Disc. V.A. 『ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(2)』

1990年8月1日 CD発売

 

文部省学習指導要領準拠
ダンス学習法・エチュード

●創案・構成・監修●
松本千代栄
(お茶の水女子大学名誉教授・社団法人日本女子体育連盟理事長)

●実践研究●
日本女子体育連盟 提案グループ

 

 

解説

III 運動の要素

1. 課題1 伸―縮―回 ~透明な空の下~ 作曲:越部信義
〈伸びる──縮む──まわる〉の板書によって、先ず運動の性質と連続を視覚的にもつかませましょう。人間の運動の中の基本的な曲直の運動の質感をとりだし、舞踊運動──イメージを含んだ運動にむかわせる練習です。
①曲──遅、直──速にじゅうぶんに伸縮し、自転、円、螺旋など、さまざまにまわる。
②方向をかえて伸縮し、遅速をかえてつづける。2人や群であわせあって行う。
③運動から得たイメージをもって新しく動く。植物の成長、山彦(花火など直──速は課題2の音楽で)

 

2. 課題2 走―跳―転 ~パニック~ 作曲:越部信義
〈走──跳──転〉板書。ダイナミックな性質をもった運動の質の練習。〈走──止〉の練習も加え、スピードのある走、大きい跳躍と廻転転回をクレッシエンドにつづけましょう。
①軽いスキップと停止、あちこちを見る。
②こまかいバランスと各方向への移動。
③走──跳の連続、あるいは、跳──跳──まわって跳ぶの連続、いろいろな空間姿勢で。
④ひとながれの長さでクレッシエンドをくりかえす。パニック、ポップコーン、火山、追跡などイメージをもって動きのフレーズづくり。

 

3. 課題3 捻―回―見 ~美しい流れ~ 作曲:玉木宏樹
〈ねじれる──まわる──見る〉板書。流動的なスパイラルな動きの練習。8の字が永遠の継続であるように、全身の波動やスクリューのようにねじれる動きは、心をさそいいれる表現的な性質をもたらします。
①上半身のリードするらせん状の動き。
②低い動きから高い螺旋への動き。
③ゆっくりのねじりから、おいあげる旋回へ。
④最後の「見」は、視線をきめることでフレーズをまとめる働きを感じとりましょう。
⑤さわやかな、ブリリアントな音色もいかしましょう。

 

4. 課題4 運動―変化―連続 ~風紋~ 作曲:佐藤允彦
〈運動──変化──連続〉は、すでにいままでの練習の中にもふくまれていました。ここでは特に、大きなうねりの中に、小さいうねりがいくつも含まれて、全体として大きい流れをつくる舞踏の構造の性質を強調し、感じとれるように設定しています。(動きの展開の練習)
①一連の動きが呼吸するように自由につづける。
②1人の動きに唱和させて、群のユニゾンを反復する。
③集合──分散をいかし、クレッシエンドの反復。
④課題1.2.3の動きをいかし、旋回の軌跡を美しくつくる。
⑤音の深さと知性をいかし、イメージをもって連続して踊る。
(例—宇宙、中央アジア、流砂、原始の顔、心像、等)

 

IV 群の要素

5. 課題1 群のリズム ~空間の呼応~ 作曲:久石譲
グループのメンバーが空間のどのポジションをしめるかによって人間と空間のつくりだす表現性はかわります。空間に描くリズムを感じて、メンバーの凝集度をかえてみましょう。先ず2人の練習から。
①2人のかたまり、前・後向、並列、高低、遠近をかえて、2人でつくる表現の相互関係を感受しましょう。
②空間の中の距離関係──どこまで離れても関係は密に保てるか。序破急のリズムで追いかけてみましょう。
③2人でつくる空間の経路。(軌跡)
④動く1人と動かすサポートする1人との対応。
⑤2人でイメージをきめて。
(例—鳴動、序破急、遠近感、点描)

 

6. 課題2 個と群 ~原始林~ 作曲:玉木宏樹
〈動く──止る〉が運動の原素であるように、〈移動──移動しない〉は運動を変化する根源的な働きです。また、群の中では、これらの動──静、移動──移動しない性質が、群の流動性を変化させる源になります。すでに練習した運動の要素の種々な性質をいかして、個と群の対応の練習をしましょう。
①全員での各方向への走──止、壁まで走り、もどって一群等。
②2群にわかれてフーガのように追いかけて走──止。
③ジグザグの方向に走──止。止るポーズは伏せる転がるなど身体の各部位を床につけて止る。
④2群にわかれ、ゆっくり伸—縮をその場で行う密集群と個々に自由に跳び、浮遊する分散群にわかれてハーモニィをつくる。
⑤イメージをもって。

