Info. 2023/04/22 《速報》 「Joe Hisaishi in Concert」久石譲コンサート(シンガポール)プログラム

Posted on 2023/04/22

2023年4月19-21日、久石譲コンサートがシンガポールで開催されました。2020年に初登場して以来3年ぶり2度目です。共演オーケストラはふたたびシンガポール交響楽団です。また本公演は当初2日間2公演で組まれていましたが、数か月後に+1日1公演の追加も発表されるほどの大歓迎&大盛況ぶりとなりました。 “Info. 2023/04/22 《速報》 「Joe Hisaishi in Concert」久石譲コンサート(シンガポール)プログラム” の続きを読む

Overtone.第92回 映画音楽とTV音楽、サウンドトラックの楽しみかた

Posted on 2023/04/20

ふらいすとーんです。

たくさんの映画音楽を手がけてきた久石譲です。テレビドラマも含めてもう数が多すぎて数えることすら、、これまでに映画約90本、TV約40本、ゲームなどもあわせてサウンドトラック関連約190枚でした(ふらいすとーん調べ)。こうなると「久石譲のサントラよく聴いてる」なんてつぶやかれても、まったくどれのことだか予想できないほどです。

よし、今日は久石譲のサントラから聴こうかな。そう思ったときどう選んでいますか?好きな作品、好きな楽曲、オーケストラもの、ピアノが聴けるもの、シンセサイザーでいきたい、この年代が好み、いろいろあると思います。ここに加えて、映画とTVのサントラに境界線を入れてみます。

今回は映画音楽とTV音楽、サウンドトラックの楽しみかたです。無意識に選んでいたことのヒントがあるかもしれません。ざっとテーブルに並べてみましょう。トランプを並べたって54枚、UNOでも108枚、全然足りません。主要なものから選んで分けてみます。

 

映画

赤狐書生 サントラ 久石譲映画 二ノ国 サウンドトラック 久石譲海獣の子供 サントラ 久石譲妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III オリジナル・サウンドトラック花戦さ オリジナル・サウンドトラック家族はつらいよ2 オリジナル・サウンドトラック家族はつらいよ オリジナル・サウンドトラック 久石譲小さいおうち 久石譲かぐや姫の物語 サウンドトラック久石譲 風立ちぬ サウンドトラック久石譲 奇跡のリンゴ オリジナル・サウンドトラック久石譲 東京家族 オリジナル・サウンドトラック久石譲 天地明察 オリジナル・サウンドトラック久石譲 『ラ・フォリア パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』久石譲 悪人 オリジナル・サウンドトラックウルルの森の物語 久石譲 麻衣久石譲 私は貝になりたい オリジナル・サウンドトラック久石譲 おくりびと オリジナル・サウンドトラック久石譲 崖の上のポニョ サウンドトラック久石譲 崖の上のポニョ イメージアルバムマリと子犬の物語 オリジナル・サウンドトラック久石譲 『トンマッコルへようこそ オリジナル・サウンドトラック』久石譲 『男たちの大和 オリジナル・サウンドトラック』ハウルの動く城 サウンドトラックイメージ交響組曲 ハウルの動く城久石譲 壬生義士伝 オリジナル・サウンドトラック久石譲 オーケストラストーリーズ となりのトトロ久石譲 めいとこねこバス サウンドトラック久石譲 Dolls久石譲 Castle in the sky 天空の城ラピュタ・USAヴァージョンQUARTET カルテット久石譲 千と千尋の神隠し サウンドトラック久石譲 千と千尋の神隠し イメージアルバムBROTHER久石譲 川の流れのようにはつ恋 オリジナル・サウンドトラック菊次郎の夏 サウンドトラック久石譲 時雨の記HANA-BI サウンドトラック久石譲 交響組曲 もののけ姫久石譲 もののけ姫 サウンドトラック久石譲  パラサイト・イヴ久石譲 もののけ姫 イメージアルバム久石譲 Kids Return久石譲 水の旅人 オリジナル・サウンドトラック久石譲 Sonatine ソナチネ久石譲 はるか、ノスタルジィ久石譲 B+1 映画音楽集久石譲 紅の豚 サウンドトラック久石譲 紅の豚 イメージアルバム久石譲 あの夏、いちばん静かな海。久石譲 ふたり久石譲 仔鹿物語久石譲 タスマニア物語 オリジナル・サウンドトラック久石譲 釣りバカ日誌2久石譲 魔女の宅急便 サントラ音楽集ヴィナス戦記 オリジナル・サウンドトラック久石譲 ヴィナス戦記 イメージアルバム久石譲 となりのトトロ サウンドトラック集久石譲 となりのトトロ イメージ・ソング集久石譲 漂流教室 オリジナル・サウンドトラック久石譲 恋人たちの時刻 オリジナル・サウンドトラック久石譲 天空の城ラピュタ シンフォニー編 大樹久石譲 天空の城ラピュタ サウンドトラック久石譲 天空の城ラピュタ イメージアルバム 空から降ってきた少女久石譲 交響組曲「アリオン」久石譲 アリオン サウンドトラック久石譲 アリオン イメージアルバム久石譲 Wの悲劇 オリジナル・サウンドトラック久石譲 『風の谷のナウシカ サウンドトラック』久石譲 風の谷のナウシカ シンフォニー編 風の伝説久石譲 風の谷のナウシカ イメージアルバム 鳥の人

