Disc. 久石譲 『魔女の宅急便 ドラマ編』

1989年9月25日 CD発売 22ATC-185~6
1989年9月25日 CT発売 18AGC-2068~69
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71032

 

1988年公開 スタジオジブリ作品 映画「魔女の宅急便」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

本作品は映画本編を映像なしの音声のみで聴く作品である。BGMはもちろんセリフや効果音などもそのまま収録されている。

 

 

ものがたり

キキは魔女の血を引く女の子。とてものどかな田園の村に育ち、今年13歳になりました。魔女は古くからのしきたりで、13歳になったら一年親元を離れ修行の旅にでかけなくてはなりません。キキはそれがうれしくてうれしくてしようがありませんでした。満月の昇った晩あこがれの大都会に向けて旅立ちます。かあさんのほうきにまたがって。

キキが見つけたのは、人や車がごったがえす大きな街でした。都会にあこがれる少女にとっては願ってもない場所です。しかし思ったようにはいきません。都会での風当たりはとかく厳しいもので、大きく膨らんでいた期待感はみるみるしぼんで、すっかりおちこんでしまいました。そんな時、キキはパン屋のオソノさんに出会います。オソノさんはキキを気に入ってくれて空き部屋を提供してくれました。こうしてキキの都会での暮らしが始まったのです。

キキはさっそく商売を始めます。それは唯一の魔法、空を飛ぶ力を利用した宅急便でした。いろいろ失敗しながらも老犬のやさしさにふれたり、きさくなお姉さんウルスラと友達になったり、あるいは老婦人の真心に心打たれたりしながらキキは少しずつ成長していきます。男の子の友達もできました。トンボというその少年の破天荒な明るさは、最初キキを戸惑わせましたが、大空を飛びたいと願う少年の純粋な心が徐々にキキをうちとけさせたのでした。

ある日、キキは魔法の力を失います。ジジの言葉がわかりません。大空も飛べません。自分の取柄を失ったキキは途方に暮れ、じたばたと辛い毎日を送るのでした。そんな時ウルスラが訪ねてきて、森のログハウスにキキを誘ってくれたのです。初め気もそぞろだったキキも、いつしか笑顔を取戻し楽しい時を過ごすのでした。心がなごみキキはウルスラに自分の気持ちを打ち明けます。ウルスラは、自分にも同じことがあったと語ります。自分も苦しんだのだと…。

キキは少し大人になりました。

翌日、街はパニックに陥りました。夏の突風が海岸に停泊していた飛行船を舞い上げ、一本のロープにトンボ少年をぶら下げたまま街の上空に流されてしまったのです。トンボの危機をニュースで知ったキキは、トンボを救いたい一心でデッキブラシにまたがり念じます。そして、再びキキは大空へ舞い上がったのでした。

 

◆ ◆ ◆

このCDに記録されているのは正真正銘、劇場公開された《魔女の宅急便》のサウンド・トラックである。こうしてサウンドだけを抽出して聞いてみようとなさる方は、きっと映画をご覧になって体感なさった音を存分に堪能してやろうと思っていらっしゃるのではあるまいか。

さて、ここに収められているサウンド・トラックの中身とは実は、我々録音作業に携わったスタッフ一人一人の血のにじむような努力と格闘の日々の全記録なのである。ああ、たれが知る、百尺下の水の心…。(大仰な…。)そう、何を隠そう我等こそ『魔女宅に彼等あり。』とうたわれた録音スタッフ軍団なのであ~る。(ホントかよ。)

今回のテーマは”ある普通の女の子の数週間の日常”である。宮崎監督はアニメーションでは御法度(?)とされている”普通”と”日常”というテーマに真っ向から取り組み勝負を挑まれた。勿論すべてうまく運んだわけではない。話を作っていく過程でさまざまな難問が飛びだし、ご苦労も多かったようだ。画が大変となれば音もそれに比例してしっかり大変になる。我々録音スタッフは、映像に、追従するサウンドの3つの要素、Voice、Sound Effect、Musicを、あーだこーだ混ぜ合わせて、映像に対してその表現が充分発揮されるよう蔭になり日向になりしてお助けする使命を与えられていると言っていい。勿論、宮崎監督は音作りの段階でも大変熱心にその過程にかかわり表現一つ一つに対してイメージ違いがあればビシバシ駄目だしをなさる。特に、役者の声の質や表現力についての注文は厳しく、おメガネにかなうキャラクターを見付け出すのは容易なことではない。「魔女宅」では、声に対してこれまで以上に難しい注文がだされ、我々録音スタッフは、配役を決定するまでにかなりの時間を費やし、いくつもの曲折を経なければならなかった。監督が求めるキャラクターは、果たしてこの世に存在し得るのだろうか? 我々はなかなか目指す人材と接触できず、監督もさぞ気をもまれたに違いない。だがついに、ついに我々録音スタッフは、数奇石を…。姓は高山、名はみなみ、人呼んで”誰も気付かなかった意外な人物”。そう、彼女がキキとウルスラの二役をあれほど見事に演じわけてくれるとは、まさに前代未聞の珍事、とても幸運な事だったと思う。