 

7. 課題3 集合と分散 ~生きてる自然~ 作曲:久石譲
7~8人の小グループが密集している、又は1人1人登場する、又は、2つのサブ・グループに別れるかによって、同じ空間の中での表現性は異なります。個人を超えた群と空間の対応の表現力を感知する練習をしましょう。
①1人ずつゆっくり遠くから近くから集まって群をつくる。
②群のまま、高低、前後、側面の性質を変える。
③群のまま、乱舞したり静止したりリズムを変える。
④1人ずつ去っていく。残る群の動きとの対応。
⑤イメージをきめて各グループで即興的に踊る。
(例—生命の神秘、祭式、神々の集い、永雪、樹氷など)

 

8. 課題4 個―群の展開 ~挑戦~ 作曲:佐藤允彦
群舞作品の骨組となっている個(ソロパート)対人(デュオ)群(コーラス)などの構成と展開を練習しましょう。
①全員が分散し、床に伏せ、個々に動くオープニング。(予感)
②1~2名が、スピードをあげて人々の間を縫う。
③おいこまれて群が挑むように動く。(試み)
④クレッシエンドで反復。
⑤動かない”間”をつくる。あるいは1人が動く。
⑥群の最大のクレッシエンドとそのくりかえし、テンポアップ。(挑戦)
⑦クライマックスからエンディングへ。
⑧グループでイメージを定め即興的に全体をはこぶ。
(例—森のめざめ、暗黒、葛藤、暗夜を越えて)

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(2) sc 2

(CDライナーノーツより)

 

 

ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(2) sc 1

I ダンス学習法(2)
《運動の要素》
1. 課題1 伸―縮―回 ~透明な空の下~ 作曲:越部信義
2. 課題2 走―跳―転 ~パニック~ 作曲:越部信義
3. 課題3 捻―回―見 ~美しい流れ~ 作曲:玉木宏樹
4. 課題4 運動―変化―連続 ~風紋~ 作曲:佐藤允彦
《Ⅳ群の要素》
5. 課題1 群のリズム ~空間の呼応~ 作曲:久石譲
6. 課題2 個と群 ~原始林~ 作曲:玉木宏樹
7. 課題3 集合と分散 ~生きてる自然~ 作曲:久石譲
8. 課題4 個―群の展開 ~挑戦~ 作曲:佐藤允彦

演奏/コロムビア・オーケストラ

 

Disc. V.A. 『ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(1)』

1990年8月1日 CD発売

 

文部省学習指導要領準拠
ダンス学習法・エチュード

●創案・構成・監修●
松本千代栄
(お茶の水女子大学名誉教授・社団法人日本女子体育連盟理事長)

●実践研究●
日本女子体育連盟 提案グループ

 

 

解説

I みんなでおどろう

1. レッスン1 みんなでおどろう1、2、3 -マイムをいかして- ~マーチング・アニメーション~ 作曲:玉木宏樹
マーチング・アニメーションとサブ・タイトルにしるされたように、動画風の音が、さまざまな空想をかきたて、動きを誘うでしょう。何がやってきたと思いますか?いろいろなイメージをもって楽しくリズムにのりましょう。リズムにのって踊ることはたのしさの原点です。
①お祭広場の交通巡査、ピーピーと交通整理。つづく行進は、動物パレード、サーカス団、童話の王様、ライオンが逃げて大さわぎ……。
②全身から部分の動きまで湧かせましょう。

 

2.レッスン2 みんなでおどろう4、5、6 -全身のほぐし- ~ジャンピング・スターダスト2~ 作曲:越部信義
ジャンピング・スターダスト2──流れる軽快な、シャレた音楽にのって、先生といっしょに、友だちといっしょに踊りを楽しみましょう。
①足をふりあげたり、身体をツイストしたり、リズムを楽しむ中で自然に全身から部分まで身体の意識に目覚めるように試みましょう。
②2人の対話のように、動きのかけあいを行ったり、みんなでユニゾンに同じ動きをあわせあう踊りの自由さをいかしてすすめましょう。

 

