Disc. 『祝祭音楽劇 トゥーランドット』

久石譲 『祝祭音楽劇 トゥーランドット DVD』

2008年11月19日 DVD発売 PCBE-51790

 

舞台「祝祭音楽劇 トゥーランドット」
演出:宮本亜門 音楽:久石譲 作詞:森雪之丞 衣装:ワダエミ
出演:アーメイ、岸谷五朗、早乙女太一、安倍なつみ、中村獅童 他

 

[公演日程]

東京公演
2008年3月27日~4月27日
赤坂ACTシアター

大阪公演
2008年5月2日~5月9日
梅田芸術劇場メインホール

名古屋公演
2008年5月13日~2008年5月22日
御園座

 

 

宮本亜門演出、久石譲が全曲オリジナルで書き下ろした一大スペクタクル作!プッチーニの遺作を現代の視点で甦らせたオリジナル・ミュージカル「祝祭音楽劇トゥーランドット」をDVD化。孤高の女帝トゥーランドット役に台湾の歌姫アーメイ、怒りを秘めた勇者カラフ役に岸谷五朗、非道を貫く無骨な武将ワン役に中村獅童、薄幸の美しき宦官ミン役に早乙女太一と豪華。中国の少林武術チームによるアクションも見どころ。2008年4月23日、赤坂ACTシアターの公演を収録。

 

 

INTERVIEW

無謀へのチャレンジ

正直に言うと、僕はミュージカルというものが好きではありません。普通にセリフを話していた人間が急に歌い出す、あの不自然さがどうも苦手で。ですから最初にこの舞台の企画をもらった時も、しばらく躊躇しました。しかも題材は、プッチーニのオペラの印象が強い『トゥーランドット』です。これは無謀以外の何ものでもないな、と。

それでも最終的に引き受けたのは、自分が日本人である以上、日本語をちゃんと使った作品を書いてみたいという思いからです。これまでも、映画で「劇」と「音楽」という仕事はしてきたわけですし、自分なりにチャレンジしてみようと心を決めました。

よかったなと思うのは、早い段階から台本作りに参加させてもらったことです。僕が曲を作る段階では詞がないので、自分である程度イメージを作る必要があるんですが、お陰でかなりイメージが作りやすくなりました。

最初に作ったのは、純粋で素朴で一途で、登場人物の中で最もキャラクターが明快なリューの曲です。(『月の人』)。書き終えて、「あ、これは行ける」と思いました。そんなふうに滑り出しがすごくよかったので、そこから2~3曲書いたところで、早くも全体が見えてきました。11月の末から12月の頭にかけては、実質10日間で14曲のミュージカル・ナンバーを書いたんですよ。あれは本当に嬉しかったですね。自分がやりたいことを奇跡的な勢いで、楽しくストレートに書けました。ビギナーズ・ラックなのかな(笑)。

作曲の際に心がけたのは、トータルなバランスです。例えば、全部メロディアスに作ってしまうと劇にマッチしなくなるし、あまりにオペラ的なものだと一般の人が入って行きづらくなる、とか。あるいは、中国を舞台にした作品ではあるけれども、東洋の匂いだけは残してインターナショナルな感じを出すにはどうしたらいいか、とか。中国的な色を出せば出すほど、それっぽくはなるけれども、結局それで終わってしまいますからね。そのあたりは、一番考えました。

あとはやはり、作るからには後々まで残る完成されたものを作りたい、ということですね。そのためにも、ミュージカルを専門にやってきてはいないメンキャストの皆さんに、曲を合わせ過ぎてはいけないし、かといって、かけ離れても上手くは行かない。悩んだ末に、歌う人のキーや歌唱力を考慮しつつ、一歩ずつステップが高めのものを要求していくのが一番いいと判断しました。ですから、ハードルは全体的に高いと思いますよ。

でもみんな、本当によくやっています。特にコーラスは、グランド・オペラにかけてもいいくらいのレベルのものを、きっちりとやってる。稽古を見ながら、この方向は正しかったと確信しています。間違いなく、今までの日本の創作ミュージカルでは絶対にあり得なかったレベルまで行っている……そんな手応えを感じます。

できたら、何度か観に行きたいですね。映画と違って、舞台は作曲している段階では自分の世界ですが、稽古が始まると演出家のものになって、初日が始まってからは役者のものになる。しかも毎回違うから、飽きることがありません。化学反応を起こしながら日々変わっていく舞台を、今から楽しみにしています。

久石譲

(「祝祭音楽劇 トゥーランドット」舞台公式パンフレット より)

 

 

Disc2に収録された久石譲インタビュー内容は、上記舞台公式パンフレット掲載内容とほぼ同一である。

 

 

久石譲による楽曲解説は下記ご参照

 

 

本作品エンドクレジットおよびPRムービー(約1分半)に聴かれるのは、同舞台メインテーマ曲「運命は遠い日の約束」のピアノ・バージョン、デモ音源である。実際に本編で使用されたメロディ旋律と異なる箇所があることから、制作期間の仮音源・デモ音源であることがわかる。

 

 

久石譲 『祝祭音楽劇 トゥーランドット DVD』

音楽:久石譲

音楽アレンジ:
久石譲
山下康介
宮崎幸子
足本憲治

 

祝祭音楽劇 トゥーランドット Musical Number

【第一幕】
序曲
黄金の都
飢えた満月
トゥーランドットを讃える歌~飢えた満月 Reprise.
トゥーランドットを讃える歌 Reprise.
孤独の旋律 (ハミング)
陛下の気持ちが分からない
何のために生きる?
新たな挑戦者~飢えた満月 Reprise.
血の祝祭
トゥーランドットを讃える歌 Reprise.
三つの謎とその答え
熱燗売りの歌
孤独の旋律~混乱
何のために生きる? Reprise.
愛するための愛
論争!
狂気と美学
炎の花
草の根を分けても
進むべき道

【第二幕】
新たな逃亡者
草の根を分けても Reprise.
月の人
飢えた満月 Reprise.
謎解き、再び。
再び、の謎。
運命は遠い日の約束
光と夢と愛の国
ダンス~光と夢と愛の国

 

本編141分+特典映像59分

【特典映像】
Disc.1
トゥーランドット追記(前篇)
・赤坂ACTシアター・オープニングシリーズ発表会
・キャスト総出演! CM撮影の現場に密着!
Disc.2
トゥーランドット追記(後篇)
・制作記者発表会
・久石譲/森雪之丞ロングインタビュー
・稽古風景
PRムービー(ロングバージョン)