彼女はまだ若く、役者歴も浅い。2年程続いているTVアニメで主役の少年を演じているくらいで、女の子など一度もやったことがなかったそうだ。本人も、また両親や知人にいたるまで、この役が決まったことが信じられなかったと言う。とうとうARまで一カ月と迫ったある日、我々録音スタッフな何度目かのオーディションを行い、ウルスラ役で高山みなみを呼んだのだが、我々のほうでは彼女ならウルスラでいけるだろうとにらんでいた。案の定、監督をはじめ作画スタッフのみなさんにお聞かせしたところ、大変喜んでくださり、ウルスラは高山さんに満場一致で即決定したのだった。ではなぜキキ役に? キキというのは、限りなくヒロインに近いただの娘である。この”ただ”という部分に監督は一貫してこだわっていらした。だが”ただ”という前に”限りなくヒロインに近い”という修飾語がついている。この点が非常に難しかったと言えるだろう。ところが彼女は、その壁をいとも簡単にうち砕いてくれた。ウルスラのテープを監督と共に聞いたときはっとするものがあったのだ。監督も感じられたそうだが、それは”この子をキキにすれば”という直感であった。-ともあれ高山みなみの出現は「魔女宅」の仕上がりに大きな影響を与えたと言えるだろう。今後、彼女がどんな役者に成長していくか大いに期待したい。

ところで宮崎監督はSEに対しての要求も大変熱心で細かい。何よりも自然な音を求められる。ところがこれが実にやっかいなのだ。アニメーションではそもそも音がない。まったくの無から作りあげねばならない。これは効果音を担当する者にとってはまさに力のみせどころ、が同時に限られた時間の中で、膨大な量の音を用意し、決めなければならない苦しみが伴うのである。しかもそれが自然や日常の再現となると、些細な嘘も通用しない。現実の音などいくらでもころがっているように思いがちだが、あたりまえの音というのは決して目立ってはいけないものであり、さりげなく、それでいて空間に存在感を持たせる音でなくてはダメなのである。いわゆる背景音、あるいは環境音というのは、具体性がないだけにプランを立てにくく仕上がりを予測しにくい。これが効果泣かせの由縁でもある。また、自然な動きを再現するために効果さん自身がラッシュにあわせて人や動物を演じることも多々ある。ナチュラルなサウンド作りは大変地味であるが実は、どのような音作りよりも奥が深く、幾重にも塗り重ねる油彩画を描くがごとく、丹念な仕上げが求められるものなのだ。それゆえたくさんの苦労がつきまとう。今回の効果音を担当した佐藤氏の努力は並々ならぬものであったに違いない。本当によくやってくださったと思う。雷や雨の音、カモメたちの声、都会の喧そう、床のきしみ、etc……。そんなキキを取り巻く様々な音に是非耳を傾けて戴きたい。

(ものがたり/解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

魔女の宅急便 ドラマ編

DISC 1
1. 旅立ち〜海の見える街
ルージュの伝言
詩・曲・歌:荒井由実
(by the courtesy of ALFA RECORDS,INC)
2. 空とぶ宅急便

DISC 2
1. キキとトンボ
2. 元気になれそう
やさしさに包まれたなら
詩・曲・歌:荒井由実
(by the courtesy of ALFA RECORDS,INC.)

 

Disc. 久石譲 『魔女の宅急便 サントラ音楽集』

久石譲 『魔女の宅急便 サントラ音楽集』

1989年8月10日 CT発売 25AGC-2067
1989年8月25日 CD発売 32ATC-184
1989年8月25日 LP発売 35AGL-3067
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71031
2004年9月29日 CD発売 TKCA-72742
2020年3月11日 LP発売 TJJA-10021

 

1989年公開 スタジオジブリ作品 映画「魔女の宅急便」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

映画本編で使用された全楽曲を収録したサントラ盤。高畑勲が本作では音楽演出を担当している。録音は1989年6~7月、ソロアルバムの作業で渡米していた久石の帰国直後に行われた。CDとLPのジャケットは同一。荒井由実の挿入歌2曲も収録。

 

 

 

「そうですね。架空の国ではあるけれどもヨーロッパ的な雰囲気ということで、いわゆるヨーロッパのエスニック、それも舞曲ふうのものを多用しようということは考えました」

「それはあまり意識しませんでしたけど、たとえばギリシャふうですとか、そういうニュアンスを出したというのはありましてダルシマ(ピアノの原型となった民族楽器)とかギター、アコーディオンというふうにヨーロッパの香りのする楽器をたくさん使ったりしました」