3.レッスン3 みんなでおどろう7、8、9 -踊りのキャラクターをひらく- ~フォークロリック・ムーブメント~ 作曲:越部信義
フォークロリックなメロディと、うきうきしたビートにのって賑々しく踊りましょう。
①1人で自由にステップを踏んで踊る。
②2人で相手に呼応して踊る。
③みんなで次々に拍手をおくり渡しながら踊る。
④1つのパートは踊り方をきめておいて、みんなでいっしょに踊り、他は個々に自由に踊るなど、感じあって踊る楽しみを味わう。
⑤自分の身体の全身・部分がほぐれるように新しい動きを試みチャレンジする。

 

4.レッスン4 みんなでおどろうA、B、C -ひとながれの踊りを気持よく- ~スペース・ファンタジア~ 作曲:久石譲
遠い空に幻想を繰り展げるような音の響きにのって、美しく踊りましょう。
①ビートのきいたマルカートはメリハリをつけた動きで、明るくうきうきとリズミカルに。
②流れるレガートなリズムは、動きも清らかに、広い空間に美しく軌跡をつくりましょう。
③ボンゴのように早口で、ヴァイオリンのように胸いっぱい歌いあげて、動きの風あいを変えてみましょう。
④いろいろなフォーメーションも工夫しましょう。

 

II 身体の要素

5.課題1 全身の動き ~仔猫のウォーム・アップ~ 作曲:冬木透
仔猫のように背をまるめたり、大きなのびをしたりできますか。爪をすばやくといだり、じゃれあったり、とびついたり、高い屋根からとび下りたり、走ったり、仔猫は全身を全く自由につかいこなします。(曲──流動──連続)
床に長くねそべったり、小さくまるまったり、這ったり、ころがったり、全身を粘土をこねるようにいろいろに使いこなしながら、身体でつくるさまざまな形や動きをくふうしましょう。身体の意識に目覚めるように。

 

6.課題2 全身と部分の動き ~窓をつくろう~ 作曲:越部信義
身体でどんな窓がつくれるでしょう。うで立て伏せをすると細長い窓、足を開いて立つと三角形の窓、その上に身体をまげて両手を床につけるとたくさんの窓ができます。
①動く(スキップなど)──止る(窓をつくる)のくりかえしで、リズムにのって”形──ステップ”の動きのパターンを楽しみましょう。
②自由にスキップをし、小グループでかたまって窓(鳥籠やお城など)をつくることもできます。相手と組んで足を高くあげるなど、むずかしい窓も試みましょう。

 

7.課題3 部分の動き ~ロボット組立て~ 作曲:小久保隆
ロボットのように、コキコキと身体の部分を動かしてみましょう。肩、首、腕、膝等。両腕をいっしょに上げ下ろし、左向右向などメカニックな動きで、部分の動きを楽しみましょう。(”直──断続──短い単位”の動き)
①2人組でむきあってまねる。走る──止って動くなどの動きのパターンの中で、屈折的な動きを試みる。
②人形ぶりの歩き方で、前後、左右の空間を移動する。
③時には、ロボット組立て──空中分解などイメージをもって。

 

8.課題4 ムーブメント・デザイン ~鏡のコンチェルト~ 作曲:冬木透
はじめは、相手の動きをよみとる力を、次には、相手の動きの中に自分のもたない動きの質や味わいのあることを感受できるようにしましょう。(協和──不協和、連続──対立の発見)
①フーガやカノンのように動きを追いかけたり、
②同時に動くユニゾンやシメトリーの動きを試みましょう。
③”その場の動き──移動の動き”によって、空間を円に、8の字に、らせん状にデザインしましょう。
④イメージをもって、描写的な動きも加えましょう。
(例—しごと、対話など)

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(1) sc 2

ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(1) sc 3

(CDライナーノーツより 抜粋)

 

 

ダンス学習法・エチュード I ダンス学習法(1) sc 1

I ダンス学習法 (1)

《みんなでおどろう》
1.レッスン1 みんなでおどろう1、2、3 ~マーチング・アニメーション~ 作曲:玉木宏樹
2.レッスン2 みんなでおどろう4、5、6 ~ジャンピング・スター・ダスト2~ 作曲:越部信義
3.レッスン3 みんなでおどろう7、8、9 ~フォークロリック・ムーブメント~ 作曲:越部信義
4.レッスン4 みんなでおどろうA、B、C ~スペース・ファンタジア~ 作曲:久石譲
《身体の要素》
5.課題1 全身の動き ~仔猫のウォーム・アップ~ 作曲:冬木透
6.課題2 全身と部分の動き ~窓をつくろう~ 作曲:越部信義
7.課題3 部分の動き ~ロボット組立て~ 作曲:小久保隆
8.課題4 ムーブメント・デザイン ~鏡のコンチェルト~ 作曲:冬木透