 

Disc. ゆず 『WONDERFUL WORLD』

2008年4月16日 CD発売
CD+DVD(初回限定盤)SNCC-86917
CD(通常盤)SNCC-86918

 

ゆず通算8枚目のオリジナルアルバム

 

 

フルオーケストラをバックに歌っても、ゆずは「ゆずであった」

出会った時の第一印象は、二人とも非常に爽やかであったこと。今の若者の中にあって変なクセもなく、すごく前向きで純粋な、いい青年たちだなあと思いました。「ワンダフルワールド」の話をもらった当時の僕は、映画の仕事が立て込んでいて、少し違う世界のことをしてみたいなと思っていたところだったんです。そこに届いた曲が「ワンダフルワールド」でした。ギターと歌だけのデモテープは、おそらくこれまでのゆずとは違うであろう世界観があり、社会性も感じられました。

僕の曲で、「WORLD DREAMS」という、ある種、国歌のような朗々としたメロディが頭を過って書いた祝典序曲があるんですが、それを作っていた時は、9.11のテロの映像や、悲惨な状況下で逃げ惑うイラクの子供たちの映像が頭の中に浮かんできていました。実はこの「ワンダフルワールド」を聴いた時にも、同じ感じが過って、「あ、これは自分ならこうしたい」というイメージが湧いたんです。そんな話を、ゆずの二人との打ち合わせの場でもした記憶があります。

大きい世界観があったので、楽器編成はどうしてもオーケストラでやるのがいいと思いました。しかし、ある意味で西洋的な世界だけでは表現できないと思ったので、そこにエスニックパーカッションといったものを取り入れ、もっと第三世界の雰囲気を表現しました。そして最終的には「We are The World」のように皆が参加できるような、そういう世界観になったら良いなと思い、少しスケールの大きなアレンジを試みました。結果としては、自分でも非常に満足する出来です。

大人数のフルオーケストラをバックに歌っても、ゆずはゆずだった。「ゆずであった」というのはどういうことかと言うと、決してオケにも負けていないし、彼らの歌はオケと「対立」するのではなくて、むしろオケを「味方」にして、より歌がスケールアップしていたということです。そういうところが一緒にやっていてとてもエキサイティングだったし、楽しかったところです。

Blog. 「別冊カドカワ 総力特集 ゆず 2009」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

 

「ワンダフルワールド」にて、久石譲がプロデュースおよび指揮で参加している。初回盤DVDには同曲のミュージッククリップと、制作ドキュメントが収録されており、久石譲も登場する。

また、この楽曲がきっかけとなり、TV「NHK SONGS 第45回 ゆず」放送回にもゲスト出演している。ゆず×久石譲による「ワンダフルワールド」を披露しただけでなく、ゆず×久石譲の対談も実現した。

「ワンダフルワールド」は、70人編成のオーケストラによる壮大な楽曲。約30名の児童合唱団も参加していて、リズミカルなパーカッションの共演など聴きどころ満載な作品である。久石譲が作曲を担当しない曲で、編曲/プロデュース/指揮でという参加は極めて珍しい。

 

 

 

初回盤(CD+DVD)

通常版(CD)

1. WONDERFUL WORLD
作曲:北川悠仁 プロデュース:蔦谷好位置&ゆず
2. ストーリー
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
3. モンテ
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:ゆず
4. おでかけサンバ
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
5. うまく言えない
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず 編曲:亀田誠治
6. 黄昏散歩
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:ゆず
7. 凸凹
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:蔦谷好位置&ゆず
8. 人間狂詩曲
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
9. 春風
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず コラボレーション:葉加瀬太郎
10. 明日天気になぁれ
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
11. 行こっか
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:ゆず
12. 眼差し
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず 編曲:亀田誠治
13. 君宛のメロディー
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
14. つぶやき
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
15. ワンダフルワールド
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース: 久石譲&ゆず

※楽曲「ワンダフルワールド」の印税の一部は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に寄付し、世界中の難民キャンプでの植樹事業など「みどりを増やす」プロジェクトを推進していきます。

「ワンダフルワールド」
Produced by 久石譲&ゆず
Orchestrated & Conducted by 久石譲
Orchestra:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
Percussion:梯郁夫
Chorus:TOKYO FM 少年合唱団, すずかけ児童合唱団, WONDERFUL CHORUS
Recorded & Mixed at Bunkamura Studio
Recorded at Avano Creative Studio

 

初回限定盤DVD付
1.ワンダフルワールド (ミュージック・ビデオ)
2.WONDERFUL DAYS recording of ワンダフルワールド

 

Disc. 『太王四神記 プロローグDVD』

2008年2月27日 DVD発売  AVBF26633

 

韓国テレビドラマ「太王四神記」
監督:キム・ジョンハク 音楽:久石譲 出演:ペ・ヨンジュン 他
放送期間:2008年4月5日~2008年9月27日 (全24回) NHS総合
(韓国では2007年9~12月放送)

 

韓国で番組放送スタート直前にオンエアされた話題のスペシャル番組が待望のDVD化!ついにペ・ヨンジュン自身がタムドクを語る独占インタビューほか、最新メイキング映像も収録した、プロローグDVD!

 

 

本作品で聴かれる音楽は、実際に本編およびサウンド・トラック盤に収録されている楽曲が中心である。

ただし、その中でもシンセサイザーによるデモ音源や、本編およびサウンド・トラックには収録されていない別バージョンが収録されている。実際にオーケストラとレコーディングした音源、かつ、未使用バージョンである。

本作品ではチェロ独奏によるメインテーマや、「ヒョンゴのテーマ」のピッチカート・バージョン(オリジナルは木管アンサンブル)が要所要所にて使用されている。

この傾向と未使用楽曲に関しては「太王四神記 ナビゲートDVD」と同じである。

 

 

太王四神記 プロローグDVD

DVD収録内容

Disc 1
・太王四神記スペシャル番組
・太王四神記韓国版予告編

本編67分

Disc 2
・太王四神記の主人公たち ~人物紹介&最新インタビュー~
タムドクの紹介(ペ・ヨンジュン)、キハの紹介(ムン・ソリ)、スジニの紹介(イ・ジア)、ホゲの紹介(ユン・テヨン)
・太王四神記 ~主要人物関係~
タムドクとキハ、タムドクとスジニ、スジニとキハ、ホゲとキハ、タムドクとホゲ
・冷めない情熱 ~キム・ジョンハク監督~
・ファンへのひと言

本編71分

 

Disc. 『太王四神記 ナビゲートDVD』

2007年6月20日 DVD発売 AVBF-26400

 

韓国テレビドラマ「太王四神記」
監督:キム・ジョンハク 音楽:久石譲 出演:ペ・ヨンジュン 他
放送期間:2008年4月5日~2008年9月27日 (全24回) NHS総合
(韓国では2007年9~12月放送)

 

ドラマの常識をはるかに超えた、太王四神記の世界とは!?
巨大セット、コンピューターグラフィクス、精巧な小道具、キルギスロケ、フルオーケストラによる音楽、多彩な登場人物など、歴史ファンタジードラマ「太王四神記」の魅力を余すことなく紹介する、ナビゲートDVD!

