Info. 2015/03/03 [CDマガジン] 「クラシック プレミアム 31 ~ムソルグスキー / リムスキー=コルサコフ~」 久石譲エッセイ連載 発売

2015年3月3日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 31 ~ムソルグスキー/リムスキー=コルサコフ~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税

「久石譲の音楽的日乗」エッセイ連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。

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Blog. 週刊ポスト「Macはヒューマン」 久石譲インタビュー内容

Posted on 2015/3/2

2011年11月11日号「週刊ポスト」に掲載された久石譲インタビューです。

長年愛用しているコンピューターMacについて語っています。

 

 

久石譲氏 「Macはヒューマン。よく固まるけどそれも楽しい」

10月に他界した故スティーブ・ジョブズは、常に革新的なアイデアを重視していた。そのため機械に思わぬ不具合が生じることも少なくないのだが、それでもユーザーは減らない。Macintosh愛好家である作曲家の久石譲氏がいう。

「一言でいえばヒューマンなんですよ。Macはよく固まる。集中して1時間ぐらいかけて作った曲がフリーズでおジャンというのは昔は日常茶飯事でした。泣きたくなるけど、それも楽しかったりする。人間味のあるパソコンですよね」

欠陥さえも愛してくれるユーザーがMacには大勢付いている。久石氏はMacintosh Plus(1986年)の思い出について、こう語った。

「ニューヨークにいた時、友人に勧められて衝動買いしました。最初に触った時の驚きは今でも覚えています。画面にはいくつかのアイコン、そして書類を作って必要ならコピーしていらなければゴミ箱に捨てる。今では当たり前ですが、当時の他のパソコンはこんなに直感的ではなかったんです。まるで自分の机の上で仕事をしているような感覚でしたね。それまで無機質だと思ったパソコンに急に人間味を感じました。

とはいえメモリが1MB程度なので、このマシンでは書類作成がメインでした。Macで曲を作るようになったのは1990年代中盤ぐらいでしょうか。皆さんに聴いていただいている最近の曲のほとんどはMacで作っています」

 

【プロフィール】
久石譲(ひさいし・じょう)1950年生まれ。作曲家として宮崎駿や滝田洋二郎の映画の音楽を担当。国内外で数々の音楽賞を受賞する日本を代表する作曲家。最新CD『The Best of Cinema Music』(ユニバーサルシグマ)が発売中。年末には北九州ソレイユホール(12月28日)、大阪ザ・シンフォニーホール(12月31日)にてコンサートを開催。

(週刊ポスト 2011年11月11日号)

(出典:NEWSポストセブン 2011.11.1 より)

 

Macintosh Plus(1986年)と久石譲氏

【Macintosh Plus(1986年)と久石譲氏】

 

Info. 2015/03/02 久石譲が台湾の交響楽団を指揮 ジブリ映画名曲などを披露 台湾・台南

音楽家の久石譲氏が先月26日、南部・台南市で開催中のイベント「台南芸術節」で、台湾のトップオーケストラ、フィルハーモニア台湾(国家交響楽団)を指揮し、ジブリ映画の名曲などを披露した。コンサートは台南文化センターの屋外広場でも同時中継され、素晴らしい演奏に観客からは熱い拍手が送られた。

演奏されたのは、「天空の城ラピュタ」のテーマソングや「千と千尋の神隠し」の挿入曲「あの夏へ」など。久石氏が映画「時雨の記」のメインテーマ曲「la pioggia」をピアノで独奏する場面もあった。

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Info. 2016年公開 映画「家族はつらいよ」 山田洋次監督 音楽:久石譲 決定

2016年公開予定 映画「家族はつらいよ」にて、山田洋次監督と音楽:久石譲が再び。「東京家族」「小さいおうち」に続く同監督3作目。

 

作品情報

山田洋次監督 20年ぶりの本格“喜劇”映画 「家族はつらいよ」 製作決定!

