Disc. 久石譲 『水の旅人 -侍KIDS- オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『水の旅人 オリジナル・サウンドトラック』

1993年8月4日 CD発売 KICS-335

 

1993年公開 映画「水の旅人」
監督:大林宣彦 音楽:久石譲 出演:山崎努 他

 

 

「あなたになら…」 中山美穂

1993年7月7日 CDS発売 KIDS-141

あなたになら 水の旅人 中山美穂

1. あなたになら… 作詞:中山美穂 作曲・編曲:久石譲
2. Holiday 作詞:田久保真見 作曲:尾関昌也 編曲:URAN
3. あなたになら… (オリジナル・カラオケ)

 

先行シングルとして主題歌が発売されている。オリジナル・サウンドトラック盤では短縮バージョンとなっているが、こちらではフル・バージョンとしてリリースされた。

 

 

音楽=久石譲インタビュー
「水の旅人」 音と映像のアンサンブル

-今回の『水の旅人』の映画音楽づくりは、どんなところから始められたんですか?

久石:
今回はまずふたつのポイントがありましてね。ひとつは『タスマニア物語』に続いて手掛けるフジテレビの大作ということで、その風格というか、そういう感覚、スタンスがまずある。もうひとつは、大林さんの映画の音楽をずっとやってきているということ。ここには、はっきりとした大林宣彦の世界があるわけです。フジテレビに大林さん、両方とも自分が関わってきて、それがここで一緒になっちゃったわけですよね。ですから、大作としての風格と大林作品が持っているヒューマンな部分とが、全部生かされるような音楽を一番意図したわけです。

-結果としてはいかがでしたか?

久石:
まずメインテーマですが、これはロンドン・シンフォニーオーケストラ85人を使って実に壮大なシンフォニーを作りました。

-ロンドン・シンフォニーというと『スター・ウォーズ』などを手掛けたジョン・ウィリアムズもよく使うところですね。

久石:
そうです。ですからメインテーマは男性的なメロディというか、力強いテーマですね。圧倒するぞって感じです(笑)。ロンドン・シンフォニーのメンバーも興奮してたし、喜んでましたよ。ただこうしたスケール感の大きいメロディに対して、やはりみんな久石メロディといったものを望むでしょうから、主題歌のヴォーカルの方は極力心の優しさといったものを出したつもりです。

-主題歌は今回中山美穂さんですね。

久石:
ええ。ヴォーカルのレコーディングもロンドンでやりました。これは映画の最後のエンディングロールで流れるんですが、メインテーマと主題歌と、共に映画音楽の顔に当たる曲を自分なりにかなりの完成度で、思い通りに仕上げることができて僕自身は非常に満足しています。

Blog. 映画『水の旅人 -侍KIDS』(1993) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより 抜粋)

 

 

 

久石譲 『水の旅人 オリジナル・サウンドトラック』

1. 水の旅人~プロローグ~
2. 悟と家族
3. カルチャーワルツ
4. 悟と少名彦
5. 公園の散歩道
6. カラスとの決闘
7. 夢を叶えて
8. ダムに沈む村
9. 水車小屋
10. レクイエム
11. 父の宝物
12. 武士道
13. 少名彦の願い
14. ウォーターシュート
15. 悟の願い
16. 水の旅人~メイン・テーマ~
17. あなたになら…~オリジナル・サントラ・ヴァージョン (歌:中山美穂)

Produced by JOE HISAISHI

All Songs composed and arranged by JOE HISAISHI

Recorded and Mixed by
MIKE JARRATT (for Abbey Road Studios)
Steve “Barney” Chase (for THE TOWNHOUSE)
SUMINOBU HAMADA (for Wonder Station)
TORU OKITSU (for Wonde Station)

Recorded and Mixed at
Abbey Road Studios , Air Studios , Lyndhurst Hall , Wonder Station
Avaco Creative Studios , Kawaguchiko Studio

Performed by
London Symphony Orchestra [1,7,16]

Dedicated to memory of MIKE JARRATT

 

Disc. 久石譲 『Sonatine ソナチネ』

久石譲 『Sonatine ソナチネ』

1993年6月9日 CD発売 TOCT-8066

 

1993年公開 映画「Sonatine」
監督:北野武 音楽:久石譲 出演:ビートたけし

 

