Info. 2026/11/25-12/2 「JOE HISAISHI’S WORLD DREAM TOUR」久石譲コンサート(ドイツ4都市・スイス)開催決定!! 【12/14 update】

Posted on 2025/12/13

2026年11月25日~12月2日、久石譲とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団でワールド・ドリーム・ツアーを開催します。ドイツ4都市(ベルリン・ミュンヘン・シュトゥットガルト・ハンブルク)とスイス(ルツェルン)を巡ります。 “Info. 2026/11/25-12/2 「JOE HISAISHI’S WORLD DREAM TOUR」久石譲コンサート(ドイツ4都市・スイス)開催決定!! 【12/14 update】” の続きを読む

Info. 2026/01/02,09 [TV] 金曜ロードショー 『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』放送決定!!

Posted on 2025/12/12

2026年のお正月はジブリでスタート!1月2日『千と千尋の神隠し』1月9日『かぐや姫の物語』

2026年最初の金曜ロードショーは『千と千尋の神隠し』を放送!
今年の“初ジブリ”はぜひこの放送から! “Info. 2026/01/02,09 [TV] 金曜ロードショー 『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』放送決定!!” の続きを読む

Disc. 久石譲 『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行 オリジナル・サウンドトラック』

2025年12月10日 CD発売 SICP-31831

※高品質CD Blu-spec CD2でのリリース
※配信はグローバルで先行配信(2025.9.19)

 

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』
(原題:A Big Bold Beautiful Journey)

監督:コゴナダ
脚本:セス・リース
音楽:久石譲
出演:コリン・ファレル、マーゴット・ロビー

US公開日:2025年9月19日
日本公開日:2025年12月19日

 

 

もしも人生をやり直せる不思議なドアがあったら?

日本が誇る作曲家・久石譲が初めてハリウッド映画音楽を手がけた『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』。主演は、「スーサイド・スクワッド」シリーズや『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など数々の話題作に出演し、『スキャンダル』でアカデミー賞にもノミネートされたハリウッドを代表するトップ俳優、マーゴット・ロビー。全世界で社会現象を巻き起こした『バービー』以来、約2年ぶりの映画出演作としても注目を集めています。また、『イニシェリン島の精霊』でベネチア国際映画祭・最優秀男優賞を受賞し、『アフター・ヤ』で全米映画批評家協会賞主演男優賞を獲得したコリン・ファレルがW主演。名実ともにハリウッドのトップスターの2人を演出するのは、韓国系アメリカ人のコゴナダ監督。スタジオジブリの熱烈なファンとしても知られ、ジブリ作品の音楽で世界的に名高い久石へ本作の音楽を直接オファー。久石のルーツであるミニマル・ミュージックの手法で全曲が作曲されたサウンドトラックにも注目が集まります。また、劇中を彩る挿入歌としてシンガーソングライターLaufey(レイヴェイ)やMitski(ミツキ)の楽曲も収録。

(CD帯より)

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

CDライナーノーツには前島秀国氏による楽曲解説5ページが収められている。映画ストーリーと楽曲の関係性、および楽曲ごとの結びつきを久石譲の作曲手法をまじえて具体的に紐解いている。本編未使用楽曲がサントラ盤に収録されていることにも言及している。物語の内容にも深く触れているため映画鑑賞後の深い振り返りとして大いに役立つにちがいない。

 

久石譲コメントのみ紹介する。

「コゴナダさんはインディーズの監督ですが、今回はハリウッド、しかもエンタテインメント作品ということで、ポップスの曲を多用していました。そのため、僕の音楽の曲数はそれほど多くはないですが、それを承知の上でお引き受けしました。映画音楽では、いろいろなタイプの劇伴を書かされることが多いのですが、今回は(曲数が少ないことが幸いして)それをしないで済みましたし、かえってミニマル・ミュージック的な曲で通せたので、嬉しかったです」

(CDライナーノーツより)

 

 

 

 

1. Rain
2. I’m Not
3. The Point
4. Sara and David
5. A Big, Bold, Beautiful Journey
6. The Door
7. The Lighthouse
8. Silent
9. Memory of Dad
10. High School
11. Mom Passed Away
12. To Her Mother’s Side
13. Memories of Mother
14.The Balloon and the Bear
15. Earth Kiss
16. Couple Fight
17. The Accident
18. Midnight Walk
19. Twin Paths
20. The Childhood Home
21. When I Was Young
22. Meet Again
23. The Risk  Laufey
24. Winter Wonderland  Laufey
25. But Beautiful  Laufey
26. Let’s Dream in the Moonlight (Take 1)  Laufey
27. Let My Love Open the Door  Mitski
28. The Risk (Instrumental)  Laufey

 

Score Composed and Produced by Joe Hisaishi

Conductor / Piano: Joe Hisaishi
Performed by Future Film Orchestra
Voices by Mai Fujisawa and The Philharmonic Orchestra of Tokyo (Track 8)

Manipulator: Yasuhiro Maeda
Recorded by Hiroyuki Akita, Suminobu Hamada
Mixed by Hiroyuki Akita
Mastered by Rob Kleiner
Music Sheet Preparation: Saori Minomo

Recorded at Victor Studio, Tokyo / LANDMARK Studio, Yokohama, Japan, December 17-19, 2024

and more…

 

Info. 2026/06/28 「JOE HISAISHI CONCERT DE MUSIQUEAS DE FILMS」久石譲コンサート(ニーム)開催決定!!