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Blog. 「クラシック プレミアム 30 ~ストラヴィンスキー / プロコフィエフ~」(CDマガジン) レビュー

Posted on 2015/2/28

クラシックプレミアム第30巻は、ストラヴィンスキーとプロコフィエフです。

クラシック音楽のなかでも近代にあたる20世紀を代表する新しい響きとリズムによる名作です。よりストーリー性をもち、劇的でドラマティックな構成と編成。現代音楽にも近く、また古典的な格式も継承しつつ。今聴いていても、さながら映画音楽を聴いているような、時代差をあまり感じない音楽といいますか、はっきりとしたストーリー性、起承転結な音楽だなと思います。

 

【収録曲】
ストラヴィンスキー
バレエ音楽 《春の祭典》
-2部からなるロシアの異教徒の情景
ピエール・ブーレーズ指揮
クリーヴランド管弦楽団
録音/1991年

プロコフィエフ
バレエ音楽 《ロメオとジュリエット》 作品64より
前奏曲
第1幕 街の目覚め / 朝の踊り / 少女ジュリエット / 客人たちの登場 / 仮面 / 騎士たちの踊り / マドリガル
第2幕 マキューシオの死
第3幕 ロメオとジュリエットの別れ / 朝の歌
第4幕 ジュリエットの死
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場管弦楽団
録音/1990年

 

 

「久石譲の音楽的日乗」第29回は、
音楽を構成する3要素を座標軸で考えると

直近のテーマで数号にわたって展開されてきた視覚と聴覚の締めくくりとなっています。それもさることながら、年末年始にかけての久石譲のお仕事、コンサートから今年2015年に発表されたふたつの作品のこと「かぐや姫の物語 ~女声三部合唱のための」「Single Track Music 1」バンド維新2015委嘱作品 吹奏楽(制作時期が2014年の秋以降だった模様)

さらには、作品化されていないシリーズ!?ジブリ美術館用館内BGMのことまで。今後の予定にも光の射す一文が。いろいろな意味で、旬な久石譲がわかる、しかも本人直々に語られるというオフィシャルな近況報告、読み応え満点な内容になっています。

一部抜粋してご紹介します。

 

「新しい年を迎えた。1月4日にピアノ曲を作曲し、翌日の5日に録音した。曲名は《祈りのうた》で僕自身初のホーリー・ミニマリズムのようなシンプルな三和音を使った楽曲になった。さっそく宮崎駿さんのもとに届けた。これは恒例化した新春の儀式のようなもので、ジブリ美術館で流れる音楽を作曲して以来、毎年ではないけれどもなんとか作っては届けている。去年サボったら年間通して作曲の調子が悪かったので、今年はなんとしても作るという決意を持って臨んだので、正月も緊張したまま過ごしたせいか疲れが残っている。」

「まあ考えてみたら、12月31日に大阪でジルベスターコンサートを行ったこともあり、まったく休んではいない。おまけに2日目のリハーサル(30日)の後、風邪が悪化して熱も出て救急病院に行ったりで体調も悪かったのだから仕方がない。このときは《Winter Garden》という22分くらいのヴァイオリンとオーケストラの曲の改訂初演を行った。関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター岩谷祐之さんの素晴らしい力演もあって成功した。その第1楽章は8分の15拍子という変拍子で2・2・3・2・3・3と分けてリズムを取るというまことに厄介な曲で、かなり肉体的練習をしないと体に入らないので苦労した。”久石さん”の曲はどれも面倒な曲ばかりなので指揮者としてはできるだけ演奏をしないで済ませたい。」

「そう思ったせいか深秋から暮れにかけて書いたウィンド・オーケストラのための《Single Track Music 1》は長年の知り合いである作曲家の北爪道夫氏が振り、次いで書いた女声三部合唱のための《かぐや姫の物語》は東京混声合唱団の指揮者山田茂氏にお願いした。両方ともレコーディングだったので僕はディレクションに専念できて良かったのだが、実は肩の調子が凄く悪くて手が挙がらない状態だったこともある。その状態で暮れに先ほどの変拍子を振り続けなければならなかったのは(しかもテンポが速い)かなり酷だった。だが、人間やればできる!風邪薬を飲んで14~15時間寝たらすっきり、頭もはっきりで、こんなに音楽がクリアに見えたことがないほど調子が良かった。人間やはり寝て休むことが大切だと思い知ったのだが、きっと長くは続かない、たぶん。」

