Posted on 2020/11/23
11月19日、20日開催「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.7」コンサート。シリーズ初のライブ配信もあり、今年は例年以上に多くの人が鑑賞したコンサートになったと思います。
久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.7
[公演期間]
2020/11/19,20
[公演回数]
2公演
東京・よみうり大手町ホール
[編成]
指揮:久石譲
室内楽:Music Future Band
バンドリーダー:西江辰郎
[曲目]
Joe Hisaishi
2 Pieces 2020 for Strange Ensemble
1. Fast Moving Oppositions
2. Fisherman’s Wives and Golden Ratio
John Adams
Gnarly Buttons for Clarinet and Small Orchestra (1996)
I. The Perilous Shore
II. Hoedown (Mad Cow)
III. Put Your Loving Arms Around Me
—-intermission—-
Nico Muhly
Balance Problems for Chamber Ensemble (2013)
Bryce Dessner
Skrik Trio for Violin, Viola and Violoncello (2017)
Joe Hisaishi
Variation 14 for MFB (2020) *World Premiere
まずは会場で配られたコンサート・パンフレットからご紹介します。
観客の皆さま、ようこそおいでくださいました。主催者としてこのように大勢の方にご来場いただいたことを心から嬉しく思います。
MUSIC FUTUREはミニマル音楽の流れを汲む現代の作曲家の作品を上演していくコンサートシリーズです。今年で7回目を迎えます。
今回もBryce DessnerやNico Muhlyなどの素晴らしい作品を紹介できることを嬉しく思っています。彼らが今回に寄せたビデオメッセージはインターネットでも観られますのでそちらもどうぞご覧ください。我々のMusic Future Bandは新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターである西江辰郎さんをはじめ、各オーケストラの首席奏者やフリーで活躍している若手トップ奏者が集まっているスーパーアンサンブルです。今回、John Adamsの「Gnarly Buttons」を演奏するクラリネット奏者のMarcosをはじめ、一同とても張り切っています。その演奏も楽しみにしていてください。
また本来予定していた今世界で最も活躍している若手作曲家のNico Muhlyと世界的なヴィオラ奏者Nadia Sirotaとのニューヨークと東京での公演は来年に延期します。
MUSIC FUTUREはこれからも前向きに続けていきます。楽しくエキサイティングな時間を過ごしていただけることを心から願っています。
久石譲
John Adams
Gnarly Buttons for Clarinet and Small Orchestra (1996)
I. The Perilous Shore
II. Hoedown (Mad Cow)
III. Put Your Loving Arms Around Me
Gnarlyという単語には、もともと”結節のある””ねじれた””こぶに覆われた”などの意味があり、長老の杖のようです。一方、アメリカの学生たちは”素晴らしい””かっこいい”などのニュアンスで使います。
Buttons(ボタン)という単語からは、アメリカの作家ガートルード・スタインの「やさしい釦(ボタン)」を連想する方もいると思いますが、ここでは”20世紀終わりの生活は何かしらのボタンを押している”という意味になります。ちなみに…クラリネットはリングキーで、ボタンではありません。
第1楽章
The Perilous Shore 危険な海岸:プロテスタントの比喩ー19世紀の巻「イエスの足跡」にある讃美歌
(*訳詞掲載あり 省略)
メロディーラインは最初からねじれ、飾られながら、独唱(モノディ)で現れます。やがてその後のために、ミクロな、そしてマクロな素材を散りばめていきます。
第2楽章
