Disc. 久石譲 『Sunny Et L’elephant original soundtrack』

久石譲 『Sunny et l Elephant』

2009年3月17日 CD発売 CR 141 ※輸入盤のみ (2008年12月4日 Cristal Records)

 

2008年公開 フランス映画「Sunny Et L’elephant」
監督:フレデリック・ルパージュ 音楽:久石譲

日本未公開作品

 

 

フランス映画ではあるが、タイ北部の森林地帯が舞台となった、少年と象が主人公のファミリー映画。そのためエスニックなサウンドや楽器をふんだんに取り入れた音楽となっている。

メインテーマの(1) (24) では、ピアノのアジアンテイストなメロディーを中心に、オーケストラと民族楽器やパーカッションが、快活で明るくさわやかな印象を与えている。また(5) (15)などでも、シーンに合わせたメインテーマのモチーフが展開する。

もうひとつの主要テーマ曲といえる(6) (13) (17) (23) などでは、キャッチーな愛らしいメロディーで、より少年の無邪気さや冒険心を表現したような軽快な楽曲。

その他、スリリングでダイナミックなオーケストラ・スコアとなっている。弦楽器や管楽器を中心に躍動感あふれる音楽が多く、展開性ある物語なのだろうことがうかがえる。このあたりは、各曲の英題からストーリー展開と各シーンを想像してみるのもおもしろいかもしれない。

メインテーマ含めいつもの久石メロディーに、アジアン ジャングル エスニック トロピカル といった異国情緒が加わった、親しみやすいファミリー映画ならではの音楽になっている。

 

 

久石譲 『Sunny et l Elephant』

1.Dara and Sunny, Arriving in Bangkok
2.Going to Beg
3.The Accident
4.Rescuing Dara
5.Poachers
6.Return of the Patrol
7.Happy Together
8.Fire!
9.Boon’s Death
10.By the River
11.Ready to Fight
12.Go to the Temple
13.Waterfalls
14.Mysteries
15.Sunny’s First Patrol
16.Becoming a Man
17.They Got Prisoners!
18.So Close to Danger
19.Escape
20.Final Battle
21.Baby Tigers
22.Guilty
23.Cool!
24.Dara and Sunny
25.End Credits

Original Music composed by JOE HISAISHI

Recorded at Victor Studio (Tokyo)
Mixed at On Air Azabu Studio (Tokyo)
Recording and mixing: HIROYUKI AKITA (Wonder Station, Tokyo)

 

Disc. 久石譲 『Another Piano Stories ~The End of the World~』

久石譲 『Another Piano Stories』

2009年2月18日 CD発売
CD+DVD(初回限定盤)UMCK-9260
CD(通常盤)UMCK-1294

 

あのPiano Storiesから新たな物語が生まれる。話題の楽曲から新曲までを全新録にて収録。久石譲のピアノはもとより、12名のチェリスト、2台のハープ、コントラバス、マリンバ、パーカッション編成で魅了したコンサートツアーを元に新たにレコーディングされたアルバム。

 

 

【楽曲解説】

1. Woman
婦人服ブランド「レリアン」のCMテーマ曲として作曲。今作品はヨーロピアンテイストをそのままに新たな作品に仕上げた。マリンバの軽快なリズムや、ピアノとハープの織り成す旋律によってますます華やかさと洗練された都会のイメージをまとい、凛とした力強さが加わった。”欧州の街並みを背に、颯爽と歩く現代の女性像”を想起させる楽曲である。

補足)
CMに使用されたオリジナルバージョンは、オリジナル・アルバム『Asian X.T.C.』(2008)のボーナストラックとして収録されている。オリジナル版「Woman ~Next Stage~」では旋律をバンドネオンが奏でている。

 

2. Love Theme of Taewangsashingi
韓国ドラマ『太王四神記』より、スジニのテーマを書き直した。若き聡明な王が真の王へと成長する一大叙事詩の愛のモティーフとして描かれている。前世の夫であった王に恋心を抱くスジニの切ない想いをのせ、恋の行方を暗示するがごとく、哀しくも美しいメロディーが印象的である。

補足)
同作品オリジナル・サウンドトラック(2007)では、フルオーケストラ・バージョンやピアノ・ソロ、そしてシンセサイザーを絡めた神秘的なバージョンまで、多彩なアレンジにてひたることができる。それだけこのドラマ作品において重要な役割を果たしている楽曲であることがわかる。

 

3. Les Aventuriers
男女3人の愛と友情の物語、アラン・ドロン出演の仏映画『冒険者たち』(1967年)にインスピレーションを受けて作られた楽曲。冒険ならではの昴揚感と緊張感を味わえるこの曲は、久石のお気に入りでもある。5拍子が生み出す攻撃的なビートと、メロディアスな主題が交錯しながらエンディングへとなだれ込む、スリル満載な楽曲。

補足)
オリジナル版は『Piano Stories II』(1996)に収録されている。サクソフォンによる旋律、隠し味としてシンセサイザーも効果的に使われている。ノンタイアップの楽曲にもかかわらずオリジナルから13年を経てリメイクされるという稀な楽曲。楽曲解説中の「久石譲お気に入り」というのもうなずける。

 

4-6. Departures
2008年秋に公開され、モントリオール世界映画祭グランプリにも輝いた映画『おくりびと』のサウンドトラックから複数のモティーフを抜粋し、約14分の組曲に再構築。元チェリストが主人公であるこの映画と、チェロ楽曲の構想を温めていた久石が運命的に出会った。チェロの音域の広さと表現力の豊かさを最大限に活かし、主人公の心の揺れ動くままに、激しく、やさしく、時にコミカルに様々な表情を見せる。ソロチェリストとしてサウンドトラック同様、東京都交響楽団首席チェロ奏者の古川展生氏が優しくも力強く奏でている。

 

7. Ponyo on the Cliff by the Sea
2008年、日本全国に”ポニョ旋風”を巻き起こした映画『崖の上のポニョ』より、弦楽器のピッチカートが特徴的な小品。”ポニョ”のテーマが次々と様相を変えて引き継がれていく。各々の楽器の特性を知り尽くした久石ならではの手法によって、可愛らしくも爽やかな余韻をもたらしてくれる。

 

8. Destiny of Us (from Musical Turandot)
祝祭音楽劇『トゥーランドット』から、二重唱「運命は遠い日の約束」をインストゥルメンタル作品へと書きかえた。トゥーランドットとカラフが愛を交わし合う場面で、物語のクライマックスを盛り上げる。本作品にはアコースティック・ギターが参加し、他トラックとは一味違う趣向を楽しめる。

補足)
同作品は舞台上演でのみ聴くことができた、サウンドトラックも発売されていない作品である。よってここに収録されたアレンジ版でこそあれ、貴重な収録となっている。舞台を収めたDVDは発売されている。

 

9-12. The End of the World
2007年秋、ニューヨークを訪れた久石が見たものは、グランド・ゼロに向けられた人々の悲しみと祈りであった。

全4楽章から成るこの組曲は、当初「After 9.11」と名付けられていた。アメリカ同時多発テロを契機に世界の秩序の崩壊と価値観の変遷に危惧を抱いた久石が、今の時代にこそ遺さねばならない作品として書き上げた渾身の一作。世界に拡がる不安と混沌をテーマに描いた、ミニマル作曲家・久石譲の真骨頂が味わえる。