Posted on 2025/12/08

2026年6月28日、久石譲コンサートがフランス・ニームで開催されます。ニーム・フェスティバルはフランス南部の都市ニームで毎年夏に開催される音楽・文化イベントです。古代ローマ時代の円形闘技場「ニーム・アレーヌ」をステージにして、ロック・ポップス・クラシック・オペラまで多彩なジャンルで彩る夏の祭典です。2026年は6月11日からスタートします。

久石譲は、北野武作品や宮﨑駿作品など自身の手掛けた映画音楽からプログラムする予定になっています。 “Info. 2026/06/28 「JOE HISAISHI CONCERT DE MUSIQUEAS DE FILMS」久石譲コンサート(ニーム)開催決定!!” の続きを読む

Overtone.第3回 羽生結弦×久石譲 「Hope&Legacy」に想う 【12/7 update!!】

Posted on 2017/01/20

ふらいすとーんです。

 

2025.12.07 update

アイスストーリーGIFTもまさに羽生結弦さんにピッタリです!これがちゃんと言いたかったです✨

今日は羽生結弦セットでまとめてみました🎂✨

🎁VIEW OF SILENCE
🎁Asian Dream Song
🎁あの夏へ

羽生結弦さんお誕生日おめでとうございます!talentは才能を表す言葉ですが、欧米では「天賦の才」「特別な能力」「神様からの贈り物」の意味も含んだGIFTもよく使われるとあります!ますますのご活躍をお祈りしています!✨

 

やっぱりこういうのは切り取ったらダメだと思う。魂が抜けちゃう。羽生結弦という映画が作られるなら完全ノーカットで入れて欲しいに値する。広めたくてもトリミングな雰囲気でなんて作品がもったいない。時間も芸術だからね素晴らしいボレロ

羽生結弦さん野村萬斎さんのボレロすごかった!こんなに魂を燃やす作品になるって。スポーツ、エンタメ、アートどんな見方をしても一つ確かなことは本物!!今歴史を作っている瞬間だとびしびし伝わってくる!すごいものを見せていただきました

 

 

2024.04.28 update
これまでのポスト(ツイート)をまとめました。

 

たとえば羽生結弦選手に特別に許可されたといって、広く一般に許可されたことじゃないですね。その楽曲の取り扱いがゆるくなったわけじゃない、転載OKなはずもない。感覚的に勘違いしてしまわないよう気をつけないとですね。祝!GIFTパッケージ化に水を差さないためにも。

 

VIEW OF SILENCE / 久石譲

Asian Dream SongとDVD音源でそろえなかったのはきっと理由がある。ライブのほうはチェロ合奏とピアノ。オリジナルのほうはヴァイオリンら高低の豊かな弦楽合奏の響き。ホプレガのクライマックスでよくわかる。こみ上げてくる涙腺を止めることはできないと。Hope&Legacy

 

VIEW OF SILENCE『PRETENDER』/ 久石譲 #久石譲サブスクあり

PRETENDER=ふりをしている人。強いふり、大丈夫なふり、傷ついていないふり。その中にあるVIEW OF SILENCE、耳をすませる。自分の心をみつめる。まだそこには、いつもそこには、ありたい自分の灯。内なる情熱は消えていない。Hope&Legacy

 

Asian Dream Song 『a Wish to the Moon -Joe Hisaishi & 9 cellos 2003 ETUDE & ENCORE TOUR-』/ 久石譲

「夢をつかむ者たちよ 君だけの花を咲かせよう」歌詞までしっかり聞こえてきそう。Hope&Legacy脚光のなかDVD再販しないのもったいない….命吹きかえした名演の永久保存版

 

羽生結弦さん、アスリートの顔からさらにアーティストの顔になったと感じます。そして一貫しているプロフェッショナルの顔。これからも<羽生結弦×久石譲>を見たい。そのためにできること。
in simple English .. may be wrong –>

He looks like change from Athlete style to Artist style. and, no change Professional style. Now and forever, we want to see <Yuzuru Hanyu×Joe Hisaishi> special works. Please stop reupload or share on video site and SNS without permission, especially paid distribution. Thank you!

 

もし自分がお願いすることで作曲家さん達にも迷惑をかけている、申し訳ない、もうお願いしづらい、そう羽生さんが思ってしまっていたら。残念ですね。するとこれから待っている将来の素晴らしい作品やコラボたくさんの可能性を消してしまっているかもしれない。未来のために素敵に正しく楽しみたい!

