Info. 2023/11/27-12/1 [ラジオ] ニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」久石譲登場 【12/8 update!!】

Posted on 2023/11/24

ラジオ ニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」に久石譲が登場します。月曜日から金曜日まで毎日約6分間番組です。約1週間かけて久石譲との収録トークを紹介していくプログラムだと思います。ぜひお聞きください。

 

ニッポン放送
FM93
AM1242

黒木瞳のあさナビ
毎週 月-金 6:41-6:47

 

11月27日(月)からは、音楽家の久石譲さんが登場。

11月27日(月)からは、

日本を代表する音楽家の久石譲さんが登場。

音楽との出会いや、作曲家、指揮者、ピアニストなど

久石さんの幅広い活動について、

さらに、数々の名曲を生み出してきた作曲方法や

ジブリ作品の音楽制作の裏側についても伺います。

 

出典:11月27日(月)からは、音楽家の久石譲さんが登場。 | あさナビ | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93
https://www.1242.com/asanav/asanav_blog/20231117-306956/

 

 

 

2023.11.27 update
11/27(月)放送分 文字起こし

映画音楽のこと

「実写の映画音楽のときなんかは締め切りの1~2ヶ月前から作るんですけど。台本読んで監督と打ち合わせして、いろいろなラッシュ(編集映像)が送られてきますから、そういうのを観ながら作っていくので、だいたいまあ1ヶ月前後。ですが宮崎さんの場合は長いです。ずっとコンスタントに4年に一度は作っていましたから。映画が1本終わって2年間は音沙汰がないんで安心なんですけど、どうやら作り出したらしいってなると、それから絵コンテが送ってこられて、そうするとなんだかんだでやっぱり2年間くらいやってる感じがしますよね。」

「もののけ姫のときなんかは、内容がけっこうヘビーだから考え方も追いつかないといけないなと思って、たぶんあの当時に宮崎さんが堀田善衛さんらと対談してたから、ちょっとその辺の本全部読まなきゃと思って、ほぼ全部読みましたよね。なにを作ろうとしてるのか理解するために、こっちもちょっと勉強しないといけないなみたいな。そういうのがあるから、なんやかんや関わっている時間は長くなりますね。」

「宮崎さんってあんまり説明しないんですよ、いろんなこと。そうすると、その行間のことをこっちも理解していかないと。映画っていま説明しすぎてるから。観る人にイマジネーションを駆り立てるって少ないんですよ。だから逆に今回の『君たちはどう生きるか』にしてもね、一回観ただけではストーリーとして理解しづらいんですよね。それがかえっていい。リピーターがすごく多くなる。たぶんこうじゃないか、こうじゃないかって、観る側が想像力を働かせるんですよね。例えばキューブリックの映画もそうですし、『ブレードランナー』のようなリドリー・スコットの昔の映画なんかは、やっぱりそうなんですよね。映画ってある程度飛躍しててくれるから、かえって観る側が想像力を働かせなきゃいけなくなる。今はちょっと過剰に説明しすぎてるからね。」

「(『君たちはどう生きるか』)ぱっと見た瞬間、これは今までのとは違うなと思ったし、やり方も今までの全部変えてきたから宮崎さん。今回絵が完成するまで一切こっちに見せてくれなかったんですよね。そういうのがあったから、けっこうギリギリのところで作った気がします。ただその代わりに、僕は今エンターテインメントじゃないほうではわりと現代音楽の作曲家としてもやっている、ミニマル・ミュージックっていう同じパターンをくり返す音楽をやってるんですけど、その方法論で映画行き切ったんで、それは宮崎さんもすごく喜んでくれて。」

(放送内容より久石譲トークを中心にまとめています)

 

 