 

TV

久石譲 TBS系 日曜劇場 この世界の片隅に オリジナル・サウンドトラック二ノ国 II レヴァナントキングダム オリジナルサウンドトラック久石譲 NHKスペシャル 深海の巨大生物 オリジナル・サウンドトラック久石譲 女信長 オリジナル・サウンドトラック二ノ国ninokuni久石譲 坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 総集編久石譲 坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 3 二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック久石譲 『坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 2 』久石譲 坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 1 久石譲 太王四神記 オリジナル・サウンドトラック 2 太王四神記 オリジナル・サウンドトラック vol.1久石譲 風の盆NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体III ~遺伝子・DNA サウンドトラック Vol.2 Gene 2久石譲 NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体III〜遺伝子・DNA サウンドトラックVol.1 Gene久石譲 ぴあの オリジナル・サウンドトラック Volume 2久石譲 NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体II 脳と心/BRAIN&MIND サウンドトラック 総集編久石譲 ぴあの オリジナル・サウンドトラック Volume 1久石譲 NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体II 脳と心/BRAIN&MIND サウンドトラック Vol.2久石譲 NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体II 脳と心/BRAIN&MIND サウンドトラック Vol.1久石譲 天外魔境2久石譲 驚異の小宇宙・人体 SPECIAL ISSUE~THE UNIVERSE WITHIN久石譲 NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 Vol.2久石譲 NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 Vol.1

 

 

映画サウンドトラックの楽しみかた

  • 約2時間の映画を音楽で体感できる
  • 曲順も曲尺も映画にならう
  • あのワンシーンがよみがえる
  • シリーズ作品は音楽も発展する
  • 音楽監督の真髄をみる

 

TVサウンドトラックの楽しみかた

  • 全何話で使われた音楽を一曲ごとに
  • 切り貼りで使われたものもきれいに
  • 曲順はアルバムのバランスから
  • 曲尺は長めで起承転結に一曲仕上げ
  • 曲ごとに使用頻度が変わる
  • シリーズ作品は音楽も発展する
  • イメージアルバムに通じる
  • ドキュメンタリー音楽は〇〇がない

 

 

ぱっと思いつくところを書いてみました。ここからは作品ごとにいくつかピックアップして、少し具体的なことをレビューしていこうと思います。

 

 

CASE.『花戦さ』(2017)

映画本編127分、サウンドトラック44分です。収録曲のうち複数シーンに同曲一部が使用されていたりもします。映像の半分くらいに音楽がついた作品と言えそうです。曲数23曲と多いのに計44分です。1分,2分の曲が多い、音楽ファンとしてはもっと長く続きを聴きたいところですが、それだけにムダのない音楽のつけ方になっているとも言えます。

久石譲が映画全体から音楽構成していることは周知です。この作品でいうと、メインテーマ「花戦さ」実は映画ストーリーを振り返る絵巻物のようにいくつかの主要楽曲から再構成されています。Discレビューに詳しく記しています。メインテーマのモチーフとしては1,2分なんだけれど、エンドロール用に約5分の曲尺が必要だったことも一因でしょう。この手法はハリウッド映画にも定番で、定番どころかあちらのエンドロールはすこぶる長い、10分くらいあったりします。映画を追体験するようにエンドロールに楽曲をつなげて流しています。あっ、久石譲のこの作品のように再構成(アレンジが異なる)ではないです。本編で大切な主要楽曲たちがここで流れるんですが、なのにそこにサントラ未収録曲がある…なんてよくある話です。ハリウッド映画はサントラ完全収録しようと思ったら2枚組しないとキャパ足りない。

 

 

CASE.シリーズもの/全何話もの

映画『家族はつらいよ』シリーズ、GAME・映画『二ノ国』シリーズなど、シリーズを重ねるごとにメインテーマがバージョンアップしたり、新しいサブテーマが誕生したり、従来とは異なる物語や舞台から楽曲たちが生まれたり。作品を線で聴いていくとおもしろいです。

もうひとつ放送回数(全何話/時間)に注目してみます。テレビドラマ『この世界の片隅に』は1クール全9話です。一方、韓国ドラマ『太王四神記』は全24話です。日本のテレビドラマでいうと2クール分(1クール全10-12話)に相当します。時代ものといったこともあって大河ドラマのように幼少期から大人期までめまぐるしく展開していきます。この作品に2枚のサウンドトラックは必然と言えそうですね。NHK連続テレビ小説『ぴあの』は全156話です。1話15分で半年間計2,340分…なんのことかさっぱり…簡単にすると毎週90分ドラマを半年間やってるくらいの時間計算になります。なんと!それなのにサントラは2枚しかない。久石譲はこの作品のために5枚出せるくらい曲書いたというエピソードもありますが、残念ですね、直近の朝ドラだと平均Vol.3くらいまでリリースされるようになっていますね。物語として大きく展開しない(例えば幼少編・青春編、例えば故郷編・東京編とか)のもあったのか、どうなんでしょう。サントラ2枚に抜粋でドラマを彩った曲がちが収録されています。

NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』は全13話です。期間は足掛け3年の3部構成です。それだけじゃありません。1話90分です、民放でいったら2時間ドラマに匹敵します。CMを挟まない凝縮度で第1部5回、第2部4回、第3部4回、それぞれ12月の約1ヶ月間を使って集中放送されました。”スペシャル”とわざわざ銘打って大丈夫です。3部構成だからサントラも3枚、よくわかります。

 

 

CASE.『太王四神記』(2007)

久石譲の独壇場といったところでしょうか。このサントラの人気が衰えない(新しいファンも掴む)のは、なんといっても聴きごたえがあるからだと思います。分厚いフルオーケストラ・サウンドとシンセサイザーのブレンドも絶妙です。主要テーマ曲もしっかり登場人物ごとにカラーが鮮明で、なおかつ多彩なアレンジ・バージョンもあります。そして一曲ごとに楽曲構成も起承転結で作られています。

テレビドラマ本編では、いくつかの未収録楽曲や、いくつかの未収録バージョンも使われています。「ヒョンゴのテーマ」のシンセバージョン、「ファチョン会」のピアノ+弦楽バージョン、「タムドクのテーマ」のチェロ独奏、フェアライトと幻想的なコーラス曲などなど、すごい充実ぶりです。

ひと言付け加えると、この時代はオーケストラ対抗配置ではなく通常配置をとっています。”この作品はあえてメロディをユニゾンさせて線を太くしている”と過去インタビューにあったと記憶していますが、だから精緻なオーケストレーションというよりは、とにかく旋律の線が太い、ダイナミックで勢いのある曲たちに仕上がっています。

TV音楽のデメリットからみると、この作品もカットに合わせて曲の切り貼りがされています。そんなに多くはなかったと思いますが、うわっとビックリする曲展開になっていたりします。しかも中途半端に切り貼りが上手いもんだから、もともとそういう曲なのかな?と思ってしまいかねない良し悪しです。原曲パートがABCDEとあるところ、まだBの途中でブチっと切れてとかなら切り貼りしたとわかるところ、ACEとウルトラな展開をしてしまうからビックリしてしまう、そんな感じです。(これを作曲家のせいに勘違いされて、曲の展開が強引とかちょっと極端じゃない?!、なんて言われたくはないところです。サントラ聴いてね!!)

 

 

CASE.『この世界の片隅に』(2018)

連続ドラマとしては『坂の上の雲』以来9年ぶりです。曲が切り貼りされることはTVドラマの性(SAGE)ですが、この作品ではそうされることを織り込み済みといわんばかりの楽曲づくりになっています。どう切り取られても大丈夫なように、なんならカチッと切り取りしやすいように。そのあたりDiscページのレビューに記していたと思います。興味あったらぜひ見てください。

TV音楽のメリットにもふれておきましょう。ドラマ本編では「すずのテーマ」の繊細で愛らしいグロッケンら打楽器バージョンや、牧歌的でほのぼのとした木管&ピッツィカートバージョンなどが、シーンに合わせてセレクトされています。1コーラス30秒くらいで歌いきれるメロディーです。実はサウンドトラックには一曲のなかの1コーラス目、2コーラス目というように楽器や曲想を変えた自然な曲展開で仕上げられています。後半はオーケストラに広がっていきます。なんなら別トラック「すずのテーマ~望郷~」の1コーラス目はフルートソロ、2コーラス目はピアノソロです。、、もしこれが『花戦さ』のような映画だと、30秒ごとに4曲4バージョンでトラックされることになりかねない。映画音楽の場合、映像とそのシーンに当てる音楽はひとつの解です。でも、テレビドラマ音楽の場合は映像と楽曲の組み合わせに無数の可能性が出てきます。そこがおもしろいところです。作曲家は映画音楽とドラマ音楽を確実に分けて、手法を切り替えて、作曲に臨んでいると思われます。(偉そうに言うな!)…久石譲が「作曲は論理的でなければならない」と常々言っているのはこういったケースにも…(だから偉そうに言うな!)

テレビドラマの場合、2時間の映画と違って連続ドラマ計約10時間のために、シーンごとに専用の音楽を書いていくことはできません。事前に物語や脚本からイメージした曲を用意して、あとは選曲家や音響監督に委ねられることになります。久石譲がテレビ音楽を頻繁に請けないのは、こういった制作期間や曲数の問題と、曲を託せる信頼できる選曲家の問題などがありそうです。映画は音楽監督としてどのシーンにどの音楽をという采配も含めて曲を作っていきます。作曲から映像につけるまで全ての決定権を握っている音楽監督と、テレビ音楽の大きな違いが曲づくりにも表れてきます。

なんか逸れてきた、何が言いたかったのかな、そう、少し戻って、事前にイメージして曲をつくっていきます。テレビドラマのこの手法は、スタジオジブリ作品でいうイメージアルバムに近いとも言えます。曲尺も曲想もあまり制約がない。遊びが多い、自由度が高い。もちろん完成品として使うことを前提に打ち合わせも詰めたうえ、イメージアルバムよりは確度も高くなり、使われない曲ということもありません。