 

久石さんで調べものしてたら羽生さんのOne Summer’s Day動画がたくさん流れてきますね。まあダメですね。もしかしたら(かなり歩み寄って)悪気はないのかもしれない。自分の国のなかでやっている行為、SNSで世界に広がっている意識が希薄、NGな国の文化を理解できていない→

なんなら自国は緩いOKだからNGな国はそっちで閲覧できないように規制したらいい。うーん、もし自分がOKな国側だったらそう思ってしまうかもしれません。世界をまたぐ活躍のエンタメやスーポツ、日本だけが極端に厳しい現状もあります。広く知ってもらうメリットやチャンスもあります。→

今は、ファン同士のアドバイスと、でもつながりギスギスしないように、主催者がアナウンスを徹底する。とにかく英語でのアテンションプリーズを根気強くやる、日本発信のものはダメなんですよと。世界から注目されてるなんで素晴らしいことなんですから🙌素晴らしいままお互い楽しみたい!

 

『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』

2023.02.26

Thank you for <Yuzuru Hanyu × Joe Hisaishi>

Collaboration no.1
“Hope & Legacy”
View of Silence(CD), Asian Dream Song(Live DVD)

Collaboration no.2
“あの夏へ(One Summer’s Day)”
[ENCORE] Pf.solo

 

VIEW OF SILENCE
羽生結弦選手「Hope&Legacy」のおかげで新たな生命とファンを獲得した幸福な曲。今も昔もピアノとストリングスという構成には強いこだわり。久石譲いわく”「内なる情熱」というようなエモーショナルな部分が引き出せたと思う”。至芸の弦音(つるおと)美しい。

 

羽生結弦選手「Hope&Legacy」”View of Silence”。『PRETENDER』CD収録曲ですが、2001年福島「うつくしま未来博」上映作品『4 MOVEMENT』(監督:久石譲)でも使われた曲。この曲には東日本大震災、東北への想いが込めれているのかも。”Asian Dream Song”はスケート始めた頃と夢。象徴的な2曲にのせて。

 

Asian Dream Song
歌曲版サビのないこちら原型。羽生結弦選手のおかげで新たな生命とファンを獲得した幸福な曲。そのスポーツとこの曲に共通するのは、芯の強さと芸術性の高み。いつまでも輝きを失わない。”View of Silence”も収録してほしかったですね。

(up to here, updated on 2024.04.28)

 

 

 

忘れもしない2016年9月半ば。フィギュアスケートの羽生結弦選手が、久石さんの楽曲を使用するというニュースが飛び込んできました。日を追うごとに少しずつ明らかになる情報、久石譲ファンサイトとして楽曲「Hope&Legacy」~(「View of Silence」+「Asian Dream Song」)についてインフォメーションしました。そして更新修正をくり返し、たくさんの人に見てもらうことができました。

初期段階で、僕の推測が間違ってしまいご迷惑をおかけしました。…だって、まさかライヴ盤とレコーディング盤を組み合わせるなんて…すいませんでした。多くのフィギュアファン、羽生選手ファンの皆さんにブログやツイッターで紹介してもらい、その拡散パワーはすさまじいものでした。

「Hope&Legacy」ってこういう曲らしいよ、と紹介してもらうたびに。羽生選手が各大会で演技するたびに、瞬間的にこのファンサイトに大きな波が押し寄せてきます。あらためて、フィギュアスケートの人気、羽生結弦選手の人気に圧倒されています。

ある一日の「久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋」アクセス数です。1日で23,102人、普段の何倍なんだ!? 羽生選手のインフォメーションが17,850人と他を引き離し、他を引き上げて、その関心の高さを数字でも見せつけられました。使用楽曲が収録されたCD/DVD情報も引っ張られるように上位にきています。年間アクセスランキングでもケタ違いでNo.1だったことは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

さて、『Hope&Legacy』にはどういう想いが込められているんでしょうか。僕はそこにずっと関心があるんですけど、なかなか羽生選手本人が語っている情報も見つけられず、悶々としています。『なんでこの2曲だったのかな?なんでこの2曲を組み合わせたのかな?』という点に尽きるんです。もちろん久石さんが口を開くこともなく。わかっている情報をパズルのピースのように並べてみました。

  • 「View of Silence」楽曲制作で想いやコンセプトは語られたことがない(久石さん)
  • 1998年は羽生選手がスケートを始めた年、長野パラリンピック冬季競技大会開催年
  • 羽生選手本人の強い希望でこの楽曲が選ばれた

これだけしかない。でもここから紐解いてみます。

  • 「View of Silence」はゼロベースで新しい解釈やイメージをつくることができる
  • 「Asian Dream Song」は「旅立ちの時 ~Asian Dream Song~」ver.として
  • 歌詞の言葉もふくめて特別な想いや思い出があるのかもしれない(合唱曲でもある)

こんなふうに飛躍解釈して…

 