 

 

「プレビューDVD 金盤/銀盤」につづくナビゲート。前2作品DVDから制作期間が経過していることもあり、ここで聴かれる久石譲音楽は本編でも使用されているフルオーケストラ完成版が中心である。

ただし、その中でもシンセサイザーによるデモ音源や、本編およびサウンド・トラックには収録されていない別バージョンが多く収録されている。実際にオーケストラとレコーディングした音源、かつ、未使用バージョンである。

本作品ではチェロ独奏によるメインテーマや、「ヒョンゴのテーマ」のピッチカート・バージョン(オリジナルは木管アンサンブル)が要所要所にて使用されている。

 

DVD収録内容には、2日間行われたホールでの音楽収録の模様も収められている。数曲の演奏録音風景をカットされた短い時間ではあるが、確認することができる。また監督はこのレコーディングのために来日、録音に立ち合っており、久石譲とのやり取りも観ることができる。

 

 

太王四神記 ナビゲートDVD

DVD収録内容
・オープニング
・イントロダクション ~キム監督&撮影監督 新撮インタビュー~
・登場人物紹介 ~壮大な物語の始まり~
・制作日誌 ~太王四神記が出来るまで~ パート1
・アート ~美しい太王四神記の世界~
(小道具編/セット編/済州 国内(クンネ)城セットツアー)
・制作日誌 ~太王四神記が出来るまで~ パート2
・完成 ~CG/音楽の最終作業~ (CG編/音楽編)
・制作日誌 ~太王四神記が出来るまで~ パート3
・密着 ~ある制作スタッフの1日~
・ポスター撮影現場 ~伝説の始まり~

特典映像:スタッフ・フォトギャラリー

*収録されている音源は、5.1ch用の音源をナビゲートDVD用として2chにMIXしたものです。

本編132分

 

Disc. 久石譲 & 新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ 『W.D.O. BEST』

久石譲 WDO 『BEST』

2007年6月20日 CD発売
CD+DVD(初回限定盤)UPCI-9022
CD(通常盤)UPCI-1066

 

新しいポップス・オーケストラとして誕生したニュープロジェクト「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」 3年間の活動集大成。

 

 

【楽曲解説】

あれからまだ1年も経っていないのか…久石譲が2004年夏に新日本フィルハーモニー交響楽団とともに新しいプロジェクトとしてスタートさせた”久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ”の3年間の活動を集大成したベスト・アルバムを聴きながら、僕は思った。

「アヴェ・マリア」が流れてきた時にフラッシュバックしてきた。2006年8月13日に東京・錦糸町のすみだトリフォニー・ホールで行われた一夜限りのコンサート「真夏の夜の悪夢」の圧倒的な素晴らしさ。久石さんが曲の間のMCで「サスペンス映画やホラー映画の曲というのはコード進行も含めて非常に精密で複雑、奥が深いものが多いので、オーケストラで演るにはいいものがたくさんあるんです」と話しながら『エクソシスト』や『サイコ』『殺しのドレス』…といった曲をカール・オルフの代表作である「カルミナ・ブラーナ」などと同列線上に並べて聴かせるという離れ技を軽々とこなして見せたが、その間にいろいろなことをやっているので、記憶がぼやけてしまっていたのである。

少し例をあげてみると、2006年10月には、久石譲というアーティストがアメリカのフィリップ・グラス、イギリスのマイケル・ナイマンと並んで世界でもトップクラスの現代音楽の作曲家であることを証明したソロ・アルバム『Asian X.T.C.』が発表された。また、その直後から2007年3月まで全国ツアーとアジア・ツアーも行い、大成功させている。TVから流れてくるCFの音楽も、担当する映画音楽の話題もとぎれることがない。

だから、本当にもったいないことに、久石さんが「システムの壊れかけた世界で、僕たち音楽家は、音楽ができることは何なのか…」という熱い想いをもとにスタートさせたW.D.O.のプロジェクトは、作り出された音楽が素晴らしくクオリティが高く、唯一無二の魅力を持ちながら、久石譲の旺盛な仕事の中に埋没してしまっている感がある。そう考えると、このベスト・アルバムは久石譲というアーティストの才能の深さ、広さを知るには絶好のものであり、選曲と曲のつながりは、いわゆる人気のある曲、聴きたいだろう曲を集めた一般的な意味での”ベスト・アルバム”という範疇を完全に超えたアルバムと言える。

久石さんはW.D.O.について「これは僕のコンサートでもなければ、新日本フィルのコンサートでもない。新日本フィルの音と自分の2つが1つになって、別の新しいユニットを創る。それを何かいい形で世に出したいというお互いの思いがワールド・ドリーム・オーケストラとなって実現した。僕は基本的にアレンジはやらない人間だ。作曲家だから興味がない。だが、自分がアレンジをすることによって、作品となって初めて発表できるものになる。1つの楽曲やメロディーやリズムのエッセンスを基に、僕のオリジナル部分を組み立てていく。僕にとってアレンジは翻訳みたいなものかも知れない。外国語の作品が日本語になる段階で翻訳家の個性が反映されるのと同じように、他の人の楽曲でも、こうしてひとつの組曲のようにすることで、そこに自分の作曲家としての意図が出てくる。世界中にはいい曲が山ほどあるので、それを僕のフィルターを通して、オーケストラ作品として完成させ、世に出していく。それがこのオーケストラの一番大きなテーマだ」とコメントしているが、W.D.O.のために久石さんが書き下ろした「World Dreams」からショスタコーヴィチの「Waltz II」までの14曲は、過去3枚のアルバムと3回の公演で、その思いが結実したことをはっきりと示している。久石さんが最初のアルバムに寄せた文章をもう一度ここで紹介し、そこから全曲を紹介していくことにしよう。

 

1.World Dreams
「新日本フィルハーモニー交響楽団とのこのニュープロジェクトは、色々考えて「ワールド・ドリーム・オーケストラ」と命名した。そして、まずこのCDの制作を決めた。目玉は「ハードボイルド・オーケストラ」という組曲だ。例えるなら「夏場のラーメン」。暑い夏に熱いラーメンを食べて汗を掻き切ると清々しくなる。それと同じで暑い夏に暑苦しいブラスセクションが大汗を掻いて鳴りまくって!という男らしいコンセプトなのだ。そして、あまり今までやった事のなかった自分の楽曲でないもののアレンジに取り掛かった。「Mission Impossible」とか「007」とか、しかし、何か物足りなかった。何をやりたいんだろう、このオーケストラと?