Hoedown(Mad Cow)ホーダウン(狂牛):単語の響きから馬を連想するかもしれませんが、この曲でいうところの伝統的かつウェスタンなホーダウン(狂牛)は、アメリカの視点から国際通商がもたらす断層に向き合っています。
第3楽章
Put Your Loving Arms Around Me 愛ある腕で私を包んで:シンプルな曲。冒頭は静かで優しく、最後にはねじれて歪みます。
ジョン・アダムズ
Joe Hisaishi
2 Pieces 2020 for Strange Ensemble
1. Fast Moving Oppositions
2. Fisherman’s Wives and Golden Ratio
「2 Pieces 2020 for Strange Ensemble」は、MUSIC FUTURE Vol.3のために書いた楽曲です。誰もやっていない変わった編成で変わった曲を作ろうというのが始まりでした。
第1曲はヘ短調の分散和音でできており、第2曲は嬰ヘ短調でできるだけシンプルに作りました。
大きなコンセプトとしては、第1曲は音と沈黙、躍動と静止などの対比、第2曲は全体が黄金比率1対1.618(5対8)の時間配分で構成されています。つまりだんだん増殖していき(簡単にいうと盛り上がる)黄金比率ポイントからゆっくり静かになっていきます。黄金比率はあくまで視覚の中での均整の取れたフォームなのですが、時間軸の上でその均整は保たれるかの実験です。
第1曲「Fast Moving Opposition」は直訳すれば「素早く動いている対比」ということになり、第2曲の「Fisherman’s Wives and Golden Ratio」は「漁師の妻たちと黄金比」という何とも意味不明な内容です。これはサルバドール・ダリの絵画展からインスピレーションを得てつけたタイトルですが、絵画自体から直接触発されたものではありません。ですが、制作の過程でダリの「素早く動いている静物」「カダケスの4人の漁師の妻たち、あるいは太陽」が絶えず視界の片隅にあり、何らかの影響があったことは間違いありません。ただし、前者の絵画が黄金比でできているのに対し、今回の楽曲作りでは後者にそのコンセプトは移しています。
久石譲
Nico Muhly
Balance Problems for Chamber Ensemble (2013)
「Balance Problems」は六重奏団yMusicのために書きました。フルート、クラリネット、トランペット、ヴァイオリン、ヴィオラ、そしてチェロという珍しい編成になっています。タイトルは、トランペットが音量や音質の点で、その他全てを飲み込まない状況を作る難しさを表しています。
冒頭、高音の弦楽器、フルート、クラリネットが3つの複雑なカノンを奏で、そこにチェロやトランペットが敵役として時に遮りながら登場します。やがてトランペットはそのカノンの渦の中から抜け出し、さっそうとしたメロディを奏でます。最終的に役割は交代し、第1ヴァイオリン(ギターとの持ち替え)が8分音符でシンプルなパターンを演奏し、トランペットとヴィオラが攻撃的なポリリズムを重ねます。そして、とても速いオープニングの再現部が現れ、さらに速いコデッタ(小コーダ)で終わります。
この曲はyMusicに捧げられ、8分から9分の長さとなっています。
ニコ・ミューリー
Bryce Dessner
Skrik Trio for Violin, Viola and Violoncello (2017)
選挙についてオノ・ヨーコが叫んでいる強烈な映像を見たことがきっかけとなり、この作品を「Skrik Trio」と名づけることにしました。ノルウェー語で”叫び”を意味するSkrikは、エドヴァルド・ムンクの絵画と彼が書いた多くの詩のタイトルとしても有名です。
この三重奏曲は、奏者の相互作用が生み出す複雑で多様なリズム、そして一連の動機により中断される短いドローン(持続音)で始まり、終わります。作品は、楽器同士による”対話”の時間と、詩のように流れる同型リズムとのバランスが変化することで展開されます。この作品を考えている時、私はミニマリズムの起源についても思いを巡らせていました。元祖”ミニマリスト”の作品のひとつと呼ばれることが多いラ・モンテ・ヤングの「Trio for Strings」(1958)が、楽器を選ぶ際の基準として役に立ち、同作を彷彿とさせるドローンで始まって、終わります。最後の小節では、スティーヴ・ライヒの傑作である「Music for 18 Musicians」の終わりに登場するヴァイオリンのハーモニーも参照しています。