演奏/コロムビア・オーケストラ

 

Disc. V.A. 『うたってたいそう 春・夏・秋・冬』

1990年7月21日 CD発売 COCG-6506

 

幼児たいそうシリーズ うたってたいそう春夏秋冬

監修・解説
聖心女子大学講師 阿部直美

全10曲振りつき

年少児から年長児まで、四季のテーマに応じた、阿部直美・おざわたつゆきコンビによる幼児体操。

 

 

久石譲が編曲を担当した4楽曲「かいぞくたいそう」「七五三サンバ」「にんじゃでござる」「おいでおいでマーチ」が収録されている。CD盤は1990年発売だが、オリジナルはそれぞれ1980年代のEPおよびLPで発売されていたものである。久石譲1980年代初期の仕事である。

 

 

「かいぞくたいそう」 (1982)

1982年6月 EP発売 EK757

かいぞくたいそう EP 1

かいぞくたいそう EP 2

かいぞくたいそう EP 3

(EPジャケット / EP盤)

 

かいぞくたいそう
作詞:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲

 

 

「七五三サンバ/ポンポンたいそう」(1982)

1982年6月 EP発売 EK-758

(EPジャケット / EP盤)

 

1.七五三サンバ
作詩・作曲:阿部直美 編曲:久石譲 歌:こおろぎ’73、ザ・チャープス
2.ポンポンたいそう
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:たかしまあきひこ 歌:真理ヨシコ

 

 

 

うたってたいそう 春夏秋冬 sc

1.チューリップのコップ
作詩・作曲:阿部直美 編曲:たかしまあきひこ 歌:真理ヨシコ 振付:河内孝子
2.もりもりたいそう
作詩:佐倉智子・浅野ななみ 作曲:おざわたつゆき 編曲:若松正司 歌:真理ヨシコ 振付:中谷真弓
3.かいぞくたいそう
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲 歌:こおろぎ’73 振付:阿部直美
4.なつだよ プールだよ
作詩・作曲:佐倉智子 編曲:おざわたつゆき・たかしまあきひこ 歌:ザ・チャープス 振付:中谷真弓
5.七五三サンバ
作詩・作曲:阿部直美 編曲:久石譲 歌:こおろぎ’73、ザ・チャープス 振付:藤田良子
6.ポンポンたいそう
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:たかしまあきひこ 歌:真理ヨシコ 振付:浅野ななみ
7.にんじゃでござる
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲 歌:さとまさのり 振付:阿部直美
8.ポテトチップスたいそう
作詩・作曲:阿部直美 編曲:若松正司 歌:岡崎裕美 振付:浅野ななみ
9.おひさまにジャンプ
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:たかしまあきひこ 歌:松尾篤興 振付:河内孝子
10.おいでおいでマーチ
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲 歌:岡崎裕美 振付:藤田良子

 

Disc. V.A. 『運動会・体育祭のマスゲーム音楽集』

運動会・体育祭のマスゲーム音楽集

1989年5月1日 CD発売 CC-3394

 

久石譲が多数編曲を担当した楽曲が収録されている。「CLAPPING MARCH “SPACE”」は作・編曲をした楽曲である。

 

 

「こどものための新体操 エチュード曲集」のSIDE-Bに「クラッッピング・スペース・マーチ」が収録されたEPが発売されている。(82年4月 日本コロムビア EK-745)

 

マスゲーム 久石譲 クラッッピング・スペース・マーチ EP

 

「行進曲 地球へ…」(EP)にも「CLAPPING MARCH “SPACE”」は収録されている。(日本コロムビア 1980年4月1日発売 EP EK-645)

 

 

ほぼ同内容収録のLP盤2枚組もある。

「運動会・体育祭のマスゲーム音楽集」

1982年 LP発売 EZ7171-2

(LPジャケット / LP盤)

 

 

