Disc. 久石譲 『LIFE』 *Unreleased

2010年5月 TVCM放送

 

中部電力 CM音楽「LIFE」

2010年5月より、中部地区限定にて放送

「CO2を出さない」という事実篇
「安定供給できる」という事実篇

ピアノとオーケストラによる、格式ある上品な曲。

未発売曲であり、未CD化作品。

 

30秒CMのため、楽曲も30秒でフェイドアウトするが、実際は45秒程度作られている。またこのCM用には2バージョン用意されていた。違いはアタマの数小節、ひとつはピアノのメロディのみから始まるバージョンで、もうひとつはそのピアノにクラリネット音色も加えたバージョン。レコーディングの段階で、CM前半にナレーションを乗せるかどうかがまだ決まっていなかったため2タイプ用意される。最終的に選ばれたのはピアノとクラリネットのバージョンで、CMの前半約15秒は音楽を聴かせたいという中部電力の希望によるものである。

 

 

また、2011年5月1日「中部電力 創立60周年謝恩コンサート「LIFE」久石譲コンサートが企画され、ここでコンサート初お披露目の予定であったが、事情により公演中止となった。

 

 

Disc. 久石譲 『Tokyu Group 2010』 *Unreleased

2010年1月1日 TVCM放送

 

東急グループ テーマ曲:Tokyu Group 2010

 

ヴァイオリン、ピアノ、オーボエなどが旋律を奏で、流れるような軽快かつクラシカルな響き。ハープやティンパニなども効果的に編成された透明感ある品格あるサウンド。

30秒版、1分版などがある。

CD化されていない未発売曲。

 

 

東急グループ 2

 

Disc. 久石譲 『歌の力』 *Unreleased

久石譲 NHK紅白歌合戦 歌の力

2009年12月31日 TV放送

 

2009年、第60回NHK紅白歌合戦のオリジナルソングとして作曲された『歌の力』。歌詞は事前に視聴者から集めた言葉たちを紡ぎ合わせて完成されたもの。本番では同年紅白歌合戦出場歌手がパートを歌いつなぎ、久石譲指揮のもとフルオーケストラでお披露目された。

番組オープニングに『歌の力 -Opening』という楽曲で久石譲指揮、オーケストラ演奏。この曲に合わせて出場歌手50組が登場。「歌の力」コーナーにて、出場歌手・合唱団・一般参加コーラス・オーケストラ、久石譲指揮による「歌の力」披露。

 

翌年2010年の第61回同番組でも出場歌手と担当ソロパートが入れ替わって演奏披露された。

 

 

「アン・サリー & 杉並児童合唱団」、「リトル・キャロル & 麻衣」の歌による競作ダウンロード・シングルとしてiTunes Storeなどで音楽配信はされているが、こちらはピアノ伴奏をメインとしたシンプルなデモテープのような仕上がりとなっている。

11月14日、NHK・506スタジオにてコンボ・バージョンのレコーディング。これは、大晦日の放送前に「歌の力」という曲を知って・覚えてもらおう、という趣旨のもと制作されたもの。ピアノやギターなどリズムセクションを中心にアレンジされた「コンボ・バージョン」はアンサリーと杉並児童合唱団による歌声。同時に麻衣とリトルキャロルによるバージョンもレコーディングを行い、「歌の力」の事前告知として様々な場所でO.A.された。

 

 

Aメロから登場する主旋律は、日本的なメロディー、音階になっていて、日本の歌特有の“こぶし”を効かせたメロディーになっている。

なかなかこういう楽曲をCD化するのは難しいとは思うが、SMAP提供曲『We are SMAP!』のように、壮大かつ緻密なオーケストレーションは圧巻。インストゥルメンタル・フルオーケストラ・ヴァージョンで発表してほしい作品。

 

 

 

久石譲 NHK紅白歌合戦 歌の力

 

Disc. 久石譲 『Adventure of Dreams』 *Unreleased

久石譲 『Adventure of Dreams』

2009年6月 TVCM放送

 

日清カップヌードルCM 「DREAM」編 (木村拓哉 出演)
「DREAM!ベーリング海峡篇」 「DREAM!北米大陸篇」 「DREAM!南米大陸篇」

音楽:久石譲 テーマ曲「Adventure of Dreams」

 

 

未CD化曲であり、コンサートなどでは何度か演奏したことがある。大自然な壮大さと、心躍る展開。30秒という短さで、ここまで想像をかき立てられ、湧き上がるエネルギーを感じとることができるインパクトは圧巻。

