”タコ”の前進の響きが地をゆるがす。巨大な”タコ”を向こうに回し、大口径ミサイルや滑空砲をかいくぐり、戦闘バイクを操るヒロの指がトリガーにかかる。-撃つんだ!! 弾倉が空になるまで!! 40ミリライフルが火を吹き、部厚い”タコ”の胴体にくい込んでゆく。少年たちの歓声が、ヒロにきこえる。閃光と轟音をふくれあがらせ-”タコ”が死んだ。
(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

1. ヴイナスの彼方へ
2. 灼熱のサーキット
3. 青空市場
4. イシュタルの襲来
5. 愛のテーマ(For Maggie)
6. 青春の疾走
7. スウのテーマ
8. ヴイナスの風(Wind On The Venus)
9. イオ・City
10. 燃える戦場
作曲・編曲:久石譲
作詩:冬杜花代子 2. 8.
1988年12月21日 LP発売 N28U-702
1988年12月21日 CD発売 N32C-702
1988年12月21日 CT発売 N28K-702
1992年11月21日 CD発売 NACL-1505
「都市生活者の孤独と幻想」をテーマに、メロディ、ボーカル、アレンジともにハイセンスな音世界を展開。
1988年8月21発売シングル「Night City」は同アルバムからの先行シングルとなっている。

1989年1月10日発売シングル「冬の旅人」は同アルバムからのシングル・カットである。ドラマ「華の別れ」主題歌起用によるもので、アルバム版とシングル版では歌詞が異なっている。

「前作の『ピアノ・ストーリーズ』なんかは、聴く側が勝手に心象風景を自分たちで投影しやすかった。こちらから押し付けがましいメッセージがない分ね。今までそうやって作ってきたんですけど、長年やってくると、もっと直接的にメッセージを訴えかけたくなる。それには歌の表現がいちばん適切なんです。僕は井上陽水さんとか中島みゆきさんとか、非常に歌のうまい人の仕事をいっぱいさせてもらっていたんで、中途半端に歌はやりたくなかった。で、今回いろいろやってみて、何とかいけそうじゃないかということで。アレンジャーだとかいろんな人が、サウンドの一部として歌を歌うみたいなのがありますけど、あのてのものはやりたくなかったんですよ。どうせ歌うなら、徹底して歌をやる」
「このアルバムに入る直前までの、僕の弦のスタイルというのは確率されていたんですね。いろんな人の歌のときのバックのスタイルとか、あるいは、フル・オーケストラで8-6-4-4とか(注1)6-4-2-2とかいう編成で歌用、オーケストラ用、映画用とか、自分なりの癖が確立されていた。ですから、またゼロから、全く弦が書けない状態に戻して、普通ならこうくる、というのを極力排除してアレンジしました。もう1回クラウス・オガーマンとか、あのへんの弦アレンジを聴いたりとか。そういうのを徹底しましたね」
(Blog. 「キーボード・マガジン 1989年3月号」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

1. Zin-Zin
2. Night City
3. 81/2の風景画
4. 風のHighway
5. 冬の旅人
6. オリエントへの曵航
7. ブレードランナーの彷徨
8. L’ étranger
9. 少年の日の夕暮れ
10. illusion
Guest Duet:Mai Fujisawa 9.
Musicians
Hideo Saitoh(E.Guitar)
Fujimaru Yoshino(E.Guitar)
Kenji Takamizu(Bass)
Motoya Hamaguchi(Percussion)
Masashi Shinozaki Group(Strings)
Asuka Kaneko Group(Strings)
Mai Fujisawa(Special Duet)
etc.
Recording:Wonder Station,Sound Inn Magnet Studio,Freedom Studio,Taihei Studio,MarineStudio,Studio Sky
April 1988~October 1988
1988年12月7日 CDS発売 S10A-0224
1988年12月7日 EP発売 7A0934
1988年12月7日 CT発売 10P-13315
久石譲が「Mother’s Touch」」の編曲を担当している。
チェッカーズのメイン・ボーカルとして活動中にソロ歌手として最初に出したシングルである。また当時は本名の「藤井郁弥」名義としての発売だった。製薬会社「ライフィックス・胃腸薬」のコマーシャル・イメージソングとしてもタイアップされた。


(EPジャケット)

(CDジャケット)