「ついでに言うと救急病院に行くほど風邪がひどかったのでタバコも吸えなかった。翌日、本番が終わり1本吸ったがおいしくなくそれでお終い。1月1日も1本だけ、このまま止められるかな、と思ったら2日は3本、3日は6本、作曲に集中した4日には10本を超え、5日のレコーディングでは、ほぼいつもの状態に戻ってしまった、やれやれ。」

「去年の正月はこの連載などで文章ばかり書いていた気がする。それはそれで言葉に置き換えることによって、頭の中を整理することができてよかったのだが、作曲家はやはり音符を書かないと話にならない。今年は依頼された楽曲も多いので気を引き締めてとにかくたくさん書こうと思っている。」

「やっと本題、視覚と聴覚について書いてきたのだが、その中で聴覚を重視する宗教としてユダヤ教を取り上げ、ユダヤ的なるものを考えることでこの日本で生きること、あるいは日本人であることを考察してきた。そろそろ締めくくろう。」

「視覚と聴覚から入る情報のズレを埋めるために人は言葉を持ち、時空という概念を手に入れた。この時空という概念はそのまま音楽の概念でもある。」

「音楽を構成する要素は小学校で習ったとおり、メロディー(旋律)、ハーモニー(和音)、リズムの3要素だ。座標軸で考えるととてもわかりやすいのだが、横のラインが時間軸、縦のラインが空間軸となる。リズムというのは刻んでいくので時間の上で成り立ち、ハーモニーは響きなのでそれぞれの瞬間を輪切りで捉える、いわば空間把握だ。そしてメロディーはと言えば時間軸と空間軸の中で作られたものの記憶装置である。時間軸上の産物であるリズムと空間の産物であるハーモニー、それを一致させるための認識経路として、メロディーという記憶装置があるわけだ。そしてこれはあらゆる音楽に適合する。例えばあの難解な現代音楽にも当てはまる。不協和音や特殊奏法も響きとしての空間処理であるし、十何連音符のような細かいパッセージも聴き取りやすいリズムではないが時間軸上でのことであるし、覚えやすいメロディーではないとしても基本の音形や何がしかの手がかりがあるし、セリー(十二音列)などでもやはり時間と空間軸の上での記憶装置にはなっている(もちろんわかりにくいが)。そして多くの現代音楽が脳化社会のように込み入ってしまって、本来メロディーが持つ説得力やリズムの力強さ、心に染み入るハーモニーなどを捨て去ったために、力を失ったことは歴史が証明している。今こそ音楽の原点を見直し、多くの人たちに聴いてもらえる「現代の音楽」を必要とする時がきたのである。」

 

 

ということで、読み流せないキーワード満載でした。キーワードごとにチョイスして補足します。

【ジルベスターコンサート 2014】
3年ぶりの復活。久石譲作品の豪華オンパレード。
こちら ⇒ Blog. 「久石譲 ジルベスター・コンサート 2014」(大阪) コンサート・レポート

【ジブリ美術館音楽】
1月5日の宮崎駿誕生日に合わせて、ジブリ美術館用館内BGMを献呈。過去の献呈曲などは下記。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 三鷹の森ジブリ美術館 展示室音楽 *Unreleased

今年献呈された楽曲は「シンプルな三和音」のホーリー・ミニマリズムのような曲。ホーリー・ミニマリズムは、作曲家アルヴォ・ペルトなども作品を残しています。

【かぐや姫の物語 ~女声三部合唱のための~】
こちら ⇒ Disc. 久石譲・高畑勲 『かぐや姫の物語 ~女声三部合唱のための~』

【Single Track Music 1】
久石譲最新作品(2015.2現在)にして、吹奏楽第2作目。
こちら ⇒ Disc. VA. 『バンド維新 2015』 (演奏:航空自衛隊 航空中央音楽隊)