灼熱の太陽の下にひそむ無邪気さと凶気を
シンプルkつ美しく奏でた久石譲のエキセントリック・ワールド。

 

 

〈episode 2〉
これは久石さんと武さんの間で”ミニマル”というテーマ性で見事なコンセンサスがとれた作品じゃないでしょうか。「あの夏~」ってミニマル的要素はありながらも、決してミニマルな作品じゃありませんでしたけど、この「ソナチネ」は徹底的に”ミニマル”ですよね。

そういう意味では久石さんにとって本領発揮の場だったと思いますし、2人が真剣に勝負をし合った作品という印象が強いですね。武さんは音楽の専門家ではありませんから”ミニマル”という言葉をどこまで把握していたかはわかりませんが、基本的にシンプルなものの繰り返しという手法は、彼自身すごく好きですからね。例えば「あの夏~」の、主人公たちが歩いた同じ道を、次は違う登場人物が同じように歩いていくシーンとか。繰り返しながら、ちょっとずつ変化させる手法。そこに関しては、久石さんの得意とするミニマル・ミュージックがピッタリ合ったという印象でした。お互いが、本質的に好きな世界なんだと思います。

ただ、武さん自身も言っているように、この作品は、平均点でいえばたいした点ではないというか、国立大学は無理だねというような(笑)点だけど、勝負に出ている場面がある。本人曰く、目茶苦茶凄いシーンと、ありゃりゃ?というシーンが混在している。ゴルフに例えるなら、OBもあるんだけど、バーディどころかイーグルも幾つかある感じ。ホールによっては大勝負をかけたりもしている、ある意味とても実験的な試みをしている作品ですから、それに対して久石さんも自身の本領をミニマルでしっかりぶつけてきましたし、その結果としてあの独特の世界観が醸し出されたんだと思います。サンプリングも駆使されてますし、北野作品の中ではいちばん実験的な音楽といってもいいでしょうね。映画の中身以外の部分ではかなりの火花を散らしている作品といいますか…。そこが、多くの人に名作と言わしめたゆえんでしょうし、イギリスのBBC放送による「映画・世界の100本」に選出された要因なんじゃないでしょうか。ただ、世界中(公開された国の中)で日本人がいちばん見ていない作品で、興行的にはやや不幸な作品ではありましたが…(笑)。

 

〈サウンドトラック制作進行ノート〉
1992年6月1日
北野監督の次回作の音楽の依頼がある。出演者等詳細は未定。11月辺りの音楽制作の予定。
1992年7月31日
北野監督とロケ前に顔合わせ。音楽の方向性の打ち合わせをする。今回は石垣島がテーマになる模様。
1992年9月17-19日
久石氏石垣島のロケに同行。
1992年10月26日
当初11月頭から音楽制作に入る予定であったが、編集作業の進行の影響で中旬に変更となる。
1992年11月13日
ワンダーステーションにて音楽作業開始。
1992年11月19日
18時半に北野監督来訪、テーマ曲を決定。
1992年11月20-24日
ワンダーステーションにてダビング作業。
1992年11月25日
Dolby 4chのT/D。この日北野監督が再編集に入り、M14のシーンが全カットになり、M15に変更が入ったとの知らせあり。21時に監督がワンダーシティに確認のため来訪。
1992年11月26日
映画音楽作業終了。
1993年3月21-22日
ロンドンにあるTHE TOWN HOUSEにてCD用のMIXを行う。
1993年3月23日
Abby Road Studioにてマスタリング。

(「joe hisaishi meets kitano films」CDライナーノーツより)

 

 

 

「それは鋭いですね。あの頃ちょうど僕はロンドンに住みだしたばかりで、こっち(日本)に帰ってきて録った最初の仕事なんですね。しかも、あれは石垣島のロケにも付き合ったし。石垣島の持っているなにか異様な雰囲気にひかれて……その空気感を出したいとすごく思って。そういう気持ちとロンドンでの新生活によるテンションの高さが一緒に吐き出された感じで、つくっている最中も、不思議な熱気がありましたね。