2023.11.28 update
11/28(火)放送分 文字起こし

ミニマル・ミュージックのこと

「短いフレーズをくり返していって、それがちょっとずつズレたりとかしていく、微細な変化を聴かせていく方法論なんですね。1965年ぐらいにアメリカで始まったミニマル・ミュージック、テリー・ライリーさんという伝説的な作曲家がいるんですけど、あとフィリップ・グラスさんとかスティーヴ・ライヒとかね、こういう人達が始めたんですけども。アメリカなんですね。ヨーロッパでも同じように最小限のパターンの音楽をっていうの始まってるんですね。だから行き過ぎた不協和音の現代音楽で、もう観客ついていけないねって思った時期に、ちょうどこういう一番シンプルなものが世界中で始まったというのが真実だと思います。それはロックのミュージシャンなんかに多大な影響を与えたりしてきたんですが、日本では残念だけどこの流れがほとんどなかったんですよ。これだけ現代の作曲家が作っているものに影響を与えているのに日本の音楽界って無視してきたんですよ。だから、どうしてもこれは自分でもならないといけないしっていう思いでMUSIC FUTUREというコンサートシリーズやったりとかね。そういう世界の最先端の音楽を紹介するってやっているんです。ミニマル・ミュージックっていうのは結果的にすごく合ってたんで、ずっとベース今でもその方法を、もちろん発展させてますけど、とってます。」

「映画をやるようになって少しメロディを書くようになった。ただメロディだけ書いていると普通のエンターテインメントになってしまうんですけど、こちらのミニマルの方法と合体させるか半分混ぜたりとかいろいろするんで、ちょっと幅広く表現できてるかなっていうのはあります。」

「compositionっていうのは構成するっていう意味、composerは作曲家ですね。例えば4,5秒のメロディとか8小節のメロディがありますね、それだけで音楽にはなりませんよね。それが4分、5分、シンフォニーになると1楽章で15分かかります。そうすると、どうやってそれを構成していくか。作曲って基本的に非常にロジスティックというか考えていかないと、感覚だけで勝負しようとしても、たぶんどこかでやっぱりうまくいかないと思います。」

指揮者のこと

「早い話、インプットしないとアウトプットできないじゃないですか。一生懸命作曲してアウトプット、アウトプットっていっても、刺激受けてないと出ていかないじゃないですか。例えばブラームスとか指揮しますね。そうすると、こうやって出来てるんだと、僕は作曲家の目線でしか譜面を読まないですから。作曲ここで詰まったな、手がなくなったから次行ったぞみたいなね読み方をしてしまう。だけど、あっここってヴィオラとチェロが3度でハーモニーできれいに歌ってるんだけれども、なぜか低い楽器のチェロのほうが上でヴィオラが下を弾いている。大きなチェロみたいな楽器は高い音を弾くと音がものすごく張るわけです。そうするとメロディがすごく強くなるわけ。いいなこれいいな、例えば映画音楽のなかでもそういう機会があったら、よしチェロが上でヴィオラが下、そういう小さなヒントから。それから現代音楽なんかをやると、あっ上手いなこの使い方、とかなんらかの刺激はありますよね。なかなか指揮やめられないというところはあります。」

(放送内容より久石譲トークを中心にまとめています)

 

 

2023.11.29 update
11/29(水)放送分 文字起こし

子供時代の楽器のこと

「小学校の時ぐらいかなヴァイオリンをちょっとやっていました。やっぱりみんなが遊んでる時にレッスン行くの嫌ですからね。中学2年か3年ぐらいですかね、(作曲家になろうと)決めてましたね。ブラスバンドとかやってますね、そうするとわりと上手いから一年生からレギュラーになって二年生ではもうボスになってたんですよ。だけど、演奏してるよりは、自分で夜コツコツ譜面書いて(学校に)持って行ってはそれをみんなに演奏させてるのがすごくうれしかったんです。自分は作っては持って行くほう、いわゆる自分が人前で演奏するよりは、みんなに自分の作ったものを音出してもらう、それのほうが全然好きだったんで、あっそれ作曲家だっていうことで。」

