久石譲が語り明かす 映画『二ノ国』楽曲秘話公開
製作総指揮・原案・脚本に日野晃博(『レイトン』シリーズ)、監督に百瀬義行(『おもひでぽろぽろ』原画)、音楽に久石譲(『千と千尋の神隠し』)と、日本を代表するドリームメーカーが贈るアニメーション超大作『二ノ国』が8月23日(金)より公開される。この度、音楽を担当した久石による楽曲秘話が公開された。
高校ではトップクラスの秀才で、車イスで生活している主人公“ユウ”の声を演じる山崎賢人をはじめ、ユウの親友“ハル”役に新田真剣佑、ふたりの幼馴染でハルの彼女“コトナ”/二ノ国の王女アーシャのふた役を永野芽郁が演じる。また宮野真守、津田健次郎、坂本真綾、梶裕貴、山寺宏一といった声優ドリームチーム、さらにはムロツヨシ、伊武雅刀ら実力派俳優の参加も話題となり、この夏一番の話題作として期待が高まっている。
本作の音楽を担当した久石は、ゲーム版の『二ノ国 漆黒の魔導士』/『二ノ国 白き聖灰の女王』、そして『二ノ国II レヴァナントキングダム』の音楽を手がけており、“二ノ国”を音楽面から支え続けてきた人物だ。久石は本作の楽曲制作に関して、「“二ノ国”にはひとつの世界観がある。ストーリーがどうであろうと、一ノ国と二ノ国で作った音楽の根っこは一 緒なのです。そうするとある意味で今までの楽曲と同じ曲を使った方がいいケースもあるわけです。その辺をできるだけ客観的に分析しましたね」と語り、今まで築き上げてきた“二ノ国”の世界観を第一に考えたことを明かした。
今回の映画化における楽曲制作は、久石にとってチャレンジでもあったようで、「ゲームと映画は違うものなので、制作の方法を変えました。私はどちらかというと、観客側から客観的にみているように作るのですが、今回はエンタテインメント大作なので、登場人物の心情や、置かれた状況に寄り添うような音楽を書きました」とゲーム版とは違うアプローチを選択したことを語りながら、「今回はパーカッション系や打ち込みの打楽器とリアルな打楽器などをかなり増やしました。全体的にリズミックに仕上げて、見る側がワクワクするような感じになってくれればと思っています。その部分はチャレンジですね」と映画版ならではの聴きどころを語ってくれた。
映画『二ノ国』の楽曲には、『二ノ国』の誕生から関わってきた久石だからこそのこだわりとチャレンジがあった。そんな本作の楽曲に関して、『二ノ国』の生みの親で、本作の製作総指揮・原案・脚本を担当した日野は、「映画『二ノ国』の曲もすべて良い曲ばかりです! 久石さんはエンジンがかかるとすごいパワーを発揮する方。今回その凄さを改めて感じましたね」と語り、久石と彼の楽曲を絶賛している。
幼馴染のユウ、ハル、そしてコトナ。命の繋がりをもつ“一ノ国”(現実世界)と“二ノ国”の存在を知った時、3人の運命はふたつの国をまたにかけ、壮大かつドラマチックに展開していく。自分の愛する人を守るため、命を秤にかけることはできるのか? 果たしてふたりが下した決断とは!? この夏、青春ファンタジーの新たな金字塔が誕生する。
『二ノ国』
8月23日(金)より全国公開
2019/8/16(金) 6:30
出典:ぴあ
https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_ad97e12e-59bc-47f1-9449-ecce46c140b0.html