Info. 2014/07/11 六甲オルゴールミュージアム 開館20周年記念特別コンサート 「久石譲。あの夏へ。」 開催スタート

六甲オルゴールミュージアム 開館20周年記念特別コンサート 「久石譲。あの夏へ。〜オルゴールがひらく記憶の扉〜」 オルゴールが奏でる久石譲のメロディーを この夏の思い出に

阪神電気鉄道株式会社 (本社:大阪市 社長:藤原崇起)のグループ会社である六甲山観光株式会社(本社:神戸市 社長:岡本交右)が、六甲山上で運営する「六甲オルゴールミュージアム」(博物館相当施設)では、7月11日(金)より下記の通り夏の特別コンサートを開催します。

公式サイト:六甲オルゴールミュージアム 六甲ポータルサイト

 

■ 特別コンサート「久石譲。あの夏へ。〜オルゴールがひらく記憶の扉〜」

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Blog. 映画「風立ちぬ」 Blu-ray鑑賞 レビュー

Posted on 2014/07/10

2013年夏に公開されたスタジオジブリ 宮崎駿監督最新作 映画「風立ちぬ」いよいよBlu-ray / DVD 化 発売されました。公開からもう1年が経ちますが、試写会でいち早く鑑賞し、映画公開後も数回劇場へ足を運び、計3回以上は映画館でどっぷり鑑賞した映画です。

公開から3ヶ月後には、宮崎駿監督 「長編映画 引退」というニュースもあり、最新作にして、現時点では最後の長編作品となったこの映画「風立ちぬ」です。

そんな渾身の作品がようやく家で楽しめる時を迎えました。やっぱり何度見ても、いい作品はいいとしか言いようがありません。いろいろな見解や意見がそれぞれにあるのも自由だとは思いますが、ド素人な一般的ファンとしては、ただただ堪能できる映像美と音楽です。

 

映画本編の感想などは、過去にもすでに紹介していますので、今回はこのブルーレイ作品にちなんだ内容を。本編もさることながら、毎回ジブリ作品のブルーレイ/ DVD化で、楽しみにしているのが〈映像特典〉です。

〈風立ちぬ:映像特典 内容〉

●絵コンテ(本編映像とのピクチャー・イン・ピクチャー)
●アフレコ台本
●予告編集
●完成報告会見
●ひこうき雲 ミュージッククリップ

 

このなかで紹介したいのは2つです。

まずひとつめは、「完成報告会見」の収録。宮崎駿監督、庵野秀明(主人公声担当)、松任谷由実(主題歌担当)による、約1時間半にも及ぶ会見がほぼ収録されています。ちょうど公開に先立ったメディアトピックスだけに、当時作品完成直後の、それぞれの思いがたくさんつまって語られています。これはとても貴重な内容だと思います。映画「風立ちぬ」の世界観や背景を知るうえでも、トリビア的な情報が満載です。

そのあたりは各方面で紹介されているかとも思いますので、ちょっと「風立ちぬ」とは直接関係ないかもしれませんが、『ジブリ』の由来について。この会見のなかでの宮崎駿監督の発言です。

 

-作品のなかにも、カプローニのセリフとして、「君の10年を力を尽くして生きなさい」という言葉が出てきますね。

宮崎 「ええ。ジャンニ・カプローニは実在の人物で、今でもカプローニ社はあるし、カプローニ伯爵家も残っているんです。その人たちがこれを観たらなんて言うんだろうなと思うんですけど。実は『紅の豚』を作った後に、ジャンニ・カプローニの曾孫にあたる人がカプローニ社の1936年製の立派な社史を、飛行機の構造図などが一杯描いてある本を送ってきたんですね。それがカプローニとの出会いだったんです。元々僕はカプローニの飛行機が好きなものですから。第二次大戦では役に立たない飛行機しか作らなかった会社で、しかもスタジオジブリのジブリは本当は「ギブリ」だってバラしている人がいますけど、実はカプローニ社の飛行機なんです。なんでも無い小さな木製の双発機ですけども、サハラ砂漠の救難機をやってたんですよね。それがとても好きだったものですから、ジブリって名前を付けたんです。そういうこともあってカプローニに縁があるなと思って、登場人物にしてしまったんです。そういう長い積み重ねがあって出来た映画なんで、不覚にも涙を流したのかな?分かりません(笑)。」

 

なんとも目からウロコな!!