 

 

CASE.『坂の上の雲』(2009-2011)

3年間、3部構成、3枚+総集編です。どんどん歴史が動いていくドラマ、それぞれに必要な曲も変わっていき増えていきます。主要楽曲のアレンジ・バージョンも充実していますし、各部のキーとなる楽曲も登場しています。この作品で特筆すべきは、あわせ技の極意だったということです。『太王四神記』や『この世界の片隅に』などのように、世界観や登場人物からテーマ曲が書かれ適時くり返し使われる主要楽曲と、第〇部第〇話の特別なシーンにしか流れないキー曲、そのふたつが並列している。まるで映画のようにそのシーンのためだけに書かれた曲があって、しかも曲尺もたっぷり長い、なんと贅沢な音楽優生だったことでしょう。音楽:久石譲の扱いもまたスペシャルだった作品です。そんなことができるのはNHKのスペシャルな力でしょうか。

 

 

CASE.『NHK シリーズ深海』(2013)

ドキュメンタリー番組のための音楽です。映画やドラマと決定的に違うところ、脚本がない。ストーリーや登場人物に左右されないから、ほぼほぼ久石譲イマジネーションで築かれています。テレビドラマとはまた違った方向でイメージアルバムに通じると言えるかもしれませんね。物語の展開や、登場人物の喜怒哀楽に沿う必要のない、「深海」という大きなテーマだけで創作されています。「深海のテーマ~コミカル~」「深海のテーマ~悲劇的~」「深海のテーマ~勇壮に~」なんてないですもんね。

そうですね、純度の高い久石譲オリジナル・アルバムに近い、そのくらい僕は思っています。なかなか推してる人に巡り合えませんが、久石譲の作家性とエンタメの遊び心がいい塩梅で拮抗したアルバムだと思います。そうかな?と思う人も『Deep Ocean』もそのポジションにあると言えば、まあ少しくらい話聞いてやってもと思ってくれるでしょうか。ネクストシリーズの『ディープ オーシャン』にもこのアルバムからの曲は継がれ使用されています。

 

 

CASE.『二ノ国』(2011/2018/2019)

久石譲が音楽を担当した作品のなかで、今現在一番シリーズを重ねている作品です。あわせて今現在唯一、ゲームから映画へとメディアミックスで広がった作品です。約10年近く関わるなかで作曲手法や演奏アプローチも変化していたりおもしろいです。世界観とイマジネーションでフルオーケストラ響かせた初期2作品は、楽曲構成も充実の起承転結です。挙げていいなら『イメージ交響組曲 ハウルの動く城』と肩を並べるくらいの輝きと漲りを感じます。2018年次作では、ゲーム内でループして流れることを想定して書かれた手法、モチーフ・楽曲・音色のカラフルな多彩さ、演奏アプローチのレベルなど、久石譲もまた新しいフィールドを進んでいます。そして、GAMEの世界から映画の世界へと広がった作品は、一貫したメインテーマ(全作品でバージョンが違う)と、過去作の楽曲からもクロスミックスさせた美味しいとこどりビュッフェ状態。

好きな一曲にフォーカスしても、アレンジが変わっていたり、胸躍る装飾フレーズが追加されていたり。楽曲たちがレベルアップするごとに、僕らリスナーの楽しさもまたレベルアップしていく。ゲームから親しんだ人は映画の選曲とアレンジにうれしくなり、映画から入った人はゲームサントラで一曲きれいに聴いてみたいと好奇心まし。ぜひDiscレビューをアイテムに二ノ国音楽クリアを目指してみてください。完全攻略本はムリですがスタートアップガイドくらいにはなると思います。

 

 

CASE.スタジオジブリ作品

最後はこうなります。行き着くところはこうなります。やっぱり”ジブリ最強”としか言えないところが確かに存在します。

第1フェーズ、作品の世界観からイメージアルバムを制作します。キーワードをもとに久石譲のイマジネーション全開です。本編にそのまま使用するわけではない、曲尺も曲想も制約がない、完成使用品じゃないからこその好奇心と探求心の原石です。いつも新しいジブリ×久石譲を生み出している原石です。ここでとても注目なのは、脚本の制約もこの時点ではないということです。宮崎駿監督は製作と絵コンテ(脚本)が同時進行という特殊な方法論をとっています。作り始めた頃、まだ映画がどう進むのか、どういうキャラクターが活躍するのかわかっていない。わかっていないのは久石譲も同じ、だからスタジオジブリ作品はとりわけ作品の世界観に音楽をつけている、ピュアに世界観から音楽もスタートしている、と言いたいわけです(僕のこだわりなわけです)。

第2フェーズ、イメージアルバムという原石を磨きながら映画音楽として完成していきます。ここで音楽作品としての比重は少し下がります。カットに合わせた曲尺に縮められたり、セリフやシーンテンポに合わせて曲想が変わっていく。一方では、映像があるからこそ動きと音楽が完全にシンクロする楽曲もここで誕生する。はたまた、イメージアルバムでは離れていた曲がくっついて新しい一曲にミラクルに。そりゃクオリティもワクワクも上がってしまうわけだ。そんなことされたら心臓がいくつあっても足りない射抜かれてしまうわけ。