さらに、リゲティ・ジェルジュ(彼もまたライヒに捧げた作品を書いています)やヴィトルト・ルトスワフスキといった現代曲的な響きの世界につながる弦楽器テクニックも引用しています。ですが、リズムと形式は、ライヒ様式にのっとっています。私の新作はライヒのようには聞こえないかもしれませんが、彼の作品はどこにでもあり、私の音楽のDNAです。
ブライス・デスナー
Joe Hisaishi
Variation 14 for MFB (2020) *World Premiere
「Variation 14 for MFB(Music Future Band)」は今年の4月に書いた「Symphony No.2」の2楽章として作曲した楽曲です。それをMUSIC FUTURE Vol.7で演奏できるようにRe-composeしました。音の純粋な運動性を追求した楽曲です。テーマと14の変奏、それとコーダで構成しています。約11分の楽曲ですが、分かりやすくシンプル(しかし演奏は難しい)な楽曲を目指しました。今は楽しめることが一番大切だと考えています。
久石譲
(「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.7」コンサート・パンフレットより)
*テキストはすべて日本文・英文 併記
ここからはレビューになります。
コンサート冒頭、久石譲が登壇し挨拶がありました。コンサートパンフレットのメッセージと同旨です。
久石譲新作および改訂版はもちろんのこと、事前に予習をしたいと思っても、まだ新作ほやほやで音源化されていない、そんな海外作品を多く含むことも象徴的な同コンサートシリーズ、世界を見渡して旬でホットな作品たちがプログラムされています。
すべての楽曲で異なる編成、アンサンブルする楽器の組み合わせが違う。ひと作品ごとにバラエティ豊かな音色世界が広がる、耳が研ぎ澄まされていく快感を感じられる。こんなにも贅沢な音空間はなかなかありません。
Joe Hisaishi
2 Pieces 2020 for Strange Ensemble
10奏者:チェロ, コントラバス, クラリネット/バス・クラリネット, トランペット, トロンボーン, ビブラフォン, パーカッション, ピアノ2, サンプラー(キーボード)
久石譲による楽曲解説からは、オリジナル版(2016)と2020年版の違いについては触れられていません。曲全体の長さとしてはほぼ同じだと思います。New Versionとなった本作は、細かい声部の改訂がされているのだと思います。聴いてすぐわかるピアノパートの書き加えもありますが、ほかの多くを見つけるにはたくさんの聴き比べが必要となりそうです。それほどに楽曲全体から受ける印象は同じ空気感です。ただ、オリジナル版では、編成に2ヴァイオリン、ヴィオラもあったと思います。 弦楽器の奏でるフレーズ的なところの多くをチェロに託したのか、2楽章のピッツィカートなどはビブラフォンやピアノに置き替えられたのか。削られた声部・足された声部など入り乱れていると思いますが、全体としてはよりスッキリした印象を受けました。すべての楽器の旋律たちが埋もれたり潰されたりすることなく、個ごとに生きた、そんな改訂版だと受け取りました。
オリジナル版のコンサート解説・コンサート感想・CD解説などもぜひご参照ください。
John Adams
Gnarly Buttons for Clarinet and Small Orchestra (1996)
13奏者:クラリネット, and ヴァイオリン2, ヴィオラ, チェロ, コントラバス, イングリッシュ・ホルン, バスーン, トロンボーン, ピアノ2/サンプラー2, ギター, バンジョー/マンドリン
(ライブ配信の映像を見ながら、楽器を確認したり、画像検索で似てる楽器を確認したり。コンサート・パンフレットのMusic Future Band 全体メンバーリストと照合しながら。間違っていたらすいません。全作品において。)
Nico Muhly
Balance Problems for Chamber Ensemble (2013)
7奏者:ヴァイオリン, ヴィオラ, チェロ, フルート, クラリネット, トランペット, ギター
Bryce Dessner
Skrik Trio for Violin, Viola and Violoncello (2017)
3奏者:ヴァイオリン, ヴィオラ, チェロ
Joe Hisaishi
Variation 14 for MFB (2020)