運動会・体育祭のマスゲーム音楽集

1. 若い力
作曲:高田信一 編曲:横山菁児
2. 片道航海
作曲:B.シルヴェッティ 編曲:久石譲
3. コパカバーナ
作曲:B.マニロウ、B.サスマン、J.フェルドマン 編曲:久石譲
4. CLAPPING MARCH “SPACE”
作曲・編曲:久石譲
5. 雨
作曲:G.アルケユイタ、D.パセ 編曲:若松正司
6. 草競馬
アメリカ民謡 編曲:横山菁児
7. 口笛のマーチ 白い雲
作曲・編曲:冬木透
8. ハンガリアン ダンス第5番
作曲:ブラームス 編曲:越部信義
9. エーデルワイス
作曲:R.ロジャーズ 編曲:早川正昭
10. 足音高く
作曲・編曲:越部信義
11. 喜びの歌
作曲:ベートーヴェン 編曲:横山菁児
12. 美と力のハーモニー
作曲・編曲:早川正昭
13. 春の日の花と輝く
スコットランド民謡 編曲:横山菁児
14. ドンキホーテ
作曲:P.L.ジェイコブ、G.ハット 編曲:久石譲
15. レッツ・ゴー UGM
作曲:木村昇 編曲:久石譲
16. 異邦人
作曲:久保田早紀 編曲:久石譲
17. 愛のオルゴール
作曲:F.ミルズ 編曲:久石譲
18. 秋の詩 ~「四季」より~
作曲:ビバルディ 編曲:若松正司

全曲/振付・指導案つき

演奏:コロムビア・オーケストラ

 

Disc. 森末慎二 『だってしょうがないじゃない / ありがとうのうた』

1989年4月10日 EP発売 LRS-2015
1989年4月10日 CDS発売 09L3-4081

 

1989年開催世界デザイン博覧会 『東邦ガスパビリオン』内「ファンタジーワールド」テーマ曲として、「ありがとうのうた」を久石譲が書き下ろしている。

「だってしょうがないじゃない」は和田アキ子が歌う大ヒットナンバーのカバーである。

 

 

(EPジャケット / EP盤)

 

(CDジャケット)

 

1.だってしょうがないじゃない
作詩:川村真澄 作曲:馬飼野康二 編曲:矢島賢
2.ありがとうのうた
作詩:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲

 

Disc. V.A. 『こどものための新体操 エチュード曲集』

1982年4月 EP発売 5枚組 EK-545~9

 

久石譲が作曲・編曲を担当した楽曲が収録されている。なお、そのうちのいくつかは他CD作品やLP作品にも収録されている。

 

(EPジャケット)

EP5枚が収納されたケースになっている。

 

〈基本運動のために〉 EK-745
1.基本練習曲 ウォーミング・アップ
作曲:たかしまあきひこ
2.応用練習曲 クラッピングマーチ・スペース
作曲:久石譲

〈輪の運動のために〉 EK-746
3.基本練習曲 ローリング・フープ
作曲:たかしまあきひこ
4.応用練習曲 ドン・キホーテ
作曲:Pastor Laszio-Jukob  Gyogy-Hatrani  Emese-Chris-Ham 編曲:久石譲

〈布の運動のために〉 EK-747
5.基本練習曲 スウィンギング・リボン
作曲:深谷裕子
6.応用練習曲 片道航海
作曲:B.Silvetti 編曲:久石譲

〈なわの運動のために〉 EK-748
7.基本練習曲 ジャンピング・ロープ
作曲:久石譲
8.応用練習曲 ふたりで半分こ
作曲:ティティーネ・スケーベンス 編曲:久石譲

〈ボールの運動のために〉 EK-749
9.基本練習曲 バウンシング・ボール
作曲:久石譲
10.応用練習曲 愛のオルゴール
作曲:F.Mills 編曲:久石譲

演奏:コロムビア・オーケストラ

 

Disc. 伊奈かっぺい 『遥かな友へ 落書きの下書き』

1980年12月10日 LP発売 GX-7036
1980年12月10日 CT発売 COTA-3956
1997年5月10日 CD発売 COCA-14169
2012年7月18日 CD発売 COCP-37478

 

久石譲が音楽を手がけている。

 

遥かな友へ 落書きの下書き 伊奈かっぺい 2

遥かな友へ 落書きの下書き 伊奈かっぺい 3

(LPジャケット / LP盤)

 

Side A
01 ぷろろおぐ Myway
02 三味線 (朗読)
03 Happy Life (歌)
04 深酒 (朗読)
05 小さな悩み (朗読)
06 無口 (朗読)
07 寒いはで (歌)

Side B
08 思いやり (朗読)
09 酒場
10 質問 (朗読)
11 みにくいアヒルの子 (朗読)
12 雪の音 (朗読)
13 遥かな友へ (朗読)

音楽:久石譲

 

 

なお伊奈かっぺいのレコード・デビュー35周年(2012年時)を記念して、既発作品を廉価プライスで一挙30タイトル発売されている。

 

「遥かな友へ 落書きの下書き」 伊奈かっぺい

2012年7月18日 CD発売

※LP発売時と同ジャケット

遥かな友へ 落書きの下書き 伊奈かっぺい

(CDジャケット)