このとき音楽監督の真髄です。TV音楽の選曲家方法と決定的に違うところです。イメージアルバム楽曲からのエディット、新しく必要な作曲、映像とのマッチング、映画全体から設計して音楽のいる箇所いらない箇所。作曲から映像につけるまでのその全ての決定権を握っている音楽監督だからこそできる。曲を聴いただけであのシーンが思い浮かぶ、これもまたスタジオジブリ作品に顕著で誰しも共感ポイントかもしれません。それは世界観×映像×音楽、印象に刻みこむ黄金方程式は群を抜いています。

「映画の音楽は監督のもの」そうよく言われます。でも、素人の僕からするとTV音楽のほうはさらに作曲家の手を大きく離れているように思ったりします。楽曲が使われる場所も委ねられる、楽曲ごとの使用頻度もお任せになる。この曲イチ押しだったもっと使ってほしかったな、なんてことも起こるかもしれない。もちろん、この曲こんなふうに使ってくれてありがとう、もある。はいって提出して、作品完成まで四つに組むことはあまりないですよね。はい、裏返しましょう。映画音楽の場合、音楽監督の役割、映像×音楽の親密、さらにはスタジオジブリ作品の監督×作曲家の黄金タッグ。

第3フェーズ、シリーズ作品ではないけれど、オリジナル映画から発展した『ラピュタ 北米版』や『めいとこねこバス』は音楽もバリエーション豊かになっています。また映画のあと延長線上に制作されたシンフォニーアルバムやヴォーカルバージョン、ますます多種多彩に豊かになっていきます。

第4フェーズ、映像や物語から離れて音楽作品として再構築します。イメージアルバムからサウンドトラックまでクオリティの上がった楽曲たちを、ブラッシュアップしてまた起承転結のある一曲に仕上げるわけです。時にそれは久石譲オリジナル・アルバムとして時代の手法にならい(アレンジがそのアルバムに沿っている)、時にそれは演奏会用作品として輝いていきます。愛されつづける映画作品、聴かれつづける映画楽曲、だから何度も演奏される、だから何度もアップデートされる。

第5フェーズ、交響組曲として作品をのこす。クラシック音楽でバレエ作品から音楽だけを組曲化してきたように正統な継承を行う。スタジオジブリ作品が映画としてのこることは揺るぎません。そこへ音楽だけでもかたちにする。もっともっと世界中のオーケストラで広く演奏できるベーシックなオーケストラ編成で、譜面も出して、演奏や聴く機会を広げていく。今現在、作品ごとの交響組曲化と世界ツアー「ジブリコンサート」とふたつが並走しています。ポイントなのは、2017年から始まった世界ツアーも回を重ねるごとに細かく修正されバージョンが改訂されているということ、そして交響組曲のそれとオーケストレーションが最終的にニアイコールになるように同時進行的に磨かれているということです。ジブリ最終形態へと進化を続けています。

「久石譲の半分はジブリでできています」(CMみたい)。……そんなことないよ、全体の映画本数からしたら2割にも満たないじゃないか。そうなんです。でも作品にしている数、アルバムにしている数、アルバムに収録している曲数からすると、あながち誇大広告なキャッチコピーとは言えないかもしれない(小声)。いや堂々と胸を張って言おう、久石譲はスタジオジブリ作品をオリジナル作品と同じところに見ている、と思っています。ふつうの映画音楽とは思っていない、エンターテインメントだけとも思っていない、その時代の100%の作家性を注いできた。そして未来へ100%の音楽性を目指して今なお注いでいる。ジブリ×久石譲の流儀がここにあります。

「久石譲はジブリだけじゃない」という人の気持ちもよくわかります。ジブリだけで語ってほしくないなって思いますよね。でもジブリをなくして語れないこともまた事実なんです。スタジオジブリ音楽があるから久石譲のコンテンポラリーな交響曲やオリジナルアルバムもファンを魅了している。どちらも浴びているからリスナーの耳も広がり音楽の幅も広がっている。スタジオジブリ作品は映像も音楽も教典といっていいほど世界中のクリエイターに影響を与えています。いい映画あっての映画音楽の命です。でも、久石譲が楽曲の火が消えないように生かし続けてきたこともまた大きい、ここにも光をあてたい。ジブリ×久石譲はレガシーです。

 

 

よし、今日は久石譲のサントラから聴こうかな。どう選んでいましたか?これまで無意識に選択していたことのヒントがあったかもしれません。なんとなく共感できるところもあったならうれしいです。ジブリしか聴いたことない人に未開拓なサントラの魅力を伝えるヒントはあったかな?? 言葉にできたら、誰かにおすすめするときも説明しやすくなりますよね。自分が一番そう思いながら書きたいまま書いてきました。

 

それではまた。

 

reverb.
サントラって楽しい。ジブリの文量が半分を占…ってことはなかったと思う。

 

 

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

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Info. 2023/04/14 久石譲「Mother’s Broom」New Music Video公開