16奏者:ヴァイオリン2, ヴィオラ, チェロ, コントラバス, フルート/ピッコロ, オーボエ, クラリネット, バスーン, ホルン, トランペット, トロンボーン, ビブラフォン/グロッケンシュピール, パーカッション, ピアノ, サンプラー(キーボード)
久石譲による楽曲解説からは、まだ初演を迎えていない新作交響曲の第2楽章にあたるものを、本公演用にリコンポーズしてひと足先にお披露目とあります。こういった発表の順番もおもしろいなと純粋に思います。約10分の作品です。
久石譲が近年追求している”Single Track Music”(単旋律)の手法を盛りこんだ楽曲になっていました。これまでに、《Single Track Music 1》(2014/2015)、《The Black Fireworks》(2017/2018)、フィリップス・グラス作品をリコンポーズした《2 Pages Recomposed》(2018)などがあります。本作については楽曲全体が単旋律で統一されているわけではなく、単旋律で展開するパートがあります。
About “Single Track Music” ( written by 久石譲)
ここ数年僕は単旋律の音楽を追求しています。一つのモチーフの変化だけで楽曲を構成する方法なので、様々な楽器が演奏していたとしても、どのパートであっても同時に鳴る音は全て同じ音です(オクターヴの違いはありますが)。
ですが、単旋律のいくつかの音が低音や高音で演奏することで、まるでフーガのように別の旋律が聞こえてきたり、また単旋律のある音がエコーのように伸びる(あるいは刻む)ことで和音感を補っていますが、あくまで音の発音時は同じ音です。僕はこの方法をSingle Track Musicと呼んでいます。Single Trackは鉄道用語で単線という意味です。
(「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.5」コンサート・パンフレットより 抜粋)
とても明るい響きの楽曲です。久石譲の単旋律の音型はどこかわらべ唄のような顔すらのぞかせます。単旋律は日本的な響きと相性がいいのかもしれません。曲が進むにつれてパーカッションふくめリズミカルになっていきます。お祭りのようです。
振り返ると、《Single Track Music 1》はオーケストラ版としてコンサート・プログラムに構想されていた時期もありました。まだ実現は叶っていませんが、単旋律の手法をオーケストラに拡大するのは残響もふくめた響きの処理をうまく操れるかがポイントのひとつとなってくると思っています。単旋律の効果・音の厚み・エコー、ホールも大きくなる反響、そんなせめぎ合い。ラインを合わせるのもとても難しい。アンサンブルでもどんぴしゃ神業だなと思うのに。響きの広がるLarge Orchestraでいかに単旋律の手法と持ち味をソリッドに発揮できるか。「Symphony No.2」では、通常の二管編成オーケストラで単旋律を響かせる、そんな可能性があるということをいち早く知れた、ファン心マニア心をくすぐるサプライズ手法です。
そしてひとりクイズ。この楽曲を聴いて、「Symphony No.2」はどんなコンセプトでどんな作品名なのか? 第2楽章の名前は? …ついつい好奇心を巡らせてしまいます。僕は、お披露目で楽曲を聴きながら、直感で”わらべあそび” “Children’s Dance”、そのイメージのまま今に至ります。ファーストアンサーのままファイナルアンサーです。シンフォニー作品名まではさすがに思い浮かびません。ちゃんと間違っていると思いますけれど、いつか、答え合わせのできるその日を楽しみにしています。
上で紹介した楽曲や”Single Track Music”(単旋律)についての解説はCD作品などをご参照ください。
クラシック音楽サイト medici.tv JAPAN(メディチTVジャパン)に、久石譲CD作品のライナーノーツでおなじみの前島秀国さんによる、プロ視点の解説&レポートが掲載されています。楽曲それぞれに深く切り込まれています。ぜひご覧ください。
久石譲「Music Future Vol.7」初日を聴いて
by 前島秀国
from medici.tv JAPAN
https://medicitv.jp/Review/Maejima_review/hYQd9
ライブ配信に思う