「静寂の景色」、そこはまさに氷の上。何も聴こえてこない沈黙の場所。果てしない夢を抱き、静寂と鼓動で揺れる。「旅立ちの時」、夢を追いかける時。一人の夢、みんなの夢。かつて夢をつかんだ人たちが遺してくれたもの。そして今。自分が夢をつかんで未来に遺していくもの。『Hope&Legacy』。はじまりの場所にふたたび。でもあの時の景色とは違う。いろいろな音が声が想いが聴こえてくる。いつもここから始まる、いつもここへ帰ってくる。そのたびに新しい景色が見える。そしてまた旅立つ時はくる。HopeもLegacyも終わらない、継がれていくものだから。

 

と、勝手に楽曲コンセプトを解釈しました。振付や衣装もふまえて羽生選手ファンは、もっと深い解説ができるのだと思います。見当違いな解釈だったらごめんなさい、大変お粗末さまでした。(^^;)

久石ファンとしては憤慨しているのです。あんな名曲ふたつを切り貼り編集しちゃって…。「Hope&Legacy」を聴くたびに、ふだん向うはずの展開に曲が進まないので、あれっ、とつまずきそうになるのが治りません。そのくらい原曲が染みついちゃってる。

でもこうやって「Hope&Legacy」に新しい解釈と想いを馳せてみると、すっと受け入れられて、新しい聴こえ方がしてくるような気がします。「View of Silence」「Asian Dream song」とは違う、『Hope&Legacy』という作品として、新しい命を得た幸運な楽曲なのかもしれないと。

 

 

久石さんサイドからもう少しタイムスリップ紐解きます。

 

「HOPE」

長野パラリンピックは、アジアで初めて開催される冬季競技大会であり、20世紀最後の大会となります。大きな時代の変わり目の時、開会式は希望「HOPE」をテーマにしました。

そして、このテーマの出発点となったのが、フレデリック・ワッツの描いた一枚の絵「HOPE」です。今回このアルバムに参加して頂いたアーティストには、この絵を見てもらったイメージから新曲を作って頂いたり、演奏して頂いたりしています。

(「長野パラリンピック支援アルバム HOPE」 CDライナーノーツより)

久石譲 『長野パラリンピック支援アルバム HOPE』

 

「HOPE」

ワッツが19世紀の終わりに描いた作品でイギリス・テートギャラリーに収められています。

HOPE 地上の楽園

「Hope」(1886)
GEORGE FREDERIC WATTS
Oil on canvas, 142.4×111.8cm
Tate Gallery (N 01640)

 

地球に座った目の不自由な天女がすべての弦が切れている堅琴に耳を寄せている。でもよく見ると細く薄い弦が一本だけ残っていて、その天女はその一本の弦で音楽を奏でるために、そしてその音を聞くために耳を近づけている。ほとんど弦に顔をくっつけているそのひたむきな天女は、実は天女ではなく”HOPE”そのものの姿なんだって。 -抜粋

 

この絵について(上の抜粋文章)は、書籍『パラダイス・ロスト』(久石譲著)にも、アルバム『地上の楽園』CDライナーノーツにも、同じように記されてします。『地上の楽園』のアルバムジャケットにも使いたかったほどの強い思い入れがあったようです。諸々の事情で叶いませんでしたが、『パラダイス・ロスト』の装丁にはこの絵が使われています。

 

地上の楽園

 

『地上の楽園』(1994)は、約2年近く音楽制作に費やしたオリジナル・ソロアルバムです。長野パラリンピック(1998)までつながっていくテーマ「HOPE」。久石さん自身あの時代を象徴するような、特別な想いがこのテーマと絵に込められているように思います。実際、久石さんが楽曲制作するお部屋には、大きな「HOPE」が壁に飾られています。おそらく今も。

 

 

 

「HOPE & LEGACY 希望と遺産」

長野パラリンピックの開会式は「Hope 希望」をテーマに、閉会式は「Hope & Legacy 希望と遺産」をテーマに行われました。久石さんは式典の総合プロデューサーを務めていました。開会式フィナーレでは、盛大な演出のもと「旅立ちの時 ~Asian Dream Song~」が披露されています。

 

 

久石さんが長野パラリンピック冬季競技大会に込めた想い「HOPE」「HOPE & LEGACY」。それは大会テーマソング「旅立ちの時 ~Asian Dream Song~」として花ひらきました。その同じ年、羽生結弦選手はフィギュアスケートに出会った。咲いた花と、新しい種。この出来事もまた、”希望と遺産”のひとつなのかもしれません。

時を越えて、羽生選手は新しい『HOPE &LEGACY』を、「View of Silence」と「Asian Dream Song」を組み合わせることで、新次元の世界をつくりあげました。新しい解釈が吹き込まれることは、新しい命が吹き込まれることです。

久石さんが作りだしたもの、羽生選手が継いだものと命を吹きこんだもの。世代もジャンルも異なるふたりのプロフェッショナルが、それぞれに抱いた『HOPE & LEGACY』。かけがえのない時の流れを感じます。変わらないもの、変わっていくもの、時代の風にのる『HOPE & LEGACY』そのものなのかもしれない、と。