何のために……。そんな中でこのオーケストラの為に曲を書き下ろした。もともと祝典序曲のようなものを、と思っていた。作曲している時、僕の頭を過ぎっていた映像は9.11のビルに突っ込む飛行機、アフガン、イラクの逃げまどう一般の人々や子供たちだった。「何で……」そんな思いの中、静かで優しく語りかけ、しかもマイナーではなくある種、国歌のような格調のあるメロディーが頭を過ぎった。「こんなことをするために我々は生きてきたのか?我々の夢はこんなことじゃない!」まるで憑かれたように僕は作曲し、3管フル編成のスコアは異様な早さで完成した。タイトルは「World Dreams」以外なかった。漠然と付けた名前、「ワールド・ドリーム・オーケストラ」ということ事体がコンセプトそのものだった。レコーディングの当日、まさにこれから録る!という時に僕は指揮台からオーケストラの団員にこれを伝えた。「感情的な昂りは音楽事体には良くない」といつも心がけていたが、込み上げてくるものを押さえることが出来ないまま僕は腕を振り続けた…。そしてホールに響いたその演奏は、今まで聞いたことがないくらいすばらしいものだった。 その瞬間、僕らは「ワールド・ドリーム・オーケストラ」として1つになった。」

この文章を読みながら曲を聴くと、様々な映像が頭を過り、映像を喚起する音楽を書かせたら、久石譲という作曲家が世界でも5本の指に入る存在であることを改めて実感させられる。W.D.O.の出発点であると同時に、これは永遠のテーマ曲であり、オープニングを飾るにふさわしい名曲、名演である。

2.パリのアメリカ人
ジャズの自然さをブロードウェイとコンサート・ホールに結合させた作曲家ジョージ・ガーシュインの代表作の1つに、オープニング・ナンバーは時の流れを超えてつながっていく。1951年に同名のミュージカル映画が作られ、大当たりをとった名曲がフル・オーケストラ用管弦楽曲として書かれたのは1928年ガーシュウィンが30歳の時。名曲が4分の3世紀の時を超えて感応しあっている。

3.男と女
”映像と音楽が合体した最高の成功例”として評価され、1966年のカンヌ映画祭グランプリに輝いたクロード・ルルーシュ監督の名作の主題曲で、数え切れないほどのカバー・バージョンが作られているが、有名な”ダバダバダ”のフレーズより、オーケストレイションに趣向をこらしたこのバージョンは本当に個性的だ。

4.白い恋人たち
ルルーシュの名パートナー、フランシス・レイとピエール・バルーのコンビの曲が続く。1968年にフランスのグルノーブルで開催された第10回冬季オリンピックの模様を収めたルルーシュ監督のドキュメンタリー映画の主題曲だが、「イージーリスニングではなく、どうしたらオーケストラになるか」を考えてアプローチをしている久石さんならではの仕上がりになっている。

5.風のささやき
スティーヴ・マックィーンとフェイ・ダナウェイが共演した粋でお洒落な犯罪映画『華麗なる賭け』の主題歌。1968年のアカデミー主題歌賞を受賞した名曲で、久石さんはミシェル・ルグランのメロディーを”華麗なるオーケストラ”に仕立て上げている。

6.ロシュフォールの恋人たち
フランスの名監督ジャック・ドゥミ監督がミシェル・ルグランと組み、カトリーヌ・ドヌーヴと姉のフランソワーズ・ドルレアックをメインにジーン・ケリー、ジョージ・チャキリスといったアメリカのスター俳優をキャスティングして作ったフランス製ミュージカルの決定版『ロシュフォールの恋人たち』。リズミカルなアンサンブルが夢の世界へと誘ってくれる。

7.The Pink Panther
ミシェル・ルグランなどとともに映画音楽の世界に輝ける足跡を残している名匠ヘンリー・マンシーニが書いたユーモラスな主題曲が軽快な調子で演奏される。ドジなクルーゾー警部の活躍ぶりをコミカルに描き、1963年のシリーズ第1作から93年の7作まで30年間にわたり、人気を呼んだ「ピンクの豹」を選ぶあたりは、久石さんの遊び心か…。

8.China Town
雰囲気はいきなりダークなハードボイルドの世界へと変わる。『チャイナタウン』は60年代のポーランド映画界を代表するロマン・ポランスキーがアメリカで製作したハードボイルド映画の傑作。デカダンなムード漂う30年代のロサンジェルスの風俗を克明に映し出したカメラも出色だったが、ジェリー・ゴールドスミスの書いた音楽を久石さんはさらに深く掘り下げている。アレンジひとつで音楽は本当に色々な表情を見せてくれることを実感して欲しい。

9.Ironside
作曲家としてもアレンジャーとしてもプロデューサーとしても、ジャズからポップスの分野まで幅広く、かつ長いこと一線で活動し続けているクインシー・ジョーンズが書き下ろした曲を久石さんが信頼しているアレンジャー山下康介さんが、変幻自在という言葉がぴったりとはまる感じでW.D.O.バージョンに仕立て上げた。本当に良く鳴っているオーケストラ。W.D.O.はイージーリスニングのオーケストラではないから出来るだけ音量を上げてその魅力を堪能して欲しい。

10.映画『殺しのドレス』よりテーマ曲
ラルフ・ボードの官能的なカメラワークが光っていたブライアン・デ・パルマ監督の『殺しのドレス』は非常にファンの多いサスペンス映画の傑作だ。製作は1980年。デ・パルマとは何本か一緒に仕事をしているイタリア人作曲家、ピノ・ドナジオの書いた楽曲も素晴しく、それをさらに美しく昇華させたW.D.O.の魅力的な音の響きを味わうことが出来る。

11.シェルブールの雨傘
再びジャック・ドゥミとミシェル・ルグランが組んで作られたフランスの有名なミュージカル映画の主題曲が登場する。唸らされるのは前曲とのつなぎの絶妙さ。ストリングスの美しいゆれ方もW.D.O.ならではの魅力という感じで、7分近い音の芸術が楽しめる。