第1楽章の「Collapse」は、グランド・ゼロに着想を得て作られた。冒頭から絶えず打ち鳴らされるピアノのリズムは、後の全楽章に通ずる主要動機となり、強烈なメッセージを投げかけ続ける。チェロやハープ、マリンバのアンサンブルが主要動機と複雑に絡み合い、焦点の定まらない危うさを醸し出している。

グランド・ゼロに程近いセント・ポール教会の名を称した、第2楽章「Grace of the St. Paul」は、人々の嘆きや祈り、悲しみを題材としている。チェロソロのイスラム的なメロディーとティンパニの主要動機による対話から始まる。一転してコントラバス、ピアノ、ヴィブラフォンによるジャジーなメロディーは、調性の定まらない浮遊感を漂わせる。

第3楽章「Beyond the World」は、人々の不安や悲哀が極限まで膨張する様を描くが、同時に人間の持つ混沌としたエネルギーに対する肯定的ない見も含まれている。8分の11拍子の複雑かつ緻密に関わり合うパッセージは、常に緊迫感を持ち大きな渦となって膨らみ続ける。我々の住む世界の”向こう側”には何があるのだろうか…。コンサートツアーの後に、第4楽章「The End of The World」が付け加えられ組曲として完結。ジュリー・ロンドンの歌ったスタンダードナンバー「The end of the world」に深く感銘を受けた久石が、”あなたがいなければ世界は終わる”と歌ったラブソングを甦らせた。原詞の”you”を複数形の”あなたたち”と捉え、現代社会に強いメッセージを投げかけている。

人々の悲哀や嘆きを表しつつも、混沌とした世界の中で、力強く生きなければならない、と未来へ向けての祈りと明るいメッセージが込められている。

補足)
第4楽章にて同名スタンダードナンバーのボーカルは久石譲本人である。

この作品は間をおかずして、約半年後オリジナル・アルバム『ミニマリズム』(2009)にも収録されている。そこではオリジナルのアコースティック編成では表現できなかったと言わんばかりに、爆発するほどに解き放たけたフルオーケストラサウンドとして昇華されている。第1-3楽章までが再構築されている。ミニマルシンフォニーの大作であり、現代音楽家久石譲の芸術作品として少なくない部分を占めるエポック的作品である。

 

13. I’d rather be a Shellfish
映画『私は貝になりたい』のメインテーマ。戦争に翻弄される家族の悲劇を、ワルツの使用によって、格調高く荘厳さを持ち合わせた楽曲へと昇華させた。ドラマの壮絶な人生と絶望的な結末に相反して、音楽は人間的な優しさや愛に溢れた世界観を表現している。本作品唯一のピアノソロ。

 

14. I will be
日産スカイラインのCMテーマ曲「I will be」が、満を持して登場。娘である麻衣が作詞と歌唱で参加。その透き通った歌声は、明らかに独自の世界観を示している。16ビートによる心地よいグルーヴ感に、突如現れる8分の11拍子が絶妙な緊張感をもたらす。ミニマル作曲家久石ならではのポップスチューンだ。

(Wonder City : 本多哲子)

(【楽曲解説】 ~CDライナーノーツより)

 

補足)は追記するかたちで併記させてもらった。

 

 

 

「今回のツアーのように12人いる場合、弦4部と捉えて4パートに分けると1パートが3人ずつ。でも、この3人というのが鬼門で、8つの和音を各パートに2音ずつ振り分けると、どうしても1人ずつ余ってしまうんです。この通常の書き方が通用せずに、やはり難しくて、どうしよう!困った!……と(笑)。これでは、あまりにも難しい書き方になってしまうので、悩んだ挙句、自分の解決策として、4人1組のチェロ”カルテット”が3組あるという考え方に辿り着いたんです。要するに、第1カルテット、第2カルテット、第3カルテットという発想で書くことによって、全く違う動きをもたせることが出来るようになった。その上で、一人一人の奏者が更に独立したり共同したりという様々な動きを見せることによって、タペストリーのように非常に細かい動きを出していこうと思ったんです。」

「やはり、前回よりも更に進化している必要がありますよね。普通、大規模なオーケストラでないとハープ2台は使わないと思うんですが、そこを敢えてこの小さい編成で取り入れ、マリンバ、ティンパニまで入ったパーカッションが2人と、そしてコントラバスを付け加え、全く新しい編成で、世界にもないスタイルでの挑戦です。」

「この曲(「The End of the World」)は、もう本当に一言で表わせば、「After 9.11」ということなんです。「9.11(アメリカ同時多発テロ)」以降の世界の価値観の変遷と、その中で、政治も経済もそこで生きている人々も、今の時代は、どこを向いてどう頑張っていけばいいのか分からなくなってしまっているんじゃないかと、最近とみに考えるようになって。今年はたくさんの作品や映画音楽を書かせていただき、監督たちとコラボレーションすることで自分を発見する楽しい作業に数多く恵まれましたが、それとは対極の、ミニマル作曲家である本来の人という立場から、自身を見つめる時期も必要であると。そして、今回の限られたわずかな時間しかない中でも、どうしてもつくらなければならないと、個人的な使命感にも似た感覚を強く感じて、書いた作品なんです。」

「実は、直前まで決定するのに苦しんでいて、やっと「The End of the World」というタイトルに決まったんです。この「The End of the World」には同名のスタンダード曲も存在して、「あなたがいないと私の世界が終わる」というような意味のラブソングです。でも、この曲のあなたを複数形でとらえ、あなたたちが存在していなければ、世界は終わってしまうといった、もっと広い意味で捉えると、たぶん今、僕が考えている世界観にとても近いんじゃないかと感じて、敢えてこの同じタイトルを用いた理由です。楽曲は、1楽章は4分の6拍子から始まり、最終楽章が8分の11拍子という、大変難しい曲。おまけに、絶えずピアノが鳴らす基本リズムがあり、それに他の楽器が絡み合う、本当に”世界のカオス”、まさに”混沌”を表現するような、アンサンブル自体がカオスになってしまうんじゃないかというくらいの難曲になってしまいました。」

「これは(「Departures」)、映画「おくりびと」のために書いた楽曲を、今回、約14分の組曲風に仕立て上げました。どちらかというとこちらの新作は、精神的な癒し、あるいは究極の安らぎをテーマにした楽曲でもあるんです。」

Blog. 「久石譲 ~Piano Stories 2008~」 コンサート・パンフレット より

 

 

「このアルバムは、どちらかというと、自分のために作った。プロなので商業的視点も必要なんだが、ヒット作だけでまとめるのは苦痛を伴う」と久石。「『ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド』を入れようと決心した時から、この作品は『アナザー(別物)』にしようと思った」

「『おくりびと』はもとより『ポニョ』も、実は死を描いているんですよ。『死』は僕にとっても最も大きなテーマ。人間にとっても最大の問題だと思う。そこを見つめないと、生きるってことがわからない」