久石さんの音楽がもっと多くの人に響き希望となりますように。羽生結弦選手の演技が想いが、もっと多くの人に夢と感動をあたえつづけますように。僕らは今、ふたつの光り輝くステージを目の前に、熱狂し歓喜する、めぐまれたオーディエンスです。観客は、未来への語り手として『HOPE & LEGACY』の一役を与えられている、同じ舞台に立つキャストでもあると思っています。

 

 

『HOPE & LEGACY』 からのギフト

この楽曲が僕にくれたもの。1つは、話題をきっかけに多くの人がサイトを訪れてくれたこと。1つは、久石さんファンとのかけがえのない出逢いがあったこと。1つは、久石さんがコンサートでも披露してくれたこと。そう、「久石譲ジルベスターコンサート2016」で、「View of Silence」「Asian Dream Song」が演奏されました。往年の名曲でこそあれコンサート披露されるなんて、約10年ぶりくらいと言っても言い過ぎではありません。

いや、そこはちゃんと調べないといけませんね。「Asian Dream Song」、「久石譲ジルベスターコンサート2008」以来8年ぶり、「View of Silence」、「Joe Hisaishi Concert ~a Wish to the Moon~ Etude&Encore PIANO STORIES 2003」以来13年ぶり、 でした。なんとDVD収録盤あのコンサート以来だったんですね。これだけでも羽生結弦さんに感謝しないといけませんね。コンサートにプログラムしたきっかけ、そのひとつにはなっていると思いますから。そんなスペシャルコンサートについてはレポートしています。

 

「決定盤!フィギュアスケート・ベスト2016-2017」(2016/12/7発売CD)には、「View of Silence」「Asian Dream Song」の2曲がオリジナル版で収録されています。*「Hope&Legacy」としての音源ではありません。また「Asian Dream Song」はFS楽曲ヴァージョンではありません。(リンクURLは貼っていません)

 

同じく楽譜もたくさん出ています。それぞれ1曲ずつとしても、「Hope & Legacy」としても、ピアノ譜はたくさん出版されているみたいですね。ぜひ調べてみてください。

実は「HOPE」には、もうひとつ久石さんエピソードがあります。ありますが、それはまた別の機会に。ちゃんと調べなおしたい、紐解きなおさないといけない。今回は「羽生結弦×久石譲」「Hope&Legacy」に想う。2016年秋以降、いつか記したいと思いながら、ここにようやくOvertoneとなりました。

それではまた。

 

 

2017.7 追記

Web「VICTORY -ALL SPORTS NEWS」に掲載された記事。フィギュアスケート 音響デザイナーの矢野桂一さん、羽生結弦選手や宇野昌磨選手などトップスケーターのプログラム音源の編集を手がけている方です。これまでの仕事内容から、羽生結弦『SEIMEI』そして『HOPE & LEGACY』の誕生エピソードが語られています。プログラム音源ができるまでの各方面での苦労、久石譲から特例として許可を得ることになった経緯など、さすが当事者と関係者ならではの読みごたえのある貴重な秘話です。ジャンルを超えた一流プロたちのそれぞれの想いと共鳴、協力と理解、尽力と厚意によって誕生したフィギュアスケートのためのもうひとつの作品「Hope & Legacy」。関係者による公式のようなエピソードが盛りだくさんで、これまで見えなかったところが少し知ることができて感謝です。

 

 

reverb.
Hope&Legacyを紐解く情報あったら、ぜひ教えてくださいね!お待ちしてます(^^)!!

 

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

このコーナーでは、もっと気軽にコメントやメッセージをお待ちしています。響きはじめの部屋 コンタクトフォーム または 下の”コメントする” からどうぞ♪

 

Info. 2026/07/10,11 「Joe Hisaishi in Concert」久石譲コンサート(ニューヨーク)開催決定!!

Posted on 2025/12/5

2026年7月10,11日、久石譲コンサートがアメリカ・ニューヨークで開催されます。共演オーケストラはセントルークス管弦楽団です。新作協奏曲のニューヨーク初演です。カーネギーホール、ナショナル交響楽団、トロント交響楽団など共同委嘱作品です。 “Info. 2026/07/10,11 「Joe Hisaishi in Concert」久石譲コンサート(ニューヨーク)開催決定!!” の続きを読む

Blog. 久石譲はお好きですか? -独白-

Posted on 2025/12/01

久石譲はお好きですか?