「ええ。さっきもいったように、今回は僕のほうのスケジュールがつまっていたものですから、高畑さんにはいろいろと助けていただきました。通常ですと、僕が自分で音楽監督も兼ねるわけですが、今回は時間的にむずかしかったので、高畑さんと宮崎さんが打ち合わせてどのシーンに音楽を入れるかというプランを立てて、それをもとにぼくが作曲するという形をとらせてもらったんです。宮崎さんはもちろんですけど、高畑さんも音楽にはたいへんくわしい方ですから、安心しておまかせしました」

「今回はシンセサイザーを使った曲をぐっと少なくしています。従来ですと半分くらいはシンセやほかの電気楽器を使ったりするのですが、この作品では内容もリアルなものになっていますから、全体に生の音に近づけてみました。あとはメロディーの部分で、地中海ふうのもの、それも三拍子を使った舞曲的なものが多いというのが今回の特徴でしょう。」

Blog. 久石譲 「魔女の宅急便」 インタビュー ロマンアルバムより 抜粋)

 

 

高畑
「ヨーロッパ的雰囲気をもった舞台にふさわしいローカルカラーをうちだそうということだったんです。それと、つらいところ悲しいところに音楽はつけない、とか、歌とは別にメインテーマの曲を設定して、あのワルツですが、あれをキキの気持ちがしだいにひろがっていくところにくりかえし使うとかが、音楽の扱いの上での特徴というえば特徴ではないでしょうか。はじめ、ホウキで空を飛ぶ、というのはスピード感もないし、変な効果音をつけるわけにはいかないので心配だったのですが、久石さんの音楽もユーミンの歌も、いまいったねらいにピッタリだったし、上機嫌な気分が出ていたのでホッとしているところです。」

Blog. 久石譲 「魔女の宅急便」 インタビュー ロマンアルバムより 抜粋)

 

 

 

 

2020.03 Update

2020年発売LP盤には、新しく書き下ろされたライナーノーツが封入された。時間を経てとても具体的かつ貴重な解説になっている。

 

 

 

 

久石譲 『魔女の宅急便 サントラ音楽集』

1. 晴れた日に…
2. 旅立ち
3. 海の見える街
4. 空とぶ宅急便
5. パン屋の手伝い
6. 仕事はじめ
7. 身代わりジジ
8. ジェフ
9. 大忙しのキキ
10. パーティーに間に合わない
11. オソノさんのたのみ事…
12. プロペラ自転車
13. とべない!
14. 傷心のキキ
15. ウルスラの小屋へ
16. 神秘なる絵
17. 暴飛行の自由の冒険号
18. おじいさんのデッキブラシ
19. デッキブラシでランデブー
BONUS TRACK
20. ルージュの伝言  歌:荒井由実 (作詞・作曲:荒井由実)
21. やさしさに包まれたなら  歌:荒井由実 (作詞・作曲:荒井由実)

 

Kiki’s Delivery Service (Original Soundtrack)

1.On a Clear Day
2.Departure
3.A Town with an Ocean View
4.Flying Delivery Service
5.The Baker’s Assistant
6.Starting the Job
7.Surrogate Jiji
8.Jeff
9.A Very Busy Kiki
10.Late for the Party
11.Osono’s Request
12.A Propeller Driven Bicycle
13.I Can’t Fly!
14.Heartbroken Kiki
15.To Ursula’s Cabin
16.An Unusual Painting
17.The Adventure of Freedom, Out of Control
18.The Old Man’s Push Broom
19.Rendezvous on the Push Broom

 

Kiki La Petite Sorcière
(Europe, 2012) 9102470

1.Un jour ensoleillé…
2.En voyage
3.Une ville avec vue sur l’océan
4.Service de livraison express aérien
5.Aide à la boulangerie
6.Premiers jours de travail
7.Jiji, le remplaçant
8.Jeff
9.Kiki, très affairée
10.En retard pour la fête
11.La demande d’Osono …
12.Le vélo à hélice
13.Je ne peux pas voler
14.Kiki, cœur brisé
15.A la cabane d’Ursula
16.Une peinture mystérieuse
17.« L’ Aventure de la Liberté » hors de contrôle
18.Le balai-brosse du vieil homme
19.Rendez-vous sur le balai-brosse
20.Un message en rouge
21.Enveloppée de tendresse

 

마녀배달부 키키 Original Soundtrack
(South Korea, 2013) PCKD-20216

1.맑은 날에 
2.여행
3.바다가 보이는 마을
4.하늘을 나는 배달부
5.빵집 도우미
6.일의 시작
7.대역 지지
8.제프
9.바쁜 키키
10.파티에 늦겠어
11.오소노씨가 부탁한 일
12.프로펠러 자전거
13.날 수 없어!
14.상심한 키키
15.우르술라의 오두막집으로
16.신비한 그림
17.폭주비행 자유 모험호
18.할아버지의 빗자루
19.빗자루로 랑데뷰
20.루즈의 전언
21.따스함에 안겨진다면