Posted on 2023/04/14

久石譲オフィシャルYouTubeチャンネルに、新しいミュージックビデオ「Mother’s Broom (from Kiki’s Delivery Service)」が公開されました。この楽曲は新録音で同日音源も配信リリースされています。

ぜひご覧ください。 “Info. 2023/04/14 久石譲「Mother’s Broom」New Music Video公開” の続きを読む

Info. 2023/04/14 久石譲「Mother’s Broom (from ‘Kiki’s Delivery Service’)」先行配信/デジタルリリース

Posted on 2023/04/14

久石譲「Mother’s Broom (from ‘Kiki’s Delivery Service’)」が先行配信されました。サブスクおよび各プラットフォームでデジタルリリースです。この楽曲は「かあさんのホウキ(映画『魔女の宅急便』より)」の新バージョンです。 “Info. 2023/04/14 久石譲「Mother’s Broom (from ‘Kiki’s Delivery Service’)」先行配信/デジタルリリース” の続きを読む

Info. 2023/04/13 久石譲「Merry-Go-Round of Life」 (Visualizer) Music Video公開

Posted on 2023/04/13

久石譲オフィシャルYouTubeチャンネルに、新しいミュージックビデオ「Merry-Go-Round of Life (Visualizer)」が公開されました。

この楽曲は3月31日に先行配信「人生のメリーゴーランド」(映画『ハウルの動く城』より)の新バージョンです。レコーディング風景バージョンのミュージックビデオも同日公開されています。 “Info. 2023/04/13 久石譲「Merry-Go-Round of Life」 (Visualizer) Music Video公開” の続きを読む

Info. 2023/04/03 舞台「となりのトトロ」英国演劇賞の最高峰オリヴィエ賞で最多6冠! 今秋、再演も決定!(Web各種ニュースより)【4/8 Update!!】

Posted on 2023/04/03

舞台「となりのトトロ」英国演劇賞の最高峰オリヴィエ賞で最多6冠! 今秋、再演も決定!

英国演劇界で最も権威のある「ローレンス・オリヴィエ賞」の授賞式が4月2日(現地時間)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われ、スタジオジブリのアニメーション映画「となりのトトロ」を舞台化した「My Neighbour Totoro」が、最優秀作品賞、演出賞、衣装デザイン賞など最多の6部門を受賞。

また、今年11月からロンドンのバービカン劇場で再演されることも決まった。 “Info. 2023/04/03 舞台「となりのトトロ」英国演劇賞の最高峰オリヴィエ賞で最多6冠! 今秋、再演も決定!(Web各種ニュースより)【4/8 Update!!】” の続きを読む

Info. 2023/04/01 《速報》 「CINEMA:SOUND JOE HISAISHI IN CONCERT」久石譲コンサート(ウィーン)プログラム 【4/6 Update!!】

Posted on 2023/04/01

2023年3月30日、久石譲コンサートがオーストリア・ウィーンで開催されました。共演はウィーン交響楽団です。そして会場は、あのウィーンフィル・ニュー・イヤー・コンサートが行われるウィーン楽友協会です。歴史的な黄金ホールデビューです。

当初はアレクサンドル・デスプラによる公演が予定されていましたが、予期せぬスケジュールの都合により延期、そこへ新しいスケジュールとして発表されたのが久石譲コンサートです。この新しい映画音楽シリーズ「CINEMA:SOUND」はこのたびウィーン交響楽団のシーズンプログラムに開設、記念すべき1回目の登場が久石譲となりました。次年のアレクサンドル・デスプラへと続いていきます。 “Info. 2023/04/01 《速報》 「CINEMA:SOUND JOE HISAISHI IN CONCERT」久石譲コンサート(ウィーン)プログラム 【4/6 Update!!】” の続きを読む

Info. 2023/04/19-21 「Joe Hisaishi in Concert」久石譲コンサート(シンガポール)開催決定!! 【4/5 update!!】

Posted on 2022/12/16

2023年4月20,21日、久石譲コンサートがシンガポールで開催されます。2020年に初登場して以来、3年ぶり2度目になります。共演オーケストラはふたたびシンガポール交響楽団です。 “Info. 2023/04/19-21 「Joe Hisaishi in Concert」久石譲コンサート(シンガポール)開催決定!! 【4/5 update!!】” の続きを読む

Info. 2023/04/04 ローレンス・オリヴィエ賞で6冠 舞台『となりのトトロ』は「演劇として完成された」歴史的な作品(Web SPICEより)

Posted on 2023/04/04

ローレンス・オリヴィエ賞で6冠 舞台『となりのトトロ』は「演劇として完成された」歴史的な作品

スタジオ・ジブリの名作アニメ映画を舞台化した、舞台『となりのトトロ』。2022年10月8日から2023年1月21日まで、イギリス・ロンドンのバービカン劇場で上演された本作は、2月12日に発表された演劇賞「第23回WhatsOnStage Awards」で最優秀演出賞など最多の5冠を獲得するなど、今なお大きな話題を呼んでいる。さらに、英国演劇界で最も権威のある「ローレンス・オリヴィエ賞」には、演出賞など最多9部門にノミネートされ、最多の6冠という快挙を成し遂げた。日本での上演については何も発表されていない状況であるが、世界的に高い評価を得ている作品ということもあり、関心を寄せている日本の演劇ファンは多いのではないだろうか。そこで、今回は、2022年末にロンドンで本作を観劇した、イープラスの牛田直人氏に観劇を通して感じた本作の魅力を聞いた。