レコーディングは70人を超えるフルオーケストラによる編成、CMサイズよりも長い約2分のバージョンなども録音されている。日清カップヌードル公式サイトにてレコーディング風景としてフルサイズ聴くことができた。期間限定公開。下記は映像からの日本語テロップを記録として。

 

[日本語テロップ]

DREAM!
夢こそが、明日をつくる。

夢を持つこと、
持ち続けることの
大切さを伝えるために。

2009年、「DREAM」の
楽曲を手がけたのは、
日本を代表する作曲家。

久石譲

”Adventure of Dreams”
for
CUPNOODLE

「はい、じゃあお願いします」(久石譲)

CM楽曲としては自身初となる
総勢70名、フルオーケストラでの録音。

CMの世界観に相応しいスケール感と高揚感。

指揮とオーケストラ、
そしてスタッフがひとつとなり、

美しく感動的な楽曲が生まれた。

(動画テロップより)

 

 

 

2009年12月31日開催「久石譲ジルベスターコンサート2009」、2010年1月開催「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ ニューイヤーコンサート」においてフルオーケストラよる完全版が披露されている。

 

Adventure of Dreams

日清カップヌードルのCF 『DREAM! 夢こそが、明日をつくる』シリーズのテーマ曲としてつくられた。2009年の第4弾「ベーリング海峡篇」からこのCFに参加し、第5弾「北米大陸篇」、そして現在は第6弾の「南米大陸篇」が放映中。人類の歴史を辿るその壮大なスケール感と高揚感をそのままに、重厚感溢れるサウンドが心を打つ。当初よりフル・オーケストラ曲として制作されたが、冒頭に繊細で印象的なピアノ・ソロが書き加えられ、さらにドラマチックなオーケストラ作品として生まれ変わった。

(コンサートパンフレットより)

 

 

壮大な、格式高い、品格のある、序曲のような、とても美しいメロディーの楽曲。

ぜひともCD化してほしい作品。

 

久石譲 『Adventure of Dreams』

 

Disc. 久石譲 『ハッピー・ヴォイス』 *Unreleased

2009年4月1日 TVCM放送

 

JA共済(全国共済農業共同組合連合会)
「幸せの天使」篇

テーマ曲:「ハッピー・ヴォイス」

合唱:リトルキャロル、杉並児童合唱団

 

 

制作日誌

「フッフッフッ ハハッハハッ! ハッピー!」
仲間由紀恵さんが出演しているJA共済のCM「幸せの天使篇」、一度聞いたら頭の中でループし、虜になってしまうこの曲。4月1日から放送が始まったJA共済の新CM用に久石が書き下ろした楽曲はなんと歌入りの曲でした。リトルキャロルと児童合唱団が可愛くスマートに歌う、心あったまるハッピーな曲です。作詞は電通のライターさん。作曲の依頼を受けたときには「女性の声をいれたい」というリクエストはあったものの、ソロなのか、コーラスなのかは曲の制作状況次第という話になっていました。そこで久石はデモ音源を2パターン作曲。伴奏形も異なる2パターンが出来上がったのですが、これがどちらも捨てがたく、本人も決めかねてしまうほどに。その後、クライアントから子供の声も入れたいとのリクエストを頂き、リトルキャロルと児童コーラスの採用が決まりました。そこで最終的には2パターンの良いとこどりで新たなバージョンを作曲。デモがあがった時から社内のスタッフの頭には「フッフッフッ!・・・♥」と幸せな空気が流れっぱなしです。

さて、レコーディングを行ったのは2月14日のバレンタインデー♥スタジオにはチョコレートや焼き菓子などの差し入れが並び甘い香りが漂います。久石も到着し早速アンサンブルのレコーディングからスタート。印象的なハープのイントロと弦のピッチカートから始まるこの曲はシンプルながらも完成度の高い作品、心の底から嬉しくなってしまう不思議な力を持っている曲になりました。

スムーズに終えた録音に続いて歌のダビングがスタート。リトルキャロルの登場です。シンプルなのですが音の跳躍があり、音程を正しくとるのが意外と難しいこの旋律は彼女たちを少々泣かせました。そしてリトルキャロルの後には児童コーラスのメンバーが到着。スタジオ内はさらに和やかな雰囲気に。そんな中、ややピリッとしたスパイスを利かせているのはコーラス指導の先生方。柔らかな口調にも関わらずスパッと指摘する光景に、何故か私たちも思わず背筋を伸ばしてしまいました。その甲斐あって、出来上がりも上々、児童コーラス録りも無事終了しました。