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 10 きらめくリズム』

1978年6月 EP発売 GH-50
1992年10月1日 CDS発売 CODG-90

 

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 10 きらめくリズム」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(EPライナーノーツより)

 

 

きらめくリズム

曲想は、ズバリ題名に示されている。もちろん、それぞれの民族的なリズムには、その現地で録音された音楽もあるし、アレンジした新曲も少なくない。しかし注意をしなければならないのは、他の曲とまぜて使う場合の取扱い方である。個性の強い曲程、互いに調和して、構成の中に一役演じるのは難しい。特に民俗の匂いがあらゆる所にしみ込んでくる曲の場合、一曲だけを切り離して、他の曲と組み合わせるには、余程の工夫が必要だ。このレコードに収められている曲は、それぞれの音楽の特色を生かしながら、他のレコードの曲との調和にも注意が払われているから、効果音楽として使用するためには有利だということができるだろう。

最近は、海外旅行などの8ミリをはじめ、記録作品もだいぶ増えてきた。演劇作品でも、現実の舞台は日本でありながら、風俗として、象徴として、海外の事物や人間をモチーフにするものがある。この種の音楽の使用は、ますます増えていくだろう。

更に考えられるのは、生活の中での効果としての音楽である。

今まで効果音楽というと、演劇や映像などの作品に限って考えることが多かった。しかし、例えばVTRのような機材の場合は、すでに今までの作品とは、かなり違った世界を予見している。演劇は、特定の舞台に上演して、はじめて作品となる。映像作品も、現像などの加工過程を経て、はじめて作品となるものが多かった。しかし、家庭用VTRが普及してくると、撮影したその場で、すぐに映像を見ることができる。つまり、生活即撮影、両者の間の距離がどんどん狭まってくる。今までの作品では、音楽は、ほとんど製作過程の最後でつけかえられるものだった。台本が出来、俳優が練習をつみ、舞台装置が出来、いよいよ仕上げの段階で、音楽が聞こえてくる。あるいは、フィルムが撮影され、編集されてから、最後に音楽が録音される。

ところが、VTRの場合で、子供の生活を記録しようとすれば、まず気に入ったレコードをかけてからVTRカメラを子供に向けると、映像と音楽はその場で、同時に収録される。これは、音楽が作者によって映像に後から付け加えられるのとは大違いだ。写されている子供自身も、レコードの音楽になにかの反応をするだろう。よく考えると、これは日常生活ではあたりまえのことだ。現代人の生活は音楽、いや音楽以外の音響効果も含めて、音と密接に結びついている。効果音楽も、作品の演出だけに役に立つと思う方がおかしいのかもしれない。別にVTRを写さなくても、生活そのものの中で、効果音楽の利用価値はますます広がっていくのではないだろうか。

(EPライナーノーツ より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(EPジャケット / EP盤 / ライナーノーツ)

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 10 きらめくリズム 1

(CDSジャケット)

 

 

(EPジャケット)

 

1.ジャズ BGM
2.ロック BGM
3.フォーク BGM
4.ハワイアン BGM
5.ボサノヴァ BGM
6.サンバ BGM
7.タンゴ BGM
8.オリエンタルムード BGM

*BGM(バックグラウンドミュージック)

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 9 未知の世界』

1978年6月 EP発売 GH-49
1992年10月1日 CDS発売 CODG-89

 

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 9 未知の世界」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(EPライナーノーツより)

 

 

未知の世界

空には多くの宇宙衛星やロケットが飛び交い、アクアラングやシュノーケルが決して特殊な道具ではなくなった今日、宇宙や水中が演劇や映像の舞台としてしばしば登場してくるのは当然ともいえるだろう。しかしいわゆる未知の世界への憧れがこんなにも強いのは、単にこのような現実を反映しているとだけでは説明ができない。科学や技術の発展が未知の世界への夢を育てたとしても、そこから夢はさらに変質して、技術を超え、科学を否定しようとさえするのである。未知の世界は一面で現実の人間生活に対する反発だったり、逃避だったり、批判だったりする。となれば、いわゆる宇宙音や水中音も単にそれらしい場面の伴奏としてしか使い道がないわけではなかろう。空想科学的な効果音楽として使用するだけでなく、心理的な効果として演出する事も可能なはずだ。そんな耳で聞き直すと、一層おもしろさがでてくるだろう。