映画とか音楽ですごく大事なのは空気感だと思うんです。あの時の石垣島の空気感というのがばっちり自分の中で理解できていたんで、それをどう出すかという、それに見合う音楽をすごく考えました。単に沖縄とか石垣の雰囲気を出すために、沖縄音楽を普通に取り込むのではなく、その音楽をこっち側までひっぱりこんでつくれたから、すごくうまくいきましたね。あと、石垣島に行ったとき、貝をずいぶん拾ってきたんで、貝をぶつける音をパーカッション代わりに使いましたね。別に石垣島の貝じゃなくてもよかったんだけど、気持ちの問題で(笑)。ただ、問題なのが、あの『ソナチネ』が自分の中でうまくいきすぎたために、それ以降北野映画をやるたびに、みんな頭の中で『ソナチネ』になっちゃうんです(笑)。今回の『HANA-BI』をやる時も「ああいうのが合うのかな?」って相当悩んだんです(笑)。」

Blog. 「キネマ旬報増刊 1998年2月3日号 No.1247」北野武映画 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

「北野作品はどれも好きだけど、手掛けた音楽で一番好きなのは『Sonatine』。この作品から確信犯としてミニマル・ミュージックを前面に押し出した。僕自身、当時ロンドンに住み始めたこともあってハイテンションだったので、実験的要素も結構盛り込んでいる。録音したドラムのフレーズを逆回転させて、楽曲の後ろ全体にうっすらと敷いてみたり。映像としてもあの微熱に犯されながら進行していくようなクールさが好きだな」

Blog. 「SWITCH スイッチ JULY 2001 Vol.19 No.16」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

久石譲 『Sonatine ソナチネ』

1. Sonatine I 〜act of violence〜
2. Light and darkness
3. Play on the sands
4. Rain after that
5. A on the fullmoon of mystery
6. Into a trance
7. Sonatine II 〜in the beginning〜
8. Magic mushroom
9. Eye witness
10. Runaway trip
11. Möbius band
12. Die out of memories
13. See you…
14. Sonatine III 〜be over〜

All Composed & Arranged by Joe Hisaishi

Produced by Joe Hisaishi

Recorded at Wonder Station
Mixed at THE TOWN HOUSE
Mastered at Abbey Road Studios

Musicians
Piano & All Another Keybords:Joe Hisaishi
Bass:Chiharu Mikuzuki
Percussion:Ikuo Kakehashi
Fairlight Programming:Joe Hisaishi

 

Disc. V.A. 『アニメージュ・ヒットソング ヴォーカル&カラオケ』

1993年2月25日 CD発売 TKCA-30779
1993年2月25日 CT発売 TKTA-20280

 

今後おそらく10年間はアニメの金字塔として輝くであろう宮崎作品のヴォーカル曲とカラオケを編集したベスト盤。その歌を耳にするだけで様々な映像イメージと感動が記憶の底からよみがえる。並べるとやはり「トトロ」が断トツにダイナミックかつ繊細。

(メーカーインフォメーションより)

 

 

アニメージュ・ヒットソング~ヴォーカル&カラオケ

1. 風の谷のナウシカ
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 編曲:萩田光雄 歌:安田成美
2. 風の妖精
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 編曲:白井良明 歌:安田成美
3. 君をのせて
作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 編曲:久石譲 歌:井上あずみ
4. となりのトトロ
作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 編曲:久石譲 歌:井上あずみ
5. さんぽ
作詞:中川李枝子 作曲:久石譲 編曲:久石譲 歌:井上あずみ・杉並児童合唱団
6. めぐる季節
作詞:吉元由美 作曲:久石譲 編曲:久石譲 歌:井上あずみ
7. 魔法のぬくもり
作詞:麻生圭子 作曲:久石譲 編曲:久石譲 歌:井上あずみ
8. 風の谷のナウシカ(カラオケ)
9. 風の妖精(カラオケ)
10. 君をのせて(カラオケ)
11. となりのトトロ(カラオケ)
12. さんぽ(合唱つき・カラオケ)
13. めぐる季節(カラオケ)
14. 魔法のぬくもり(カラオケ)

 

Disc. 久石譲 『はるか、ノスタルジィ サウンド・シアター・ライブラリー』

久石譲 『はるか、ノスタルジィ』

1993年1月21日 CD発売 NACL-1086
2001年10月30日 CD発売 WRCT-1004

 

1992年公開 映画「はるか、ノスタルジィ」
監督:大林宣彦 音楽:久石譲 出演:石田ひかり 他

 

 