チョコレート休憩をはさんで次はトラックダウンです。楽器の音色と2つのコーラスが響き合い、いよいよ完成!!CMにリトルキャロルに入ってもらうのも子供の声を起用するのも初めての試みでした。二つのコーラスを取り入れたことが功を奏し、子供っぽくなりすぎず、とてもハッピーな良いアンサンブルに仕上がりました!久石も「この曲は化けるかも!」と満足な様子で喜んでいました。この日のコントロールルームは制作陣に代理店の皆様などお客様でいっぱい。皆に見守られながらここにまたひとつの心温まる音楽の誕生です。

(制作日誌 ~JOE CLUB Vol.10 2009.06 より編集)

 

 

朗らかで愛らしい楽曲である。ただし合唱パートはとても緻密に交錯している。重厚ではないけれど、軽快なアンサンブルがバッグでささえている。

 

 

(CM映像より)

 

Disc. 久石譲 『Runner of the Spirit』 *Unreleased

久石譲 箱根駅伝 Runner of the Spirit

2009年1月2日 TV放送

 

2009年第85回箱根駅伝より新しいオリジナルテーマ曲を担当。
『Runner of the Spirit』初の吹奏楽作品。

 

レコーディング:
2008年12月22日、サウンドシティ(東京)
指揮:久石譲
演奏:東京佼成ウインドオーケストラ

 

本人は制作にあたりこう語っている。

「オープニングはこれから走る高揚感を、エンディングは感動を伝えるものにしたい。」

 

CD化されていない未発売曲。

 

 

2009年コンサート「久石譲ジルベスターコンサート2009」と、2010年コンサート「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ ニューイヤーコンサート」にて、吹奏楽の原曲を、フルオーケストラでも演奏披露している。

ちょうどこの楽曲が新しいテーマ曲として使用されることになった、2009年正月を経て、同年大晦日、および翌年新年コンサートという、時期的なタイミングもあったのかもしれない。

2009年以降毎年箱根駅伝に華を添えている新テーマ曲なのでこれから定着していくだろう。そしてそれと同時にCD化してほしい作品。

 

 

追記

2014年10月22日 CD発売 COCQ-85096

 

このCD作品に初収録された。

「吹奏楽のための《ランナー・オヴ・ザ・スピリット》」
Runner of the Spirit for Symphonic Band
I. オープニング Opening
II. エンディング Ending

 

もちろん久石譲名義のCD作品ではないが、オリジナル版も東京佼成ウインドオーケストラが演奏しており、スコアも忠実に再現していることから、ほぼオリジナルに近いかたちで収録されている。

オリジナル版と差異があるというのは、指揮者の違いによる楽曲のダイナミクス、テンポ、演奏表現方法という点である。パートごとに前面にフィーチャーされている楽器の違いによる印象と響きの違いと思われる。

それでも2009年発表から現時点(2014年)までに、久石譲名義として作品化されていないだけに、ほぼオリジナル版と言ってもいいくらいのバージョンがCD作品化されたことは、貴重でありうれしい限り。

 

 

2012年4月11日からショット・ミュージックによる楽譜レンタルが開始されている。もちろん久石譲によるオリジナル・エディション。

 

 

久石譲 箱根駅伝 Runner of spirit

 

Disc. 久石譲 『(ミサワホーム)CM音楽』 *Unreleased

2007年 CM放送

 

ミサワホーム
MGEO(エムジオ)編

放送:2007年3月〜

 

新CM第1弾は制震装置「MGEO」篇。制震装置に内蔵されている高減衰ゴムの特性、そして効果(全半壊ゼロはもちろん、仕上げ材の壁紙のシワゼロまで目指す)を、ナビゲーター役の吹石さんが解説し、松井選手との「夢ミる、サワる」という息の合った掛け合いの中で訴求していきます。

今回のCMのBGMは、作曲家の久石譲氏に依頼しました。ミサワホームの住宅から伝わる高級感やデザイン性がオリジナル曲に十分に反映されており、クラシカルでありながら躍動的なリズムはミサワホームへのエールにもなっています。

ミサワホーム CM 久石譲

公式サイト:ミサワホーム ニュースリリース

(ミサワホーム ニュースリリース より)

 

 

Simple&Smart編
放送:2007年9月〜2008年

 

もともとクラシックなスタイルの楽曲を、Simple & Smartというテーマにあわせてニューバージョンとして新たにアレンジ。弦楽器、ピアノ、ハープ、ベースなどによる小編成アンサンブルとなっている。