1.宇宙音 A
いわゆる宇宙的な環境音の性格を備えている。

2.宇宙音 B
宇宙音としてだけでなく、孤独な大空を行くジェット機の世界を連想させるような音である。

3.宇宙音 C
風の音を連想させるような所がある。常に冷たい風が吹きすさぶ北氷洋のイメージなどが浮かんでくる。

4.宇宙音 D
4曲の中では最もメロディアス。暗黒の宇宙の長い長い旅の果に突然美しい星の断片が所々に見えてくる。そんな場面が心に浮かんでくる。

5.地底音
深く深く地球の体内の奥底をもぐっていくような地底探検のイメージだ。広い洞窟。鍾乳洞だろうか。鉱物を守る小人たちが住むという魔法の世界だろうか。ポタリポタリと水滴の音を連想する。岩の柱からしたたり落ちる地球の汗だろうか。

6.水中音 A
青の世界へ深く深く潜っていく。太陽の光に背をむけて…。大海原の底からは泡が浮かびあがってくる。

7.水中音 B
泡の音と思われたものがだんだん激しいリズムに変化していく。

8.水中音 C
水中の世界はこの曲で最も象徴化されている。

9.特殊音 A
実験室の世界だろうか。科学の前衛というイメージだ。

10.特殊音 B
わきあがるような音が遥かな高みをめざして上昇していく。

11.衝撃音 A
何かが新しく生まれてくるような期待が感じられる。

12.衝撃音 B
破壊的。

13.衝撃音 C
飛行物体がおびやかすように通りすぎていく。そんな連想を呼び起す。

14.マンガ音 A
クスクスと笑うようなおかしさ。

15.マンガ音 B
高笑い、誇張が印象的。

16.マンガ音 C
道化た笑い。

17.原始リズム A
激しいリズムの中で淋しい笛が鳴る。荒野のイメージである。

18.原始リズム B
静かな緊張の中から徐々に盛り上っていく民俗的な踊り。

19.原始リズム C
踊り手と太鼓がかけあいながら相手を刺激し興奮させ、クライマックスに盛り上げていく。そんなドラマのおもしろ味が感じられる。

20.ドラム・ソロ
21-23.短い効果音(スチールギター、エレキベース、トランペット)
24-27.琴 A・B・C・D
それぞれの楽器の特性を生かした短いが個性的なコード。人間生活を描くドラマの中でも使い道が多いだろう。

(CDSライナーノーツ より)

 

 

 

 

 

 

 

(EPジャケット)

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 9 未知の世界 sc 8cm

(CDSジャケット)

 

1.宇宙音 A BGM
2.宇宙音 B BGM
3.宇宙音 C BGM
4.宇宙音 D BGM
5.地底音 BGM
6.水中音 A BGM
7.水中音 B BGM
8.水中音 C BR
9.特殊音 A BGM
10.特殊音 B BR
11.衝撃音 A BR、C
12.衝撃音 B BR、C
13.衝撃音 C BR、C
14.マンガ音 A BR、C
15.マンガ音 B BR、C
16.マンガ音 C BR、C
17.原始リズム A BGM
18.原始リズム B BGM
19.原始リズム C BGM
20.ドラム・ソロ BGM
21.短い効果音 スチールギター C
22.短い効果音 エレキベース C
23.短い効果音 トランペット C
24.短い効果音 琴 A BR、C
25.短い効果音 琴 B BR、C
26.短い効果音 琴 C BR、C
27.短い効果音 琴 D BR、C

*BGM(バックグラウンドミュージック)、BR(ブリッジ)、C(コード)

 

Disc. 久石譲 『効果音楽ライブラリー 8 メルヘンの世界』

1978年6月 EP発売 GH-48
1992年10月1日 CDS発売 CODG-88

 

効果音楽シリーズ 全10作品
LP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

「効果音楽ライブラリー 8 メルヘンの世界」

 

8ミリでも、演劇でも、あるいはVTRでも、一つの作品に生命が吹き込まれるキメ手は、仕上げです。どんなによい素材にめぐまれ、製作の過程が順調でも、最後の仕上げがうまくいかないと、観客にはなにも伝わらないで終ってしまいます。自分では力一杯やったと思うのに、さっぱり反響がない。そんな場合に、まず検討して見る必要のあるのも仕上げの方法です。

音楽はそのなかでも、特に大切なものです。音楽の使い方ひとつで、同じ作品がまるで違ってしまったという体験は、アマでもプロでもみんな持っている筈です。

舞台上の演出でも、映像作品でも、観客の心に働きかけないと成功しません。いくら説明が巧みでも、それだけでは、頭にしか通じない。心に働きかけ、感情を動かすことが必要です。音楽は、なによりもその点に、強い力をもっているのです。