シリーズ初のライブストリーミング(同日同時刻)およびアーカイブ配信(公演後から数日視聴OK)となった本公演です。これには喜んだファンも多いですよね。参加したくても行けない人、500席チケットを入手できなかった人、東京から離れた遠方の人、海外ファン、興味あるけど二の足をふんでる人まで、うれしいニュースでした。また”世界中の最先端の現代(いま)の音楽を発信”している同コンサートだからこそ、グローバルに発信できたことは、今後の新しい方向性や転換点をつくるきっかけとなるかもしれません。
おそらくリハーサルから参加していたであろう撮影チームによる見事なカット割り。ライブ映像とは思えないほどに、複数のカメラたちが今フォーカスしたい楽器を見事にとらえ切り替えていきます。遠目に据え置いたステージ全体を映しただけのカメラワークではない、とても臨場感があります。編集いらずの映像クオリティです。また、楽器ごとに割り当てられたステージ集音マイク、最高品質のステレオ音像です。このままライブ盤として映像パッケージ化できるプロフェッショナルたちのお仕事に感嘆します。
とはいえ、映画館とスマホ画面での映画鑑賞の比較のように、体感できる温度差やコンパクト感といったものはあります。ステージマイクから拾った観客の拍手も、実際よりはこじんまりと聞こえたりします。そんなに盛り上がってなかったの? 満足してなかったの? そんなことはありませんよ。20日公演なんかでも、鳴り止まないカーテンコールに何度もこたえてメンバー一同ステージ登壇しています。
from 久石譲コンサート@WDO/FOC/MF 公式ツイッター
@joehisaishi2019
今の社会状況だったからではなく、今後もライブ配信は継続してもらえるといいなと思います。参加できなかった人が満たされる、興味あるけど躊躇していた人が行きやすくなる、コンサート参加した人が復習できる感動のおかわりができる、座っていた場所に関係ない楽器フォーカス映像で新しい気づきがある。結果、次のコンサートに行きたい人が増える。新しい体験をしてみたい人が増える。そうなればいいなと思います。
かくいう僕も、音楽的にはハテナな楽曲ばかりです。視点のあわないカメラレンズのように視界のすべてがぼやけている、耳に入っても通り抜けていってしまう。もっとピントをあわせるようにくっきりした視界になったなら、もっと楽曲を楽しむためのとっかかりや知識があったなら、と思います。でも、体験することが大切かなと思います。何かがひっかかった映画をリピート鑑賞するように、こんなのもありかなおもしろいと思えたなら、次のコンサートもまた行きたくなる。わからないけれど、なぜか強く印象に残ったり、わからないからこそ、深く記憶に刻まれることってあります。ライブ配信をとおして心理的な敷居が低くなったり、好奇心が芽生えたなら、それはきっと次につながります。
コロナ禍に思う
できうる対策はきちんととられています。こんなところまで気を配っているんだと、準備段階から本当に頭が下がります。CD販売コーナーはありましたけれど、数メートル手前から売られている商品のポスター掲示があって、机に陳列すると商品に人が群がったり手で触ったりするリスクを回避するためだと思います。喫茶コーナーやクローゼット預かりも閉鎖。…新譜CD先行発売に連動した先着サイン・握手会はもちろん、これから先出待ちなんて。受付にプレゼントやお手紙を預けること受けとることすら気をつかってしまう。
平時には当たり前だったことが、非常時には難しく奇跡のように思えてしまう。でも、過去も現在も未来も、想定しなかったトラブルやアクシデントは日常生活の中にいつも潜んでいます。非常時の今、新型コロナウィルスにリスクが集中しているだけです(だけですってことはないけれど)。ここは前向きに、この機会をつかって、自分の行動で起こすかもしれない影響、未然にリスクを減らすことができるかもしれない心がけ、プラス思考で(Links/Orbis思考で…つながり/環)いろいろ考えられたらいいですね。
たとえば、もしできるなら、コンサートを楽しみにした約1-2週間前は、大きな会食や飲み会をちょっと控える。実家への帰省を目前に体調管理・生活管理に万全を期すように。そうやって、大好きなアーティストやコンサートを守る、好きつながりで集まったお客さん同士を守る。そんな心のエチケットや輪が広がったらいいですね。ぜひそうしていきましょう!ファンみんなでコンサートの機会を守っていきましょう!(お願い)
コンサートに行けたことに感謝をこめて。
2020.12.01 Update!!
プログラムから久石譲の2作品「2 Pieces 2020 for Strange Ensemble」「Variation 14 for MFB」(世界初演)が公式チャンネルにて特別配信されました。