 

 

本作は、映画で音楽を手がけた作曲家の久石譲が舞台化を提案し、宮﨑駿監督がこれを快諾したことで始まったプロジェクト。久石がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビが共同製作した。

まず、牛田氏は「正直にいうと“アニメ作品の舞台化”を想像して観に行ったので、全く違う仕上がりの作品に驚き、素直に感激したというのが最初の感想です」と話す。

「アニメや漫画などを舞台化した作品というのは、舞台を観ていてもその原作の“絵”が浮かぶものだと僕は思っています。ですが、『トトロ』はそれが全くなかった。もちろん、映画の象徴的なシーンは登場しますし、そこへのリスペクトは感じるのですが、一つの演劇として全編楽しめたというのが素晴らしいと思いました」。

そう感じたのは、長い歴史を持ち、常にクオリティーの高い作品を作り続けてきたRSCが製作したということも大きかったようだ。

「僕自身は、RSCについてそれほど予習をしていたわけではないのですが、それでも作品から演劇に対するリスペクトを強く感じました。『トトロ』には表現するのが難しいようなシーンも出てきますが、それも演劇として成立させている。“舞台化”“実写化”と簡単に言ってはいけないなと思いました。これまでもいわゆる2.5次元作品やアニメ原作の舞台は観てきましたが、それは初めての感覚でした」。

2022年に日本で上演されたジョン・ケアード演出の舞台『千と千尋の神隠し』も演劇的手法を多用し、高い評価を得たが、それともまた違うと牛田氏はいう。

「もちろん『千と千尋の神隠し』も素晴らしい作品でしたが、僕は『ああ、あのシーンはこう表現するんだ』と、舞台表現と映画のそのカットをすり合わせながら観ていた感覚がありました。ですが、それが『トトロ』にはなかった。しかも、僕は英語のセリフを全ては理解できていなかったと思いますが、それでも細かな心情表現まで芝居で理解できた。それは、演劇的な演出と演者さんの力なのではないかと思いました。それから、これは『千と千尋の神隠し』も同じだとは思いますが、日本に対するリスペクト、原作に対するリスペクトも非常に感じました」。

演出という点で気になるのは、やはりトトロやネコバスの表現だ。

「ネタバレになるので詳しくはお話ししませんが、小トトロも中トトロも大トトロも見事に再現されています。特に、メイが草むらを抜けた先で大トトロに遭遇するシーンやバス停でトトロに傘を渡すシーンなどは、そのまま舞台で表現されています。すごいの一言ですし、ぜひ観ていただきたいシーンです」。

そうしたシーンを実現することができたのは、「操演(そうえん)の技術の高さがあったから」。作品世界を作り上げるため、本作ではパペットを多用しているが、それが大きな感動を呼んでいるという。

「現代の技術であれば、工夫をすれば映像や照明などで表現できることも、演劇で表現することにこだわり、人の力を使っています。ステージ上には、いわゆる“黒子”が登場し、彼らがさまざまな操作を行なっていますが、この方たちが、とにかくすごい。カーテンコールで、彼らに対する観客の反応が一番大きかったのですが、それほど彼らの役割が大きかった」

 

 

ほかにも、「天井の高いバービカン劇場のステージを利用した壮大な美術」や「生演奏と歌」など見どころは数多いと牛田氏は話す。

「久石さんがエグゼクティブ・プロデューサーを務めているだけに、音楽も非常に効果的に使われていたと思います。転換シーンには歌唱もあり、映画の楽曲を聞くことができました」。

さらに、日本の昭和30年代の文化を色濃く描いた原作をイギリスで舞台化するにあたって、「心情面でのすり合わせがあり、それがまた見事だった」とも明かす。

「日本の文化は、そういうものとしてそのまま描かれていましたが、心情面ではより現地の人たちが感情移入しやすいよう表現されている部分もありました。映画と舞台を見比べて答え合わせをすれば違いは多く見つかると思うのですが、それは違う。やはりこの作品単体で演劇作品として完成されているからだと思います。舞台を観ていても映像が思い浮かばないので、そのまま目の前で起こっているひとつの作品として観ることができるのです」。

日本で舞台スチールが公開された際には、メイやサツキを大人の役者が演じたことも話題となったが、役者陣の演技について尋ねると「メイとサツキそのものでした」という。

「彼女たちはオーディションで選ばれたと聞いていますが、当然、頑張って子どもを演じているという印象は全くありませんでした。そこに居たのはトトロとメイとサツキでしかない。純粋にひとつの物語として観ることができましたし、素晴らしい演技でした。これはもう見ていただくしかない。」。

昨年5月17日にが発売開始されると、初日だけで約3万枚を販売し、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『ハムレット』(2015年)の数字を抜いてバービカン劇場の初日販売記録を更新。連日万雷の拍手とスタンディングオベーションで迎えられたというが、実際に現地で感じた観客たちの様子はどうだったのだろうか。

