Disc. 久石譲 『光之奇旅 (The Road to Glory)』

2022年6月7日 デジタルリリース

 

ゲーム「王者栄耀 オナー・オブ・キングス」(中国)への楽曲提供。主人公桑啓(そうけい)をテーマにした楽曲「光之奇旅 (The Road to Glory)」の書き下ろし。

6月7日中国音楽配信プラットフォーム(QQ音楽など)にて配信リリースされた。同日、中国SNSプラットフォーム(bilibili・weiboなど)の公式アカウントよりミュージックビデオが公開された。またそれに先駆けて6月5日には久石譲制作インタビュー動画が公開された。

 

 

「通常ですとわりとこのテーマとサブテーマで一曲をつくる、というような形態をとるんですが、今回の場合はむしろいろいろな側面が出るように、音楽の要素も増やして、ほんとにこのゲームの画面が切り替わると同じような、聴いていながらいろいろなシーンを想像できると。やはり壮大なドラマであるから、ドラマというか内容なので、音楽もそういう意味ではほんとにわくわくしながら聴ける、どちらかというとリズムを前面に出した音楽のつくり方していますので、ほんとに楽しんでもらって一緒にいろいろなイマジネーション働かせる、そんな感じで聴いてもらえるとうれしいと思います。」

Info. 2022/06/05 [ゲーム]「王者栄耀 オナー・オブ・キングス」(中国)久石譲楽曲提供 より一部抜粋)

 

 

約5分の楽曲。フルーオーケストラによる。壮大な物語を予感させる導入部から始まる。そこから息つく間もなく曲は力強く快活に進んでいく。もう30秒ごとに曲想がパートが切り替わっていくといっても決して言い過ぎにはならないほど展開の数とスピーディーさに引き込まれる。メインとなるメロディは第1主題・第2主題とふたつあるように聴こえる。そして第2主題のほうが多く顔を出す。中間部に緩急ブレイクするように別のメロディも登場しブリッジとなっている。杉並児童合唱団によるコーラスも広がりをつくりだしている。

初めて聴く出会いがミュージックビデオとなったわけだけれど、ここはおそらく切り離したほうがいい。映像にあてた音楽にはなっていないからだ。映像とシンクロもしていないし、カット割りや場面転換との関連性も低いと感じる。ラッシュのようないくつかのイメージ映像を見て楽曲制作をしたか、もしくは楽曲完成後にミュージックビデオ用の映像制作をしたか。

そのくらい楽曲は自由度が高くのびのびと展開していると感じた。それはひるがえって、久石譲にここまで多彩な引き出しを使わせた、いろいろな技を駆使させた、そうして約5分に凝縮された楽曲。その贅沢かつパワーのあるオーダーと、このゲームのポテンシャルというものを大きく感じた。

 

MVは約3分だがオリジナル楽曲(デジタル配信)はフルバージョン 4:43となっている。もっと詳細にいうと、ミュージックビデオ用の楽曲編集は、00:40-からの約1分間、02:30-からの約1分間がカットされている。頭から流せるところまでのフェードアウトでもない、ざっくり編集でもない、とても意識的な切り貼りがされているようだ。そのおかげでもちろん全体から受ける印象も少し異なる。

 

 

MV動画やインタビュー動画について

 

 

光之奇旅 (The Road to Glory)
王者荣耀x久石让丨桑启光之奇旅特邀概念曲

音楽:久石譲
指揮:久石譲
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:杉並児童合唱団

Recording & Mixing Engineer:Hiroyuki Akita
Recording Studio:AVACO STUDIO

 

Disc. 久石譲 『二ノ国 II レヴァナントキングダム オリジナルサウンドトラック』

2018年6月6日 CD発売 AVCD-55174

 

ゲーム音楽の枠を超えた最高傑作!!
久石譲が紡ぐ 王道ファンタジーRPGがここに!

(CD帯より)

 

Message
久石譲

「二ノ国 II レヴァナントキングダム」は前回につづき音楽を担当しました。日野さんとも気心が知れているし、すんなり作曲に入ることができたと思います。

ゲームの音楽は必要とされる曲数が非常に多く、繰り返し聴く性質のものなので、今回の楽曲をどうやってまとめるか考え、リズムを中心に全体を組み立てて作っていきました。

加えて今回は、前作に比べて音楽的なレベルを上げた知的なアプローチもしています。もちろんエンターテイメント性は大切にしたうえでのことです。東京フィルハーモニー交響楽団の熱演もあり良い録音ができました。

このサウンドトラックを聴いて、音楽と一緒に「二ノ国 II レヴァナントキングダム」の世界に浸ってもらえると嬉しいです。

(Message ~CDライナーノーツより)

 

 

 

2018年3月発売PS4 / PC ゲームソフト「ニノ国」シリーズ最新作のサウンドトラック。『二ノ国 漆黒の魔導士』(2010・Nintendo DS)、『ニノ国 白き聖灰の女王』(2011・PlayStation 3)にひきつづき本作も久石譲が音楽担当。

 

ゲームプレイ音源よりも、広がりあるサウンドかつみずみずしい楽器の音色たち。さすがサウンドトラック用にマスタリングされた最高音質の仕上がりになっている。二ノ国II音楽はサウンドトラック盤でめでたく完結する。

それぞれの楽曲とも音の配置やバランスが見事に調整されている。「2.クーデター」はゲームプレイ音源ではループ用となっていたが、サウンドトラック盤は【1st トレーラー】音源で聴くことができた終部になっている。「8.苦闘」「27.滅びの王国」「28.闇の呪文歌」も終部が異なる。前提として繰り返し聴かれることを目的とした音楽づくりのため、どの曲も終部はフェードアウトや冒頭に自然に戻れるような接続的終部になっているなため、上の4曲はサウンドトラック盤ならではのはからい。

CDには”all composed by JOE HISAISHI”のクレジットはない。これについては下記の *at game release にてゲームソフト・エンドクレジットから詳細記している。

短い楽曲群ながら、ゲームには膨大な曲数を必要とするという久石譲の言葉とおり、実にクオリティ高くバリエーション豊かな全31曲がならぶ。今の久石譲だからこその曲想、音作り、ノンビブラートに近い奏法やソリッドなオーケストレーションなど、現代的な響きに溢れている。

ファンタジーというスタジオジブリ作品との共通点もあれば、戦いやフィールドがめまぐるしく変化していくというスタジオジブリ作品にはない世界感もある。そしてそれは音楽にも同じように言える。久石譲による二ノ国ワールドを音楽だけでも十分に楽しめる、渾身の作品になっている。

 

 

久石譲インタビュー、ゲーム音楽を聴いての各楽曲レビュー、印象的なエンディングテーマ、世界各国にゲーム本体特典として付属したCD盤やLP盤など。ゲームソフト発売後まもなく、サウンドトラック盤リリース情報のまえにまとめたもの。詳細はこちらに記した。

 

 

 

 

1. 二ノ国II メインテーマ
2. クーデター
3. 脱出
4. 戦闘開始
5. 別れ
6. 夢の中の少年
7. 広大な大地
8. 苦闘
9. フニャ
10. 危険な谷
11. ボスバトル
12. 勇ましき進軍
13. 神秘の森
14. 欲望の町
15. 希望
16. のどかな日常
17. 大海原
18. 水の都
19. 海底洞窟
20. 命運をかけた戦い
21. 切ない思い出
22. 進化の大都市
23. ファクトリー
24. 果てしない空
25. ネズミ王国の城下町
26. 守護神
27. 滅びの王国
28. 闇の呪文歌
29. ラストバトル
30. キングダム
31. 希望の未来

 