久石譲 『はるか、ノスタルジィ』

1. プロローグ

「はるかの方へ」
2. 出会い ~追憶のX.T.C.~
3. 融合
4. 回想 ~突然の友の死~
5. 赤坂のバー
6. 時間の丘 ~慎介とはるか~
7. 高島岬
8. 乙女の発言 ~夢を信じて~
9. 記憶のかけら

「三好遥子の方へ」
10. 娼家街
11. 塗りつぶされた過去 ~アリア・ソリチュード(イタリア語バージョン)~
12. 回想 ~公園の出来事~
13. 過去と現在
14. 帰り道

「佐藤弘の方へ」
15. 時間の丘 ~弘とはるか~
16. 乙女の発言 ~言葉を信じて~
17. 殺意
18. 知りたい
19. 悔恨
20. 母さんを殺した?
21. 父の死
22. 回想 ~物語の結末~

「はるか、ノスタルジィ」
23. エピローグ
24. やるせないアリア ~アリア・ソリチュード(日本語バージョン)~

「やるせないアリア」
作詞:大林宣彦 作曲:久石譲 唄:郡愛子
(伊語訳詞:かわばら洋)

Sound Produced by Joe Hisaishi

All Composed & Arranged by Joe Hisaishi

 

 

 

映画本編のオープニング/エンディング・クレジットでは主題曲「追憶のX.T.C. -はるか、ノスタルジィ 愛のテーマ-」(作詞:大林宣彦 作曲:久石譲 歌:石田ひかり(テイチク))と出てくるがサウンドトラック未収録である。エンドロールなどでも本編未使用楽曲である。ただし視聴したものがDVD版のため、映画公開当時の劇場では流れていたのかもしれない。確認に至っていない。

 

 

なお発売後一度廃盤となった本作品は、2001年にワンダーランド・レコードより復刻・再販されることとなった。ジャケットが一新されただけでなく、曲目構成も変更になっている。

 

 

はるか、ノスタルジィについて 久石譲

小樽に住む少女小説を書く流行中年作家を主人公にしたこの映画は結果的には2時間45分という長い映画になりました。山中恒さんの書き下ろし作品の台本はこれまでになく分厚いもので、これは彼の青春時代の内面世界を表した超文学作品といっても良いでしょう。主人公が既に忘れてしまっていた自分の過去や当時出会っていた少女に対面して行くという非常に難しい内容であったのですが、僕にとっても大切で大好きな映画の1つになりましたし、大林監督にとっても画期的で非常に入れ込んだ作品であったと思います。

当時この映画音楽制作時に、撮影のスケジュールが大幅に延びたため、同時期に制作していたソロアルバム「MY LOST CITY」と重なり、頭の中ではほとんどソロアルバムを作っているのと同じ感覚であったことを凄く強く記憶しております。事前に行う大林監督との音楽打合せは30分程の非常に簡単なものでして、「このシーンとこのシーンの音楽はいらないね」という発言を受けて、結局残り全部に音楽を入れるという事が分かり、音楽の長さが2時間40分、これ全編音楽といった事に相なり、最終的には体力勝負といった制作状態でありました。

この映画に音楽を付けるに当たって色々と悩み、最初はロマンチックな曲を色々考たりしましたが、結果的にテーマ的には「過去に対面して行くサスペンス」という括りでの音楽にしようと考えました。これはある時ヒッチコックの「めまい」(1958年)をレンタルビデオでたまたま見た時に、出だしがサスペンス調に作られているという事に気が付き、「はるか、ノスタルジィ」も自分の過去に対面するサスペンスなのだという共通項の発見から考え付いた事です。

このようにすることで最終的に出会った所に本当のロマンがあるというような作りにすればこの映画は行けると考え、大林監督にこの話しをし”それは最高にいい”という事になり、テーマのメロディーをロマンにもサスペンスにも取れるような複雑なものにして、短いモチーフ風な扱いをすると完全にサスペンス音楽になってしまうようなものに仕上げました。

その後この「追憶のエクスタシー」というテーマ曲は「MY LOST CITY」の「Tango X.T.C」という曲に発展して行くことになりました。

(リマスター盤CDライナーノーツ より)

 

 