たしかに、スタジオジブリの名前の由来は、

サハラ砂漠に吹く熱風(ghibli)に由来しており、第二次世界大戦中のイタリア・カプローニ社の偵察/爆撃機の名前でもある(CAPRONI Ca309 GHIBLI)

と、ウィキペディアなどでも紹介されています。カプローニとはそんな古くから宮崎駿監督の心にあったのですね。

そして、その証拠に!

1992公開の映画「紅の豚」でも、実は登場しています。エンジンとして。とある中盤のシーン、一瞬ですが、よーくよーく目を凝らして見ると…

紅の豚 ジブリ エンジン

たしかに、エンジンに「GHIBLI」と書いてあります。

ということは、もともとカプローニ社の飛行機が好きだった宮崎駿監督 → 「紅の豚」に登場 → 本家イタリアのカプローニ一族の目にとまり、その後社史を送ってもらうという交流に → 映画「風立ちぬ」に人物登場!

という流れになっていることがわかります。

おもしろいですね。ほかにもこの「完成報告会見」では、映画「風立ちぬ」の話題を中心に、制作秘話が満載です。

 

 

映像特典で紹介したいふたつめは、「予告編集」です。

これは、映画公開前の映画館での予告編・特報から、TVCMスポットまで、たくさんの予告編集が収録されています。なにげに見ていたのですが、耳が違和感をもって反応しました!「あれっ?予告編で使われているメインテーマ曲「旅路」がなんか違う…」

この映画の主題歌「ひこうき雲」(歌:荒井由実)ももちろん好きですが、劇中メインテーマ曲である「旅路」(音楽:久石譲)も名曲です。実は、映画本編でそのメインテーマをバラライカやマンドリンで演奏しているのは、青山忠さんという方です。そして、映画「風立ちぬ」予告編で使われていたのは、その息子さん、青山涼さんのアルトバラライカによる演奏だったそうです。

もちろんリアルタイムに予告編を見ていた頃には、その後聴いていた映画本編やCDのバージョンと全く違いがわからなかったのですが、たしかにメロディーの旋律も少し違うんですね、後半が。

これにはびっくりしました。

いかにギリギリの制作過程のなかで、録音したものなのか、予告編が完成した頃に映画本編の映像も完成していないのと同じように、音楽もまだ核のメロディーこそあれ、サウンドトラック用の音楽録音前、『予告編用の、予告編のためだけの音楽』だったんだなということが今回わかりました。

意外に聴き逃してしまうほんの15-30秒程度の予告編ですが、今回ディスク化されたことで、きちんとその違いも確認できて、その醍醐味も味わえてよかったです。

 

映画「風立ちぬ」の音楽で、久石譲は、独特な民族楽器である、ロシアの代表的な弦楽器である「アルトバラライカ」や同種のマンドリン、同じくロシアのアコーディオン「バヤン」といった民族楽器を使っています。映画オープニングから、これらの民族楽器が旋律を奏でるメインテーマ曲「旅路」がそうです。

宮崎駿監督から、「音楽はできるだけ、そぎ落としたシンプルなものを」という話をうけて、今までのスタジオジブリ宮崎駿監督作品にはないような、美しくも切ない品格のある楽曲たちが並んでいます。

そのあたりの、映画「風立ちぬ」に関する、久石譲のインタビュー関連は、いくつか紹介しています。あまり露出度が少ないだけに貴重な内容です。

こちら ⇒ Disc. 久石譲 『風立ちぬ サウンドトラック』

久石譲 『風立ちぬ サウンドトラック』

 

というわけで、今回は、映画「風立ちぬ」 Blu-ray / DVD 化 にともない先日発売されたその内容からのお話でした。上にも書いてきましたように、完成報告会見~久石譲音楽インタビュー~宮崎駿監督引退会見~NHKプロフェッショナル ドキュメンタリー などなど。いろんな角度から、そして時系列での情報を経て、この作品を味わうと、映画「風立ちぬ」、感慨深いものがあります。

 