【現代の音楽】
久石譲が語る、「現代音楽」ではない「現代の音楽」とは。
こちら ⇒ Blog. 久石譲 新作『WORKS IV』ができてから -方向性-

 

【今年は依頼された楽曲も多いので気を引き締めてとにかくたくさん書こうと思っている。】楽しみでなりません。作曲期間からお披露目されるまでのたっぷりとした時間を考えても…今年どれだけの新曲が聴けるのか。待つのみです。

 

クラシックプレミアム 30 ストラヴィンスキー

 

Info. 2015/02/27 《速報》 久石譲 「世紀音樂大師-久石譲」 台北コンサート プログラム

Posted on 2015/02/27

久石譲の2015年最初となる幕開けコンサートが日本ではなく台湾にて開催されました。気になる演奏プログラムとアンコールはこちらです。

 

 

世紀音樂大師-久石譲 Maestro of the Century – Joe Hisaishi

[公演期間]
2015/02/25,26

[公演回数]
2公演
台北・臺北國家音樂廳 国家音楽ホール National Concert Hall
台南・臺南文化中心

[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:国家交響楽団(National Symphony Orchestra)

[曲目]
弦楽オーケストラのための「螺旋」 *改訂初演
天空の城ラピュタ
la pioggia (Pf.solo)
One Summer’s Day (Pf.solo)
Oriental Wind for Orchestra
ショスタコービッチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47

—-encore—-
ショスタコーヴィチ:Tea for Two (Tahiti Trot) (台北)
久石譲:Kiki’s Delivery Service for Orchestra (台南)

 

 

当初は2月25日台北での1公演予定だったものが、あまりの人気に急遽翌日に同プログラムにて台南コンサートが決定したという経緯です。そのあまりの人気の高さは、とりわけアジア人気はすごいものがあります。

コンサートホールには3500人くらいの客席となりますので、一目見ようと、その音楽を聴こうと、台湾では恒例となっている、会場外の屋外放送もされています。巨大スクリーンが設置され、ホール内での臨場感そのままに、リアルタイムに映しだされます。

 

そんな熱狂的な風景はこちら。

久石譲 台北2015 1

 

その場で体感した聴衆の方たちがアップしている写真たちが、こちら。

久石譲 台北2015 2

久石譲 台北 2015 3

 

すごいの一言です。

日本国内では考えられない光景です。野外イベント、野外フェスさながらといった感じです。それだけ海外公演の希少な(日本公演も最近希少ですが)久石譲の音楽を聴きたいと会場につめかけているのですね。そしてそれがすでにわかっているからこそ、ここまで屋外施設を事前に準備しているということですね。

 

今後も台北をはじめとする海外公演は、定期的な恒例行事となっていくのでしょうか。日本でも、海外でも、もっともっと久石譲のコンサートに行きたい、もっともっと久石譲の音楽を体感したい、というファンがたくさんいるという証ですね。

 

久石譲 台北 2015 4

 

Info. 2015/05/09 「久石譲&新日本フィルハーモニー交響楽団 富山特別公演」 開催決定!

富山県民会館リニューアルオープン・開館50周年記念事業
県民ふるさとの日記念事業

久石譲&新日本フィルハーモニー交響楽団 富山特別公演

公演 会場 / 富山県民会館 ホール
日時:2015年 5月 9日(土) 【14:00 開演(13:00 開場)】
指揮:久石譲
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

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Info. 2015/02/26 久石譲ら「中野市ゆかりの著名人が薦める一冊」 小中学生に配布へ

長野県中野市教育委員会などは、子どもたちの読書への興味を高めようと、冊子「中野市ゆかりの著名人が薦める一冊」を初めて作った。同市出身の作曲家久石譲さんら各界で活躍する9人が、子ども時代にどんな本を読み、どんな影響を受けたかを披露している。近く市内の全小中学生約4千人に配る。