2001年10月30日 CD発売 WRCT-1004

はるか、ノスタルジィ 復刻

1. 出会い ~追憶のX.T.C.~
2. プロローグ
3. 融合
4. 回想 ~突然友の死~
5. 赤坂のバー
6. 時間の丘 ~慎介とはるか~
7. 高島岬
8. 乙女の発言 ~夢を信じて~
9. 塗りつぶされた過去 ~アリア・ソリチュード(イタリア語バージョン)~
10. 過去と現在
11. 乙女の発言 ~言葉を信じて~
12. 殺意
13. 悔恨
14. 回想 ~物語の結末から~
15. エピローグ
16. やるせないアリア ~アリア・ソリチュード(日本語バージョン)~

Produced by Joe Hisaishi
All songs composed and arranged by Joe Hisaishi

Recorded and Mixed at WONDER STATION

 

Disc. 今井美樹 『flow into space』

今井美樹 flow into space

1992年12月23日 CD発売 FLCF-30196

 

久石譲プロデュース作品

久石譲が作曲・編曲を担当した楽曲も多数収録されている。

 

 

1992年11月6日 CDS発売 FLDF-10228

(CDジャケット)

 

フジテレビ、松竹提携作品「パテオ」エンディングテーマ

1.Blue Moon Blue
2.かげろう
3.Blue Moon Blue(Instrumental)

 

 

 

 

 

 

今井美樹 flow into space

1. Blue Moon Blue(Re-mix)
作詞:岩里祐穂 作曲:上田知華 編曲:久石譲
2. amour au chocolat
作詞:今井美樹 作曲:布袋寅泰 編曲:久石譲
3. 素敵なうわさ
作詞:岩里祐穂 作曲:柿原朱美 編曲:浦田恵司
4. The Days I Spent With You
作詞:岩里祐穂 作曲:布袋寅泰 編曲:久石譲
5. かげろう(Re-mix)
作詞:今井美樹 作曲:MAYUMI 編曲:久石譲
6. 永遠が終わるとき
作詞:川村真澄 作曲・編曲:久石譲
7. 雪の週末
作詞:岩里祐穂 作曲:柿原朱美 編曲:久石譲
8. flow into space
作詞:今井美樹 作曲:上田知華 編曲:浦田恵司
9. 遠い街から
作詞:今井美樹 作曲・編曲:久石譲

Produced
MIKI IMAI
JOE HISAISHI
NAO MATSUDA (For Life Records, Inc.)

All Songs Arranged
JOE HISAISHI
(Except 3. 8.)

All Acoustic Piano:JOE HISAISHI

 

Disc. 久石譲 『紅の豚 BOX ベスト・セレクション』

1992年12月21日 CD発売 TKCA-30732

 

1992年公開 スタジオジブリ作品 映画「紅の豚」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

本作品は、『紅の豚 イメージアルバム』と『紅の豚 サウンドトラック』から選曲された全14曲と、紅の豚オリジナル・グッズ「懐中時計」をセットにしたBOX作品。

 

紅の豚BOX 懐中時計

(オリジナルグッズ:懐中時計)

 

収録内容

『紅の豚 イメージアルバム カッコイイとは、こういうことさ。』より
Track 1,3,6,10,11

『紅の豚 サウンドトラック 飛ばねぇ豚は、ただのブタだ!』より
Track 2,4,5,7,8,9,12,13,14

 

 

 

紅の豚 BOX ベストセレクション sc

1. アドリア海の青い空
2. 時代の風 -人が人でいられた時-
3. ダボハゼ
4. 帰らざる日々
5. セリビア行進曲(マーチ)
6. 雲海のサボイア
7. Doom -雲の罠-
8. Fio Seventeen
9. ピッコロの女たち
10. 冒険飛行家の時代
11. アドリアーノの窓
12. 失われた魂 -LOST SPIRIT-
13. Porco e Bella -Ending-
14. 時には昔の話を 歌:加藤登紀子

プロデュース、コンポーズ&アレンジ:久石譲

 

Disc. V.A. 『青春デンデケデケデケ オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『青春デンデケデケデケ オリジナル・サウンドトラック』

1992年11月25日 CD発売 TOCP-7156

 

1992年公開 映画「青春デンデケデケデケ」
監督:大林宣彦 音楽:久石譲

 

本作品に収録されている楽曲でアーティスト名”ロッキング・ホースメン”とは、映画本編にて登場人物たちが結成したバンドであり、その劇中でも演奏された音源が収録されている。

 