12.Mission Impossible
人気テレビ・シリーズをトム・クルーズが映画にして大ヒットさせた。一度聴いたら忘れられないリフが最高にキャッチーな楽曲を書いたのはラロ・シフリン。『スパイ大作戦』から『ミッション・インポッシブル』と変わっても、名曲だけはきちんと引きつがれたが、久石さんは「どのくらい緻密なアレンジが出来るかを考え」ストリングスの人たちに音楽的な冒険をさせた。それが成功していることは言うまでもない。

13.アヴェ・マリア
たくさんのバージョンが存在する「アヴェ・マリア」だが、W.D.O.は16世紀イタリアの作曲家ジュリオ・カッチーニの手によるものを2006年の8月にすみだトリフォニーホールで演奏した。美しいコーラスとストリングスの融け合い方は言葉にならないほど素晴しい。この「アヴェ・マリア」を聴きながら、久石さんはこのベスト・アルバムを作りたいために前3作を作ったのではないかと言ってしまいたくなるほどの出来映えであり、また曲順としてもぴったりとはまっている。

14.Waltz II  Suite for Jazz Orchestra No.2
ショスタコヴィチの作品で、スタンリー・キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』で使われて有名になったこの曲で、久石さんが「女の子が夜聴ける感じ…」とさらりと言ってのけた美しい世界は完結する。「W.D.O.でこのワルツを振ったので、ハウルのメインテーマにつながった」という言葉を聞くと、本当に音楽というのは不思議な魔力を持っているものだと思う。

2007年5月 立川直樹

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

World Dreams
これは、ワールド・ドリーム・オーケストラのテーマ曲。このオーケストラのアイデンティティを象徴する曲といってもいい。もともと祝典序曲のような曲を創ろうと思っていた。シンプルで朗々と唄う、メロディを主体とした曲。メジャーで、ある種、国歌のような格調あるメロディで、あまり感情に訴えるものではないもの。ストーンと潔い曲を書きたかった。

以前、『Asian Dream Song』という曲を書いた。今回は『World Dreams』だ。じゃあ、アジアの夢が世界の夢になったのかというと、そんなことはない。情報技術の飛躍的な進歩によって、世界はどんどん小さくなって、地域になってきている。同時に世界全体のシステムというものが壊れ始めている。しかし、これが世界の夢だったのか? 世界中の人々の夢は何だったのか? こんな世界を人々は望んではいなかったはずだ。音楽家としてできることは何なのか。僕は憑かれたように作曲した。

この曲が、聴く人のささくれ立った感情を少しでも和らげ、そして「まあ、いいか、明日もまた頑張ろう」と思ってくれたら…。そんな気持ちを代表しているようなのがこの曲だ。

曲ができて、3管編成のフルオーケストラのスコアにまとめるまで1週間ほど。それはちょっと「自分は何かに書かされているんじゃないか」と思うくらいの速さだった。

 

風のささやき
映画「華麗なる賭け」のテーマ。これを選んだのは、映画よりもミシェル・ルグランの作品だから。彼にはクラシックの要素があり、ジャズにも精通していて、楽曲がとても機能的にできている。それでいて、変に情緒に流れない。有名な2小節のフレーズがほとんど変わらずにずっと続くこの曲は、フランス人である彼のハリウッド・デビューの曲だ。全世界を相手にしようって時に、彼は敢えて、このような機能的で情緒に流れない曲を持ってきた。これは大チャレンジだと思う。しかも、「このコード進行しかありえない」って時に、メロディは違うところにいって、不協和音になってしまう。この曲については、アレンジは10通りくらい書いたと思う。一番苦労した曲だ。木管と弦だけという非常にシンプルな形態をとったが、決して楽ではないこの曲で、CDでもオーケストラが素晴らしい演奏をしている。

 

The Pink Panther
ヘンリー・マンシーニのこの作品は、ワンフレーズ聴いただけで何の曲かはっきりわかる、とても個性的な曲。これほどユーモアがあって、しかもしっかり創られている曲は少ないので、これはのちのち、我々にとっても大事な曲になっていくと思う。だからぜひやりたかった。ところで、この曲はたいがい、ブラス・サウンドが中心になる。しかし今回は、「隠し味」とも言える、弦のちょっと色っぽい音がすごく重要な要素。それがたぶん、僕のアレンジの特色になるだろう。

 

China Town
同名の映画は1930年代を舞台にした、情ない探偵の話で、僕の大好きな映画。主演のジャック・ニコルソンも好きな俳優だ。曲はジェリー・ゴールドスミス。この曲のテーマが頭にこびりついていたので、今回、ティムさんというトランペット奏者を得て、どうしてもこの曲を入れたいと思った。ティムさんのジャジーな雰囲気も素晴らしい。その演奏からは、音楽性の幅の広さがわかる。

 

Iron Side
テレビで部分的に使われることが多くて、そういうイメージが強いが、とてもいい曲だ。「鬼警部アイアンサイド」のテーマで、創ったのはクインシー・ジョーンズ。僕はクインシー・ジョーンズが好きでよく聴いてるけど、いつも羨ましいと思うのは、彼がソウル・ミュージックやブルースといったブラック・コンテンポラリーの原点をちゃんと持っていて、いつでもそこに帰ることができるということ。そんな彼の曲の中でも、これはとても洗練された楽曲。いろんなものが凝縮している曲だ。

 

Mission Impossible
あまりにも有名な、「スパイ大作戦」のテーマ曲。この曲を創ったラロ・シフリンも大好きな作曲家だ。変型のはずなのに、心地いい5拍子。このリズムの凄さが、オーケストラのダイナミック・レンジを表現するのにぴったりだ。「ハードボイルド・オーケストラ」のシメの曲としてもピッタリではないか?