音楽:久石譲
オーケストレーション:チャド・キャノン 山下康介 久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:栗友会
指揮:久石譲

エンディングテーマ「希望の未来」
作・編曲:久石譲
リズム・アレンジ:ガブリエル・プロコフィエフ 松浦晃久 久石譲
ヴォイス:麻衣
コーラス:東京混声合唱団
パーカッション:和田光代
ケルティック・ティンホイッスル:野口明生
ハープ:堀米綾
ピアノ:鈴木慎崇
ストリングス:真部ストリングス

レコーディング&ミキシングエンジニア:小幡幹男
レコーディング・スタジオ:アバコクリエイティブスタジオ サウンドインスタジオ
ミキシング・スタジオ:サウンドインスタジオ
マスタリング・エンジニア:藤野成喜(ユニバーサルミュージック)
マスタリング・スタジオ:UNIVERSAL MUSIC STUDIOS TOKYO

 

初回封入特典:二ノ国II レヴァナントキングダム スペシャルステッカー ※全2種中1種ランダム封入

 

 

輸入盤同時発売

WORLDWIDE RELEASE JUNE 6TH 2018

WAYO-010

Ni no Kuni II : Revenant Kingdom Original Soundtrack

1. Theme from Ni no Kuni II
2. The Toppled Throne
3. The Escape
4. Let Battle Commence
5. Leavetaking
6. The Curious Boy
7. The Great Outdoors
8. Into the Fray
9. Here Come the Higgledies!
10. Treacherous Valley
11. Boss Battle
12. To Arms!
13. Forest of Mysteries
14. City of Hunger
15. There is Hope
16. Carefree Days
17. The High Seas
18. Kingdom by the Sea
19. Deep Sea Cave
20. Fateful Encounter
21. Painful Memories
22. City of the Future
23. The Factory Floor
24. The Boundless Skies
25. In the Kingdom of the Mice
26. Kingmaker’s Theme
27. The Lost Kingdom
28. Dark Rite
29. The Final Showdown
30. Evan’s Kingdom
31. Happily Ever After

Performed by the Tokyo Philharmonic Orchestra 
Composed and arranged by Joe Hisaishi
Voice by Mai
31 tracks, 1 disc, 24-page booklet – English text

 

初回特典:二ノ国II 公式ミニ色紙 *先着限定

 

 

Disc. 久石譲 『二ノ国 II レヴァナントキングダム』 *at game release

2018年3月23日 PS4/PC GAME発売

 

*at game release
これはゲームソフト発売後まもなく、サウンドトラック盤リリース情報の前にまとめたものである。

 

 

レベルファイブ「二ノ国」シリーズ最新作。『二ノ国 漆黒の魔導士』(2010・Nintendo DS)、『ニノ国 白き聖灰の女王』(2011・PlayStation 3)にひきつづき本作も久石譲が音楽担当。

2015年12月「PlayStation Experience 2015」にて発表、同時に公開された1stトレーラー(約3分)では久石譲による本作のための書き下ろし音楽を聴くことができた。以降順次トレーラー公開され、コアスタッフによる特別インタビュー動画なども公開された。

映像集で使用された久石譲音楽についてもふれたいので映像リストをまとめる。

 

【公式映像集】

  • 1stトレーラー(約3分)2015/12 公開
  • 2ndトレーラー(約2分)2016/12 公開
  • 3rdトレーラー(約1分半)2017/6 公開
  • 4thトレーラー(約1分半)2017/8 公開
  • TGS 2017トレーラー(約1分半)2017/9 公開
  • 声優紹介トレーラー(5thトレーラー)(約5分)2017/12 公開
  • 特別インタビュー映像 第1弾「アニメーション編」(約3分半)2017/12 公開
  • 特別インタビュー映像 第2弾「キャラクター編」(約3分半)2018/1 公開
  • ゲームプレイ映像 システム紹介篇(約3分)2018/2 公開
  • 特別インタビュー映像 第3弾「音楽編」(約3分半)2018/2 公開
  • 特別インタビュー映像 第4弾「ゲームシステム編」(約3分半)2018/2 公開
  • 特別インタビュー映像 第5弾「アート編」(約3分半)2018/3 公開
  • ファイナルトレーラー(約1分半)2018/3 公開
  • コマさんと風丸一郎太の二ノ国II大冒険・前編(約6分) 2018/3 公開
  • コマさんと風丸一郎太の二ノ国II大冒険・後編(約6分)2018/3 公開
  • TVCM『二ノ国II レヴァナントキングダム』王に集いし英傑篇(15秒)2018/3 公開
  • TVCM『二ノ国II レヴァナントキングダム』アニメの世界を旅する篇(15秒)2018/3 公開

(レベルファイブ公式サイト/公式Youtubeにて視聴可能 ※2018年4月現在)

 

音楽にフォーカスして掘りさげる。

 

【公式映像集/使用楽曲】

  • 1stトレーラー(約3分)2015/12 公開
    「クーデター The Toppled Throne」「希望 There is Hope」をもとに構成されたトレーラー専用音楽
  • 2ndトレーラー(約2分)2016/12 公開
    「The Zodiarchs」「The Wrath of the White Witch」「Kokoro no Kakera -Pieces of a Broken Heart- (English Version)」※Ni No Kuni: Wrath Of The White Witch Original Soundtrack
  • 3rdトレーラー(約1分半)2017/6 公開
    「戦闘開始 Let Battle Commence」「二ノ国 II メインテーマ Theme from Ni no Kuni II」
  • 4thトレーラー(約1分半)2017/8 公開
    「守護神 Kingmaker’s Theme」
  • TGS 2017トレーラー(約1分半)2017/9 公開
    「ボスバトル Boss Battle」「キングダム Evan’s Kingdom」
  • 声優紹介トレーラー(5thトレーラー)(約5分)2017/12 公開
    「命運をかけた戦い Fateful Encounter」「勇ましき進軍 To Arms!」「果てしない空 The Boundless Skies」
  • 特別インタビュー映像 第1弾「アニメーション編」(約3分半)2017/12 公開
    「二ノ国 II メインテーマ Theme from Ni no Kuni II」
  • 特別インタビュー映像 第2弾「キャラクター編」(約3分半)2018/1 公開
    「キングダム Evan’s Kingdom」「戦闘開始 Let Battle Commence」
  • ゲームプレイ映像 システム紹介篇(約3分)2018/2 公開
    「キングダム Evan’s Kingdom」「戦闘開始 Let Battle Commence」「勇ましき進軍 To Arms!」「命運をかけた戦い Fateful Encounter」
  • 特別インタビュー映像 第3弾「音楽編」(約3分半)2018/2 公開
    「希望 There is Hope」「The High Seas 大海原」「果てしない空 The Boundless Skies」
  • 特別インタビュー映像 第4弾「ゲームシステム編」(約3分半)2018/2 公開
    「戦闘開始 Let Battle Commence」「The High Seas 大海原」「闇の呪文歌 Dark Rite」
  • 特別インタビュー映像 第5弾「アート編」(約3分半)2018/3 公開
    「ボスバトル Boss Battle」「広大な大地 The Great Outdoors」
  • ファイナルトレーラー(約1分半)2018/3 公開
    「守護神 Kingmaker’s Theme」「戦闘開始 Let Battle Commence」「夢の中の少年 The Curious Boy」
  • コマさんと風丸一郎太の二ノ国II大冒険・前編(約6分) 2018/3 公開
    「キングダム Evan’s Kingdom」「果てしない空 The Boundless Skies」「命運をかけた戦い Fateful Encounter」「欲望の町 City of Hunger」「ネズミ王国の城下町 In the Kingdom of the Mice」「フニャ Here Come the Higgledies!」「脱出 The Escape」「The High Seas 大海原」
  • コマさんと風丸一郎太の二ノ国II大冒険・後編(約6分)2018/3 公開
    「キングダム Evan’s Kingdom」「勇ましき進軍 To Arms!」「クーデター The Toppled Throne」~(曲間つなぎめ1stトレーラー専用音楽version)~「守護神 Kingmaker’s Theme」「広大な大地 The Great Outdoors」
  • TVCM『二ノ国II レヴァナントキングダム』王に集いし英傑篇(15秒)2018/3 公開
    「勇ましき進軍 To Arms!」
  • TVCM『二ノ国II レヴァナントキングダム』アニメの世界を旅する篇(15秒)2018/3 公開
    「二ノ国 II メインテーマ Theme from Ni no Kuni II」