さて、毎年恒例の夏のお祭り「金曜ロードショー 2014 夏はジブリ!」も開催中です。第1週目の先週は映画『もののけ姫』、そして今週は『となりのトトロ』ですね。

語り尽くせぬ宮崎駿監督のジブリ世界ですが、今日は一旦このあたりで。

 

風立ちぬ ブルーレイ発売

 

Disc. 麻衣 『小さな写真』

2014年7月9日 デジタルリリース

 

やさしさ、なつかしさ、ぬくもり、うたう。あの名曲が時を超えて今ここに生まれ変わる。

宮崎駿作詞、久石譲作曲。

となりのトトロ イメージソング集に収録されたあの名曲が、麻衣のカバーにより発売。忘れかけたなつかしい時を思い出す詞、究極にやさしいメロディ、ぬくもりある麻衣の歌声が見事に調和した最高に素敵な世界観は、ジブリファンならずとも必聴。

(メーカーインフォメーションより)

 

 

映画「となりのトトロ」公開に先がけ発表されたイメージソング集。「音楽を重視したい」との宮崎駿の思いを受け、本編サウンドトラック制作の前に10曲の歌をつくるという、かつてない企画のもとに完成したアルバムだった。

そこには、「となりのトトロ」主題歌をはじめ「風のとおり道」「さんぽ」など、後に映画を通じて世界中から愛される数々の歌が収録された。「お母さんが小さな女の子だった頃の写真」を通じて、愛情、そして古き良き時代の思い出を唄ったこの曲も、そんな名曲の1つ。映画本編には登場しない、いわば隠れた名曲だ。小さなお母さんの写真という素敵な世界観を、久石譲の娘でもある麻衣が20余年の時を超えて再現した。

アコースティックギター、ピアノ、コントラバス、ドラムのジャズ編成がシンプルで綺麗なサウンドを奏で、麻衣のやさしく素直な声が、心にすっと届く。いつ、どんな時に聴いても心和む。至高の美しさと、どこかに儚い時の流れを感じる。それが麻衣の歌う「小さな写真」だ。そして、ほんのりとした感動を味あわせてくれる。

 

ちなみに同曲のオリジナルは「となりのトトロ イメージソング集」に収録。ここでの歌は、作曲者である久石譲本人である。

また、2003年に発売された宮崎駿プロデュースによる上條恒彦のアルバム『お母さんの写真』にも
「大人が歌える歌」をテーマに、アレンジも新たに収録されている。ここでは曲名が「小さな写真」から『お母さんの写真』へと変更されている。発表当時、ハウス食品『おうちで食べよう。』CMソングにも起用された楽曲である。

 

 

 

配信限定だった本楽曲は、後にCDに収録されている。

2015年4月8日 CD発売 WRCT-1014

 

 

麻衣 小さな写真

1.小さな写真 acoustic version (作詞:宮崎駿 作曲:久石譲)

 

Info. 2014/07/08 [CDマガジン] 「クラシック プレミアム 14 ~バッハ2~」 久石譲コラム連載 発売

2014年7月8日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 14 ~バッハ2~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税

「久石譲の音楽的日乗」連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。

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Info. 2014/08/20 [楽譜] 久石譲 「ハウルの動く城」 フルスコア 発売予定 ※先行あり

新刊 久石譲『ハウルの動く城』フルスコア 先行発売のお知らせ

久石譲『ハウルの動く城』の楽譜が、この夏ショット・ミュージックから出版されます。8月20日の発売(予定)に先駆け、8月9日と10日に東京で行われる『久石譲&新日本ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014』演奏会会場にて先行販売を行う予定です。

オーケストラ・フルスコア『ハウルの動く城』(SJH 004)は、スタジオジブリ制作、宮崎駿監督による同名長編アニメーション映画のために久石が作曲した音楽から、ノスタルジックなワルツによるオープニング・テーマ《シンフォニック・ヴァリエーション「メリーゴーランド」》と、伸びやかなトランペットが印象的な〈ケイヴ・オブ・マインド〉を〈メリーゴーランド〉に組み込んだ《ハウルの動く城》の2作品を収録しています。いずれも、久石が新たなオーケストラ・アレンジを手がけたオフィシャル・スコアです。

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Info. 2014/07/19 チケッチ発売延期 「久石譲×新日本フィルハーモニー交響楽団」 詳細