Info. 2009/03/09 久石譲:アルバム「アナザー・ピアノ・ストーリーズ」発表 (毎日jpより) 抜粋)

 

 

 

 

本作品に先駆けて開催されたコンサート・ツアー『Joe Hisaishi Concert Tour ~Piano Stories 2008~』にて収録作品が多数披露されている。同コンサートから半年後にCD発売されたのが本作品である。コンサートとCDともに楽器編成も同じ。

同コンサート・ツアー期間中の空き日2008年10月21日、22日に東京の第一生命ホールにてレコーディングの一部が行われている。この時には「The End of The World」「Departures」「Woman」「Les Aventuriers」等が録音されている。また12月に追加レコーディング、ツアーでは演奏していなかった楽曲の録音が行われている。

本作品化に先駆けて行われたコンサートツアーのパンフレットにて、本作品を紐解く久石譲インタビューが収められている。なおその内容は、初回盤限定DVDに収録された久石譲インタビュー内容とも大きく関連している。

 

 

日産スカイランCM曲「I will be」については、本作収録バージョンよりも前の、2006年版がある。

 

 

 

 

久石譲 『Anoter Piano Stories』

1.Woman (「レリアン」CMソング~)
2.Love Theme of Taewangsashingi (韓国ドラマ「太王四神記」より)
3.Les Aventuriers

Departures (映画「おくりびと」より)
4.Prologue~Theme
5.Prayer
6.Theme of Departures

7.Ponyo on the Cliff by the Sea (映画「崖の上のポニョ」より)
8.Destiny of Us (from Musical Turandot) (舞台「祝典音楽劇 トゥーランドット」より)

The End of the World
9. I.Collapse
10. II.Grace of the St.Paul
11. III.Beyond the World
12. IV.The End of the World

Bonus Tracks
13.I’d rather be a Shellfish (映画「私は貝になりたい」より)
14.I will be (日産「スカイライン」CMソング)

All Music Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi
Piano by Joe Hisaishi

(M-12 Music Arranged and Produced by Joe Hisaishi)

Performed by
12 Special Violoncello / Contrabass / Marimba / Percussion / 2 Harp / A.Guitar

Recorded at
DAI-ICHI SEIMEI HALL , Victor Studio , Wonder Station

Mixed at ON AIR AZABU STUDIO

「I will be」
Vocal:Mai Piano:Joe Hisaishi
Lyrics:Mai

 

≪DVD≫ ※初回限定盤
Another Piano Stories ~The End of the World~
レコーディング風景
【収録曲】
・The End of the World ~I. Collapes~
・Woman
・Departures ~Theme of Departures~
・Ponyo on the Cliff by the Sea
・Oriental Wind  ※DVDのみ収録

・久石譲 Interview

 

 

The End of the World
Vocal: Joe Hisaishi
M-12 Music Arranged and Produced by Joe Hisaishi,
Words by Sylvia Dee, Music by Arthur Kent

I will be

Vocal: Mai Piano: Joe Hisaishi
Lyrics: Mai
Drums: Yuichi Tokashiki E.Bass: Yoshinobu Takeshita E.Guitar: Nozomi Furukawa
Piano: Ichiro Nagata Latin Percussion: Motoya Hamaguchi
A.Saxophone: Takahiro Nishio, Kazuyuki Hayashida Strings: Kimata Group

12 Special Violoncello

Ludovit Kanta (Solo Concertmaster)
Nobuo Furukawa (Departures Solo)
Yumiko Morooka (12 Vc Inspector)
Akina Karasawa
Mikio Unno
Eiichiro Nakada
Yutaka Hayashi (M-2, M-8)
Robin Dupuy
Mikiko Mimori
Shigeo Horiuchi
Eiko Onuki
Takayoshi Sakurai
Keiko Daito

Contrabass

Igor Spallati
Jun Saito (M-2, M-8)

Marimba, Percussion

Momoko Kamiya
Reiko Komatsu

Harp

Yuko Taguchi
Micol Picchioni

A. Guitar

Masayuki Chiyo (M-8)

All Music Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi
Piano by Joe Hisaishi (M-12 Music Arranged and Produced by Joe Hisaishi)

Directors:
Masayoshi Okawa (Bic-River)
Suminobu Hamada (Wonder Station)

Recording & Mixing Engineers:
Suminobu Hamada (Wonder Station)
Hiroyuki Akita (Wonder Station)
Recorded at
DAI-ICHI SEIMEI HALL,
Victor Studio, Wonder Station
Mixed at ON AIR AZABU STUDIO
Manipulator: Yasuhiro Maeda (Wonder City, Inc.)
Assistant Engineers:
Masashi Okada (SCI)
Takahiro Okubo (Victor Studio)
Masahito Komori (Bunkamura Studio)
Toshiyuki Takahashi, Akihiro Tabuchi (Wonder Station)
Hitomi Joko, Mari Shinohara (ON AIR AZABU STUDIO)
Mastering Engineer: Hiroyuki Hosaka (H2 Mastering)

 

Disc. 久石譲 『私は貝になりたい オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『私は貝になりたい オリジナル・サウンドトラック』

2008年11月19日 CD発売 UMCK-1273

 

2008年公開 映画「私は貝になりたい」
監督:福澤克雄 音楽:久石譲 出演:中居正広、仲間由紀恵

 

 

INTERVIEW

福澤監督と最初に打ち合わせをしたとき、この作品の音楽のイメージは、夫婦のドラマをメインに膨らませていくということで意見が一致しました。脚本の橋本さんは、房江が豊松のために署名を集めるシーンの音楽を大切にしてほしいとおっしゃいました。そこで、この場面にメインテーマを合わせたいと考え、どのような曲を流すかに苦心しました。今どきない本格派の映画なので、音楽の組み立て方も難しい点でした。

テーマに社会性があり、夫婦愛の物語にメロドラマのような音楽をつけると安っぽくなってしまいます。それに、上映時間も長い作品であるからこそ、きちんと核がある曲を作りたかったのです。結果、到達したのがワルツです。ワルツは重たくなりすぎることも、軽くなりすぎることもありません。

この映画の素晴らしさは、悲劇は悲劇として描き切ったところです。最終的には絶望的な内容にも見えます。しかし、そのなかに人間的な優しさや、愛に溢れた世界観を出したいと思いました。

演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団が行い、東京オペラシティのコンサートホールでレコーディングしました。70人以上の大きなオーケストラの包み込むような空気感溢れる演奏によって、この作品のもつ人間の感情の大きな起伏やダイナミックな心の流れを表現することに成功しました。

特に映画の冒頭1曲目、広大な海の実景から土佐の町へカメラが切り替わっていくシーンの音楽は気に入っています。弦とピアノだけのこの場面の音楽が完成したとき、手応えを感じましたね。

(映画「私は貝になりたい」劇場用パンフレット より)

 

 

主要テーマ曲である(2)と(3)を軸にしてシーンの展開に合わせ様々なバリエーションでモチーフが展開していく。その他トランペットをはじめとしたホーンセッションが多く聴かれるところに戦時中の緊張感や悲劇といったイメージが重なる。主要テーマ曲をはじめ哀愁漂うメロディアスな旋律は戦争・昭和の日本という世界観を表現している。