 

 

上記【公式映像集】から取り上げたいことは3つ。

1stトレーラー
本作のために書き下ろされた主要テーマ・メインテーマが初公開となった2015年12月。そして見逃してはいけないこと、1stトレーラー用音楽はこの映像のためだけに構成された音楽であるということ。目まぐるしくテンポよくカット割りされ小出しにされる映像に合わせて、音楽も展開しながら緩急つけて多楽曲から構成されている。映像集がでそろいゲームソフトが発売になり全貌がわかる今だからこそ、気づくことができる貴重な発見。これについては後にも詳しく掘りさげたい。

2ndトレーラー
全映像集が久石譲による「二ノ国 II」新作音楽から使用されているなか、2dnトレーラーだけは前作音楽からの使用になっている。

特別インタビュー映像 第3弾「音楽編」
久石譲インタビューが公開された貴重な記録。レコーディング風景や日野晃博氏のインタビューもまじえた久石譲が語る二ノ国 II。

【日本語テロップ】

自分の中でいろいろ考えていって、どうしてもやっぱりゲームの音楽っていうのは音楽の数が多いので、それをどうやってまとめるかなということと、ちょうど今、割とリズムをオーケストラでしっかり出すやり方をしているから、それで全体をやってみようという、そういうつもりでやりましたね(久石)

今回は2回目なので、日野さんのこともすごく尊敬しているので、これはやろうと(久石)

ジブリ作品のファンじゃないですか、皆、僕も含め。だからやっぱり久石さんにお会いしたら、もう凄いオーラで緊張しまくったんですけれども、久石さん熱い人なので正面からちゃんと付き合おうという形でやらしていただきましたね(日野)

日野さん本当にいろいろ考えられて作ったゲームなので、(僕も)精一杯作ったし、比較的全体の様子が見えてたので、作り易かったですよね(久石)

ちょっとメゾフォルテなんで、ちょっと大きめにフォルテに吹いてもらって良いですか?それで22小節目でメゾフォルテを下げて行く感じで(久石)

前作の二ノ国に比べてちょっと音楽的なレベルを上げたというか、難しいという訳じゃないんだけど、知的レベルを上げたアプローチ。ですからちょっとかなりオーケストラは難しいんですよ演奏が。だけど本当、東フィルさん(東京フィルハーモニー交響楽団)が一生懸命やってくれてとてもいい録音ができましたね(久石)

ゲームの常識を超えたところでいろいろ音楽を作ってこられるので、戦闘シーンの音楽も普通のRPGの戦闘とは一線を画すものだし、ゲームを超えた音楽性だと思いますね(日野)

ゲーム音楽はどうしても繰り返して聴く訳ですよね。ですから、繰り返して聴く(曲を作る)方法と通常に作る方法とちょっと違うんですよ。その中で音楽とそのゲームにはまってもらうと嬉しいかなというか浸ってもらうと嬉しいかなと思います(久石)

(動画より書き起こし)

 

 

 

《得意技を封印した新境地》

「二ノ国 II レヴァナントキングダム」の音楽は、久石譲の得意技をことごとく封印したなかで新境地を切り拓いた快作である。ポイントは久石譲インタビューにもあるとおり”くり返し聴かれる”ことを想定した音楽づくり。

  • 展開しない音楽 ~起承転結を排除した構成~
  • 歌えないメロディ ~リズムモチーフと違和感~
  • 音楽三要素の優先順位 ~一般常識の真逆~
  • ミニマル手法の封印 ~くり返す手法は同じはず なのに~

 

展開しない音楽 ~起承転結を排除した構成~

ゲーム音楽はオープニングやエンディングを除き、プレイ中に同じ音楽をくり返し聴くことが多い。それは本作のようなRPGであっても同じである。「二ノ国 II」の楽曲の多くは、Aメロ-Bメロ-サビ-転調-大サビなどと展開しない、起承転結を排除したAメロ-BメロもしくはA-B-Cをループするような音楽構成になっている。同時に最小限に展開するA-B-Cなど一曲のなかにおいても、雰囲気が大きく変わる曲想にはつくられていない。曲の終止部はフェードアウトや接続的フレーズ、くり返しイントロに戻ってもつながりやすい音楽づくりがされている。

「二ノ国 II メインテーマ Theme from Ni no Kuni II」はコーラスを編成した構成になっている。より大きく広がりのある世界観になっていて、前二作からの変化も聴き比べるとおもしろい。本作では混声合唱を巧みに使った楽曲群も複数ある。メインテーマでありゲームオープニングで華やかに流れる同曲と、メインテーマのバリエーションでプレイ中に聴くことができる「広大な大地 The Great Outdoors」「キングダム Evan’s Kingdom」。この3楽曲をもっても、展開する音楽(メインテーマ)と展開しない音楽(バリエーション2曲)の組み立て方の違いをわかりやすく感じとることができる。

話は音楽全体に戻して、くり返し聴くことを目的としたという点では、起承転結しない展開しないことはまっとうな手法である。だがデメリットとしてこれを表面的に施しただけでは単調になり、くり返されることで飽きてしまう音楽になりうる。

 

歌えないメロディ ~リズムモチーフと違和感~

どの楽曲もそれぞれに性格のはっきりしたバリエーションに富んだもの。印象に残るにもかかわらず実は歌えるメロディは少ない。歌心のある・ドラマティックに展開する、そういった主役的メロディは意図的に排除されている。

なにで推しきっているかといえばリズムであり、リズム動機・リズムモチーフのような旋律を配置していること。メロディのない曲という見方もあるけれど、それだと陳腐なBGMと勘違いされるので、そうではない、モチーフや旋律はしっかりと存在する。そしてこの手法において、ハーモニーとぶつかる違和感のある旋律も多い(一瞬の不協和音のようなもの)。旋律としてもリズムとしてもより輪郭がはっきりし、アクセントやインパクトもクリアする。さらにこれらモチーフのキャッチーさと違和感のさじ加減こそ、くり返し聴かれる飽きのこない音楽という久石譲の絶妙のバランス感覚といえる。

 

音楽三要素の優先順位 ~一般常識の真逆~

音楽三要素はメロディ、ハーモニー、リズム。ポップスで言えば、歌(メロディ)があって伴奏(ハーモニー)があってドラム(リズム)があって成立するし、楽曲として成立させるうえでの優先順位も当然この順番になる。

しかし、本作で久石譲が切り拓いた新境地は一般常識の真逆ともいえる音楽構成である。リズムにもっとも重点がおかれている。先に書いたリズム動機・リズムモチーフに徹底していることはもちろん、ほかにも随所にある。

