Disc. 久石譲 『肩の上の蝶 / Rest on Your Shoulder』 *Unreleased

2011年7月8日 中国公開

 

2011年 中国映画 「肩の上の蝶 (Rest on Your Shoulder)」
監督:張之亮(ジェイコブ・チャン) 音楽:久石譲 出演:陳坤(チェン・クン) 他

日本未公開作品

 

録音:2011年3月8日、9日 アバコスタジオ
演奏:東京ニューシティ管弦楽団

 

 

同映画は恋愛ファンタジーで3Dを駆使し、完成までに8年を費やした意欲作。中国国内のみならず東京や北海道富良野でも撮影を行った大人の童話となっている。

「海洋天堂」以来、2作目の中国映画の音楽担当。実は「肩の上の蝶」の音楽の制作しているときに東日本大震災が発生。だが久石譲はジェイコブ・チャン監督の期待に応えるため、7月8日の中国公開に間に合わせるため作業を中断することなく制作を続けたという。

監督の熱烈なラブコールによって実現した久石譲の音楽だけあり、随所に音楽が登場する曲数の多い作品。これは作品の「ファンタジー 恋愛 ロマンス」という設定からくるものでもあると思う。

ファンタジックで夢の世界へと誘う音楽。フルオーケストラ構成でありながら、とてもメルヘンチックな印象を受けるのはそのメロディーによるところが大きい。

メインテーマはワルツで書かれた音楽になっていて、優雅に流れるようでもあり、飛び跳ねるようでもあり、いろいろなモチーフで登場する。弦楽器や管楽器をつかったフルオーケストラ編成に加えて、コーラスもフィーチャーしたアレンジがエンドクレジットなどでも聴くことができる。混声合唱が伸びやかに歌うその音楽は、愛とロマンスの象徴。

その他シーン音楽も、心温まる、ファミリー映画のような旋律が特徴になっている。そして、管楽器とりわけピッコロなどの高音楽器を使用することで、コンセプトともなっているファンタジーや蝶のイメージを見事に表現している。ファゴットなどの低音楽器もシーンごとのコミカルさやファンタジックな世界の表現に一役かっている。

とても丁寧に作り上げられた映画音楽。映画本編の日本公開のみならず、映画音楽としてのサウンドトラックの発売も期待する作品。

 

JASRAC登録 M1~M45

 

 

肩の上の蝶1 

肩の上の蝶2

 

Info. 2011/06/08 [TV] NHK「おはよう日本」出演

6月8日(水) NHK総合テレビにて放送の「おはよう日本」

久石が、この度行うチャリティーコンサートについての想いと
7日から始まったリハーサルの模様などがO.A.されます。

放送日時:6月8日(水)

放送局:NHK総合テレビにて 6:45~7:30の間(5分間程度)

 

Score. 久石譲 「Melodyphony メロディフォニー -オリジナル・スコア-」 [スコア]

2011年6月6日 発行

映画をはじめとする様々な媒体のために久石が作曲した膨大な音楽の中から、ジブリ作品、北野作品といった久石の代表的な仕事はもちろん、映画、テレビ・ドラマ、CMなど、誰もが一度は聴いたことのある名作のアンソロジーです。

久石譲が全曲を編曲、監修した作曲家自身によるオフィシャルスコア。久石の映画音楽の楽譜がオーケストラ・スコアの形で公表されることは、これまでほとんどありませんでした。久石サウンドの秘密を探る絶好の楽譜となっています。

(メーカー・インフォメーションより)

 

 

WATER TRAVELLER for orchestra
オーケストラのための《水の旅人》

WORLD PREMIÈRE:
November 22, 1993 -Bunkamura Orchard Hall, Tokyo, JAPAN
Tokyo City Philharmonic Orchestra
Hong-Jae Kim, conduntor

ORIENTAL WIND for orchesta
オーケストラのための《オリエンタル・ウィンド》

WORLD PREMIÈRE:
(Version for piano and string orchestra)
November 3, 2004 -Green Hall Sagamiono, Kanagawa, JAPAN
(Version for orchestra)
August 3, 2005
Yokohama Minato Mirai Hall, Kanagawa, JAPAN
New Japan Philharmonic Orchestra
Joe Hisaishi, conductor

KIKI’S DELIVERY SERVICE for piano, percussion and strings
ピアノ、打楽器と弦楽のための《魔女の宅急便》

WORLD PREMIÈRE:
August 4, 2008 -Nippon Budokan, Tokyo, JAPAN
New Japan Philharmonic Orchestra
Joe Hisaishi, conductor

SAKA NO UE NO KUMO for orchestra
オーケストラのための《坂の上の雲》

DEPARTURES for violoncello and orchestra
チェロとオーケストラのための《おくりびと》

WORLD PREMIÈRE:
August 15, 2009 -MUZA Kawasaki Symphony Hall, Kanagawa, JAPAN
New Japan Philharmonic Orchestra
Joe Hisaishi, conductor

SUMMER for piano and orchestra
ピアノとオーケストラのための《サマー》

WORLD PREMIÈRE:
July 9, 2003 -Sumida Triphony Hall, Tokyo, JAPAN
New Japan Philharmonic Orchestra
Hong-Jae Kim, conductor

