Disc. 久石譲 『おばさんのポストモダン生活』 *Unreleased

2007年 中国公開

 

2007年 中国映画「おばさんのポストモダン生活 (The Postmodern Life of My Aunt)」
監督:アン・ホイ 音楽:久石譲 出演:スーチン・ガオワー 他

日本未公開作品

 

この作品において、第27回香港電影金像奨(香港アカデミー賞)最優秀音楽賞を受賞している。

チャイナ・フィルハーモニーとの共演により中国で当時初の5.1chサラウンド音響によって、レコーディングが行われた。レコーディングは北京YYYDスタジオにて2006年4月21日~26日にかけて行われた。

レコーディングに使用された中国民族楽器は、二胡(にこ)、琵琶(びわ)、古筝(こそう)、楊琴(やんちん)、三弦(さんげん)、笛子(てきし)の6つである。さらに、アイリッシュハープ、リュート、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ・ダ・モーレという、古楽器・民族楽器ばかりを集めためずらしい編成でのレコーディングがなされている。

チャイナ・フィルハーモニーによる、悠々とした弦の響きと、民族楽器が奏でる旋律。アジアンテイストなメロディラインに、より一層のアジア色を反映した楽曲になっている。

映画本編では全体的に音楽に占める割合が少なく、オープニングとエンディングにかけてメインテーマを中心に構成されている程度。サウンドトラックとしてはミニアルバムくらいな構成になるのかもしれない。

 

『Asian X.T.C.』にて、この作品のメインテーマを聴くことができる。民族楽器はここでも活躍しているが、サウンドトラックのオーケストラ編成とは異なり、アコースティックなサウンドに仕上がっている。

 

 

久石譲 『 Asian X.T.C.』

 

 

久石譲 おばさんのポストモダン生活

 

Disc. 久石譲 『家族の時間』 *Unlereased

2006年4月3日 TV放送開始

 

テレビ東京系「家族の時間」(毎週月曜日 夜10時54分~11時)の音楽を久石譲が担当している。番組は2010年3月29日、全208回をもって終了。

 

番組案内
毎回、1つの家族を見つめます。何気ない普段の生活の中にある「家族の時間」の温もり。久石譲の暖かいオリジナル曲と鶴田真由の清涼感溢れるナレーションでお届けします。

 

久石譲メッセージ
僕は家庭を顧みることのない仕事人間で、ほとんど寝る事と、食べる事のために帰っている。その分気遣いをしているつもりだが家族はもっと神経を使っている。たぶん。

人間の顔と同じようにそれぞれの家族には他人にはわからないそれぞれの家族の顔がある。その小さな喜びや哀しみは何にも代え難い。

この番組の音楽を通して細やかな罪滅ぼしと感謝の気持ちを僕は伝えたいと思う。

久石譲

(番組公式サイトより)

 

 

楽曲情報
家族の時間 ~メインテーマ~
家族の時間 ~絆~
家族の時間 ~日常~

 

CD化されていない作品。

 

 

Disc. 久石譲 『神奈川県立厚木清南高等学校 校歌 SEINAN』 *Unreleased

2005年4月1日 開校

 

神奈川県立厚木清南高等学校の開校にあわせて校歌を久石譲が作曲している。

 

校歌制作経緯

歌詞は、公募に応じてくださった大阪市の方の作品を土台として、生徒やPTAの方も入った会議で決まったものです。曲は久石譲氏によるもので、初代校長が久石氏のファンクラブにメールで歌詞を送ったところ、作曲を快諾してくださり、お願いしたものです。

出典:神奈川県ホームページ|厚木清南高等学校 より抜粋

 

 

なお、神奈川県立厚木清南高等学校ホームページにて、メロディ譜と歌唱(ピアノ伴奏付き)が閲覧・試聴・ダウンロードできる。

*2019年3月現在

公式サイト:神奈川県立厚木清南高等学校
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/atsugiseinan-h/gaiyou/index.html

 

「SEINAN」
作詞:光源弘、佐竹久典
作曲:久石譲

 

上記URLページ内
校歌「SEINAN」PDF (メロディ譜)
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/atsugiseinan-h/gaiyou/documents/kouka_seinan.pdf
歌唱(ピアノ伴奏)mp3
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/atsugiseinan-h/gaiyou/documents/seinan_vocal.mp3

 

 

 

Disc. 久石譲 『七子と七生 ~姉と弟になれる日~』 *Unreleased

2004年10月4日 TV放送

 