久石 譲 2014年夏2つの異なるコンサートに挑む

2014年10月12日(日) 16:00開演 15:30会場
ホクト文化ホール 大ホール(長野市若里)
久石譲指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団 特別公演

当初7月5日からチケット一般発売開始予定だったが、
7月19日へ発売延期へ。

以下詳細参照

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Blog. 「NHKプロフェッショナル 宮崎駿の仕事」 Blu-ray鑑賞 レビュー

Posted on 2014/07/03

先月発売されたブルーレイを鑑賞しました。

「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎 駿の仕事 「風立ちぬ」1000日の記録/引退宣言 知られざる物語」

2013年8月と2013年11月にTV放送された2回分をBlu-ray / DVD にまとめたものです。もちろん放送当時も食い入るように見ました。8月分はそれこそ映画「風立ちぬ」公開直後の放送でしたし、11月分はそれこそ突然の宮崎駿監督引退会見直後の放送でした。

どのようにして「風立ちぬ」という作品が企画されたのか、どうしてファンタジーという得意技を封印してまでこの作品にこだわったのか、そのスタジオジブリの制作現場がぎっしりつまっています。

 

印象的だったシーン。「面倒くさい」「究極に面倒くさい」とブツブツ言いながら机に向かって絵コンテを描いている。そのとき宮崎駿監督は「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」と一言。続けて「面倒くさかったら、やめればいいのに?」と言われれば「うるせえな」とか、そういうことになる。

そして核心の言葉へ。「世の中の大事なものは、たいてい面倒くさい」「面倒くさくないところで生きていると、面倒くさいのはうらやましいと思うんです。」もうちょっと関連めいたシーンを抜き出すと、こうも言っています。「やっているときはその意味なんてわからない。」「意味をわかってやっているわけではない。」

 

つまりは、日々の生活のなかの大切なことは、面倒くさいことが多く、そのなかには慈しむもの愛おしいものがたくさんつまっている。そして、そのときにはその意味なんてわからなくても、匙を投げることなく向き合っていくこと。面倒くさいことはかけがえのない幸せなこと。そうやって日々の面倒くさいことに濃厚に生きていく。その先にその意味がついてくる未来が待っている。

要領よく。スマートに。効率的に。最大効果で。傷つかずに。疲れずに。苦しむことなく。楽して。失敗せずに。損せずに。etc…

誰もが得てして望まない、出来れば避けたいことだけれど、でも、それを恐れてばかりいずに、進むしかない。面倒くさいことが愛おしい。面倒くさいことが生きている証。そういうことなのかなあと解釈しています。

 

最後の宮崎駿監督の言葉もまた勇気づけられます。

「堪る限りの力を尽くして生きる」「自分たちに与えられた、自分たちの範囲で、自分たちの時代に、堪る限りの力を尽くして生きなさい」

 

ジブリファンとしては、その制作現場を垣間見れてとても興味深いですし、それよりもなによりも、なにか「生きる」「働く」ということに対して、とても強いメッセージとエネルギーをもらうような、そんな内容です。

行き詰まったときや、落ち込んだとき、背中を押してほしいとき、これから幾度となくリピートして鑑賞するだろうな、そんなバイブルのような宝物です。

 

 

そして、本作品の封入特典:ブックレット「ディレクター・インタビュー」(16ページ)についてふれたいと思います。Blu-ray(DVDも同一)の封入特典として、「ディレクター・インタビュー」というブックレットが収められています。16ページにも及ぶこの小冊子には、宮崎 駿を7年間追い続けたディレクターが、「風立ちぬ」企画から製作、そして引退会見に至るまでの宮崎監督の姿を語っています。

まさに本編にはない裏側、密着したディレクターだからこそ見た、語れる、そんな蔵出しな内容でした。

  • 宮さんが企画書を書いている。荒川、来なくていいのか?
  • 宮崎駿がもっとも苦しみながら生み出したシーンは?
  • 関東大震災の絵コンテを描き上げた翌日、東日本大震災が起こった
  • 宮崎駿の老い。そして引退宣言──いつ宮崎は引退を決心したのか?
  • 宮崎駿を突き動かす創造の源な何か?