映画ラスト10分間の音楽を依頼された久石譲は、4ビートで昔なつかしいハリウッド調の音楽を書き下ろす。これを非常に気に入った大林監督は、オープニングや中盤でも流し映画全体を有機的につなげるように使っている。これは久石譲が書き下ろした楽曲の、そのバリエーションを書いていたものを使ったもので、久石譲は当時を振り返り「新しい音楽の付け方を知った映画となった」と語っている。

 

 

久石譲 『青春デンデケデケデケ オリジナル・サウンドトラック』

1. 青春のモニュメント(オープニング)/久石譲
2. パイプライン/ベンチャーズ
3. ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ
4. 青春のモニュメント(ピアノ)/久石譲
5. 慕情/レターメン
6. パサディナのおばあちゃん/ジャン&ディーン
7. ウォーク・ドント・ラン/ベンチャーズ
8. ダイアモンド・ヘッド/ベンチャーズ
9. モナ・リザ/ナット・キング・コール
10. いとしのパオラ/アダモ
11. のっぽのサリー/ロッキング・ホースメン
12. 悲しき願い/アニマルズ
13. ジングル・ベル/ロッキング・ホースメン
14. プリティ・ウーマン/ロッキング・ホースメン
15. 渚のデート/コニー・フランシス
16. ボーイハント(日本語)/コニー・フランシス
17. 青春のモニュメント(トランペット)/久石譲
18. 太陽のかなたに/ロッキング・ホースメン
19. アイ・フィール・ファイン/ロッキング・ホースメン
20. 青春のモニュメント(フルサイズ)/久石譲
21. ジョニー・B・グッド/ロッキング・ホースメン
22. 青春のモニュメント/久石譲

 

Disc. 久石譲 『アニメージュ・コンプリート・コレクション』

アニメージュ・コンプリート・コレクション

1992年11月25日 CD発売 TKCA-30706
1992年11月25日 CT発売 TKTA-20266

 

スタジオジブリ作品 「風の谷のナウシカ」から「紅の豚」まで
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」各イメージアルバム、サウンドトラックより、メインテーマや主題歌など主要楽曲を収録したベスト盤。

オリジナル楽曲収録アルバムは曲名右に記載している。

 

 

アニメージュ・コンプリート・コレクション

1. 時代の風 ~人が人でいられた時~ (紅の豚 サントラより)
2. 空飛ぶ宅急便 (魔女の宅急便 サントラより)
3. 風のとおり道 歌:杉並児童合唱団 (となりのトトロイメージソング集より)
4. さんぽ (合唱つき) 歌:井上あずみ・杉並児童合唱団 (となりのトトロ サントラより)
5. Porco e Bella (紅の豚 サントラより)
6. 空から降ってきた少女 (天空の城ラピュタ サントラよりより)
7. 風の谷のナウシカ~オープニング (風の谷のナウシカ サントラより)
8. 遠き時代を求めて (紅の豚 サントラより)
9. となりのトトロ 歌:井上あずみ (となりのトトロ サントラより)
10. すすわたり 歌:杉並児童合唱団 (となりのトトロ イメージソング集より)
11. おかあさん 歌:井上あずみ (となりのトトロ イメージソング集より)
12. ねこバス 歌:北原拓 (となりのトトロ イメージソング集より)
13. 小さな写真 歌:久石譲 (となりのトトロ イメージソング集より)
14. マルコとジーナのテーマ (紅の豚 イメージアルバムより)
15. 世界って広いわ (魔女の宅急便 イメージアルバムより)
16. 君をのせて 歌:井上あずみ (天空の城ラピュタ サントラより)
17. アドリアの海へ (紅の豚 サントラより)
18. 旅立ち (魔女の宅急便 サントラより)
19. 天空の城ラピュタ (天空の城ラピュタ サントラより)
20. 鳥の人~ナウシカのテーマ (風の谷のナウシカ イメージアルバムより)

音楽/久石譲

 

Disc. 久石譲 『B+1 Original Movie’s Sound Track Themes』

久石譲 『B+1 映画音楽集』

1992年10月21日 CD発売 NACL-1079

 

久石譲の未発表映画音楽を収録

 

 