展開しない音楽において飽きを克服するべく、テンポに変化をつけている。同一楽曲内で曲想が変化したり、パートが展開していけば、もちろんテンポも変わってくる。でもそういった作り方をしていないなかで、曲想やフレーズの変化によるものではない、聴き流していて自然すぎて気づかない範囲でテンポ変化を施している。つまり曲の緩急をテンポによって実現している。ダンス・ミュージックのように均一なテンポを刻みつづける趣とは異なる、人が聴いていて心理的・生理的に心地よいと感じる流れ。それは人の呼吸や脈が一定リズムではないことと同じ無意識下に本能的に気持ちいいと感じる、極めてレベルの高いテクニック。しかも、くり返すことを前提にしたテンポバランスなのだから、これはもう。

リズムに重点というと、パーカッション群が大活躍しているのかと思うがそうではない。旋律そのものがリズムの役割も果たしているのでパーカッションはむしろ少ない方である。誤解を生むので、一般的でオーソドックスなパーカッションの種類と量であり、久石譲独特のパーカッション群や緻密に飛び交うパーカッション群は少ない。つまりメロディとリズムを切り離した三要素ではなく、メロディ=リズムなのだ。メロディでありながらリズムを刻んでいる。

このような意図があったときに、大変になってくるのがその演奏。まるで映像にあわせるように繊細で心地いいテンポ変化をつけること、しかしながら、メロディに抑揚やアクセントをつけてしまわないこと。メロディでありリズムであることの持ち味を実現する、東京フィルハーモニー交響楽団に求められた音楽レベル・知的レベルの難易度のひとつではないかと推測している。ついつい演奏に気持ちや力が入ってしまわないこと、きっちりそろえること、奏法やビブラートもふくめてあくまでもフラットであること。悠々と歌うような旋律も、横揺れして流れてしまわないように、しっかりとブレスしてフレーズごとに切っている楽曲たち。

たとえば歌でいうと、2番はこぶしが入りました。それは悪いことではない、同じフレーズでも単純にくり返すよりも表現方法を変える。楽曲が展開している、ピークにもっていくための、一般的である。でも、本作の音楽においてそれをしてしまうとくり返し聴くという制約に叶わない。こぶしが入ったり表現(奏法)に凹凸が出過ぎるとループがきれいに流れないからだ。くり返しのどの場所にあるか気づきやすくなってしまう。やはり音楽的アプローチの肝は「きっちりそろえる」こと。

 

まだまだある。

楽曲が展開するというのは、メロディの変化でもあり、コード進行の展開でもあり転調でもあったりする。本作の楽曲群がシンプルな音楽構成といえるのは、これらが施されていないからであることは書いてきた。

いま一度「シンプル」ということに重点を置くと、本作の楽曲たちと前二作において大きく異なるのが、緻密で密度の濃いつくり込まれた音楽か否かである。くり返し飽きのこない音楽にするために余白のある音楽にしているとも言える。でもそれだけではないようにも思う。ここで登場するのがハーモニー、本作の音楽にはハーモニーを意図的に避けているように聴こえる。メロディをハモるということではなく、メロディに絡めた複雑な対旋律や内声といったものが緻密で密度の濃い久石譲音楽たらしめているとしたら。

リズムを最優先する手法をとるために、リズムの輪郭を一本際立たせるために、別のリズムやテンポ感・フレーズ感といったものを誘発させる対旋律や内声を配置していない。そしてまたメロディと異なるフレーズを絡めるこということは、必然的に和音やコード感といったハーモニーを生んでしまうのである。実際に楽曲群の多くは旋律が入りくんでいないし、複数の楽器で奏されているけれど同じ旋律のユニゾンも多い。なぜハーモニーを抑えたかは、くり返すこと・展開しないことに軸(コードが進行することは楽曲の起承転結を促す)があるし、先に書いたメロディ・モチーフそのものにハーモニーとぶつかる不協和音的エッセンスを散りばめているから。ん?ということは、あえて違和感のある音をぶつけているのは、メロディや曲が展開しないようにくい止めている効果もあるのか?!曲がきれいに流れていかないですよと宣言している音たちなのか?! そうこの考察もループしてしまう。

もちろん最小限に配置された対旋律たちも最大の効果をあげている。本作でのハーモニーの役割は、和声感やコード感といった響きではなく、ハーモニーもリズムであり、リズムのためのハーモニー(複旋律)である。そう、すべてはリズムのために。

 

ミニマル手法の封印 ~くり返す手法は同じはず なのに~

くり返し聴くことが目的ならば、まさに久石譲の真骨頂ともいえるミニマル手法があるではないか。ミニマル・ミュージックは最小限の音型(モチーフ)がくり返したりズレたりするもの。

本作の楽曲群では、なんとこのミニマル手法は使われていない。なぜだろう?と疑問に思い考えてみる。そうすると意外な一面が見えてきたように思う。ミニマル音楽はただくり返しているわけではない。ズレや変化といった展開することと同居している。ただくり返すだけならそれはミニマル・ミュージックではないとも言える。久石譲のオリジナル作品や映画音楽などあらゆる音楽のなかなら、ミニマル手法が炸裂している楽曲を思い浮かべると、共通して覚醒的に陶酔的に音楽は展開している。シンプルにくり返すことがミニマル・ミュージックなのだけれど、変化や展開のないそれは持ち味がなくなり、ミニマルとしてのアイデンティティを失ってしまうということなのかもしれない。

 

 

前二作の緻密で密度の濃い音楽は、音楽完成度からすると非常に高い。本作ではさらに一歩推し進めて、あえて自身の持ち味得意技を封印し新しい境地に挑んでいる。

イメージをかきたてる起承転結のはっきりしたドラマティックな音楽、一度聴いたら耳から離れない歌いたくなる心揺さぶるメロディ、緻密なオーケストレーションと独特の楽器編成でつくりこまれた密度の濃い音楽、原点であり真骨頂でもあるミニマル手法を盛りこんだオリジナリティある音楽。

久石譲音楽が久石譲音楽たらしめているこれらの得意技をすべて封印して挑んだのが「二ノ国 II レヴァナントキングダム」の音楽。そして結果、それは同じように久石譲音楽ブランドをしっかりとまとい、新しい可能性をも提示してくれた新境地にして傑作。

 

 

1stトレーラー専用音楽

ちょっと力を抜いて、百聞は一見にしかず。1stトレーラーの音楽だけがそれ専用につくられた音楽だということは冒頭に書いた。

今現在視聴することができる公式動画をもとに進める。本作楽曲より「クーデター The Toppled Throne」をもとに構成された音楽で、0:50~1:25、1:45~2:00のパートはゲーム本作には採用されていない。ちょっとした数十秒の間で繰り広げられる展開やフレーズといった曲想の変化こそ、上に書いたいつもの久石譲音楽たらしめているかたちのひとつである。2:00以降の「希望 There is Hope」もゲームにはないバージョン、壮大に盛り上がっていく展開が聴けるのはこの1stトレーラーならでは。

つらつらだらだらと考察してきたことを、百聞は一聴にしかず。この人はこういうことを言いたいのかなぁ、そのひとつ少しでも伝わっていただけたら幸いです。

 

【二ノ国II レヴァナントキングダム】1st トレーラー 約3分
レベルファイブ公式Youtubeチャンネルより

 

 

エンディングテーマ「希望の未来」

久石譲作曲/編曲による楽曲で、前2作とは異なり歌曲ではない。麻衣のヴォイスによるヴォカリーズになっている。(前作テーマ曲「心のかけら」作詞:鈴木麻実子 歌:麻衣)

オリエンタルな旋律と前衛的でアヴァンギャルドな音やリズム構成。民族音楽からのヴォイス・サンプリングも織り交ぜた、今の久石譲からは耳を疑うような斬新な楽曲に驚く。「オリエントへの曵航」(オリジナルアルバム「illusion」(1988)収録)の再来かと錯覚するようなニンマリしてしまうようなアグレッシブな楽曲。