このようなセンテンスによってディレクターの視点で綴られています。この目次を見ただけでも、読み進めたくなる、興味をひかれる内容です。すべては紹介しきれませんので、一部抜粋してご紹介します。

 

「『風立ちぬ』で、宮崎さんがいちばん悩んでいたのは、僕が見ていた限りでは、絵コンテのBパートの終わり。映画中盤、カプローニが「殺戮の道具をつくる覚悟があるのか」と堀越二郎に問うシーンです。二郎はこの問いに「ぼくは美しい飛行機をつくりたいと思っています」と答える。」

~中略~

「宮崎さんが描くキャラクターは自らの内面が反映されています。だからこそ宮崎作品の登場人物はみな生き生きとした生身の人間として映画の世界に生きていると思うのですが、今回は宮崎さんの複雑な心情が絡まり合って、より苦悩も大きかったと思うんです。そんな宮崎さんにとって救いとなる存在がカプローニというキャラクターだったように思います。自分と重ね合わせた二郎をカプローニがいつも客観的に見ている。カプローニに自分の想いを代弁してもらったり、二郎を導く役目を担ってもらったりしている。「力を尽くしているかね」という二郎に問いかけるカプローニのセリフが心に残ります。」

 

 

毎日一番近くにいたディレクターだからこそ、観察できたこと、見えたこと、心情の変化など、何年にも及ぶ制作現場のちょっとした1日の出来事だけれど、とてもキーファクターな1日、そんな貴重なインタビュー内容でした。本編とブックレット、まさに合わせて二度おいしい、「宮崎駿の仕事」を鮮明に記録した本作品だなあ、と思います。

極論、変なビジネス書や自己啓発本を読むくらいなら、よっぽどこちらのほうが「生きる・働く」バイブルにもエネルギーにもなります!それだけ一流を極めたプロフェッショナルの言動の重みと凄み、相反する謙虚さ、慎ましさ、ひたむきさ、など、学ぶところがたくさんあります。

 

 

NHKプロフェッショナル 宮崎駿 ブルーレイ

 

Info. 2014/07/18 富士急ハイランド「富士飛行社」久石譲 音楽担当

富士山の大自然の魅力を体感できる日本初のフライトシュミレーションライド「富士飛行社」の音楽を久石が担当しました。四季折々の美しい富士山の映像と壮大な音楽が臨場感あふれるフライトの旅へ誘います。

「富士飛行社」は7月18日(金)オープンいたします。
ぜひ音楽とともにお楽しみください。

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Blog. 「クラシック プレミアム 11 ~チャイコフスキー2~」(CDマガジン) レビュー

クラシックプレミアム チャイコフスキー2

Posted on 2014/06/29

「クラシックプレミアム」第11巻は、チャイコフスキー2です。

第7巻のチャイコフスキー1では、3大バレエ《白鳥の湖》 《眠れる森の美女》 《くるみ割り人形》 特集でした。今回はいよいよ、あのヴァイオリン協奏曲も収録されています。

 

【収録曲】
ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン交響楽団
録音/1962年

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ロリン・マゼール指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音/1979年

 

チャイコフスキーがヴァイオリン協奏曲を作曲時に滞在した場所は、スイスのクラランという土地だそうです。知ってました?スイス・レマン湖の東岸、保養地として名高いモントルーの近くに位置する。周囲にはぶどう畑が広がり、対岸にはフランス・アルプスの山並みを望める場所で、そんなクラランの風景写真もカラーで掲載されています。

こんな場所で、あの曲を作曲したのかあ、と思い馳せながら聴くと、また違った新しい趣と味わいがあります。

 

スイス クララン

 

こちらも毎号楽しみにしている巻末の音楽史では、オペラとオペレッタが取り上げられていました。オペラとオペレッタがジャンルとして明確に違うということが、端的にわかりやすく解説されています。それをここで紹介しだすと文字数が膨大になりますので割愛します。

神聖さと娯楽さ、文学的な格調高さと喜劇、オーケストラの演奏難易度、舞台時間の長さ、舞台の豪華絢爛さと簡素さ、などなど、オペラとオペレッタの違いがわかりやすく紹介されています。

これらのことだけでなく、その上演する劇場の地理的場所(オペラ劇場は宮殿すぐ近くの街のシンボル的場所にある)や、建物自体の豪華絢爛さ、それに比べたオペレッタを「浅草」のような場所、と例えていたのが、とてもイメージしやすくわかりやすいですよね。