「僕が観劇したのは土曜日のソワレでしたが、30代から40代が中心で、ファミリー層は多くありませんでした。むしろ、目の肥えた演劇ファンが中心だったと思います。当然スタンディングオベーションでしたが、演劇を見慣れている方々もこの作品を評価しているのだとその熱狂を見て感じました。実は、ロンドンでは原作映画を知っていて観劇をした人というのは20パーセントほどしかいなかったと聞いています。『となりのトトロ』自体は、それほど多くの人が知っている作品ではないんです。日本人の僕たちからしたら『あのジブリのトトロが舞台になる』という思いが先に立ちますが、現地の方にしてみれば、『原作はよく分からないけど、とりあえず舞台を観てみよう』という感覚のようで、純粋に舞台・演劇として評価された結果が今の快挙に繋がっていると思います」。

日本での上演は現在決まっていないが、牛田氏は「RSCのカンパニーの公演をぜひ1度現地で観ていただきたい」とオススメする。

「今年11月からのバービカン劇場での再演も発表されました。あの感動は生で観ていただかなければきっと伝わらないと思います。僕はたまたま機会をいただいて、初演をロンドンで観ることができましたが、これはきっと生涯、自慢できることになる思っています。日本のコンテンツが海外で初演されて、こうした記録を作るというのは、それくらい歴史的なんです!」

 

 

詳細情報

My Neighbour Totoro ローレンス・オリヴィエ賞2023 受賞一覧

◆Best Entertainment or Comedy(最優秀作品賞エンタテインメント部門)- My Neighbour Totoro
◆Best Director(最優秀演出賞)- Phelim McDermott(フェリム・マクダーモット)
◆Best Set Designr(最優秀舞台美術賞)- Tom Pye(トム・パイ)
◆Best Costume Design(最優秀衣装デザイン賞)- Kimie Nakano(中野希美江)
◆Best Lighting Design(最優秀照明デザイン賞)- Jessica Hung Han Yun(ジェシカ・ハン・ハンユン)
◆Best Sound Design(最優秀音響デザイン賞)- Tony Gayle(トニー・ゲイル)

 

My Neighbour Totoro 再演
会場:ロンドン・バービカン劇場日程:2023年11月21日(火)~2024年3月23日(土) 

 

舞台「となりのトトロ」について

本作は映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が舞台化を提案し、宮崎駿監督がこれを快諾したことで始まったプロジェクト。久石譲のもと、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビが共同製作し、舞台化しました。昨年10月から今年1月までロンドンのバービカン劇場で上演した舞台は、久石譲の音楽、原作を尊重した世界観、そしてRSCならではの作劇力で観客の心をつかみ、13万3,000枚のは完売、連日万雷の拍手とスタンディングオベーションが続きました。

初演 メインスタッフと上演データ
エグゼクティブ・プロデューサー:久石譲
原作:宮崎駿「となりのトトロ」
音楽:久石譲
脚本:トム・モートン=スミス
演出:フェリム・マクダーモット
製作:ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー/日本テレビ
美術:トム・パイ、衣装:中野希美江、照明:ジェシカ・ハン・ハンユン、ムーブメント:山中結莉、舞台にはバジル・ツイストによって創られたパペットが登場。さらに誰もが知る久石譲の音楽をウィル・スチュアートが新たにオーケストレーションし、ライブ演奏の音響デザインをトニー・ゲイルが担当。
会場:ロンドン・バービカン劇場
日程:2022年10月8日(土)~2023年1月21日(日) ※全118回で133,000人を動員(完売)

となりのトトロ/My Neighbour Totoro
1988年公開、宮崎駿監督のアニメーション映画。音楽は久石譲。病気の治療で病院にいる母親の近くに住むため、郊外へ引っ越してきたサツキ、メイの姉妹が森で出会った不思議ないきものトトロとの交流を描く物語。

ロイヤルシェイクスピアカンパニー/ Royal Shakespeare Company (RSC)
シェイクスピア生誕の地、英のストラットフォード・アポン・エイボンを拠点とする英国の代表的な演劇カンパニー。
シェイクスピア作品のほか、現存の劇作家による新作の上演や、演劇プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュの共同製作したヒット作品「レ・ミゼラブル」や「マチルダ・ザ・ミュージカル」など、世界中で愛される良質な作品を産み続けている。

フェリム・マクダーモット/Phelim McDermott(演出)
1963年、イギリス・マンチェスター生まれ。「真夏の夜の夢」をはじめとしたシェイクスピア作品のほか、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場でのオペラ作品「アクナーテン」(音楽=フィリップ・グラス) 、ブロードウェイミュージカル「アダムス・ファミリー」などを手がけている。「となりのトトロ」で第23回WhatsOnStage Awards最優秀演出賞受賞

 

出典:SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス|ローレンス・オリヴィエ賞で6冠 舞台『となりのトトロ』は「演劇として完成された」歴史的な作品 
https://spice.eplus.jp/articles/316840

 

 

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まだまだどしどし開催中です。ぜひ一人でも多い久石譲ファンの投票をお待ちしています。 “【中間報告】夢のメロディフォニー2 ファン・リクエスト 3月集計発表!!” の続きを読む