NHS BSハイビジョンドラマ 『七子と七生~姉と弟になれる日~』
原作:瀬尾まいこ 音楽:久石譲 出演:蒼井優 / 知念侑李 他

 

第59回芸術祭優秀賞受賞作品。上海テレビ祭審査員特別賞受賞作品。

人と交わることを拒み続けている多感な高校生の少女・七子が、父の違う弟との出会いと葛藤、そして母親との永遠の別れを通して、大人へと成長していく姿を詩情豊に描く。

 

2005年5月25日 DVD発売

2005年8月11日 NHK総合にて地上波初放送

 

 

本作品のサウンドトラックは未発売である。

全編をとおして印象的に流れるピアノによるメインテーマ。一度聴くと忘れられないとても印象的な切ないメロディである。他にもBGMとしていくつかメロディのある楽曲がピアノや弦楽器によって奏でられるものもあるが、多くはメロディをもたない楽曲が多い。ピアノ、ギター、シンセサイザーといった、アコースティックでシンプルな音楽構成となっている。

メインテーマはオープニングから流れ、物語の印象的なシーン、重要なシーンで繰り返される。またピッツィカートによる変奏など、メインテーマをモチーフとした楽曲も登場する。ピアノによるメインテーマが4-5回、ピッツィカートによるメインテーマ変奏が3-4回、これだけをとっても、いかにこの作品がメインテーマ1本おしなのかがわかる。それだけ繰り返させる旋律だけあって、観終わったあとに強烈に印象に残るのだ。

物語エンディング~エンドロールでは、ピアノによるメインテーマに、アコスティックギターが加わったバージョンが流れる。シンセサイザーも隠し味として使われているがリズム系はなくしっとりと聴かせている。

 

ピアノによるベスト・アルバム『ENCORE』に収録されていてもおかしくないそれほどの隠れた名曲である。※「ENCORE」(2002)なので、時系列上これは無理である

余談だが、雰囲気が近い楽曲といえば、「ENCORE」に収録された「はつ恋」メインテーマだろうか。もちろんメロディーも曲想も違うのだけれど、個人的には「はつ恋」よりもインパクトと切ない余韻が強い。

サウンドトラックも発売されていない、かつメインテーマ1曲としてもどのアルバムにも収録されていない、よって要望も多いピアノ譜なども発売されていない、そんな知る人ぞ知る名曲である。

いつかなにかのかたちで作品化されることを祈るばかりである。

 

 

七子と七生~姉と弟になれる日~

 

Disc. 久石譲 『NHK シリーズ世界遺産100テーマ』 *Unreleased

2004年6月1日 TV放送開始

 

NHK 「シリーズ世界遺産100」
音楽:久石譲
語り:江守徹

 

「世界遺産100のテーマ」
オープニング用とエンディング用の2バージョンがある。どちらも30秒程度の楽曲。

※未CD化
※コンピレーションアルバムにて配信リリースされていた時期もある

 

 

2006年開催「「名曲の旅・世界遺産コンサート」〜伝えよう地球の宝〜」にてコンサート披露されている。この模様は当時TV放送もされた。コンサートのためのオーケストラ編曲は他者によるものである。

 

フルオーケストラによるシンフォニー・バージョン(約2分)、ピアノによるピアノソロ・バージョン(約1分)も存在する。いずれも期間限定配信などによるもの。TV使用のオープニング/エンディングも合わせて計4バージョンあることになる。

 

 

NHK 世界遺産100 サムネイル

 

Disc. 久石譲 『天空の城ラピュタと空想科学の機械達展』 *Unreleased

2002年10月2日 公開

 

公開期間:2002年10月2日~2004年5月9日

短編アニメーション『空想の空とぶ機械達』
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲
上映時間:約6分
*2007年7月から断続的に日本航空の一部飛行機にて本作品が機内上映されている

 

この作品の音楽は「天空の城ラピュタ」からの音楽も使用されている。

 

 

短編アニメーション『空想の機械達の中の破壊の発明』
企画:宮崎駿
原作・脚本・監督:庵野秀明
音楽:久石譲
上映時間:約3分
*企画展示終了をもって公開終了

 

楽曲情報
・空想の空とぶ機械達 M-1 ~ M-3
・空想の機械達の中の破壊の発明 M1

 

 

短編実写ドキュメンタリー『オーニソプター物語~飛べ!ひよどり天狗号』
構成・演出:浦谷年良
音楽:久石譲
上映時間:約4分

 

楽曲情報
・オーニソプター物語 M-1 ~ M-5

 