 

ジャズ組曲第2番 ワルツ (ショスタコーヴィチ)
僕が今年、最もはまった曲。映画「アイズ ワイド シャット」の曲だけれど、とにかく見事にはまっている。他人の曲で、今年一番好きになった曲はこれだ。

 

天空の城ラピュタ
これは、ティム・モリソンさんが吹くことを想定して、彼のためにアレンジした。これまで何度もやってきた曲だけれども、ティムさんという演奏家を得て、新日本フィルと共に演奏するというところで、改めてアレンジした。今までの印象とは違う曲になっている。ティムさんは本当に音楽性豊かな演奏家。大いに期待してほしい。

 

Raging Men
HANA-BI
北野武監督の映画「BROTHER」の中で使った曲。エネルギーの塊みたいな曲なので、オーケストラのパーカッションとブラスの激しさを聴いてもらいたい。『HANA-BI』は、マイ・フェイバリット・ソングのひとつ。今回はヴァイオリンをフィーチャーしている。これまでとは違った魅力を感じてほしい。

 

ロミオとジュリエット (プロコフィエフ)
この曲は、ひとつひとつ挙げられないほど、多くの映画に使われている。複雑なテクスチュアというよりも、素朴な、強いメロディの楽曲。

Blog. 「World Dream Orchestra 2004」 コンサート・パンフレットより

 

 

 

「World Dreams」 (2004)、「パリのアメリカ人」 (2005)、 「真夏の夜の悪夢」 (2006)の3枚のアルバムから選曲した初のベストアルバム。未発表音源として 『Waltz II Suite For Jazz Orchestra No. 2』をボーナストラックとして収録。

 

 

 

久石譲 WDO 『BEST』

1. World Dreams
2. パリのアメリカ人
3. 男と女
4. 白い恋人たち
5. 風のささやき
6. ロシュフォールの恋人たち
7. The Pink Panther
8. China Town
9. Iron side
10. 映画『殺しのドレス』より テーマ曲
11. シェルブールの雨傘
12. Mission Impossible
13. アヴェ・マリア
14. Waltz II Suite For Jazz Orchestra No. 2 *未発表音源

【初回限定盤DVD収録内容】
001. 天空の城ラピュタ
002. Raging Men
003. HANA-BI
004. ロミオとジュリエット

except
Arranged by Kousuke Yamashita 6. 9. 13.
Arranged by Chieko Matsunami 10.

 

W.D.O. BEST

1.World Dreams
2.American in Paris
3.Un Homme et Une Femme
4.Treize Jours en France
5.The Windmills of Your Mind
6.Les Demoiselles de Rochefort
7.The Pink Panther
8.China Town
9.Ironside
10.”Dressed to Kill” Main Theme
11.Les Parapluies de Cherbourg
12.Mission Impossible
13.Ave Maria
14.Waltz II Suite For Jazz Orchestra No.2

 

Disc. 『太王四神記 プレビューDVD 銀盤』

2007年3月7日 DVD発売 AVBC-26244

 

韓国テレビドラマ「太王四神記」
監督:キム・ジョンハク 音楽:久石譲 出演:ペ・ヨンジュン 他
放送期間:2008年4月5日~2008年9月27日 (全24回) NHS総合
(韓国では2007年9~12月放送)

 

ドラマ放送に先がけて発売された公式DVD第2弾
「太王四神記 プレビューDVD 銀盤」

 

メイキングやペ・ヨンジュンによる撮影現場レポート、ハングル講座、トレーラー、ロケマップなどを収録。

 

注目すべきは本作品に収録されてるBGM音楽。

久石譲がこの作品のために書き下ろした楽曲のデモ音源がふんだんに使われている。放送前に発売されたDVD作品だけあって、収録内容しかり音楽においても制作期間中にあたる。よってサウンド・トラック制作前の仮音源、シンセサイザーによるデモ音源版を聴くことができる。

メインテーマから主要楽曲のシンセデモ版、サウンド・トラックには収録されていない未使用バージョンや未使用楽曲までも。メインテーマですら、メロディの旋律が完成版とは異なっている箇所があるところもまた興味深い。

DVDクレジットにもあるとおり、正式に許諾し本作品に使用されることとなった久石譲デモ音源であるが、後にも先にも、このように完成楽曲前のデモ音源が市販商品にふんだんに使われることはなく、とても貴重な音源となる。

サウンド・トラックではこれらのデモ音源をベースし、フルオーケストラで再現、新たにレコーディングされており、楽曲の変化の過程を垣間見ることができる希少なパターンである。同時に久石譲のシンセサイザーによる仮音源・デモ音源が、完成版とほぼ遜色ないくらいに緻密にアレンジされ、その完成度を誇っているかも証明するものとなっている。

 

巨大セットが組まれた韓国撮影現場を訪れての久石譲インタビュー(後編)も収録されている。

 

 

太王四神記 プレビューDVD 銀盤

DVD収録内容
・オープニング
・金盤ハイライト *
・撮影現場ハイライト 後編 *
・太王四神記の主人公たち -インタビュー集- *
・ペ・ヨンジュン撮影現場密着取材 *
・久石譲インタビュー 後編 *
・撮影日誌/ACCIDENT *
・撮影日誌/FUN
・ワンポイント・ハングル講座 SILVER編
・チェジュ市選定飲食店 -外国人観光客ベスト店3・4-
・太王四神記予告編 -short version- *

* 久石譲作曲のデモ音源を使用

本編49分

 

Disc. 『太王四神記 プレビューDVD 金盤』

2007年3月7日 DVD発売 AVBC-26243

 

韓国テレビドラマ「太王四神記」
監督:キム・ジョンハク 音楽:久石譲 出演:ペ・ヨンジュン 他
放送期間:2008年4月5日~2008年9月27日 (全24回) NHS総合
(韓国では2007年9~12月放送)

 

ドラマ放送に先がけて発売された公式DVD第1弾
「太王四神記 プレビューDVD 金盤」

 

撮影中のペ・ヨンジュンの様子やメッセージ、物語の時代背景・登場人物の紹介、予告編映像などが収録されている。

 

注目すべきは本作品に収録されてるBGM音楽。

久石譲がこの作品のために書き下ろした楽曲のデモ音源がふんだんに使われている。放送前に発売されたDVD作品だけあって、収録内容しかり音楽においても制作期間中にあたる。よってサウンド・トラック制作前の仮音源、シンセサイザーによるデモ音源版を聴くことができる。

メインテーマから主要楽曲のシンセデモ版、サウンド・トラックには収録されていない未使用バージョンや未使用楽曲までも。メインテーマですら、メロディの旋律が完成版とは異なっている箇所があるところもまた興味深い。

DVDクレジットにもあるとおり、正式に許諾し本作品に使用されることとなった久石譲デモ音源であるが、後にも先にも、このように完成楽曲前のデモ音源が市販商品にふんだんに使われることはなく、とても貴重な音源となる。

サウンド・トラックではこれらのデモ音源をベースし、フルオーケストラで再現、新たにレコーディングされており、楽曲の変化の過程を垣間見ることができる希少なパターンである。同時に久石譲のシンセサイザーによる仮音源・デモ音源が、完成版とほぼ遜色ないくらいに緻密にアレンジされ、その完成度を誇っているかも証明するものとなっている。