(カセット)
1.Mother’s Touch
作詞:松本隆 作曲:宇崎竜童 編曲:久石譲
2.悲しきトリッキー・ガール
作詞:売野雅勇 作曲:森マカオ 編曲:入江純
1988年12月5日 CD発売 30CH-339
2007年4月25日 CD発売 TECG-28005
秋川雅史が歌うあの「千の風になって」の日本語詞、作曲家。彼の芥川賞作品と共に発表された同名アルバム。編曲/サウンド・プロデュースを全曲久石譲が担当。二人が織り成す美しいコラボレーションが堪能できる1枚。
1988年小説「尋ね人の時間」で第99回芥川賞受賞。同年受賞作をベースとしたアルバム「尋ね人の時間」を発表。文学と音楽との境界線上に新しいジャンルを切り開く、歌う小説家(シンガー・ソングライター&ノベリスト)となる。
(メーカーインフォメーションより)

1. 尋ね人の時間 -IN SEARCH FOR THE MISSING ONE-
2. レティシアの微笑
3. ずれ -OFF THE WALL-
4. パリソアールの女
5. 月の子供
6. 愛の翼
7. 夕陽海岸にて
8. さらば惑星
9. ラストワルツ
全編曲:久石譲 (収録中作曲は担当していない)
1988年 TV放送
TBS系 東芝日曜劇場
日本列島縦断スペシャル「伝言 メッセージ」
1988年11月20日 第1章 鳥は眠っていますか
1988年11月27日 第2章 風は呼んでいますか
1988年12月04日 第3章 土は泣いていますか
1988年12月11日 第4章 花は歌っていますか
1989年度JNNネットワーク協議会特別賞受賞作品。権利書を持ち主に返すため全国を歩く娘と中年男。30年間眠っていた土地の名義人は3人だった。日本列島縦断スペシャルとして放送された。「TBSを除く4局共同制作で4回シリーズ。1988年、青函トンネルが開通し、日本列島4島はすべて陸路で結ばれた。列島の北から南までの基幹局が揃って取り組めば、ユニークな企画ができるのではないか。脚本の市川森一と4局のプロデューサーが相談、列島を南北に縦断するストーリーができ上がった。北から南まで主人公(岩城滉一)が列島をさすらいながら、毎回4社がからむ複雑な構成。放送は1988年11月から12月にかけて4回。ちょうど「昭和」の最後の直前だった。
収蔵先:川崎市市民ミュージアム(神奈川県) にて視聴可能
久石譲がこのテレビドラマのテーマ曲を手がけている。オリジナルアルバム『I am』に収録の際にリアレンジしているため、TVオリジナル版は未音源化楽曲である。
印象的なピアノの旋律に、久石メロディを象徴するリズムパーカッションやシンセサイザー・バッキングを堪能することができる。「風のとおり道」(となりのトトロ)のあの感じといったらわかりやすいかもしれない。