また『Another Piano Stories ~The End of the World~』CD作品では、メインテーマのピアノソロ曲をしっとりと聴くことができる。 (「13.I’d rather be a Shellfish」)

 

 

久石譲 『私は貝になりたい オリジナル・サウンドトラック』

1.プロローグ
2.豊松のテーマ
3.出会い~メインテーマ
4.軍人訓練
5.B29
6.13 ~大北山事件~
7.連行~汐見岬との別れ
8.判決
9.聖書と靴音
10.友情 I
11.道行き
12.友情 II
13.汐見岬 ~愛しさ~
14.チェンジブロック
15.酷
16.13 ~葡萄酒~
17.私は貝になりたい

All Music, Composed, Arranged,
Conducted and Produced by Joe Hisaishi

Performed by Tokyo Philharmonic Orchestra
Concertmaster:Akihiro Miura

Piano Solo:Febian Reza Pane
A.Guitar:Masayoshi Furukawa

Recorded at Tokyo Opera City Concert Hall
Recording & Mixing Engineer : Hiroyuki Akita (Wonder Station)
Manipulator : Yasuhiro Maeda (Wonder City Inc.)
Assistant Engineers : Akihiro Tabuchi (Wonder Station)
Masashi Okada (SCI)
Hitomi Joko (ON AIR AZABU STATION)
Mixed at ON AIR AZABU STATION
Mastered by Hiroyuki Hosaka (H2 mastering)

 

Disc. 久石譲 『おくりびと オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『おくりびと オリジナル・サウンドトラック』

2008年9月10日 CD発売 UMCK-1268
2017年3月29日 CD発売 UPCY-9672

 

2008年公開 映画「おくりびと」
監督:滝田洋二郎 音楽:久石譲 出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努 他

 

 

寄稿

今や国内のみならず世界にその名を知られる映画音楽の名匠・久石譲。2007年初冬。滝田監督とは過去にもコンビを組んで多大な成果を収めている久石氏にオファーしたところ、脚本を一読して即快諾いただいた。ちょうど久石氏は2008年のコンサート・ツアーをチェロ主軸でと考えていた矢先に、チェリストを主人公に据えた映画の音楽依頼がきたことに運命的なものを感じたようだ。

映画「おくりびと」の音楽もチェロを主体としたもので、劇中曲では、若きチェリストの代表格・古川展生をはじめNHK交響楽団や東京都交響楽団の主席陣ら13名の奏でる美しいチェロの音色が映画に華を添えている。名だたる13名のチェリストが集結という他では類をみないレコーディング日には、あらゆるオーケストラのトップチェリストが不在となるため、その日、クラシック・コンサートを開催するのは不可能ではないかと思えたほど。豪華編成による迫力と情緒溢れる素晴しい演奏が響き渡った。

チェロは弦楽器の中でも、下はコントラバスから上はヴァイオリンまでと最も音域が広く、いわば万能楽器。しかもチェロでヴァイオリンの音域を奏でることで、また違った情感が深まるのだ。

ここにまた一つ、久石譲の新たな名曲が誕生した。

映画「おくりびと」プロデューサー 間瀬泰宏

(寄稿 ~CDライナーノーツより)

 

 

インタビュー

音楽・久石譲

チェロはこの作品のもうひとるの主役。
まずチェロありきで音づくりをしました。

-今回の仕事は運命的な出会いだったとか…?

久石:
ええ、僕は毎年コンサートツアーをやっていて、今年はチェロを主軸において展開しようと企画していた矢先に『おくりびと』のオファーをいただきました。主人公がチェリストであり、楽団の解散によって音楽の道をあきらめるという設定から、チェロが重要な役割を占めています。そこでチェロのアンサンブルだけで映画音楽を構成しようと考えました。ピアノや他の楽器も少しは入りますが、あくまでチェロに焦点を当て、全編を流してみよう、20曲以上のメロディーすべてをチェロで演奏しようと試みたわけです。でも、やり始めたら結構難しくて苦労しました(苦笑)。とはいえ、映画自体が良くなければ音楽的なチャレンジはできません。そうした試みができたことを監督に感謝しています。

-チェロという楽器が与える効果は大きいわけですね。

久石:
そうですね。チェロは人間の肉声に近く、低い音から高い音まで、広い音域が奏でられる素晴らしい楽器です。ヴァイオリンなら普通に出せる高い音域をチェロが弾くと悲鳴のように聴こえるんです。音に力が込められ、独特のニュアンスが生まれてくる。そうした特性が、この映画の雰囲気にぴったりマッチしたのです。生きている世界の向こう側には死後の世界があり、あの世は人間の感情に決して左右されることがない。また、大悟が納棺師として生きていこうとする心の揺れも大切な見どころです。それらをゆったりしたテンポでハイポジションの音を必死に出しているチェロの演奏によって伝えられたと思います。本木さんは、本当に一生懸命練習されていました。通常、役者さんが楽器を演奏するシーンでは、顔のアップ、手のアップを撮り、最後は遠く離れた場所から撮影して、弾いている姿をはっきりと観えないように撮るんですが、本木さんは実際に本人が弾いているのではないかと思わせるほど上達されました。撮影後も練習を続けているそうで、そのうち僕のコンサートにゲスト・チェリストとして参加するかもしれません(笑)。

Blog. 映画『おくりびと』(2008) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより 抜粋)

 

 

プロダクションノート

久石譲の運命的音楽の挑戦

本作の音楽は、今や国内のみならず世界にその名を知られる名匠・久石譲。滝田監督とは『壬生義士伝』(02)でもコンビを組んで多大な成果を収めている彼は、今回も脚本を一読して即オファーを快諾。その内容の素晴らしさはもちろんのこと、ちょうど彼は2008年のコンサートツアーをチェロ主軸でいこうと決めて動き始めていた矢先に、チェリストを主人公に据えた映画の音楽依頼があったことに運命的なものを感じたのだ。

当然、本作の音楽もチェロを主体としたもので、久石の声かけのもと日本を代表するチェリストが集結。劇伴では、若きチェリストの代表格・古川展生をはじめ苅田雅治、諸岡由美子、海野幹雄、木越洋、渡部玄一、高橋よしの、羽川慎介、久保公人、村井將、大藤桂子、鈴木龍一、堀内茂雄ら13名の奏でる美しいチェロの音色が映画に華を添えている。レコーディング日には、彼らが所属する各オーケストラのトップチェリストが不在となるため、その日、国内でまともなクラシック・コンサートを開催するのは不可能! と断言できるほど豪華メンバーの顔合わせとなった。

チェロは弦楽器の中でも、下はコントラバスから上はヴァイオリンまでと最も音域が広く、いわば万能楽器。しかもチェロでヴァイオリンの音域を奏でることで、また違った情感が深まるのだ。ここにまたひとつ、久石譲のあらたま名曲が誕生した。

さらに劇中、大悟が所属していたオーケストラの演奏シーンで指揮を執っているのは、東京交響楽団正指揮者であり山形交響楽団常任指揮者でもある飯森範親。本木のチェロ指導には、チェリストとして幅広く活躍する柏木広樹が就くなど、華やかな音楽人の参加も、特筆すべき楽しみのひとつだ。