 

Disc. 久石譲 『NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体 サウンドトラック / THE UNIVERSE WITHIN 』

1989年5月21日 CD発売 N29C-27
1989年5月21日 CT発売 N25K-27
1992年11月21日 CD発売 NACL-1503

 

1989年放送 NHKスペシャル 「驚異の小宇宙 人体」
音楽:久石譲

~遙かなる時間(とき)の彼方へ~
久石譲が奏でる 内なる宇宙への航海!

 

 

1989年4月21日 CDS発売
「THE INNERS」は同作品からの先行シングルである。

1. THE INNERS ~遥かなる時間(とき)の彼方へ~ (Opnening Theme-Synthesizer Version)
2. THE INNERS ~遥かなる時間(とき)の彼方へ~ (Ending Theme-Orchestra Version)

 

 

『人体』そのヒューマンなるもの

『驚異の小宇宙・人体』の映像は、最新の技術を投入し、コンピュータ・グラフィックスをふんだんに駆使するなど、時代の最先端をいく要素が多分にあるのです。しかしその反面例えば精子と卵子の合体シーンなどは、卵巣に集団で飛び込んだ精子の中から一つだけが合体するわけで、まるで勝ち残りゲームを見ているようなかんじがしてとてもヒューマンな印象を受けたんです。実はこれら最新の技術が描いているのは”生命のドラマ”なのだなということに気が付き、そのような映像には、テクノロジーを駆使したコンピュータ・ミュージックだけでなく、むしろ、それに生オーケストラのサウンドや、詩情豊かなメロディラインを織り込むことによって、人体という宇宙の持つ計算されないダイナミズム、緻密さの中の壮大さというような様々な融合を表現できるのではないかと思いました。とにかくこのアルバムは、ヒューマンなイメージを頭に置きつつ作りました。

久石譲

(CDライナーノーツ より)

 

 

第1シリーズの「人体」はピアノとオーケストラを中心に構成した。実はCGが多いと聞いてテクノ系の音楽を考えていた。が、精子が卵子に飛び込む顕微鏡撮影の映像を見て考えを変えた。精子がいくつかのグループに分かれ、天の岩戸の前よろしくたむろしていた。何やら話し合っている風でもあるそれらは、どこにでもある学校のクラスを彷彿させた。そのうちに元気のいい、いわばガキ大将のような威勢のいい精子がその岩戸に突入する。が、次々に玉砕する。するとクラスによくいる眼鏡をかけたガリ勉型のひ弱な感じの精子が、するすると抜け出してすんなりと岩戸卵子の壁を突入して侵入に成功した。人間社会の縮図のような光景に感動した僕はヒューマンなアコースティックな方向に音楽を切り替えた。

Blog. 書籍「NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体3 遺伝子・DNA 6」久石譲 音楽制作ノート より抜粋)

 

 

1998年4月28日 CD発売 PCCR-00301

NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」サウンド・トラック THE UNIVERSE WITHIN Vol.1 & 2(2CD) として再発売された。

 

久石譲 『NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 Vol.1』

(2CDジャケット)

 

 

1. THE INNERS ~遥かなる時間(とき)の彼方へ~ (Opening Theme-Synthesizer Version)
2. TOUR IN CELL ~ミクロの戦士たち~
3. FANTASY ~かくも壮大なる小宇宙~
4. MYSTERIOUS LOVE ~ひと・そして・愛~
5. TRANSIENT LIFE ~うたかたの夢~
6. MICROWORLD ~10数ミクロンの遠景~
7. BIRTH ~生命(いのち)の歓び~
8. THE ORIGIN OF SPECIES ~35億年の結晶~
9. INNER VOYAGE ~内なる宇宙への航海(たびだち)~
10. MIND SPACE ~永遠の亜空間旅~
11. SYSTEM OF LIFE ~細胞60兆のめくるめく世界~
12. THE INNERS ~遥かなる時間(とき)の彼方へ~ (Ending Theme-Orchestra Version)

COMPOSE & ARRANGEMENT:Joe Hisaishi
PIANO:Joe Hisaishi

Producer:Joe Hisaishi

 

Disc. 久石譲 『THE INNERS ~遙かなる時間の彼方へ~』

1989年4月21日 CDS発売 N09C-29

 

1989年放送 NHKスペシャル 「驚異の小宇宙 人体」
音楽:久石譲

 

オープニングテーマとエンディングテーマを収録したシングルCD。アルバムにも同ヴァージョンで収録されている。

 

