1993年1月21日 CD発売 NACL-1086
2001年10月30日 CD発売 WRCT-1004
1992年公開 映画「はるか、ノスタルジィ」
監督:大林宣彦 音楽:久石譲 出演:石田ひかり 他
1. プロローグ
「はるかの方へ」
2. 出会い ~追憶のX.T.C.~
3. 融合
4. 回想 ~突然の友の死~
5. 赤坂のバー
6. 時間の丘 ~慎介とはるか~
7. 高島岬
8. 乙女の発言 ~夢を信じて~
9. 記憶のかけら
「三好遥子の方へ」
10. 娼家街
11. 塗りつぶされた過去 ~アリア・ソリチュード(イタリア語バージョン)~
12. 回想 ~公園の出来事~
13. 過去と現在
14. 帰り道
「佐藤弘の方へ」
15. 時間の丘 ~弘とはるか~
16. 乙女の発言 ~言葉を信じて~
17. 殺意
18. 知りたい
19. 悔恨
20. 母さんを殺した?
21. 父の死
22. 回想 ~物語の結末~
「はるか、ノスタルジィ」
23. エピローグ
24. やるせないアリア ~アリア・ソリチュード(日本語バージョン)~
「やるせないアリア」
作詞:大林宣彦 作曲:久石譲 唄:郡愛子
(伊語訳詞:かわばら洋)
Sound Produced by Joe Hisaishi
All Composed & Arranged by Joe Hisaishi
なお発売後一度廃盤となった本作品は、2001年にワンダーランド・レコードより復刻・再販されることとなった。ジャケットが一新されただけでなく、曲目構成も変更になっている。
はるか、ノスタルジィについて 久石譲
小樽に住む少女小説を書く流行中年作家を主人公にしたこの映画は結果的には2時間45分という長い映画になりました。山中恒さんの書き下ろし作品の台本はこれまでになく分厚いもので、これは彼の青春時代の内面世界を表した超文学作品といっても良いでしょう。主人公が既に忘れてしまっていた自分の過去や当時出会っていた少女に対面して行くという非常に難しい内容であったのですが、僕にとっても大切で大好きな映画の1つになりましたし、大林監督にとっても画期的で非常に入れ込んだ作品であったと思います。
当時この映画音楽制作時に、撮影のスケジュールが大幅に延びたため、同時期に制作していたソロアルバム「MY LOST CITY」と重なり、頭の中ではほとんどソロアルバムを作っているのと同じ感覚であったことを凄く強く記憶しております。事前に行う大林監督との音楽打合せは30分程の非常に簡単なものでして、「このシーンとこのシーンの音楽はいらないね」という発言を受けて、結局残り全部に音楽を入れるという事が分かり、音楽の長さが2時間40分、これ全編音楽といった事に相なり、最終的には体力勝負といった制作状態でありました。
この映画に音楽を付けるに当たって色々と悩み、最初はロマンチックな曲を色々考たりしましたが、結果的にテーマ的には「過去に対面して行くサスペンス」という括りでの音楽にしようと考えました。これはある時ヒッチコックの「めまい」(1958年)をレンタルビデオでたまたま見た時に、出だしがサスペンス調に作られているという事に気が付き、「はるか、ノスタルジィ」も自分の過去に対面するサスペンスなのだという共通項の発見から考え付いた事です。
このようにすることで最終的に出会った所に本当のロマンがあるというような作りにすればこの映画は行けると考え、大林監督にこの話しをし”それは最高にいい”という事になり、テーマのメロディーをロマンにもサスペンスにも取れるような複雑なものにして、短いモチーフ風な扱いをすると完全にサスペンス音楽になってしまうようなものに仕上げました。
その後この「追憶のエクスタシー」というテーマ曲は「MY LOST CITY」の「Tango X.T.C」という曲に発展して行くことになりました。
(リマスター盤CDライナーノーツ より)
2001年10月30日 CD発売 WRCT-1004
1. 出会い ~追憶のX.T.C.~
2. プロローグ
3. 融合
4. 回想 ~突然友の死~
5. 赤坂のバー
6. 時間の丘 ~慎介とはるか~
7. 高島岬
8. 乙女の発言 ~夢を信じて~
9. 塗りつぶされた過去 ~アリア・ソリチュード(イタリア語バージョン)~
10. 過去と現在
11. 乙女の発言 ~言葉を信じて~
12. 殺意
13. 悔恨
14. 回想 ~物語の結末から~
15. エピローグ
16. やるせないアリア ~アリア・ソリチュード(日本語バージョン)~
Produced by Joe Hisaishi
All songs composed and arranged by Joe Hisaishi
Recorded and Mixed at WONDER STATION