 

 

Disc. 久石譲 『三鷹の森ジブリ美術館 Original BGM』 *Unreleased

久石譲 三鷹の森ジブリ美術館

2001年10月1日 開館

 

2001年開館した三鷹の森ジブリ美術館。その館内BGM・展示室用BGMとして使用されている曲は、久石譲が宮崎駿監督の誕生日にプレゼントした曲たちである。シンプルなピアノ曲を基調としている。展示室「動きはじめの部屋」BGMのほか、映像展示室「土星座」での「ジブリの森のえいがダイジェスト」にも曲が使用されている。

またオリジナルBGMから短編映画『毛虫のボロ』、映画『君たちはどう生きるか』で使用されることになる楽曲もある。

 

 

  • 2001年「Musica del Museo」(ジブリ美術館オリジナルBGM1)
    展示室「動きはじめの部屋」BGM(2001-)

MDGP-1001 Not for Sale

ジブリ美術館 BGM 非売品 ジブリ美術館 BGM 非売品 2

 

  • 2001年「ムゼオ虫」(ジブリの森のえいがサウンドロゴ)
    短編映画のオープニング・サウンドロゴ

 

  • 2006年「Birthday 15+ (Musica del Museo Seconda Parte)」(ジブリ美術館オリジナルBGM2)
    宮崎駿監督65歳の誕生日にプレゼント
    展示室「動きはじめの部屋」BGM(2006-2008)

 

  • 2008年「La neve è rimossa (Musica del Museo Terzo Parte)」(ジブリ美術館オリジナルBGM3)
    宮崎駿監督67歳の誕生日にプレゼント
    副題は「雪解け」 曲名はイタリア語で「雪がとける」の意味
    展示室「動きはじめの部屋」BGM(2008-2009.8)

 

  • 2008年「クマのうちの歌」(作詞:宮崎駿 作曲:久石譲)
    ジブリ社内保育園「3匹の熊の家」園歌

 

  • 2009年「Wave (Musica del Museo Quarto Parte)」(ジブリ美術館オリジナルBGM5)
    宮崎駿監督68歳の誕生日にプレゼント
    展示室「動きはじめの部屋」BGM(2009.8-2010.1, 2010.5-2012.2)

 

  • 2010年「Stormy Sea of Spring」(ジブリ美術館オリジナルBMG6)
    宮崎駿監督69歳の誕生日にプレゼント
    展示室「動きはじめの部屋」BGM(2010.1-2010.5)
    土星座「ジブリの森のえいがダイジェスト」BGM(2010.5-)

 

  • 2011年「Buxtehude Sonata」(ジブリ美術館オリジナルBMG7)
    宮崎駿監督70歳の誕生日にプレゼント
    展示室「動きはじめの部屋」BGM(2012.2-)

 

  • 2015年「祈りのうた」(ジブリ美術館オリジナルBGM8)
    宮崎駿監督74歳の誕生日にプレゼント
    「幽麗塔へようこそ展」時計塔内BGM(2015)
    映画『君たちはどう生きるか』音楽「祈りのうた (産屋)」

 

  • 2016年「祈りのうた II」(ジブリ美術館オリジナルBGM9)
    宮崎駿監督75歳の誕生日にプレゼント
    美術館未使用
    映画『君たちはどう生きるか』音楽「聖域/墓の主/別れ」

 

  • 2017年「小さな曲」(ジブリ美術館オリジナルBGM10)
    宮崎駿監督76歳の誕生日にプレゼント
    短編映画『毛虫のボロ』エンディング曲
    映画『君たちはどう生きるか』音楽「白壁」

 

  • 2018年「The Bird Seeing The Bridge」(ジブリ美術館オリジナルBGM11)
    宮崎駿監督77歳の誕生日にプレゼント

 

  • 2019年「Birthday Song」(ジブリ美術館オリジナルBGM12)
    宮崎駿監督78歳の誕生日にプレゼント

 

  • 2020年「Portam」(ジブリ美術館オリジナルBGM13)
    宮崎駿監督79歳の誕生日にプレゼント

 

  • 2022年「Ask Me Why」(ジブリ美術館オリジナルBGM14)
    宮崎駿監督81歳の誕生日にプレゼント
    映画『君たちはどう生きるか』音楽「Ask Me why」

 

 

三鷹の森ジブリ美術館でしか聴けないオリジナル楽曲で音源化はされていない。映画『君たちはどう生きるか』に使用された楽曲は映画用に書き直されたものがサウンドトラックに収録されている。