 

巨大セットが組まれた韓国撮影現場を訪れての久石譲インタビュー(前編)も収録されている。

 

 

太王四神記 プレビューDVD 金盤

DVD収録内容
・オープニング
・太王四神記予告編 *
・太王四神記とは?-キム・ジョンハク監督インタビュー- *
・最新メイキング映像 -ペ・ヨンジュンがタムドクになるまで-(武術編/乗馬編) *
・タムドクのビジュアルコンセプト(衣装編/ヘアメイク編) *
・撮影現場ハイライト 前編 *
・久石譲インタビュー 前編 *
・ワンポイント・ハングル講座 GOLD編
・ペ・ヨンジュンからのメッセージ
・チェジュ市選定飲食店 -外国人観光客ベスト店1・2-
・銀盤予告 *

* 久石譲作曲のデモ音源を使用

本編46分

 

Disc. 平原綾香 『DREAMOVIES 2 ayaka hirahara music video collection Vol.2』

2007年1月31日 DVD発売 MUBD-1017

 

平原綾香、待望のビデオクリップ集第2弾は、映画『四日間の奇跡』主題歌「Eternally」からデヴィッド・フォスターの名曲カヴァー「CHRISTMAS LIST」までのシングル曲を網羅。荘厳な響きの歌声と落ち着いた佇まいが、実に魅力的だ。

自由に飛び跳ねる彼女を描いたような1枚。伸びやかなヴォーカルの平原綾香、待望のミュージック・クリップDVD、第2弾!映画『四日間の奇蹟』主題歌「Eternally」から、「CHRISTMAS LIST」までのビデオクリップと、それぞれのCMスポット・ヴァージョンを特典映像として収録。

(メーカーインフォメーションより)

 

 

「いのちの名前 平原綾香 with 久石譲」は2005年に発売されたシングルCD。ミュージック・ビデオはセピア調の色合いに、スローモーション映像と歌詞テロップの流れる構成になっている。

 

 

 

 

 

1.Eternally
2.晩夏(ひとりの季節)
3.いのちの名前
4.誓い
5.Voyagers
6.心(Will Single Ver.)
7.CHRISTMAS LIST

時間:40 分

 

Disc. 久石譲 & 新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ 『W.D.O.』

久石譲 『W.D.O.』 DVD

2006年12月20日 DVD発売 UPBI-1014

 

久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ、ついに初映像作品発売!

2004年にリリースした1枚目のアルバム「ワールド・ドリームス」を受けて行われた”ハードボイルド”をコンセプトにした全国ツアー、2005年12月にリリースした2枚目のアルバム「パリのアメリカ人」を受けて30名の女性コーラス「リトルキャロル」を従えたツアー「12月の恋人たち」、そして今夏「真夏の夜の悪夢」と題して100人を超える合唱団を迎えて一夜限り行われた”背筋が凍るような熱い特別な夜”の3つの異なるコンサートを収録。珠玉の名演が1枚のDVDにコンパイルされた、これ以上ないほどの大満足の内容!

 

 

World Dreams
これは、ワールド・ドリーム・オーケストラのテーマ曲。このオーケストラのアイデンティティを象徴する曲といってもいい。もともと祝典序曲のような曲を創ろうと思っていた。シンプルで朗々と唄う、メロディを主体とした曲。メジャーで、ある種、国歌のような格調あるメロディで、あまり感情に訴えるものではないもの。ストーンと潔い曲を書きたかった。

以前、『Asian Dream Song』という曲を書いた。今回は『World Dreams』だ。じゃあ、アジアの夢が世界の夢になったのかというと、そんなことはない。情報技術の飛躍的な進歩によって、世界はどんどん小さくなって、地域になってきている。同時に世界全体のシステムというものが壊れ始めている。しかし、これが世界の夢だったのか? 世界中の人々の夢は何だったのか? こんな世界を人々は望んではいなかったはずだ。音楽家としてできることは何なのか。僕は憑かれたように作曲した。

この曲が、聴く人のささくれ立った感情を少しでも和らげ、そして「まあ、いいか、明日もまた頑張ろう」と思ってくれたら…。そんな気持ちを代表しているようなのがこの曲だ。

曲ができて、3管編成のフルオーケストラのスコアにまとめるまで1週間ほど。それはちょっと「自分は何かに書かされているんじゃないか」と思うくらいの速さだった。

 

天空の城ラピュタ
これは、ティム・モリソンさんが吹くことを想定して、彼のためにアレンジした。これまで何度もやってきた曲だけれども、ティムさんという演奏家を得て、新日本フィルと共に演奏するというところで、改めてアレンジした。今までの印象とは違う曲になっている。ティムさんは本当に音楽性豊かな演奏家。大いに期待してほしい。

 

Iron Side
テレビで部分的に使われることが多くて、そういうイメージが強いが、とてもいい曲だ。「鬼警部アイアンサイド」のテーマで、創ったのはクインシー・ジョーンズ。僕はクインシー・ジョーンズが好きでよく聴いてるけど、いつも羨ましいと思うのは、彼がソウル・ミュージックやブルースといったブラック・コンテンポラリーの原点をちゃんと持っていて、いつでもそこに帰ることができるということ。そんな彼の曲の中でも、これはとても洗練された楽曲。いろんなものが凝縮している曲だ。

 

風のささやき
映画「華麗なる賭け」のテーマ。これを選んだのは、映画よりもミシェル・ルグランの作品だから。彼にはクラシックの要素があり、ジャズにも精通していて、楽曲がとても機能的にできている。それでいて、変に情緒に流れない。有名な2小節のフレーズがほとんど変わらずにずっと続くこの曲は、フランス人である彼のハリウッド・デビューの曲だ。全世界を相手にしようって時に、彼は敢えて、このような機能的で情緒に流れない曲を持ってきた。これは大チャレンジだと思う。しかも、「このコード進行しかありえない」って時に、メロディは違うところにいって、不協和音になってしまう。この曲については、アレンジは10通りくらい書いたと思う。一番苦労した曲だ。木管と弦だけという非常にシンプルな形態をとったが、決して楽ではないこの曲で、CDでもオーケストラが素晴らしい演奏をしている。

 