1988年8月20日 劇場公開日
1988年公開 映画「グリーン・レクイエム」
原作:新井素子 監督:今関よしあき 音楽:久石譲 出演:鳥居かおり 坂上忍 他
1985年映画化、諸事情により公開は3年後の1988年公開作品。
-話はかわりますが、久石さんが音楽を担当されたもので長い間お蔵になっていた「グリーン・レクイエム」が公開されますが、あの音楽についてはどうですか。
久石:
「あの作品は、結構イメージ・ビデオっぽかったんですよ、イメージ映画というか、一種のファンタジーだったんで、どう取り組もうか悩みまして、「卒業」のサイモン&ガーファンクルのような感じで歌を効果的に使っていこうとなったんです。いわゆる映画音楽的なインストもあるんですが、重要な部分はほとんど歌になるように仕上げました。因みにこの『グリーン・レクイエム』映画自体はとても冬っぽいものなんですけど、テーマは常夏のモルジブで思い浮かんだんですよ。でもうまく合いましたね。」
(Blog. 「キネマ旬報 1988年8月下旬号 No.991」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)
メイン・テーマ曲は「グリーン・レクイエム」。
オープニングでピアノ独奏にて流れるほか、本編中歌曲化されたヴォーカル・バージョンや、クライマックスのシンセサイザー・バージョンなどがある。エンドクレジットではピアノソロを基調に、バッグにシンセサイザーのコード伴奏(ストリングス系)が加わった、オープニングとも少し異なるバージョンが使用されている。
久石譲がこの映画のために書き下ろしたオリジナル歌曲は5楽曲。先の「グリーン・レクイエム」のボーカル版の他、「本当は帰りたくない」「ジェラシー・エフェクト」「どこかで見た風景」「戸惑いの扉」という楽曲である。どの楽曲も本編BGM的な扱いで随所に流れている。全5楽曲の作曲・編曲は久石譲である。エンドクレジットの文字からは字が潰れて読み取りにくいが、作詞には松井五郎他、歌には忍足敦子他、参加している。
インストゥルメンタルとしての本編音楽もいくつか書き下ろしているが、場面音楽として必要な数カ所のみで、あとは上記のメイン・テーマおよびそのバリエーションが主軸であり、その他歌曲5楽曲が登場する。
本作品における音楽ならびにサウンドトラックは発売されていない。
久石譲作品のなかではオリジナル・ソロアルバム『Piano Stories』に久石譲自身によるピアノ・ソロ作品として収録されている。映画冒頭でも同様のピアノソロ・バージョンではあるが、映画版はよりクラシカルでカデンツァ的な速いパッセージのあるピアノ奏法であり、少しバージョンが異なる。おそらく映画版の演奏はクラシックを専門としたピアニストであると思われる。
またチェリスト藤原真理の作品『藤原真理 『風 -Winds ~ナウシカの思い出に捧げる』にも収録されている。この作品は久石譲プロデュース・アルバムとなっている。こちらでは、チェロが旋律を奏で、久石譲によるシンセサイザーアレンジがバックに使われている。


(VHS)
1988年6月25日 CD発売 32ATC-167
1988年6月25日 LP発売 25AGL-3060
1988年6月25日 CT発売 25AGC-2060
映画「風の谷のナウシカ」から映画「となりのトトロ」まで。本作品は徳間書店が手がけた映画4作品の主題歌・挿入歌など主要楽曲をコンパイルした作品である。歌曲が中心となった構成である。徳間書店制作という企画ゆえ、スタジオジブリ作品以外の「アリオン」も含まれている。

映画「風の谷のナウシカ」より
01. 風の谷のナウシカ / 安田成美
02. 王蟲との交流 (インストゥルメンタル)
03. 風の妖精 / 安田成美
映画「アリオン」より
04. ペガサスの少女 / 後藤恭子
映画「天空の城ラピュタ」より
05. もしも空を飛べたら / 小幡洋子
06. 合唱 君をのせて / 杉並児童合唱団
07. 君をのせて / 井上あずみ
映画「となりのトトロ」より
08. となりのトトロ / 井上あずみ
09. さんぽ / 井上あずみ
10. おかあさん / 井上あずみ
11. まいご / 井上あずみ
12. 風のとおり道 / 杉並児童合唱団
作曲:久石譲 (except. 1,3,4,5)
1988年6月21日 CD発売 N20C-6
1988年6月21日 LP発売 N20U-6
1988年6月21日 CT発売 N20T-11
2004年9月25日 CD発売 ABCA-5067
「王家の紋章」
原作:細川智栄子 音楽:久石譲
原作コミックをもとにイラスト・ストーリー・ビデオ(約45分)が制作され、その音楽を久石譲が担当した作品。
シンセサイザーを基調としたさまざまなサンプリングされた民族楽器がその世界観を表現している。メインテーマである(1)は、エジプトを舞台とした作品だけに、音色的にはオリエントだが、その旋律は久石譲ならではの壮大かつ美しいメロディになっている。他アニメーション作品の「アリオン」や「ヴィナス戦記」に通じる、芯があり心を揺さぶられる久石メロディである。
その他軽快なポップス調の(2)や、ピアノとフェアライトの旋律がからみあう(4)など、この時代の久石譲の旋律美や音色美を感じさせる作品である。
とりわけメインテーマは、フルオーケストレーションされた、壮大な生のオーケストラサウンドで聴いてみたい。

1. 王家の紋章 ~メイン・テーマ~
2. キャロル ~きらめく瞳の中に~
3. 王者 ~蒼き獅子たち~
4. 愛のテーマ ~はるかなる時空を超えて~
5. キャロル ~想い~黄金の乙女の夢~
ALL TITLES MUSIC & ARRANGEMENT BY JOE HISAISHI