クレジットにはないが、久石譲本人のヴォイスも隠し味として入っている気がする、そんなパートが数箇所ある。いや、きっと入っていると思う。

なんという凝りに凝ったリズムアレンジだろう、エネルギーが湧き出るようなグルーヴ感と最先端のリズムパーカッション・プログラミング。このリズムアレンジは共作となっている。手がけたのは、ガブリエル・プロコフィエフ、松浦晃久、久石譲。久石譲の好奇心・実験・挑戦のつまった渾身の楽曲になっている。体の底から心の底から覚醒する快感を味わえる楽曲。

興味深いのが、この楽曲ベースラインがまったく動かない。拍子も刻まないほどに。これだけリズム感があり躍動的な曲なのにである。そしてうねるような低音は曲中盤に集約されている。ここだけ一気に乱れ狂い重厚重音な渦をまく。怒涛の低音ミニマル。そう、この楽曲はリズム・アレンジが要なのだ。リズムで大きく楽曲を支え疾走する。その他フィーチャーされた楽器群による構成も相乗効果で素晴らしい。なんだか「こんなのどうですか?」と新しいギフトを自信たっぷりに差し出された気分だ。

ガブリエル・プロコフィエフ、どこかで聞き覚えのある名前と思ったら、久石譲ともつながりの深い音楽家。久石譲が興味を抱き、刺激を受け、出会い、共作し、別作品を自身のコンサートで取り上げ、そんな歩みを紐解くことができる。音楽家同士の共鳴と一期一会の結晶のひとつ、今だからこそ作ることができた楽曲、それが「希望の未来」。

 

以下、ガブリエル・プロコフィエフ氏にフォーカスして掘り下げる。

 

◇2014年 WEB「REAL SOUND」掲載インタビュー

――先ほどもお話に出ましたが、久石さんが刺激を受けるクリエイターを何人か挙げていただけますか。

久石:
最近だと、アメリカの32歳のニコ・ミューリー。彼はいいですね、完全にポストクラシカルの人間で、ビョークのプロデュースをしたり、メトロポリタンオペラというアメリカで一番大きな歌劇場でも曲を書いています。技術力もある。こういう新しい世代がガンガン出てきています。セルゲイ・プロコフィエフの孫にあたるガブリエル・プロコフィエフも面白いと思います。

Blog. 久石譲 『WORKS IV』 発売記念インタビュー リアルサウンドより 抜粋)

 

◇2014年 雑誌「モーストリー・クラシック 2015年2月号」掲載 インタビュー

「僕の作曲の根本にはミニマルミュージックがありますが、正統派のミニマル・ミュージックの作曲家は、ライリー、ライヒなど4人だけで、あとはポスト・ミニマルやポスト・モダンで、いまポスト・クラシカルというクラシックの範疇にとどまらないミューリーや大作曲家の孫のガブリエル・プロコフィエフといった人達が出ている。そんなミニマルの与えた影響や流れなどは、大きな意味があるのに日本では聴くことができない。それをもっと紹介したいし、自作も書きたいということで始めました。集客は大変ですが、今後も続けていきます」

Blog. 久石譲 「モーストリー・クラシック 2015年2月号」 インタビュー内容 より抜粋)

 

◇2016年 NHK WORLD 「Joe Hisaishi Special Program」

ガブリエル・プロコフィエフ氏本人がインタビュー出演し、久石譲音楽の魅力を語る。

Blog. NHK WORLD 「Joe Hisaishi Special Program」 久石譲特番放送内容

 

◇2017年 「久石譲 presents ミュージック・フューチャー Vol4」コンサート

ガブリエル・プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第2番 (2006)
Gabriel Prokofiev:String Quartet No. 2

ガブリエル・プロコフィエフの《弦楽四重奏曲第2番》もクラブシーンの影響を受けながらも祖父譲りの強い音の構成力と感情を揺さぶる強い力があります。そう、今年は「くり返す」ということと「揺さぶられる感情」あるいは「揺れ動く感情」がテーマです。

このお三方とは今年ニューヨークやロンドンで直接お会いしてそれぞれの楽曲へのアドバイスをいただきました。また作曲家どうしの話題はとても刺激的で至福の時間でもありました。

(久石譲)

Blog. 「久石譲 presents ミュージック・フューチャー vol.4」 コンサート・レポート より抜粋)

 

休憩を挟んで3曲目に演奏された『弦楽四重奏曲第2番(ガブリエル・プロコフィエフ/2006』では、ヴァイオリンが弦を激しく叩いてビートを紡ぐといった斬新な演奏を披露。楽器こそクラシック系だが、これはもはやEDM等のダンスミュージック。作者のガブリエル・プロコフィエフは、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフの孫。祖父のDNAを引き継ぎポスト・クラシカル系の作曲家でありながら、DJとしても活動し、クラブミュージックとの競作も発表しているほど。

Info. 2017/10/26 「久石譲 ミュージック・フューチャーVol.4コンサート開催」(Webニュースより) 抜粋)

 

 

「二ノ国 II レヴァナントキングダム」の音楽は公式にクレジットのあるもので全31曲。ただし、追加音楽の明記もあるので、全31曲が久石譲によるものではないと推測している。といっても、他者による追加音楽は1曲程度だろう。こういう書き方をするのは楽曲ごとの作者が不明だからである。またゲーム内では久石譲作曲をベースにしたシンセサイザー・アレンジ楽曲(他者による編曲)や追加楽曲、ジングルもふくめるとトータル約60曲にも及ぶ。

ひとつ確かな手引きとなること。冒頭に紹介した公式映像集に使用された楽曲たち、また下記紹介する海外限定版にのみ付属するLPやCDに収録された楽曲たち。これらは間違いなく久石譲が作曲したものであり、同時に「二ノ国 II」の音楽を語るうえで主要なテーマ曲ということになる。ゲーム発売にともなう完全なるオリジナル・サウンドトラック盤CDには至っていない。

久石譲が約30曲も本作のために書き下ろし、こんなにも素晴らしいクオリティの音楽なのに、ゲーム愛好家しか聴けないというのは非常にもったいない。2015年12月に初めて耳にした時から、約2年越しにようやくその全貌を現した「二ノ国 II」音楽。待ち望んだ二ノ国ファン、ゲームファン、久石譲ファンのためにも、ぜひCD化を熱望している。オリジナル・サウンドトラック完全盤として。そのとき1stトレーラー専用音楽などもボーナス・トラックで収録してくれたなら、歓喜にふるえる。

くり返し聴くことを目的とした音楽づくりは完成度が低いのだろうか。決してそうではないことは書いてきた。もし制作段階からサントラ盤を出す意図がなかったとしたら、それはとても残念に思う。今の久石譲がいっぱいにつまった快作、実験と挑戦で新しい可能性を響かせてくれた傑作。

いつの日か久石譲コンサートによって、組曲として壮大に起承転結する音楽作品へと昇華されることも夢みる。「二ノ国 II レヴァナントキングダム」音楽は、CD化されること・コンサートで披露されることではじめて完結する。着地できない優れた楽曲たちに、とびっきりのゴールをつくってほしい。

 

注)
「Ni No Kuni: Wrath of the White Witch - Original Soundtrack」は、2011年「二ノ国 白い聖灰の女王」(日本・PS3)を経て2013年1月海外版ゲームソフト発売に連動するように発売された。

 

 

商品パッケージについて

音楽に関連する商品情報のみピックアップする。いずれも日本国内版にはない特典で本作の海外人気をうかがわせる。

「Ni No Kuni II: Revenant Kingdom: King’s Edition (PS4) / (PC DVD) EU版」には、二ノ国 IIからの2楽曲が収録されたアナログレコード(LP)が付属している。

 

(LPジャケット)

 

(LP盤)

 

The Sound of NI NO KUNI II: REVENANT KINGDOM

Track 01. Theme from Ni no Kuni II
Track 02. The Curious Boy

Music Composed and Directed by Joe Hisaishi
Performed by the Tokyo Philharmonic Orchestra in Tokyo, Japan.