冊子はA4判14ページ、5千部作った。9人は男性6人、女性3人。薦める本を小学校低学年、同高学年、中学生と対象年齢ごとに紹介している。

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Disc. 久石譲 『弦楽オーケストラのための《螺旋》』 *Unreleased

2010年2月26日 世界初演

 

2010年2月26日開催コンサート「久石譲 Classics Vol.2」にて初演。

2011年9月7日開催コンサート「久石譲 Classics Vol.4」にて披露。

2014年10月12日開催コンサート「久石譲×新日本フィルハーモニー交響楽団」長野公演にて披露。

2015年2月25,26日開催コンサート「世紀音樂大師-久石譲 Maestro of the Century – Joe Hisaishi」(台北/台南)にて改訂初演。

 

 

 

久石譲:弦楽オーケストラのための「螺旋」

弦楽オーケストラのための「螺旋」は、2010年2月16日に行ったコンサート《久石譲 Classics Vol.2》のために書いた作品である。作曲は、2010年1月20日より2週間という短い期間で一気に書き上げ、その後直しを含めて時間の許す限り手を加えた。ミニマル・ミュージックの作家としてコンテンポラリーな作品を書きたいという思いが強かったのかもしれない。

曲は、8つの旋法的音列(セリー)と4つのドミナント和音の対比が全体を通して繰り返し現れる。もちろんミニマル・ミュージックの方法論で作曲したが、その素材として上記の12音的なセリーを導入しているため結果として不協和音が全体の響きを支配している。

心がけたことは、感性に頼らず決めたシステムに即して音を選んでいくことだった。もちろんそのシステムを構築する土台は(それが良いと決めたこと自体)個人的な感性である。

曲の構成は日本の序・破・急(※)の形をとり、第1部は遅めのテンポの中で様々なリズムが交差し、第2部では同じセリーのスケルツォ的躍動感を表現している。第3部の前には、もう一度基本セリーによる静かな神秘的な部分があり、その後、急としての激しい空間のうねりが展開される。

曲のタイトルとして Spiral という言葉を最初考えていたが、この急の部分を作曲したときに「螺旋」という日本語が最もふさわしいと確信した。

(※)序・破・急 = 音楽・舞踊などの形式上の三区分。序と破と急と。舞楽から出て、能その他の芸術にも用いる。

(2011年9月7日《久石譲 Classics Vol.4》 曲目解説より一部補筆し転用)

Blog. 「久石譲&新日本フィルハーモニー交響楽団」(長野) コンサート・レポート

 

 

 

約14分の作品。3.11に大きな影響を受け、本名の藤澤守として発表した「5th Dimension」と同時期に書き下ろされた作品もあってか、現代音楽、芸術性という、大衆性とは表裏一体の一面をのぞかせた久石譲の意欲作。

本人による楽曲解説にもあるとおり、”不協和音が全体の響きを支配している”なか、ミニマル・ミュージック特有のリズム、躍動感と神秘性をかねそなえた、弦の響きが360度まさにスパイラルしている響きがそこにはある。

渦を巻いた弦楽オーケストラの響きには圧倒される。コンテンポラリーな久石譲作品として後世に残るべき重要な作品である。

2010年の世界初演から、2015年の改訂初演まで、これまでにコンサートで数回披露されたのみで未音源化作品である。

 

 

Info. 2015/03/13 [TV] 『かぐや姫の物語』 金曜ロードSHOW! 放送決定

アカデミー賞の長編アニメ賞は逃したスタジオジブリの「かぐや姫の物語」(原案・脚本・監督・高畑勲、 音楽・久石譲 2013年)だが、3月13日の日本テレビ系「金曜ロードショー」でテレビ初放送される。

日本最古の物語といわれる竹取物語を原作とする「かぐや姫の物語」(金曜、後7時56分)は、日本人の心にしみ入る美しい風景を背景に、命の輝きと生きる喜びを描き、最後のシーンでは涙を誘われる感動の物語。完全ノーカット版で放送される。

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