Raging Men
HANA-BI
北野武監督の映画「BROTHER」の中で使った曲。エネルギーの塊みたいな曲なので、オーケストラのパーカッションとブラスの激しさを聴いてもらいたい。『HANA-BI』は、マイ・フェイバリット・ソングのひとつ。今回はヴァイオリンをフィーチャーしている。これまでとは違った魅力を感じてほしい。

 

ロミオとジュリエット (プロコフィエフ)
この曲は、ひとつひとつ挙げられないほど、多くの映画に使われている。複雑なテクスチュアというよりも、素朴な、強いメロディの楽曲。

 

Blog. 「World Dream Orchestra 2004」 コンサート・パンフレットより

 

 

本作品には、久石譲インタビューもおりこまれている。インタビュー内容は各公演コンサート・プログラムや雑誌インタビューなどで活字化されているものとほぼ同内容である。

 

 

久石譲 『W.D.O.』 DVD

2004 | World Dreams ~ハード・ボイルド・オーケストラ
1.World Dreams 2004 / 久石譲
2.風の谷のナウシカ (風の伝説) / 久石譲
3.天空の城ラピュタ / 久石譲
4.アイアンサイド TVシリーズ『鬼警部アイアンサイド』より / クインシー・ジョーンズ
5.Raging Men 映画『BROTHER』より / 久石譲
6.HANA-BI 映画『HANA-BI』より / 久石譲
7.風のささやき 映画『華麗なる賭け』より / アラン・バーグマン, マリリン・バーグマン & ミシェル・ルグラン
8.ロミオとジュリエット / セルゲイ・セルギーヴィッチ・プロコフィエフ

2005 | 12月の恋人たち
9.男と女 / ピエール・バロウ & フランシス・レイ
10.白い恋人たち / ピエール・バロウ & フランシス・レイ
11.キャロル・オブ・ザ・ベルズ / ミクロ・レオントヴィッチ
12.ロシュフォールの恋人たち / ミシェル・ルグラン, ジャック・デミ & レイモンド・ルイス
13.ボレロ / M.ラヴェル

2006 | 真夏の夜の悪夢
14.カルミナ・ブラーナ「おお、運命の女神よ」 / カール・オルフ
15.ジ・オーケストラ・チューブラー・ベルズ パート1 映画『エクソシスト』より / マイク・オールドフィールド
16.映画『殺しのドレス』より テーマ曲 / ピノ・ドナジオ
17.レクイエム「怒りの日」 / ジュゼッペ・ヴェルディ
18.「もののけ姫」組曲 / 久石譲
19.カルミナ・ブラーナ「アヴェ、この上なく姿美しい女」〜カルミナ・ブラーナ「おお、運命の女神よ」 / カール・オルフ
20.World Dreams 2006 / 久石譲

All Produced & Conducted by JOE HISAISHI

Orchestra:JOE HISAISHI & NEW JAPAN PHILHARMONIC WORLD DREAM ORCHESTRA

2004 World Dreams ~ハード・ボイルド・オーケストラ 〈2004.7.27 Sumida Triphony Hall〉
2005 12月の恋人たち 〈2005.12.5 Yokohama Minato Mirai Hall〉
2006 真夏の夜の悪夢 ~Psycho Horror Night 〈2006.8.13 Sumida Triphony Hall〉

Iron Side:Arranged by Kosuke Yamashita
The Windmills of Your Mind:Arranged by Joe Hisaishi
Un Homme et Une Femme:Arranged by Joe Hisaishi
Treize Jours En France:Arranged by Joe Hisaishi
Carol of The Bells:Arranged by Yasuo Minami
Les Demoiselles De Rochefort:Arranged by Kosuke Yamashita
The Orchestra Tubular Bells Part 1 “The Exorcist”:Arranged by Kosuke Yamashita
“Dressed to Kill” Main Theme:Arranged by Chieko Matsunami
“PRINCESS MONONOKE” Suite:Scoring by Kenji Ashimoto

Recording & Mixing Engineer
2004: Satoshi Inoue (VIVIA) Mixed at TV-Asahi Surround Audio Edit ROOM

2005: 5.1ch Mixed by Suminobu Hamada (Wonder Station) at Wonder Station
Music Sheet Preparation: Kouchi Baba (Wonder City Inc.), Kenji Ashimoto, Chieko Matsunami

2006: Tomoyoshi Ezaki, Takeshi Muramatsu (Octavia Records Inc.) Mixed at EXTON Studio, Yokohama

 

Disc. 久石譲 『久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡』

久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡

2006年12月8日 CD&DVD発売 DXDS-0055

 

バスター・キートンの最高傑作にして映画史に残る傑作。久石譲がスコアをつけたスペシャル・ヴァージョン

久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡<80周年記念リマスター・ヴァージョン>としてサントラCDと本編DVDの豪華2枚組仕様

 

チャップリン、ロイドと並ぶ3大喜劇王のひとり、バスター・キートンのアクションコメディ『キートンの大列車追跡』の製作80周年を記念した特別版。最新の技術でリマスターされた本編と久石譲の新しいスコアによって映画史に残る傑作が蘇る!!

 

 

2004年第57回カンヌ国際映画祭にて特別上映(リアルタイム生演奏)された。

特典映像に登場する久石譲レコーディング風景は4分程度である。

 

本作品のサウンドトラックは、フランス盤オリジナル・サウンドトラックCD盤と同一である。

 

the general import

 

 

 

久石譲 meets “THE GENERAL” キートンの大列車追跡

Original Sound Track CD

Le mecano de la general joe hisaishi

1.Les deux amours de Johnnie Gray
2.Mobilisation
3.Abandonné
4.Un train pour cible
5.L’amour kidnappé
6.Face Au Canon Mobile
7.Poursuites et obstacles
8.Train enfumé
9.Manœuvres Autour de Chatanooga
10.La fôret
11.Les retrouvailles de Johnnie et Annabelle
12.Une marchandise délicate
13.La redoutable général
14.Cavale Ferroviaire I
15.Cavale Ferroviaire II
16.Un train sans maître
17.Le pont piégé
18.Retour Au Sud
19.La Bataille de la Rivière
20.Derniers coups de Canon
21.Héros du Jour
22.La ballade d’annabelle et Johnnie

 

【特典映像】
●INTRODUCTION(デヴィット・ロビンソン)
●レコーディング2004(久石譲/Anna Mouglallis&Moustaki)
●リマスター作業
●オリジナル予告編

本編DVD+サントラCD 二枚組仕様/1926年/アメリカ映画/75分+特典映像/モノクロ/サイレント/片面1層/ドルビーデジタル5.1ch/4:3スタンダードサイズ/クリアケース付きトールサイズ仕様