 

 

「Ni No Kuni II: Revenant Kingdom – Premium Edition (北米版)」には、二ノ国 IIからの4楽曲が収録されたCDが付属している。

 

(ケース CD盤)

 

Ni no Kuni II: Revenant Kingdom Music CD Collection

01 Theme from Ni no Kuni II 3:59
02 The Boundless Skies 3:19
03 Evan’s Kingdom 2:52
04 There is Hope 1:55

Artist: Joe Hisaishi
Genre: Original Soundtrack
Published by: BANDAI NAMCO Entertainment America
Release Region: North America
Release Date: 2018/3/23

Composed & Conducted by Joe Hisaishi
Orchestration: Chad Cannon, Kosuke Yamashita, Joe Hisaishi
Performed by the Tokyo Philharmonic Orchestra
Chorus: Ritsuyukai

Recording & Mixing Engineer: Mikio Obata
Sound Manipulator: Yusuke Yamashita (WONDER CITY)
Recording Studio: AVACO CREATIVE STUDIO, SOUND INN STUDIO
Mixing Studio: SOUND INN STUDIO

 

 

(日本国内版 PS4)

 

楽曲情報

・二ノ国 II メインテーマ Theme from Ni no Kuni II
・クーデター The Toppled Throne
・別れ Leavetaking
・闇の呪文歌 Dark Rite
・広大な大地 The Great Outdoors
・大海原 The High Seas
・果てしない空 The Boundless Skies
・脱出 The Escape
・危険な谷 Treacherous Valley
・神秘の森 Forest of Mysteries
・海底洞窟 Deep Sea Cave
・ファクトリー The Factory Floor
・キングダム Evan’s Kingdom
・欲望の町 City of Hunger
・進化の大都市 City of the Future
・水の都 Kingdom by the Sea
・ネズミ王国の城下町 In the Kingdom of the Mice
・滅びの王国 The Lost Kingdom
・戦闘開始 Let Battle Commence
・苦闘 Into the Fray
・ボスバトル Boss Battle
・命運をかけた戦い Fateful Encounter
・守護神 Kingmaker’s Theme
・ラストバトル The Final Showdown
・夢の中の少年 The Curious Boy
・のどかな日常 Carefree Days
・勇ましき進軍 To Arms!
・希望 There is Hope
・切ない思い出 Painful Memories
・フニャ Here Come the Higgledies!
・希望の未来 Happily Ever After

 

ミュージック・クレジット

音楽:久石譲
オーケストレーション:チャド・キャノン 山下康介 久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:栗友会
指揮:久石譲

エンディングテーマ「希望の未来」
作/編曲:久石譲
リズム・アレンジ:ガブリエル・プロコフィエフ 松浦晃久 久石譲
ヴォイス:麻衣
コーラス:東京混声合唱団
パーカッション:和田光代
ケルティック・ティンホイッスル:野口明生
ハープ:堀米綾
ピアノ:鈴木慎崇
ストリングス:真部ストリングス

レコーディング&ミキシングエンジニア:小幡幹男
マニピュレーター:山下祐介(ワンダーシティ)

レコーディング・スタジオ:AVACO CREATIVE STUDIO SOUND INN STUDIO
ミキシング・スタジオ:SOUND INN STUDIO

追加音楽:西郷憲一郎
サウンドデザイナー:山中大 西浦智仁 橋詰友美子 畑田浩孝
サウンド制作サポート:森下真都香 吉田祐也 柴田陽介

 

※ミュージック・クレジット項はゲーム本作エンドロールクレジットより。編集記載のため紹介順序は異なる。

 

 

【商品情報】
対応機種:PlayStation®4/PC
発売日:2018年3月23日(金)
CERO:B(12才以上対象)
価格:
[通常版] 8,000円(税別)
[初回限定版「COMPLETE EDITION」] 10,000円(税別)
[シーズンパス] 2,000円(税別)
制作・発売:株式会社レベルファイブ
海外発売:株式会社バンダイナムコエンターテインメント

【キャスト】
エバン役:志田 未来
ロウラン役:西島 秀俊
シャーティー役:門脇 麦
シャリア役:木村 文乃
セシリウス役:山崎 育三郎
ラティエ役:吉谷 彩子

ガットー役:吉田 鋼太郎

【スタッフ】
ストーリー/ゼネラルディレクター:日野 晃博
キャラクターデザイン:百瀬 義行
音楽:久石 譲

©LEVEL-5 Inc.

 

 

2018.6.6 release

 

 

Disc. 久石譲 『Nightmare』 *Unreleased

2016年6月22日 GAME発売

 

タイトル:シノビナイトメア
ジャンル:ダンジョン探索型 大河 RPG
価格:基本無料(一部アプリ内課金あり)
プラットフォーム:iOS/Android

曲名:Nightmare

 

フルオーケストラにパーカッションを盛り込んだ壮大なメインテーマ。和の要素もありながらファンタジー要素も兼ね備えた作品になっている。変拍子による旋律と緊張感を高める展開が何度聴いても飽きさせない構成となっている。躍動感やスリリングさもありながら、ゲーム世界観の女性らしい優雅さや妖艶を表現している。

未発売楽曲であるが、下記公式サイト予告編動画にて、楽曲フルサイズ約3分を視聴可能となっている。
(2016年6月現在)

「シノビナイトメア」公式予告編動画

 

 

2018.8 追記

「ドラマCD シノビナイトメア コンプリートBOX」に楽曲収録される。

 

 

 

Disc. 久石譲 『Ni No Kuni: Wrath of the White Witch - Original Soundtrack』

2013年2月1日 CD発売 WAYO-003~4 ※輸入盤

 

DS版『二ノ国 漆黒の魔導師』につづき、PS3版『二ノ国 白い聖灰の女王』の音楽担当。

 

メインテーマ、シズクのテーマ、バトルなど、DS版サウンドトラックに収められていた主要曲も、スケールアップしたフルオーケストラサウンドで楽しめる。

また本作品用の新録曲は、(5)~(11)となっている。(5)The Horror of Manna に象徴されるように、ミニマル色の強い、シリアスでスリリングな楽曲が並んでいる。

ゲーム世界の様々な場面を彩った、バラエティーに富んだDS版の音楽に比べ、より緊迫感のあるひきしまった冒険サウンドとなっている。とりわけ終盤を迎える(10)The Final Battle Against the White Witch は圧巻である。女王を彷彿とさせるコーラスは麻衣が担当。

ゲームではシンセ曲や本作品未収録曲も使用されているが、あくまでも久石譲作曲およびオーケストラサウンドによるサウンドトラックとなっている。

ゲーム用販促プロモーション映像(PV)にて使用されていたPS3版音楽は、本作品にすべて収録されている。輸入盤のみ2枚組CDで発売され、1枚目収録楽曲は、『二ノ国 漆黒の魔導師 サウンドトラック』と同一。

 

本作品未収録のシンセサイザー楽曲解説については下記参照。

 

 

二ノ国 ninokuni 2 

二ノ国 ninokuni 3

 

二ノ国 ninokuni 4 

二ノ国 ninokuni 5

 

 