Blog. 映画『おくりびと』(2008) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより 抜粋)

 

 

 

舞台「おくりびと」
2010年5月29日より赤坂ACTシアター他で上演。
映画から7年後の大悟達を描く。

作:小山薫堂 演出:G2 音楽:久石譲 出演:中村勘太郎,田中麗奈 他
音楽監督(編曲):山下康介

 

映画にひきつづき久石譲が音楽を担当している。主に映画サウンドトラックにも収録されたメインテーマをはじめとした主要楽曲が使われている。

舞台では上演にあわせて舞台袖で同時進行で演奏している。編成は第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ビオラ、第1チェロ、第2チェロ。舞台のためのこの6人編成用にサウンドトラックの楽曲たちも再構成されている。

舞台「おくりびと」はDVD化もされている。

 

舞台 おくりびと

 

 

 

久石譲 『おくりびと オリジナル・サウンドトラック』

1.shine of snow I
2.NOHKAN
3.KAISAN
4.Good‐by Cello
5.New road
6.Model
7.first contact
8.washing
9.KIZUNA I
10.beautiful dead I
11.おくりびと~on record~
12.Gui‐DANCE
13.shine of snow II
14.Ave Maria~おくりびと
15.KIZUNA II
16.beautiful dead II
17.FATHER
18.おくりびと~memory~
19.おくりびと~ending~

 

All Music, Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi
Except M-14 “Ave Maria” Written by Giuseppe Verdi and Volgarizza da Dante

Recording & Mixing Engineer : Hiroyuki Akita (Wonder Station)
Assistant Engineers : Takamitsu Kuwano (Victor Studio)
Akihiro Tabuchi (Wonder Station)
Mastered by Hiroyuki Hosaka (Hitokuchi-zaka Studios)

Recorded at Victor Studio
Mixed at Wonder Station

Musicians
Conducted by Joe Hisaishi
Solo V. Cello : Nobuo Furukawa
The★SUPECIOSA 12 Cellist : Masaharu Kanda, Yumiko Morooka,
Mikio Unno, You Kigoshi, Genichi Watanabe, Yuki Murai, Shinsuke Hagawa,
Masato Kubo, Keiko Daitou, Ryuichi Suzuki, Shigeo Horiuchi, Yoshino Takahashi
C. Bass : Iwahisa Kuroki, Koji Akaike / Flute : Hideyo Takakuwa, Kazuhiro Iwasa
Oboe : Satoshi Syoji / Clarinet : Kimio Yamane / Fagotto : Masashi Maeda
Harp : Yuko Taguchi / Piano : Ken Fujimitsu / Percussion : Toru Uematsu, Satoshi Takeshima

and more

 

Departures (Original Motion Picture Soundtrack)

1.Shine of Snow I
2.Nohkan
3.Kaisan
4.Good‐by Cello
5.New road
6.Model
7.First Contact
8.Washing
9.Kizuna I
10.Beautiful Dead I
11.Departures – On record
12.Gui‐Dance
13.Shine of Snow II
14.Ave Maria – Departures
15.Kizuna II
16.Beautiful Dead II
17.Father
18.Departures – Memory
19.Departures – Ending

 

Disc. AI 『おくりびと』

AI おくりびと

2008年9月10日 CDS発売 UPCI-5067

 

2008年公開 映画「おくりびと」
監督:滝田洋二郎 音楽:久石譲

 

同名映画のテーマ・ソングに起用された「おくりびと」は、久石譲が手掛けたサウンドとチェロの音色に乗せ、`旅立ち`を歌う壮大なナンバー

 

 

AI おくりびと サムネイル

1. おくりびと / AI
2. So Special -Version AI- / AI +EXILE ATSUSHI

「おくりびと」
作詞:AI 作曲・編曲:久石譲
Performed by
12 Cellos, 2 Flute, Oboe, Clarinet, Bassoon, Piano, Harp,
Timpani, Percussion, 2 Contrabass
(V.Cello solo:Nobuo Furukawa)

Conductor:Koji Hashima

 

Disc. 久石譲 『おばさんのポストモダン生活』 *Unreleased

2007年 中国公開

 

2007年 中国映画「おばさんのポストモダン生活 (The Postmodern Life of My Aunt)」
監督:アン・ホイ 音楽:久石譲 出演:スーチン・ガオワー 他

日本未公開作品

 

この作品において、第27回香港電影金像奨(香港アカデミー賞)最優秀音楽賞を受賞している。

チャイナ・フィルハーモニーとの共演により中国で当時初の5.1chサラウンド音響によって、レコーディングが行われた。レコーディングは北京YYYDスタジオにて2006年4月21日~26日にかけて行われた。

レコーディングに使用された中国民族楽器は、二胡(にこ)、琵琶(びわ)、古筝(こそう)、楊琴(やんちん)、三弦(さんげん)、笛子(てきし)の6つである。さらに、アイリッシュハープ、リュート、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ・ダ・モーレという、古楽器・民族楽器ばかりを集めためずらしい編成でのレコーディングがなされている。

チャイナ・フィルハーモニーによる、悠々とした弦の響きと、民族楽器が奏でる旋律。アジアンテイストなメロディラインに、より一層のアジア色を反映した楽曲になっている。

映画本編では全体的に音楽に占める割合が少なく、オープニングとエンディングにかけてメインテーマを中心に構成されている程度。サウンドトラックとしてはミニアルバムくらいな構成になるのかもしれない。

 

『Asian X.T.C.』にて、この作品のメインテーマを聴くことができる。民族楽器はここでも活躍しているが、サウンドトラックのオーケストラ編成とは異なり、アコースティックなサウンドに仕上がっている。

 

 

久石譲 『 Asian X.T.C.』

 

 

久石譲 おばさんのポストモダン生活

 

Disc. 久石譲 『マリと子犬の物語 オリジナル・サウンドトラック』

マリと子犬の物語 オリジナル・サウンドトラック

2007年12月5日 CD発売 MUCD-1175

 

2007年公開 映画「マリと子犬の物語」
監督:猪俣隆一 音楽:久石譲

 

2004年の新潟中越地震での実際のエピソードをもとに映画化された作品。
フルオーケストラ・スコアによる映画「マリと子犬の物語」オリジナル・サウンドトラック。

 

 

INTERVIEW

文章でいえば、最後に句読点をつける役割が、映画音楽だと思います。英語で言うところの”アトモスフィア”、つまり、そのときの空気感や状況を表現していくこと。さらに人間の心理も表現する。映画の伝えたい事をピリオドで明確にして際立たせる。それが映画音楽だと僕は考えています。

この映画の導入は難しいんです。実際に山古志で地震が起こっているわけですから。出だしから災害がある、と予感させる手法もあるわけですよね。でも、最終的に監督が伝えたいことは希望。力強く、人々を励ます導入を目指しました。ストリングス(弦楽器)でさり気なく入っていくのが常套ではあるけれど、ここではいきなりブラス(管楽器)で始まるんです。

