Info. 2024/01/01 [TV] NHK Eテレ 「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 2024」久石譲ゲスト出演決定!! 【1/15 update!!】

Posted on 2023/12/11

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート
ウィーンから生中継!!新年の喜びをウィンナ・ワルツとポルカで!

元日の恒例「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」。2024年の指揮は、ウィーン・フィルと篤い信頼関係で結ばれたクリスティアン・ティーレマン。生誕200年を迎えるブルックナーの作品が初登場!シュトラウス一家の名ワルツ、同時代の隠れた名曲…盛り沢山の曲目に加え華麗なバレエにも注目です。現地ウィーン特設スタジオには作曲家・指揮者・ピアニストの久石譲、ウィーン・フィルのチェロ奏者、ヘーデンボルク直樹が出演。お正月のひととき、ウィーン楽友協会「黄金のホール」から極上の音楽をお届けします。

 

 

2024.01.15 update
再放送が決定しました。

NHK Eテレ
1月28日(日)午前1:35~4:25 ※27日(土)深夜

 

 

2024.01.06 update

久石譲コメント(TVプログラムより)

久石譲が語ったままの書き起こしではなく要約するかたちでテキスト化しています。

 

Opening

「2023年3月にウィーン学友協会で指揮をした。思った以上に舞台は狭いけれど、密集して演奏するから逆に音がよく聴こえて僕はやりやすかった。」

「ワルツといっても聴くための音楽と踊るための音楽とがある。ワルツは二人で踊るからターンする時など勢いがいる。ウィンナワルツのリズムの魅力(2拍目が少し前にずれている/2拍目が少し前のめり)は、踊るための音楽としてのリズムの形態だと思う。」

「僕は作曲家なので新しい音楽に興味がある。あまりこういったトラディショナルなものに縁がなかった。でも一回、世界の頂点にあるオーケストラのワルツ、一番トラディショナルなものを自分の耳でちゃんと聴こうと思う。」

 

 

intermission

「生の音の良さ、響き、このオーケストラはとてもバランスがいい。木管・金管・弦・打楽器、変に飛び出してるのがなくて本当にバランスがいい。あとコントラバスが楽しい。(気になった曲は)4曲目「ワルツ「全世界のために」ヘルメスベルガー」これはとてもよかった。」

「いいプログラムの組み方をしている。全体がひとつの動きになるように曲がうまく配列されている。指揮もきちんとコントロールしている。ワルツはシンプルなだけに、ちょっとしたアクセント、長さ、音量などちょっとしたニュアンスが音楽を活かす。非常に隅々まで計算して考え抜いた演奏だった。」

「ウィンナワルツの形態がよくわかった。前奏が終わって、ワルツのメロディとリズムが始まった瞬間、ウィンナワルツがきたとわかる。」

「もともと戦争とかいろいろあったとき、みんなが落ち込む気持ちのときに、元気だそうよっていう活力。いま前向きにならなきゃいけないと思う。」

 

ダニエル・フロシャウアーさん(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 楽団長)への質問

「ティーレマンさん(指揮者)はリハーサルでバランスなど細かく指示しているか?」

回答「ティーレマンは弦楽器の低音をとても大切にするので、ヴァイオリンのメロディが上に乗ってそれを豊かにしている。それが独特かなと思う。」

「全体の曲順が前半だけみてもシンフォニーのように組み立てられていた。これはティーレマンとウィーンフィル、どちらからの意図や提案なのか?」

回答「基本的にはプログラムの発信はウィーンフィルから。まずこちらで曲候補を選んで指揮者に提案する。その時にこれはいい、これはイヤだとはっきりと言われる。」

 

「ヨハン・シュトラウスは、とても職人的な技とメロディメーカーとしての能力がすごいと思う。音楽の三要素にメロディ、ハーモニー、リズムとある。リズムに関してはもうワルツ、実験的なことはできない。僕らみたいなミニマリストだとずらしたりして、これもう誰も踊れない。だから基本的にリズムは固定されている。ハーモニーも独特で変な転調をするわけでもない。何が一番特徴かというとメロディになる。みんなが踊れる、誰でもわかるというライン(旋律)で作らなければいけない。その中で傑出するというのはすごく難しい。誰でもそれらしいものが出来てしまうから。ヨハン・シュトラウスは天性のメロディメーカーの才能がある。」

「シンプルなメロディをもたせるには、ハーモニーやリズムにもちゃんと仕掛けをして、トータルでよい音楽にする。それが一番難しい。(自分の場合は)できるだけわかりやすいシンプルな形態までたどり着く、そこに時間をかけている。」

「自分がいいと思うものをその都度チャレンジする。指揮をしてると自分の目の前で生の音が演奏される。譜面だけ見て勉強したプロコフィエフと、実際に目の前でやるプロコフィエフとは全然違う。またひとつ勉強できた、そういう気持ちでやっている。」

 

 

Ending

「後半の頭は曲数が多かったので構成的にどうかと思うところもあったが、途中からは全く感じず終わりに向けて勢いがあった。ブルックナーがとても効いていた。後半だけで初めての曲が6曲もある。これはとても挑戦だと思う。指揮者とオーケストラの関係で言うと、オーケストラのほうはもう何百回と演奏している、指揮者のほうはそんなに回数多くない。あんまり馴染みの曲ばかりだとオーケストラ主導になってしまう。できたら新曲を入れたほうが関係が対等になる。後半のプログラムはティーレマンさんの大胆さが出ている。」

「(2025年の指揮者:リッカルド・ムーティ)、イタリア出身の指揮者は素晴らしく歌うことができる。自分も振る予定だがシカゴ交響楽団とずっとやっている。なおかつフィリップ・グラスさんなどの現代のミニマル曲も直近で取り上げてやっている。すごく新しいことにもチャレンジする素晴らしい指揮者だと思う。」