二ノ国ninokuni

Disc 1

01. Ni no Kuni: Dominion of the Dark Djinn — Main Theme
02. One Fine Morning
03. Motorville
04. The Accident
05. In Loving Memory of Allie
06. Drippy
07. Magic with Oomph
08. World Map
09. Ding Dong Dell – The Cat King’s Castle
10. Al Mamoon – Court of the Cowlipha
11. Imperial March
12. Crisis
13. Tension
14. Battle
15. Shadar, the Dark Djinn
16. A Battle with Creatures
17. Labyrinth
18. The Lead-Up to the Decisive Battle
19. The Showdown with Shadar
20. Miracle – Reunion
21. Kokoro no Kakera (Japanese Version)

Disc 2

01. Ni no Kuni – Wrath of the White Witch (Main Theme)
02. The Fairyground
03. Mummy’s Tummy
04. Battle II
05. The Horror of Manna
06. Unrest
07. Blithe
08. Sorrow
09. The Zodiarchs
10. The Final Battle Against the White Witch
11. The Wrath of the White Witch
12. Kokoro no Kakera – Pieces of a Broken Heart (English)

Performed by the Tokyo Philharmonic Orchestra
Composed by Joe Hisaishi
Japanese vocals by Mai
English vocals by Archie Buchanan

33 tracks, 2 discs, 20-page booklet

その他ゲスト演奏者/録音はDS版記載に準ずる

 

Disc. 久石譲 『二ノ国 白い聖灰の女王』 *Unreleased

久石譲 二ノ国 白き聖灰の女王

2011年11月17日 GAME発売

 

レベルファイブ×スタジオジブリ によるプレイステーション3用ゲームソフト「二ノ国 白い聖灰の女王」。先の2010年12月9日に発売された任天堂DS用ゲームソフト「二ノ国 漆黒の魔導士」からのシリーズ第2弾。単なるソフト移植ではない、新たなストーリー、新キャラクター、新マップの登場、とある。

 

メインテーマは、DS版よりもよりリズミカルなフルオーケストラになっている。あの壮大な冒険心をくすぐる響きに、躍動感がパワーアップした印象。

DS版サウンドトラックの『(14)バトル』も、より打楽器、パーカッション、管楽器が増え、スリリングな仕上がりになっているし、DS版サウンドトラックの『(6)シズク』は、お祭りの音頭を思わせる楽しい佳曲や、リコーダーをメインとした小編成、オルゴール風など、いろんなモチーフで登場する。

新録でいうと、おそらく麻衣であろう女声コーラスをフィーチャーした曲。女王のテーマなのか、妖しい魔法の世界が味わえる。その他、仲間や友情をテーマにしたような壮大なシンフォニー、ミニマルでより弦楽器の重厚な曲など、世界観に広がりと深みがプラスされている。

 

シンセサイザー制作、プログラミングされている曲も随所にあり、それは新曲もあれば、メインテーマのモチーフを編曲したものも登場する。おそらくこのあたりは久石譲ではない、別の方ではないか、と推測する。音楽に近藤嶺さんなど別の方のクレジットもある。

とりわけ、「天外魔境Ⅱ 卍MARU」のテーマを懐かしく思わせる、メインテーマと主題歌をモチーフに組み合わせたシンセサイザーアレンジには心が踊ったけれど。

 

DS版、PS3版とふたつ合わせて完結する作品だけに、音楽としてもサウンドトラックとしても、PS3版が発売されてほしいと熱望するが、久石譲名義の作品という前提からはしょうがないのかもしれない。新録・未発表曲、またその作曲・アレンジ、と複数のプロ職人が携わっていると思われる。

その証拠に、既発DS版サウンドトラック 「二ノ国 漆黒の魔導士 オリジナル・サウンドトラック」にもDS版ゲームで使用された全曲収録されていない。これもある意味では頷ける理由ではある。

なにはともあれ、誰がどんな役割分担であろうと、違和感なく見事に完成している世界観はすごい。もちろん主軸となる久石譲作曲のメインテーマや主要テーマ曲が素晴らしいからこそどんなアレンジが施されても、芯のあるぶれない世界観があるわけだけれども。そういった意味でも、垣根を越えて、この2作品の全曲を聴いてその世界に浸ってみたい。

「ファンタジー・冒険」というキーワードにおいては、ジブリ作品とはひと味違う遊び心やスリリング感、ハリーポッターのようなハリウッド大作にも負けない、音楽世界を堪能することができる。ジブリ作品の新作に触れたような、それであってジブリの枠から自由に飛び出したような、ファンとしてはこの上ないオイシイ思いを味わえる渾身の作品だと思う。

 

 

追記

久石譲名義のフルオーケストラによるサウンドトラック盤『Ni No Kuni: Wrath of the White Witch OST Original Soundtrack』は輸入盤のみで発売されている。DS版からバージョンアップした楽曲や新たに書き下ろした楽曲もほぼすべて収録されている。なお、シンセサイザー音源は収録されていない。いずれにしても、シンセサイザー楽曲は、久石譲のオリジナル版(オーケストラ)をモチーフにしたものが多いので、同サウンドトラックでその世界観は存分に味わうことができる。

 

 

 

久石譲 二ノ国 白き聖灰の女王

 

Disc. 久石譲 『二ノ国 漆黒の魔導士 オリジナル・サウンドトラック』

二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック

2011年2月9日 CD発売 PKCF-1036

 

レベルファイブ×スタジオジブリ による任天堂DS用ゲームソフト「二ノ国 漆黒の魔導士」音楽監督を担当、そのオリジナル・サウンドトラック。

 

 

コメント

『二ノ国』に参加するきっかけは、ジブリさんから「こういう仕事があるけれど、一緒にやらないか?」という話があったからです。実際に総監督の日野(晃博)さんにお会いしたら…「これはすごくいいものができそうな現場になるな」という予感がしました。

『二ノ国』の仕事は、比較的、壁にぶつからずにスムーズにできました。毎朝起きたときにラフスケッチ(ピアノだけでメロディと伴奏)を書くのですけれど、それが毎日、同じフレーズが出てくるのです。結果、それがエンディングテーマ曲になるのですが。

そこで、まず最初に中心になる楽曲がきちんと出てきた。だから、非常に全体の曲が組み立てやすかったということもあります。

そこから…最初に21曲を7日間で全部書きました。

こういうことは稀にあり、すごく調子のいい時の傾向です。もちろん、オーケストレーションで、大変な労力、時間はかかっています。ただ、「どっちに進めばいいかわからない!」ということではなくて、行く道は見えながら、その上で「良い音楽に到達するにはどうすればいいのか?」という状態でした。

結果…音楽的にすごく密度の濃い、完成度の高い作品が作れたと思います。

ゲームとしても、音楽も、アニメーションの部分も含めて、すごくレベルが高い。世界観もハッキリしているので、多くの人の期待に応えられていると思います。ぜひ、ゲームの世界を楽しんでみてください。

久石譲

(コメント ~CDライナーノーツより)

 

 

今回はいつもの作曲の時とは違う方法で作曲が進められている。通常なら最初の作曲段階でオーケストレーションをしながら曲をスケッチしていくが、今回は全曲をまずピアノ一本で楽曲として仕上げ、それからオーケストレーションを施すという方法がとられている。音のぶつかりや和声の組み方、また主旋律とその他の役割の音の絡みなどが鮮明に聴こえ、より一音一音にシビアになれるからだとか。

 

 

ジブリ作品に通じるファンタジーでもあり、そこにRPG・冒険という世界が加わり、バリエーションに富んだ音楽世界が楽しめる作品。

(1)のメインテーマに世界観が凝縮されている。(18) (19)では、メインテーマのモチーフとしてより力強い冒険が響きわたる。(3) (6) (9) (10) (11)などは、まさにファンタジー感満載、軽快かつコミカルな曲、冒険を進めていくなかでの、ステージ世界が色鮮やかに描かれている。