テーマ音楽とよばれるものがあります。作品の中心になる人物、出来事、主張、象徴などを表現する音楽です。観客の心と、作品の官女を一つにする、その中心として働く音楽です。みなさん方は、このレコード集の中から、めいめいの作品に一番ぴったり合ったものを見つけ出して下さい。音楽を探していく作業は、いろんな意味で興味深いものがあります。この曲が適当だろうか、あの曲が良いか、と考えることは、台本や計画をもう一度考え直すことにもなるので、演出プランを作る全体の作業にも大変役に立ちます。不世出の喜劇役者チャップリンが、出演する作品の演出は、すべて自分でやったというのはよく知られていますが、音楽の作曲から編曲まで、すべて自分でやったことは御存知でしょうか?

あなたも、チャップリンのようなつもりで、このレコードの中から、気に入る音楽をえらび出し、それを自分の手で構成してみて下さい。音楽はそれ自体の美しさもさりながら、配置によってまるでふんい気が変わります。また、タイミングが大切です。

どのキッカケで音楽を出し、どこから音楽をおさえてセリフに入るか。つきない楽しみが生まれてくるのです。

(EPライナーノーツより)

 

 

メルヘンの世界

●A面●

1.メルヘンのテーマ
銀の鈴を振るようなメロディー。静かに心に染み入ってくる曲。しかしどこかに不思議なムードのあるのが、日常の世界と違う感じだ。

2.メルヘンのブリッジ
テーマをややユーモラスに変奏している。楽しいメルヘンの世界という感じ。

3.メルヘンのコード
静かな転換であるのも、ゆっくりと転回される物語にふさわしい。

4.メルヘンのエンディング
美しい世界の静かな昼下り。妖精たちが飛びながら花に触れていくと、次々に花々が開いていく。咲き誇る花を後に妖精たちはいずこへともなく飛び去っていく。

5.愉快に進もう
低音部のリズムに支えられたピッコロが元気良く可愛らしい感じだ。童話の中の元気の良い男の子のテーマにもふさわしいだろう。

6.ひと安心
明るい感じの短いブリッジである。

7.おいかけっこ
低い弦の響きにせきたてられるようにシロフォンが騒ぐ。事件だ。但しあくまで童話の世界の事件だ。ピーター・パンと海賊の対決が始まろうとしているのか。桃太郎が鬼ヶ島で奮戦しているのか。どんなに緊迫しても、明るい結末が予感されているようだ。そんなアクション・シーンにふさわしい。

●B面●

1.民話のテーマ
淋しさと懐かしさの混り合ったような曲。聞いていると涙がうっすらとにじんでくる。東洋風の五音階が基底にあるから、あくまで外国の物語ではない。「昔々」というけれど、どこか心にひどく親しいものを感じさせるのだ。

2.民話のブリッジ
いかにもこれからドラマが佳境に入るといった感じのブリッジ。物語が一段と盛り上がってくるのを予感させる。

3.民話のテーマ
いくらかひょうきんな感じのするコード。

4.民話のエンディング
古い民謡や童話の中にしばしば「……だったとさ」という語り口がでてくる。そんなものを思わせる安定した曲である。いかにもたっぷりとお話を聞いたという感じがするだろう。

5.あら不思議!
児童劇用のブリッジ。好奇心や興味をかきたてるような曲である。

6.怪しいものが来る
重く迫るような低音部の中に木管が危険を警告するように響く。徐々に聞こえてくる太鼓が何か足音のようでもある。怪しいものとは一体何だろうか。胸がしめつけられるようだ。

7.大失敗
ユーモラスな曲。ずっこけた大失敗である。

8.大成功
大喜びのうた。大成功をうたったリズムも軽やかに。

(EPライナーノーツ より)

 

 

 

 

 

 

 

(EPジャケット)

 

(CDSジャケット)

 

1.メルヘンのテーマ
2.メルヘンのブリッジ
3.メルヘンのコード
4.メルヘンのエンディング
5.愉快に進もう BGM
6.ひと安心 BR
7.おいかけっこ BGM
8.民話のテーマ
9.民話のブリッジ
10.民話のコード
11.民話のエンディング
12.あら不思議! BR
13.怪しいものが来る BGM
14.大失敗 BR、E
15.大成功 BR、E

*BGM(バックグラウンドミュージック)、BR(ブリッジ)、T(テーマ)