 

(CDジャケット)

 

1. THE INNERS ~遥かなる時間(とき)の彼方へ~ (Opnening Theme-Synthesizer Version)
2. THE INNERS ~遥かなる時間(とき)の彼方へ~ (Ending Theme-Orchestra Version)

Compose & Arrangement:JOE HISAISHI
Piano:JOE HISAISHI

 

Disc. 久石譲 『魔女の宅急便 イメージアルバム』

魔女の宅急便 イメージアルバム

1989年4月10日 CD発売 32ATC-180
1989年4月10日 CT発売 25AGC-2064
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71030
2004年9月29日 CD発売 TKCA-72741
2020年3月11日 LP発売 TJJA-10020

 

1989年公開 スタジオジブリ作品 映画「魔女の宅急便」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

それ自体が作品として成立するイメージアルバムをまず作り、サントラ制作に生かすという方法も本作で4回目。今回も充実した内容となった。「なんとなくヨーロッパ、どこか地中海あたり…」をイメージしながらこのアルバムは制作されている。

 

本作品「魔女の宅急便 イメージアルバム」から、「魔女の宅急便 サウンドトラック」への変化。
曲名をイメージアルバム → サウンドトラック の順番で明記。

  • かあさんのホウキ / 木漏れ日の路地 → 旅立ち / オソノさんのたのみ事…
  • ナンパ通り → 海の見える街(後半) / 大忙しのキキ / パーティーに間に合わない
  • 町の夜 → 傷心のキキ
  • 元気になれそう → 仕事はじめ
  • 風の丘 → 海の見える街(前半) / おじいさんのデッキブラシ ※モチーフとして
  • リリーとジジ → 身代わりジジ
  • トンボさん → プロペラ自転車
  • 世界って広いわ → 晴れた日に… / 空飛ぶ宅急便 / ジェフ(後半) / ウルスラの小屋へ / デッキブラシでランデブー
  • パン屋さんの窓 → パン屋の手伝い

*サウンドトラックへ収録されなかった未使用曲:渚のデイト / 突風

 

こう並べてみるとわかりやすい。

そして曲名タイトルだけを見比べても、アレンジや長さこそ編曲されているものの、どのシーンで使われるべくイメージ作曲されたのかが明確である。そのくらい曲名タイトルがどちらも似ているというか、同じシーンや登場人物をかんたんに連想することができる。

「イメージアルバムの時点ではこのつもりだったけれど、映画本編では全く違う場面やシーン・キャラクターに使われた」というようなミスマッチは起こっていないことがよくわかる。イメージアルバムの時点で、”どのシーンにどんな曲を”ということを、監督と作曲者が入念に打ち合わせをしていることがわかる。

そして、映画本編での未使用曲が2曲しかないのも、イメージアルバムの時点で、それだけ音楽による世界観の完成度が高いことがわかる。未使用となった「渚のデイト」と「突風」もどちらも『魔女の宅急便』の世界観を表現した貴重な曲。

 

映像の絵コンテにあたる、ラフスケッチな音楽集ということで、シンセサイザーをメインに奏でられている。なかにはヴァイオリンの生楽器や、ギター、パーカッションなども登場し、そのヨーロッパ的な雰囲気を表現した楽器たちは、そのままサウンドトラックにも反映されている。

映画本編用の作り込みやオーケストレーションがされていない原石的楽曲だけに、シンプルなシンセサイザー・アレンジでありながら、そのメロディーたちが際立っていて、生き生きと、そして印象的に響いてくる。

 

このイメージアルバムからサウンドトラックへの曲変化をもとに、サウンドトラックのトラックリストを見ると、また別の視点で楽しめる。それは、イメージアルバムの時点では存在しなかった楽曲、つまりは映画本編のシーンのために新しく書き下ろされた曲、それがどのシーンのどの曲なのかがよくわかる。

上記のイメージアルバム→サウンドトラックへの比較リストのなかで、曲名のあがっていない「サウンドトラック」収録楽曲である。

イメージアルバムとサウンドトラック、いろいろな楽しみ方ができる。

 

 

魔女の宅急便 イメージアルバム

1. かあさんのホウキ
2. ナンパ通り
3. 町の夜
4. 元気になれそう
5. 渚のデイト
6. 風の丘
7. トンボさん
8. リリーとジジ
9. 世界って広いわ
10. パン屋さんの窓
11. 突風
12. 木洩れ陽の路地

 

Kiki’s Delivery Service Image Album

1.Mother’s Broom
2.Nampa Street
3.The Town at Night
4.I will be Fine
5.A Date by the Beach
6.A Windy Mountain
7.Mister Tombo
8. Lily and Jiji
9.What a Wide World
10.The Bakery’s Window
11.A Sudden Gust
12.An Alley lit by Treelight