オリジナルCM曲として、曲名不明、CD化されていない未発売曲。クラシックのバロック音楽を思わせる高級感漂う品格のある楽曲。クラシカルでありながら弦の躍動的に刻むリズムとメロディー、そこにホルンの優雅でおおらかな旋律が入ってくる。ヨーロッパ古都の空気を感じられるような秀逸な小作品。

 

Disc. 久石譲 『おばさんのポストモダン生活』 *Unreleased

2007年 中国公開

 

2007年 中国映画「おばさんのポストモダン生活 (The Postmodern Life of My Aunt)」
監督:アン・ホイ 音楽:久石譲 出演:スーチン・ガオワー 他

日本未公開作品

 

この作品において、第27回香港電影金像奨(香港アカデミー賞)最優秀音楽賞を受賞している。

チャイナ・フィルハーモニーとの共演により中国で当時初の5.1chサラウンド音響によって、レコーディングが行われた。レコーディングは北京YYYDスタジオにて2006年4月21日~26日にかけて行われた。

レコーディングに使用された中国民族楽器は、二胡(にこ)、琵琶(びわ)、古筝(こそう)、楊琴(やんちん)、三弦(さんげん)、笛子(てきし)の6つである。さらに、アイリッシュハープ、リュート、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ・ダ・モーレという、古楽器・民族楽器ばかりを集めためずらしい編成でのレコーディングがなされている。

チャイナ・フィルハーモニーによる、悠々とした弦の響きと、民族楽器が奏でる旋律。アジアンテイストなメロディラインに、より一層のアジア色を反映した楽曲になっている。

映画本編では全体的に音楽に占める割合が少なく、オープニングとエンディングにかけてメインテーマを中心に構成されている程度。そういった意味ではサウンドトラックとしてCD化するほどの曲数はないのかもしれない。

 

『Asian X.T.C.』にて、この作品のメインテーマを聴くことができる。民族楽器はここでも活躍しているが、サウンドトラックのオーケストラ編成とは異なり、アコースティックなサウンドに仕上がっている。

 

 

 

久石譲 おばさんのポストモダン生活

 

Disc. 久石譲 『家族の時間』 *Unlereased

2006年4月3日 TV放送開始

 

テレビ東京系「家族の時間」(毎週月曜日 夜10時54分~11時)の音楽を久石譲が担当している。番組は2010年3月29日、全208回をもって終了。

 

番組案内
毎回、1つの家族を見つめます。何気ない普段の生活の中にある「家族の時間」の温もり。久石譲の暖かいオリジナル曲と鶴田真由の清涼感溢れるナレーションでお届けします。

 

久石譲メッセージ
僕は家庭を顧みることのない仕事人間で、ほとんど寝る事と、食べる事のために帰っている。その分気遣いをしているつもりだが家族はもっと神経を使っている。たぶん。

人間の顔と同じようにそれぞれの家族には他人にはわからないそれぞれの家族の顔がある。その小さな喜びや哀しみは何にも代え難い。

この番組の音楽を通して細やかな罪滅ぼしと感謝の気持ちを僕は伝えたいと思う。

久石譲

(番組公式サイトより)

 

 

楽曲情報
家族の時間 ~メインテーマ~
家族の時間 ~絆~
家族の時間 ~日常~

 

CD化されていない作品。

 

 

Disc. 久石譲 『神奈川県立厚木清南高等学校 校歌 SEINAN』 *Unreleased

2005年4月1日 開校

 

神奈川県立厚木清南高等学校の開校にあわせて校歌を久石譲が作曲している。

 

校歌制作経緯

歌詞は、公募に応じてくださった大阪市の方の作品を土台として、生徒やPTAの方も入った会議で決まったものです。曲は久石譲氏によるもので、初代校長が久石氏のファンクラブにメールで歌詞を送ったところ、作曲を快諾してくださり、お願いしたものです。

出典:神奈川県ホームページ|厚木清南高等学校 より抜粋

 

 

なお、神奈川県立厚木清南高等学校ホームページにて、メロディ譜と歌唱(ピアノ伴奏付き)が閲覧・試聴・ダウンロードできる。

*2019年3月現在

公式サイト:神奈川県立厚木清南高等学校
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/atsugiseinan-h/gaiyou/index.html

 

「SEINAN」
作詞:光源弘、佐竹久典
作曲:久石譲

 

上記URLページ内
校歌「SEINAN」PDF (メロディ譜)
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/atsugiseinan-h/gaiyou/documents/kouka_seinan.pdf
歌唱(ピアノ伴奏)mp3
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/atsugiseinan-h/gaiyou/documents/seinan_vocal.mp3