ここに記しているBGM No.は知り得た情報からの暫定でこれ以上存在する可能性は高い。情報提供ありがとうございます。公式発表ではないものも含まれており正確性については予めご了承ください。

 

 

「WAVE」「祈りのうた for Piano」収録

Minima_Rhythm II

 

 

『君たちはどう生きるか』使用楽曲

 

 

2008年開催『久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~』コンサートにて開演前BGMとしても流れていた楽曲は「Musica del Museo」「Birthday 15+」「La neve è rimossa」である。過去にコンサートで披露されたことのある楽曲は「Wave」「祈りのうた」「Ask me why」である。

 

 

2002年三鷹の森ジブリ美術館の企画展示「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」のために制作された映像作品の音楽を手がけている。

 

 

 

 

2018年1月「三鷹の森ジブリ美術館」を訪ねて。「動きはじめの部屋(The Beginning of Movement)」展示室で流れる音楽について。現在は午前と午後ふたつの曲を流している。午前中聴いた曲は初めて聴くもので、バッハのピアノ曲のような流れる旋律が織りなす美しいピアノ曲。スタッフの人に尋ねたら「午前は少し爽やかなものがいいかなと思いこちらを流すようになりました」とのこと。まさに朝のゆったりとした時間にぴったりな曲。久石譲が宮崎駿監督の誕生日に献呈している曲のひとつ「Buxtehude Sonata」を使用している。午後は、2001年開館以来おなじみの「Musica del Museo」(ジブリ美術館オリジナルBGM1)が流れている。こちらは「動きはじめの部屋」展示室のために書き下ろされた楽曲。

 

 

ほぼ毎年のように宮崎駿監督にプレゼントされていると思われるピアノ曲。公式発表はないためこの年はプレゼントしたのか?曲名は?などについては、都度の情報や久石譲インタビューから推しはかるしかない。いつの日かその詳細情報がすべて公になり、また三鷹の森ジブリ美術館BGM集として音源化されることを切望している。

 

 

久石譲 三鷹の森ジブリ美術館

 

Disc. 久石譲 『ADZIDA』 *Unreleased

2000年12月2日 TV放送

 

TBS・BS-i
ドキュメンタリー番組「大アフリカ」(各話2時間)
語り:緒形拳
音楽:久石譲「ADZIDA」

12月2日 第1回「大地」出演:養老孟司
12月3日 第2回「生命(いのち)」出演:養老孟司
12月4日 第3回「ヒト」出演:小林薫
12月5日 第4回「王国」出演:久石譲
12月6日 第5回「力(パワー)」出演:山田詠美

 

 

大アフリカ 4 王国

本格ドキュメンタリー。久石譲が西アフリカへ。目指すのは、久石音楽の原点アフリカ音楽。近代以前に繁栄した文化の足跡をたどる調査行です。

番組のみどころ

久石音楽の原点を目指して、西アフリカへ。そこにはかつて、黄金とサハラ砂漠の塩の交易で栄えた王国がありました。土で作られた巨大なモスクが建つ賑やかな都市、過酷なラクダのキャラバン。アフリカの広大な地に繁栄した知られざる王国文化の足跡を辿ります。アフリカの突出した文化と現代音楽の源流となるリズムを訪ねる旅です。

撮影地 : ニジェール マリ ガーナ ほか

(BS-TBS公式サイトより)

 

2001年3月、2010年10月に再放送されている。

 

大型ドキュメンタリー「大アフリカ」シリーズの第4弾。

かつてアフリカの地には、いくつかの王国があった。その繁栄を支えていたのが「塩と金」。16世紀に大航海時代を迎えると、ヨーロッパ人がアフリカに進出し、アフリカの地に銃を持ち込み、奴隷貿易へと繋がり、王国は消えた。アフリカの民は、世界中に散らばり、彼らの音楽もまた、ともに広がった。

西アフリカ・ガーナの音楽のカギを握るのが「12/8・3/16」。ガーナの人びとは、この2つのリズムを組み合わせて演奏するという。そして、作曲家・久石譲は、そこにジャズの源があるのではないかと考え、西アフリカ・ガーナを訪れる。

(2010年再放送時 番組紹介内容より)

 

 