 

Disc. 久石譲 『ヴイナス戦記 オリジナル・サウンドトラック』

ヴィナス戦記 オリジナル・サウンドトラック

1989年4月10日 CD発売 29L2-58
1989年4月10日 LP発売 25L1-58
1989年4月10日 CT発売 25L4-58
2005年12月21日 CD発売 COCX-33509

 

1988年公開 映画「ヴイナス戦記」
監督:安彦良和 音楽:久石譲

 

 

 

 

ヴィナス戦記 オリジナル・サウンドトラック

1. メインテーマ(ヴイナスの彼方へ)
2. 青空市場 -スピトーンにて-
3. 灼熱のサーキット 歌:山根えい子
4. 愛のテーマ(For Maggie)
5. 青春の疾走
6. メインテーマ -ハウンド-(Reprise)
7. ヴイナスの風(Wind On The Venus) 歌:北原拓
8. デッド・ポイント
9. スウVS.ドナー
10. 戦場、そして残るものは…
11. 明日への風 歌:柳ジョージ

作曲・編曲:久石譲 (except 11.)
作詩:冬杜花代子 3. 7.

ストリングス&ホーン・アレンジ:藤野浩一 1. 3. 4. 7.

「明日への風」
作詩:平野肇 作曲:大田黒裕司 編曲:平野孝幸

 

Disc. 久石譲 『となりのトトロ ドラマ編』

1989年2月25日 CD発売 24ATC-174~5
1992年11月25日 CT発売 TKTA-20265
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71028

 

1988年公開 スタジオジブリ作品 映画「となりのトトロ」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

本作品は映画本編を映像なしの音声のみで聴く作品である。BGMはもちろんセリフや効果音などもそのまま収録されている。

 

 

解説

『となりのトトロ』は、’88年4月、全国東宝系で公開され、大好評を博した、宮崎駿、原作・脚本・監督による劇場用長編アニメーションです。(同時上映「火垂るの墓」製作/新潮社。監督/高畑勲)

昭和30年代のはじめ、まだ自然や四季の美しさにあふれていた頃の日本の都市郊外を舞台に、11歳と4歳の姉妹と大自然の精霊・トトロとの心あたたまる交流を描いたファンタジックな内容は、それこそ大人から小さい子どもにいたるまで幅広く観客の心をとらえました。

「いま、ダサイ、クサイといわれるものの中にこそ、新しいもの、現代人が渇望していながら見失ってしまったものがある」と断言した宮崎監督のみごとな勝利といえるものでしょう。

さらにいえば「もっともナショナルなものこそ、インターナショナルになり得るのだ」という監督の言葉も、’88年8月現在香港における上映の大成功が裏付けしています。(ちなみに、香港における歴代邦画興行成績第1位は『天空の城ラピュタ』第2位が『風の谷のナウシカ』第3位は『子猫物語』。『トトロ』の最終興行成績予想では、ほぼ『ラピュタ』とならぶ。何と、これでBEST3はすべて宮崎作品となる!)

宮崎監督は東映動画を振り出しに、様々なスタジオで傑作を作ってきており、随分前からアニメーション界では伝説的に語られてきた人です。特に『ルパン三世カリオストロの城』(’79年・脚本・監督)はアニメ・アクション映画の最高峰として、いまだ人気を保っていますが、何といっても、その名がアニメーション界にとどまらず映画ファン、一般大衆にまで広く知られるようになったのは『風の谷のナウシカ』(’84年。原作・脚本・監督)においてでしょう。巨大産業文明崩壊後1000年の地球から、するどく現代における自然と人間の在り方を照射したこのSFヒロイックファンタジーは、’84年度、数多くの映画賞を獲得しました。

さらに2年後『天空の城ラピュタ』(’86年。原作・脚本・監督)でも、その並々ならぬ映画作りの腕を見せ、ついに映画界に「宮崎ブランド」を確立させました。そのいうところは、作品の質が高く、なおかつエンターテイメントであるということです。

ところで、一貫して「宮崎作品」の質が高いのは、その製作体制に秘密があります。

ふつうのテレビアニメの場合、制作費や時間的制約のため、分業が極度にすすんでおり、メインスタッフすら、別々のスタジオにいることは珍しくありません。宮崎作品の場合、メインスタッフ、原画、動画、背景、メインの仕上げにいたるまで、同じスタジオに集まります。監督と同じ土俵で、同じ目的意識を持ち、意志の疎通を計ります。なお、それぞれのスタッフが超一流であることはいうまでもありません。

さらにもうひとつ。監督の作画チェックです。自身が超一流のアニメーターだったこともあり、表情、動作、タイミングに実にきびしい、綿密なチェックが入ります。週1本制作したテレビシリーズ『未来少年コナン』でも同じだったと伝えられていますから、1年かける劇場用の場合のきびしさは、想像以上のものです。制作中、アニメーターはつらい思いをしますが、終わって聞いてみると、もてる才能のすべてを燃焼した満足感を語るアニメーターが多くいます。