私は久石譲の音楽をこよなく愛するファンの一人だ。どのくらい好きかと聞かれたら、それはもう人生そのものだ。ズームアップしてみる。自分の人生の中で起きた出来事をその時々の主旋律とするなら、久石譲の音楽はその時々の対旋律だ。どんな小さなメロディも豊かにしてくれるカウンターメロディ、絡み合い寄り添い共に歩むことができている。

生活するうえで「衣食住」は基盤だが、「衣音住」であったらいいなとすら思う。音楽を食べるように味わいたい。音楽が体や心の栄養になって補給してくれたらどれほど潤い満たされるだろう。

久石譲の熱烈なファンはグローバルに星の数ほどいる。応援する輝きもさまざまだ。私といえば「一応おさえている」という程度ではないことは確かだと思う。周りがどのように思い、どのような印象を抱いているのかはわからない。突然こんな話を聞かされても引くと思うがいったん話をさせてほしい。もしよければ聞いてほしい。

私がこれから言うことはシンプルで最強である。《久石譲コンサートはオール久石譲プログラム》で聴きたい。

 

 

一. 実録

2025年9月26日、大阪 ザ・シンフォニーホールで「日本センチュリー交響楽団 定期演奏会 #292」が開催された。久石譲が登場するコンサートはSOLD OUTに国際色豊かな観客層、この二つはもう名物と言っていい。近年、私が足を運んだコンサートでも座席の両隣が海外客、あるいは前後左右を見渡して世界地図のようにバラエティな海外客に囲まれることも珍しくはない。

だが、その日は一点だけが異なっていた。私の隣に座ったのは欧米人の若い男性二人組だった。その一人がめちゃくちゃ果敢に話しかけてくるのだ。英語でしゃべれると思った?最初に何か話しかけてきた時それ理解してそうな顔してた?、レベルは察知したようで一生懸命に日本語を頭の上で探しながら、また話かけてくる。私は私で一生懸命に英語を頭の上で探しながら、なんとか応えようとする。欧米人は拙い日本語で、日本人は拙い英語で、となんともちぐはぐな会話で暴投よろしくキャッチボールを繰り返した。

お互いの悪送球をカバーリングするとこうだ。

「写真撮影はOKですか?」~「この公演は写真撮影NGです」/「みんなが撮影している時はOKですか?」~「基本NGです。終演後とか舞台に誰もいない時は一枚くらいはいいかもね メイビーだけど」/「でもそれだと久石譲はいませんね」~ お互いに顔を見合わせ苦笑い

「久石譲の曲がたくさん聴けると思ってました」「私はこのプログラム(クラシック)の曲を知りません」「残念です」「スタジオジブリの曲はやりますか?」「私はそれで好きになりました」「残念です」「あなたも久石譲の曲が聴きたかったでしょ」~「そうですね」 お互いに顔を見合わせ苦笑い

あとは、休憩時間に入った時、何分くらいか?後半はどのくらいの時間か?とか。アンコールが終われば、今の曲はなんていう曲?とか。入口に掲示してると思いますよって言ったつもりだが伝わったのどうかは怪しいところだ。

 

 

一. クラシック作品との並列

久石譲は作曲家視点でクラシック音楽を読み解き現代的アプローチで演奏することの意義を、そして何百年と残ってきたクラシック作品と現在の自作品をプログラムで並べることの意義を語り、実際に2009年から本格的に実践してきた。この16年間でそれはもう証明できた、と私はどの立場から物を言ってもそう思っている。久石譲指揮 ベートーヴェン交響曲全集など賞も受賞し高い評価を得ている。

久石譲はもうそこの人じゃない。他作品ばかりで自作品をやらないのは、結果的に自作品の価値を下げていることにはならないだろうか。いい曲ありますからそっちをやりますとされたら、久石譲のよりもそっちのほうがすごいんだ、だって本人が自分の曲を差し置いてそっちを選んでるんだから、ってならないだろうか。そんなことはない!それは絶対に違う!この文章を書きながら頭を左右に振りすぎて少しくらくらする。

新しいフェーズは他者が並列プログラムするかをぜひ時代の必見ポイントにしたい。日本の海外の指揮者・オーケストラが、クラシック音楽と久石譲音楽を並べた演奏会を積極的に開催する。しびれる展開だ。きっとその未来は近づいていると確信している。

 

 

一. コンセプトとプログラム

なぜこの作品をプログラムするのか。意図や狙いがしっかりとあるものもある。ベートーヴェン交響曲と久石譲、ブラームス交響曲と久石譲、スティーヴ・ライヒと久石譲、などはすぐに思い当たる。そればかりか、久石譲コンサートで取り上げることでその作品の再評価を促したり、世界初録音もしくはそれに近い役割を果たすケースもある。だがしかした。だからゆえにだ。なんともその輝きすぎる功績に悩ましい限りだ。

久石譲が振るクラシックは新しい魅力で妙にたまらないのだ。昔からあったベートーヴェンに心躍らされわくわくしてしまう。今はじめて知った音楽に豊かな体験をさせられてしまう。どんな作品を取り上げても、その音楽のどこかに久石譲らしさを感じてしまうのだ。録音が音源化されるとあれば条件反射で浮かれてしまう。いけない、心を強く持て。私の高揚感よ鎮まれ。

その時代のために作品を書き、しかも作品の価値が時代を超えることの素晴らしさがある。「ベートーヴェン:第九」と並べることで傑作際立つ「久石譲:Orbis」しかり、「ライヒ:砂漠の音楽」と並べることで存在感膨れる「久石譲:The End of the World」しかり。時空でつながるリスペクトと境地への相乗効果だ。だからこそ今一番演奏されるべきは久石譲作品であると言いたい。いまの時代のために作品を書いているのだから。