 

 

「久石譲の音楽的日乗」第11回は、音楽の原点について考える

今号では久石譲が尊敬しているという民族音楽学者の小泉文夫さんの話を織り交ぜながら、民族音楽という視点から、音楽の原点を掘り下げています。

とても新鮮で興味深い内容でしたので、一部抜粋してご紹介します。

 

「小泉文夫さんがスリランカのかなり奥地で原始的な生活をしている人たちを調べた。彼らの歌は高い音と低い音の二つだけ、勝手に別の曲を歌い、タイミングもバラバラなのだが、彼らが相手の顔を見ながら一生懸命に相手よりもっと強く歌おうとしているのを見て、小泉さんは「歌の原点を見た思いがする」と強く感動したと書いている。」

「このことは養老孟司先生との共著『耳で考える』でも取り上げたが、大変重要なことで、「人に何かを伝える」ということはへたでも一生懸命歌う、相手に伝えたいという強い思いがなければならない。譜面とか、備忘用楽譜はあくまでも手段であって、どんなに採譜をしたところで、そこにはスリランカの原始的な生活をしている人の歌った音程らしきものとリズムらしきものは書かれているが、小泉さんが感動した音楽の原点は書かれてはいない。つまり音楽を伝えると我々が思っているさまざまな行為(主に楽譜)では、最も大事なものを伝えきれていないのだ。そこから彼らの音楽を感じ取るには、我々にかなりのイマジネーションが必要だ。もしかしたら作曲するのと同じくらいの能力が必要かもしれない。」

 

 

そして今号でも久石譲の近況が少し触れられていました。おそらく4月中旬あたりに書かれたと思われる今号のエッセイ原稿ですが、ちょうど5月の台湾コンサートに向けて出発する前だったようです。

その台湾コンサート準備と同時期に行われていたのが新作映画の音楽録音。2014年秋公開予定の映画『柘榴坂の仇討』です。映画公開の約半年前に音楽録音か、ということは作曲期間は当然ながらもっと前。今年に入ってからというよりは、おそらく昨年2013年から音楽制作をしていたということに。『風立ちぬ』や『かぐや姫の物語』が公開されたと思ったら、もう次の仕事へ。おそるべしです。

『風立ちぬ』や『かぐや姫の物語』が公開されて、《やっと映画本編が観れる!やっと久石譲音楽が聴ける!》と、それらに触れ感動していた頃には、もう作曲家久石譲はというと、次の映画音楽の準備に入っているという。

やはり映画音楽として携わるのには、上のようなスケジュールを見ても、1本あたり1年近くはかけているんですね。しかもおそらく1本に集中じゃなく、何本か、もしくは他の仕事と同時進行なのでしょうが。おそるべしです。

ということは、今(2014.6)音楽制作を仮にされているとしたら、それが私たち聴衆に向けて日の目を見るのは2015年?来年?ということでしょうか!?

 

作曲家の創作活動の時系列と、それが世の中に送り出される時間的尺度のズレ。これを想像するだけでもたまらないんですよね、マニア的発想ですが。。この曲が作られていたのは、あっあの頃なんだ、世間的にはあんな出来事が起こっていた時期か、自分はこんなことがあった時期、…

楽しみはつきません。

 

クラシックプレミアム チャイコフスキー2

 

Info. 2014/06/27 「プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎駿の仕事」 Blu-ray DVD 発売

2014年6月27日 発売

プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎 駿の仕事 「風立ちぬ」1000日の記録/引退宣言 知られざる物語

Disc:1枚 (収録時間120分)

プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編
宮崎駿 「風立ちぬ」1000日の記録
5年ぶりとなる新作「風立ちぬ」を公開した映画監督・宮崎駿。その企画から映画誕生の瞬間まで、3年間にわたって密着取材した。宮崎は「前やってきたことをやりたいとは思っていない」と語り、実在の人物を初めて主人公にすえ、戦争という重いテーマと真正面から向き合った。だが、その制作は困難の連続となる。東日本大震災の発生、年齢による衰え、そして見えない結末…。希代のクリエイターの飽くなき闘いを濃密に描く。

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