説明的な音楽にしたくありませんでした。たとえば、親が包み込む愛情は説明できるものはありませんからね。それに意外に長尺の映画なので、甘口の音楽をつけていくと、画面が流れてしまう。激しいところは激しく、明快に打ち出し、ダイナミックレンジをなるべく拡げるという作業を意識的にしましたね。予定調和に流れすぎると、観る側のインパクトはどんどんなくなっていきますから。

音楽の最も多い分、全体をどう構成していくか正直、作曲するときは苦しみました。通常よりも時間はかかったし、なかなか大変でしたね。メロディとメロディのひき出し方、その兼ね合いにいちばん悩みました。

この映画には悪役がいません。全員善い人なんです。だからこそ音楽的にあまり平和になりすぎると単調になってしまうので、それをお客さんがハラハラしながら見ていけるようにどう立体的にするのか考えました。

王道を往くオーケストラで、正当な映画音楽をこの映画にはつけたいと思いました。まず王道がしっかりあるからトリッキーなものが作れる。今、少なくなってきているこの王道を往く方法できちんとしたものを作っておかなければ、と思いましたね。この映画に関しては、スケール感のある音楽で包み込むということ。それができた手ごたえはあります。音楽が映像に寄り添っていくようにしたいと思っていました。

あの地震のときは、僕の実家がある長野もかなり揺れたようです。ですから他人事ではありませんでした。ちょうどコンサートツアーの直前でもあり、リハーサルをしているときでした。新潟公演も控えていたのですがそのような状況下で、はたしてコンサートをやっていいものかどうか、僕自身、かなり悩みましたね。コンサートは中止しようかという話もあったんです。そうしたら長岡のファンの方から一通の手紙をもらいました。そこには「いまは希望がないけれど、コンサートは何が何でも行きます。それが希望です」と書かれていて。それでやる決心がついたんです。その結果、新潟のコンサートは僕自身、燃焼することができましたし、パーフェクトな出来だったと思います。あの日は観客との素晴らしい一体感がありましたね。

Blog. 映画『マリと子犬の物語』(2007) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより

 

 

Production Notes

音楽

久石譲は、東宝の実写映画に久々の登板。近年は、宮崎駿監督や北野武監督の作品、中国・韓国の作品などでおなじみの巨匠だが、かつては『タスマニア物語』など、国民映画と呼ばれる作品も手がけていた。製作サイドは、”東宝のファミリームービーは実は久石さん向きなのではないか?”と考え、依頼。快諾していただいた。なお、猪俣隆一監督は大の久石ファン。冒頭、タイトルが出るまで延々音楽が流れる想定で撮影。久石自ら「音楽映画」と呼ぶほど、その楽曲を存分に鳴らしまくった。また、久石が作曲を手がけた主題歌「今、風の中で」を歌うのは平原綾香。実は平原は、中越地震とは縁が深い。震災後、FM長岡へのリクエストが相次いだことからデビュー曲「Jupiter」が”復興ソング”のように親しまれることとなり、2005年の長岡花火大会では、同曲を現地で熱唱しているのだ。今回の「今、風の中で」は被災者の方々に捧げられた1曲である。

Blog. 映画『マリと子犬の物語』(2007) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより

 

 

 

メインテーマとなる(7)は、ファミリー映画らしい温かい曲。このメインテーマは(1) (15) (18) (22) などでも聴くことができる。また(24)では主題歌として平原綾香がヴォーカルを担当している。

劇中盤の楽曲は、その曲名からもわかるように、シリアスなものもあるが、前半や後半は心温まる家族愛、また子犬のかわいらしさを表現したものなど、映画「タスマニア物語」の音楽に通じるような世界観を味わうことができる。

この後2009年にはスタッフ・キャストが再結集した映画「ウルルの森の物語」が製作されている。もちろん音楽も久石譲が再び務めている。

 

 

マリと子犬の物語 オリジナル・サウンドトラック

1.ふるさと
2.ついて来る…
3.子犬と彩
4.お母さんの手紙
5.おじいちゃんの隠し事
6.母への想い
7.あたらしい家族
8.予兆
9.パニック
10.マリの救出劇
11.倒壊
12.ふるさとの悲劇
13.マリの活躍
14.災害救助隊
15.別れ
16.母と子と
17.マリに会いたい
18.彩と亮太
19.家族の絆
20.まほうのつえ
21.グー・チョキ・パー
22.奇跡の再会
23.かけがえのないもの
24.「今、風の中で」映画バージョン 歌:平原綾香

Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi

Conducted by Joe Hisaishi
Performed by Tokyo Philharmonic Orchestra

Recording & Mixing Engineer : Hiroyuki Akita [Wonder Station]
Assistant Engineer : Yosuke Watanabe [Victor Studio],Yuta Yoneyama [On Air Azabu]
Mastering Engineer : Shigeki Fujino [UNIVERSAL MUSIC]
Recorded at Victor Studio (Tokyo)
Mixed at On Air Azabu Studio (Tokyo)

 

「今、風の中で」
作詞:平原綾香 作曲:久石譲 編曲:島健

Keyboards : Ken Shima
Bass : Hideki Matsubara
Drums : Yuichi Togashiki
Guitars : Hirokazu Ogura
Percussion : Matarou Misawa
Strings : Chieko Kinbara Strings

Directed by Fumie Kaneko
Recorded & Mixed by Shunichi Kogai

 

Disc. 久石譲 『太陽照常升起 / The Sun Also Rises Original Movie Soundtrack』

久石譲 『太陽照常 オリジナル・サウンドトラック』

2007年9月19日 CD発売 GE0029C ※輸入盤のみ

 

中国映画「太陽照常升起 (The Sun Also Rises)」(邦題:陽もまた昇る)オリジナル・サウンドトラック

 

ちなみに同監督 姜文(チアン・ウェン) 2011年作品中国映画「さらば復讐の狼たちよ (Let the Bullets Fly)」(原題:譲子弾飛)にもこの作品のテーマ音楽が使用されている。(日本公開2012年7月6日)

アイリッシュハープ、リュート、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ・ダ・モーレなどの民族楽器も多く取り入れられている。

 

 

久石譲 『太陽照常 オリジナル・サウンドトラック』

1.黒眼睛的姑娘 – Singanushiga 人聲清澈晶瑩, 主唱:伊再提・伊力亞斯(イザイティ・イリヤス)
2.前奏曲/瘋狂之開始 – Prologue/When Madness Sets In
3.阿遼莎 – Just Call Me Aloysha
4.樹上的瘋子 – Madman On A Tree
5.尋找母親 – Looking For Mother <鼓聲度向準確>
6.母親在何方? – Where Is Mother?
7.再一次 – Here She Goes Again
8.回憶 – Reminiscence
9.母親的秘密小白宮 – Mother’s Secret Lair <神秘美聲掀動心扇>
10.神奇的康復 – A Miraculous Recovery
11.母親消失 – The Mother Vanishes
12.進行曲 – The Parade
13.心靈深處 – One From Her Heart
14.暗戀者的表白 – Confession of A Secret Admirer
15.狩獵進行曲 – The Hunting Party
16.引誘 – Seduction
17.狩獵/小白宮 – The Hunt/The Lair
18.背叛之夜 – Night Of The Betrayal
19.最後的一槍 – Final Reckoning
20.黑眼睛的姑娘 – Singanushiga 人聲2重唱.;主唱: 葉爾江·馬合甫什/阿斯哈爾·買買提
葉爾江・馬合甫什(イェアルジャン・マハーブシー)&阿斯哈爾・買買提(アスハール・マイマイティ)
21.太陽照常升起 – The Sun Also Rises