ところで、『となりのトトロ』は『ナウシカ』『ラピュタ』の後、作られたわけですが、じつは、監督のもともとの発想は10年も前のことです。そのときの仮題は『所沢のオバケ』。『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』などのメインスタッフとして活躍していたころのことです。「なぜいつも、外国を舞台に、外国の子どもを主人公にしなければならないんだろう」という素朴な疑問がその出発点だったといいます。

そうして数多くのイメージボードを自ら描いたもですが、一見ジミに見えるこの企画は、とても通らなかったのです。あるいは時期が早かったのかもしれません。しかし、その後、10年間ひそかに温めつづけ、そして10年前よりさらにウデの上がった監督自身によって作られたこの作品は、むしろ幸運だったかもしれません。

(徳間書店「アニメージュ」編集部 亀山)

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

1000-203本体22

DISC 1
1.さんぽ
2.五月の村

DISC 2
1.風のとおり道
2.となりのトトロ

 

Disc. 久石譲 『ゾイド2 -ゼネバスの逆襲- 音楽集』 ※非売品 *Unreleased

1989年 CDS PCDLZ-1002 非売品 Not for Sale

 

ファミリーコンピューター用ゲームソフト「ゾイド2 -ゼネバスの逆襲-」
音楽:久石譲 編曲:浅倉大介

 

 

 

ゾイド2 ゼネバスの逆襲 久石譲

1. メイン・テーマ
2. 地上移動のテーマ ~ 海上移動のテーマ
3. 戦闘のテーマ ~ 空中偵察のテーマ ~ 空中戦のテーマ
4. 道標のテーマ ~ 地下通路のテーマ ~ クックの街のテーマ ~ 水中のテーマ ~ 廃墟の村のテーマ
5. ヘリックⅠ世のテーマ ~ 共和国の街のテーマ ~ 共和国首都のテーマ
6. 帝国軍要塞のテーマ ~ ゼネバス皇帝のテーマ
7. エンディング・テーマ

音楽:久石譲 編曲:浅倉大介

Disc. 久石譲 『ヴイナス戦記 イメージアルバム』

久石譲 『ヴィナス戦記 イメージアルバム』

1988年12月21日 CD発売 32L2-41
1988年12月21日 LP発売 28L1-41
1988年12月21日 CT発売 28L4-41

 

1988年公開 映画「ヴイナス戦記」
監督:安彦良和 音楽:久石譲

 

 

【楽曲解説】

1.ヴイナスの彼方へ
愛と美の女神の地-ヴイナス。しかしその素顔は冷たく、人々の争いにも救いを与えてはくれない。激しい戦闘のあいまに、ひとときの安らぎを得ようとするヒロインたちの、悲しさをおびた旋律が盛り上がり、そしてまた無情な戦斗の彼方にかき消されてゆく。それでもヒロは走り続けるのだ。ヴイナスの明日は、一体どんなものとなるのか、果たして彼らはそれを戦いとれるのだろうか。

2.灼熱のサーキット
明るいエイトビートにのせ、力強い女声ヴォーカルが、ローリング・ゲームに賭けるヒロたちを唄い上げる。そしてまた、戦場へと世界は移っても、生命を賭けて疾走する彼らの若さが、激しくそして鮮やかな事に少しの変わりはないと。-…熱いものが、ほしいんだ。なにか、熱いものが… それを見つけるためにとび出してゆくヒロ。その後ろ姿にきらめくものは、希望と呼んで良いのだろうか。それを見た者は誰でも、彼を追おうとするだろう。

3.青空市場
大地に根づいた人類のいとなみを感じさせる土着的なリズムは、そのたくましさをも表しているといえよう。特に前半の明るい広がりは、人々の希望を思わせ力強い。そして、後半の金属質な旋律により、のしかかっている現実-すなわち政治的背景の存在を暗示し、日常にひそんだ不安をかいまみせるのである。

4.イシュタルの襲来
響く重低音とそれにかぶる不気味な高音は、重爆撃機の襲来と警報を表しているようだ。雨のように注ぐ爆弾、そして降下する重戦車隊に、街は制圧させてゆく。破壊と死、残るものは絶望ばかりか。そんな凄まじさを不協和音がいっそうあおりたてる。その唐突な終結は、不安なヴイナスの惑星としての未来をすら感じさせる。

5.愛のテーマ(For Maggie)
スローテンポのイントロが、ぎこちないヒロとマギーを映し出す。せつない主旋律は酸っぱいような想いをいっぱいにあふれさせ、ヒロを包み込み支えようとするマギーのおさない母性を感じさせる。激情のままに抱き合っても、心の中心部にはもっと真剣な想いのあふれる二人を、まるでヴイナスが見守っているような、詩情豊かなメロディが広がる。