「ブラスバンドに入ったときには、トランペットやったりとかサキソフォンやったりとか全部やりましたね。ピアノは、そうですね中学校入った頃はもうやってましたね、ちょっとずつ。」

「本当は普通の学校でお勉強して、大学を選ぶようなかたちで音楽大学に入れるのが理想だと思うんですよ。ですが、ヴァイオリンとかピアノってもう3歳ぐらいから始めないと難しいじゃないですか。通常でいう教育システムとは全く違う方法とらないと成立しない。そうすると、なかなかその道に行けないっていうことになっちゃうと、ちょっと限られちゃいますよね。」

「(お芝居で緊張しないというのは)今の僕のコンサートと同じですね、全然平気になっちゃってるから。出る前に緊張するとかそういうことほとんどないんですよ。ただ、高校時代の頃ピアノの先生の発表会に出て弾かされた時は、もうびびりまくって、ちょっと止まったりとかね、もうほんと、今でもトラウマのように覚えてますよ、やっぱ。それは小さな子どもも出て(自分は)高校生ぐらいだったから、あの時は緊張した。」

(放送内容より久石譲トークを中心にまとめています)

 

 

2023.11.30 update
11/30(木)放送分 文字起こし

”A Symphonic Celebration”のこと

「クラシックレーベルのドイツグラモフォンっていう名門がありますね。そこと専属契約してて、第1弾で発表したのが『A Symphonic Celebration』っていうアルバムだったんですね。これは世界中で結構きちんと売れて、アメリカのビルボード・ランキングで1位を獲ったというような。それから数ヶ月経ってこのアナログ盤というのもあるんですね、それを出したんですね。ヨーロッパやなんかは根強くアナログ盤のニーズはあるんですよ。あるんだけれども、この数年世界的にみんなアナログ盤に回帰しているっていうか戻ってきてますね。おそらく、アナログ盤の音の温かさとかね、そういうようなものにみんなもう一回惹かれだした。映画もそうですよね。ある時期すべてハリウッド映画なんかもCGでもう凄まじいアクションシーンやなんかっていうのは普通にやってた。とろこが、最近やっぱりもう一度人間が実際にやんなきゃだめだよねみたいに、やっぱ変わってきてますよね。同じような現象が音楽でも起きてるのかなって気がします。」

「それは物理的にも正解なんですよ。なんでかっていうと、デジタルって周波数がギザギザなんですよ。それはものすごく細かいにしてもこういうことで覚えていくわけですよ、記憶させるわけですよね。アナログってギザギザないんですよ。上から下までやっぱり一直線なんです。そうすると、音の肌触りが違うっていうのは、こうムードで言ってるだけじゃなくて、現実にそういうことがありますね。」

指揮者のこと(日本センチュリー交響楽団)

「僕は作曲家なんで、ほんとはプロの指揮者じゃないってずっと思ってるんですが、やっぱりずいぶん長い間オケと仕事してきてますと、一生に一回ぐらいやっぱり全責任追う立場でオケと付き合ってもいいかなと思って。これ難しいのは、今のような首席客演指揮者だと音楽だけ考えてればいいんですよ。だが、音楽監督になってくるとオケのメンバーからいろいろな物事の決定事項にも触れていかないといけないから。例えば、組織としてのオーケストラっていうこと自体にも踏み込んでいかなきゃなんない。だから、ヨーロッパの音楽監督なんかはけっこうみんなスポンサードの接待みたいなことで、パーティーにも必ず出なきゃいけないみたいな、ヨーロッパとアメリカでは相当ありますね。そういうのは全然苦手なんで、嫌だなあとは思いながら。」