「音楽の力も問われるし、自分たちが音楽を通して人に与えられる、あるいは感じてもらう喜びみたいなもの、これからますます大事になると思う。音楽は感覚的なものだけじゃなくて論理的なものもある。そういうひとつの構造物を人間がつくってきた。力強く発信していく、それがすごく大事だと思う。それが生きる勇気につながってくれればもっといい。」

「今年は海外のオーケストラをけっこう振るからきちんとできるようになりたい、それだけの勉強もしないといけない。音楽をする喜びみたいなものをきちんと伝えて、論理的なもの感覚的なもの両方もってる音楽の側面を多くの人に知ってもらいたい。それで勇気づけられたらもっとうれしい。」

(TV番組放送分より)

 

 

from 久石譲本人公式インスタグラム
https://www.instagram.com/joehisaishi_composer/

(up to here, updated on 2024.01.06)

 

 

2024.01.02 update
放送予定について

地震関連のニュースのため休止となった「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2024」は、以下の通り放送時間を変更します。

【Eテレ】1月6日(土)午後2時~4時50分

【FM】1月8日(月・祝)午後4時~6時35分

「NHKプラス」「らじる★らじる」にて、1週間の見逃し・聴き逃し配信を行います。

(NHK Classic公式Xより)

 

 

from 久石譲本人公式インスタグラム

(up to here, updated on 2024.01.02)

 

 

 

管弦楽
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮
クリスティアン・ティーレマン

ゲスト
久石譲(作曲家・指揮者・ピアニスト)
ヘーデンボルク直樹(ウィーン・フィル チェロ奏者)

FM解説
小宮正安(西洋文化史研究家)

FM・ご案内
田中奈緒子(フリーアナウンサー)

Eテレ・司会
赤木野々花(NHKアナウンサー)

 

放送

Eテレ
2024年1月1日 午後7時

NHK FM
2024年1月1日 午後7時15分

 

再放送

Eテレ
2024年1月6日 午後2時

 

 

Eテレ・FMで生放送!NHKプラスで見逃し配信もあります

Eテレは夜7時から 

FMは夜7時15分から放送します。

NHKプラスでは同時配信に加え、1週間の見逃し配信があります。

さらに NHKオンデマンドでも配信があります。

 

 

楽曲一覧

アルブレヒト大公行進曲 作品136
カレル・コムザーク:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ワルツ「ウィーンのボンボン」 作品307
ヨハン・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ポルカ・フランセーズ「フィガロ・ポルカ」 作品320
ヨハン・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ワルツ「全世界のために」
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ポルカ・シュネル「ブレーキかけずに」 作品238
エドゥアルト・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

喜歌劇「くるまば草」序曲
ヨハン・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

イシュルのワルツ 遺作ワルツ 第2番
ヨハン・シュトラウス:作曲
(バレエ)ウィーン国立バレエ団、(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ナイチンゲール・ポルカ 作品222
ヨハン・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ポルカ・マズルカ「高山の泉」作品114
エドゥアルト・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウイーン楽友協会大ホール~

新ピチカート・ポルカ 作品449
ヨハン・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン

学生音楽隊のポルカ(バレエ「イベリアの真珠」から)
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ワルツ「ウィーンの市民」 作品419
カール・ミヒャエル・ツィーラー:作曲
(バレエ)ウィーン国立バレエ団、(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

カドリール
アントン・ブルックナー:作曲
ウォルフガング・デルナー:編曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー交響楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ギャロップ「あけましておめでとう!」
ハンス・クリスティアン・ルンビー:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

ワルツ「うわごと」 作品212
ヨーゼフ・シュトラウス:作曲
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)クリスティアン・ティーレマン
~2024年1月1日 ウィーン楽友協会大ホール~

 

出典:ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート – NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/DMWZNWL16M/

 

 

 

ニューイヤーコンサート2024プログラム

2024年1月1日(月)
New Year’s Concert
11:15 開演 ウィーン楽友協会, 大ホール, ウィーン, オーストリア

指揮者
Christian Thielemann

オーケストラ
Wiener Philharmoniker

曲目
Karl Komzák
Erzherzog Albrecht-Marsch, op. 136

Johann Strauß II.
Wiener Bonbons. Walzer, op. 307

Johann Strauß II.
Figaro-Polka. Polka française, op. 320

Josef Hellmesberger (Sohn)
Für die ganze Welt. Walzer

Eduard Strauß
Ohne Bremse. Polka schnell, op. 238

Johann Strauß II.
Overture to the Operetta “Waldmeister”

Johann Strauß II.
Ischler Walzer. Nachgelassener Walzer Nr. 2

Johann Strauß II.
Nachtigall-Polka, op. 222

Eduard Strauß
Die Hochquelle. Polka mazur, op. 114

Johann Strauß II.
Neue Pizzicato-Polka. op. 449

Josef Hellmesberger (Sohn)
Estudiantina-Polka aus dem Ballett “Die Perle von Iberien”

Carl Michael Ziehrer
Wiener Bürger. Walzer, op. 419

Anton Bruckner
Quadrille, WAB 121 (Orchestr. W. Dörner)

Hans Christian Lumbye
Glædeligt Nytaar! Galopp

Josef Strauß
Delirien (Deliriums), Waltz, op. 212

 

出典:New Year’s Concert – ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
https://www.wienerphilharmoniker.at/ja/konzerte/new-years-concert/10466/

ニューイヤーコンサート – ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
https://www.wienerphilharmoniker.at/ja/newyearsconcert

 

 

コメントする/To Comment