映画『福沢諭吉』 プロダクション・ノート

長調で奏でる哀愁のサウンド

作曲家・久石譲氏の映画音楽は現代感あふれるシンフォニックなサウンドに定評がある。「魔女の宅急便」などの宮崎駿監督のアニメ映画では快く流れるメロディーラインが魅力的。「Wの悲劇」以来5本目の澤井監督とのコンビ作「福沢諭吉」で初めて時代劇に挑戦し、その独特のサウンドは諭吉を軸とした若者たちの”青春の光と影”を瑞々しく響かせた。

久石流の映画音楽作曲法は、シナリオを読んだ段階で70%が終わる。映像になる前にサウンドをイメージし、演奏される楽器もこの時点で同時に決定するという。今回も、東映京都撮影所でオールラッシュ(編集前のスタッフ用試写)を見た帰りの新幹線の中で『諭吉のテーマ』が頭の中で鳴り響き、これを中心に『篠原・ノブの愛のテーマ』など全28曲を約2週間で一気に書き上げた。

そのサウンドは、これまでの時代劇にあった古めかしい伴奏とは違い、フルオーケストラとシンセサイザーの音を融合させたダイナミックなスタイル。そこには井上陽水らのヒット曲のアレンジやCM音楽で培った”エンターテイメント志向”がアピールされ、久石氏自身が弾くピアノ旋律はメジャー(長調)で書かれながら、心に訴えかける哀愁を感じさせて、心地よい。

久石サウンドにはクラシック音楽のテクニックに裏打ちされた、ハリウッド映画音楽のような”上品で豪華な香り”が漂う。

(映画「福沢諭吉」劇場用パンフレット より)

 

 

【楽曲コメント】

熱海殺人事件
「エスニックというのが僕の一つの顔であるなら、もう一つの顔が”ミニマル”だ。これまでのアニメーション映画のなかでもいろいろ使ってみたんだけど、全編にわたってミニマルをメインにしてやったのが、この『熱海殺人事件』。だからいわゆるきれいなメロディというのではなく、よりサウンドっぽく映画的処理なのではないかと思う。映画としては久石流B級作品といえるものに、これが登場してくる。B級というのは悪い意味ではなく、やりたいことをやっているという意味でB級なのである。」

極道渡世の素敵な面々
「友人である甲斐よしひろさんから”ぜひやってくれ”と頼まれたものだ。僕とやくざ映画というと、どうも結び付かないと思うけれど、そういう事情だったのだ。音楽としては、リズムを前面に押し出して、そのなかから短いフレーズを繰り返してメロディを作っていくやり方をしていて、映画にマッチしていたと思う。」

福沢諭吉
「僕は、この作品を時代劇とは思わなかった。諭吉を軸とした若者達の青春群像を描いたドラマだと捉え、青春の光と影を音楽で描いてみたかったんです。古めかしい時代劇の劇伴は避けたかったので、フルオーケストラのシンフォニックなサウンドとシンセサイザーの音を融合させた音楽をイメージして作り上げたのです。映画音楽はクラシック音楽の技術の上に立ったポップス性、エンターテインメントの要素が必要です。ハリウッド映画のように、日本映画にも上品で豪華なサウンドを鳴らしたいですね」(プレシシートより抜粋)

ペエスケ・ガタピシ物語
「童謡ともフォークソングともいえるようなメロディを書いて、そのバックでミニマルをぶつけて融合させることを試みてみた。結果については、試写会における主演の所ジョージさんの一言で分かってもらえると思う。”イヤー、よかったですよ、最高ですよ、音楽が…”」

(【楽曲コメント】 ~CDライナーノーツより ※書籍「I am~遙かなる音楽への道~」より)

 

 

久石譲 『B+1 映画音楽集』

1. Murder case A(Remix)
〜「熱海殺人事件」〜
2. As time passes(Original Soundtrack)
〜「NASA-未来から落ちてきた男-」〜
3. Next Win(Remix)
〜「カンバック」〜
4. Edge of Ice(Original Soundtrack)
〜「極楽渡世の素敵な面々」〜
5. Against Love(Original Soundtrack)
〜「極楽渡世の素敵な面々」〜
6. Dear Friends(Original Soundtrack)
〜「福沢諭吉」〜
7. The Fatal day(Original Soundtrack)
〜「福沢諭吉」〜
8. Spring Powder(Original Soundtrack)
〜「春の鐘」〜
9. Remorse Wind(Original Soundtrack)
〜「春の鐘」〜
10. Fairy Dance(Original Soundtrack)
〜「ペエスケ ガタピシ物語」〜
11. Dairy(Remix)
〜「釣りバカ日誌2」〜

モノラル -4. 5. 8. 9. 10.