MUSIC FUTUREコンサート・シリーズはその限りではない。

 

 

一. クラシック演奏会

久石譲は日本のみならず世界の名立たるオーケストラのシーズンプログラムで定期演奏会/特別演奏会に登場している。一口にクラシック演奏会だ。そこでこそ自作の交響曲・交響作品・協奏曲・室内楽が聴きたい。こんなことは誰にでも出来ることではない。作曲家自らが指揮をする。これに勝る価値と喜びはない。

スタジオジブリ作品からアンコール演奏されることもある。観客の無言の期待値は計り知れない。そうしてサービス感が満たされることもある。いや、もっていかれることもあるかもしれない。ライブラリを訪ねるとアンコール候補は360度くまなくある。周知の事実だ。久石譲が手掛けたエンターテインメント音楽はタイアップを知らない世代もいる。しかるにそれは、色眼鏡のない純粋に素晴らしい音楽として観客は楽しめるということ。どうしてこの曲を選んだんだろう? いい曲だからだ。

グラモフォンから世界リリースされたベスト盤2枚からセレクトするなら、コンサート会場での物販にも好影響だろう。コンサートの思い出を持ち帰れることにも好影響だろう。

仮に演目が変更になっても問題ないクラシック作品を挙げるのは心からもったいない。

 

 

一. 作曲家と指揮者

久石譲よりも若い世代の日本人作曲家が、自作の交響曲とマーラー交響曲を並べるコンサートを開催するなどニュースを耳にする。彼らもまた映画・ドラマで引っ張りだこの作曲家だ。久石譲が進んできた道のりには、いい風をつかまえることができる。もしまだ追随できないものがあるとするなら、それは書き下ろした作品を指揮者とオーケストラに託すかどうかだ。

自らの意思でその細部までコントロールして思うままのサウンドを作りあげる。他者の解釈が混ざらないピュアゴールドの輝きだ。あるいは、それは一流シェフが存分に腕を振るう特別ディナーみたいなもので、出されたものをただもう美味しくいただくしかない。作曲家久石譲・指揮者久石譲の演奏を余すところなく堪能できるのは時代のギフトだ。

 

 

一. ジョン・ウィリアムズ

映画音楽の世界的巨匠だ。たとえ映画は見たことがなくてもその音楽は聴いたことある。そんな人も世代とともに広がりをみせる。ジョン・ウィリアムズの映画音楽をプログラムしたコンサートは世界各地で開催されている。そして自ら指揮を振るコンサートとあらばその熱狂ぶりはプレミアものだ。

もし、自国にジョン・ウィリアムズが来てくれて待望のコンサートを開催したときに、そこで映画音楽をしなかったらがっかりする。それでも自作の交響曲や協奏曲が聴けるなら純度100%でうれしい。ジョン・ウィリアムズの音楽とわかるコンサートだ。その時「これは素晴らしい曲なんですよ」と全く他作品ばかりされたら心からがっかりする。はたまた、ジョン・ウィリアムズの母国に海外旅行中に運よくコンサートも開催される。そこでも同じことが起こる。せっかくのラッキーチャンスも目減りする。どうして自分の曲をやらないんだろうと純粋な疑問と不思議で頭の中はいっぱい帰国することになる。

上の文章からジョン・ウィリアムズを久石譲に置き換えてもセンテンスは成立するだろうか。

 

 

一. ポップスで考える

もし、宇多田ヒカルや米津玄師が「この曲に影響受けました」「めっちゃいい曲だから聴いてほしい」とライブでカバー曲ばかりしたらどうなるだろうか。インタビューなどで影響のバックボーンを知ることはファンにとってうれしい。リスナーの音楽フィールドも広がる。私ならすぐに曲を探して聴く。ライブのセットリストで1,2曲ならやってくれた希少さと喜びに沸くだろう。好きなアーティスト色に染まって聴ける曲はなんとも贅沢だ。しかしながら、セットリストの半分もそれ以上もカバー曲だったらファンは納得しないだろう。私たちはその流れを受けて生まれたあなたの曲が聴きたい。だって今を生きているのだから。

 

 

一. オーケストラ界

映画音楽は今や作曲家にとってのメインストリームだ。モーツァルト、ベートーヴェン、チャイコフスキー、彼らの序曲・歌劇・組曲は映画音楽のドラマティックさに匹敵する。時代が違えは映画音楽を書いただろう。それ以降続くオペラ・ミュージカル・バレエもそうだ。全てが当時のメインストリームであり歴史の中でクラシックになったのだ。時代のエンターテインメントがアートとなり遺ったのだ。はっきり言う。オーケストラの魅力を発揮する作品であるならばクラシックも映画音楽も素晴らしさは変わらない。

