Posted on 2024/06/09
久石譲 : 《Viola Saga》 – アントワン・タメスティを迎えて ウィーン交響楽団
Joe Hisaishi: Viola Saga – with Antoine Tamestit Wiener Symphoniker
久石譲の《Viola Saga》が、久石自身が指揮するウィーン交響楽団と、ヴィオラの名手アントワン・タメスティによって収録されました。本映像は、ウィーン交響楽団との、記念すべきウィーン初コンサートの数ヶ月後に、同都市のコンツェルトハウスで撮影されました。この新しいヴィオラ協奏曲は、国際的な賞賛を得た映画音楽とは別の、久石譲の芸術の一面を示しています。温かい音色と、卓越したテクニックでインスピレーションを与えるタメスティとのコラボレーションにも、ご注目ください。
ソリスト: アントワン・タメスティ (ヴィオラ)
演奏: ウィーン交響楽団
指揮: 久石譲
収録配信 – 2024年6月30日 3:00
1. 再配信 – 2024年6月30日 9:00
2. 再配信 – 2024年6月30日 20:00
収録時間 35分
公式サイト:久石譲 : 《ヴィオラ・サーガ》 – アントワン・タメスティを迎えてを観る
https://www.stage-plus.com/ja/video/live_concert_9HKNCPA3DTN66PBIEHFJCD1G
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公式サイト:クラシックの映像&音楽配信「ステージプラス」
https://www.stage-plus.com/ja
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2024.07.01 update
配信映像は「Viola Saga」パフォーマンス映像(約20分)とインタビュー(約20分)の計40分プログラムで構成されています。
インタビューは、久石譲、Antoine Tamestit(viola)、Stephan Flock(sound engineer)、Anna Barry(recording producer)の4名がそれぞれ登場するかたちで構成されています。日本語字幕はありません。英語字幕のみ設定はあるため、久石譲インタビュー箇所では英語テロップを表示することができます。
ここでは久石譲インタビューを抜き出して書き起こしています。
久石譲
「もともとオーケストラのなかでもヴィオラというのは目立たないんだけれども、僕はものすごく好きで。一番大きい理由は、人間の声に一番すごく感じがするんです。で、ヴィオラのためのコンチェルトを書きたいなと前から思っていて、それで今回チャレンジしたわけです。それともうひとつは、”Viola Saga”っていうのは、”Saga”というのは北欧系の物語という意味もあるので、一応仮のタイトルで”Viola Saga”と付けたんですが、なんかそれがもうずっと”Viola Saga”って言ってたらそれが普通になっちゃたんでそのままタイトルにしました。」
「それはもう芸術です。なんでかっていうと、ライブコンサートもとても重要ですが、もう一つ作曲家がどうやって何を書こうとしたのかをちゃんと考えた最終的な理想的な音のあり方をしっかり提示できてるわけですよ。とするならば、レコーディングは、レコードあるいはCDというのは、単なる記録ではなくて、それはたぶん作曲家が一番頭で考えた、あるいは演奏家も自分で演奏して、もっともこれが自分が考えている理想のフォームだといったところに行き着いたのが、CDでありそういう物だと思うから、これはもう間違いなく芸術だし重要なものだと思います。」
「たくさんありますよ。小さい頃から聴いてるから、それこそカラヤンとかいろんな人のLPレコードですね、その時代からもうたくさん持ってるから、やっぱりそこにちゃんと文化があると思います。」
「”Viola Saga”は第2楽章が先にできたんですね。非常にこうわりとエモーショナルなわかりやすい曲を書こうと思っていて、それが出来たと思ったんですが、それでだいたい10分くらいなので、もう1曲その前にもう少しリズミックなものを書こう思ってこの曲をつくりました。そしたら意外に第1楽章のほうがものすごく難しくなっちゃってて。ヴィオラ奏者にも相当すごい負担がある状態だったんで、最初の演奏会の時は、もうほんとに最後まで曲が止まらないで演奏できたらいいなと思いました(笑)」
(Joe Hisaishi: Viola Saga The Recording Session より書き起こし)
(up to here, updated on 2024.07.01)
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