Produced, Composed & Conducted by Joe Hisaishi

Performed by Tokyo City Philharmonic Orchestra
Concert master:Hikaru Yamanaka
Irish Harp:Tomoyuki Asakawa
Tin Whistle/Bass Recorder:Hideyo Takakuwa
Lute:Koichiro Tashiro
Viola da Gamba:Hiroshi Fukuzawa
Viola d’amore:Mina Fukasawa
Percussion:Ikuo Kakehashi
Vocals:Yizaiti Yiliyasi (Track-1) , Ye’erjiang Mahefushi & Asiha’er Maimaiti (Track-20)

Recording & Mixing Engineer: Suminobu Hamada (Wonder Station)
Recording Engineer: Hiroyuki Akita (Wonder Station)
Mastering Engineer: Shigeki Fujino
Recorded at Wonder Station, Victor Studio (Japan)
Mixed at Sony Music Studios (Japan)
Mastered at UNIVERSAL MUSIC (Japan)

 

Disc. 久石譲 & 新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ 『真夏の夜の悪夢』

久石譲 WDO 『真夏の夜の夢』

2006年12月20日 CD発売 UPCI-1054

 

2006年8月13日、すみだトリフォニー・ホールにて、『真夏の夜の悪夢』と題して行われた、久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラによる一夜限りの貴重なコンサートの模様を収録したライヴ・アルバム。

 

 

楽曲解説

2006年8月13日、「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」は、東京・錦糸町のすみだトリフォニーホールにて一夜限りのコンサートを行った。このアルバムは、そのスペシャル・コンサート「真夏の夜の悪夢」の模様を収録したものである。

コンサートは、久石自身の手による楽曲およびマーラーの「交響曲第五番第四楽章”アダージェット”」を取り上げた第1部と、”サイコ・ホラーナイト”なるテーマを掲げた第2部とで構成。久石作曲の『男たちの大和/YAMATO』や『もののけ姫』の楽曲を組曲にしたもの、そして、『サイコ』、『エクソシスト』、『殺しのドレス』等、映画史に残る名画のスリルとサスペンスを大いに盛り上げた映画音楽や、クラシックの名曲が演奏された。総勢100人を超える混声の「栗友会合唱団」も参加しており、「カルミナ・ブラーナ」、レクイエム「怒りの日」、「アヴェ・マリア」等、合唱の醍醐味が味わえる楽曲も取り上げられている。

ちなみに久石は、サイコ・ホラー映画の音楽の魅力を、「非常に精密なスコアが多く、オーケストラ向きのいい曲がたくさんある。また西洋の映画の場合、神の問題をも扱うシリアスな作品が多い」と分析。「サイコ・ホラー映画に登場する人物はしばしば、この世で遂げられなかった思いを、あの世に行っても抱き続ける。現世へのそのような思いは、究極の愛の形ではないか」と語っている。そんな思いを踏まえてここに収録された楽曲を耳にするのもまた味わい深い。

 

1. カルミナ・ブラーナ 「おお、運命の女神よ」
20世紀ドイツの作曲家、カール・オルフの出世作にして代表作である「カルミナ・ブラーナ」は、19世紀初頭、バイエルンにあるベネディクト会ボイレン修道院で発見された中世ラテン語の詩歌集に曲をつけた世俗カンタータ。テレビ番組やコマーシャル、はたまた映画音楽としてたびたび使われているのを耳にした方も多いことだろう。全24曲から成り、プロローグ、第一部、第二部、第三部、エピローグという構成で、プロローグに置かれたNo.1「おお、運命の女神よ」では、運命の女神フォルトゥーナへの恨みの念が歌い上げられる。

2. プレリュード 映画『サイコ』より
”サスペンスの神様”、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督作の中でもひときわ名高い『サイコ』(1960)。音楽を手がけたアメリカ人作曲家バーナード・ハーマンは、『知りすぎていた男』(1956)、『めまい』(1958)、『北北西に進路を取れ』(1959)等、数々のヒッチコック作品に楽曲を提供したほか、『市民ケーン』(1941)や『タクシー・ドライバー』(1976)等でも知られる映画音楽の巨匠である。1998年、ガス・ヴァン・サント監督により『サイコ』がリメイクされた際にも、ハーマンの音楽がベースに使われていた。

3. ジ・オーケストラ・チューブラー・ベルズ・パート1 映画『エクソシスト』より
イギリス出身のプログレッシヴ・ロックの鬼才、マイク・オールドフィールドのソロ・デビュー作である「チューブラー・ベルズ」(1973)は、パート1、パート2の2曲から成る壮大な作品。発表後、少女に取り憑いた悪魔と神父との壮絶な戦いを描いたオカルト映画の名作『エクソシスト』(1973)のテーマ曲として使用され、大ヒットを記録、オールドフィールドの名を世界に知らしめることとなった。

4. 映画『殺しのドレス』より テーマ曲
四年ぶりの新作『ブラック・ダリア』がこの秋封切られたブライアン・デ・パルマ監督が1980年に手がけた映画『殺しのドレス』は、ヒッチコック作品の影響を色濃く受けたサスペンス映画。楽曲を担当したイタリア人作曲家、ピノ・ドナジオは、『キャリー』(1976)や『ミッドナイトクロス』(1981)、『ボディ・ダブル』(1984)などでデ・パルマと組んでいるほか、『死海殺人事件』(1988)や『法王の銀行家~ロベルト・カルヴィ暗殺事件~』(2002)等、数々の映画音楽を手がけている。

5. レクイエム「怒りの日」
「椿姫」「アイーダ」等のオペラで名高い19世紀イタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディの手による「レクイエム」の第二章。ヴェルディが敬愛していたイタリアの文豪、アレッサンドロ・マンゾーニの追悼のため作曲されたこの作品は、モーツァルト、フォーレの楽曲と並んで”世界三大レクイエム”の一つに数えられる。

6. 操り人形の葬送行進曲
「アヴェ・マリア」やオペラ「ファウスト」で知られる19世紀フランスの作曲家、シャルル・フランソワ・グノーの手によるこの楽曲は、ヒッチコック本人も番組の初めと終わりに姿を見せていたテレビドラマ・シリーズ『ヒッチコック劇場』のテーマ音楽として知られる。このドラマ・シリーズは日本でも放映され、人気を博した。

7. 「もののけ姫」組曲
スタジオジブリの宮崎駿が監督を手がけた長編アニメーション映画『もののけ姫』(1997)は、生と死をテーマに、人間と、”もののけ”と呼ばれる山神や山の獣たちとの戦いを描いた作品。1420万人もの観客を動員、興行収入193億円は当時の日本映画の歴代1位となる記録だった。久石が手がけたサウンドトラック、カウンターテナーの米良美一が歌った主題歌も共に大ヒットしている。

