Posted on 2019/12/01
今年の大晦日「久石譲 ジルベスターコンサート 2019 in festival hall」は、まさにアメリカン・プログラム！ アメリカ合衆国の音楽史をたどるような、アメリカの作曲家、アメリカで生まれた音楽、アメリカの歴史とともに演奏されてきた作品たち。
ジョン・アダムズ：ザ・チェアマンダンス
John Adams：The Chairman Dances
1985年のオペラ『中国のニクソン』から派生した管弦楽作品。米国大統領リチャード・ニクソンの1972年の中国への電撃訪問を題材としたもの。世界中の演奏会で取りあげられることの多いこの作品はじめジョン・アダムズ作品たち。久石譲も「ザ・チェアマンダンス」はもちろん、さまざまなコンサートでジョン・アダムズ作品を指揮しています。現在、最も注目されるポスト・ミニマル、ポスト・クラシカルを代表する作曲家の一人です。
レナード・バーンスタイン：ウエストサイドストーリーからシンフォニック・ダンス
Leonard Bernstein：Symphonic Dances from ‘West Side Story’
1957年ブロードウェイ・ミュージカル『ウエストサイド物語』から、演奏会用に組曲化したもの。1.プロローグ (Prolog) 2.サムウェア (Somewhere) 3.スケルツォ (Scherzo) 4.マンボ (Mambo) 5.チャチャ (Cha-Cha) 6.出会いの場面 (Meeting Scene) 〜クール (Cool) 〜フーガ (Fugue) 7.ランブル (Rumble) 8.フィナーレ (Finale)から構成され、全曲切れ目なく演奏されます。映画化もされていて、きっと聴いたことのあるメロディも登場するはず。オーケストラ、吹奏楽、幅広く人気のある作品です。
サミュエル・バーバー：弦楽のためのアダージョ
Samuel Barber：Adagio for Strings
弦楽合奏（ストリングス）だけで奏でられる作品。有名になったきっかけは、ジョン・F・ケネディの葬儀で使用されたこと。日本でも、昭和天皇の崩御の際にNHK交響楽団の演奏が放送されたそうです。そのほか、アメリカ同時多発テロから1年後に行われたニューヨーク世界貿易センタービル跡地での追悼式典、東日本大震災後の仙台フィルハーモニー管弦楽団による復興コンサートでの演奏など、込める想いのある作品です。映画やテレビドラマ、フィギュアスケートなど、幅広く使用されています。
こちらは「ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート 2019」という恒例の野外コンサートをおさめた公式Music Videoから。
そして、久石譲作品からは。
久石譲：オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」
初めてオーケストラに接する子供達と大人達のために、久石が新たに編曲した「トトロ」の名曲たち、分かりやすく楽器を解説し、物語をナレーションとオーケストラで聴く演奏会用作品。これまでナレーターを務めたのは、CD盤：糸井重里、コンサート：久石譲、石井竜也、樹木希林、養老孟司、鈴木敏夫ほか。
本公演は、夏木マリさんです！
CD盤を聴きながら、待ち遠しい大晦日、楽しみをふくらませましょう♪ 「風のとおり道」「ネコバス」など、CDレコーディングからワクワク・バージョンアップしています。たくさん楽しく予習できたなら、コンサートでしか味わえないバージョンアップ版も、コンサートならではの一期一会のナレーター×オーケストラも、感動はますます大きくなります、きっと。
久石譲 ジルベスターコンサート 2019 in festival hall
2019年12月31日（火） 17：00開演（16：00開場）
フェスティバルホール（大阪）
指揮・ピアノ：久石譲
管弦楽：日本センチュリー交響楽団
演奏予定曲目
J.アダムズ：ザ・チェアマンダンス
久石譲：オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」（ナレーター：夏木マリ）
S.バーバー：弦楽のためのアダージョ
L.バーンスタイン：ウエストサイドストーリーからシンフォニック・ダンス
※都合により演奏曲目、演奏曲順等が変更になる場合があります。予めご了承ください。