ORBIS for mixed chorus, organ and orchestra
混声合唱、オルガンとオーケストラのための《オルビス》

WORLD PREMIÈRE:
December 2, 2007 -Osaka-jo Hall, Osaka and Suntory Hall, Tokyo JAPAN (simultraneous performance by satellite)
(Osaka)
The Youth Orchestra for Beethoven’s 9th with a Cast of 10,000
Yutaka Sado, conductor
(Tokyo)
New Japan Philharmonic Orchestra
Kazumasa Watanabe, conductor

ONE SUMMER’S DAY for piano and orchestra
ピアノとオーケストラのための《あの夏へ》

WORLD PREMIÈRE:
October 30, 2001 -Aichi Prefectural Art Theater, Aichi, JAPAN
Central Aichi Symphony Orchestra
Ichiro Saito, conductor

MY NEIGHBOR TOTORO for orchestra
オーケストラのための《となりのトトロ》

WORLD PREMIÈRE:
March 17, 2002 -Iwate Prefectural Hall, Iwate, JAPAN
New Japan Philharmonic Orchestra
Hong-Jae Kim, conductor

 

 

Joe Hisaishi | Melodyphony

[収録曲]
水の旅人 (映画『水の旅人 侍KIDS』/大林宣彦/1993年)
Oriental Wind (CM サントリー緑茶飲料「伊右衛門」/2004年– )
魔女の宅急便 (映画『魔女の宅急便』/宮崎駿/1989年)
坂の上の雲 (NHKドラマ『坂の上の雲』/2009–11年)
おくりびと (映画『おくりびと』/滝田洋二郎/2008年)
Summer (映画『菊次郎の夏』/北野武/1999年)
Orbis (第25回「サントリー1万人の第九」委嘱作品/佐渡裕、他/2007年)
あの夏へ (映画『千と千尋の神隠し』/宮崎駿/2001年)
となりのトトロ (映画『となりのトトロ』/宮崎駿/1988年)

 

オーケストラ(合唱含む)スコア
256ページ
菊倍判 並製本
定価:5,000円(税抜)
出版社: Schott Music Tokyo

 

 

◎音源は久石譲『Melodyphony メロディフォニー 〜Best of JOE HISAISHI〜』に収録されています。

久石譲 『メロディフォニー』

 

Info. 2011/06/06 [楽譜] 久石譲 「メロディフォニー」 オーケストラ・スコア 発売

久石譲が全曲を編曲、監修した作曲家自身によるオフィシャルスコア
ジブリ作品、北野作品といった久石の代表的な仕事はもちろん、
映画、テレビ・ドラマ、CMなど、誰もが一度は聴いたことのある名作のアンソロジー

“Info. 2011/06/06 [楽譜] 久石譲 「メロディフォニー」 オーケストラ・スコア 発売” の続きを読む

Info. 2011/06/02 久石譲、震災チャリティ公演ツアー・スタート

6月9日、東京国際フォーラムホールにて<久石譲 3.11チャリティコンサート>が開催された。この公演は、4月末に気仙沼、陸前高田、大船渡を訪れた久石譲が、被災地の学校でピアノや楽器が流された現状を見て、音楽家としての強い想いから企画。公演に先立ち、久石譲は「震災後、各所で癒しや和みをテーマにしたチャリティコンサートがいくつか開催されましたが、もうそんな時期では無いんじゃないだろうか?と思いました。今、音楽家として本来、伝えなければいけない事があるのでは?」と公演開催に至った経緯を話す。

久石譲が静かに力強くタクトを下ろすと1曲目の「風の谷のナウシカ」のメロディが奏でられる。舞台後方設置された巨大スクリーンには、映画のシーンが映し出される。この日のコンサートは、久石譲が、これまでに手がけた映画音楽にあわせ、それぞれの映画のシーンを上映する映像と音楽のコラボレーション。これまで、ジブリ作品とのコラボ公演はあったが、他の作品を交えた全編、自身の映画音楽と映像だけで構成するコンサートは初めての試みだ。

“Info. 2011/06/02 久石譲、震災チャリティ公演ツアー・スタート” の続きを読む

Disc. 久石譲 『MAZDA BGM 〜Heart of Mazda〜』 *Unreleased

2011年6月1日~2012年5月31日 CM放送

 

MAZDAグローバルブランドキャンペーン
オリジナルCM音楽ならびにオリジナルムービー用音楽

MAZDA「SKYACTIVE TECHNOLOGY」ショート・フィルム音楽
監督:李相日
音楽:久石譲

レコーディング:2011年4月、Bunkamuraスタジオ

 

 

CM音楽は30秒程度、ピアノの軽快かつ綺麗なメロディーにストリングやマリンバなどが小刻みにリズムを刻んでいる。開発者、関係者、技術者のインタビュー・エピソードからなるオリジナルムービーは社内用・販促用だろうか。

オリジナルムービー内のBGMでは同曲をモチーフに展開されている。メロディーがチェロ、フルート、オーボエ、ピッチカートなどいろんなバリエーションで登場し、そしてピアノもCM版とは異なるしっとりと美しい調べとなっている。

一方でCM版よりもリズミカルなストリングの軽快なバリエーションもある。またテーマ曲に沿った別のBGMを聴くことができる。

CD化されていない未発売曲。

 

JASRAC登録 M1~M14

 

 

mazda heart of mazda マツダ