この作品において、エスニックな楽器も随所に登場していて、それが作品の世界観を広げ、冒険のフィールドを大きく羽ばたかせている。

(21)主題歌は、麻衣が担当。(8)では主題歌のオーケストラによるインストゥルメンタルを聴くことができる。

メインテーマ、主題歌とならんで、主要な曲となるのが、メロディアスな美しい旋律の(5) (20)。(5)ではピアノをメインにしっとりと、(21)ではエンディングにむかう高揚感とあわせて壮大なオーケストレーション。

ひとつの新しいジブリ作品を楽しめるような、ファンタジー音楽。ジブリ作品を連想させる似た曲というものではなく、それだけ完成された新しいファンタジー世界。

(2)では、ちょっぴり「天空の城ラピュタ」でのトランペットを手に持ったパズーとシータの朝や、「魔女の宅急便」でのキキが生活をはじめた街なみを思い馳せることができるのも、それはまたファンならではの聴き方・楽しみ方かもしれない。

久石譲本人もCDライナーノーツにてこう語っている。

「ファンタジーとしてきちんとした作品になりたい。アイルランドとか格調のある音楽、懐かしくてでも未来につながるそういう音の世界観。」

 

 

 

二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック

1. ニノ国メインテーマ
2. 始まりの朝
3. ホットロイト
4. 事件発生
5. アリー~追憶~
6. シズク
7. 強大な魔法
8. フィールド
9. ネコ王国の城下町
10. 砂漠の王国の町
11. 帝国行進曲
12. 危機
13. 緊迫
14. バトル
15. 漆黒の魔導士ジャボー
16. イマージェン・バトル
17. 迷宮
18. 決戦へ
19. 最後の戦い
20. 奇跡~再会~
21. 心のかけら 歌:麻衣

指揮:久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

ピアノ:フェビアン レザ パネ
リュート:金子 浩
シタール:伊丹 雅博
ホイッスル:高桑 英世
タブラ・バヤ:梯 郁夫

レコーディング・ホール:横浜みなとみらいホール
ミキシング・スタジオ:Azabu-O Studio

オーケストレーション:
久石譲
宮野 幸子
足本 憲治
松波 千映子

 

Disc. 麻衣 『麻衣』 

麻衣 『麻衣』

2010年12月15日 CD発売 VICL-63695

 

久石譲の愛娘、麻衣。4際の時に、映画『風の谷のナウシカ』の中で、ナウシカ幼少時の回想シーンで流れる「ラン ラン ララ~」のメロディーを歌っていたのは彼女。その後も久石譲作品やハリーポッター作品などの活動を経て、オリジナルアルバム。久石譲が作曲・編曲を手がけているのは、(3) (9) (10)。

 

本作には収録されていないが、2012年1月からの中部電力CMにて自身が作詞作曲した「Dreamland」という曲が使用されている。中部電力公式サイトにて、同曲フルバージョンをweb限定公開している。

 

2015.4 追記
「Dreamland」は、セカンドミニアルバム『空みあげて』(2015年4月8日発売)に収録された。

 

 

麻衣 『麻衣』

1. 光の朝
2. 大きな木 ~The Giving Tree~ (キョーリン製薬グループCMソング)
3. I will be (日産スカイラインCMソング)
4. きみを守りつづける
5. 永遠の地へ
6. きみにわらい きみになく
7. 大地のはじまり
8. 月と宇宙ひっくり返っても
9. ウルルの唄 (映画「ウルルの森の物語」主題歌)
10. 心のかけら (RPGゲーム「二ノ国」(DS/PS3)主題歌)
11. 空の奇跡
12. Lullaby

「I will be」
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲

「ウルルの唄」
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲

「心のかけら」
作詞:鈴木麻実子 作曲・編曲:久石譲

 

Disc. 久石譲 『天外魔境II 卍MARU / FAR EAST OF EDEN MANJI MARU』

久石譲 天外魔境2

1992年2月1日 CD発売 NACL-1047

 

1992年 PCエンジン SUPER CD-ROM用ゲームソフト
「天外魔境 II 卍MARU」
音楽:久石譲 福田裕彦

 

 

寄稿

僕は、映像と関わった仕事も多いですが、
これは今までに抱いていたコンピューターゲームのイメージより、
はるかにクオリティーが高いのに驚いたと同時に、
自分で作り上げる一編の壮大なドラマであると思いました。
音楽は従来のマップ上のゲーム音楽とは違いますし、
メインテーマはいわゆる久石メロディーと呼ばれているものなので、
それだけでも存分に楽しんでもらえるものと思います。
そして、ゲームを通して僕の音楽と楽しんで下さい。

音楽監督:久石譲

(CDライナーノーツより)

 

 

久石譲 天外魔境2

1. タイトル
2. オープニング (宇宙空間)
3. 卍丸のテーマ
4. 極楽のテーマ
5. カブキのテーマ
6. 絹のテーマ
7. Lマップ(通常)
8. 破滅への確実な歩み
9. 根の進撃
10. 鋼鉄城のテーマ
11. 殺意
12. ボスバトル
13. Lマップ (聖剣有り)
14. 機械獣デデベ
15. 魔獣
16. 神への挑戦
17. エンディング
18. のどかな村
19. 活気あふれる城下町
20. 根の一族に殺された者たちへのレクイエム
21. 盆と正月のテーマ
22. 世捨て人のテーマ
23. 桃源郷
24. 知的静寂
25. 霊験あらたか
26. 神聖な空間
27. 激闘
28. 死闘
29. 果てなき戦い
30. 静寂の中を進む
31. 闇に潜む魔物
32. 邪神崇拝
33. 生き物の腹の中へ
34. 死闘の予感
35. 悪の楽園
36. ワタシのんきな宣教師
37. 金,それが人生
38. ナルシストのテーマ
39. ナルシストの剣舞
40. 大いなる馬鹿
41. 高速飛行する乗り物
42. 地上軽量級の乗り物
43. 地上中量級の乗り物
44. 地上重量級の乗り物
45. 潜水鑑
46. 間抜けな乗り物
47. 聖剣はわが手に
48. 暗黒の歴史
49. したたかな女たち
50. 商店街
51. 巨大な味方登場
52. 仲間の死を越えて
53. 神との別れ
54. 武装
55. 魔物の潜む洞窟
56. EXTRA 1
57. EXTRA 2

Composed & Arranged by Joe Hisaishi 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 13. 17.
Another Composed & Arranged by Hirohiko Fukuda

 

Disc. 久石譲 『ゾイド2 -ゼネバスの逆襲- 音楽集』 ※非売品 *Unreleased

1989年 CDS PCDLZ-1002 非売品 Not for Sale

 

ファミリーコンピューター用ゲームソフト「ゾイド2 -ゼネバスの逆襲-」
音楽:久石譲 編曲:浅倉大介

 

 

 

ゾイド2 ゼネバスの逆襲 久石譲

1. メイン・テーマ
2. 地上移動のテーマ ~ 海上移動のテーマ
3. 戦闘のテーマ ~ 空中偵察のテーマ ~ 空中戦のテーマ
4. 道標のテーマ ~ 地下通路のテーマ ~ クックの街のテーマ ~ 水中のテーマ ~ 廃墟の村のテーマ
5. ヘリックⅠ世のテーマ ~ 共和国の街のテーマ ~ 共和国首都のテーマ
6. 帝国軍要塞のテーマ ~ ゼネバス皇帝のテーマ
7. エンディング・テーマ

音楽:久石譲 編曲:浅倉大介