「例えば、来月ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》を振るとする。《春の祭典》とか《火の鳥》それから《ペトルーシュカ》、三大バレエですね。だけど、《春の祭典》よりも《ペトルーシュカ》のほうが全然難しいんですよ、演奏がね。そうすると、これをやるってなるともう数ヶ月前から相当勉強しないといけないんですよ。その暇があったら同じぐらいの長さの曲書けるんですよ。なんで他人(ひと)の曲こんなに勉強しなきゃいけないんだよって思いながらやってますから。(黒木瞳:「でもインプットですよね」)、そうですね、そう、前向きに捉えています。」

(放送内容より久石譲トークを中心にまとめています)

 

 

2023.12.1 update
12/1(金)放送分 文字起こし

風の谷のナウシカのこと

「あの時3,4歳だったと思うんですよ。実際に使うかどうかはわからないから、プロのスタジオ・ミュージシャンなんか呼んだりするとお金がかかるんで、誰かいないかな、僕の娘でいいやって呼んで。そしたら風邪ひいてまして、一応練習だからいいやと思ってそのまま風邪ひいたまま録ったんですけど、それが今もずっと流れてますよね。」

楽器を習うこと

「NHK児童合唱団でやってたんで娘は、だから譜面は全然読めるので大丈夫でした。(今は)歌手やってますよ。(黒木瞳:「最初は何を習わせたんですか」)僕の奥さまはピアノめちゃくちゃ上手いんで、だいぶんスパルタでやってたようです。音楽ってちょっとある程度耐えないといけない時期ってあるじゃないですか。特にピアノは。例えばヴァイオリンを自分の子供に習わせますね。そうすると、途中で絶対に辛くなるから、勉学だとかいろいろなことあると辞めますね。で出来るだけ続けたほうがいいと思う。なんでかっていうと、そのあと例えば大学入ったりします。大学のオーケストラがあったりしますよね。ヴァイオリンちょっと弾けると、やっぱり第2ヴァイオリン周辺なんかで弾いてたりしてると、すごく人生豊かになると思いますよね。ヴィオラでもね、もちろん管楽器でも全部そうですけども。音楽に触れられる、楽器をもし弾ければね。あるいは、もし弾けなかったとしても、ある年齢だからって諦めずに、なんか一つ楽器定めて練習すれば、アマチュアのオーケストラどこでもみんな入れてくれると思うんですよ。そうするとけっこう楽しいですよ。弾いてるほうから参加するんですから。」

「(黒木瞳:「私何十年もピアノ弾いてませんけれども。いつもピアノは置いてるんですけども家に。触ってないですね。」)いやあ、じゃあ久しぶりに弾かれたらものすごく幸せかもしれませんよ。」

音楽の力

「例えば、人間っていうものがどうしてもその食べて寝るだけ、あるいは何かそういう欲望的なことだけではなくて、少し自分が豊かになるというときは、お金ではなくて、やはり音楽でだったり絵であったり、それから本を読むとか、そういうことで自分自身がステップアップする、あるいは自分自身が”へえ、こういうことが出来るんだ”とかっていうことを持ってると、すごく人生が豊かになるわけだから。本当の意味での豊かさっていうのは、自分の力で作っていく、その中のひとつに音楽があると思います。ので、やるといいなと思います。」

「(黒木瞳:「一週間ありがとうございました。」)ありがとうございました。」

(放送内容より久石譲トークを中心にまとめています)

 

 

2023.12.08 update
番組内容が紹介されました。

「宮崎駿さんとの仕事は行間を理解しなければできない」 ジブリ作品の音楽を手掛ける作曲家・久石譲が語る(1日目)
https://news.1242.com/article/481066

日本の音楽界が無視してきた「ミニマル・ミュージック」の重要性 久石譲(2日目)
https://news.1242.com/article/481845

久石譲が作曲家を目指すことになった「あるきっかけ」(3日目)
https://news.1242.com/article/481986

ヨーロッパで「アナログ盤」のニーズがあるのには理由がある 久石譲(4日目)
https://news.1242.com/article/482540

楽器を弾くことができれば、人生は豊かになります 久石譲(5日目)
https://news.1242.com/article/482620

 

 

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