西アフリカに向かう久石さんが目指すものは、長年求めてきた”アフリカ音楽”の源流。学生時代に出会った1枚の楽譜「ADZIDA DANCE(アジダ・ダンス)」を見てみたい、という思いから、この番組出演の話が現実のものとなりました。久石さんがアフリカで訪れるマリ王国やガーナでは、”黄金”と”サハラの塩”を巡る塩金交易によって華やかな黒人王国が形成されていました。それらの人々の生活に密着してきた音楽の存在を、実際に訪れ触れることで、久石さんにとっての『音楽の源』に迫ります。ふだん見ることができない久石さんの素顔が覗けそうです。

出来上がったテーマ曲がまたすばらしい…!「ADZIDA DANCE」をベースに作曲されたこのテーマ曲、とても聴きやすく、つい口ずさんでしまいそうなメロディ。雄大なアフリカの大地を想像させます。

(久石譲ファンクラブ会報 NEWS WONDER2 No.37 より抜粋)

 

 

メインテーマは様々なパーカッションで始まり、民族音楽をベースとしたメロディが民族音楽的女性の声で歌われる。ミニマルではなく盛り上がりふくめてしっかりとしたメロディと展開をもった躍動感のある楽曲。シンセサイザー音源によって活き活きと鼓動する。番組オープニングとエンディングでフルサイズ流れ、本編中には少しアレンジを変えた(おそらくリズムだけを外すなど)いくつかのバリエーションも流れる。

本編音楽も、ミニマルと民族音楽をうまくミックスさせたような音楽が多い。リズム系はっきりとしたものから、幻想的な緩やかなものまで。すべてシンセサイザーによるもので、マリンバ系、オルガン系、シンセストリングス系、シンセヴォイス系、ラテンパーカッション系など、久石譲の得意とする音作りによるもの。1~2分尺の楽曲が多い。『人体』シリーズや『RAKUEN』のような世界観や音作りをイメージする。

ただし、JASRACデータベースではBGMとして他作曲家も登録されており(吉野裕司、三宅一徳)、番組のための音楽すべてが久石譲によるものではないかもしれない。「ADZIDA」と名付けらたメインテーマは間違いなく久石譲によるものであり、本編音楽の多くは久石譲を思わせる楽曲を聴くことができる。もう一曲「RELIEF THE EARTH」も確認できている。

 

 

 

Disc. 久石譲 『小さな駅で降りる』 *Unreleased

2000年4月12日 TV放送

 

テレビ東京開局記念番組 山田太一ドラマスペシャル「小さな駅で降りる」
音楽:久石譲 上田聡 出演:中村雅俊 樋口可南子 堤真一 他

 

 

単発放送ドラマで、その後TV再放送された機会はあったが、DVD化およびサウンドトラック盤などは発売されていない。また久石譲作品においても、どのアルバムにもオリジナル版およびリアレンジ版含め収録されていない幻の作品となっている。

 

以下は、音楽制作当時の久石譲オフィシャルサイト日記より、参照することができる貴重な情報である。

 

 

  • メインテーマはアコースティックピアノのシンプルなメロディが基本になり、オーボエやリズムが入ることによりバリエーションが創られる。
  • 「小さな駅で降りる」制作2日目。今日はサスペンス風のテーマとそのバリエーションが創られる。
  • 「小さな駅で降りる」トラックダウン。テレビ東京のスタッフも駆けつけ、26曲に及ぶトラックダウンが行われる。基本的にはテーマとバリエーションなので、テーマのバランスがとれれば後はスムーズにいくはずだったのだが…。気が付けば夜中の2時になっていた。

(2000.3月)

 

 

山田太一 小さな駅で降りる

 

Disc. 久石譲 『上高地の四季』(VHS) *Unreleased

1998年 VHS発売

 

上高地の四季

音楽・久石譲

 

北アルプスの懐に抱かれて
”緑の宝石”と呼ばれる上高地

 

バックグラウンドビデオの決定版、
久石譲のテーマソングにのせて
上高地の美しい風景をあなたに贈る。

 

制作 株式会社長野映像センター
著作 株式会社テレビ信州
発売元 株式会社テレビ信州サービス

収録時間 45分
カラー/STEREO

 

 

久石譲によるメインテーマ、そのアレンジ・バージョンも含めて約10曲使用されている。ピアノとシンセサイザー・サウンドで、久石譲1990年代前半を代表するような楽想になっている。

1996年にTV放送されたテレビ信州開局50周年記念番組 「美しき大地と共に ~上高地の懐に生きる~」と同じ映像素材からなる。それぞれナレーションや使用楽曲箇所もTV放送用(85分)とVHSパッケージ用(45分)とに異なる編集がされている。

音源化もされていない貴重な作品である。

 

 

(Webアーカーブ素材より)