6.青空の疾走
イオシティを疾走するヒロとバイク。街は頽廃の色から荒廃へと変わろうとしている。人々の不安があたりに満ちるなか、ひたすら走るヒロの目には、絶望しか映らぬようにさえ見える。いや、そんなことはない。何か、何かが起こるはず。その何かこそが、自分をぶつけられるもののはず。いらだちを交えたヒロの疾走を、アップテンポで追う。

7.スウのテーマ
軽いタッチのポップなリズムに、ちょっと散りばめられたのは、大人の女の妖しい気分? 自由奔放で目立ちたがりで、キャリアウーマンのツッパイも一人前。そんなスウがヴイナスにやってきた。スウにとっては戦争だってワクワクのもとだ。けれど、スウだって本当は楽しいことが大好きの明るい純情っ子。軽快なメロディに、スキップしている彼女が見えるようだ。

8.ヴイナスの風(Wind On The Venus)
ロック調のメロディにのせ、迷いながらも前進を続けていくヒロを唄う。負けず嫌いな性格が、いつしか自分ばかりでなく、回りの皆をひっぱって行く程の大きな力となってゆくのがよくわかるだろう。ヴォーカルの繊細さが、ヒロのナイーブさを上手く見せてくれているようでもある。

9.イオ・City
炎と氷、極暑と極寒。この二つの顔をもつヴイナスは、美しさと、すさまじい嫉妬をあわせもつ、きまぐれな女神のようだ。そして、二つのはざまの黄昏地でしか生きることができないヒロたちは、いつも同じ表情の太陽しか知らない。きらめくようなピアノが夜を教えても、見上げる空は薄明…。それでも時間だけは動いてゆく。この眺めが変わらないように、ヒロたちの明日もただ過ぎてゆくのだろうか。空の広がりの壮大さに、悲しみを含ませるような弦が美しい。

10.燃える戦場
緊迫したリズムが、初陣のヒロをふるえさせる。敵重戦車”タコ”の前進の響きが地をゆるがす。巨大な”タコ”を向こうに回し、大口径ミサイルや滑空砲をかいくぐり、戦闘バイクを操るヒロの指がトリガーにかかる。-撃つんだ!! 弾倉が空になるまで!! 40ミリライフルが火を吹き、部厚い”タコ”の胴体にくい込んでゆく。少年たちの歓声が、ヒロにきこえる。閃光と轟音をふくれあがらせ-”タコ”が死んだ。

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

 

久石譲 『ヴィナス戦記 イメージアルバム』

1. ヴイナスの彼方へ
2. 灼熱のサーキット
3. 青空市場
4. イシュタルの襲来
5. 愛のテーマ(For Maggie)
6. 青春の疾走
7. スウのテーマ
8. ヴイナスの風(Wind On The Venus)
9. イオ・City
10. 燃える戦場

作曲・編曲:久石譲
作詩:冬杜花代子 2. 8.

 

Disc. 久石譲 『となりのトトロ サウンドブック』

久石譲 『となりのトトロ サウンドブック』

1988年9月25日 CD発売 32ATC-171
1988年9月25日 LP発売 25AGL-3062
1988年9月25日 CT発売 25AGC-2062
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71027
2004年8月25日 CD発売 TKCA-72726
2018年11月3日 LP発売 TJJA-10016

 

1988年公開 スタジオジブリ作品 映画「となりのトトロ」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

映画公開後に、「トトロ」の楽曲をヴァイオリン、ギター、フルート等のアンサンブルで新録音した”音楽の絵本”。サントラとはまた違う、素朴で温かな味わいはいわば「トトロ・アンプラグド」の趣がある。久石譲プロデュース、LPとCDのジャケットは同一。

 

 

久石譲 『となりのトトロ サウンドブック』

1. 風のとおり道 ~Acoustic Version~
2. おかあさん
3. 五月の村
4. さんぽ
5. となりのトトロ
6. まいご
7. すすわたり
8. ねこバス
9. 小さな写真
10. 風のとおり道

演奏:
篠崎正嗣(バイオリン)
赤木りえ(フルート)
宮野弘紀(ギター)

作曲:久石譲

編曲:
宮野弘紀 (1)
大森俊之 (2,5,7,10)
篠田元一 (3,4,6,8,9)

 

My Neighbor Totoro Sound Book

1.The Path of the Wind (Acoustic Version)
2.Mother
3.The Village in May
4.Hey Let’s Go
5.My Neighbor Totoro
6.A Lost Child
7.The Dust Bunnies
8.Cat Bus
9.A Small Photo
10.The Path of the Wind