今の時代の作品をやってやってやって、それでもベートーヴェンが残る未来なら受け入れよう。でも現状はきっとそうじゃない。スポーツ界にもレジェンドはたくさんいる。そして今をときめくスーパースターもいる。昔の偉人はすごいよ、それはわかる、リスペクトも惜しまない。彼らがいたから今があるのだとしたら受け継いだものにこそ時代の共感性は最大限に生まれるのではないか。順番が逆だ。スーパースターが輝いてこそレジェンドにも光が伸びる。そう信じたい。

今のこの状況をどう了解するのがよいのかわからなくなる。

 

 

一. オフィシャルスコア

近年、久石譲作品のオフィシャルスコアも少しずつではあるが充実をみせている。ショット・ミュージックや全音楽譜出版社に加えてブージー・アンド・ホークスと音楽出版契約を結び演奏団体へのスコアレンタルも基盤が整う。これは同時に、世界中でどの久石譲作品が演奏されているのか把握できるというメリットもある。今年演奏された作曲家ランキングのようなニュースはこうした公式楽譜を管理する出版契約あっての統計だ。非公式楽譜のプログラムは含まれない。

ファンとしては片手にアルバム、片手にスコアを並べて心ゆくまで久石譲音楽を楽しみたいところだ。まずは、演奏してくれる人たちへの紹介と環境づくりはもっともだ。願わくは原典版から進化した改訂版が存在することを、その音源とスコアのアップデートもしっかりと形にしてほしい。びっくりするほど素晴らしい改訂版があるのに、いつまでも何十年も前のバージョンが演奏されたりそれが広まったり、そんな未来は想像したくない。作曲家として名を残し十全な作品ラインナップを実現してほしい。

 

 

一. スティーヴ・ライヒ

『スティーヴ・ライヒ対談集』その中で彼の2024年インタビューにこうあった。「現在、出版社のブージー・アンド・ホークス社に、今後予定されているコンサートを確認したところ、97のコンサートがあるとのことだ。そのうち7~9公演がアメリカで、残りの90公演ほどは世界中、主にヨーロッパで開催される」(p.430)ミニマル・ミュージックに代表される彼の作品はすでに古典になっている。

また別出典では「2022年欧米で最も作品が演奏された現代作曲家」は演奏回数順に1.アルヴォ・ペルト/2.ジョン・ウィリアムズ/3.ジョン・アダムズ/4.トーマス・アデス/5.フィリップ・グラスとあった。彼らの現代音楽と商業音楽はおそらく分け隔てなくカウントされている。

 

 

一. はじめまして/ありがとう

いつ誰に何があるかはわからない。誰かにとっては初めてのコンサートになるだろう。誰かにとっては最後のコンサートになるかもしれない。SNSで実感するのは5割以上が「はじめまして」じゃないかと思うほど客層とファンの絶え間ない広がりだ。初恋も初デートも、それがどんなに空を飛ぶようにうれしかったものでも、それがどんなに甘酸っぱく苦かったものでも、しっかりと刻まれることになる。その思い出は一人に一つしかない。

もし私がおすすめする機会があるなら、その人にとってキラキラになるコンサートをすすめたい。

 

 

一. まことの主題

まことの主題は久石譲によって生み出された旋律だ。これほど心をうごかされる美しさはおぼえたことがない。名曲も新作も私の目は好奇心で潤い輝いている。いつも未知の歓びがある。

日本公演でのスタンディングオベーション、海外公演での熱狂的な歓迎ぶりはクラシック/現代音楽の範疇を超えている。世界中が久石譲の音楽を聴きたがっている。久石譲 presents オール久石譲プログラム、それはエンターテインメントとアートが創る音楽世界だ。ワン・アンド・オンリーだから夢中になる。いつか満たされる日などは来ない。

もしクラシックよりも自作を振ったほうが充実していると思われるなら是が非でも待機万全だ。好機を得たらクラシックとのプログラム比率を再考する瞬間が訪れてほしい。コンサートのサイクルが変われば、リリースのサイクルもまた変わるだろうか。それもまた待機万全だ。

 

 

一. 極めて独白

久石譲は作曲家である。久石譲は指揮者としても個性を放つ。久石譲のピアノは心にたまる。45年以上のキャリアで第一線であり続けることは本当に稀有だ。常に作品を書き続けていることには、言葉ではとてもとらえきれない尊さと価値がある。作曲のためならやりたいことをやってほしい。やりたいことをやったその結実で私は常に新しい久石譲音楽を楽しめていることもまた事実だ。

私は未熟だ。いかなる思慮深さをもったとしてもまず初めに思うことはそうだし、納得を示したとしても最終的に思うこともまた同じである。あなたの曲が聴きたい。

私の独白はここで留める。ただただファンの一人という小さな一滴の自分が楽しみたいことを最優先に置いている。視野を狭めることでファンを謳歌している。とうてい模範的で最良のファンにはなれない。私はどこまでも久石譲の音楽を偏愛する。

作曲家自らの指揮による自作交響曲全曲演奏会シリーズ!交響曲全集パッケージ!こんな未来を想像させてくれる作曲家を私は知らない。

幸せをこめて

2025年12月 ふらいすとーん

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

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