 

Disc. 久石譲 『効果音楽シリーズ ミュージック・エフェクト・コレクション 1-10』

1978年6月 EP発売
1992年10月1日 CDS発売

 

効果音楽シリーズ 全10作品
EP盤:効果音楽ライブラリー (1-10)
CD盤:ミュージック・エフェクト・コレクション (1-10)

ステレオ新録音
名場面を演出する コロムビア効果音楽ライブラリー
監修・構成:羽仁進 音楽:久石譲

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 1 季節の詩

CDS:CODG-81
EP:GH-41

1.花のワルツ
2.春の風
3.青い空
4.初夏
5.暑い夏
6.秋の曲
7.枯葉
8.冬
9.銀世界

ミュージック・エフェクト・コレクション 1 季節の詩 sc

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 2 レジャーと活動

CDS:CODG-82
EP:GH-42

1.旅のアルバム
2.楽しい集い
3.野山を行く
4.旧友再会
5.家族団らん
6.祝福
7.スポーツの喜び
8.村の祭り
9.成長の思い出

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 3 自然と風景

CDS:CODG-83
EP:GH-43

1.雄大な風景
2.海の情景
3.さびしい場景
4.美しい風景
5.古都の場景
6.神秘的な風景
7.険しい情景

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 4 雰囲気の世界

CDS:CODG-84
EP:GH-44

1.なつかしき世界のテーマ
2.なつかしき世界のブリッジ
3.なつかしき世界のコード
4.なつかしき世界のエンディング
5.朝の光
6.おやすみなさい
7.想い出
8.影の世界
9.わらべ唄によせて
10.心やすらぐ時

ミュージック・エフェクト・コレクション 4 雰囲気の世界 sc

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 5 愛と青春

CDS:CODG-85
EP:GH-45

1.愛のテーマ
2.愛のブリッジ
3.愛のコード
4.愛のエンディング
5.夜のよそおい
6.青春の情感
7.愛に捧ぐ
8.悲しみをこめて
9.ほのぼのと
10.孤独
11.若い喜び
12/悩みの時

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 6 人物登場

CDS:CODG-86
EP:GH-46

1.かわいい!
2.優しい少女
3.なつかしいおじいさん
4.ずっこけマーチ
5.さっそうと行く
6.恋する二人
7.サスペンスに挑戦する
8.誠実に

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 7 アクションと表現

CDS:CODG-87
EP:GH-47

1.アクションのテーマ
2.アクションのブリッジ
3.アクションのコード
4.アクションのエンディング
5.追跡
6.対決
7.西部劇のテーマ
8.西部劇のコードA
9.西部劇のコードB
10.西部劇のエンディング
11.ファンファーレA
12.ファンファーレB
13.不安、おや!、あれ?
14.絶対絶命、警鐘、迫りくる恐怖
15.不気味に、おどろき、コミック

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 8 メルヘンの世界

CDS:CODG-88
EP:GH-48

1.メルヘンのテーマ
2.メルヘンのブリッジ
3.メルヘンのコード
4.メルヘンのエンディング
5.愉快に進もう
6.ひと安心
7.おいかけっこ
8.民話のテーマ
9.民話のブリッジ
10.民話のコード
11.民話のエンディング
12.あら不思議
13.怪しいものが来る
14.大失敗
15.大成功

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 9 未知の世界

CDS:CODG-89
EP:GH-49

1.宇宙音A
2.宇宙音B
3.宇宙音C
4.宇宙音D
5.地底音
6.水中音A
7.水中音B
8.水中音C
9.特殊音A
10.特殊音B
11.衝撃音A・B・C
12.マンガ音A・B・C
13.原始リズムA
14.原始リズムB
15.原始リズムC
16.ドラム・ソロ
17.短い効果音 スチールギター / エレキベース / トランペット
18.琴A・B・C・D

 

 

ミュージック・エフェクト・コレクション 10 きらめくリズム

CDS:CODG-90
EP:GH-50

1.ジャズ
2.ロック
3.フォーク
4.ハワイアン
5.ボサノヴァ
6.サンバ
7.タンゴ
8.オリエンタルムード

 

 

 

 

 

なお、2013年これからのシリーズからコンパイルされたCDが発売されている。