8. カルミナ・ブラーナ 「アヴェ、この上なく姿美しい女」~「おお、運命の女神よ」
カール・オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」のエピローグを成す2曲。女性の美を讃えるNo.24「アヴェ、この上なく姿美しい女」では、ブランツィフロールとヘレナ、ヴィーナスの”世界三大美女”の名が挙げられる。楽曲をしめくくるNo.25「おお、運命の女神よ」は、1曲目のNo.1「おお、運命の女神よ」と同じ曲であり(全24曲構成なのにNo.25まであるのはそのためである)、物語の最後に再び運命の女神へと呼びかけるものである。

9. アヴェ・マリア
シューベルトやグノーの有名曲をはじめ、「アヴェ・マリア」には数多くのバージョンが存在するが、ここで取り上げられているのは16世紀イタリアの作曲家、ジュリオ・カッチーニの手によるもの。最近では、世界的に活躍するカウンターテナー、スラヴァが、1995年の日本デビュー作「ave maria」で取り上げ、話題となった。

10. YAMATO組曲 第一楽章
11. YAMATO組曲 第二楽章、第三楽章
12. YAMATO組曲 第四楽章
13. YAMATO組曲 第五楽章
久石作曲の「YAMATO 組曲」は、第二次世界大戦終戦60周年を記念して制作された映画『男たちの大和/YAMATO』(2005)のために書いた楽曲を組曲にした作品。作家・辺見じゅんの原作を、『人間の証明』(1977)の佐藤純彌監督が映画化したこの作品は、世界最強の戦艦と言われながらも東シナ海に散った戦艦大和の運命と、その乗務員たちの生き様を描き出す。反町隆史、中村獅童、鈴木京香、仲代達矢、渡哲也ら、豪華出演陣も話題を呼んだ。

文 Oct. 2006 藤本真由

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

久石譲は本作品ライナーノーツにて、「サイコ・ホラー映画の音楽は非常に精密なスコアが多く、オーケストラ向きのいい曲がたくさんある。また、西洋の映画の場合、神の題材をも扱うシリアスな作品が多い。」と語っている。そこから、サイコ・ホラー映画を「究極の愛の物語」とし、名曲たちがセレクトされている。

自身の映画音楽作品からは、(2) 「もののけ姫」組曲 アシタカせっ記~タタリ神~もののけ姫 を組曲にしたもの。主題歌『もののけ姫』は、ピアノやヴァイオリンがメロディーを奏でるインストゥルメンタルとなっている。

(10)~(13) 「YAMATO組曲」第一楽章 – 第五楽章 映画「男たちの大和/YAMATO」で使用された楽曲を組曲にしたもの。もともと劇中でもコーラスがふんだん効果的に用いられた映画音楽だっただけに、今回の合唱団の編成が、この演目を可能にしたとも言える。

確かに本作品に収録されている映画音楽やクラシック音楽を聴いていると、サイコ・ホラー映画のおどろおどろしさや恐怖というよりは、まるで恋愛映画の世界にいるような、美しい旋律が多いことがわかる。

讃美歌やレクイエムといった、西洋の宗教を象徴し色濃く反映した楽曲たち。映像と音楽とのコントラスト、いい意味で対比している。格式高いオペラやミュージカルのようであり、劇舞台のドラマティックさがある。

 

 

 

久石譲 WDO 『真夏の夜の夢』

1. カルミナ・ブラーナ 「おお、運命の女神よ」
2. プレリュード 映画『サイコ』より
3. ジ・オーケストラ・チューブラー・ベルズ・パート1 映画『エクソシスト』より
4. 映画『殺しのドレス』より テーマ曲
5. レクイエム「怒りの日」
6. 操り人形の葬送行進曲
7. 「もののけ姫」組曲
8. カルミナ・ブラーナ 「アヴェ、この上なく姿美しい女」~「おお、運命の女神よ」
9. アヴェ・マリア
10. YAMATO組曲 第一楽章
11. YAMATO組曲 第二楽章、第三楽章
12. YAMATO組曲 第四楽章
13. YAMATO組曲 第五楽章

初回:デジパック仕様

except
Arranged by Kenji Ashimoto 2.
Arranged by Kousuke Yamashita 3.
Arranged by Chieko Matsunami 4.
Scoring by Kenji Ashimoto 7. 10. 11. 12. 13.

 

PSYCHO HORROR NIGHT

1.Carmina Burana “O Fortuna”
2.Prelude “Psycho”
3.The Orchestra Tubular Bells, Pt. 1 “The Exorcist”
4.”Dressed to Kill” Main Theme
5.Requiem “Dies Irae”
6.Funeral March of a Marionette
7.”PRINCESS MONONOKE” Suite (from ‘Princess Mononoke’)
8.Carmina Burana “Ave Formosissima” / “O Fortuna”
9.Ave Maria
10.YAMATO Suite: 1st Movement
11.YAMATO Suite: 2nd & 3rd Movement
12.YAMATO Suite: 4th Movement
13.YAMATO Suite: 5th Movement

 

Disc. 久石譲 『久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡』

久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡

2006年12月8日 CD&DVD発売 DXDS-0055

 

バスター・キートンの最高傑作にして映画史に残る傑作。久石譲がスコアをつけたスペシャル・ヴァージョン

久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡<80周年記念リマスター・ヴァージョン>としてサントラCDと本編DVDの豪華2枚組仕様

 

チャップリン、ロイドと並ぶ3大喜劇王のひとり、バスター・キートンのアクションコメディ『キートンの大列車追跡』の製作80周年を記念した特別版。最新の技術でリマスターされた本編と久石譲の新しいスコアによって映画史に残る傑作が蘇る!!

 

 

2004年第57回カンヌ国際映画祭にて特別上映(リアルタイム生演奏)された。

特典映像に登場する久石譲レコーディング風景は4分程度である。

 

本作品のサウンドトラックは、フランス盤オリジナル・サウンドトラックCD盤と同一である。

 

the general import

 

 

 

久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡

Original Sound Track CD

Le mecano de la general joe hisaishi

1.Les deux amours de Johnnie Gray
2.Mobilisation
3.Abandonné
4.Un train pour cible
5.L’amour kidnappé
6.Face Au Canon Mobile
7.Poursuites et obstacles
8.Train enfumé
9.Manœuvres Autour de Chatanooga
10.La fôret
11.Les retrouvailles de Johnnie et Annabelle
12.Une marchandise délicate
13.La redoutable général
14.Cavale Ferroviaire I
15.Cavale Ferroviaire II
16.Un train sans maître
17.Le pont piégé
18.Retour Au Sud
19.La Bataille de la Rivière
20.Derniers coups de Canon
21.Héros du Jour
22.La ballade d’annabelle et Johnnie

 

【特典映像】
●INTRODUCTION(デヴィット・ロビンソン)
●レコーディング2004(久石譲/Anna Mouglallis&Moustaki)
●リマスター作業
●オリジナル予告編

本編DVD+サントラCD 二枚組仕様/1926年/アメリカ映画/75分+特典映像/モノクロ/サイレント/片面1層/ドルビーデジタル5.1ch/4:3スタンダードサイズ/クリアケース付きトールサイズ仕様